JPH09230267A - 光走査装置及び光走査装置を有する画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び光走査装置を有する画像形成装置

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Publication number
JPH09230267A
JPH09230267A JP3964496A JP3964496A JPH09230267A JP H09230267 A JPH09230267 A JP H09230267A JP 3964496 A JP3964496 A JP 3964496A JP 3964496 A JP3964496 A JP 3964496A JP H09230267 A JPH09230267 A JP H09230267A
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JP
Japan
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diaphragm
light beam
optical
image
light
Prior art date
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Application number
JP3964496A
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English (en)
Inventor
Takeshi Omura
大村  健
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストを大幅に増大させることなく、簡易な機
構により解像度を切替え可能な光走査装置及び光走査装
置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】画像データに対応してレーザ素子121か
ら出射された光ビームは、レンズ122とシリンドリカ
ルレンズ123との間に配置された第1絞り124aに
より主走査方向に高解像度に対応した光学特性が与えら
れ、第2絞り124bにより副走査方向に高解像度又は
低解像度に対応した光学特性が与えられる。第2絞り1
24bは、高解像度に対応したスリット幅を有する絞り
124Hと低解像度に対応したスリット幅を有する絞り
124Lを有している。第2絞り124bは、移動機構
150に接続され、移動機構150が主走査方向に第2
絞り124bを移動させることにより副走査方向の解像
度を切替えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電写真プロセ
スにより感光体に画像を形成する画像形成装置に利用可
能であって、感光体に画像情報を提供するための光走査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写プロセスが利用されている画像
形成装置、たとえば、電子写真式複写装置は、複写すべ
き原稿を保持する原稿保持部、原稿保持部により保持さ
れた原稿の画像情報を光の明暗情報として取り出す画像
読取部、及び、画像読取部により読取られた画像情報に
基づいて複写像を形成したのち記録材に出力する画像形
成部などを有している。
【0003】画像形成部は、画像読取部により読取られ
た原稿の像に対応する画像情報光を照射する光走査装
置、光走査装置から出射された画像情報光に応じて形成
される静電潜像を保持する感光体などを有している。こ
の電子写真式複写装置における光走査装置として、例え
ばレーザ露光装置が利用される。
【0004】一般に、電子写真式複写装置の解像度は、
レーザ露光装置から感光体に向けて出射される光ビーム
のビーム径によって規定される。近年、レーザ露光装置
から出射される光ビームのビーム径を可変することによ
り複数の解像度に切り替え可能な複写装置が提案されて
いる。このような光ビームのビーム径を可変できる装置
として、例えば以下に示すような装置が提案されてい
る。
【0005】特開平3−73911号に開示されている
装置は、略平行化された光ビームに対して開口絞りの大
きさを変更することによりビーム径を変更するととも
に、シリンドリカルレンズの位置を制御することにより
像面湾曲を補正する機構を有している。
【0006】また、特開平3−61920号によれば、
光ビームのビーム径を規制する開口絞り板を主走査平面
と平行な回転軸の周りに所定の角度傾け、必要な画像密
度に応じて光ビームのビーム径を変更する装置が提案さ
れている。
【0007】さらに、特開平2−72979号によれ
ば、光ビームが通過する光軸上にスリットを設け、この
スリットを主走査平面と平行な回転軸の周りに所定の角
度傾けることにより、光軸上のスリット幅を変化させ、
通過する光ビームのビーム径を変更する装置が提案され
ている。
【0008】またさらに、レーザ素子に供給する駆動パ
ルスの幅を変化させる電気的処理により、レーザ素子か
ら発光される光ビームの発光パルスの幅が変化し、感光
体上における光ビームの見かけ上のビーム径を変更する
装置も提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−73911号の装置は、略平行化された光ビームの
ビーム径を変更する機構が複雑となり、コストが増大す
る問題がある。また、この装置は、光ビームのビーム断
面において、主走査方向及び副走査方向の両方向のビー
ム径を変更することも可能であるが、機構が複雑化する
という問題がある。
【0010】また、特開平3−61920号、及び特開
平2−72979号の装置は、長穴、楕円、または長方
形の絞りを回転させることにより、ビーム径を可変する
機構を有し、絞りを回転させることにより主走査方向及
び副走査方向共に、ビーム径を変更できるが、絞りのエ
ッジによって反射されたビームによりゴースト光が生
じ、光ビームの光学特性を劣化させると共に、記録媒体
上に形成される画質を低下させる虞がある。また、絞り
を回転させる機構としてDCモータを使用した場合、所
望の回転角に対してズレが生じ、所望するビーム径が得
られない虞がある。ステッピングモータを使用した場
合、絞りの回転角のズレは防止できるが、ステッピング
モータの制御が複雑であると共に、モータのコスト、及
び制御系のコストが増大する問題が生じる。
【0011】さらに、電気的処理によりビーム径を変更
する装置は、本来、低解像度に設計された光ビームのビ
ーム径を見かけ上変更することにより画素密度を増大さ
せ、高解像度化しようとするものであって、光学的に高
解像度に設計された装置に比べて記録媒体上に形成され
る画像の画質が劣る問題がある。また、電気的処理を達
成するための制御が複雑であり、コストがかかる問題も
ある。
【0012】そこで、この発明の目的は、コストを大幅
に増大させることなく、簡易な機構により解像度を切り
替え可能な光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、光ビームを発生する光源と、前記光源
から出射された光ビームに対して所定の光学特性を与え
るとともに、光ビームのビーム断面における所定方向の
ビーム径を遮蔽することにより可変するビーム径可変手
段を含む光学手段と、前記光学手段を通過した光ビーム
を走査対象物に向けて走査する走査手段と、を備えたこ
とを特徴とする光走査装置を提供するものである。
【0014】また、この発明によれば、光ビームを発生
する光源と、前記光源から出射された光ビームのビーム
断面における第1の方向のビーム径を規制する第1の絞
りと、前記第1の絞りを通過した光ビームにおける前記
第1の方向に直交する第2の方向のビーム径を所定の条
件に基づいて遮蔽することにより可変する第2の絞り
と、前記第2の絞りを通過した光ビームを走査対象物に
向けて前記第1の方向に走査する走査手段と、を備えた
ことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0015】さらに、この発明によれば、光ビームを発
生する光源と、前記光源から出射された光ビームに対し
て所定の光学特性を与える第1光学部材と、前記第1光
学部材を通過した光ビームのビーム断面における第1の
方向のビーム径を規制するとともに、前記第1の方向の
幅がL、前記第1の方向に直交する第2の方向の幅がM
の矩形の開口部を有する第1の絞りと、前記第1の方向
に移動可能に形成され、前記第1の方向の幅が少なくと
も2L、前記第2の方向の幅がMより小さいN1及びN
1より小さいN2の開口部を有し、所定の条件に基づい
て前記第1の方向に移動することにより前記第1の絞り
を通過した光ビームにおける第2の方向のビーム径をN
1及びN2のいずれか一方の開口部により規制する第2
の絞りと、前記第2の絞りを通過した光ビームを前記第
2の方向に集束させる第2光学部材と、を含む第1光学
手段と、前記第1光学手段を通過した光ビームを走査対
象物に向けて前記第1の方向に走査する走査手段と、前
記走査手段により走査された前記光ビームを前記走査対
象物の所定の位置に結像させる第2光学手段と、を備え
たことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0016】またさらに、この発明によれば、光ビーム
を発生する光源と、前記光源から出射された光ビームに
対して所定の光学特性を与える第1光学部材と、前記第
1光学部材を通過した光ビームのビーム断面における第
1の方向のビーム径を規制するとともに、前記第1の方
向の幅がL、前記第1の方向に直交する第2の方向の幅
がMの矩形の開口部を有する第1の絞りと、前記第1の
方向に移動可能に形成され、前記第1の方向の幅が少な
くとも2L、前記第2の方向の幅が前記第1の方向に沿
って連続的に減少するように形成された開口部を有し、
所定の条件に基づいて前記第1の方向に移動することに
より前記第1の絞りを通過した光ビームにおける第2の
方向のビーム径を規制する第2の絞りと、前記第2の絞
りを通過した光ビームを前記第2の方向に集束させる第
2光学部材と、を含む第1光学手段と、前記第1光学手
段を通過した光ビームを走査対象物に向けて前記第1の
