JPH11318720A - ガスグリル - Google Patents
ガスグリルInfo
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- JPH11318720A JPH11318720A JP13523898A JP13523898A JPH11318720A JP H11318720 A JPH11318720 A JP H11318720A JP 13523898 A JP13523898 A JP 13523898A JP 13523898 A JP13523898 A JP 13523898A JP H11318720 A JPH11318720 A JP H11318720A
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Abstract
でき、かつ、被調理物の厚さによらずグリル受け皿の出
し入れを円滑に行うことができ、しかも、グリル受け皿
に水を張らなくても焼脂が発火することのないガスグリ
ルを提供すること。 【解決手段】 加熱庫22内に熱気を供給して充満さ
せ、この熱気により焼網56上の被調理物を加熱すると
共に、充満した熱気を加熱庫22からあふれるよう燃焼
排気通路25を形成したガスグリル20、66におい
て、上記焼網56を載置することができ、かつ、被調理
物の収納に伴って、焼網56の高さが、加熱庫22内に
収納した時には取り出し時に比べて上方になるように焼
網56を昇降させる昇降装置48、68を設けるように
した。
Description
どの被調理物を加熱調理するガスグリルに関し、さらに
詳しくは、加熱庫の上部に形成された高温帯に被調理物
を保持し、被調理物を均一に加熱調理することが可能な
ガスグリルに関するものである。
きるガスグリルを備えたテーブルコンロが知られてい
る。図10は、このようなガスグリルを備えたグリル付
テーブルコンロの外観斜視図である。
トッププレート12上にバーナ14a、14bと五徳1
6a、16bとを備え、テーブルコンロ10の前面に設
けられたバーナ点火用ボタン18a、18bを操作する
ことによりバーナ14a、14bを点火し、五徳16
a、16b上に載せた調理鍋(図示せず)を加熱するよ
うになっているものである。
10の中央内部に設けられ、被調理物Fを載せる焼網2
8と、焼網28を載せたまま取手26aをつかんで手前
にスライドさせて引き出すことができるグリル受け皿2
6と、燃料ガスを燃焼させて被調理物Fを加熱するグリ
ルバーナ(図示せず)と、これらを納める加熱庫22か
ら構成されている。さらに、加熱庫22の前面開口部に
は、グリル扉24が開閉自在に設けられている。
物Fの加熱調理は、まず、グリル扉24を開いてグリル
受け皿26を加熱庫22より引き出し、焼網28上に被
調理物Fを載置し、次いで、グリル受け皿26を加熱庫
22内に収納し、さらにグリルバーナ点火用ボタン30
を操作してグリルバーナ(図示せず)に点火することに
より行われる。これにより、焼網28上に載置された被
調理物Fがグリルバーナにより加熱調理される。
グリル受け皿26内に溜まるようになっている。また、
グリル20内で発生した煙は、トッププレート12の後
端に設けられた排気口32から排出されるようになって
いる。さらに、グリル受け皿26は、手前に引き抜くこ
とにより焼網28と共に加熱庫22から取り外すことが
でき、加熱調理後等において、グリル受け皿26の底に
溜まった焼脂を洗い流して清掃することができるように
なっているものである。
ガスグリルでは、焼網28は、グリル受け皿26の深さ
とほぼ同程度の位置、すなわち加熱庫22の下部側、に
固定された状態で使用されている。そのため、グリルバ
ーナの配置、向き等を適宜調整することにより、加熱庫
の下部側に保持される被調理物Fをグリルバーナの輻射
熱で加熱調理するようになっていた。
熱庫22の下部側に保持された被調理物Fを加熱する場
合には、グリル受け皿26に溜まった焼脂も同時に過熱
されて発火し、被調理物Fが焦げたり、排気口32から
炎があふれる場合があった。従って、従来のガスグリル
において焼脂の発火を防止するためには、グリル受け皿
に水を張った状態で使用する必要があり、取り扱いが煩
