JP4060004B2 - グリル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はグリル庫内で魚等の被調理物を加熱するグリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からテーブルこんろ等に設けられるグリルは、グリル庫内の焼網上に載せた被調理物をバーナの燃焼により加熱し、加熱調理中に被調理物から落下してきた焼き脂を受皿で受けるように構成されている。
こうしたグリルには、グリル庫の左右側面にバーナを設けた側面加熱式や、天井部にバーナを設けたり輻射板を設けた上面加熱式などいろいろなタイプがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
何れのタイプのグリルにしても被調理物の載置場所によりバーナとの距離が異なるため、被調理物の加熱程度がばらつき、焼きむらが生じていた。
例えば、側面加熱式グリルでは、バーナに近い左右両側ほど焦げ易く、逆に中央側ほど生焼けになってしまう。また、上面加熱式グリルでは、中央側ほど焦げ易く、左右両側ほど生焼けになってしまうことがあった。
この焼きむらを無くすために焼網の全周にバーナを配置することが考えられるが、グリル庫内のスペースに制限があり、しかも大幅なコストアップに繋がるため実現は難しく、バーナの配置や燃焼排気の流れを工夫するより他に方法が無かった。
また、調理中は、被調理物から焼き脂が飛び散ってグリル庫内が汚れ、調理後にグリル庫内を掃除しようとしても、グリル庫が奥深く形成されているため掃除は非常に困難であった。また、飛び散った焼き脂がバーナの炎口に詰まって燃焼性能が低下し、焼きむらを生じるという不具合もあった。
【0004】
また、加熱調理中に受皿がバーナにより加熱され、受皿に溜まっていた焼き脂も加熱されて発火する可能性があった。
受皿に水を張っていればこうした問題は無いが、水の入れ忘れや蒸発といったケースでは回避できない。
【0005】
本発明のグリルは上記課題を解決し、被調理物の焼きむらを無くすと共に、グリル庫内での発火を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のグリルは、
グリル庫内に、金属製の箱体で形成され被調理物を収納する調理室と該調理室を外側から加熱するバーナとを設け、
上記バーナの燃焼により上記調理室を介して上記被調理物を加熱調理するグリルであって、
上記調理室を蓋体と受皿とに上下分離可能な構成し、
上記グリル庫内の上部に上記蓋体を固設し、
上記受皿を上記グリル庫から引き出す際には上記受皿を下降させる一方、上記受皿をグリル庫内に収納する際には上昇させる昇降装置を設け、
上記受皿の上記グリル庫からの引出動作に連動して上記受皿を下降させ、上記受皿を上記蓋体から分離させ、
上記受皿の上記グリル庫への収納動作に連動して該受皿を上昇させ、上記受皿の縁部を上記蓋体の下側から当該蓋体の縁部に当接させて、上記蓋体と受皿とを合体させ、上記調理室を形成することを要旨とする。
【0009】
また、上記課題を解決する本発明の請求項2記載のグリルは、請求項1記載のグリルにおいて、
上記調理室の内側表面は、加熱により遠赤外線を発する遠赤外線塗料が塗布されていることを要旨とする。
【0010】
上記構成を有する本発明の請求項1記載のグリルは、バーナの燃焼により調理室を外側から加熱する。調理室は金属で形成されているため熱伝導率が高く、熱は調理室全面に均一に伝導して、調理室の内部を加熱する。しかも、この調理室は箱体であるため、熱は調理室内にこもり被調理物の全面を均一に輻射加熱調理する。従って、調理中に被調理物を裏返す必要はない。
また、調理室は箱体で略密閉構造のため酸欠となり、調理室内で溜まった被調理物の焼き脂に着火することはない。
【0011】
また、蓋体と受皿とが分離した状態で受皿に被調理物を並べ、受皿と蓋体とを合体させ調理室を形成して加熱調理を行う。
【0012】
また、受皿をグリル庫に収納する時、昇降装置により受皿を自動的に上昇させ、グリル庫に固設した蓋体と合体して略密閉状態で調理室を形成する。この略密閉状態の調理室内で被調理物を均一に加熱調理する。