方向に走査する走査手段と、前記走査手段により走査さ
れた前記光ビームを前記走査対象物の所定の位置に結像
させる第2光学手段と、を備えたことを特徴とする光走
査装置が提供される。
【0017】さらにまた、この発明によれば、光ビーム
を発生する光源と、前記光源から出射された光ビームの
ビーム断面における第1の方向のビーム径を規制する第
1の絞りと、前記第1の絞りを通過した光ビームにおけ
る前記第1の方向に直交する第2の方向のビーム径を所
定の条件に基づいて遮蔽することにより可変する第2の
絞りと、前記第2の絞りを通過した光ビームを像担持体
に向けて前記第1の方向に走査することにより前記像担
持体上に画像を形成する走査手段と、を備えたことを特
徴とする画像形成装置が提供される。
【0018】またさらに、この発明によれば、外部から
供給される画像データを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積
手段に蓄積された画像データに応じて強度変調された光
ビームを発生する光源と、前記光源から出射された光ビ
ームに対して所定の光学特性を与える第1光学部材と、
前記第1光学部材を通過した光ビームのビーム断面にお
ける第1の方向のビーム径を規制する第1の絞りと、前
記第1の絞りを通過した光ビームにおける前記第1の方
向に直交する第2の方向のビーム径を所定の条件に基づ
いて遮蔽することにより可変する第2の絞りと、前記第
2の絞りを通過した光ビームを前記第2の方向に集束さ
せる第2光学部材と、を含む第1光学手段と、前記第1
光学手段を通過した光ビームを前記第1の方向に走査す
る走査手段と、前記走査手段により走査された前記光ビ
ームを像担持体の所定の位置に結像させることにより前
記像担持体上に画像を形成する第2光学手段と、を備え
たことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0019】さらにまた、この発明によれば、原稿を読
み取って画像データを形成する読取手段と、前記読取手
段により読み取られた画像データに応じて強度変調され
た光ビームを発生する光源と、前記光源から出射された
光ビームに対して所定の光学特性を与える第1光学部材
と、前記第1光学部材を通過した光ビームのビーム断面
における第1の方向のビーム径を規制する第1の絞り
と、前記第1の絞りを通過した光ビームにおける前記第
1の方向に直交する第2の方向のビーム径を所定の条件
に基づいて遮蔽することにより可変する第2の絞りと、
前記第2の絞りを通過した光ビームを前記第2の方向に
集束させる第2光学部材と、を含む第1光学手段と、前
記第1光学手段を通過した光ビームを前記第1の方向に
走査する走査手段と、前記走査手段により走査された前
記光ビームを像担持体の所定の位置に結像させることに
より前記像担持体上に画像を形成する第2光学手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0020】またさらに、この発明によれば、感光体を
帯電する帯電手段と、画像データを受信する受信手段
と、前記受信手段により受信された画像データに応じて
強度変調された光ビームを発生する光源と、前記光源か
ら出射された光ビームに対して所定の光学特性を与える
第1光学部材と、前記第1光学部材を通過した光ビーム
のビーム断面における第1の方向のビーム径を規制する
第1の絞りと、前記第1の絞りを通過した光ビームにお
ける前記第1の方向に直交する第2の方向のビーム径を
所定の条件に基づいて遮蔽することにより可変する第2
の絞りと、前記第2の絞りを通過した光ビームを前記第
2の方向に集束させる第2光学部材と、を含む第1光学
手段と、前記第1光学手段を通過した光ビームを帯電さ
れた前記感光体に向けて前記第1の方向に走査する走査
手段と、前記走査手段と前記感光体との間に設けられ、
走査された前記光ビームを前記感光体の所定の位置に結
像させて静電潜像を形成する第2光学手段と、前記感光
体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、を備
えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について詳細に説明する。図1は、この発明
の光走査装置を概略的に示す平面図である。図2は、図
1に示した光走査装置をA−A線で切断した断面図であ
る。図3は、図1に示した光走査装置が適用される画像
形成装置の概略を示す断面図である。
【0022】図3に示すように、画像形成装置すなわち
レーザ光源を用いたディジタル複写装置2は、読み取り
手段として機能する画像読取部4と画像形成手段として
機能する画像形成部6とを有している。なお、画像読取
部4の上部には、画像読取部4の後述する原稿台に対し
て開閉可能に形成され、読取対象物すなわち原稿Dを、
原稿台に向けて1枚ずつ給送するとともに、原稿台に載
置された原稿Dを原稿台に密着させる原稿押さえとして
機能する原稿自動給送装置 (以下、ADFと示す) 8が
セットされている。
【0023】画像読取部4は、その上部に、閉じた状態
にあるADF8に対向され、原稿Dがセットされる透明
なガラスからなる原稿台11と、原稿台11の一端に配
置され、原稿台11に原稿Dをセットする際の基準位置
を示すサイズ板12とを有している。なお、原稿台11
を取り巻く原稿台11の近傍には、図示しないコントロ
ールパネルが配置されている。
【0024】原稿台11の下方には、画像読取部4の構
成として、原稿台11に載置された原稿Dを照明する露
光ランプ13、露光ランプ13からの光を原稿Dに集光
させるための補助反射板14、及び、原稿Dからの反射
光を図中左方向に折曲げる第1ミラー15などが配置さ
れている。露光ランプ13、補助反射板14および第1
ミラー15は、第一キャリッジ16に固定されており、
第一キャリッジ16の移動にともなって原稿台11と平
行に移動可能に配置されている。なお、第一キャリッジ
16は、図示しない歯付きベルト等を介して図示しない
パルスモータの駆動力が伝達されて、原稿台11に沿っ
て平行に移動される。
【0025】原稿台11の図中左方、第1ミラー15に
より反射された反射光が案内される方向には、図示しな
い駆動機構たとえば歯付きベルトならびにDCモータな
どを介して原稿台11と平行に移動可能に形成された第
二キャリッジ20が配設されている。
【0026】第二キャリッジ20には、第1ミラー15
により案内される原稿Dからの反射光を下方に折曲げる
第2ミラー21および図中右方に折り曲げる第3ミラー
22が互いに直角に配置されている。第二キャリッジ2
0は、第一キャリッジ16を駆動する図示しない歯付き
ベルトなどにより第一キャリッジ16に従動されるとと
もに、第一キャリッジ16に対して1/2の速度で原稿
台11に沿って平行に移動される。
【0027】第一キャリッジ16の下方であって、第二
キャリッジ20を介して折返された光の光軸を含む面内
には、第二キャリッジ20からの反射光を所定の倍率で
結像させる結像レンズ23、及び、結像レンズ23によ
り集束性が与えられた反射光を電気信号すなわち画像デ
ータに変換するCCDイメージセンサ24が配置されて
いる。
【0028】画像形成部6は、複写装置2のほぼ中央に
回転自在に位置された像担持体としての感光体ドラム3
0を有している。感光体ドラム30は、図示しないモー
タにより所定の回転速度で回転される。
【0029】感光体ドラム30の周囲の所定の位置に
は、ドラム表面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージ
ャ31、感光体ドラム30の表面に画像データに対応し
たレーザビームを露光するすることで感光体ドラム30
の表面に静電潜像を形成する光走査装置、すなわちレー
ザ露光装置100、レーザ露光装置100による露光に
より感光体ドラム30の表面上に形成された静電潜像に
現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像
する現像ローラ33aを有する現像装置33、後述する
用紙カセットから給紙された被転写材すなわちコピー用
紙Pに感光体ドラム30に形成されたトナー像を転写す
るとともにトナー像が転写された用紙Pを感光体ドラム
30から分離させるための転写・剥離チャージャ34、
感光体ドラム30の表面からコピー用紙Pを剥離する剥
離爪35、感光体ドラム30の表面に残留したトナーを
清掃するクリーニング装置36、及び、感光体ドラム3
0の表面に残った電位を除電する除電装置37が、順
に、配置されている。
【0030】感光体ドラム30の下方に位置される複写
装置2の底部には、複写装置2の正面側より着脱自在に
上下複数段に装着された給紙手段としての多段給紙装置
(以下、PFPと示す) 40が複写装置2と一体的に配
置されている。
【0031】PFP40は、さまざまな大きさのコピー
用紙Pを複数種類収納するための上段カセット41、中
段カセット42および下段カセット43を含み、それぞ
れのカセット41,42および43は、たとえば、長手
方向に沿って搬送されるよう置かれたA4サイズのコピ
ー用紙、B4サイズのコピー用紙およびA3サイズのコ
ピー用紙を、それぞれ、500枚程度収納可能に形成さ
れている。
【0032】上段カセット41、中段カセット42およ
び下段カセット43の所定の位置には、それぞれのカセ
ット41,42および43から用紙Pを1枚づつ取り出
すピックアップローラ44a,44bおよび44cが配
置されている。
【0033】それぞれのピックアップローラ44a,4
4bおよび44cにより各カセット41,42および4
3から取り出された用紙Pの先端部が通過される位置に
は、用紙Pを1枚づつ分離するための搬送ローラ45
a,45bおよび45cと、それぞれの搬送ローラと一
体的に配置された分離ローラ46a,46bおよび46
cが配置されている。分離ローラ46a,46bおよび
46cは、それぞれ、相互に組み合わせられた搬送ロー
ラに対して軸線が平行に、かつ、所定の圧力で接触する
よう配置されるとともに、搬送ローラの回転方向と逆方
向に回転されることで、各カセットから取り出された用
紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路へ送出する。