雑であるという問題があった。
を高くすることにより、焼網とグリル受け皿の間隙を大
きくすると共に、加熱庫の背部に排気室を設け、加熱庫
と排気室とを焼網より低い位置で開口している連通口
(燃焼排気通路)により連通させ、グリルバーナにより
発生する熱気を加熱庫上部にこもらせることにより、加
熱庫の上部側に高温加熱帯が形成されるようにしたグリ
ルを提案している。
の上部側に高温加熱帯が形成されるので、グリル受け皿
に溜まった焼脂が発火温度まで過熱されることがない。
そのため、加熱調理時にグリル受け皿に水を張る必要が
なくなり、取り扱いが極めて簡便になるというものであ
る。
案した上述のようなグリルは、焼網の位置が固定されて
いるので、グリル受け皿を加熱庫に収納した時に、被調
理物の位置も変化せず、一定の高さに保持されたままと
なる。しかも、熱気をこもらせるタイプのグリルでは、
高温加熱帯は、加熱庫の上部側に限られる。そのため、
焼網の位置を、厚みのある被調理物が円滑に出し入れで
きる位置に合わせて設定すると、被調理物の上半分のみ
が高温加熱帯に入り、被調理物全体を効率よく加熱調理
することができないという問題があった。
帯に入れるためには、焼網の位置をさらに高くする必要
があるが、焼網の位置が高すぎると、被調理物を載せた
状態でグリル受け皿を加熱庫に収納する際に、被調理物
がグリル扉等に当たり、グリル受け皿の出し入れが困難
になるなるという問題があった。
物の厚さによらず被調理物全体を効率よく加熱調理する
ことができ、かつ、グリル受け皿の出し入れを円滑に行
うことができ、しかも、グリル受け皿に水を張らなくて
も焼脂が発火することのないガスグリルを提供すること
にある。
に本発明は、加熱庫内の上部に高温加熱帯が設けられ、
この高温加熱帯に熱気を充満させ、この熱気により焼網
上の被調理物を加熱するガスグリルにおいて、前記焼網
に載置される被調理物の前記加熱庫への収納に伴って、
前記焼網の高さ位置が前記加熱庫内への収納時には取り
出し時に比べて上方になるように該焼網を昇降させる昇
降装置が設けられていることを要旨とするものである。
によれば、加熱庫内に熱気を供給して充満させ、この充
満した熱気を加熱庫外にあふれ出させるようにすること
により、加熱庫の上部側に高温加熱帯(以下、単に「高
温帯」という)が形成される。一方、昇降装置に載置さ
れた焼網上に被調理物を載せて、加熱庫内にグリル受け
皿を収納すると、取り出し時には低い位置にあった焼網
は、グリル受け皿の収納に伴い、被調理物全体が高温帯
内に入るのに十分な高さまで押し上げられる。
も、高温帯に充満する燃焼排気の対流加熱により、被調
理物全体が効率よく加熱調理される。また、丸干し等、
水分の少ない被調理物にあっては、加熱調理時に裏返す
必要がない。また、昇降装置により焼網が昇降するの
で、被調理物が厚い場合であっても、グリル受け皿の出
し入れを円滑に行うことができる。さらに、加熱庫の上
部側に高温帯が形成されるので、グリル受け皿に水を張
らずに加熱調理を行った場合であっても、グリル受け皿
に溜まった焼脂が発火することもない。
態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るガスグリルの側面断面図、図2
は、その平面図、図3は、その正面図を示したものであ
る。図1〜3において、ガスグリル20は、加熱庫22
と、グリル受け皿26と、昇降装置48と、焼網56と
から構成されている。
であり、その前面開口部には、グリル扉24が設けられ
ている。また、加熱庫22の両内側面には、被調理物F
を加熱するための一対のグリルバーナ44が設けられて
いる。さらに、加熱庫22の背面には排気室34が設け
られ、加熱庫22と排気室34とは、焼網56より低い
位置で開口している燃焼排気通路25を介して連通して
いる。そのため、加熱庫22の上部側に充満した熱気
は、燃焼排気通路25から溢れ出し、排気室34を通っ
て排気口32からガスグリル20外に排出されるように
なっている。
入れが円滑に行えるよう、開閉自在となっている。グリ
ル扉24は、グリル受け皿26の進退動とは独立に開閉
できるものでも良く、あるいは、グリル受け皿26の進
退動に連動してグリル扉24が開閉する連動機構を備え
ているものでも良い。グリル扉24の連動機構について