また、受皿を引き出す時、受皿は自動的に蓋体から分離し、被調理物を載せたままグリル庫から取り出される。
【0013】
また、本発明の請求項2記載のグリルは、調理室の内側表面に遠赤外線塗料を塗布しているため、バーナによって加熱された調理室が遠赤外線を発し被調理物を炭火焼きのように内部までふっくらと焼き上げる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のグリルの好適な実施形態について説明する。
図5は、グリル付テーブルこんろの外観図を示している。
テーブルこんろは、トッププレート3に2組のこんろバーナ4a、4bが設けられ、それらの周囲に設けられた五徳5a、5b上に調理鍋(図示せず)を載せ、テーブルこんろの前面に設けられる操作ボタン21a、21bを押すことによりそれぞれのこんろバーナ4a、4bが点火され、五徳5上の調理鍋が加熱されるものである。
【0015】
また、こんろバーナ4a、4b間の器体の中心部には、被調理物を焼くためのグリル1が設けられ、操作ボタン21cを押して点火し加熱調理が行われる。
このグリル1の正面には、後述する受皿30を手前に引き出す取手16と、受皿30を引き出す時に連動して開閉するグリル扉18とが設けられ、そのグリル扉18にはガラス製の覗き窓18aが設けられる。
【0016】
グリル1は、図1、図3に示すように、被調理物Fを収納して加熱するグリル庫10を備える。
グリル庫10内には、上部左右側面に燃料ガスを燃焼させて焼網20上の被調理物Fを加熱するバーナ40が設けられる。また、グリル庫10の天井には、底部を開放した箱状の蓋体34が天井面から所定間隔を離して固設される。
グリル庫10の底面には、手前にスライドさせて引き出すことができる昇降装置2が載置される。また、昇降装置2には、蓋体34の開放面に合体・分離可能な受皿30が載置される。
【0017】
この受皿30は、被調理物Fから落下する焼き脂Gを受けるための浅い皿で、後述する受皿支持枠6に載るように前後に側断面直角三角形状の絞り30aを形成する。
一方、蓋体34の上面には、加熱調理中に発生する被調理物Fの蒸気を後述する調理室33外に出す複数の蒸気抜孔34aが開口される。
この受皿30と蓋体34とは熱伝導率の高い金属(例えば、アルミニウム)で形成される。グリル庫10内に受皿30を収納完了時には、受皿30の外縁と蓋体34の外縁とが当接して略密閉状態で箱状の調理室33を形成する。この調理室33の内側表面に遠赤外線塗料を塗布する。
【0018】
この受皿30には、被調理物Fを載せるための焼網20が載置される。
焼網20は、金属棒材で形成した矩形枠に、同じく多数の金属棒材を等間隔に溶接したものである。その内の前後2本の金属棒は、コの字形状に曲げ形成され受皿30上で立つための脚20aを設ける。
また、バーナ40は、多孔質セラミックスの平面プレートに多数の小炎口を貫通させた燃焼面を有する全一次空気式バーナで、その燃焼面は鉛直に設置される。
【0019】
グリル庫10の後方には、仕切壁71を介して並設される排気室60が設けられ、この仕切壁71に開口してグリル庫10と排気室60とを連通する連通口70が設けられる。
この連通口70は、その開口部上端が受皿30の底面より低い位置となるように設けられ、バーナ40からの燃焼排気をグリル庫10内にこもらせ、排気室60を介して排気口50より排出されるよう排気路を構成する。
【0020】
次に、加熱調理について説明する。
燃焼中には、高温の燃焼排気がグリル庫10上部に溜まり、グリル庫10後方の連通口70へ溢れてから、ドラフト効果により排気室60内を上昇する。
調理室33は連通口70の開口部上端より少し高い位置となるため、調理室33の外面全体は、グリル庫10上部に充満する高温の燃焼排気の対流に包まれる燃焼熱およびバーナ輻射によって加熱される。そして、その熱は金属で形成された調理室33全面にわたって均一に伝導する。
しかも、この調理室33は略密閉状態の箱体であるため、熱は調理室33内にこもり、また箱体からの輻射熱で被調理物Fの全面を均一に効率良く加熱調理する。