【0034】PFP40の図中右方には、使用頻度の高
いサイズの用紙P、たとえば、A4サイズの用紙Pを3
000枚程度収納可能に形成された大容量フィーダ (以
下、LCFと示す) 47が設けられている。LCF47
の所定の位置には、LCF47に収容された用紙Pを1
枚づつ取り出すピックアップローラ48が配置されてい
る。ピックアップローラ48と感光体ドラム30との間
には、上下一対に組み合わせられた搬送ローラ49aお
よび分離ローラ49bを含む分離機構49が配置されて
いる。分離機構49は、分離ローラ49bを搬送ローラ
49aが回転される方向に対して逆方向に回転させるこ
とで、ピックアップローラ48によりLCF47から取
り出された用紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路
へ送出する。
【0035】LCF47の上部には、各カセット41,
42,43およびLCF47とは独立に、コピー用紙P
を給送可能な手差しフィーダ50が形成されている。手
差しフィーダ50と感光体ドラム30との間には、手差
しフィーダ50に挿入された用紙Pを取り込む手差し用
ピックアップローラ51、ピックアップローラ51によ
り取り込まれた用紙Pをガイドする手差しガイド52、
及び、手差しガイド52を介して感光体ドラム30に向
かって案内される用紙Pを搬送する搬送ローラ53が設
けられている。
【0036】それぞれのカセット41,42および43
ならびにLCF47と感光体ドラム30との間には、各
カセット41,42および43ならびにLCF47から
感光体ドラム30に向かって用紙Pを案内する搬送路5
4が形成されている。この搬送路54は、さらに、感光
体ドラム30と転写・剥離チャージャ34との間に規定
される転写領域を経て、複写装置2の外部まで延出され
ている。また、搬送路54には、いずれかのカセットま
たはLCFもしくは手差しガイドから給送された用紙P
を、感光体ドラム30に向かって搬送するための複数の
搬送ローラ55が設けられている。
【0037】搬送路54の感光体ドラム30の近傍、か
つ、上流側には、搬送路54を案内されたコピー用紙P
の傾きを補正するとともに、感光体ドラム30上のトナ
ー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体
ドラム30の外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙
Pを、転写領域へ給紙するアライニングローラ56が配
設されている。また、アライニングローラ56の手前す
なわち搬送ローラ55側には、アライニングローラ56
へのコピー用紙Pの到達を検出するアライニングセンサ
56aが設けられている。
【0038】転写領域を通過された用紙Pが進行する方
向には、用紙Pを搬送する搬送ベルト57が組み込まれ
ている。搬送ベルト57により用紙Pが搬送される方向
であって、感光体ドラム30に対して熱を与えにくい位
置には、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対
を含み、トナー像が転写された用紙Pを加熱することで
トナー像を溶融させつつトナー像と用紙Pとを加圧して
用紙Pにトナー像を定着させる定着装置58が設けられ
ている。
【0039】定着装置58に対向した複写装置2の側壁
には、定着装置58によりトナー像が定着された用紙P
が排出される排出トレイ59が配置されている。定着装
置58と排出トレイ59との間には、定着装置58によ
りトナー像が定着されたコピー用紙Pを、後述する用紙
反転部あるいは排出トレイ59のいづれかに案内する排
出切換ユニット60が配置されている。
【0040】排出切換ユニット60は、定着装置58を
通過された用紙Pを推進する第1および第2の排出ロー
ラ61および62、及び、第1および第2の排出ローラ
61および62の間に配置され、定着装置58を通過さ
れたコピー用紙Pを、排出トレイ59あるいは後述する
用紙反転部のいづれかに選択的に振り分ける振り分けゲ
ート63を有している。
【0041】反転機構64は、既に転写領域および定着
装置58を通過されたコピー用紙Pを一時的に集積する
一時集積部65、定着装置58を通過したコピー用紙P
の表裏を反転して一時集積部65に導く反転路66、一
時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づつ取り出す
ピックアップローラ67、一時集積部65に収容された
用紙Pを再びアライニングローラ56に案内する反転搬
送路68、及び、反転搬送路68に案内された用紙Pを
アライニングローラ56に向かって給紙する給紙ローラ
69を有している。
【0042】ADF8は、カバー71を有し、カバー7
1の後端縁部が複写装置2の上面後端縁部に図示しない
ヒンジ装置を介して取付けられており、必要に応じてA
DF8全体を回動変位させることで、既に得に説明した
ように、画像読取部4の原稿台11に対して開閉可能に
形成されている。
【0043】カバー71の上面やや左方向部位には、複
数枚の原稿Dを保持する原稿給紙台72が設けられてい
る。原稿給紙台72の図中左方すなわちADF8の一端
側には、原稿給紙台72にセットされた原稿Dを順次一
枚ずつ取出すとともに、図中左端側から画像読取部4の
原稿台11の一端側に供給するためのピックアップロー
ラ73が配置されている。原稿給紙台72の所定の位置
には、原稿給紙台72への原稿Dがセットされたか否か
を検知する原稿検知センサとしてのエンプテイセンサ7
2aが配設されている。なお、原稿給紙台72には、原
稿台11に原稿Dがセットされた位置を検知する原稿位
置検知センサ17と同様に機能する図示しない原稿幅検
知センサが配置されてもよい。
【0044】ピックアップローラ73の原稿取出し方向
には、ピックアップローラ73により取り出された原稿
Dを原稿台11に向けて送出する給紙ローラ74、給紙
ローラ74により給送された原稿Dの先端を整位するア
ライニングローラ75が配置されている。なお、アライ
ニングローラ75と給紙ローラ74との間には、原稿D
のアライニングローラ75への到達を検出するアライニ
ングセンサ75aが配置されている。
【0045】カバー71の内側であって、ADF8が閉
じられた状態で画像読取部4の原稿台11と対向される
位置には、原稿台11のほぼ全体を覆う大きさが与えら
れ、ピックアップローラ73、給紙ローラ74およびア
ライニングローラ75を介して原稿給紙台72から搬送
された原稿Dを原稿台11の所定の位置に搬送する搬送
ベルト76が配置されている。搬送ベルト76は、図中
左右一対に配置されたベルトローラ77に掛渡され、図
示しないベルト駆動機構によって、図中右側および図中
左側の両方向に向けて回転される。
【0046】ADF8の右側部位には、搬送ベルト76
により図中左側から図中右側に移動される原稿Dをカバ
ー71の外側に向けて送出する反転ローラ78、反転ロ
ーラ78に原稿Dを押し付けるピンチローラ79、反転
ローラ78とピンチローラ79により搬送される原稿D
を、再び搬送ベルト76へ戻すか所定の排出位置すなわ
ちカバー71上に排出させるかを切り換えるフラッパ8
0、フラッパ80が排出側に切り換えられている場合
に、反転ローラ78により搬送された原稿Dを排出させ
る排紙ローラ81、及び、反転ローラ78の近傍での原
稿のジャムを検知するジャムセンサ82などが配置され
ている。
【0047】図4は、図3に示したディジタル複写装置
2の制御機構を概略的に示すブロック図である。電子写
真式ディジタル複写装置2は、コントロールパネル部2
10、スキャナ部220、プリンタ部230、メモリ編
集部240、システム部250、及び、メインコントロ
ール部260に大別される。
【0048】コントロールパネル部210は、複写装置
2の複写動作の開始の指示、複写枚数および複写倍率な
どの数値データの入力ならびに用紙サイズの選択のため
の制御信号の入力等に利用されるコントロールパネル2
01、コントロールパネル201の図示しないさまざま
なスイッチおよび図示しないタッチパネルによる入力の
検知、タッチパネルへの表示、及び、図示しないLED
の点灯および消灯等を制御するコントロールパネルCP
U211、コントロールパネルCPU211に接続され
たリード・オンリ・メモリ (以下、ROMと示す) 21
2およびランダム・アクセス・メモリ (以下、RAMと
示す) 213を含み、さまざまなスイッチおよびタッチ
パネルによる入力の検知、タッチパネルへの表示、及
び、LEDの点灯および消灯などにより、利用者との間
の制御データの受け渡しに利用される。
【0049】コントロールパネルCPU211は、RO
M212およびRAM213に記憶されているデータを
もとに、コントロールパネル201の入力キーおよびタ
ッチパネルによる入力の検知、タッチパネルへの表示な
らびにLEDの点灯消灯などを制御する。
【0050】スキャナ部220は、スキャナCPU22
1と、スキャナCPU221に接続されたROM222
およびRAM223を含み、ROM222およびRAM
223に記憶されている制御データに基づいたスキャナ
CPU221の制御により、画像読み取り部4のCCD
イメージセンサ24を動作させて原稿Dの画像を光の明
暗情報として取り込むとともに、第一キャリッジ16お
よび第二キャリッジ20を所定の速度で移動させるため
の図示しないパルスモータなどを付勢するための機構制
御部224に所定の駆動信号を出力する。
【0051】また、スキャナ部220は、CCDイメー
ジセンサ24により光電変換されて出力されたアナログ
画像データを周知のA/D変換によりディジタル信号に
変換するA/D変換回路225、A/D変換回路225
を介してディジタル信号に変換された画像信号からCC
Dイメージセンサ24の出力の個体誤差ならびに照明ラ
ンプ13からの光量の不均一性などに関する影響を除去
するシェーディング補正回路226、及び、CCDイメ
ージセンサ24により読み取られた原稿Dの画像情報を
所定のタイミングで後段に接続されたメモリ編集部24
0に供給するためのラインメモリ227を有し、ROM
222およびRAM223のデータに基づいたスキャナ
CPU221の制御により、CCDイメージセンサ24
により読み取られた原稿Dの画像情報を電気信号に変換
