JP4162796B2 - グリル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚等の調理物を加熱するガスグリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ガステーブルこんろに設けられるグリルは、図5に示すように、魚等の調理物を載せる焼網22と、焼網22を載せたまま手前にスライドさせて引き出す受皿30と、燃料ガスを燃焼させて調理物を加熱するバーナ41と、これらを収める加熱庫10から構成される。
【0003】
調理物を加熱庫10に収納した場合に、焼網22の位置は、加熱庫10内の内底面から比較的に高い位置にあると、高温雰囲気に調理物が置かれることになるので、単時間で調理物が加熱されるという利点がある。
【0004】
これに対し、焼網22の位置が加熱庫10内の内底面から比較的に低い位置にあると、調理物を載せた受皿30を加熱庫10から出し入れする際や、焼網22上の調理物を裏返す際に、加熱庫10の入口部上端に調理物や手が接触し難くなり、調理物を扱い易いという利点がある。
しかしながら、焼網22の位置が加熱庫10内の高い位置にあると、調理物の厚さが厚い場合には、調理物の出し入れや返しの操作がやり難いという問題があり、一方、焼網22の位置が加熱庫10内の低い位置にあると、高温雰囲気から外れた位置に調理物が置かれることになるので、調理に時間がかかることになる。
そこで、本出願人は、受皿の出し入れと連動して焼網22を昇降させる昇降機構を備えたガスグリルを先に出願した。
この昇降機構は、受皿30と焼網22との間に設けられ、受皿30の出し入れに伴い、支点を中心に回動して焼網22を昇降させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、押し込み力で昇降機構を回動させて焼網を上昇させると、速い押し込み操作をした場合には、押し込み力が回動作用部に衝撃的に働くこととなって、焼網が後方斜め上方に飛び跳ねてしまう問題があった。
焼網が飛び跳ねると、焼網が昇降機構から外れてしまったり、焼網上の調理物がずれたり、落下してしまうおそれがあった。
そこで、本発明のガスグリルは上記課題を解決し、受皿の出し入れに伴って、焼網を確実に昇降させると共に、受皿の押し込み時に、焼網の飛び跳ねを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のガスグリルは、
調理物を収納してバーナの燃焼熱により加熱調理するための加熱庫と、
上記加熱庫内の調理物を載置する焼網と、
上記調理物からの焼き脂を受けるように上記焼網の下方に設けられ、上記焼網と共に加熱庫からスライドして出し入れされる受皿とを備え、
上記受皿と上記焼網との間に支点を中心に回動自在に設けられ、上記支点の上方に上記焼網を載置する一方、支点の下方に回転力が作用する回動作用部を有し、上記支点を中心に回動して上記焼網を昇降させる昇降機構と、
上記加熱庫内後部に設けられ、
受皿の押し込み途中で昇降機構の回動作用部と当接し、押し込み力で上記昇降機構を回動させて上記焼網を上昇させる当接部と、
受皿の引き出し途中で昇降機構の回動作用部と係止され、引き出し力で上記昇降機構を焼網の上昇時と逆方向に回動させて上記焼網を下降させる係止部とを有する当接手段を備えたグリルにおいて、
上記当接部に、上記受皿の押し込み途中で当接する回動作用部を上記加熱庫の後部斜め下方向に向けてガイドすることで、回動作用部と当接部との当接衝撃を緩和する衝撃緩和手段を設けたことを要旨とする。
【0007】
また、上記課題を解決する本発明の請求項2記載のガスグリルは、請求項1記載のグリルにおいて、
上記衝撃緩和手段は、回動作用部を加熱庫の後部斜め下方向にガイドした後、上記受皿の押し込み終端位置で、上記回動作用部を受皿の押し込み方向に平行な方向にガイドし、上記焼網位置を上方に保ちながら上記回動作用部に働く回動力を解消させることを要旨とする。
【0008】
