JP4132473B2 - 画像処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿を読み取って得られた入力画像データを処理して所定の出力画像データを得る画像処理方法及び画像処理装置並びに画像処理装置を用いたディジタル複写機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スキャナにより原稿を読み取って得られた画像を出力するディジタル複写機などの画像形成装置では、原稿に下地があったり、文字が薄かったりした場合に、濃度調整ボタンで濃度を調整しなくとも、自動的に原稿に適合した画像濃度に自動調整する機能が搭載されている。具体的には、入力された画像データから原稿の種類、例えば文字原稿か写真原稿かなどを判別し、この判別結果を用いて出力画像の濃度調整をどのように行うかを自動的に切り替えている。
【0003】
ところで、このように原稿の種類に応じて自動的に画像濃度を調整する際に重要な点の一つは、下地がどのように再現されればよいかである。例えば、同じカラー文字原稿でも、各種の文献などのように白地に文字が記載されているものもあれば、宣伝用のチラシのように色紙に文字が印刷されているものもある。モノクロプリンタやモノクロコピー機が主流であった頃と比較すると、カラープリンタやカラーコピー機が普及している昨今では、同じ種類の原稿に対する再現にも種々の態様が求められるようになってきている。
【0004】
例えば、前述した色紙のチラシでは、紙に色がついていることに意味があると考えられるので、その紙の色は意味のある色下地であるとして再現されるべきである。ところが、従来モノクロプリンタやモノクロコピー機で主流であった、下地のカブリは除去するという考え方をカラープリンタやカラーコピー機にも適用してしまうと、このチラシの下地は除去されてしまい、色情報が期待に反して再現されないという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のカラープリンタやカラーコピー機などのカラー画像形成装置では、チラシのような色下地を有するカラー文字原稿でも下地が除去されてしまい、本来は意味のある色下地が再現されないという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような原稿の意図に反して色が再現されないという問題点を解消できる画像処理方法及び画像処理装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、原稿を読み取って得られた入力画像データを処理して所定の出力画像データを得る画像処理装置において、前記入力画像データから複数の色成分信号毎の濃度に対する出現頻度を表すヒストグラムデータを作成するヒストグラム作成手段と、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の種類を判別する原稿種類判別手段と、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の下地が色下地か否かを判別する色下地判別手段と、前記原稿種類判別手段および前記色下地判別手段の判別結果から下地を除去すべきか残すべきかを決定する下地除去決定手段を有し、前記原稿種類判別手段および前記色下地判別手段の判別結果に従って濃度調整用基準値を生成する基準値生成手段と、前記基準値生成手段により生成された濃度調整用基準値に基づいて前記出力画像データの濃度調整を行う濃度調整手段と、を有し、前記下地除去決定手段により下地を除去すべきと決定された場合は下地が除去される基準値を生成し、下地を除去すべきでないと決定された場合は下地を残す基準値を生成するものであって、前記下地除去決定手段により下地を除去すべきと決定された場合には、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムから算出された基準値を前記濃度調整用基準値として出力し、前記下地除去決定手段により下地を残すべきと決定された場合には、外部からの指示により変更可能な複数の基準値候補の中から選択された基準値を前記濃度調整用基準値を出力することを特徴とする画像処理装置を有することを特徴とする
【0008】
より具体的には、下地除去決定手段は、前記原稿種類判別手段の判別結果がカラー原稿であってかつ前記色下地判別手段の判別結果が色下地以外の場合は下地を除去すべきと決定し、色下地の場合は下地を残すべきと決定することを特徴とする
【0009】
本発明に係る画像処理装置は、原稿を読み取って得られた入力画像データを処理して所定の出力画像データを得る画像処理装置において、前記入力画像データから複数の色成分信号毎の濃度に対する出現頻度を表すヒストグラムデータを作成するヒストグラム作成手段と、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の種類を判別する原稿種類判別手段と、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の下地が色下地か否かを判別する色下地判別手段と、前記原稿種類判別手段および前記色下地判別手段の判別結果に従って濃度調整用基準値を生成する基準値生成手段と、前記基準値生成手段により生成された濃度調整用基準値に基づいて前記出力画像データの濃度調整を行う濃度調整手段と、を有し、前記色下地判別手段は、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムの下地部分の出現頻度のピーク位置を示す下地ピーク値を前記複数の色成分信号毎に求め、該下地ピーク値を用いて前記原稿の下地が色下地か否かを判別することを特徴とする。
