JPH11311250A - 磁気軸受装置 - Google Patents

磁気軸受装置

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JPH11311250A
JPH11311250A JP10118319A JP11831998A JPH11311250A JP H11311250 A JPH11311250 A JP H11311250A JP 10118319 A JP10118319 A JP 10118319A JP 11831998 A JP11831998 A JP 11831998A JP H11311250 A JPH11311250 A JP H11311250A
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pole
magnetic pole
rotor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産加工機械などに用いられる磁気軸受スピ
ンドルに関するもので、スピンドルの高速化、高剛性化
を図るために、磁気軸受の電磁鋼板の渦電流損による発
熱を大幅に低減する。 【解決手段】 複数の磁極から構成されるラジアル軸受
の固定側において、これらの磁極の内面とラジアル軸受
の回転側であるロータの間に形成される磁束密度分布
が、磁極端部から磁極中央に向けて傾斜した分布を持つ
ように前記磁極の形状を形成することにより、回転子が
磁極から磁極へ移り変わるときの磁束密度の変化率を小
さくして、渦電流損と発熱の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産加工機械ある
いは半導体装置のターボ分子ポンプなどで用いられる磁
気軸受スピンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、機械加工における高速スピンドル
を例にとり、その課題について説明する。
【0003】近年機械加工の分野において、高速切削加
工に対する要請が強くなっている。高速切削は生産効率
を向上させ、切削抵抗の減少により加工精度の向上と工
具の寿命を延ばす、また一体の原料から形状を一気に削
り出すことで鋳型などの費用を削減できかつ工程の短縮
化がはかれる、などの効果が期待されている。
【0004】また最近の製品品質に対する要求は、加工
面の品質すなわち形状精度や面粗度だけでなく、加工表
面下の欠陥や変質層の有無まで問われるようになってき
ており、金属除去に伴う発生熱の影響が低く、切削抵抗
が小さくできる高速切削の期待が大きい。
【0005】加工機の性能を決定的に支配するスピンド
ルには、従来から主に玉軸受による支持構造が用いられ
てきた。前述した高速切削の要請に対して、潤滑方式の
改良、セラミックス軸受の採用などにより、高速化に応
えるための開発がなされている。
【0006】一方、磁気浮上により非接触で回転体を支
持する能動制御型の磁気軸受スピンドルが、玉軸受方式
の限界を超える可能性を持つものとして、近年注目され
ている。
【0007】図15はその磁気軸受スピンドルの一例で
あり、500はスピンドルの主軸、501はモータロー
タ、502はモータステータである。503と504は
フロント側ラジアル軸受、505と506はリア側ラジ
アル軸受、507と508はスラスト軸受であり、それ
ぞれ回転側のロータと固定側のステータから構成され
る。509,510はフロント側とリア側のラジアル変
位センサー、511はスラスト変位センサー、512,
513は保護ベアリング、514はケーシングである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】加工用スピンドルの基
本性能は、通常DN値(主軸径×回転数)の大きさで評
価される。
【0009】玉軸受スピンドルの場合、近年様々な改良
がなされているが、機械的な摺動潤滑をともなうため
に、寿命という点を考慮すれば、実用的にはDN値は2
50万程度が限界とされている。
【0010】一方磁気軸受の場合、半永久的に使用可能
である非接触回転の特徴を活かすことにより、玉軸受の
DN値を大きく上回るスピンドルが実現できる可能性が
ある。前述した加工側の高速・高剛性の要請に応えるた
めに、スピンドルの主軸径をより大きく、またより高速