上記構成を有する本発明の請求項1記載のガスグリルは、受皿の押し込み途中で、当接手段の当接部が昇降機構の回動作用部に当接し、押し込み力で昇降機構を回動させて焼網を上昇させる。この一方、受皿の引き出し途中で、当接手段の係止部が昇降手段の回動作用部に当接し、引き出し力で昇降機構を、受皿の上昇時の逆方向に回動させて焼網を下降させる。
また、受皿の押し込み時に、当接部または回動作用部に設けた衝撃緩和手段が回動作用部と当接部との当接衝撃を緩和する。
従って、受皿の押し込み時に、焼網を上昇させることができると共に、当接手段が昇降機構の回動作用部に当接する衝撃を吸収するため、焼網の飛び跳ねが防止される。
【0009】
また、上記構成を有する本発明の請求項2記載のガスグリルは、請求項1記載のグリルにおいて、衝撃緩和手段が、押し込み終端位置で、回動作用部を受皿の押し込み方向に平行にガイドする。このため、回動作用部に働く回動力を解消させる。従って、受皿の押し込み時に、焼網を上昇させることができると共に、終端位置で回動作用部に働く回動力が解消されるため、焼網の飛び跳ねが防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のガスグリルの好適な実施形態について説明する。
図6は、ガスグリルを備えた後方排気式のテーブルこんろの外観図を示している。
テーブルこんろは、トッププレート33に2組のこんろバーナ4a、4bを備え、それらの周囲に設けられたごとく5a、5b上に調理鍋(図示せず)を載せ、テーブルこんろの前面に設けられる操作ボタン21a、21bが押されることによりそれぞれのこんろバーナ4a、4bに点火し、ごとく5上の調理鍋が加熱されるものである。
【0011】
また、こんろバーナ4a、4b間の器体の中心部に、魚等を焼くためのグリル1が設けられ、操作ボタン21cを押して点火し加熱調理が行われる。
グリル1は、図1に示すように、調理物を収納して加熱する加熱庫10を備え、加熱庫10内で魚等を加熱調理するものである。
加熱庫10内には、上方左右に燃料ガスを燃焼させて調理物を加熱する表面燃焼式のバーナ41と、中間位置に調理物を載せる焼網20とが設けられ、焼網20を載せたまま手前にスライドさせて引き出すことができる受皿30が載置されている。
この受皿30は、調理物から落下する焼脂を受けるための浅い皿である。
【0012】
また、加熱庫10の正面には、受皿30を手前に引き出す取手16と、受皿30を引き出す時に連動して開閉するグリル扉18とが設けられ、そのグリル扉18にはガラス製の覗き窓18aが設けられる。
このグリル扉18は、加熱庫10前部の入口部に回動自在に軸支され、かつ着脱可能に取り付けられ、後述するように、受皿30の出し入れと連動する連結レバー35が可動自在に連結され、受皿30を加熱庫10から出し入れする際に、連動して開閉されるように設けられる。
【0013】
バーナ41は、加熱庫10の上部左右側面に設けられ、このバーナ41からの燃焼排ガスを加熱庫10内にこもらせて調理物を加熱する。
バーナ41は、多孔質セラミックスの平面プレートに多数の小炎口を貫通させた燃焼面を有する全1次空気式のバーナ41で、燃焼面は、垂直面に対してやや上方向に傾斜させて設置される。
【0014】
加熱庫10の後方には、仕切壁71を介して並設される排気室60が設けられ、この仕切壁71に開口して加熱庫10と排気室60とを連通する連通口70が設けられる。
この連通口70は、開口部上端が焼網20における調理物の載置面より少し低い位置となるように設けられる。
また、加熱庫10の底面には外部空気が進入できる隙間(図略)が設けられている。
【0015】
焼網20と受皿30との間には、図2〜図4に示すように、受皿30の出し入れに伴って焼網20の載置面を移動させる昇降機構を設ける。
この昇降機構は、回動力が与えられることにより、回転支点を中心に回動する回動部と、焼網20の載置面を水平に保ちながら焼網20を移動させる連結部と、
焼網20の載置面手前が加熱庫10入口部10aから収納位置までの加熱庫10内にある場合に限り、受皿30の位置に応じて回動部を作用させる当接部とからなる。
【0016】
この回動部は、受皿30上の前後位置でそれぞれ回動する一対の焼網支持枠6A、6Bを備え、これらの焼網支持枠6A、6B上に焼網20が載置される。