【0012】
さらに、基準値生成手段は、下地除去決定手段により下地を除去すべきと決定された場合には、ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムから算出された基準値を濃度調整用基準値として出力し、下地除去決定手段により下地を残すべきと決定された場合には、外部からの指示により変更可能な複数の基準値候補の中から選択された基準値を濃度調整用基準値を出力する。
【0013】
色下地判別手段は、基本的にはヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムの下地部分の出現頻度のピーク位置を示す下地ピーク値を複数の色成分信号毎に求め、該下地ピーク値を用いて原稿の下地が色下地か否かを判別することができる。
【0014】
さらに具体的には、色下地判別手段は、(a)ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムの最低濃度から下地ピーク位置までの頻度和を複数の色成分信号毎に求め、該頻度和の最大値が該頻度和の最小値と下地面積閾値との積より大きいとき色下地であると判別するか、(b)複数の色成分信号毎の下地ピーク位置どうしの差分を閾値と比較し、該差分の少なくとも一つが該閾値より大きいとき色下地であると判別するか、あるいは(c)複数の色成分信号毎の下地ピーク位置を閾値と比較し、該下地ピーク位置の少なくとも一つが該閾値より大きいとき色下地であると判別する。
【0015】
また、本発明によると原稿を読み取って入力画像データを得る入力手段と、この入力手段により得られた入力画像データを処理して出力画像データを得る上述した画像処理装置と、この画像処理装置により得られた出力画像データを用いて画像を出力する出力手段とを有するディジタル複写機のような画像形成装置が提供される。
【0016】
このように本発明においては、原稿の種類と下地の属性を判別し、原稿がカラー原稿であってかつ文字原稿の場合に、下地の属性に応じて出力画像データの下地レベルを制御し、例えば色下地を有するカラーの文字原稿の場合は、下地除去を行わないようにすることにより、色下地の本来の色が再現されるようにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置であるディジタル複写機の内部構成を示している。このディジタル複写機は、例えば通常の複写機の機能に加えて、ファクシミリ装置、プリンタ装置の機能をも有する複合形の複写機である。装置本体10内には、入力手段としてのスキャナ部4と出力手段としてのプリンタ部6が設けられている。
【0018】
装置本体10の上面には、読取対象物としての原稿Dが載置される透明ガラスからなる原稿載置台12が設けられ、さらに原稿載置台12上に原稿Dを自動的に送る自動原稿送り装置7が配設されている。この原稿自動送り装置7は、原稿載置台12上に対して開閉可能に配設され、原稿載置台12上に載置された原稿Dを原稿載置台12上に密着させる原稿押さえとしても機能する。
【0019】
原稿自動送り装置7は、原稿Dがセットされる原稿トレイ8、原稿の有無を検出するエンプティセンサ9、原稿トレイ8から原稿Dを1枚づつ取出すピックアップローラ14、取出された原稿Dを搬送する給紙ローラ15、原稿Dの先端を整位するアライニングローラ対16、原稿載置台12上のほぼ全体を覆うように配設された搬送ベルト18を備えている。そして、原稿トレイ8に上向きにセットされた複数枚の原稿Dは、その最下の頁、つまり最終頁から順に取り出され、アライニングローラ対16により整位された後、搬送ベルト18によって原稿載置台12上の所定位置へ搬送される。
【0020】
原稿自動送り装置7において、搬送ベルト18を挟んでアライニングローラ対16と反対側の端部には、反転ローラ20、非反転センサ21、フラッパ22および排紙ローラ23が配設されている。スキャナ部4により画像情報の読取られた原稿Dは、搬送ベルト18により原稿載置台12上から送り出され、反転ローラ20、フラッパ21および排紙ローラ22を介して原稿自動送り装置7上面の原稿排紙部24上に排出される。原稿Dの裏面を読取る場合、搬送ベルト18によって搬送されてきた原稿Dは、フラッパ22を切換えることにより、反転ローラ20によって反転された後、再度、搬送ベルト18により原稿載置台12上の所定位置に送られる。
【0021】
装置本体10内に配設されたスキャナ部4は、原稿載置台12上に載置された原稿Dを照明する光源としての露光ランプ25、および、原稿Dからの反射光を所定の方向に反射する第1のミラー26を有し、これらの露光ランプ25および第1のミラー26は、原稿載置台12の下方に配設された第1のキャリッジ27に取付けられている。第1のキャリッジ27は、原稿載置台12と平行に移動可能に配設され、図示しない歯付きベルトなどを介して駆動モータにより、原稿載置台12の下方を往復移動される。
【0022】
原稿載置台12の下方には、原稿載置台12と平行に移動可能な第2のキャリッジ28が配設されている。第2のキャリッジ28には、第1のミラー26により反射された原稿Dからの反射光を順に反射する第2および第3のミラー30,31が互いに直角に取付けられている。第2のキャリッジ28は、第1のキャリッジ27を駆動する歯付きベルトなどにより、第1のキャリッジ27に対して従動されるとともに、第1のキャリッジに対して1/2の速度で原稿載置台12に沿って平行に移動される。
【0023】
