JPH11315841A - 転がり軸受用保持器 - Google Patents

転がり軸受用保持器

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Publication number
JPH11315841A
JPH11315841A JP13921698A JP13921698A JPH11315841A JP H11315841 A JPH11315841 A JP H11315841A JP 13921698 A JP13921698 A JP 13921698A JP 13921698 A JP13921698 A JP 13921698A JP H11315841 A JPH11315841 A JP H11315841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recessed part
pocket
lubricant
present
roller end
Prior art date
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Pending
Application number
JP13921698A
Other languages
English (en)
Inventor
Michitsugu Mori
通 次 森
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ころ端面、保持器案内面、軌道輪つば面の良好
な潤滑を図り、安全性、信頼性の向上および機能の長寿
命化が達成し得る転がり軸受用保持器を提供することで
ある。 【解決手段】ころ端面6,6と対向するポケット部13
の内面14,14に凹部15,15を設け、該凹部15
が円環部10の外径側11と内径側12に夫々連通させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受用保持
器に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒ころ軸受の保持器は、主に軌道輪に
案内されて回転しているが、その案内面と軌道輪のつば
面とのすきまは、保持器の振れまわりを抑えるため非常
に狭くする必要がある。
【0003】そのため、軸受に潤滑剤としてグリースを
充填する時には、保持器案内面へもグリースの塗布が必
要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、保持器案内面
と軌道輪つば面とのすきまは狭いことから、グリースを
案内面に塗布するには非常に困難で、従来、案内面の潤
滑が不足し、摩耗、かじり等を生ずることが考えられ
た。また、保持器のポケットは、円周方向、軸方向とも
に、ころとのすきまを小さくしているので、その空間
(ころとポケット内面とのすきま)は狭く、ポケット面
において潤滑剤の保持できる量が少ないため、潤滑不足
による温度上昇や摩耗を生じることも考えられた。
【0005】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、ころ端面、保持器案内面、軌道輪つば面の良好な潤
滑を図り、安全性、信頼性の向上および機能の長寿命化
が達成し得る転がり軸受用保持器を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明がなした技術的手段は、ころ端面と対向するポ
ケット部の内面に凹部を設け、該凹部が円環部の外径側
と内径側に夫々連通していることである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。尚、以下に示す実施形態は、本発明
の一実施形態を示すものにすぎず何等これらに限定され
るものではなく本発明の範囲内において適宜変更可能で
ある。
【0008】図1は、本発明保持器を組込んだ転がり軸
受の一実施形態で、外輪1と、内輪3と、該外内輪1,
3間に配される複数の円筒ころ4…と、該複数の円筒こ
ろ4を等間隔に保つ本発明保持器8とで構成される円筒
ころ軸受を示す。
【0009】外輪1のつば内径面2と保持器外径面9と
のすきまA(以下、案内すきまAという)は、その幅を
小さくすることによって保持器8の振れまわりを抑えて
いる。このような配設状態で、外輪1のつば内径面2と
保持器外径面9は、軸受の回転中にすべり接触をしてお
り、良好な潤滑状態を保つ必要があるため、本発明保持
器8が有用な作用効果を奏する。
【0010】尚、本発明の保持器8が適用される円筒こ
ろ軸受は、図示例に限定されることなく本発明の範囲内
において周知の転がり軸受に変更可能である。本実施形
態では、図示するような外輪案内型の保持器であるが、
内輪案内型の保持器も含まれ、このような場合は、保持
器内径面と内輪つば外径面との間の案内すきまを潤滑す
るようにする。ポケット部の形状,構成は上述の実施形
態と同様である。
【0011】保持器8は、円環部10の円周方向に複数
のポケット部13…を等間隔で設けると共に、各ころ端
面6…と対向する各ポケット部13…の内面14,14
に凹部15,15を形成し、該凹部15,15が円環部
10の外径側11と内径側12に夫々連通している。
【0012】本実施形態では、凹部15が断面視略矩形
状に形成されているものをもって説明するが、特にその
形状に限定されるものではなく、縦断面視略円形状,多
角形状あるいは横断面視円弧状など任意の形状が選択可
能で、また一側の内面14に対し一つのみとは限らず、
同一形状,異形状のものを複数個形成するものであって