受皿30のフランジ面30a左右には、コの字状のベース板3b、3bが配置され、ベース板3b、3bには、両端部が上方にL字形状に曲げられて、焼網支持枠6A、6Bを回動自在に支持する立設面3a、3aが形成される。
また、ベース板3b、3bの立設面3a、3aを除く全周が下方に折り曲げられて、フランジ面30aを前後左右に挟んでこれらのベース板3b、3bが位置決めされる。
また、立設面3aには、焼網支持枠6A、6Bの回動中心となる支点切欠孔3dと、焼網支持枠6の回動を所定角度に規制するストッパー3e、3gと、回動を案内する円孤状のガイド切欠孔3cとが形成される。
また、左右のベース板3b、3bには、前方位置で左右に橋渡しされた金属棒材3jと、受皿30の押し込み時に後述する固定金具8に当接しないように凹状に回避しながら、後方位置で左右に橋渡しされた金属棒材3hとが溶接され、左右のベース板3b、3bが所定間隔に固定される。
このように、左右に向い合う立設面3aを一対として、受皿30のフランジ面30aの前後に、一対づつの立設面3aが形成される。
【0017】
左右に向い合う前方の立設面3a間には、焼網支持枠6Aが回動自在に保持され、後方の立設面3a間には焼網支持枠6Bが同様に保持される。
前方の焼網支持枠6Aは、上方に凸状に折り曲げられて焼網20を載せる段部6dを左右に形成し、曲げ加工により立設面3aの外側から支点切欠孔3dに挿入され、立設面3aの内側でコの字状に曲げられ、更に端部が回動案内する回動部6aとしてガイド切欠孔3cに挿入されて一体に形成される。
また、後方の焼網支持枠6Bは、回動支点となる回動枠6bと、回動案内する下部ガイド枠6aとからなり、一体に溶接される。
この回動枠6bは、上方に凸状に折り曲げられて焼網20を載せる段部6dを左右に形成し、曲げ加工により立設面3aの外側から回動支点となる支点切欠孔3dに挿入され、下部ガイド枠6aは、回動案内するガイド切欠孔3cに挿入されて上方に曲げられ、左右の立設面3aの外側で回動枠6bに溶接される。
また、下部ガイド枠6aは、左右の立設面3a外側の水平部分に連動アーム15の端部がカーリングされて連結される。
この連動アーム15の他端は、同様にカーリングされて、前方の焼網支持枠6Aの端部に連結され、連動アーム15の外側から抜け止め用の止め輪38が装着される。
このように、前後の焼網支持枠6A、6Bは、左右の連動アーム15により同じ方向および同じ角度で回動するようにリンクされる。
【0018】
焼網20は、金属棒材で形成した矩形枠20aに、同じく多数の金属棒材20b、20b…を等間隔に溶接したものである。
この焼網20の四隅には、焼網支持枠6A、6Bの段部6dに摺動自在に当接する受け部20cが形成され、受け部20cが焼網支持枠6の段部6dの外周面に載置されて、焼網20は段部6dにより前後左右に位置決めされる。
【0019】
加熱庫10の奥側の左右両壁面下部には、加熱庫10中間位置から後方壁面に向けて受皿30の進退方向に延びる長溝孔40が設けられる。
この長溝孔40内には軸7が挿通され、その両端部には、鍔部をもったローラ9bが遊挿され、ローラ9bは、この長溝孔40内を回転して進退動自在に移動できるように設けられる。
また、軸7は、加熱庫10内を横切り、加熱庫10の両外側にグリル扉18を開閉する左右の連結レバー35に回動自在に連結され、受皿30が加熱庫10に収納されるとローラ9b、9bが受皿30の下方位置になるように設けられる。
この軸7の中央付近には上側に凸状に曲げ形成した当接押部7aが設けられ、この当接押部7aは、受皿30が押し込まれると、受皿30の後部に当接する位置関係に設けられる。
【0020】
また、加熱庫10後壁には、受皿30の押し込み時に、後方の焼網支持枠6Bの下部ガイド枠6aに当接する固定金具8が設けられる。
この固定金具8には、溶接により後壁に固定される固定部8aと、受皿30の押し込み時に後方の焼網支持枠6Bの下部ガイド枠6aに当接して押し込みにつれて焼網支持枠6Bを図2の時計方向に回動させて焼網20を上昇させるテーパ状の当接部8bと、押し込み終端付近で下部ガイド枠6aの回動を止めて水平方向に案内する水平案内部8dと、受皿30の引き出し時に焼網支持枠6Bの下部ガイド枠6aに係止して引き出しにつれて焼網支持枠6Bを反時計方向に回動させる係止部8cとが形成される。