原稿載置台12の下方には、第2のキャリッジ28上の第3のミラー31からの反射光を集束させる結像レンズ32と、結像レンズ32により集束された反射光を受けて光電変換するCCDラインセンサ34とが配設されている。結像レンズ32は、第3のミラー31により反射された光の光軸を含む面内に、駆動機構を介して移動可能に配設され、自身が移動することで反射光を所望の倍率で結像する。そして、ラインセンサ34は、入射した反射光を光電変換し、読取った原稿Dに対応する電気信号を出力する。
【0024】
プリンタ部6は、レーザ露光装置40を備えている。レーザ露光装置40は、光源としての半導体レーザ発振器41と、半導体レーザ発振器41から出射されたレーザ光を連続的に偏向させてレーザ走査を行うポリゴンミラー36と、ポリゴンミラー36を後述する所定の回転数で回転駆動する走査モータであるポリゴンモータ37と、ポリゴンミラー36からのレーザ光を偏向して後述する感光体ドラム44へ導く光学系42とからなり、装置本体10の図示しない支持フレームに固定支持されている。
【0025】
半導体レーザ発振器41は、スキャナ部4により原稿Dを穂読み取って得られた画像情報、あるいはファクシミリ送受信文書情報などに応じてオン・オフ制御される。半導体レーザ発振器41から出射されるレーザ光はポリゴンミラー36および光学系42を介して感光体ドラム44へ向けられ、感光体ドラム44の周面上を露光走査することにより、感光体ドラム44の周面上に静電潜像を形成する。
【0026】
また、プリンタ部6は装置本体10のほぼ中央に配設された像担持体としての回転自在な感光体ドラム44を有し、感光体ドラム44の周面は、レーザ露光装置40からのレーザ光により露光走査され、所望の静電潜像が形成される。感光体ドラム44の周囲には、感光体ドラム44の周面を所定の電荷に帯電させる帯電用帯電器45、感光体ドラム44上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像手段としての現像器46、後述する給紙カセットから供給された被画像形成媒体としての用紙Pを感光体ドラム44から分離させるための剥離用帯電器47、感光体ドラム44上に形成されたトナー像を用紙Pに転写させる転写用帯電器48、感光体ドラム44の周面から用紙Pを剥離する剥離爪49、感光体ドラム44の周面に残留したトナーを清掃する清掃装置50、および、感光体ドラム44の周面を除電する除電器51が順に配置されている。
【0027】
装置本体10内の下部には、それぞれ装置本体10から引出し可能な上段給紙カセット52、中段給紙カセット53、下段給紙カセット54が互いに積層状態に配設され、各給紙カセット52,53,54内にはサイズの異なる用紙Pが装填されている。これらの給紙カセット52〜54の側方には大容量フィーダ55が設けられ、この大容量フィーダ55には、使用頻度の高いサイズの用紙P、例えばA4サイズの用紙Pが約3000枚収納されている。また、大容量フィーダ55の上方には、手差しトレイ56を兼ねた給紙カセット57が脱着自在に装着されている。
【0028】
装置本体10内には、各給紙カセット52〜54および大容量フィーダ55から感光体ドラム44と転写チャージャ48との間に位置した転写部を通って延びる搬送路58が形成され、この搬送路58の終端には、定着ランプ60aを有する定着装置60が設けられている。定着装置60に対向した装置本体10の側壁には排出口61が形成され、この排出口61にはシングルトレイのフィニッシャ150が装着されている。
【0029】
上段給紙カセット52、中段給紙カセット53、下段給紙カセット54、給紙カセット57の近傍および大容量フィーダ55の近傍には、給紙カセット52,53,54,57あるいは大容量フィーダ55から用紙Pを1枚ずつ取出すピックアップローラ63がそれぞれ設けられている。また、搬送路58にはピックアップローラ63により取出された用紙Pを搬送路58を通して搬送する多数の給紙ローラ対64が設けられている。
【0030】
搬送路58において、感光体ドラム44の上流側にはレジストローラ対65が設けられている。レジストローラ対65は、取出された用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体ドラム44上のトナー像の先端と用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム44の周面の移動速度と同じ速度で用紙Pを転写部へ供給する。レジストローラ対65の手前、つまり給紙ローラ64側には、用紙Pの到達を検出するアライニング前センサ66が設けられている。
【0031】
ピックアップローラ63により、各給紙カセット52〜54,57あるいは大容量フィーダ55から1枚ずつ取出された用紙Pは、給紙ローラ対64によりレジストローラ対65へ送られる。そして、用紙Pは、レジストローラ対65により先端が整位された後、転写部に送られる。
【0032】
転写部において、感光体ドラム44上に形成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写用帯電器48により用紙P上に転写される。トナー像の転写された用紙Pは、剥離用帯電器47および剥離爪49の作用により感光体ドラム44の周面から剥離され、搬送路52の一部を構成する搬送ベルト67を介して定着装置60に搬送される。そして、定着装置60によって現像剤像が用紙P上に溶融定着された後、用紙Pは、給紙ローラ対68および排紙ローラ対69により排出口61を通してフィニッシャ150上へ排出される。
【0033】
搬送路58の下方には、定着装置60を通過した用紙Pを反転させて再びレジストローラ対65へ送る自動両面装置70が設けられている。自動両面装置70は、用紙Pを一時的に集積する一時集積部71と、搬送路58から分岐し、定着装置60を通過した用紙Pを反転して一時集積部71に導く反転路72と、一時集積部71に集積された用紙Pを1枚ずつ取出すピックアップローラ73と、取出された用紙Pを搬送路74を通してレジストローラ対65へ供給する給紙ローラ75とを備えている。また、搬送路58と反転路72との分岐部には、用紙Pを排出口61あるいは反転路72に選択的に振分ける振分けゲート76が設けられている。
