JPH11312275A - 自動二輪車の盗難防止装置 - Google Patents

自動二輪車の盗難防止装置

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JPH11312275A
JPH11312275A JP11879398A JP11879398A JPH11312275A JP H11312275 A JPH11312275 A JP H11312275A JP 11879398 A JP11879398 A JP 11879398A JP 11879398 A JP11879398 A JP 11879398A JP H11312275 A JPH11312275 A JP H11312275A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アウタケーブル32aにインナケーブル
32bを挿入し、このインナケーブル32bの一端をア
ウタケーブル32aの一端に固定し、インナケーブル3
2bの他端をアウタケーブル32aの他端から突出さ
せ、この突出部を弾発手段37を介してアウタケーブル
32aの他端に取付けることでインナケーブル32bに
張力を掛け、これらアウタケーブル32a、インナケー
ブル32bの他端を車体2側に固定し、インナケーブル
32bの他端にスイッチ手段38を配置し、インナケー
ブル32bが切断することでスイッチ手段38がオンに
なったときに警報を発する警報器43を配置した。 【効果】 簡単な構成で確実に盗難を防止することがで
き、コストを抑えることができる。また、従来のような
ケーブルを車体と別体にするよりも、紛失を防ぐことが
できる。更に、バッテリの消費電力を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車の盗難防
止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の盗難防止装置については、
例えば、特開昭60−226979号公報「車両用盗難
防止装置」が知られている。上記技術は、通電状態にあ
る導体を組込んだ盗難防止ワイヤを切断すると、導体の
不通電状態を検知して警報を発する盗難防止装置に関す
るものであり、同公報の第1図、第3図、第4図及び第
5図に示される通り、シートフレーム3に取付けたロッ
ク装置1と、このロック装置1に設けたソケット5,6
と、これらのソケット5,6に接続するプラグ8,9
と、これらのプラグ8,9を各端部に取付けた盗難防止
ワイヤ2と、この盗難防止ワイヤ2内に組込んだ通電導
体11、非通電導体12及びワイヤ線14と、通電導体
11に通電するための電池18とを盗難防止装置Aに備
えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、盗
難防止装置Aの通電導体11に常に通電する必要があ
り、盗難防止装置Aの使用が長時間に亘る場合には、電
池18の消費電力が大になるという不都合がある。ま
た、盗難防止ワイヤ2がロック装置1と別体であるた
め、盗難防止ワイヤ2を紛失することがある。更に、盗
難防止ワイヤ2内に通電導体11、非通電導体12及び
ワイヤ線14を組込んだ構成であるため、盗難防止装置
Aが高価になるという不都合がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、バッテリの消費
電力を抑えるとともに紛失の心配がなく、しかも安価に
構成することのできる自動二輪車の盗難防止装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、アウタケーブルにインナケーブ
ルを挿入し、このインナケーブルの一端をアウタケーブ
ルの一端に固定し、インナケーブルの他端をアウタケー
ブルの他端から突出させ、この突出部を弾発手段を介し
てアウタケーブルの他端に取付けることでインナケーブ
ルに張力を掛け、これらアウタケーブル、インナケーブ
ルの他端を車体側に固定し、インナケーブルの他端にス
イッチ手段を配置し、インナケーブルが切断することで
スイッチ手段がオンになったときに警報を発する警報器
を配置した。
【0006】インナケーブルを切断すると、インナケー
ブルが弾発手段によりアウタケーブルから抜け、インナ
ケーブルの他端でスイッチ手段をオンにし、警報器から
警報を発する。
【0007】請求項2は、開閉可能なシートの下にラゲ