【0021】
また、軸7の両端部には、ローラ9b、9bの外側にバネ力を連結レバー35に伝えるバネ取付36が挿通し、その外側に連結レバー35の端部が挿通して止め輪38にて抜け止めされる。
また、加熱庫10の前側底部左右にバネ掛部12が設けられ、一端をこのバネ掛部12に止着され、他端をバネ取付36に係止される引っ張りバネ13が設けられ、引っ張りバネ13は、軸7を介して、受皿30を前進方向へ押し出し付勢する。
尚、引っ張りバネ13の力は、後述するように、グリル扉18を開くのに充分な力に設定されると共に、後述する板バネ14に受皿30の皿段部31が係止されたときに、その付勢力だけで受皿30を移動できない力に設定される。
【0022】
また、加熱庫10の入口部寄りの底面には、受皿30の底面に設ける皿段部31に当接してその受皿30の前進動(引出し方向)を規制する手前係止部32が設けられ、受皿30は加熱庫10から最大引出された状態でこの手前係止部32に係止される。
尚、受皿30は、加熱庫10の左右両壁面に設けられるガイド部(図略)により左右両端部が受け止めされて進退自在に装着される。
また、この受皿30を加熱庫10から取り外す場合には、取手16をつかんで上に持ち上げ、皿段部31を手前係止部32から外して取り外す。
【0023】
また、加熱庫10の奥寄りの底面には、受皿30の底面の皿段部31に当接してその受皿30の前進動を規制する弾発性ある板バネ14が、一端をその外底面に止着された状態で底面の切欠穴より出没可能に設けられる。
この板バネ14は、受皿30を加熱庫10に収納させた状態で、受皿30が不用意に加熱庫10より飛び出すことがないように、受皿30の皿段部31を係止する。
【0024】
次に、このようなグリル1における受皿30の収納、引き出し動作を説明する。
取手16をつかんで受皿30を加熱庫10より引き出すと、受皿30の皿段部31が加熱庫10の板バネ14から外れて引き出され、受皿30が加熱庫10底面をスライドし、載置された焼網20が同時に引き出される。
後方の焼網支持枠6Bは、下部ガイド枠6aが引き出し途中で係止部8cに係止されることにより、引き出しにつれて反時計方向に回動する(図2の(A)→(B))。
そして、焼網支持枠6Bは、支点軸6bを中心にしてストッパー3gに規制される角度まで回動することにより、焼網20を載せた段部6dを受皿30の真上から斜め前方まで移動する。
この場合に、連動アーム15は前後の焼網支持枠6A、6Bをリンクしているため、焼網20の載置面は、水平に保たれながら手前に移動して低くなる。
また、後方の焼網支持枠6Bがストッパー3gによる規制角度まで回動すると、係止部8cによる下部ガイド枠6aへの係止が外れる。
更に、受皿30を引き出すと、連結レバー35に働く引っ張りバネ13の付勢力により、軸7の当接押部7aが受皿30の後部に当接したまま受皿30と共に前方に移動し、ローラ9b、9bが長溝孔40内を前進する(図2の(B)→(C))。
同時に、連結レバー35の前進動によりグリル扉18は押され、掛止ピン18cを支点として図1の(イ)から(ロ)のように回動されて開けられ、受皿30のスライド途中で全開し、加熱庫10の前部入口部上方に回動されて収納される。
グリル扉18が全開になると、軸7の当接押部7aは前進できなくなり、受皿30を引き出すにつれて、受皿30は、軸7の当接押部7aから離れ、加熱庫10の手前係止部32に受皿30の皿段部31を係止する位置まで焼網20と共に一体的に引き出される。
【0025】
逆に、受皿30を引き出した状態から取手16を押し込むと、まず、受皿30が後方にスライドして受皿30の後部が加熱庫10の後方寄り位置で軸7の当接押部7aに当接する。更にこのまま、加熱庫10の奥方向に受皿30を押し込むと、軸7を介した押し込み力により、引っ張りバネ13の付勢力に抗しながら受皿30と共に連結レバー35が後退する。
このために、グリル扉18は掛止ピン18cを支点として、今度は図1の(ロ)から(イ)の方向に回動される。