【0034】
両面複写を行う場合、定着装置60を通過した用紙Pは、振分けゲート76により反転路72に導かれ、反転された状態で一時集積部71に一時的に集積された後、ピックアップローラ73および給紙ローラ対75により、搬送路74を通してレジストローラ対65へ送られる。そして、用紙Pはレジストローラ対65により整位された後、再び転写部に送られ、用紙Pの裏面にトナー像が転写される。その後、用紙Pは、搬送路58、定着装置60および排紙ローラ69を介してフィニッシャ150に排紙される。
【0035】
フィニッシャ150は、排出された一部構成の文書を一部単位でステープル止めして貯めていくものである。ステープルする用紙Pが1枚、排出口61から排出される度にガイドバー151によってステープルされる側に寄せて整合する。全てが排出され終わると、紙押えアーム152が排出された一部単位の用紙Pを抑え、ステープラユニット(図示しない)がステープル止めを行う。
【0036】
その後、ガイドバー151が下がり、ステープル止めが終わった用紙Pは、一部単位でフィニッシャ排出ローラ155によりフィニッシャ排出トレイ154に排出される。フィニッシャ排出トレイ154の下がる量は、排出される用紙Pの枚数によりある程度決められ、一部単位に排出される度にステップ的に下がる。また、排出される用紙Pを整合するガイドバー151は、フィニッシャ排出トレイ154上に載った既にステープル止めされた用紙Pに当たらないような高さの位置にある。また、フィニッシャ排出トレイ154は、ソートモード時、一部毎に例えば前後左右の4つの方向へするシフト機構(図示しない)に接続されている。
【0037】
なお、装置本体10の前面上部には、様々な複写条件並びに複写動作を開始させる複写開始命令などを入力したり、動作状態などを表示する操作パネル80 (図示しない)が設けられている。
【0038】
図2は、図1に示したディジタル複写機の電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に表わすブロック図を示している。図2において、制御系は主制御部90内のメインCPU91と、スキャナ部4のスキャナCPU100と、プリンタ部6のプリンタCPU110の3つのCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)で構成される。
【0039】
メインCPU91は、プリンタCPU110と共有RAM95を介して双方向通信を行うものであり、メインCPU91は動作指示をだし、プリンタCPU110は状態ステータスを返すようになっている。プリンタCPU110とスキャナCPU100はシリアル通信を行い、プリンタCPU110は動作指示をだし、スキャナCPU100は状態ステータスを返すようになっている。
【0040】
操作パネル80は、各種操作キー81、液晶表示部82、および、これらが接続されたパネルCPU83を有し、メインCPU91に接続されている。
【0041】
主制御部90は、メインCPU91、ROM92、RAM93、NVRAM94、共有RAM95、画像処理部96、ページメモリ制御部97、ページメモリ98、プリンタコントローラ99、および、プリンタフォントROM121によって構成されている。
【0042】
メインCPU91は、全体的な制御を司るものである。ROM92は、制御プログラムなどが記憶されている。RAM93は、一時的にデータを記憶するものである。NVRAM(nonvolatile RAM:持久ランダムアクセスメモリ)94は、バッテリ(図示しない)にバックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を遮断しても記憶データを保持するようになっている。共有RAM95は、メインCPU91とプリンタCPU110との間で、双方向通信を行うために用いるものである。ページメモリ制御部97は、ページメモリ98に対して画像情報を記憶したり、読み出したりするものである。ページメモリ98は、複数ページ分の画像情報を記憶できる領域を有し、スキャナ部4からの画像情報を圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。
【0043】
プリンタフォントROM121には、プリントデータに対応するフォントデータが記憶されている。プリンタコントローラ99は、パーソナルコンピュータなどの外部機器122からのプリントデータをそのプリントデータに付与されている解像度を示すデータに応じた解像度で、プリンタフォントROM121に記憶されているフォントデータを用いて画像データに展開するものである。
【0044】
スキャナ部4は、全体の制御を司るスキャナCPU100、制御プログラムなどが記憶されているROM101、データ記憶用のRAM102、ラインセンサ34を駆動するCCDドライバ103、露光ランプ25およびミラー26,27,28などを移動する走査モータの回転を制御する走査モータドライバ104、および画像補正部105などによって構成されている。
【0045】
画像補正部105は、ラインセンサ34からのアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路、ラインセンサ34のばらつき、あるいは、周囲の温度変化などに起因するラインセンサ34からの出力信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するためのシェーディング補正回路、および、シェーディング補正回路からのシェーディング補正されたディジタル信号を一旦記憶するラインメモリなどから構成されている。
