JPH11321384A

JPH11321384A - 車両用表示装置

Info

Publication number: JPH11321384A
Application number: JP10135360A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Ito; 正広伊藤
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 1998-05-18
Filing date: 1998-05-18
Publication date: 1999-11-24

Abstract

(57)【要約】【目的】エレクトロルミネッセンスパネル等の透明の
自発光パネルの両面を有効に活用してなる車両用表示装
置を提供することを目的とする。【解決手段】表示パネルＰは、インストルメントパネ
ル１０の開口部１０ａ内に回動可能に支持されている。
この表示パネルＰは、ケーシング３０内に組み付けたＥ
Ｌパネル及びこのＥＬパネルの裏面側にてケーシング３
０に組み付けたスイッチ機構７０を有する。表示パネル
Ｐは、スイッチ機構７０にて車室内を臨むように開口部
１０ａ内に位置するとき、ＥＬパネルの発光によりその
裏面側からスイッチ機構７０を照明し、一方、ＥＬパネ
ルの表面にて車室内を臨むように開口部１０ａ内に位置
するとき、ＥＬパネルの発光によりその表面からナビゲ
ータ情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両用表示装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の表示装置としては、エレ
クトロルミネッセンスパネルは透明であるためにこのエ
レクトロルミネッセンスパネルが車両の前方視界を遮ら
ないことを利用したメータ等の表示装置が提案されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記表示装置
では、エレクトロルミネッセンスパネルがその両面から
発光するにもかかわらず、当該エレクトロルミネッセン
スパネルの両面のうち一方の面しか利用されていないの
が実情である。従って、エレクトロルミネッセンスパネ
ルの利用率が悪いという不具合を招いている。

【０００４】そこで、本発明は、このようなことに対処
するため、エレクトロルミネッセンスパネル等の透明の
自発光パネルの両面を有効に活用してなる車両用表示装
置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題の解決にあた
り、請求項１に記載の発明によれば、車両の車室内に設
けたインストルメントパネル（１０）の開口部（１０
ａ）内に回動可能に支持された透明の自発光パネル（４
０）を備えて、この自発光パネルは、その表面（４２）
にて車室内を臨むように上記開口部内に位置するとき、
その発光により上記表面から情報を表示し、一方、その
裏面（４１）にて車室内を臨むように上記開口部内に位
置するとき、その発光により上記裏面から上記情報とは
異なる情報を表示するようにした車両用表示装置が提供
される。

【０００６】これにより、自発光パネルが、その両面の
利用により、互いに異なる情報の表示素子としての役割
を果たすこととなり、その結果、自発光パネルの有効利
用に役立つ。また、請求項２に記載の発明によれば、車
両の車室内に設けたインストルメントパネル（１０）の
開口部（１０ａ）内に回動可能に支持された表示パネル
であって透明の自発光パネル（１０）及びこの自発光パ
ネルに沿いその表面（４２）及び裏面（４１）の一方側
にて設けた操作パネル（７０）を有する表示パネル
（Ｐ）を備えて、この表示パネルは、その操作パネルに
て車室内を臨むように上記開口部内に位置するとき、自
発光パネルの発光により上記表面及び裏面の一方を介し
て操作パネルを照明し当該操作パネルの情報を表示し、
一方、自発光パネルの表面及び裏面の他方にて車室内を
臨むように上記開口部内に位置するとき、その発光によ
り上記表面及び裏面の他方から情報を表示するようにし
た車両用表示装置が提供される。

【０００７】これにより、自発光パネルは、その両面を
利用することで、情報表示機能に加え、バックライトと
しての機能に伴う操作パネルとしての役割を有する。そ
の結果、自発光パネルの有効利用に役立つ。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図１は、本発明に係る車両用表示
装置が、当該車両の車室内のインストルメントパネル１
０の左右方向中央に形成した開口部１０ａに組み付けら
れた例を示している。

【０００９】この表示装置は、図１にて示すごとく、表
示パネルＰを備えており、この表示パネルＰは、その両
側壁の上下方向中央部にて、両支持軸２０（図１では一
方の支持軸２０を示す）を介し、インストルメントパネ
ル１０の開口部１０ａの左右両内壁の上下方向中央部
に、前後方向に、回動可能に支持されている。なお、両
支持軸２０は、表示パネルＰのケーシング３０の左右両
側壁の上下方向中央部から互いに外方へ突出し、インス
トルメントパネル１０の開口部１０ａの左右両内壁の上
下方向中央部の軸穴部に回動可能に挿入支持されてい
る。