また、受皿30が加熱庫10内へ送入されていくにつれて、後方の焼網支持枠6Bの下部ガイド枠6aが固定金具8のテーパ状の当接部8bに当接し、押し込み力により固定金具8の当接部8bのテーパ面を滑りながら回動作用し、焼網支持枠6Bは時計回りの方向に回動される。
更に、焼網支持枠6Bの段部6dが斜め前方から支点軸6bのほぼ真上になる位置まで回動され、焼網20が上方に移動される。
また、押し込み終端位置で下部ガイド枠6aが固定金具8の水平案内部8dに滑り込むと、焼網20の位置が上方に保たれながら下部ガイド枠6aに働く回動力が解消される。(図2の(B)→(A))。
同時にこの位置でグリル扉18は加熱庫10の入口部を全閉する(図1の(イ))。
【0026】
このように、受皿30の押し込み時に、固定金具8当接部8bがテーパ状に形成されていることによって、下部ガイド枠6aと当接部8bとの当接衝撃が緩和される。
また、押し込み終端位置で、下部ガイド枠6aが当接部8bを滑りながら水平案内部8dに滑り込むと、焼網20の位置が上方に保たれつつ下部ガイド枠6aに働く回動力が解消される。
従って、受皿30の押し込み時に、たとえ、速い押し込み操作をしても、焼網20の飛び跳ねが防止される。
【0027】
そして、焼網20は、受皿30が加熱庫10内に収納される時に、載置面前部が加熱庫10の入口部10aを通過してから加熱庫10の後方寄り位置まで押し込まれると、受皿30に対して焼網20の載置面が水平に保たれながら後方に移動しつつ加熱庫10の上方に移動する。
また、段部6dに載置された焼網20が上方に移動すると同時に、受皿30の皿段部31が加熱庫10の板バネ14に係止され、受皿30を加熱庫10内に納めた状態が保持される。
【0028】
次に、加熱調理について説明する。
燃焼中には、高温の燃焼排ガスが加熱庫10上部にたまり、加熱庫10後方の連通口70へあふれてから、ドラフト効果により排気室60内を上昇する。
この場合に、連通口70の開口部上端より少し高い位置となる焼網20の載置面に置かれた調理物は、加熱庫10上部に充満する高温の燃焼排ガスの対流に包まれる燃焼熱によって、隅々まで加熱されて良好に調理される。
つまり、調理物は、焼網20を昇降する昇降機構により、加熱庫10の上方に熱気がこもる高温帯内に保持されるので効率よく加熱調理される。
【0029】
以上説明したように、本実施形態のガスグリルによれば、受皿30の押し込み途中で固定金具8の当接部8bが焼網支持枠6の下部ガイド枠6aに当接して回動されることにより焼網20を上昇させ、引き出し途中で固定金具8の係止部8cが下部ガイド枠6aに当接して焼網支持枠6が回動されることにより焼網20を降下させる。
殊に、受皿30の押し込み時には、下部ガイド枠6aに当接する当接部8bがテーパ状に形成されており、速い押し込み操作をしても、焼網支持枠6Bの下部ガイド枠6aが当接部8bのテーパ面を滑りながら回動し、押し込み終端位置で水平案内部8dが下部ガイド枠6aを水平に案内して回動力を解消するため、下部ガイド枠6aと当接部8bとの当接衝撃が緩和される。
従って、受皿30の出し入れに伴い、焼網20を確実に昇降させることができると共に、受皿30の押し込み時に、焼網20の飛び跳ねが防止される。
【0030】
また、引き出される受皿30に対して焼網20が前方に移動しつつ焼網20の載置面が低くなるので、調理物の出し入れおよび返しが容易になる、
例えば、図1と従来例を示す図5とを比較すると、グリル扉18からの引き出し長さがL2→L1、入口部10a上端までの高さがH2→H1と大きくなるので、調理物の出し入れおよび返しが容易になる。
【0031】
また、焼網20上に調理物を載せて加熱庫10内に受皿30を収納すると、取り出し時には低い位置にあった焼網20は、調理物全体が加熱庫10の上部側に形成された高温帯に入るのに充分な高さまで押し上げられるため、厚みのある調理物でも調理物を効率よく加熱調理することができる。
しかも、バーナ41の輻射熱により直接受皿30が加熱されないため、受皿30に溜まった焼脂が過熱して発火することがなく、受皿30に水を張る必要がなくなり、グリル1の取り扱いが極めて簡便となる。
【0032】