加熱された被調理物Fから発生した蒸気は、図3中破線矢印に示すように、蓋体34の蒸気抜孔34aを通って、調理室33の外周を流れて連通孔70から燃焼排気と共に溢れ出て、排気室60を介して排気口50より排出される。
【0021】
このような調理室33は、昇降装置2により上昇する受皿30とグリル庫10の天井に固設された蓋体34とが合体して形成されるもので、以下この昇降装置2の構成を図2を用いて説明する。
昇降装置2は、回動力が与えられることにより、回転支点を中心に回動する回動部32と、受皿30の載置面を水平に保ちながら受皿30を移動する連結部14と、受皿30の進退位置に応じて回動部32を作用させる当接部7とから構成される。
【0022】
この回動部32は、前後位置でそれぞれ回動する一対の受皿支持枠6と、受皿支持枠6を保持する支え板31とからなる。この受皿支持枠6上に受皿30が載置される。
支え板31は、板状部材を短辺断面コの字形状に曲折して形成され、グリル庫10底面に当接する取付面31bと、その左右に垂直に設けられる立設面31aとからなる。
この立設面31aには、受皿支持枠6の回動中心となる支点孔31dと、その下方に受皿支持枠6の回動角度を規制する円孤状の長孔31cとが前後左右にそれぞれ形成される。
【0023】
受皿支持枠6は、金属棒材の中央部をコの字形状に曲折して形成された2本の軸(支点軸6aと規制軸6b)を溶接して一体的に形成される。この支点軸6aは支点孔31dに挿入され、規制軸6bは長孔31cに挿入され回動角度が規制される。
この支点軸6aの中央部は、規制軸6bの左右両端と略同一軸上に形成される。
また、規制軸6bの中央部は、受皿30を絞り30aに当接して載せるために絞り30aより狭い幅で形成される。規制軸6bの左右両端と中央部とは、支点軸6aの左右両端を挟んで反対側の位置関係にある。
【0024】
この受皿支持枠6は、向い合う立設面31aの左右に回動自在に保持され、支点軸6aと規制軸6bとの両端縁は、支え板31の左右に張り出し、支点軸6aの先端にローラ9aが、規制軸6bの先端にローラ9bがそれぞれ左右に回動自在に設けられる。
また、前後の規制軸6bには、ローラ9bの外側に連結部14である連動アーム15がそれぞれ左右に挿通されて連結され、その外側から止め輪38が装着されて抜け止めされる。
従って、前後の受皿支持枠6は、連動アーム15により同じ方向および角度で回動するようにリンクされる。
【0025】
受皿30は、規制軸6bの中央コの字部分に絞り30aを回動自在に係合して載置され前後左右に位置決めされる。
また、図1、図3に示すように、グリル庫10の奥寄りの底面には、当接部7としてコの字形状に曲折された軸が立設され、昇降装置2が押し込まれる時に支点軸6aに当接する位置関係に設けられる。
【0026】
次に、昇降装置2の収納、引き出し動作を説明する。
取手16を手前に引くと、図1の(イ)から(ロ)のように、昇降装置2がグリル庫10底面をスライドし、載置していた受皿30と共に引き出される。蓋体34はグリル庫10の天井に固設されているため、受皿30とは分離する。
この場合に、若干手前に傾いている受皿支持枠6は、昇降装置2が前進(引き出し方向)するにつれて、受皿30や被調理物Fの重力により、支点軸6aを中心にして規制軸6bが長孔31cに規制される角度まで図面の反時計回りの方向に回動し、受皿30を下降させながら斜め前方まで移動する。
この場合に、連動アーム15は前後の受皿支持枠6をリンクしているため、受皿30の載置面は、水平に保たれながら手前に移動して低くなる。
【0027】
逆に、昇降装置2を引き出した状態から押し込むと、図1の(ロ)から(イ)のように、支点軸6aがグリル庫10の奥寄り位置の当接部7に当接する。
更に、昇降装置2がグリル庫10内へ入っていくにつれて、当接部7が支点軸6aを押し、押し込み力が受皿支持枠6への回動力となり、支点孔31dを中心に規制軸6bを時計回りの方向に、支点軸6aのほぼ真上の位置まで回動して受皿30を上昇させる。