【0046】
プリンタ部6は、全体の制御を司るプリンタCPU110、制御プログラムなどが記憶されているROM111、データ記憶用のRAM112、半導体レーザ発振器41を駆動するレーザドライバ113、レーザ露光装置40のポリゴンモータ37を駆動するポリゴンモータドライバ114、搬送路58による用紙Pの搬送を制御する搬送制御部115、帯電用帯電器45、現像器46、転写用帯電器48を用いて帯電、現像、転写を行うプロセスを制御するプロセス制御部116、定着装置60を制御する定着制御部117、および、オプションを制御するオプション制御部118などによって構成されている。
【0047】
なお、画像処理部96、ページメモリ98、プリンタコントローラ99、画像補正部105およびレーザドライバ113は、画像データバス120によって接続されている。
【0048】
画像処理部96は、スキャナ部4で原稿を読み取って得られた画像データに対して種々の処理を行うものであり、本発明に関係する処理としては濃度特性(階調特性)の補正、つまり自動濃度調整を行う。図3に、画像処理部96である画像処理装置の自動濃度調整に係る部分の構成を示す。
【0049】
図3において、入力端子301にはスキャナ部4で原稿を読み取って得られた画像情報が原色成分信号、すなわちRGB(赤、緑、青)各々10ビットのディジタルデータからなる入力画像データ311として入力される。この入力画像データ311は、スキャナ信号変換部302によってカラー処理モード時には下凸の入出力特性により非線形変換される。スキャナ信号変換部302からの変換後のRGBデータからなる入力画像データ312は、次いで色変換テーブル303によりC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の記録用色成分信号からなる記録用画像データ313に変換される。
【0050】
色変換テーブル303から出力される記録用画像データ313は、ヒストグラム作成部304及び後述する濃度調整部308に入力される。ヒストグラム作成部304は、記録用画像データ313から図4(a)(b)(c)に示すように横軸が画像濃度、縦軸が出現頻度の濃度ヒストグラムをC,M,Yの各色成分信号毎に作成する。但し、図4(a)(b)(c)は原稿が黄色の下地を有するカラー文字原稿の場合の例である。ヒストグラムの横軸の精度は、目的に沿ったものを選択する必要があるが、以下、この精度を3ビットとして説明を行う。ヒストグラム作成精度が3ビットということは、8ビット=256値のデータを8分割してヒストグラムを作成することを意味する。
【0051】
ヒストグラム作成部303によって作成されたヒストグラムを示すヒストグラムデータ314は、原稿種類判別部305と色下地判別部306及び基準値生成部307に入力される。
【0052】
原稿種類判別部305は、ヒストグラムデータ314から原稿が文字原稿か写真原稿かを判別し、原稿種類判別結果315を出力する。原稿種類判別部305においてC,M,Yのヒストグラムから原稿の種類を判別する手法は周知であるため、詳細な説明は省略する。
【0053】
色下地判別部306は、本発明において新たに設けられたものであり、ヒストグラムデータ314を用いて原稿色の下地が色下地か否かの判別を行い、色下地判別結果316を出力する。この色下地判別部306での具体的な判別方法については、後に詳しく説明する。
【0054】
原稿種類判別部305からの原稿種類判別結果315及び色下地判別部306からの色下地判別結果信号316は、基準値生成部307に入力される。基準値生成部307は、濃度調整部308で用いる濃度調整用基準値を生成する。
【0055】
具体的には、基準値生成部307は原稿種類判別結果315がカラー原稿の場合には、色下地判別結果316に応じて、つまり原稿の下地の属性(白下地または汚れのある下地か、あるいは色下地か)に応じて、表1に示すような下地処理を行い、また原稿種類判別結果315がモノクロ原稿の場合には、色下地判別結果316に応じて、つまり原稿の下地が白下地または汚れのある下地か、あるいは色下地かに応じて、表2に示すような下地処理を行うようにC,M,Yの各色毎に濃度調整用基準値を生成する。尚、予めモノクロでのコピーが図示しないコントロールパネル等から指定された場合には、スキャナ信号変換部302から出力された信号は色変換テーブル303ではなく、図示しないモノクロ信号合成テーブルに入力されてモノクロ信号が生成され、このモノクロ信号に基づきカラー画像処理のときと同様にヒストグラムが作成される。
【0056】
【表1】
Figure 0004132473
【0057】
【表2】
Figure 0004132473
【0058】
表1に示したように、カラー原稿の場合に下地を除去して再現したいのは、文字原稿でかつ下地が色下地でない、つまり白下地または汚れのある下地の原稿のみである。下地が色下地の場合は、色情報に意味があるので、下地除去を行わない。一方、モノクロ原稿の場合は、表2に示すように文字原稿のみ下地の種別によらず下地除去を行い、写真原稿では下地除去を行わない。
【0059】
基準値生成部307によりC,M,Yの各色毎に生成された濃度調整用基準値317は、濃度調整部308に供給される。濃度調整部308は、濃度調整用基準値317を用いて色変換テーブル303からの記録用画像データ313に対してC,M,Yの各色成分信号毎に濃度調整を施す。濃度調整後のC,M,Yの各色成分信号からなる記録用画像データ318は、画像データ出力端子309から出力される。この基準値生成部307の詳細な構成については、後に詳しく説明する。