更に、受皿30の収納完了直前または引き出し直後の位置、即ち、受皿30が加熱庫10の奥位置にある場合に、焼網20が昇降して所定位置に保持されるので、厚みのある調理物であっても出し入れ途中で加熱庫10の入口部10aに引っ掛かることなく、受皿30の出し入れを円滑に行うことができる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、バーナ41は、調理物を裏返す必要のない両面焼用のバーナであっても良い。あるいは、他の燃焼方式のバーナであっても良い。
【0034】
また、熱気を加熱庫10にこもらせて加熱調理するのではなく、バーナの輻射熱により直接に調理物を加熱調理するグリルであっても良い。
【0035】
尚、実施形態では、立設面3aおよびそれに支持される焼網支持枠6A、6Bと連動アーム15とが本発明の「昇降機構」に対応し、後方の焼網支持枠6Bの下部ガイド枠6aが「回動作用部」に、固定金具8の当接部8bが「当接手段」に、当接部8bのテーパ面と水平案内部8dとが「衝撃緩和手段」に対応する。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1のガスグリルによれば、受皿の出し入れに伴って、焼網を確実に昇降させることができ、受皿の押し込み時に、回動作用部と当接部とが当接する衝撃が吸収されることによって、焼網の飛び跳ねが防止されるという優れた効果を奏する。
また、焼網の昇降により、受皿を引き出した時に、受皿に対して焼網が手前に移動して載置面が低くなるので、厚みのある調理物でも出し入れ及び裏返しを円滑に行うことができる。
更に、加熱庫内にバーナの燃焼排気をこもらせて加熱調理するグリルに適用した場合には、調理物全体が高温帯に入るのに充分な高さに調理物を保持して調理物全体を効率よく加熱調理できる。
【0037】
また、本発明の請求項2のガスグリルによれば、受皿の押し込み時に、焼網を上昇させることができると共に、押し込み終端位置で回動力が解消されるため、焼網の飛び跳ねが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るガスグリルの概略図である。
【図2】第1実施形態としての回動部の動作を示す拡大図である。
【図3】第1実施形態としての分解斜視図である。
【図4】支え板近傍を拡大して示す分解斜視図である。
【図5】従来のガスグリルの概略図である。
【図6】ガスグリルの外観図である。
【符号の説明】
焼網支持枠 6
軸 7
ローラ 9a、9b
加熱庫 10
連動アーム 15
取手 16
焼網 20
受皿 30
皿段部 31
手前係止部 32
長溝孔 40
バーナ 41
Claims (2)
- 調理物を収納してバーナの燃焼熱により加熱調理するための加熱庫と、
上記加熱庫内の調理物を載置する焼網と、
上記調理物からの焼き脂を受けるように上記焼網の下方に設けられ、上記焼網と共に加熱庫からスライドして出し入れされる受皿とを備え、
上記受皿と上記焼網との間に支点を中心に回動自在に設けられ、上記支点の上方に上記焼網を載置する一方、支点の下方に回転力が作用する回動作用部を有し、上記支点を中心に回動して上記焼網を昇降させる昇降機構と、
上記加熱庫内後部に設けられ、
受皿の押し込み途中で昇降機構の回動作用部と当接し、押し込み力で上記昇降機構を回動させて上記焼網を上昇させる当接部と、
受皿の引き出し途中で昇降機構の回動作用部と係止され、引き出し力で上記昇降機構を焼網の上昇時と逆方向に回動させて上記焼網を下降させる係止部とを有する当接手段を備えたグリルにおいて、
上記当接部に、上記受皿の押し込み途中で当接する回動作用部を上記加熱庫の後部斜め下方向に向けてガイドすることで、回動作用部と当接部との当接衝撃を緩和する衝撃緩和手段を設けたことを特徴とするグリル。 - 上記衝撃緩和手段は、回動作用部を加熱庫の後部斜め下方向にガイドした後、上記受皿の押し込み終端位置で、上記回動作用部を受皿の押し込み方向に平行な方向にガイドし、上記焼網位置を上方に保ちながら上記回動作用部に働く回動力を解消させることを特徴とする請求項1記載のグリル。
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