で回転させる試みがなされている。大きな主軸径が要望
される理由は、主軸径が大きい程、高速時の慣性剛性
(主軸の軸中心が一方向を保とうとする力学的効果)が
大きく、またより大きな外径の刃具を把持できるからで
ある。
【0011】しかし非接触であるがゆえに低損失である
と期待された磁気軸受は、高DN値を追求する取組みの
結果、予想外の大きな摩擦損失が生じることが明らかと
なった。その主たる要因は、ラジアル軸受の渦電流損に
よるものである。
【0012】図16(イ)(ロ)は従来から用いられて
いるラジアル軸受の原理図を示すもので、600は電磁
鋼板から構成される回転子鉄芯(図15の503に相
当)、601は固定子鉄芯(図15の504に相当)、
602は巻線である。図中に磁束の流れを矢印603で
示す。ラジアル磁気軸受は、上下左右の方向から磁気の
力で回転子600を吸引して回転子を非接触で中心に保
持する。
【0013】さて回転子鉄芯中の一点は回転によって、
同図(イ)に示すように、N→S→S→N(後述するよ
うに N→S→N→Sの場合もある)と磁極604に面
して磁束603の方向と大きさが変化するために、回転
子鉄芯600には変動する誘起起電力が生じて渦電流が
流れることになる。この渦電流損を小さくするために、
回転子鉄芯600は、通常薄い電磁鋼板(珪素鋼板)を
重ねあわせた積層構造が採用される。
【0014】さて高DN値(大きな主軸径と高い回転
数)のスピンドルの実現を見込み、磁気軸受の回転部を
構成した場合、次のような課題が生じた。
【0015】渦電流損を低減するために、抵抗率が高
く、鉄損が小さく、同じ材質ならば板厚の薄い電磁鋼板
を採用した場合、遠心力によって発生する応力に対し
て、材料の機械的強度の限界から許容回転数に制約が生
じた。遠心力によって発生する応力は、回転体の周速で
決まるため、DN値にはおのずと限界が生ずる。
【0016】逆により高い回転数にまで耐える、同じ
材質ならば板厚が大きく、抵抗率が低く、鉄損が大きい
電磁鋼板を採用した場合、大きな渦電流損による発熱に
よって主軸に異常な温度上昇をもたらした。この温度上
昇は、複合部品により構成される回転主軸の信頼性に多
大な悪影響を与えた。磁気軸受の主軸は通常、モータ・
磁気軸受の電磁鋼板とそれを側面から締結するリング、
スラスト軸受の円盤、主軸内部を利用して設けられたツ
ーリング部材等から構成される。主軸が高速・高温下の
苛酷な条件下に晒されることにより、これらの複合部品
の破壊・変形などのトラブルの要因となった。
【0017】ラジアル軸受の電磁石に流すバイアス電
流を小さくする、あるいは電磁石の歯幅、軸方向の長さ
を小さくする、等によって損失を低減できる。しかし同
時に剛性、負荷能力も低下してしまうため高DN値化は
困難となる。
【0018】本発明は渦電流損を低減させる上で、上記
〜の方策では解消できなかった課題に対して、抜本
的な解決策を与えるものである。すなわち本発明は、渦
電流損失の大きさが磁極の形状で決まる磁界の分布に依
存することに着目したもので、従来磁気軸受とほとんど
変わらないシンプルな構成で、磁気軸受スピンドルの低
損失化と高速・高剛性化(高DN値化)を同時に実現す
る極めて有力な手段を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータによっ
て回転駆動される回転軸の軸径方向荷重を支持するラジ
アル磁気軸受において、このラジアル軸受の固定側であ
るステータ部は、円周方向でN極とS極の磁極が、たと
えばNNSSあるいはNSNSのように配置されてお
り、かつラジアル軸受の回転側であるロータと前記磁極
の前記ロータに面する内面との間に形成される磁束密度
分布は、磁極端部から磁極中央に向けて円周方向で徐々
に増加していく分布を持つように前記磁極の形状が形成
されている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下まず最初に本発明の第一の実
施例の概要を述べ、その原理と効果を渦電流損の理論解
析を用いて説明する。
【0021】I.電磁石の構成 [1]電磁石Aの場合 図1は、本発明によるラジアル磁気軸受電磁石の第一の
実施例(電磁石Aと呼ぶ)の原理図を示すものである。
1はロータ、2はステータ部であり、このステータ部2
は8極の独立した磁極から構成されたNSNS型を採用
している。すなわち、4つのN極3a〜3dと4つのS