ッジボックスを配置し、このラゲッジボックスの上部開
口縁に収納溝を設け、この収納溝にアウタケーブル並び
にインナケーブルを引出し可能に収納した。
【0008】アウタケーブル並びにインナケーブルをシ
ートの下の収納溝に収納することで、アウタケーブル並
びにインナケーブルは外から隠れて外観が向上する。ま
た、例えば、ラゲッジボックス内にアウタケーブル並び
にインナケーブルを収納するのに比べて、他の荷物に隠
れることなしに容易に引出すことができる。更に、ラゲ
ッジボックス内の容積が減少することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る自動二輪車の側面図で
あり、自動二輪車1は、車体としての車体フレーム2の
前部に回転可能に取付けたハンドル3と、このハンドル
3の下部に取付けた前輪4と、この前輪4を覆うフロン
トフェンダ5と、このフロントフェンダ5の後方に乗員
が足を載せるために設けたステップ6と、このステップ
6の側方及び後方の車体フレーム2を覆うサイドカバー
7,7(奥側は省略)及びフレームカバー8と、このフ
レームカバー8の上部に取付けたシート11と、このシ
ート11の下方に配置したエンジン及び変速機からなる
パワーユニット12と、このパワーユニット12で駆動
する後輪13と、この後輪13を覆うリヤフェンダ14
とからなる。また、自動二輪車1は、図2〜図4で説明
する盗難防止装置30を構成するケーブル着脱部31を
備える。
【0010】ここで、15はフロントカバー、16はヘ
ッドランプ、17はブレーキレバー、18はミラー、2
1,21(奥側は省略)はハンドルグリップ、22はメ
インスタンド、23はエアクリーナ、24はリヤサスペ
ンション、25はリヤコンビネーションランプ、26は
リヤスポイラである。
【0011】図2は本発明に係る盗難防止装置を示す斜
視図であり、自動二輪車1のシート11下部にヘルメッ
ト収納可能とするラゲッジボックス27を設け、このラ
ゲッジボックス27の開口縁27aがフランジ状に外方
に延出し、該開口縁27aに収納溝27bを設け、この
収納溝27bに自動二輪車1をポール状やバー状の構造
物等に繋ぐためのケーブル32を引出し可能に収納し、
更に、開口縁27aにケーブル32の他端を固定するた
めのケース33を設けるとともに、ケーブル32を収納
溝27bから引出すときにケーブル32の一端を把みや
すくするための第1切欠き部27c及びケーブル32を
引出したときにケーブル32を通す第2切欠き部27d
を形成し、収納溝27bに複数のケーブル脱落防止爪2
7e…(…は複数個を示す。以下同様。)を設けたこと
を示す。
【0012】ラゲッジボックス27の開口縁27aは、
シート11のシール面を形成するものである。ケース3
3は、ラゲッジボックス27を介して車体フレーム2
(図1参照)に取付けたものである。また、ケース33
は、金属製のステー(図示せず)を介して車体フレーム
2に取付けてもよい。
【0013】図3は図2の3−3線断面図であり、ラゲ
ッジボックス27の開口縁27aは、収納溝27bの開
口側に数箇所形成したケーブル脱落防止爪27e…を有
するものである。
【0014】以上のように、図2に示したシート11の
下に収納溝27bを設けたので、ケーブル32は外から
は隠れて、外観を向上させることができる。また、例え
ば、ラゲッジボックス27内にケーブル32を収納する
のに比べて、他の荷物に隠れることなしに容易に引出す
ことができ、更に、ラゲッジボックス27内の容積が減
少することがない。
【0015】図4は本発明に係る盗難防止装置を説明す
る説明図であり、盗難防止装置30は、ケーブル32
と、このケーブル32の一端に取付けたフック35と、
ケース33と、ケーブル32の他端に取付けるとともに
ケース33内に収納したばね受け片36と、このばね受
け片36、ケーブル32の他端の間に介設した弾発手段
としてのコイルスプリング37と、ばね受け片36に対
向させた可動子38aを押すことによりオンになるスイ
ッチ手段としてのプッシュスイッチ38と、このプッシ
ュスイッチ38に導通する切換えスイッチ41と、この
切換えスイッチ41に導通するバッテリ42と、このバ
ッテリ42に導通する警報発生用の警報器としてのホー
ン43と、切換えスイッチ41により選択的に導通する
ホーン用スイッチ44と、図2で説明したラゲッジボッ