したのち所定のスレショルドレベルで2値化して後段に
接続されたメモリ編集部240の後述するデータ蓄積装
置に出力する。
【0052】なお、スキャナCPU221には、原稿自
動給送装置8も接続されている。原稿自動給送装置8
は、後述するメインコントロール部260による制御に
基づくスキャナCPU221の制御により原稿Dを給送
する。また、スキャナCPU221には、図示しない座
標入力装置からの編集データが入力された場合に、メモ
リ編集部240の後述するデータ蓄積装置に、所定の制
御データを出力するとともに画像形成に利用される画像
データを保持するためのメモリエリアの大きさを制御す
るエディタ228も接続されている。
【0053】プリンタ部230は、プリンタCPU23
1と、プリンタCPU231に接続されたROM232
およびRAM233を含み、画像読み取り部4すなわち
スキャナ部220を介して読み取られた画像情報および
後述する外部装置から供給される画像データに基づいて
用紙Pに画像を形成する。
【0054】プリンタCPU231には、感光体ドラム
30、現像装置33の現像ローラ33a、アライニング
ローラ、搬送ベルト、定着装置、反転機構、及び、多段
給紙装置40の各カセット41,42および43ならび
に大容量フィーダ47のそれぞれに配置されたピックア
ップローラならびに搬送ローラおよび分離ローラなど回
転する図示しないモータを駆動するモータ駆動回路23
4、原稿テーブル11にセットされた原稿Dの位置を検
知する原稿位置検知センサ17、各カセット41,42
および43ならびに大容量フィーダ47のそれぞれに配
置された図示しないペーパーエンプティスイッチ、搬送
路54および反転機構64の所定の位置に配置され、用
紙Pの詰まりなどを検知する図示しないレバースイッ
チ、及び、アライニングセンサ56aなどのスイッチお
よびセンサから出力される信号の入力に利用される入力
回路235、及び、たとえば、排出切換ユニット60の
振り分けゲート63あるいは清掃装置35に含まれる図
示しないソレノイドなどを付勢するための機構制御部2
36などが接続されている。
【0055】プリンタCPU231には、また、定着装
置58の温度を制御する温度制御回路237、帯電チャ
ージャ、現像装置および転写・剥離チャージャなどに所
定の電圧を与える電圧供給回路238、及び、レーザ露
光装置100の図示しないレーザダイオードから出射さ
れるレーザビームの光強度を後述するデータ蓄積装置か
ら供給される画像データに対応して強度変調するレーザ
駆動回路239などが接続され、ROM232およびR
AM233のデータに基づいたプリンタCPU231の
制御により、用紙Pに画像を形成する。
【0056】メモリ編集部240は、メモリ制御CPU
241を含み、メインコントロール部260の後述する
メインCPUとシステム部250の後述するシステムC
PUとの双方からの指示に応じてスキャナ部220ある
いは外部装置から供給される画像データをプリンタ部2
30のレーザ露光装置100のレーザダイオードから出
射されるレーザビームの強度変調に利用されるビットマ
ップデータに変換したのち、後段に示すデータ蓄積装置
に一時的に記憶させる。
【0057】メモリ制御CPU241には、システム部
250を経由して外部装置から供給された画像データ
と、スキャナ部220を介して読み取られたのちメイン
コントロール部260の後段に説明する画像処理部によ
り所定の形式に変換された原稿Dの画像データとを編集
する画像編集部242、入力された画像データを圧縮ま
たは伸張する圧縮/伸張部243、入力された画像デー
タを拡大、縮小または回転する拡大/縮小/回転部24
4、画像編集部242、圧縮/伸張部243および拡大
/縮小/回転部244を介して処理された画像データを
1ページ分ずつ記憶するデータ蓄積装置245、メモリ
アドレスを管理するアドレス制御部246、データ蓄積
装置245のデータを管理するメモリ管理制御部24
7、及び、画像編集部242に取り込まれた画像データ
に対して圧縮/伸張および拡大/縮小/回転などの処理
のための指示を与える割込制御部248とが接続されて
いる。
【0058】システム部250は、スキャナ部220以
外から供給される画像データの取り込みを制御するシス
テムCPU251を含み、システムCPU251に接続
された通信制御部252、外部装置としてのハードディ
スク装置253、及び、通信制御部252、ハードディ
スク装置253を介して供給される画像データをコード
データから複写装置2が処理可能な形式の画像データに
変換するプリンタコントローラ255のそれぞれを制御
することでメモリ編集部240の画像編集部242に画
像データを入力させる。
【0059】通信制御部252は、一般公衆回線に接続
され、外部からのファクシミリデータを受信すると共
に、スキャナ部220によって読み取られた画像データ
をファクシミリデータとして外部に送信することが可能
である。また、通信制御部252は、図示しないコンピ
ュータおよびワードプロセッサなどが接続されたLAN
に接続されている。
【0060】メインコントロール部260は、複写装置
2の動作すなわちコントロールパネル部210、スキャ
ナ部220、プリンタ部230、メモリ編集部240お
よびシステム部250のそれぞれのCPU221,23
1,241および251を制御するメインCPU261
を有し、コントロールパネル部210、スキャナ部22
0、プリンタ部230、メモリ編集部240およびシス
テム部250のそれぞれの間の信号の受け渡しを制御す
る。
【0061】メインCPU261には、複写装置2を動
作させるためのイニシャルデータなどが記憶されている
ROM262と、各CPU221,231,241およ
び251の制御によりコントロールパネル部210、ス
キャナ部220、プリンタ部230、メモリ編集部24
0およびシステム部250のそれぞれから入力されたさ
まざまなデータを保持するRAM263とが接続されて
いる。なお、メインCPU261には、詳述しないクロ
ック発生部からの基準クロックCKが供給されている。
【0062】メインCPU261には、また、システム
部250を介して入力されたコードデータをメモリ編集
部240のデータ蓄積装置245に記憶させるために利
用されるプリンタフォントを保持するプリンタフォント
ROM264、図示しない編集用表示装置に対してシス
テム部250を介して入力されたコードデータに対応す
る画像を表示させるとともに、コントロールパネル部2
10の液晶表示/入力パネルに対して所定の画像を表示
させるためのディスプレイフォントを保持するディスプ
レイフォントROM265、スキャナ部220で読み取
った画像データの送り先の指定およびプリンタ部230
へ供給する画像データの切り替えなどに利用されるとと
もに、スキャナ部220のラインメモリ227とメモリ
編集部240のデータ蓄積装置245との間、およびデ
ータ蓄積装置245とレーザ露光装置100との間を転
送される画像データに対してバッファメモリとして機能
するデータ切り換え/バッファメモリ266、及び、入
力された画像データをマスキングあるいはトリミングす
る画像処理部267が接続されている。
【0063】図1及び図2には、図3及び図4に示した
ディジタル複写装置に組み込まれる光走査装置すなわち
レーザ露光装置が詳細に示されている。図1及び図2に
示されるように、光走査装置100は、筐体としてのハ
ウジング101、レーザビームを発生する光源としての
発光ユニット120、発光ユニット120からのレーザ
ビームを、所定の位置、たとえば、図2に示した画像形
成装置の感光体ドラム30にむけておおむね直線状にか
つ連続的に向かって反射すなわち偏向する光偏向装置1
30、及び、光偏向装置130により走査されたレーザ
ビームを、感光体ドラム30に、所定の結像条件で結像
させる結像光学部140などを有している。
【0064】発光ユニット120、光偏向装置130お
よび結像光学部140は、それぞれハウジング101の
所定の位置に固定される。ハウジング101の光偏向装
置130が固定される領域の近傍には、光偏向装置13
0を収容するための隔壁102が形成されている。
【0065】隔壁102の一部の所定の位置には、発光
ユニット120からのレーザビームを光偏向装置130
の後述する反射面 (多面鏡) に導くための光源側防塵ガ
ラス(またはプラスチック) 103、及び、反射面 (多
面鏡) により反射されたレーザビームを感光体ドラム3
0に案内するための像面側防塵ガラス104が配置され
ている。なお、光源側防塵ガラス103および像面側防
塵ガラス104は、たとえば、フロートガラス、例えば
白板ガラスなどにより形成される。
【0066】図5には、このレーザ露光装置100に組
み込まれる発光ユニット120の平面図が概略的に示さ
れている。図6には、図5に示された発光ユニット12
0の正面図が概略的に示されている。
【0067】図5及び図6を参照すれば、図1の光走査
装置100に組込まれる発光ユニット120は、レーザ
ビームを発生する光源としての半導体レーザ素子12
1、レーザ素子121から放射されたレーザビームを、
集束光あるいは平行光に変換する第1光学部材としての
レンズ122、レンズ122を通過されたレーザビーム
のビーム断面形状を所定の形状に整える第2光学部材と
してのシリンドリカルレンズ123、及び、レンズ12
2とシリンドリカルレンズ123との間に配置され、レ
ーザ素子121からのレーザビームのビーム径を変更可
能なビーム径可変手段としての第1及び第2絞り124
a及び124bなどを有している。なお、レンズ122
およびシリンドリカルレンズ123は、それぞれ、光学
ガラス (例えばBK7) によって製造される。
【0068】レーザ素子121は、たとえば、アルミダ
イカストまたはプラスチック (PPS=ポリスチレン)
などによって製造される鏡筒 (またはレンズホルダ) 1
25に直接固定される。また、レンズ122、及び第1
及び第2絞り124a及び124bは、鏡筒(または、
レンズホルダ)126に一体的に保持されている。シリ
ンドリカルレンズ123は、光学ハウジング101に直
接固定されている場合(図1参照)と、鏡筒(レンズホ
ルダ)126に一体的に保持されている場合(図示しな
い)とがある。また、レーザ素子121は、レンズ12