【００１０】表示パネルＰは、図１乃至図３にて示すご
とく、偏平状ケーシング３０を備えており、このケーシ
ング３０の表面側開口部３１には、有色透明のスモーク
樹脂材料からなるカバー５０がはめ込まれている。ここ
で、カバー５０は、表示パネルＰの大画面用表示面とし
ての役割を果たす。また、ケーシング３０の裏面側開口
部３２には、透明の樹脂材料からなるカバー６０がはめ
込まれている（図２及び図３（ｂ）参照）。ここで、カ
バー６０は、表示パネルＰの小画面用表示面としての役
割を果たす。

【００１１】また、ケーシング３０の各裏面側開口部３
３には、各スイッチ機構７０が、図３及び図３（ｂ）に
て示すごとく、組み付けられており、これら各スイッチ
機構７０は、その操作により、当該車両のエアコンディ
ショナＡＣの作動モードを切り換える操作パネルとして
の役割を果たす。ここで、図２にて示すスイッチ機構７
０を例にとりその構成について説明する。このスイッチ
機構７０は、光透過性の樹脂材料からなる断面略コ字状
のスイッチノブ７１を備えており、このスイッチノブ７
１は、ケーシング３０の裏面側開口部３３にはめ込まれ
ている。なお、スイッチノブ７１の外表面は、文字やマ
ークのみ光を透過し、残りの部分を不透過とするよう
に、２色成形或いは塗装及びレーザー加工により処理さ
れている。

【００１２】また、スイッチ機構７０は、インジケータ
レンズ７２を備えており、このインジケータレンズ７２
は、スイッチノブ７１の貫通穴部７１ａ内にはめ込まれ
ている。なお、このインジケータレンズ７２は、後述す
るＥＬパネル４０の光を受けて、スイッチ機構７０の操
作状態を表示する。また、スイッチ機構７０は、遮光部
材７３を備えており、この遮光部材７３は、その遮光筒
７３ａにて、スイッチノブ７１のインジケータレンズ７
２以外の部分を臨むように、後述するエレクトロルミネ
ッセンスパネル４０（以下、ＥＬパネル４０という）の
裏面に装着されている。なお、遮光筒７３ａの内周面に
は、光を効率よく反射するように反射塗料等の塗布処理
がされている。

【００１３】また、スイッチ機構７０は、スイッチ素子
７４及び両配線フィルム７５を備えている。スイッチ素
子７４は、それぞれ、弾性ゴム材料からなる略台形形状
のカバー部材７４ａを備えており、これらカバー部材７
４ａは、スイッチノブ７１の環状フランジ７１ｂと両配
線フィルム７５との間に挟持されて、その弾力によりス
イッチノブ７１を外方に向け付勢している。

【００１４】また、スイッチ素子７４は、それぞれ、カ
ーボンからなる可動接点７４ｂと、両固定接点７４ｃと
を備えており、可動接点７４ｂは、カバー部材７４ａの
上壁にその内側から装着されている。また、両固定接点
７４ｃは、スイッチ素子７４毎に、各配線フィルム７５
の表面に装着されており、これら両固定接点７４ｃは、
各配線フィルム７５内の配線に電気的に接続されてい
る。

【００１５】しかして、スイッチ機構７０においては、
カバー部材７４ａがスイッチノブ７１を介して押動され
ない状態にあるとき、可動接点７４ｂは、両固定接点７
４ｃから解離し、スイッチ素子７４としてオフの状態を
維持している。一方、カバー部材７４ａがスイッチノブ
７１を介して押動されると、可動接点７４ｂは、両固定
接点７４ｃと接触してスイッチ素子７４をオンの状態に
する。

【００１６】なお、各配線フィルム７５は、ＰＥＴ製の
ものであって、これら各配線フィルム７５はＥＬパネル
４０の裏面４１に配置された遮光部材７３に装着されて
いる。ＥＬパネル４０は、図２にて示すごとく、その中
間部位にて、ケーシング３０の開口部３１の内面に当接
した状態にて、ケーシング３０内に組み付けられてお
り、このＥＬパネル４０は、その表面４２にて、カバー
５０に対向し、その裏面４１にて、カバー６０、スイッ
チ機構７０等に対向している。