は、特に限定されるものではないが、例えば、本願出願
人により開示されているグリル扉の開閉装置(例えば、
特開平8−256919号公報、実開平6−41626
号公報等)が好適な一例として上げられる。
であり、その燃焼面44aには、多数の小炎口を貫通さ
せた多孔質セラミックスからなる平面プレートが用いら
れている。また、グリルバーナ44の燃焼面44aは、
図3に示すように、その法線方向が水平方向よりやや上
向きとなるように配設されている。
けると、グリル受け皿26がグリルバーナ44の輻射熱
により直接加熱されることがないので、グリル受け皿2
6に溜まった焼脂が発火点以上の温度に加熱されにくい
という利点がある。また、加熱庫22の背面下部には燃
焼排気通路25が設けられているので、燃焼面44aを
上向きにすることにより、グリルバーナ44により生じ
た熱気は加熱庫22の上部側にこもって充満しやすくな
り、加熱庫22の上部側が広い範囲に亘って高温帯にな
るという利点がある。
る焼脂を受けるための底の浅い皿であり、通常は、加熱
庫22内に収容されている。グリル受け皿26の手前側
には、取手26aが設けられ、取手26aをつかんでグ
リル受け皿26を前後方向にスライドさせることによ
り、グリル受け皿26を加熱庫22から引き出したり、
あるいは加熱庫22に収容することができるようになっ
ている。
された昇降板50と、昇降板50により可動方向が鉛直
方向のみに規制された焼網支持枠52と、加熱庫22内
壁面に設けられたガイド部材58、60とから成ってい
る。
示すように、矩形の板状部材を長辺方向に沿ってL字型
に折り曲げたものである。この2枚の昇降板50、50
は、その屈曲部において、「コ」の字型を呈する2つの
連結棒51、51により連結・一体化されている。ま
た、昇降板50、50の起立部50aには、垂直方向に
2つの直線状溝50f、50fが設けられている。さら
に、昇降板50、50の水平部50bの前後端縁には、
係止片50c、50dが設けられている。
図である。図5(a)に示すように、加熱庫22の奥側
に設けられた係止片50cには、前方に張り出した突起
50eが設けられている。また、図5(b)に示すよう
に、加熱庫22の手前側に設けられた係止片50dは、
突起を有しない平板状を呈している。さらに、グリル受
け皿26のフランジ部26bには、係止片50c及び5
0dに対応する位置に、それぞれ係止溝26c及び26
dが設けられている。
26に立設する場合には、まず、昇降板50、50をや
や前方に傾けて、先端の係止片50cのみを係止溝26
cに挿入し、次いで、昇降板50、50を前方にスライ
ドさせて、係止片50cに設けられた突起50eをグリ
ル受け皿26のフランジ部26bに係合させ、さらに、
昇降板50、50の手前側を真下に下げて、係止片50
dを係止溝26dに挿入すればよい。
6から取り外す場合には、まず、昇降板50、50の手
前側を真上に持ち上げて係止片50dのみを係止溝26
dから抜き取り、次いで、昇降板50、50を手前側に
スライドさせて、係止片50cに設けられた突起50e
をフランジ部26bから外し、さらに、昇降板50、5
0全体を持ち上げて、係止片50bを係止溝26cから
抜き取ればよい。
部材を用いる必要はないが、昇降板50、50として板
状部材を用いると、被調理物から出る焼脂がグリル受け
皿26に滴下した時に、焼脂が左右に飛び散るのを防ぐ
飛散ガードとしても機能するので、加熱庫22内が汚れ
にくくなるという利点がある。
を折り曲げた横材52aを直線状の縦材52bで連結し
た矩形の枠状部材である。焼網支持枠52の前後端に
は、横材52aを折り曲げて形成した当接部52cが設
けられ、焼網56を載置できるようになっている。ま
た、折り曲げられた横材52aの両端縁は、図4の分解
斜視図に示すように、焼網支持枠52の左右に張り出さ
せ、その先端を回転軸52d、52eとして、ローラ5
4a、54bが軸着されている。
0、50に設けられた直線状溝50f、50fの横幅よ
り若干小さくなっている。そのため、ローラ54a、5
4bを直線状溝50f、50fに遊挿することにより、
焼網支持枠52が左右の昇降板50、50間を昇降でき
るようになっている。さらに、加熱庫22の奥側に設け