クス27の収納溝27b及びケーブル着脱部31とから
なる。
【0016】図4において、ケーブル32は、中空のア
ウタケーブル32aと、このアウタケーブル32a内に
移動可能に収納したインナケーブル32bとからなる。
アウタケーブル32aは、他端におねじ32cを設けた
ものであり、このおねじ32aとナットN,Nとをねじ
結合してケース33に取付けたものである。フック35
は、アウタケーブル32aの一端に取付けるとともにイ
ンナケーブル32bの一端に取付けたものであり、先端
にケーブル着脱部31(図2参照)に取付けるための小
径部35aを有する。
【0017】ばね受け片36は、アウタケーブル32a
の他端から突出させたインナケーブル32bの他端に取
付けたものである。コイルスプリング37は、ばね受け
片36と一方のナットNに当てたワッシャ45との間に
介設したものであり、ばね受け片36にインナケーブル
32bをアウタケーブル32aから引き出す方向の弾性
力を与えるものである。
【0018】切換えスイッチ41は、プッシュスイッ
チ38とホーン43との導通、ホーン用スイッチ44
とホーン43との導通、とするときに、可動接点41a
でととの切換えを行うものであり、自動二輪車1
(図1参照)を始動させるメインスイッチ(図示せず)
と連動して、例えば、メインスイッチがOFF及びLO
CKの位置にあるときに可動接点41aを固定接点Aに
接続し、メインスイッチがONの位置にあるときに可動
接点41aを固定接点Bに接続するものである。従っ
て、メインスイッチがOFF及びLOCKの位置にある
ときに、盗難による警報をホーン43で発することがで
きる。バッテリ42、ホーン43及びホーン用スイッチ
44は、自動二輪車1に本来付属しているものを用いて
も差し支えない。
【0019】以上のように、ケーブル32の他端をケー
ス33、ラゲッジボックス27(図2参照)を介して車
体フレーム2(図1参照)に取付けたので、従来のよう
なケーブルを自動二輪車と別体にするよりも、紛失を防
ぐことができる。更に、盗難防止装置30を使用中に通
電させておく必要がなく、例えば、バッテリ42の消費
電力を低減できる。
【0020】以上に述べた盗難防止装置30の作用を次
に説明する。図5(a),(b)は本発明に係る盗難防
止装置の作用を説明する作用図(前半)であり、(a)
は自動二輪車を駐車した状態、(b)は(a)のケーブ
ル着脱部31部分の拡大断面図を示す。自動二輪車1
(図1参照)を駐車して盗難防止装置30を使用する場
合には、まず、図2において、シート11を跳ね上げ、
ラゲッジボックス27の第1切欠き部27cに指を差入
れてケーブル32のフック35を把み、収納溝27bか
らケーブル32を引出す。
【0021】この時、ケーブル32のケース33側に無
理な力が掛らないようにケーブル32を第2切欠き部2
7dに通す。そして、シート11を倒して元に戻す。図
5(a)において、ケーブル32を、例えば、ポールP
の周囲に回す。そして、図5(b)において、ケーブル
32のフック35をケーブル着脱部31に開けた挿入穴
31aに挿入する。これにより、フック35の小径部3
5aに錠機構31bから突出した突起31cが入り込
み、フック35はケーブル着脱部31から抜けなくな
る。
【0022】図6(a),(b)は本発明に係る盗難防
止装置の作用を説明する作用図であり、(a)は自動二
輪車が盗難に遭遇した状態、(b)は(a)のケース内
及び警報器を説明する説明図を示す。(a)は、自動二
輪車1(図1参照)のケーブル32がペンチT等で切断
された場合を示す。この時、自動二輪車1のメインスイ
ッチは、OFF又はLOCKの位置にしてある。
【0023】(b)において、ケーブル32が切断され
ると、インナケーブル32bを拘束するものがなくな
り、コイルスプリング37の弾性力によって、インナケ
ーブル32bと共にばね受け片36がプッシュスイッチ
38側に移動する。これにより、ばね受け片36がプッ
シュスイッチ38の可動子38aを押し込むため、プッ
シュスイッチ38がオンになる。
【0024】切換えスイッチ41の可動接点41aが実
線で示すように固定接点Aに接触しているため、プッシ
ュスイッチ38がオンになると、ホーン43にバッテリ
42から電流が流れ、ホーン43から警報が発する。
【0025】自動二輪車1(図1参照)の使用者が警報
を止めるには、メインスイッチをONの位置にすればよ
い。また、メインスイッチをONの位置にすると、可動