極4a〜4dが円周方向で交互に配置された構成となっ
ている。ここでひとつのN極3aに注目すると、5、6
は磁極3a内面の両端部に形成された傾斜部、7はロー
タ1と同芯の真円部、8、9はそれぞれの磁極を位置決
めして締結するための連結部、10、11は巻き線の収
納部、12、13は異極間の間隙部であるスロット部で
ある。なお、これら5〜11は他の磁極にも同様に形成
されている。
【0022】図2に磁極3aの部分拡大図を示す。実施
例では異極間の間隙部におけるスロット幅δを充分に小
さく、δ=6度に設定した。また磁極の端部と同芯部7
の間はゆるやかな傾斜面で結び、α=γ=10度の区間
で傾斜部5、6を形成している。ここで角度:αの区間
を磁束密度曲線の立ち上がり区間(助走区間)、角度:
γの区間を立ち下がり区間(減速区間)と呼ぶことにす
る。また中央部の角度βの区間は、磁極の内面がロータ
と同芯円で形成されており、ロータと磁極の間隙(エア
ーギャップ)は均一である。
【0023】[2]電磁石Bの場合 図11に、上記α=γ=0の場合のラジアル磁気軸受電
磁石Bの原理図を示す。81はロータ、82はステータ
部である。このステータ部も、4つのN極83a〜83
dと4つのS極84a〜84dが円周方向で交互に配置
されたNSNS型の構成となっている。ここで一つの磁
極83aに注目すると、85は真円部であり、この部分
でのロータと磁極の間隙は均一である。86、87は巻
き線の収納部、88、89は異極間の間隙部であるスロ
ット部である。図11の電磁石の形状は、本発明の上記
実施例同様に通常用いられるラジアル軸受の形状と比べ
てスロット幅を小さく、δ=6度に設定した。これは以
下示す渦電流損の解析により、本発明と従来構造の損失
を同一の負荷能力と剛性の条件のもとで比較するためで
ある。
【0024】[3]従来の電磁石Cの場合 図13に、従来から一般的に用いられているラジアル磁
気軸受電磁石Cの原理図を示す。101はロータ、10
2はステータ部である。このステータ部も、4つのN極
103a〜103dと4つのS極104a〜104dが
円周方向で交互に配置されたNSNS型の構成となって
いる。ここで一つの磁極103aに注目すると、105
は真円部であり、この部分でのロータと磁極の間隙は均
一である。106、107は巻き線の収納部、108、
109は異極間の間隙部であるスロット部である。図1
3の従来電磁石の形状は、巻き線の収納部106、10
7に巻き線を収納するために、スロット幅を充分に大き
く形成している。
【0025】II.渦電流損の解析 磁気軸受の渦電流損失の絶対値を求める従来の研究例
は、現段階では見当たらないため、まず最初に電磁誘導
論から直接解析解を導く。
【0026】[1]解析の基本モデル 図3において、速度:v=rωで移動する平板導体に座
標をとり、かつこの平板導体には
【0027】
【数1】
【0028】で表される磁束が鎖交しているものとす
る。上記(1)式において、ωはスピンドルの角加速
度、rは主軸の半径、mは磁極配置で決まるもので、N
SNS型の場合はm=4、NSSN型の場合はm=2で
ある。
【0029】[2]基礎式 電磁誘導論より
【0030】
【数2】
【0031】ここでJは電流密度(=Jxi+Jyj+J
zk)、σは導伝率である。電磁鋼板の一枚分に着目す
ると、板厚が十分に小さいために、y方向の電流密度:
【0032】
【数3】
【0033】またz方向は均一とすると、
【0034】
【数4】
【0035】となる。
【0036】
【数5】
【0037】渦電流損:Weが、厚みTの電磁鋼板(積
層された全長では幅b)、円周方向の長さd、磁束が入
る深さSの導体内で消費されるとして、時間平均とx方
向及びy方向の平均をとると、
【0038】
【数6】
【0039】であるため
【0040】
【数7】
【0041】ここで、時間とx方向の平均の項は、
【0042】
【数8】
【0043】y方向の平均の項は
【0044】
【数9】
【0045】これらの値を用いると、ラジアル磁気軸受
の磁束密度分布を円周方向で正弦波近似した場合の渦電
流損失:Weが求まる。d=2πrであるため
【0046】
【数10】
【0047】[3]磁束密度分布が任意の周期関数の場
合 以上、理解を容易にするため磁束密度分布曲線を正弦波
で近似したが、実際の磁気軸受の磁束密度分布の周期関
数は、図4あるいは図12に示すように方形波もしくは