2などが保持されている鏡筒125とは別のLDホルダ
によって保持され、このLDホルダがネジによって鏡筒
にネジにより締結されることにより一体化されてもよ
い。
【0069】なお鏡筒126は、ハウジング101への
固定のための位置決め部材を有し、たとえば、ネジある
いは接着によりハウジング101の所定の位置に固定さ
れる。
【0070】図1及び図2を参照すれば、光偏向装置1
30は、図示しない磁性流体軸受を利用したスキャナモ
ータ131の回転軸131aと一体的に配置されている
ロータ131bに固定され、高速度で回転可能に形成さ
れた複数の平面鏡 (すなわち反射面、この実施の形態で
は8面) を有する多面鏡132aにより構成される。な
お、各反射面は、多面鏡132aの周囲を取り巻くとと
もに、多面鏡132aの外周を等分した状態に形成され
る。
【0071】なお、スキャナモータ131として、アキ
シャルギャップ型、ラジアル型、または動圧軸受を利用
したモータが利用されてもよい。スキャナモータ131
は、ロータ131bを回転させるためのステータを含む
固定部131cを有し、固定手段としてのネジ133a
及び133bにより固定部131cと予め結合されてい
るモータベース131dを介して、ハウジング101の
所定の位置に、ネジ止めなどの手法により固定されてい
る。なお、モータベース131dは、固定部131cの
形状を工夫することにより、固定部131cと一体的に
(固定部131cの一部として) 構成されてもよい。
【0072】光偏向装置130と感光体ドラム30と間
すなわち光偏向装置130の多面鏡132aの各反射面
により連続的に反射されたレーザビームが像面側防塵ガ
ラス104を介して出射される方向には、第1結像レン
ズ132b、折り返しミラー132c、第2結像レンズ
132d、出射ミラー132eおよび防塵ガラス105
が、順に、配置されている。第1結像レンズ132b及
び第2結像レンズ132dは、それぞれ、例えばポリメ
チルメタクリル(PMMA)等のプラスチック材料によ
って形成される。
【0073】第1結像レンズ132bは、各反射面の回
転角と各反射面のそれぞれの回転に伴って連続的に反射
(偏向) されたレーザビームが結像される位置とを比例
させるものであって、各反射面の反射点と感光体ドラム
30の軸線方向と直交する主走査方向の中心との間に規
定される光軸O2 と各反射面により反射されたレーザビ
ームとのなす角θと光軸O2 とレーザビームが到達され
た感光体ドラム上における像高hとを整合させるため
に、主走査方向に関し、h=fθを満たす焦点距離fが
与えられている。
【0074】折り返しミラー132cは、主走査方向に
延出された平面ミラーであって、第1結像レンズ132
bを通過されたレーザビームを感光体ドラム30に向か
って案内するとともに、光走査装置100の大きさを低
減するために利用される。
【0075】第2結像レンズ132dは、第1結像レン
ズ132bと共働して、感光体ドラム30に案内された
レーザビームの像高hを主走査方向に関し、h=fθを
満足させるとともに、折り返しミラー132cにより折
り返されたレーザビームの感光体ドラム上での像面湾曲
の影響を低減すると共に、歪曲収差を適切な値にするな
どの結像特性を補正するために利用される。また、第2
結像レンズ132dは、第1結像レンズ132bと共働
して、光偏向装置132の面倒れによるレーザビームが
結像する位置を補正する面倒れ補正機能を有する。
【0076】出射ミラー132eは、主走査方向に延出
された平面ミラーであって、第2結像レンズ132dを
通過されたレーザビームを感光体ドラム30に向けてさ
らに折り返すと共に、光走査装置100の大きさを低減
するために寄与する。
【0077】なお、ハウジング101の所定の位置であ
って、出射ミラー132eにより折り返されたレーザビ
ームがハウジング101の外側へ出射される位置には、
光走査装置100の内部に、トナーあるいは紙かすなど
が侵入することを阻止するための防塵ガラス105が配
置されている。
【0078】また、多面鏡132aの各反射面の反射点
と感光体ドラム30の軸線方向と直交する主走査方向の
中心との間に規定される光軸O2 は、発光ユニット12
0のレーザ素子121の発光点と多面鏡132aの各反
射面の反射点との間に規定される光軸O1 と同一の平面
に配置されている。
【0079】また、この光走査装置100は、発光ユニ
ット120から放射されたレーザビームの主走査方向に
関する水平同期信号を検出するための水平同期信号検出
部を備えている。この水平同期信号検出部は、水平同期
検出用の検出ミラー141、及び水平同期信号を検出す
るセンサ142を有している。水平同期検出用の検出ミ
ラー141は、レーザビームの主走査方向に関して、第
2結像レンズ132dの端部を通過して画像の領域より
外側に導かれたビームが反射されるハウジング101内
の位置に配置される。同期信号を検出するセンサ142
は、この検出ミラー141から反射されたレーザビーム
を確実に検出できるハウジング101内の位置に配置さ
れる。
【0080】ハウジング101は、発光ユニット120
が配置されるべき位置を規定する位置決め部材、光偏向
装置132が配置されるべき位置を規定する位置決め機
構、及び結像光学部140を形成する第1及び第2結像
レンズ132b及び132d、折返しミラー132c、
出射ミラー132e、及び防塵ガラス105をそれぞれ
固定するための複数の固定部材を有している。
【0081】第1及び第2結像レンズ132b及び13
2d、折返しミラー132c、出射ミラー132e、及
び防塵ガラス105は、ハウジング101の位置決め部
材、位置決め機構、及び固定部材にそれぞれ可視光硬化
性樹脂により固定される。
【0082】なお、折返しミラー132c、出射ミラー
132e、及び防塵ガラス105に関する接着箇所は、
特願平4ー17028号に詳細に記載されているよう
に、適時必要に応じて決定される。
【0083】なお、この光走査装置100に配設される
結像光学部140の各構成要素は、板状弾性体、及び板
状弾性体と締結部材との組み合せによりハウジング10
1に固定されても良い。
【0084】図1及び図2に示すように、このような光
走査装置100では、発光ユニット120から放射され
たレーザビームは、図5及び図6に示される発光ユニッ
ト内の光学系によって所定の特性が与えられ、上述した
光軸O1 に沿って光偏向装置130に導かれる。このレ
ーザビームは、光偏向装置130の多面鏡132aの回
転を伴って上述した光軸O2 から所定の偏向角の範囲の
主走査方向に向けて反射される。この反射ビームは、第
1結像レンズ132bを通過し、折り返しミラー132
cで上方に向けて反射される。この反射ビームは、面倒
れ補正機能を有する第2結像レンズ132dを通過して
出射ミラー132eで反射され、防塵ガラス105を介
して感光体ドラム30上に結像される。
【0085】次に、この発明の光走査装置すなわちレー
ザ露光装置100に組み込まれる発光ユニット120を
さらに詳細に説明する。図5及び図6を用いて既に説明
したように、レンズ122とシリンドリカルレンズ12
3との間には、第1及び第2絞り124a及び124b
が配置されている。この第1及び第2絞り124a及び
124bを通過する光ビームのビーム径は、スリット状
に形成された絞りのスリット幅に依存して変化する。
【0086】一般に、光ビームの回折角θと光ビームの
ビームウエスト径ωとの関係は、レーザ素子121から
出射される光ビームの波長をλとすると、 ω=λ/(πtanθ) と表わすことができる。
【0087】図7に示すように、ビームウエスト径がω
1の光ビーム、すなわちスリット幅ω1の絞りを通過し
た光ビームの回折角をθ1、同様に、ビームウエスト径
がω2の光ビームの回折角をθ2とすると、上述した関
係式より、ω1>ω2のとき、θ1<θ2が成立する。
言い換えると、小さいスリット幅を有する絞りに光ビー
ムを通過させることにより、光ビームは大きく回折し、
ビーム径は広がる。また、大きいスリット幅を有する絞
りに光ビームを通過させることにより、光ビームの回折
角は小さくなり、ビーム径の広がりを抑えることができ
る。
【0088】この実施の形態において、光ビームの主走
査方向のビーム径は、高解像度に対応した第1絞り12
4aによって規制される。この第1絞り124aは、光
ビームの広がりを抑えることができる一定のスリット幅
を有し、発光ユニット120に固定されている。主走査
方向のビーム径を高解像度に対応させることにより、デ
ィジタル複写装置2が後述する低解像度のファックスモ
ード、あるいは低解像度のプリンタモードに設定されて
いる場合に、出力画像の主走査方向は、高解像度に維持
され、細線の再現性、及び解像力に優れるという利点が
ある。
【0089】この時、副走査方向のビーム径が高解像度
に対応していると、不具合を生じる可能性がある。例え
ば、高解像度対応として600DPI(主走査方向のビ
ーム径が45μm、副走査方向のビーム径が65μ
m)、低解像度対応として300DPIとすると、1ラ
インの幅は、600DPI時に42.3μm、300D
PI時に84.7μmとなる。高解像度に対応した第1
絞り124aにより、300DPIで画像を出力する場
合、主走査方向のビーム径45μmは上述したように問
題とはならないが、副走査方向のビーム径65μmは、
300DPIで必要とされる1ラインの幅84.7μm
に達しない。このため、画像出力時に走査線ムラ、感光
体ドラムの駆動ジッタによる同期ぶれがプリントされる
可能性がある。
【0090】この問題は、副走査方向のビーム径を8
4.7μmより大きくすることにより解決できる。その
ためには、副走査方向のビーム径を大きくする必要があ
る。光ビームのビーム径を大きくするためには、上述し
た関係式を用いて説明したように、副走査方向のスリッ
ト幅を小さくした絞りを用いることにより、副走査方向
のみのビーム径を広げることができる。
【0091】したがって、この実施の形態における発光
ユニット120は、主走査方向に高解像度に対応した第
1絞り124a、及び副走査方向に高解像度と低解像度
とに対応した2種類のスリット幅を有する第2絞り12
4bを備えている。
【0092】なお、スリット幅が小さくなることによる
光量の低下は、レーザ駆動回路239によって光源の発