【0060】
次に、色下地判別部306の判別方法について説明する。
色下地を有する(下地に色がついた)チラシのようなカラー文字原稿をスキャナ部4で読み取った場合、この下地色が黄色であるとすると、ヒストグラム作成部304で作成されるC,M,Yのヒストグラムは、図4(a)(b)(c)に示すような分布となる。色下地判別部306では、このヒストグラムから原稿の下地が色下地であるか否かを判別するための特徴量をまず求める。
【0061】
具体的には、下地が色下地か否かを判別するために使用するヒストグラムの下地部分のピーク値(下地ピーク位置)をヒストグラムデータ314から下記のようにして求める。ヒストグラムの下地と見なして良い濃度範囲を下地探索範囲とし、この下地探索範囲の中で、低濃度側から探索を行って最初に検出されたピークの位置を下地ピーク位置とする。下地ピーク位置の検出は、C,M,Yの各色毎に別々に行われる。これらC,M,Yの各色毎の下地ピーク位置をCピーク位置、Mピーク位置、Yピーク位置とする。
【0062】
次に、このようにしてC,M,Yの各色毎に検出した下地ピーク位置(Cピーク位置、Mピーク位置、Yピーク位置)に対し、図4(a)(b)(c)の破線で示す領域、つまりヒストグラムの左端(最も低濃度側)から各ピーク位置までの頻度和をC,M,Yの各ヒストグラム毎に求め、これらの頻度和を比較して以下の不等式(1)を満たしていない場合、下地ピーク位置を補正する。
最大頻度和<最小頻度和×ピーク補正用閾値 (1)
ここで、ピーク補正用閾値とは、スキャナからの入力信号に誤って本来現れるべきピークとは別のところに微小なピークが現れたときに、この微小ピークをピーク値として認識しないようにするための補正値であり、予め設定された値である。誤って微小ピークを検出しているときは、式(1)が満たされなくなるようにピーク補正用閾値は設定される。
【0063】
式(1)が満たされない場合、頻度和が最小の色のヒストグラムについてのみ、下地ピーク位置を次に高濃度側にあるピーク位置に移す。ただし、下地探索範囲内にピークがなかった場合は、下地探索範囲内の最大濃度位置をピーク位置とする。こうして補正された下地ピーク位置については、式(1)で再度比較を行わない。
【0064】
そして、このようにして求められた下地ピーク位置(Cピーク位置、Mピーク位置、Yピーク位置)とヒストグラムデータ314を用いて、原稿の下地が色下地であるか否かを以下に示す3種類の方法で判別し、3種類の判別結果から最終的に色下地であるか否かを判別する。
【0065】
(a)下地面積差による色下地判別
図4(a)(b)(c)に斜線で示すヒストグラムの最低濃度から下地ピーク位置(Cピーク位置、Mピーク位置、Yピーク位置)までの頻度和をそれぞれ求め、これらの頻度和のうちの最大値と最小値(斜線で示す領域の面積の最大値と最小値)に対して、外部から与えられる下地面積閾値を用いて次式の不等式により比較を行う。
頻度和の最大値>頻度和の最小値×下地面積閾値 (2)
ここで、下地面積閾値とは、色下地であるか否かに応じて判別するための閾値であり、頻度和の最大値と最小値との歓に一定の差がある場合に色下地であると判別できるように設定される。
【0066】
式(2)が満たされた場合、下地は色下地(=1)と判別し、満たされなかった場合、色下地ではない(=0)と判別する。
【0067】
(b)下地ピーク位置の差分による色下地判別
図4(a)(b)(c)に示すように、C,M,Y各色のヒストグラムの下地ピーク位置は必ずしも同じではなく、特にグレーでない色下地であれば、これらのピーク値は、互いにずれてくる。そこで、次の不等式(3−1)(3−2)(3−3)により、C,M,Y各色のヒストグラムの下地ピーク位置(Cピーク位置、Mピーク位置、Yピーク位置)の差分の絶対値を外部から与えられる下地色差閾値とそれぞれ比較する。
|Cピーク位置−Mピーク位置|>下地色差閾値 (3−1)
|Mピーク位置−Yピーク位置|>下地色差閾値 (3−2)
|Yピーク位置−Cピーク位置|>下地色差閾値 (3−3)
下地色差閾値とは、上記差分の絶対値(下地色差)に対する閾値であり、一般的には式(3−1)(3−2)(3−3)でそれぞれ異なる値をとる。これら3つの不等式(3−1)(3−2)(3−3)のうち、いずれか一つの不等式でも満たされれば、下地は色下地(=1)であると判別し、満たされなかった場合、色下地ではない(=0)と判別する。
【0068】
(c)各色のピーク位置による判別
C,M,Y各色のヒストグラムの下地ピーク位置(Cピーク位置、Mピーク位置、Yピーク位置)を外部から与えられる下地位置閾値と比較する。
Cピーク位置>下地位置閾値 (4−1)
Mピーク位置>下地位置閾値 (4−2)
Yピーク位置>下地位置閾値 (4−3)
これら3つの不等式(4−1)(4−2)(4−3)のうち、いずれか一つの不等式でも満たされれば、下地は色下地(=1)であると判別し、満たされなかった場合、色下地ではない(=0)と判別する。
【0069】
そして、上記(a)(b)(c)の3種類の判別方法により得られた判別結果(それぞれ下地面積差による判別結果、下地ピーク位置の差分による判別結果、下地ピーク位置による判別結果という)から、最終的な色下地判別結果を下記のように求める。
色下地判別結果=下地面積差による判別結果or下地ピーク位置の差分による判別結果or下地ピーク位置による判別結果(色下地である場合=1、色下地でない場合=0)
なお、(a)(b)(c)のいずれか一つの判別方法のみ用いてもよいし、任意の二つの判別方法を用いてもよい。
【0070】
次に、図5を用いて基準値生成部307について説明する。