台形波に近い。この場合は、(1)式の代わりに
【0048】
【数11】
【0049】このときの渦電流損失:Weは、(8)式
の代わりに次式になる。
【0050】
【数12】
【0051】また磁気軸受の回転子表面において、磁束
の低い周波数成分は回転子内部まで入るが、高い周波数
成分は入りにくい。そこで表皮深さ、すなわち損失を生
じる体積は
【0052】
【数13】
【0053】に比例するとすると(10)式は
【0054】
【数14】
【0055】(11)式において、anは周期関数の種
類(正弦波、台形波、方形波等)で決まるフーリエ係数
である。
【0056】III.実施例の低損失化の効果 上記結果から、磁束密度分布に任意の周期関数を与えた
ときの渦電流損失の絶対値を求める基礎式(11式)が
求まったため、本発明の第一の実施例(図1の電磁石
A)に適用して計算をおこなう。また磁束密度分布の立
ち上がり・立ち下がり区間を持たない軸受構造(図11
の電磁石B)との対比のもとで、その損失低減の効果を
評価する。
【0057】[1]磁束密度分布の比較 図4は、上記実施例(電磁石A)のロータ回転角が0〜
90度の区間での磁束密度分布を示す。スロット幅δの
区間では理論的にはB=0のはずであるが、(1)実施
例では、スロット幅δを充分小さく形成している。
(2)実際の電磁石では、漏れ磁束、電磁石のロータ内
面端部の面取り加工などの影響により磁界の波形は幾分
鈍化した波形になる、上記(1)(2)の理由にによ
り、立ち上がり区間α、立ち下がり区間βいっぱいに磁
界の分布に傾斜角をもたせている。また実施例では、α
=γとしている。
【0058】本発明と比較する図11の電磁石Bの場合
も、上記(1)(2)の理由により、図11に示すよう
にスロット幅δの区間で若干の傾斜角をもたせている。
【0059】また従来の一般的な電磁石Cの磁束密度
を、スロット幅δ=20degの場合について図14に
示す。この場合も、0<ε<3degの範囲で傾斜角を
もたせている。
【0060】[2]渦電流損の計算結果 図5は、渦電流損失と立ち上がり区間の長さの関係を求
めたものである。解析条件として、解析の対象とする電
磁石A、B共、電磁鋼板の固有抵抗値(ρ=5.6×1
-7Ωm)、磁束がロータに入る深度:sは、磁気軸受
の電磁鋼板ロータの厚み(s=7mm)を用いる。また
電磁鋼板は、高DN値化を狙いとして遠心力耐えるため
に、損失は大きいが敢えて高強度用(T=0.0035
m)を用いている。またb:磁気軸受の幅(0.05
m),B0:磁束密度の最大値(=1.5T)、σ:導
電率(=1/ρ),r:主軸の半径(=0.09/2
m)、ω:回転数(=40000rpm×2×π/6
0)である。
【0061】さて、図5の解析結果を要約すれば、 磁束密度曲線の立ち上がり区間αと立ち下がり区間β
をもたない電磁石B(図11)の場合、磁束密度の変化
率(=∂B/∂θ)は極めて大きく、損失We=2.2
6kwである。
【0062】電磁石Aの立ち上がり区間:α(及び
β)を大きくして、磁束密度の変化率を小さくすると、
損失動力は大幅に低下する。たとえばα=3deg(図
5)から10degにすると、損失We=2.26→
1.06kwに低下する。
【0063】但しこの場合総磁束が低下するために、
図5の一点鎖線のグラフで示すように、磁束密度の最大
値を、2割アップ(図4の(イ)から(ロ))させる必
要がある。上記アップ分を考慮して損失の補正値(二点
鎖線)を求めると、We=1.28kwになる。したが
って本発明の適用により、立ち上がり区間:α=10d
egを選べば、同一の負荷能力と剛性を維持したまま
で、渦電流損失は1/2弱に低減できることがわかる。
【0064】また従来の一般的な電磁石C(図13)に
ついて、その磁束密度分布(図14)を用いた場合の解
析結果を、本発明の電磁石Aとの対比のもとで、表1に
示す。
【0065】
【表1】
【0066】電磁石Cの結果は、その磁束密度分布の
最大値を前述した電磁石Aと同一にした場合(Bmax
=B0)を示す。但し同一の剛性・負荷能力の条件下で
損失の大きさを評価するためには、台形波に近い電磁石
Aと比べて、方形波に近い電磁石Cの磁束密度の最大値
をアップさせる必要がある。がその補正した結果を示
す。表1の結果を要約すれば、同じ剛性・負荷能力を得
るという前提条件のもとで、本発明の上記実施例(電磁
石A)は、従来の一般的な磁気軸受(電磁石C)と比べ