られたローラ54aの長さは、手前側に設けられたロー
ラ54bの長さより短くなっている。
6の進退動をローラ54a、54b伝達するためのもの
であり、それぞれ、平坦面58a及び60a、並びに傾
斜面58b及び60bを有している。また、ガイド部材
58、60は、その平坦面58a及び60aが同一水平
面上にくるように、加熱庫22の内側壁面にネジ止め等
により固定されている。
れたガイド部材(以下、「第1ガイド部材」という)5
8の幅は、図2に示すように、加熱庫22の手前側内側
面に設けられたガイド部材(以下、「第2ガイド部材」
という)60の幅より広くなっており、幅の広い第1ガ
イド部材58上を長さの短いローラ54aが、また、幅
の狭い第2ガイド部材60上を長さの長いローラ54b
が転動できるようになっている。
じく針金製の多数の棒材56b、56b…を等間隔に溶
接したものである。焼網56は、その前後端を焼網支持
枠52に設けられた当接部52c、52cに載置できる
ようになっている。さらに、矩形枠56aは、凸型に折
り曲げられ、焼網支持枠52の当接部52cと焼網56
の前後端とが当接する当接面Aと、被調理物を載置する
ための載置面Bとの間に段差が設けられた構造になって
いる。
凸となるように焼網56を焼網支持枠52に載置すれ
ば、当接面Aより前記段差の分だけ高い位置に被調理物
を置くことができる。一方、図1の点線で示すように、
下に凸となるように焼網56を載置すれば、前記段差の
分だけ低い位置に被調理物を置くことができる。
施の形態に係るガスグリル20の動作について説明す
る。図6は、グリル受け皿26を加熱庫22に収納する
際の、焼網56の高さの変化を示したものである。
26を手前側スライドさせて、グリル受け皿26を加熱
庫22より引き出し、被調理物(図示せず)を焼網56
上に載せる。この状態を示したのが、図6(a)であ
る。この時、焼網56は、最も低い位置にある。そのた
め、被調理物が厚い場合であっても、容易に被調理物を
焼網56上に載せたり、裏返したりすることができる。
に押し込んでいくと、前方のローラ54aは長さが短い
ために、加熱庫22の手前側に設けられた幅の狭い第2
ガイド部材60と接触することなく、そのまま素通りす
る。さらに、グリル受け皿26を押し込んでいくと、や
がて、前方のローラ54aは、加熱庫22の奥側に設け
られた幅の広い第1ガイド部材58に、また、後方のロ
ーラ54bは、第2ガイド部材60にそれぞれ同時に接
触する。この状態を示したのが、図6(b)である。
押し込むと、ローラ54a及び54bは、それぞれ、第
1ガイド部材58の傾斜面58b及び第2ガイド部材6
0の傾斜面60b上を上方に向かって転動する。この
時、ローラ54a及び54bは、直線状溝50f、50
fにより可動方向が鉛直方向のみに規制されているため
に、焼網56を載置した焼網支持枠52は、真上方向に
押し上げられる。この状態を示したのが図6(c)及び
(d)である。
に完全に押し込んだ時には、ローラ54a及び54b
は、それぞれ、第1ガイド部材58の平坦面58a及び
第2ガイド部材60の平坦面60a上に乗り上げる。こ
れにより、焼網支持枠52上に載置された焼網56は、
被調理物全体が加熱庫22の上部側に形成される高温帯
に入るのに十分な位置まで押し上げられる。この状態を
示したのが、図6(e)である。
せず)を操作し、グリルバーナ44に点火すると、ガス
の燃焼により発生する熱気が加熱庫22内に供給され
る。この時、燃焼排気通路25は加熱庫22の背面下部
に設けられているため、熱気は加熱庫22内にこもり、
加熱庫22の上部側に高温帯が形成される。また、被調
理物は、昇降装置48により高温帯内で保持されている
ので、高温帯に充満する燃焼排気の対流加熱により、被
調理物全体が効率よく加熱調理される。
は、グリル受け皿26をスライドさせて加熱庫22から
引き出す。この時、ローラ54a、54b及びガイド部
材58、60は、図6に示した動作とは全く逆の動作を
行い、加熱庫22の上部側で支持されていた焼網56
を、グリル受け皿26の引き出し動作に連動して最も低
い位置まで降下させるものである。
れば、昇降装置48を備えているので、グリル受け皿2
6の収納動作に連動して焼網56の高さが変わり、被調