この場合、受皿30は、グリル庫10内に全体が移動した後、受皿30の載置面を水平に保ちながらグリル庫10の上部に移動し蓋体34と当接して略密閉状態で調理室33を形成する。従って、受皿30の上昇途中で被調理物Fがグリル庫10の入口部10aに引っ掛かることがない。
【0028】
このように受皿30のグリル庫10への収納動作に連動して蓋体34と受皿30とは合体して調理室33を形成するため、使用者は受皿30上の焼網20に被調理物Fを並べて、受皿30をそのままグリル庫10へ入れるだけでよく簡単である。
もし昇降装置2を設けずに、単に金属製の箱を調理室として水平にスライドしてグリル庫10の上部の高温帯に収納した場合には、グリル庫10の入口部10aの開口高さに制限されて調理室の高さが十分に確保できない。
従って、本実施形態のように昇降装置2を設けて、入口部10aの下方を受皿30全体が通過した後に受皿30を上昇させることにより、調理室33を高くすることができ、厚みのある被調理物Fも調理することができる。
【0029】
また、昇降装置2を引き出すと、受皿30は被調理物Fを載せたまま低位置に自動的に移動し、蓋体34から分離するため、被調理物Fの出し入れが容易になり、また受皿30のみなので重くならず、取り扱い易い。しかも、蓋体34に触れることはないため火傷を防止できる。
また、受皿30は浅いため被調理物Fを取り出し易くなり、しかも受皿30に触れる危険性が減少して火傷を防止する。
また、受皿30の昇降の際に受皿30全体はグリル庫10内に位置しているので、蓋体34が深い皿でかつ被調理物Fの厚みがあっても、受皿30上の被調理物Fが蓋体34の前壁面に引っ掛かることなく、受皿30の出し入れを円滑に行うことができる。
【0030】
以上説明したように、本実施形態のグリル1によれば、受皿30上の焼網20に被調理物Fを載せてグリル庫10内に昇降装置2を収納すると、取り出し時には低い位置にあった受皿30は、グリル庫10の上部側に形成された高温帯に入るのに充分な高さまで押し上げられて、バーナ40での燃焼熱を効率良く調理室33に伝えることができ、そして、熱伝導率の高い金属で形成された調理室33の全面は均一に加熱され、しかも熱が調理室33内でこもるため、被調理物Fの全面を効率良く加熱調理することができ、焼きむらを生じさせない。
従って、被調理物Fを裏返す必要はなく、調理が容易になる。つまり、裏返さないので被調理物Fが崩れることは無い。また、裏返すためにグリル扉18を開けることは無いため、グリル庫10内の熱エネルギーの損失は無く、速やかに調理を行うことができる。
また、このように燃焼熱は調理室33全体に伝導するため、焼きむらはバーナ40の設置場所はあまり影響しない。この結果、バーナ40の設置可能領域は拡大し、グリル庫10内のスペースを有効に利用できる。
【0031】
調理中は、被調理物Fから発生する蒸気により調理室33が正圧になるため蒸気抜孔34aから新鮮な空気が吸引されることはなく、略密閉構造の調理室33内は酸欠になり、受皿30に溜まった被調理物Fの焼き脂Gや被調理物F自身に着火することは無い。従って、グリル庫10内で発火したり、排気口50から火炎が溢れ出るといった不具合が無く、極めて安全である。しかも、受皿30に水を張る必要がなくなり、水無しグリルとして使用でき、グリル1の取り扱いが極めて簡便となる。
【0032】
また、調理室33の内側は遠赤外線塗料が塗布されているため、加熱されると遠赤外線を発し被調理物Fを炭火焼きのように内部までふっくらと焼き上げる。また、被調理物Fを調理室3によってバーナ40から隔離しているため、バーナ40の炎口が被調理物Fの焼き脂Gによって詰まることはなく、焼きむらを防止する。
しかも、焼き脂Gが調理室33外に飛び散らないため、グリル庫10を清潔に保つことができる。また、取り外し可能な調理室33の掃除は、奥深く形成されたグリル庫10の掃除よりも容易なので使い勝手が良く、使用者もこまめに掃除することができる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、バーナ40をグリル庫10の天井面あるいは仕切壁71に設けてもよく、金属製の調理室33は均一に加熱されて被調理物Fの加熱調理を行うことができる。また、加熱が不十分であれば、調理室33の下方にもバーナを設けて加熱を補ってもよい。