て、損失を1/2に低減できることがわかる。
【0067】IV.本実施例の補足説明とその他の実施例 さてラジアル磁気軸受の設計の選択肢のなかで、回転数
と主軸径が妥協できない条件であるとすれば、電磁鋼板
の選択には強度と損失の点で、またバイアス電流、磁極
の幅の選択では負荷能力・剛性と損失の点で相反する課
題があることは前述した通りである。
【0068】本発明は回転子鉄芯側ではなく、固定子の
ステータ側にある渦電流損の発生要因に着目したもので
ある。渦電流損は回転子鉄芯の磁極に対向する面の磁束
の方向と大きさが変化するために発生する誘起起電力に
よるものである。この誘起起電力による渦電流の電流密
度は、磁束密度の変化分の振幅に比例する。したがって
ロータで消費される渦電流損は、電流密度の2乗すなわ
ち磁束密度の変化分の2乗に比例することになる。従来
磁気軸受では、ロータとステータの相対的な運動によっ
て磁束密度の急峻な変化をもたらし、それが渦電流損の
大きな要因となっていた。
【0069】渦電流損失を求める基礎式(11式)を用
いて説明するならば、磁束密度の変化率が大きい程、高
調波成分を多く含むために、高い次数nでのフーリェ係
数a nが大きい。したがって、高調波成分の項:
【0070】
【数15】
【0071】は欠して無視出来ないオーダーとなるので
ある。本発明の上記実施例では、回転子の一点がN→S
あるいはS→Nに移り変わる際に、磁束密度はなだらか
な勾配をもって変化する。すなわち磁束密度分布に、あ
たかもカム曲線のごとく、充分に長い立ち上がり区間
(助走区間)と立ち下がり区間(減速区間)を設けるこ
とにより、渦電流損の発生を抑制して発熱の大幅な低減
が図れるのである。
【0072】また磁束密度分布に立ち上がり区間と立ち
下がり区間を設ける効果は、損失の低減だけではない。
磁気軸受の負荷能力と剛性は磁束密度分布の総面積で決
まるために、磁束密度分布が方形波に近い従来磁気軸受
と比べて、台形波に近い本実施例では総面積を大きくと
れるために有利となる。
【0073】図6は本発明の第二の実施例であり、磁極
配置がNSSN型に本発明を適用した場合を示す。図7
に図6の磁極の磁束密度分布を示す。
【0074】51はロータ、52はステータ部であり、
このステータ部52は8極の独立した磁極から構成され
たNSSN型を採用している。すなわち、4つのN極5
3a〜53dと4つのS極54a〜54dで構成され、
同極の磁極がペアーで隣り合わせに並び、円周方向で交
互に配置された構成となっている。ここでふたつのN極
53a,53bに注目すると、55、56は磁極53a
内面の両端部に形成された傾斜部、57、58は真円
部、59はスロット部、60〜62はそれぞれの磁極を
位置決めして締結するための連結部、63、64は巻き
線の収納部である。実施例では磁極の異極側では、磁極
の端部から同芯部の間はゆるやかな傾斜部で結び、同極
側では、磁束密度の変化は少ないために、磁極内面の形
状は従来通りのロータの軸芯に同芯円にしている。上記
構成により、図7と図4を比較すればわかるように、N
SSN型の場合と比べて磁束密度分布の総面積が大きく
できるため、損失、剛性、負荷能力の点で有利となる。
【0075】またいずれの実施例も、磁極内面に形成す
る傾斜面をなだらかな曲面にすれば、高調波成分を低減
できるため一層の低損失化が図れる。図8は前述した第
一の実施例の磁極の内面に曲面を形成した例を示す。7
0は磁極、71は曲面部、72は真円部である。
【0076】以上の実施例はいずれも磁極の内面に傾斜
面を形成して、磁極とロータ間の間隙(エアーギャッ
プ)を円周方向で変化させることにより、磁束密度分布
に立ち上がり、立ち下がり特性を持たせたものであっ
た。
【0077】図9は本発明の第三の実施例を示すもので
あり、たとえばN極→エアーギャップ→ロータ→エアー
ギャップ→S極と形成される磁気回路のなかで、巻線部
から磁極端部に至る経路で磁路の幅(面積)が小さくな
る部分を形成することにより、磁束密度分布に長い区間
での立ち上がり、立ち下がり特性を持たせたものであ
る。したがって本実施例では、磁極の内面形状はロータ
と同芯円ででよい。
【0078】31はロータ、32はステータ部であり、
このステータ部32は8極の独立した磁極から構成され
たNSNS型を採用している。すなわち、4つのN極3
3a〜33dと4つのS極34a〜34dが円周方向で