図5に示すように、基準値生成部307は下地除去決定部401、基準値算出部402、基準値候補発生部403、基準値選択部404及び切替器405から構成される。下地除去決定部401は、図3の原稿種類判別部305及び色下地判別部306からの原稿種類判別結果315及び色下地判別結果316に基づいて、下地を除去すべきか否か(残すべきか)の決定を行う。
【0071】
すなわち、下地除去決定部401は表1に示したように、原稿の種類がカラー原稿であって、かつ文字原稿の場合は下地が色下地以外のときのみ下地除去を行い、色下地のときは下地除去を行わない(下地を残すべき)と決定し、また写真原稿の場合は下地の属性によらず下地除去を行わないと決定する。さらに、表2に示したように、原稿の種類がモノクロ原稿であって、かつ文字原稿の場合は下地の属性によらず下地除去を行うべきと決定し、また写真原稿の場合は下地の属性によら下地除去を行うべきと決定する。下地除去決定部401からは、こうして決定された結果に基づいて下地除去/非除去指示信号411が出力される。
【0072】
基準値算出部402は、ヒストグラム作成部304からのヒストグラムデータに基づいて基準値412を算出する。この基準値412の算出法は公知の手法を用いることができるが、これについては後に説明する。
【0073】
基準値候補発生部403は、外部制御信号421に基づいて外部からの指示により変更可能な複数の基準値候補413を発生する。これらの基準値候補413は基準値選択部404により外部からの選択信号422に従って任意の一つが選択される。
【0074】
切替器405は、下地除去決定部401から出力される下地除去/非除去指示信号411により切り替えられ、下地除去を行う場合は基準値算出部402で算出された下地除去用基準値412を濃度調整用基準値317として出力し、また下地除去を行わない場合は基準値選択部404で選択された下地非除去用基準値414を濃度調整用基準値317として出力する。この濃度調整用基準値317は、濃度調整部308に供給される。
【0075】
次に、基準値算出部402における基準値の算出法について説明する。
図6は、ヒストグラム作成部304で作成されたヒストグラムの一例を示している。ヒストグラムはピークが1つの場合、2つの場合、3つ以上の場合などがあるが、図6は低濃度側と高濃度側にそれぞれ一つの計2つのピークがある場合の例である。この場合、ピークを決定するために、低濃度側と高濃度側にピークの探索範囲を与えておく。図6の例では濃度は「0」〜「7」の8段階であり、「0」〜「4」を低濃度側の探索範囲、「5」〜「7」が高濃度側の探索範囲としている。この例の場合、低濃度側のピーク位置は濃度「2」の位置、高濃度側のピーク位置は濃度「6」の位置である。
【0076】
基準値算出部402では、こうして求められたヒストグラムのピーク位置とその左右の位置の濃度を用いて基準値を算出する。図7は、ヒストグラムのあるピーク位置の濃度とピーク位置の左右の位置の濃度の頻度を示している。ここで、Pはピーク位置の濃度、P−1,P−2はピーク位置の左右の位置の濃度をそれぞれ表し、図7に示すように濃度レベルPを0〜7の8段階で表したときに、各濃度レベルでの頻度を表すものである。すなわち、濃度レベルをPとしたときの頻度はH[P]であり、H[P−1],H[P−2]は濃度P−1,P−2での頻度をそれぞれ表している。この場合、基準値Prefは以下のようにして求められる。
Pref=P×ΔP+(H[P+1]−H[P−1])/H[P]×ΔP/2
+ΔP/2 (5)
(但し、ΔPはヒストグラムの濃度ステップ幅)
この基準値Prefは、実際には低濃度側および高濃度側についてそれぞれ求められる。こうして求められる低濃度側および高濃度側のそれぞれ基準値をPrefw,Prefbとする。
【0077】
濃度調整部308は、下地除去を行う場合には、こうしてC,M,Yの各色毎に作成された濃度基準値を用いて色変換テーブル303からの記録用画像データ313のC,M,Yの各色成分信号に対して濃度調整を施す。具体的には、例えば次式により0〜FF(hex)の幅にわたって濃度調整を行う。
D′=(D−Prefw)/(Prefb−Prefw)×FF(hex) (6)
(但し、Dは濃度調整前の画像データ、D′は濃度調整後の画像データ)
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば原稿の種類に応じて自動的に出力画像の濃度を調整する自動濃度調整において、特にカラー原稿に対してカラーでの濃度再現を行う場合に、原稿の下地の属性を判別し、その結果によって原稿に最適な濃度調整処理を施すことができる。
【0079】
すなわち、従来の方法では単に原稿の種類のみに応じて濃度調整用基準値を生成しており、下地の色情報を考慮していないため、再現を必要とする色下地まで削除され、濃度再現が期待通りに行われないという問題があったが、本発明では下地の色情報も判別条件に加えることにより、必要とする色下地を再現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置を用いた画像形成装置であるディジタル複写機の機械的構成を示す断面図
【図2】同実施形態に係るディジタル複写機の電気的構成を示すブロック図
【図3】同実施形態に係る画像処理装置の濃度調整に係る部分の概略構成を示すブロック図
【図4】同実施形態に係る画像処理装置におけるヒストグラム作成部で作成されるヒストグラムの例を示す図
【図5】同実施形態に係る画像処理装置における基準値生成部の詳細な構成を示すブロック図
【図6】同実施形態に係る画像処理装置における基準値算出部での基準値算出法を説明するためのヒストグラムの例とヒストグラム上でのピーク位置探索範囲を示す図