光パワーを適宜変更する、すなわちスリット幅が小さい
場合にはスリット幅が大きい場合より発光パワーを高く
設定することにより、常に必要光量の光ビームを得るこ
とが可能である。
【0093】次に、図8乃至図11を用いて第1及び第
2の絞り124a、124bについて説明する。図8に
示すように、第1及び第2絞り124a、124bは、
レンズ122とシリンドリカルレンズ123との間に所
定の間隔を持って互いに平行に配置されている。さらに
詳細に説明すると、第1絞り124aは、レンズ122
に近接する側に配置され、第2絞り124bは、シリン
ドリカルレンズ123に近接する側に配置されている。
【0094】第1絞り124aは、図9にその正面図が
示されているように、主走査方向のスリット幅L、副走
査方向のスリット幅Mの矩形の開口部を有し、主走査方
向に関して高解像度に対応している。この第1絞り12
4aは、図5及び図6に示したように発光ユニット12
0に固定されている。この第1絞り124aにより、レ
ーザ素子121から出射され、レンズ122により所定
の光学特性を与えられた光ビームは、そのビーム断面の
主走査方向に関するビーム径を高解像度に規定してい
る。
【0095】第2絞り124bは、図10にその正面図
が示されているように、それぞれ主走査方向のスリット
幅がP、副走査方向のスリット幅がN1及びN2の開口
部を有し、それぞれ副走査方向に関して高解像度及び低
解像度に対応している。すなわち、第2絞り124b
は、副走査方向のスリット幅がN1、主走査方向の幅が
Pに形成され、副走査方向に関して高解像度に対応して
いる絞り124Hと、副走査方向のスリット幅がN2、
主走査方向のスリット幅がPに形成され、副走査方向に
関して低解像度に対応している絞り124Lとを有し、
これらの2つの絞りは一連に形成されている。
【0096】第1絞り124aと第2絞り124bとに
おけるスリット幅の大きさの関係は、以下に示す通りで
ある。副走査方向のスリット幅は、M>N1>N2の関
係を満たしている。
【0097】主走査方向のスリット幅は、P>Lの関係
を満たしている。2種類のスリット幅を有する第2絞り
124bは、図8に示す移動機構150のアーム部15
1によって保持され、この移動機構150により主走査
方向に移動可能である。この移動機構150は、ソレノ
イドを有し、所定条件に基づいて、プリンタ部230の
機構制御部236によって駆動電流が供給されることに
より、主走査方向に平行に第2絞り124bを移動させ
ることができる。
【0098】第2絞り124bは、移動機構150によ
り主走査方向に移動されることにより、高解像度用の絞
り124Hと低解像度用の絞り124Lとを切り替える
ことが可能である。
【0099】すなわち、第1絞り124aを通過するこ
とにより主走査方向に関して高解像度に規定された光ビ
ームは、第2の絞りにより、副走査方向に関して低解像
度、または高解像度に規定される。
【0100】第1及び第2絞り124a、124bは、
図8に示すように、第1絞り124aにおける開口部の
副走査方向の中心線a、及び第2絞り124bにおける
開口部の副走査方向の中心線bがレンズ122とシリン
ドリカルレンズ123との間の設計光軸O1に一致する
ように、それぞれ配置されている。
【0101】なお、上述した移動機構150は、ソレノ
イドを用いる方式の他に、例えばモータにカムを取り付
けて移動させる方式、またはラックとピニオンを利用し
て移動させる方式などが適用されてもよい。
【0102】上述したように、2枚1組の第1及び第2
絞り124a、124bをレンズ122とシリンドリカ
ルレンズ123との間に配設することにより、光ビーム
の主走査方向のビーム径を高解像度に対応させた状態
で、副走査方向のビーム径を高解像度または低解像度に
切り替えることが可能となる。
【0103】また、図10に示したような第2絞り12
4bは、この形状を製作する上で加工が容易であるとと
もに、主走査方向に移動させるのみで、ビーム径を高解
像度または低解像度に切り替えることが可能であるた
め、移動機構を簡素化することができる。このため、コ
ストの増大を招く虞もない。
【0104】さらに、絞りを主走査方向に平行な軸を中
心に回転させることなく、ビーム径が変更できるため、
絞りのエッジにより反射された光ビームによって生じる
ゴースト光の発生が防止され、光ビームの光学特性を劣
化させることがない。したがって、記録媒体上に形成さ
れる画像の画質を低下させることなく、解像度の切換を
実現できる。
【0105】次に、第2絞りの変形例について図11を
用いて説明する。図11に示すように、第2絞り124
cは、主走査方向に沿って次第にスリット幅が小さくな
るように形成された略くさび状に形成された開口部を有
している。図10を用いて既に説明した第2絞り124
bは、ソレノイドを有する移動機構150によって位置
制御することにより、段階的に2通りのビーム径が得ら
れたが、このくさび状に形成された開口部を有する第2
絞り124cによれば、副走査方向に関して、任意のビ
ーム径が得られる。
【0106】すなわち、第2絞り124cは、主走査方
向に移動可能な移動機構に保持され、所定の条件に基づ
いてその移動機構により任意の位置に位置制御される。
第2絞り124cが位置制御されることにより、第1絞
り124aを通過した光ビームは、副走査方向に関して
任意のビーム径に規定される。つまり、無段階に副走査
方向のビーム径を変更することが可能である。
【0107】この第2絞り124cを利用するために、
副走査方向のスリット幅と第2絞り124cを通過した
光ビームの副走査方向のビーム径との関係が、予め実験
的に求められる。この関係に基づいて、第2絞り124
cを移動機構によって主走査方向に正確に位置制御する
ことにより、所望するビーム径を得ることが可能とな
る。なお、移動機構としては、正確な位置制御に適した
ステッピングモータを利用することが望ましい。
【0108】また、第2絞りの他の変形例として、1枚
の板にそれぞれ独立した複数の開口部を形成した絞りが
適用されてもよい。さらに、図9及び図10を用いて説
明したように、第1及び第2絞りは、矩形の開口部を有
しているが、開口部のエッジ部分に曲率を持たせて長穴
型に形成してもよい。
【0109】次に、図3及び図4に示したディジタル複
写装置の動作について説明する。このディジタル複写装
置は、原稿画像を複写する複写モード、外部、例えばパ
ーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称する)から
供給された画像データに基づいて画像を形成するプリン
タモード、外部の公衆回線を介して供給される画像デー
タに基づいて画像を形成するファクシミリ(FAX)モ
ードを有している。
【0110】以下、複写モードにしたがって、ディジタ
ル複写装置2の動作について説明する。複写装置2は、
図示しないメインスイッチがオンされることにより、R
OM162に記憶されている制御プログラムに従ってウ
ォームアップされてイニシャライズされる。また、メイ
ンCPU161の制御によるスキャナ部120のスキャ
ナCPU121の指示により、原稿自動給送装置8の図
示しないADFROMに記憶されている制御プログラム
に基づいて原稿自動給送装置8もイニシャライズされ
る。
【0111】複写すべき原稿Dが原稿自動給送装置8の
原稿トレイ72にセットされたのち図示しないコントロ
ールパネルの図示しないプリントキーがオンされると、
原稿自動給送装置8の図示しないエンプティセンサがオ
ンであることが原稿自動給送装置8の図示しないADF
CPUによりチェックされる。
【0112】エンプティセンサにより原稿Dが原稿トレ
イ72にセットされたことが検知されると、図示しない
モータ駆動回路からの図示しない給紙モータへの駆動電
流の供給にともなってピックアップローラ73が駆動さ
れて、原稿トレイ72にセットされた原稿Dの最下部の
原稿が給紙ローラ74に案内される。
【0113】給紙ローラ74に案内された原稿Dは、さ
らに、アライニングローラ75に向かって搬送される。
続いて、原稿Dの先端がアライニングセンサ75aを通
過されることにより図示しないADF機構制御部を介し
て図示しないクラッチがオンされて、アライニングロー
ラ75が停止される。これにより、ピックアップローラ
73により原稿トレイ72から取り出された原稿Dが一
時的に停止されることで、原稿Dにおける原稿搬送方向
に対する傾きが補正される。こののち、図示しない駆動
モータによりベルトローラ77が第1の方向すなわち原
稿給紙方向に回転されて搬送ベルト76が回転されたの
ち、所定のタイミングで図示しないクラッチがオフさ
れ、アライニングローラ75から搬送ベルト76へ原稿
Dが給送される。
【0114】続いて、搬送モータにより搬送ベルト76
が所定時間回転されることで、原稿Dが複写装置2の原
稿テーブル11上に搬送される。なお、搬送ベルト76
は、原稿Dの後端がアライニングセンサ75aを通過さ
れてから一定時間すなわちアライニングセンサ75aと
基準指示装置12との間隔により予め決められている時
間経過後に停止されるとともに、図示しないブレーキに
より慣性による回転が防止される。
【0115】アライニングセンサ75aにより原稿Dの
先端が検知された時点で、図示しないADFCPUから
複写装置2のスキャナ部120のスキャナCPU121
に対して原稿Dが所定位置に搬送されたことが報知さ
れ、続いて、原稿自動給送装置8を介して検知された原
稿Dの大きさと図示しないコントロールパネルを介して
設定された複写倍率とに基づいてメインCPU161に
より最適な大きさを有する用紙Pを収容しているカセッ
トが選択される。
【0116】続いて、入力された複写倍率に応じて、C
CDラインセンサ24からラインメモリ127に画像デ
ータを取り込む画像データの読み込み開始位置がROM
162から呼び出されたのちRAM163に記憶され
る。
【0117】次に、第一キャリッジ16の照明ランプ1
3が所定の明るさで点灯され、図示しないパルスモータ
の回転によって、第一キャリッジ16が原稿テーブル1
1上の原稿Dに沿って所定の速度で移動される。原稿テ
ーブル11に載置された原稿Dの画像は、第一キャリッ
ジ16上の露光ランプ13および反射板14からの照明