交互に配置された構成となっている。ここでひとつのN
極33aに注目すると、磁極のロータ側内面と巻き線の
収納部37、38の間に、磁路の円周方向の幅が狭いく
びれた部分:空隙部35,36が形成されている。3
9、40はスロット部、41、42はそれぞれの磁極を
位置決めして締結するための連結部である。図9におい
て、外周部に巻線を有する点aから磁極の端部bに至る
経路で、角度αの区間で、磁路の幅がd1からd2に絞ら
れている部分が磁極に形成されている。一方角度βの区
間では、磁路の幅d1が磁束を通すのに有効な通路とな
っている。上記磁極の形状により、磁極内面とロータ2
1の間で形成される磁束密度分布は円周方向で均一とな
らず、疑似的な台形波となる。
【0079】本発明の適用において、磁極がロータに面
する部分以外の磁路形状の工夫、たとえば上記第三の実
施例で示したように、磁路にくびれた部分(空隙部)を
形成することにより、磁束密度分布を与えてもよいが、
エアーギャップの設定で与える方法(第一、第二の実施
例)と組み合わせてもよい(図示せず)。
【0080】さて立ち上がり・立ち下がり区間の大きさ
をどの程度に設定したらよいか、という点について考察
する。第一の実施例を例にとると、図5のグラフから角
度α=0の状態からαを大きくしていくと、損失は急激
に低減することがわかる。ラジアル電磁石は通常8コの
磁極から構成されるが、高い精度を確保するためには、
各磁極の損失(すなわち発熱量)を均一にしてスピンド
ルの熱変形を軸対称に保つ方が好ましい。したがって磁
極形状の加工精度のばらつきなどを考慮すると、この急
峻に変化する部分を避けて、曲線の変曲点であるα=7
度以上で用いるのが好ましい。磁極の一個分がラジアル
軸受として受け持つ角度をψ(=α+β+γ)として、
実施例の場合のψ=45度の結果から得られる知見を一
般化すれば、α/ψ>0.15となるように、立ち上が
り・立ち下がり区間(たとえば傾斜面を形成する個所)
を決めればよい。
【0081】本発明を適用する磁気軸受のステータに、
モータで用いられているの極分割コアー工法を利用すれ
ば、歯幅が大きくすなわちスロット幅が小さく、かつ傾
斜面を持つ異形の磁極を適用できる。たとえば、図2の
拡大図に示すように傾斜面5、6を充分に長い区間に形
成するために、歯幅B1を巻線部の幅B2よりも大きくと
る場合でも、分割工法をもちいれば従来の磁気軸受電磁
石ではできなかった巻線処理ができる。また磁極を単独
のユニットで扱えるために、コイルを収納する空間いっ
ぱいに高密度の巻線ができ、積層して組み立る作業も容
易にできる。すなわち電磁石の歯幅を大きくとれること
により、磁極内面の傾斜面あるいは磁気抵抗に円周方向
分布を与えるためのくびれた部分(図9の35)を充分
に長い区間に余裕をもって形成できる。その結果、充分
な長さの磁束密度の立ち上がり・立ち下がり区間を設け
ることができ、損失の大幅な低減が図れるのである。
【0082】第10図は上記工法を第一の実施例(第1
図)に用いる場合の磁極一個分の形状を示すもある。上
記工法を用いれば、任意の形状の磁極を採用できる。な
を電動モータでは上記分割工法は公知であるが、本発明
で提示したような低損失化を目的とする特殊な形状の磁
極から構成される磁気軸受に、上記工法を適用した前例
は現在のところ見あたらない。ちなみに極分割工法の一
例を上げると、固定子を複数個のコアーピースに分割し
て、たとえばレーザによる金型内積層固着工法により高
精度のコアーピースを積層して、各ピースに高密度巻線
を行った後、レーザにより再び、高精度に合体したもの
である。
【0083】また実施例では、加工用スピンドルを例に
あげて説明したが、ターボ分子ポンプなどにも本発明を
適用できる。
【0084】
【発明の効果】本発明を用いれば、従来磁気軸受とほと
んど変わらないシンプルな構成で、磁気軸受の回転子に
発生する渦電流損失による発熱を大幅に低減することが
できる。その結果、主軸の温度上昇を抑制できるため、
多くの複合部品で構成されるスピンドルの信頼性を向上
させると共に、主軸の軸方向の伸びを押さえ、高い振れ
精度を確保できる。
【0085】また本発明は、磁気軸受スピンドルの高い
DN値(主軸径×回転数)の実現を図る上で、極めて有
力な手段を提供するものである。従来磁気軸受の高速時
の課題が解消されるため、磁気軸受スピンドルが本来持
っている基本的能力(高速・高剛性)を一層活かした形