【図7】同実施形態に係る画像処理装置における基準値算出部での基準値算出原理を説明するための図
【符号の説明】
4…スキャナ部(入力手段)
6…プリンタ部(出力手段)
96…画像処理部(画像処理装置)
301…画像データ入力端子
302…スキャナ信号変換部
303…色変換テーブル
304…ヒストグラム作成部
305…原稿種類判別部
306…色下地判別部
307…基準値生成部
308…濃度調整部
309…画像データ出力端子
401…下地除去決定部
402…基準値算出部
403…基準値候補発生部
404…基準値選択部
405…切替器

Claims (7)

  1. 原稿を読み取って得られた入力画像データを処理して所定の出力画像データを得る画像処理装置において、
    前記入力画像データから複数の色成分信号毎の濃度に対する出現頻度を表すヒストグラムデータを作成するヒストグラム作成手段と、
    前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の種類を判別する原稿種類判別手段と、
    前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の下地が色下地か否かを判別する色下地判別手段と、
    前記原稿種類判別手段および前記色下地判別手段の判別結果から下地を除去すべきか残すべきかを決定する下地除去決定手段を有し、前記原稿種類判別手段および前記色下地判別手段の判別結果に従って濃度調整用基準値を生成する基準値生成手段と、
    前記基準値生成手段により生成された濃度調整用基準値に基づいて前記出力画像データの濃度調整を行う濃度調整手段と、
    を有し、
    前記下地除去決定手段により下地を除去すべきと決定された場合は下地が除去される基準値を生成し、下地を除去すべきでないと決定された場合は下地を残す基準値を生成するものであって、前記下地除去決定手段により下地を除去すべきと決定された場合には、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムから算出された基準値を前記濃度調整用基準値として出力し、前記下地除去決定手段により下地を残すべきと決定された場合には、外部からの指示により変更可能な複数の基準値候補の中から選択された基準値を前記濃度調整用基準値を出力することを特徴とする画像処理装置
  2. 前記下地除去決定手段は、前記原稿種類判別手段の判別結果がカラー原稿であってかつ前記色下地判別手段の判別結果が色下地以外の場合は下地を除去すべきと決定し、色下地の場合は下地を残すべきと決定することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  3. 原稿を読み取って得られた入力画像データを処理して所定の出力画像データを得る画像処理装置において、
    前記入力画像データから複数の色成分信号毎の濃度に対する出現頻度を表すヒストグラムデータを作成するヒストグラム作成手段と、
    前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の種類を判別する原稿種類判別手段と、
    前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムを基に前記原稿の下地が色下地か否かを判別する色下地判別手段と、
    前記原稿種類判別手段および前記色下地判別手段の判別結果に従って濃度調整用基準値を生成する基準値生成手段と、
    前記基準値生成手段により生成された濃度調整用基準値に基づいて前記出力画像データの濃度調整を行う濃度調整手段と、
    を有し、
    前記色下地判別手段は、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムの下地部分の出現頻度のピーク位置を示す下地ピーク値を前記複数の色成分信号毎に求め、該下地ピーク値を用いて前記原稿の下地が色下地か否かを判別することを特徴とする画像処理装置
  4. 前記色下地判別手段は、前記ヒストグラム作成手段により作成されたヒストグラムの最低濃度から前記下地ピーク位置までの頻度和を前記複数の色成分信号毎に求め、該頻度和の最大値が該頻度和の最小値と下地面積閾値との積より大きいとき色下地であると判別することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  5. 前記色下地判別手段は、前記複数の色成分信号毎の前記下地ピーク位置どうしの差分を閾値と比較し、該差分の少なくとも一つが該閾値より大きいとき色下地であると判別することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記色下地判別手段は、前記複数の色成分信号毎の前記下地ピーク位置を閾値と比較し、該下地ピーク位置の少なくとも一つが該閾値より大きいとき色下地であると判別することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  7. 原稿を読み取って前記入力画像データを得る入力手段と、
    前記入力手段により得られた入力画像データを処理して前記出力画像データを得る請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    該画像処理装置により得られた出力画像データを用いて画像を出力する出力手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
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