理物全体が加熱庫22の上部側に形成された高温帯に入
るのに十分な高さまで、焼網56を押し上げることがで
きる。
っても、高温帯に充満する燃焼排気の対流加熱により、
被調理物全体を効率よく加熱調理することができる。ま
た、丸干し等、水分の少ない被調理物の場合には、加熱
調理の途中で被調理物を裏返す必要がない。しかも、グ
リル受け皿26に溜まった焼脂が過熱して発火すること
がないので、グリル受け皿26に水を張る必要がなくな
り、ガスグリル20の取り扱いが極めて簡便となる。
Bとの間に、段差が設けられているので、焼網56を裏
返すことにより、載置面Bの高さ、すなわち、加熱庫2
2内における被調理物の高さを調節することができる。
そのため、被調理物の厚さに応じて焼網56の裏表を使
い分ければ、被調理物の厚さが変わっても、被調理物全
体を高温帯内に入れることができる。
スグリルについて、図7を参照しながら説明する。図7
において、ガスグリル66は、加熱庫22と、グリル受
け皿26と、昇降装置68と、焼網56とから構成され
ている。この内、加熱庫22、グリル受け皿26、及び
焼網56は、図1〜3に示す第1の実施の形態に係るガ
スグリル20と同一の構成を有しているので説明を省略
する。
された昇降板70と、昇降板50により可動方向が鉛直
方向のみに規制された焼網支持枠78と、加熱庫22内
壁面に設けられたガイド部材80、82とから成ってい
る。
辺方向に沿ってL字型に折り曲げたものである。この2
枚の昇降板70、70は、その屈曲部において、「コ」
の字型を呈する2つの連結棒72、72により連結・一
体化されている。また、昇降板50、50の起立部70
aには、垂直方向に2つの円弧状溝70d、70dが設
けられている。
前後端縁には、係止片70c、70cが設けられてお
り、該係止片70c、70cにより、昇降板70、70
をグリル受け皿26に着脱自在に立設できるようになっ
ている。
た第1の実施の形態に係るガスグリル20と異なり、共
に突起が設けられていないので、昇降板70、70を真
上に持ち上げるだけで、グリル受け皿26から昇降板7
0、70を取り外すことができる。また、係止片70
c、70cは、前後対称の位置に配置されているので、
昇降板70、70の前後を逆にしてグリル受け皿26上
に立設できるようになっている。
状のアーム74a、74bの基端が軸着されている。ア
ーム74a、74bの先端には、それぞれ、同一の長さ
を有するローラ76a、76bが、アーム74a、74
bに対して垂直に設けられている。ローラ76a、76
bの内、アーム74a、74bに対して外側に張り出し
た部分は、ガイド部材80、82上を転動できるように
なっている。
示せず)は、昇降板70、70に設けられた円弧状溝7
0d、70dに遊挿されており、アーム74a、74b
がその基端を中心として回動するに伴い、ローラ76
a、76bの回転軸が円弧状溝70d、70dに沿って
上下動できるようになっている。なお、アーム74a、
74bの取付位置は、昇降板70の外側、内側のいずれ
でも良いが、図7に示す実施の形態では、昇降板70の
外側に軸着する構成を採用している。
を折り曲げた横材78aを細長い板状の縦材78bで連
結した矩形の枠状部材である。焼網支持枠78の前後端
には、横材78aを折り曲げて形成した当接部78cが
設けられ、焼網56を載置できるようになっている。ま
た、縦材78bの下端には、張出片78d、78dが設
けられ、ローラ76a、76bの回転軸が軸着されてい
る。
6の進退動をローラ76a、76bに伝達するためのも
のである。加熱庫22の奥側内側面に設けられたガイド
部材(以下、「第1ガイド部材」という)80は、第1
平坦面80aと、第1傾斜面80bと、第2平坦面80
cと、第2傾斜面80dとを備えている。
られたガイド部材(以下、「第2ガイド部材」という)
82は、第1平坦面82aと、第1傾斜面82bと、第
2平坦面82cとを備えており、第2傾斜面を有しない
構成となっている点が第1ガイド部材80と異なってい
る。
部材82は、その第1平坦面80a及び82a、並びに
第2平坦面80c及び82cが同一平面上にくるよう
に、加熱庫22の内側壁面にネジ止め等により固定され
ている。さらに、第1ガイド部材80及び第2ガイド部