また、熱伝導率が非常に高い金属で調理室33を形成するならば、熱気をグリル庫10にこもらせる必要はなく、連通口70の開口部上端が高い位置にあってもよい。
また、図4に示すように、グリル庫10内の蓋体36を浅い箱にし、引き出される受皿37をその分深い皿にしてもよく、その場合には、昇降装置2が鉛直ではなく徐々に(斜めに)昇降するタイプでも被調理物をグリル庫に収納可能になり、使用できる昇降装置の種類が増え、製品コストの低下を図ることができる。
また、昇降装置無しで、単に調理室をグリル庫に収納してもよい。
また、調理室は、前後や左右に分割したタイプでもよい。
また、調理室の内側表面に遠赤外線塗料を塗布しなくてもよく、バーナの火炎で調理室を加熱し金属製の調理室から輻射熱を発生させて被調理物の内部まで加熱することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のグリルによれば、バーナの燃焼熱は調理室全面に均一に伝導し調理室内を均一温度にし、また箱体よりの全面輻射により、被調理物の焼きむらを無くすことができる。
また、調理室内は密閉になるためグリルでの発火を防止し、水無しグリルとして使用でき、安全性が向上する。
また、被調理物を調理室内に収納して加熱するため、被調理物からグリル庫内に油が飛散しなくなり、バーナの炎口詰まりを防止でき、また、グリル庫を清潔に保つことができる。
また、調理室を掃除するだけでよいので従来のグリル庫の掃除よりも容易になる。
【0035】
更に、調理室が上下に分離できるため、被調理物を並べ易くなり使い勝手が向上し、しかも、掃除がし易くなって調理室を清潔に保つことができる。
【0036】
更に、受皿を入れる際に自動的に蓋体と合体して調理室を形成するため、簡単で使い勝手が良い。
また、昇降装置を設けることにより、調理室の高さを大きくすることができ、厚みのある被調理物も調理することができる。また、被調理物をグリル庫から取り出す時に、蓋体は自動的に受皿から分離するので、使用者は蓋体に触れることがなく火傷を防止できる。
【0037】
更に、本発明の請求項2記載のグリルによれば、調理室の内側表面に遠赤外線塗料を塗布しているため、バーナによって加熱された調理室が遠赤外線を発し、被調理物を炭火焼きのように内部までふっくらと焼き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】グリルの側面からみた断面図である。
【図2】昇降装置の分解斜視図である。
【図3】グリルの正面からみた断面図である。
【図4】調理室の斜視図である。
【図5】テーブルこんろの外観図である。
【符号の説明】
2…昇降装置、 6…受皿支持枠、 10…グリル庫、 20…焼網、
30…受皿、 33…調理室、 34…蓋体、 40…バーナ。
Claims (2)
- グリル庫内に、金属製の箱体で形成され被調理物を収納する調理室と該調理室を外側から加熱するバーナとを設け、
上記バーナの燃焼により上記調理室を介して上記被調理物を加熱調理するグリルであって、
上記調理室を蓋体と受皿とに上下分離可能な構成し、
上記グリル庫内の上部に上記蓋体を固設し、
上記受皿を上記グリル庫から引き出す際には上記受皿を下降させる一方、上記受皿をグリル庫内に収納する際には上昇させる昇降装置を設け、
上記受皿の上記グリル庫からの引出動作に連動して上記受皿を下降させ、上記受皿を上記蓋体から分離させ、
上記受皿の上記グリル庫への収納動作に連動して該受皿を上昇させ、上記受皿の縁部を上記蓋体の下側から当該蓋体の縁部に当接させて、上記蓋体と受皿とを合体させ、上記調理室を形成することを特徴とするグリル。 - 上記調理室の内側表面は、加熱により遠赤外線を発する遠赤外線塗料が塗布されていることを特徴とする請求項1に記載のグリル。
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