もよく本発明の範囲内において任意である。
【0013】ちなみに、図4はポケット部内面14の凹
部15の横断面視形状が円弧状である本発明の他の実施
の一形態を示す。
【0014】従って、上述のように凹部15を設けるこ
とにより潤滑剤が容易かつ十分に充填でき、該凹部15
を介して案内すきま部Aに潤滑剤が容易に充填されるこ
ととなる。
【0015】また、本実施形態では、上記ポケット部内
面14に設けた凹部15と対向するころ4の両端面6,
6にも凹部7,7を設け、ポケット部内面14の凹部1
5,15と合わせた広い空間16,16が形成されてい
る。このように形成することで、より一層潤滑剤の充填
を容易にすることができる。なお、この凹部7,7は、
ころ外周面5側に連通している必要はない。
【0016】このころ端面6に設けられる凹部7の形
状,数も図示例に限定されず上述のポケット部内面14
の凹部15と同様に、本発明の範囲内において任意に変
更可能である。また、ころ端面6は垂直状,円弧状のい
ずれであっても本発明の範囲内である。
【0017】上述の各凹部7,凹部15は、案内面への
潤滑剤充填のみならず、この凹部7,15に潤滑剤を充
填しておくことにより、回転中においても案内面やころ
端面とつば面へ潤滑剤の供給が可能となり、長期間にわ
たり軸受を良好の潤滑状態に保つことが可能となる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成したため、こ
ろ端面、保持器案内面、軌道輪つば面の良好な潤滑を図
り、信頼性の向上および機能の長寿命化が達成し得る転
がり軸受用保持器が提供できた。
【0019】すなわち、従来の軸受では、保持器案内面
に潤滑剤を入れ難かったが、本発明によればポケット部
内面に設けた凹部により潤滑剤の充填が容易となり、該
凹部に充填した潤滑剤によって保持器案内面への潤滑剤
の充填が十分かつスムースに図れるため、従来のように
案内面の潤滑が不足し、摩耗、かじり等を生じてしまう
という不具合も十分に解消される。
【0020】また、円周方向、軸方向ともに、ころとの
すきまを狭くしているポケット面においても、凹部によ
り潤滑剤を十分に確保でき、従来のような潤滑不足によ
る温度上昇や摩耗が良好に解消され、軸受を長期に安定
した状態に保つことが可能となる。
【0021】従って、本発明保持器の提供により転がり
軸受の信頼性向上および機能寿命の長期化を図ることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受用保持器の一実施形態を一部省略
して示す縦断側面図。
【図2】一部省略して示す斜視図。
【図3】一部省略して示す横断平面図。
【図4】他の実施形態を一部省略して示す横断平面図。
【符号の説明】
1:外輪 3:内輪 4:円筒ころ 6:ころ端面 7:ころ端面の凹部 8:保持器 10:円環部 11:外径側 12:内径側 13:ポケット部 14:ポケット部内面 15:ポケット部の凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ころ端面と対向するポケット部の内面に凹
    部を設け、該凹部が円環部の外径側と内径側に夫々連通
    していることを特徴とする転がり軸受用保持器。
JP13921698A 1998-05-07 1998-05-07 転がり軸受用保持器 Pending JPH11315841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13921698A JPH11315841A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 転がり軸受用保持器

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13921698A JPH11315841A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 転がり軸受用保持器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11315841A true JPH11315841A (ja) 1999-11-16

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ID=15240230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13921698A Pending JPH11315841A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 転がり軸受用保持器

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JP (1) JPH11315841A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014218301A1 (de) * 2014-09-12 2016-03-17 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Planetenwälzlager
WO2020090305A1 (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 日本精工株式会社 円筒ころ軸受

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