材82は、共に同一の幅を有しており、その傾斜面及び
平坦面上を、それぞれ、ローラ76a、76bが転動で
きるようになっているものである。
形態に係るガスグリル66の動作について説明する。図
8は、グリル受け皿26を加熱庫22に収納する際の、
焼網56の高さの変化を示したものである。
26を手前側スライドさせて、グリル受け皿26を加熱
庫22より引き出し、被調理物(図示せず)を焼網56
上に載せる。この状態を示したのが、図8(a)であ
る。この時、焼網56は、最も低い位置にある。そのた
め、被調理物が厚い場合であっても、容易に被調理物を
焼網56上に載せたり、裏返したりすることができる。
に押し込んでいくと、第2ガイド部材82には第2斜面
が設けられていないために、前方に配置されたアーム7
4aに設けられたローラ(以下、「第1ローラ」とい
う)76aは、第2ガイド部材82と接触することな
く、そのまま素通りする。さらに、グリル受け皿26を
押し込んでいくと、やがて、第1ローラ76aのみが、
加熱庫22の奥側に設けられた第1ガイド部材80の第
2傾斜面80dに接触する。この状態を示したのが、図
8(b)である。
押し込んでいくと、第1ローラ76aが第2傾斜面80
dに沿って上方に転動するため、アーム74aは、その
基端を中心として反時計方向に回動を始める。ここで、
アーム74a、74bは、基端及び先端が、それぞれ昇
降板70及び焼網支持枠78に軸着されているため、両
アーム74a及び74bは、独立に動けず、一方が動け
ば、他方がそれに追従するようになっている。
れているアーム74bに設けられたローラ(以下、「第
2ローラ」という)76bは、未だ第2ガイド部材82
に接触していないにもかかわらず、アーム74aの動き
に連動して反時計方向に回動する。これにより、焼網支
持枠78全体が水平に持ち上げられることになる。
押し込み、第1ローラ76aが、第1ガイド部材80の
第2平坦面80c上に乗り上げたところで、第2ローラ
76bも、第2ガイド部材82の第2平坦面82c上に
乗り上げる。この状態を示したのが、図8(c)であ
る。
に押し込んでいくと、第1ローラ76a及び第2ローラ
76bは、それぞれ、第1ガイド部材80の第1傾斜面
80b及び第2ガイド部材82の第1傾斜面82b上を
転動するので、それに伴い、焼網支持枠78がさらに上
方に押し上げられる。この状態を示したのが、図8
(d)である。
に完全に押し込んだ時には、第1ローラ76a及び第2
ローラ76bは、それぞれ、第1ガイド部材80の第1
平坦面80a及び第2ガイド部材82の第1平坦面82
a上に乗り上げる。これにより、焼網支持枠78上に載
置された焼網56は、被調理物全体が加熱庫22の上部
側に形成される高温帯に入るのに十分な高さまで押し上
げられる。この状態を示したのが、図8(e)である。
加熱庫22の上部側に高温帯が形成され、昇降装置68
により高温帯内で支持されている被調理物全体が効率よ
く加熱調理される点は、第1の実施の形態に係るガスグ
リル20と同様である。
は、グリル受け皿26をスライドさせて加熱庫22から
引き出す。この時、アーム74a、74b及びガイド部
材80、82は、図8に示した動作とは全く逆の動作を
行うことにより、加熱庫22の上部側で支持されていた
焼網56を、グリル受け皿26の引き出し動作に連動し
て最も低い位置まで降下させるものである。
て、昇降板70の前後を逆にしてグリル受け皿26に立
設した時のガスグリル66の動作を、図9を参照しなが
ら説明する。図9(a)は、グリル受け皿26を加熱庫
22の手前側に出し切った状態を示しており、焼網56
は、最も低い位置にある。この状態で、焼網56上に被
調理物(図示せず)を載せる。
に押し込む。ここで、図9の場合、昇降板70、70の
向きは図8とは逆になっているので、第1ガイド部材8
0と、グリル受け皿26の前方に位置するアーム74b
先端に設けられている第2ローラ76bとの距離が図8
と比べて長くなっている。そのため、図8(b)と同一
距離だけグリル受け皿26を押し込んでも、第1ガイド
部材80と第2ローラ76bとは未だ接触せず、焼網5
6は、最も低い位置のままである。この状態を示したの
が、図9(b)である。
と、ようやく第2ローラ76bのみが第1ガイド部材8