光により、たとえば、8〜15 [mm] の幅の帯状に照
明される。なお、第一キャリッジ16の照明ランプ13
が点灯が開始される位置は、図2に示す原稿スケール1
2の直下であって、照明ランプ13から出射される照明
光の光量が安定した時点で、原稿スケール12の照明ラ
ンプ13と対向する側の面に形成されている黒基準部1
2bおよび白基準部12wのそれぞれを照明して得られ
る反射光によるシェーディング補正に利用される。
【0118】原稿Dからの反射光は、次第に拡散されな
がら、第一キャリッジ16の第1ミラー15、及び、第
二キャリッジ20の第2ミラー21および第3ミラー2
2で順に反射され、結像レンズ23の図示しない前側主
点に案内される。
【0119】結像レンズ23の図示しない前側主点に案
内された原稿Dからの反射光は、結像レンズ23の図示
しない後側主点に向けて光軸に平行に案内されて、今度
は、次第に集束されながら、CCDラインセンサ24の
読取面に結像される。
【0120】CCDラインセンサ24に結像された原稿
Dの画像情報すなわち原稿Dからの反射光は、CCDラ
インセンサ24により光電変換されて所定の規則に従っ
て出力される。
【0121】CCDラインセンサ24からの出力信号
は、RAM163に記憶された読み込み開始位置に対応
するCCDラインセンサ24の図示しない所定位置の画
素から順にとりこまれ、A/D変換回路125により2
値化され、シェーディング補正回路126を介してスレ
ショルドレベルが補正されてラインメモリ127に出力
される。
【0122】ラインメモリ127に入力された画像デー
タは、データ切り換え/バッファメモリ166を経由し
て画像処理部167に転送され、たとえば、文字特定お
よび輪郭補正などの所定の補正および変換が施されて、
データ蓄積装置145に出力される。データ蓄積装置1
45に入力された画像データは、図示しないパラレル−
シリアル変換回路を介してレーザ駆動信号 (印字信号)
に変換されたのち、レーザ露光装置100へ供給され
る。
【0123】スキャナ部120による原稿Dの画像情報
の読取りと平行して (あるいは所定のタイミングで) 、
メインCPU161の制御によりモータ駆動回路134
からのモータ駆動電圧の供給によって図示しないモータ
が付勢され、感光体ドラム30が所望の速度で回転され
る。
【0124】同時に、電圧供給回路138の制御により
帯電装置31から感光体ドラム30の表面に所定の電位
が与えられる。一例を示すと、感光体ドラム30の初期
表面電位は、おおむね、−650ボルトに設定される。
【0125】引き続いて、レーザ露光装置100によ
り、感光体ドラム30の表面に、原稿Dの画像に対応す
る画像データすなわちデータ蓄積装置145に記憶さ
れ、図示しないパラレル−シリアル変換回路を介してビ
ットマップデータからシリアルデータに変換された印字
信号に応じて変調されたレーザビームが照射される。な
お、レーザ露光装置100から出射されるレーザビーム
の出射タイミングすなわち書き出し開始位置は、既に説
明したように、用紙Pの大きさに対応されてRAM16
3に記憶されている書き出し位置に基づいて、図示しな
い水平同期信号から所定の主走査方向クロック分だけデ
ィレイが付加されることはいうまでもない。
【0126】これにより、感光体ドラム30の外周面
に、印字信号 (画像データ) に対応する静電潜像が形成
される。このようにして形成された静電潜像は、電圧供
給回路138により、たとえば、−450ボルトの現像
バイアス電圧が印加されている現像装置33の現像ロー
ラ33aから供給されるトナーによって現像され、同様
に、電圧供給回路138により所定の転写電圧が印加さ
れている転写・剥離チャージャ34からの転写出力によ
り、用紙Pに、トナー像として転写される。
【0127】用紙Pに転写されたトナー像は、電圧供給
回路138により所定の剥離電圧が印加されている転写
・剥離チャージャ34からの剥離出力と剥離爪35によ
り、用紙Pとともに感光体ドラム30の表面から剥離さ
れ、搬送ベルト57によって定着装置58へ搬送され、
定着装置58を介して用紙Pに定着される。
【0128】トナー像が定着された用紙Pは、第1およ
び第2の排出ローラ61および62を介して複写装置2
の外部に配置されている排紙トレイ59に排紙される。
用紙Pにトナー像を転写した感光体ドラム30は、引き
続き回転され、クリーニング装置36を介して残存トナ
ーが取り除かれたのち除電装置37により除電され、引
き続いて、次の画像形成に利用される。
【0129】一方、現在、原稿テーブル11上に位置さ
れている第一の原稿Dの読み取りが終了した時点で、メ
インCPU161の制御によるスキャンCPU121の
指示により図示しないADFCPUに、次の原稿Dの給
送すなわち原稿Dの入れ換えが要求され、図示しないモ
ータ駆動回路からの図示しない搬送モータへの駆動電流
により搬送モータが回転されて、搬送ベルト76が回転
される。
【0130】これにより、現在原稿テーブル11にセッ
トされている第一の原稿が反転ローラ78に向かって搬
送され、フラッパ80および排紙ローラ81によりカバ
ー71の所定の位置に形成されている原稿受け領域に排
出される。
【0131】続いて、図示しないエンプティセンサによ
り、引き続く原稿Dの有無がチェックされ、原稿Dが残
っている場合には、原稿給送動作が繰り返され、以下、
第一の原稿と同様にして、原稿テーブル11に、第二の
原稿がセットされ、第二の原稿の画像情報が読み取られ
る。
【0132】このようにして、原稿自動給送装置8の原
稿トレイ72にセットされたすべての原稿Dについて、
一連の画像形成が繰り返される。プリンタモード、及び
FAXモードにおけるディジタル複写装置2の動作につ
いては、上述した複写モードの説明と重複する動作の説
明を省略する。
【0133】プリンタモードでは、パソコンから供給さ
れた画像データは、所定の処理を経てメモリ制御部24
0のデータ蓄積部245に一時的に蓄積された後、プリ
ンタ部230に出力され、上述したような画像形成部6
による画像形成動作が開始される。そして、所定の用紙
上にパソコンから出力された画像データに対応する画像
が形成される。
【0134】FAXモードでは、外部の公衆回線に接続
された通信制御部252を介して供給された画像データ
は、所定の処理を経てデータ蓄積部245に一時的に蓄
積されたのち、プリンタ部に出力され、上述したような
画像形成部6による画像形成動作が開始される。そし
て、所定の用紙上にFAX転送された画像データに対応
する画像が形成される。
【0135】次に、図12に示したフローチャートを用
いて、各動作モードに応じた解像度の切換について説明
する。図12に示した例では、FAXモードにおける解
像度は、300DPIの低解像度に設定され、プリンタ
モード及び複写モードにおける解像度は、600DPI
の高解像度に設定されている場合を示している。
【0136】通常、待機状態では、ディジタル複写装置
2は、複写モードに設定されている。すなわち、発光ユ
ニット120における第2絞り124bは、副走査方向
に600DPIの高解像度に対応した高解像度用絞り1
24Hに設定されている。この複写モードにおいて、原
稿第11又は原稿自動給送装置8にセットされた原稿画
像の画像データは、一時的にデータ蓄積装置245に蓄
積される。
【0137】そして、データ蓄積装置245から出力さ
れた画像データに対応し、主走査方向に高解像度、かつ
副走査方向に高解像度に整形された光ビームがレーザ露
光装置100から感光体ドラム30に向けて出力され
る。そして、すべての画像データに対応する光ビームが
出力されると、ディジタル複写装置2は、再び複写モー
ドで待機される。
【0138】待機状態でFAX信号を受信した場合に
は、FAXモードに切り替わる。そして、受信したFA
X信号に対応する画像データをデータ蓄積装置245に
蓄積する。
【0139】一方、発光ユニット120における第2絞
り124bは、副走査方向に300DPIの低解像度に
対応した低解像度用絞り124Lに切り替えられる。そ
して、データ蓄積装置245から出力された画像データ
に対応し、主走査方向に高解像度、且つ副走査方向に低
解像度に整形された光ビームがレーザ露光装置100か
ら感光体ドラム30に向けて出力される。そして、全て
のFAX信号に対応する画像データが出力されると、デ
ィジタル複写装置2は、再び複写モードで待機される。
【0140】待機状態でプリンタ信号を受信した場合に
は、プリンタモードに切り替わる。そして、受信したプ
リンタ信号に対応する画像データをデータ蓄積装置24
5に蓄積する。
【0141】一方、発光ユニット120における第2絞
り124bは、複写モード時と同一設定の高解像度用絞
り124Hが使用される。そして、データ蓄積装置24
5から出力された画像データに対応し、主走査方向に高
解像度、且つ副走査方向に高解像度に整形された光ビー
ムがレーザ露光装置100から感光体ドラム30に向け
て出力される。そして、全てのプリンタ信号に対応する
画像データが出力されると、ディジタル複写装置2は、
再び複写モードで待機される。
【0142】なお、図12に示した実施の形態におい
て、プリンタモードは、副走査方向に高解像度に設定さ
れているが、必要に応じて高解像度及び低解像度に切り
替えることも可能である。
【0143】すなわち、プリンタ信号を送信するパソコ
ン側からプリンタ信号を送信する際に高解像度及び低解
像度を切り替えるための切り替え信号を同時に送信する
ことにより、ディジタル複写装置2は、この切り替え信
号に応答して第2絞り124bを低解像度用絞り124
L又は高解像度用の絞り124Hのいずれかに切り替え
ることによって達成できる。
【0144】また、複写モードにおいても、図示しない
コントロールパネル上に低解像度及び高解像度の切り替
えスイッチを備えることにより、必要に応じて低解像度
及び高解像度に切り替えることが可能である。
【0145】上述したように、光ビームのビーム断面に
おける主走査方向のビーム径を規制する絞りのスリット
幅を高解像度に設定し、副走査方向のビーム径を規制す
る絞りのスリット幅を用途に応じて変更することによ
り、その用途に応じた鮮明な画像を得ることができる。
すなわち、主走査方向のビーム径を高解像度に設定して
おくことにより、副走査方向に低解像度で印字した場合