で、高速切削加工の要請に応えることができ、その実用
的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第一の実施の形態であるラジア
ル磁気軸受の電磁石Aの原理図
【図2】図1の電磁石の拡大図
【図3】渦電流損失解析のためのモデル図
【図4】本発明の第一の実施の形態である磁極の磁束密
度分布を示す図
【図5】渦電流損失の解析結果で、損失と立ち上がり区
間の長さの関係を示すグラフ
【図6】本発明にかかる第二の実施の形態であるラジア
ル磁気軸受の電磁石の原理図
【図7】本発明の第二の実施の形態である磁極の磁束密
度分布を示す図
【図8】本発明の実施の形態である曲面形状の磁極を示
す図
【図9】本発明にかかる第三の実施の形態であるラジア
ル磁気軸受の電磁石の原理図
【図10】極分割工法を用いた場合の磁極一個分の矢視
【図11】立ち上がり、立ち下がり区間をゼロとした場
合の電磁石Bの原理図
【図12】図9の電磁石の磁束密度分布を示す図
【図13】従来の一般的な磁気軸受の電磁石Cの原理図
【図14】図12の電磁石Cの磁束密度分布を示す図
【図15】従来の磁気軸受スピンドルの正面断面図
【図16】従来のラジアル磁気軸受を示す図で(イ)は
正面図、(ロ)は側面図
【符号の説明】
1 ロータ 2 ステータ部 3−1 N極 4−1 S極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって回転駆動される回転軸の
    軸径方向荷重を支持するラジアル磁気軸受において、こ
    のラジアル軸受の固定側であるステータ部は、N極とS
    極の磁極が円周方向に配置されており、かつラジアル軸
    受の回転側であるロータと前記磁極のロータに面する内
    面との間に形成される磁束密度分布は、前記磁極端部か
    ら前記磁極中央に向けて円周方向で徐々に増加していく
    分布を持つように前記磁極の形状が形成されていること
    を特徴とする磁気軸受装置。
  2. 【請求項2】 磁束密度は、2つの磁極の境界から円周
    方向の区間で傾斜した分布をもち、磁極の中央部におい
    ては平坦な分布をもつことを特徴とする請求項1記載の
    磁気軸受装置。
  3. 【請求項3】 磁極の内面とロータの間で形成される磁
    路の間隙が、前記磁極の端部から円周方向の磁極の中央
    部に向けて円周方向で狭くなるように前記磁極の内面に
    傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の磁気軸受装置。
  4. 【請求項4】 磁極中央部の内面には、均一な磁路の間
    隙を保つように前記ロータの同芯円が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の磁気軸受装置。
  5. 【請求項5】 磁束密度が磁極端部から磁極中央に向け
    て円周方向で徐々に増加していく分布を持つ区間をα、
    ラジアル電磁石として磁極一個分が受け持つ角度をψと
    したとき、α/ψ>0.15としたことを特徴とする請
    求項1記載の磁気軸受装置。
  6. 【請求項6】 NSSN型の磁極配置からなるラジアル
    電磁石に於いて、磁束密度は異極側磁極との境界の中間
    点から円周方向の区間αで徐々に増加していく分布をも
    ち、同極側磁極との境界の中間点から円周方向の区間で
    は概略平坦な分布をもつことを特徴とする請求項1記載
    の磁気軸受装置。
  7. 【請求項7】 NSSN型の磁極配置からなるラジアル
    電磁石に於いて、一つの磁極と隣り合わせにある異極側
    の磁極端部の内面とロータの間隙をδ1、同極側の磁極
    端部の内面とロータの間隙をδ2としたとき、δ1>δ2
    であること特徴とする請求項1記載の磁気軸受装置。
  8. 【請求項8】 巻線部から磁極端部に至る磁気回路の中
    で、磁路面積が減少する部分を磁極に形成したことを特
    徴とする請求項1記載の磁気軸受装置。
  9. 【請求項9】 ステータ部が複数個のコアーピースに分
    割して組み立てる分割工法から構成されることを特徴と
    する請求項1記載の磁気軸受装置。
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