0の第2傾斜面80dと接触する。この状態を示したの
が、図9(c)である。
くと、第2ローラ76bが、第1ガイド部材80の第2
傾斜面80dに沿って押し上げられることにより、アー
ム74bが時計方向に回動する。また、これと連動し
て、アーム74aも時計方向に回動を始めるので、焼網
支持枠78全体が水平に持ち上げられる。この状態を示
したのが、図9(d)である。
に完全に押し込んだ時には、第2ローラ76b及び第1
ローラ76aは、それぞれ、第1ガイド部材80の第2
平坦面80c及び第2ガイド部材82の第2平坦面82
cに乗り上げる。すなわち、昇降板70、70の前後を
逆にしてグリル受け皿26に立設したことにより、焼網
支持枠78は、図8の場合と比べて低い位置で支持され
ることとなる。この状態を示したのが、図9(e)であ
る。
加熱庫22の上部側に高温帯が形成され、昇降装置68
により高温帯で支持されている被調理物全体が効率よく
加熱調理される点は、図8の場合と同様である。
加熱庫22から引き出す時には、アーム74a、74b
及びガイド部材80、82が全く逆の動作を行い、加熱
庫22の上部側で支持されていた焼網56を、グリル受
け皿26の引き出し動作に連動して最も低い位置まで降
下させる点も、図8の場合と同様である。
れば、昇降装置68を備えているので、グリル受け皿2
6の収納動作に連動して焼網56の高さが変わり、被調
理物全体が加熱庫22の上部側に形成された高温帯に入
るのに十分な高さまで、焼網56を押し上げることがで
きる。
っても、高温帯に充満する燃焼排気の対流加熱により、
被調理物全体を効率よく加熱調理することができる。ま
た、丸干し等水分の少ない被調理物の場合には、加熱調
理の途中で被調理物を裏返す必要がない。しかも、グリ
ル受け皿に溜まった焼脂が過熱して発火することがない
ので、グリル受け皿に水を張る必要がなくなり、取り扱
いが極めて簡便となる。
グリル受け皿26上に立設することができるので、グリ
ル受け皿26を加熱庫22内に押し込んだ時の焼網56
の高さを変えることができる。さらに、焼網56とし
て、当接面Aと載置面Bとの間に段差を設けたものを用
いれば、焼網56の載置面Bの高さを4段階に変えるこ
とができる。
することができ、しかもグリル受け皿26の出し入れを
円滑に行うことができるのみならず、被調理物に応じて
焼網の高さを細かく調整することができ、これにより、
薄い干物から、肉の厚い魚の他、焼きなすやトウモロコ
シ、さらには、冷凍食品の加熱や焦げ目を嫌う食品(例
えば、食パン)の加熱等に至るまで、幅広い食材の調理
が可能となる。
説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種
々の改変が可能である。例えば、上記実施の形態では、
ガイド部材は、平坦面と傾斜面によって構成されている
が、平坦面は必ずしも必要ではなく、傾斜面のみによっ
て構成しても良い。
るための焼網支持枠を昇降させることにより、間接的に
焼網を昇降させるようにしているが、焼網にローラ等を
設け、グリル受け皿の進退動に連動して焼網を直接昇降
させるようにしても良い。これにより、部品点数が削減
され、ガスグリルの低コスト化を図ることができる。
2つのガイド部材は、共に同一の幅を有し、かつ、加熱
庫の手前側に配置した第2ガイド部材には、第2傾斜面
を設けない構成としているが、第2ガイド部材に第2傾
斜面を設けると共に、第2ガイド部材の幅を狭く、加熱
庫奥側の第1ガイド部材の幅を広くし、かつ、それに対
応てアームに軸着するローラの長さを変えるように構成
しても良い。これにより、2つのローラが同時にガイド
部材に接触することとなるので、焼網の昇降動作をより
円滑に行うことができる。
成されるガスグリルにおいて、被調理物の収納に伴って
焼網の高さが取り出し時に比べて上方になるように焼網
を昇降させる昇降装置を設けたので、被調理物の厚さに
よらず、被調理物全体が高温帯に入るのに十分な高さに
被調理物を保持することができ、被調理物全体を効率よ
く加熱調理できるという効果がある。
場合には、加熱調理中に被調理物を裏返す必要がないと
いう効果がある。また、グリル受け皿の収納動作に連動
して焼網が昇降するので、被調理物の厚さが厚い場合で
あっても、被調理物の出し入れを円滑に行うことができ