接点41aが破線で示すように固定接点Bに接触し、例
えば、走行中にホーン用スイッチ44をオンにすること
でホーン43を鳴らすことができる。図5(b)におい
て、ケーブル着脱部31からケーブル32のフック35
を取外すには、キーKを錠機構31bに差込んで回すこ
とにより、突起31cを錠機構31b内に引き込ませ、
挿入穴31aからフック35を引き抜く。
【0026】以上のように、ケーブル32のインナケー
ブル32bを切断したときに、インナケーブル32bが
コイルスプリング37によりアウタケーブル32aから
抜け、インナケーブル32bの他端でプッシュスイッチ
38をオンにし、ホーン43から警報を発するので、簡
単な構成で確実に盗難を防止することができ、コストを
抑えることができる。
【0027】尚、本発明では、シート下のトランクの開
口縁に収納溝を設けたが、これに限るものではなく、自
動二輪車の蓋付き収納室の開口縁にアウタケーブル及び
インナケーブルの収納部を設けてもよい。また、シート
下にトランクがなくてもよく、シートが開閉可能なもの
であれば、シートにより収納したアウタケーブル及びイ
ンナケーブルを覆うことができ、外観性を損なわない。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の自動二輪車の盗難防止装置は、インナ
ケーブルを切断したときに、インナケーブルが弾発手段
によりアウタケーブルから抜け、インナケーブルの他端
でスイッチ手段をオンにし、警報器から警報を発するの
で、簡単な構成で確実に盗難を防止することができ、コ
ストを抑えることができる。
【0029】また、アウタケーブル及びインナケーブル
の他端を車体側に取付けたので、従来のようなケーブル
を車体と別体にするよりも、紛失を防ぐことができる。
更に、盗難防止装置を使用中に通電させておく必要がな
く、例えば、バッテリの消費電力を低減できる。
【0030】請求項2の自動二輪車の盗難防止装置は、
シートの下に収納溝を設けたので、アウタケーブル並び
にインナケーブルは外から隠れて外観を向上させること
ができる。また、例えば、ラゲッジボックス内にアウタ
ケーブル並びにインナケーブルを収納するのに比べて、
他の荷物に隠れることなしに容易に引出すことができ、
更に、ラゲッジボックス内の容積が減少することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る盗難防止装置を示す斜視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係る盗難防止装置を説明する説明図
【図5】本発明に係る盗難防止装置の作用を説明する作
用図(前半)
【図6】本発明に係る盗難防止装置の作用を説明する作
用図(後半)
【符号の説明】
1…自動二輪車、2…車体(車体フレーム)、11…シ
ート、27…ラゲッジボックス、27a…開口縁、27
b…収納溝、30…盗難防止装置、32…ケーブル、3
2a…アウタケーブル、32b…インナケーブル、37
…弾発手段、38…スイッチ手段(プッシュスイッ
チ)、43…警報器(ホーン)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタケーブルにインナケーブルを挿入
    し、このインナケーブルの一端をアウタケーブルの一端
    に固定し、インナケーブルの他端をアウタケーブルの他
    端から突出させ、この突出部を弾発手段を介してアウタ
    ケーブルの他端に取付けることでインナケーブルに張力
    を掛け、これらアウタケーブル、インナケーブルの他端
    を車体側に固定し、前記インナケーブルの他端にスイッ
    チ手段を配置し、インナケーブルが切断することでスイ
    ッチ手段がオンになったときに警報を発する警報器を配
    置したことを特徴とする自動二輪車の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 開閉可能なシートの下にラゲッジボック
    スを配置し、このラゲッジボックスの上部開口縁に収納
    溝を設け、この収納溝に前記アウタケーブル並びにイン
    ナケーブルを引出し可能に収納したことを特徴とする請
    求項1記載の自動二輪車の盗難防止装置。
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