【００１７】ここで、ＥＬパネル４０は、カバー５０が
当該車両の運転席に着座した乗員Ｍ（図１参照）に対向
しているとき、その自発光により、表面４２側から、後
述するナビゲータＮ（図４参照）からのナビゲータデー
タを表示する（図３（ａ）参照）。また、ＥＬパネル４
０は、カバー６０が乗員Ｍに対向しているとき、カバー
６０に対応するパネル部４３にて、裏面４１のうちパネ
ル部４３に対応する部分側から後述するエアコンディシ
ョナＡＣの温度設定値や吹出モード等を表示する（図３
（ｂ）参照）。また、ＥＬパネル４０のうち各パネル部
４４及び４５は、インジケータレンズ７２及びスイッチ
ノブ７１に対するバックライトとして機能する。

【００１８】また、当該表示装置は、図４にて示すごと
く、パルスモータ８０を備えており、このパルスモータ
８０は、その回転軸にて、回動機構８０ａ及びインスト
ルメントパネル１０の一部を介し表示パネルＰの一方の
支持軸２０に連結されている。これにより、パルスモー
タ８０は、その回転により、回動機構８０ａを介し表示
パネルＰを前後方向に回動させる。

【００１９】常開型マイクロスイッチ９０は、表示パネ
ルＰのケーシング３０の図１にて図示上壁に埋設されて
いる。そして、表示パネルＰがカバー５０を乗員Ｐに対
向させるようにインストルメントパネル１０の開口部１
０ａ内に位置しているとき、マイクロスイッチ９０は、
その押動部９１にて、開口部１０ａの上側内壁により押
動されてオンする。一方、表示パネルＰがカバー６０を
乗員Ｐに対向させるようにインストルメントパネル１０
の開口部１０ａ内に位置しているとき、マイクロスイッ
チ９０はオフ状態に維持されるようになっている。

【００２０】制御回路１００は、操作スイッチＳＷのオ
ン操作に基づきパルスモータ８０を１８０度だけ回転さ
せる。このことは、表示パネルＰは、操作スイッチＳＷ
のオン操作毎に、１８０度だけ回動してインストルメン
トパネル１０の開口部１０ａ内に位置することを意味す
る。また、制御回路１００は、スイッチ素子７４のオン
により、エアコンディショナＡＣの設定温度の設定や吹
出モードの切り換えをする。さらに、制御回路１００
は、エアコンディショナＡＣの出力やカーナビゲータＮ
の出力に応じてＥＬパネル４０に表示情報を与える。

【００２１】このように構成した本実施形態において、
表示パネルＰが図１及び図３（ａ）にて示す状態にある
とき、表示パネルＰは、そのカバー５０にて、乗員Ｍに
対向している。このとき、マイクロスイッチ９０はオン
している。このような状態では、制御回路１００は、マ
イクロスイッチ９０のオンに基づき、カバー５０が乗員
Ｍに対向していると判定する。このため、ＥＬパネル４
０は、制御回路１００により制御を受けて、自発光し、
その表面４２側から、カーナビゲータＮのナビゲータ情
報を表示する。

【００２２】これにより、乗員Ｍは、当該ナビゲータ情
報をカバー５０を通して視認できる。このとき、カバー
５０は、上述のごとく、有色透明のスモーク樹脂材料に
より形成されているから、ＥＬパネル４０が透明であっ
ても、遮光部材７３、配線フィルム７５やカバー６０が
視認されることはない。このような状態にて操作スイッ
チＳＷをオンすれば、パルスモータ８０は、制御回路１
００により制御されて１８０度回転する。これに伴い、
表示パネルＰは、カバー６０を乗員Ｍに対向させる状態
にて、インストルメントパネル１０の開口部１０ａ内に
位置する。このとき、マイクロスイッチ９０はオフして
いる。

【００２３】このような状態では、制御回路１００は、
マイクロスイッチ９０のオフに基づき、カバー６０が乗
員Ｍに対向していると判定する。このため、ＥＬパネル
４０は、制御回路１００により制御を受けて、自発光
し、その裏面４１側から、スイッチ素子７４のオン操作
に基づくエアコンディショナＡＣの設定温度や吹出モー
ドをパネル部４３にて、カバー６０を通して表示する。

【００２４】さらに、ＥＬパネル４０は、その自発光に
より、各パネル部４４、４５から光をインジケータレン
ズ７２を透過させるとともに遮光部材７３の遮光筒７３
ａを通してスイッチノブ７１を透過させる。これに伴
い、インジケータレンズ７２は、ＥＬパネル４０の光の
もと表示機能を発揮する。このことは、ＥＬパネル４０
が、インジケータレンズ７２及びスイッチノブ７１のバ
ックライトとしての役割を果たすことを意味する。