るという効果がある。
庫の上部側に高温帯が形成されるので、グリル受け皿に
溜まった焼脂が発火温度以上に加熱されることがないと
いう効果がある。
は、加熱庫の上部側に高温帯が形成されるガスグリルに
昇降装置を設けたので、被調理物全体が効率よく加熱調
理されるのみならず、加熱調理の際にグリル受け皿に水
を張る必要がなくなり、これによってガスグリルの使用
感を格段に向上させるものであり、産業上その効果の極
めて大きい発明である。
側面図である。
拡大図である。
側面図である。
である。
視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱庫内の上部に高温加熱帯が設けら
れ、この高温加熱帯に熱気を充満させ、この熱気により
焼網上の被調理物を加熱するガスグリルにおいて、 前記焼網に載置される被調理物の前記加熱庫への収納に
伴って、前記焼網の高さ位置が前記加熱庫内への収納時
には取り出し時に比べて上方になるように該焼網を昇降
させる昇降装置が設けられていることを特徴とするガス
グリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13523898A JP3881777B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | ガスグリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13523898A JP3881777B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | ガスグリル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11318720A true JPH11318720A (ja) | 1999-11-24 |
JP3881777B2 JP3881777B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=15147050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13523898A Expired - Lifetime JP3881777B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | ガスグリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3881777B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009172041A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Osaka Gas Co Ltd | 加熱調理機器 |
JP2015187539A (ja) * | 2015-06-22 | 2015-10-29 | 三菱電機株式会社 | 加熱調理用受皿セット及び加熱調理器 |
WO2022181483A1 (ja) * | 2021-02-25 | 2022-09-01 | シャープ株式会社 | 収容容器及び収容体 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5865112B2 (ja) * | 2012-02-17 | 2016-02-17 | 大阪瓦斯株式会社 | グリル |
-
1998
- 1998-05-18 JP JP13523898A patent/JP3881777B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2015187539A (ja) * | 2015-06-22 | 2015-10-29 | 三菱電機株式会社 | 加熱調理用受皿セット及び加熱調理器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3881777B2 (ja) | 2007-02-14 |
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