であっても細線の再現製、及び解像力に優れた品質の画
像を形成することができる。
【0146】この時、スリット幅の変更方法として主走
査方向に絞りを移動させ、副走査方向のスリット幅を変
更させるような方法を適用することにより、ベタ濃度不
足、走査線ムラ、同期ぶれ等の問題が解決できるととも
に、機構が簡単であってコストの増大を防止できる。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、コストを大幅に増
大させることなく、簡易な機構により解像度を切り替え
可能な光走査装置及びこの光走査装置を備えた画像形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係る光走査装
置を概略的に示す平面図である。
【図2】図2は、図1に示されている光走査装置を概略
的に示す断面図である。
【図3】図3は、この発明の実施の形態に係る画像形成
装置を概略的に示す断面図である。
【図4】図4は、図3に示されている画像形成装置を制
御する制御系を概略的に示すブロック図である。
【図5】図5は、図1に示されている光走査装置の発光
ユニットを概略的に示す平面図である。
【図6】図6は、図5に示されている光走査装置の発光
ユニットを概略的に示す正面図である。
【図7】図7は、光ビームのビームウエスト径と回折角
の関係を示す図である。
【図8】図8は、図5に示されている発光ユニットを概
略的に示す斜視図である。
【図9】図9は、図8に示されている発光ユニット内に
備えられている第1絞りを概略的に示す平面図である。
【図10】図10は、図8に示されている発光ユニット
内に備えられている第2絞りを概略的に示す平面図であ
る。
【図11】図11は、第2絞りの変形例を示す平面図で
ある。
【図12】図12は、図3に示されている画像形成装置
の動作モードを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…画像形成装置 4…画像読取り部 6…画像形成部 30…感光体ドラム 33…現像装置 58…定着装置 100…光走査装置 120…発光ユニット 121…半導体レーザ素子 (光源) 122…レンズ 123…シリンドリカルレンズ 124a…第1絞り 124b…第2絞り 130…光偏向装置 132b…第1結像レンズ 132c…折り返しミラー 132d…第2結像レンズ 132e…出射ミラー 150…移動機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームに対して所定の光学特
    性を与えるとともに、光ビームのビーム断面における所
    定方向のビーム径を遮蔽することにより可変するビーム
    径可変手段を含む光学手段と、 前記光学手段を通過した光ビームを走査対象物に向けて
    走査する走査手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームのビーム断面における
    第1の方向のビーム径を規制する第1の絞りと、 前記第1の絞りを通過した光ビームにおける前記第1の
    方向に直交する第2の方向のビーム径を所定の条件に基
    づいて遮蔽することにより可変する第2の絞りと、 前記第2の絞りを通過した光ビームを走査対象物に向け
    て前記第1の方向に走査する走査手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームに対して所定の光学特
    性を与える第1光学部材と、前記第1光学部材を通過し
    た光ビームのビーム断面における第1の方向のビーム径
    を規制するとともに、前記第1の方向の幅がL、前記第
    1の方向に直交する第2の方向の幅がMの矩形の開口部
    を有する第1の絞りと、前記第1の方向に移動可能に形
    成され、前記第1の方向の幅が少なくとも2L、前記第
    2の方向の幅がMより小さいN1及びN1より小さいN
    2の開口部を有し、所定の条件に基づいて前記第1の方
    向に移動することにより前記第1の絞りを通過した光ビ
    ームにおける第2の方向のビーム径をN1及びN2のい
    ずれか一方の開口部により規制する第2の絞りと、前記
    第2の絞りを通過した光ビームを前記第2の方向に集束
    させる第2光学部材と、を含む第1光学手段と、 前記第1光学手段を通過した光ビームを走査対象物に向
    けて前記第1の方向に走査する走査手段と、 前記走査手段により走査された前記光ビームを前記走査
    対象物の所定の位置に結像させる第2光学手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームに対して所定の光学特
    性を与える第1光学部材と、前記第1光学部材を通過し
    た光ビームのビーム断面における第1の方向のビーム径
    を規制するとともに、前記第1の方向の幅がL、前記第
    1の方向に直交する第2の方向の幅がMの矩形の開口部
    を有する第1の絞りと、前記第1の方向に移動可能に形
    成され、前記第1の方向の幅が少なくとも2L、前記第
    2の方向の幅が前記第1の方向に沿って連続的に減少す
    るように形成された開口部を有し、所定の条件に基づい
    て前記第1の方向に移動することにより前記第1の絞り
    を通過した光ビームにおける第2の方向のビーム径を規
    制する第2の絞りと、前記第2の絞りを通過した光ビー
    ムを前記第2の方向に集束させる第2光学部材と、を含
    む第1光学手段と、 前記第1光学手段を通過した光ビームを走査対象物に向
    けて前記第1の方向に走査する走査手段と、 前記走査手段により走査された前記光ビームを前記走査
    対象物の所定の位置に結像させる第2光学手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームのビーム断面における
    第1の方向のビーム径を規制する第1の絞りと、 前記第1の絞りを通過した光ビームにおける前記第1の
    方向に直交する第2の方向のビーム径を所定の条件に基
    づいて遮蔽することにより可変する第2の絞りと、 前記第2の絞りを通過した光ビームを像担持体に向けて
    前記第1の方向に走査することにより前記像担持体上に
    画像を形成する走査手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】外部から供給される画像データを蓄積する
    蓄積手段と、 前記蓄積手段に蓄積された画像データに応じて強度変調
    された光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームに対して所定の光学特
    性を与える第1光学部材と、前記第1光学部材を通過し
    た光ビームのビーム断面における第1の方向のビーム径
    を規制する第1の絞りと、前記第1の絞りを通過した光
    ビームにおける前記第1の方向に直交する第2の方向の
    ビーム径を所定の条件に基づいて遮蔽することにより可
    変する第2の絞りと、前記第2の絞りを通過した光ビー
    ムを前記第2の方向に集束させる第2光学部材と、を含
    む第1光学手段と、 前記第1光学手段を通過した光ビームを前記第1の方向
    に走査する走査手段と、 前記走査手段により走査された前記光ビームを像担持体
    の所定の位置に結像させることにより前記像担持体上に
    画像を形成する第2光学手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】原稿を読み取って画像データを形成する読
    取手段と、 前記読取手段により読み取られた画像データに応じて強
    度変調された光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームに対して所定の光学特
    性を与える第1光学部材と、前記第1光学部材を通過し
    た光ビームのビーム断面における第1の方向のビーム径
    を規制する第1の絞りと、前記第1の絞りを通過した光
    ビームにおける前記第1の方向に直交する第2の方向の
    ビーム径を所定の条件に基づいて遮蔽することにより可
    変する第2の絞りと、前記第2の絞りを通過した光ビー
    ムを前記第2の方向に集束させる第2光学部材と、を含
    む第1光学手段と、 前記第1光学手段を通過した光ビームを前記第1の方向
    に走査する走査手段と、 前記走査手段により走査された前記光ビームを像担持体
    の所定の位置に結像させることにより前記像担持体上に
    画像を形成する第2光学手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】感光体を帯電する帯電手段と、 画像データを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された画像データに応じて強度
    変調された光ビームを発生する光源と、 前記光源から出射された光ビームに対して所定の光学特
    性を与える第1光学部材と、前記第1光学部材を通過し
    た光ビームのビーム断面における第1の方向のビーム径
    を規制する第1の絞りと、前記第1の絞りを通過した光
    ビームにおける前記第1の方向に直交する第2の方向の
    ビーム径を所定の条件に基づいて遮蔽することにより可
    変する第2の絞りと、前記第2の絞りを通過した光ビー
    ムを前記第2の方向に集束させる第2光学部材と、を含
    む第1光学手段と、 前記第1光学手段を通過した光ビームを帯電された前記
    感光体に向けて前記第1の方向に走査する走査手段と、 前記走査手段と前記感光体との間に設けられ、走査され
    た前記光ビームを前記感光体の所定の位置に結像させて
    静電潜像を形成する第2光学手段と、 前記感光体上に形成された静電潜像を現像する現像手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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