【００２５】以上説明したように、本実施形態では、表
示パネルＰのカバー５０が乗員Ｍに対向しているときに
は、ＥＬパネル４０は、その表面４２側からカーナビゲ
ータＮのナビゲータ情報を表示する。一方、表示パネル
Ｐのカバー６０が乗員Ｍに対向しているときには、ＥＬ
パネル４０は、その裏面４１側からエアコンディショナ
ＡＣの吹出モード情報を表示するとともに、インジケー
タレンズ７２及びスイッチノブ７１のバックライトとし
ての役割を果たす。

【００２６】これにより、ＥＬパネル４０が、ナビゲー
タ情報の表示素子及びバックライトとしての役割を果た
し、或いは、互いに異なる情報の表示素子としての役割
を果たすこととなり、その結果、ＥＬパネル４０の有効
利用に役立つ。また、表示パネルＰは、ＥＬパネル４０
の両面を利用することで、情報表示機能に加え、エアコ
ンディショナＡＣの操作パネルとしての機能を有し、或
いは、互いに異なる情報を表示する機能を有する。

【００２７】また、ＥＬパネル４０をバックライトとし
て利用するので、ランプや発光ダイオード等の点光源を
バックライトとして利用する場合と異なり、表示パネル
Ｐのインジケータレンズ７２及びスイッチノブ７１に照
明むらが発生することはない。また、ＥＬパネル４０を
バックライトとして利用するので、ＥＬパネル４０の制
御により、インジケータレンズ７２及びスイッチノブ７
１を選択的に照明するようにし得るのは勿論のこと、例
えば、スイッチノブ７１の夜間照明の色や明るさ等の見
映えを向上できる。

【００２８】また、ＥＬパネル４０をマトリックス駆動
するようにすれば、ＥＬパネル４０の両面の表示色や表
示態様を自由に選択できる。なお、本発明の実施にあた
り、図５にて示すような携帯電話機にＥＬパネル４０を
内蔵して、この携帯電話機を、その表面から、図５
（ａ）にて示すごとく、電子メール情報を表示し、当該
携帯電話機を、その裏面から、図５（ｂ）にて示すごと
く、操作系統のバックライトとして機能させるようにし
ても、上記実施形態と同様の作用効果を達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る表示装置の一実施形態における表
示パネルをインストルメントパネルの開口部に取り付け
た状態を示す概略側面図である。

【図２】図３（ｂ）にて２−２線に沿う拡大断面図であ
る。

【図３】（ａ）は、表示パネルがカバー５０を乗員側に
対向させてインストルメントパネルの開口部内に位置す
る状態を示す斜視図であり、（ｂ）は表示パネルがカバ
ー６０を乗員側に対向させてインストルメントパネルの
開口部内に位置する状態を示す斜視図である。

【図４】上記表示装置の電気回路図である。

【図５】（ａ）、（ｂ）は、それぞれ、上記実施形態の
変形例を示す携帯電話機の表面及び裏面から見た斜視図
である。

【符号の説明】

１０…インストルメントパネル、１０ａ…開口部、４０
…ＥＬパネル、４１…裏面、４２…表面、７０…スイッ
チ機構、Ｐ…表示パネル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＧ０９Ｆ 9/00 ３６３Ｇ０９Ｆ 9/00 ３６３Ａ 9/30 ３６５ 9/30 ３６５Ｄ 9/40 ３０３ 9/40 ３０３

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車両の車室内に設けたインストルメント
パネル（１０）の開口部（１０ａ）内に回動可能に支持
された透明の自発光パネル（４０）を備えて、この自発光パネルは、その表面（４２）にて車室内を臨
むように前記開口部内に位置するとき、その発光により
前記表面から情報を表示し、一方、その裏面（４１）に
て車室内を臨むように前記開口部内に位置するとき、そ
の発光により前記裏面から前記情報とは異なる情報を表
示するようにした車両用表示装置。
【請求項２】車両の車室内に設けたインストルメント
パネル（１０）の開口部（１０ａ）内に回動可能に支持
された表示パネルであって透明の自発光パネル（１０）
及びこの自発光パネルに沿いその表面（４２）及び裏面
（４１）の一方側にて設けた操作パネル（７０）を有す
る表示パネル（Ｐ）を備えて、この表示パネルは、その操作パネルにて車室内を臨むよ
うに前記開口部内に位置するとき、前記自発光パネルの
発光により前記表面及び裏面の一方を介して前記操作パ
ネルを照明し当該操作パネルの情報を表示し、一方、前
記自発光パネルの表面及び裏面の他方にて車室内を臨む
ように前記開口部内に位置するとき、その発光により前
記表面及び裏面の他方から情報を表示するようにした車
両用表示装置。