JPH11310654A - ウェザーストリップスポンジ成形体及びその製造方法 - Google Patents
ウェザーストリップスポンジ成形体及びその製造方法Info
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- JPH11310654A JPH11310654A JP10119224A JP11922498A JPH11310654A JP H11310654 A JPH11310654 A JP H11310654A JP 10119224 A JP10119224 A JP 10119224A JP 11922498 A JP11922498 A JP 11922498A JP H11310654 A JPH11310654 A JP H11310654A
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Abstract
対して、少なくとも熱可塑性樹脂(B)10重量部以上
及びカーボンブラック(C)10重量部以上が配合され
ており、かつ、熱可塑性樹脂(B)及びカーボンブラッ
ク(C)の合計が40〜150重量部であるコンパウン
ドに、加硫剤としてイオウを0.1〜10重量部、及び
発泡剤を1重量部以上配合して加硫することを含むウェ
ザーストリップスポンジ成形体の製造方法、並びに該方
法により製造することができるウェザーストリップスポ
ンジ成形体。 【効果】 連続押出成形法で得られた直線状のスポンジ
製品を切断後、再度、異種材料でつなぎ合わせる工程を
経ることなく、形状維持率の高いシームレスウェザース
トリップスポンジ成形体を提供できる。
Description
プスポンジ成形体及びその製造方法に関する。
自動車のドアー周り等のシール部品であり、風雨、音、
埃等を防ぐ役目を担っている。ドアー周りの形状は複雑
であるため、連続押出成形法で得られた直線状のスポン
ジ製品を切断後、再度、異種材料でつなぎ合わせる工程
を必要としていた。また、直線状のスポンジ製品で断面
形状の異なる製品をつなぎ合わせて製品化された部品も
多い。
硫槽(HAV)を組み合わせた加硫槽等を用いて連続的
にスポンジを成形しているが、曲げ部(ドアー回りのコ
ーナー部)は、折れ皺が発生し、シール機能と外観が悪
いため、切断し、再度コーナー部専用配合物でつなぎ合
わせていた。従って、熱を2回加える必要があり、製品
化成形サイクルダウン、熱エネルギーロスしていた。
る接着不良、及びそれに伴うシール性能の低下がみられ
た。更に、金型による直線部とコーナー部の段差や色合
いの相違により美感が低下するという問題があった。
来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、連
続押出成形法で得られた直線状のスポンジ製品を切断
後、再度、異種材料でつなぎ合わせる工程を経ることな
く、連続的にコーナー部及び/又は断面形状の異なる部
分を成形しうるウェザーストリップスポンジ成形体の製
造方法を提供することを目的とする。
包含する。 (1)オレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、
少なくとも熱可塑性樹脂(B)10重量部以上及びカー
ボンブラック(C)10重量部以上が配合されており、
かつ、熱可塑性樹脂(B)及びカーボンブラック(C)
の合計が40〜150重量部であるコンパウンドに、加
硫剤としてイオウを0.1〜10重量部、及び発泡剤を
1重量部以上配合して加硫することを含むウェザースト
リップスポンジ成形体の製造方法。 (2)熱可塑性樹脂(B)が、DSCで測定された融点
(Tm)が130〜200℃であり、かつ、電子顕微鏡
写真から求めた平均粒径が0.1〜20μmである樹脂
である前記(1)に記載の方法。
なる部分を成形する方法として、連続的に押出され、加
硫槽で加硫されたスポンジ製品を切断し、配合されてい
る熱可塑性樹脂(B)の融点以上の温度で曲げ及び/又
は異形断面形成を施し、熱可塑性樹脂(B)の融点より
50℃以上低い温度までその形状を保つ方法を採用する
前記(1)又は(2)に記載の方法。 (4)スポンジ製品の一末端をクリップで止め、もう一
方の末端からガスを圧入することにより曲げ及び/又は
異形断面形成を施す前記(3)に記載の方法。 (5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の方法によ
り製造することができるウェザーストリップスポンジ成
形体。
の成形体。 (7)コーナー部の頂点部分及び/又は断面形状の異な
る部分から採取した加硫ゴムスポンジ断片の動的弾性率
E* の歪依存性試験で得られる指数(%):[E * (1
%)/E* (0.1%)]×100の値がその他の部分
から採取した加硫ゴムスポンジ断片の[E* (1%)/
E* (0.1%)]×100+2の値より大きい前記
(6)に記載の成形体。 (8)形状維持率が70%以上である前記(6)又は
(7)に記載の成形体。
ゴム(A)としては、エチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴムが挙げられ、好ましくはエチレ
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム、更
に好ましくはエチレンと炭素原子数3〜20のα−オレ
フィンと非共役ポリエンとからなるエチレン・α−オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A’)が挙げら
れる。
リエン共重合体ゴムで用いられるα−オレフィンとして
は、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウン
デセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデ
セン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプ
タデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エ
イコセンなどが挙げられる。これらの中では、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテンが好ましい。即ち、エチレン・プロ
ピレン・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチレン・1−
ブテン・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチレン・4−
メチル−1−ペンテン・非共役ポリエン共重合体ゴム、
エチレン・1−ヘキセン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム、エチレン・1−オクテン・非共役ポリエン共重合体
ゴムが好ましく用いられる。
は鎖状の非共役ポリエンを用いることができる。環状の
非共役ポリエンとしては、例えば5−エチリデン−2−
ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2
−ノルボルネン、ノルボルナジエン、メチルテトラヒド
ロインデンなどが挙げられる。また、鎖状の非共役ポリ
エンとしては、例えば1,4−ヘキサジエン、7−メチ
ル−1,6−オクタジエン、8−メチル−4−エチリデ
ン−1,7−ノナジエン、4−エチリデン−1,7−ウ
ンデカジエンなどが挙げられる。これらの非共役ポリエ
ンは、単独で又は2種以上混合して用いることができ
る。
ン共重合体ゴム(A’)におけるエチレン含量は、通常
50〜70重量%、好ましくは53〜68重量%、更に
好ましくは54〜65重量%であり、非共役ポリエン含
量は、通常2〜15重量%、好ましくは5〜10重量
%、更に好ましくは6〜9重量%である。前記共重合体
ゴム(A’)の135℃デカリン中で測定した極限粘度
〔η〕は、通常1.0〜4.0dl/g、好ましくは
1.5〜3.0dl/gである。
(A’)は、1種又は2種以上組み合わせて用いること
ができる。前記のような特性を有するエチレン・α−オ
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは、「ポリマー
製造プロセス((株)工業調査会発行、P.309 〜330
)」などに記載されているような従来公知の方法によ
り調製することができる。
しては、例えばポリオレフィン樹脂、プロピレン系重合
体、ポリ−4−メチルペンテン−1重合体が挙げられ、
好ましくは結晶性ポリオレフィン樹脂(B’)が挙げら
れる。前記結晶性ポリオレフィン樹脂(B’)は、DS
C(示差走査熱量計)で測定された融点(Tm)が好ま
しくは130〜200℃、更に好ましくは130〜17
0℃の範囲内にある。前記融点(Tm)が130℃未満
であると、一度コーナー部及び/又は断面形状の異なる
部分を成形しても、外気温度によって配合されている熱
可塑性樹脂が軟化又は変形し、形づけられた状態を保持
しにくくなり、一方、200℃を超えると、コーナー部
及び/又は断面形状の異なる部分を得るために必要な温
度が通常のHAV等の加硫槽では得られないため工業的
には適さない。
(B’)としては、具体的には、1−ブテン重合体;1
−ブテン含量が90モル%以上の1−ブテン・エチレン
共重合体、1−ブテン・プロピレン共重合体等の1−ブ
テン含量が90モル%以上の1−ブテン・α−オレフィ
ン共重合体;プロピレン重合体;プロピレン含量が80
モル%以上のプロピレン・エチレン共重合体、プロピレ
ン・1−ブテン共重合体、プロピレン・エチレン・1−
ブテン共重合体等のプロピレン含量が80モル%以上の
プロピレン・α−オレフィン共重合体などが挙げられ
る。中でも、1−ブテン重合体、プロピレン(共)重合
体が好ましい。
求めた平均粒径は0.1〜20μmであることが、シー
ル部分として必要な良好な圧縮永久歪性発現のためには
好ましい。熱可塑性樹脂(B)の分散粒子のアスペクト
比(長径/短径)は、好ましくは5以下、更に好ましく
は1〜3である。このアスペクト比が5以下である場
合、熱可塑性樹脂(B)粒子のミクロ分散が良好であ
る。
プロピレン(共)重合体である場合、そのメルトフロー
レート(ASTM D 1238, 230℃、荷重2.16kg)は、通常
0.1〜50g/10分、好ましくは0.5〜40g/
10分、更に好ましくは1〜30g/10分の範囲にあ
る。結晶性ポリオレフィン樹脂(B’)が1−ブテン
(共)重合体である場合、そのメルトフローレート(AS
TM D 1238, 190℃、荷重2.16kg)は、通常0.05〜5
0g/10分、好ましくは0.1〜30g/10分、更
に好ましくは0.5〜25g/10分の範囲にある。
は、前記オレフィン系ゴム(A)100重量部に対し
て、10重量部以上、好ましくは15〜40重量部、更
に好ましくは20〜30重量部の割合で用いられる。熱
可塑性樹脂(B)の配合量が10重量部未満であると、
コーナー部の賦形性及び保持性が低下するためシームレ
ス化することができない。
(C)は、通常ゴムに使用されるものであれば、その種
類(例えば、SRF、GPF、FEF、MAF、HA
F、ISAF、SAF、FT、MTなど)は問わず、全
て用いることができる。本発明においては、カーボンブ
ラック(C)は、オレフィン系ゴム(A)100重量部
に対して、10重量部以上、好ましくは30〜150重
量部、更に好ましくは40〜100重量部の割合で用い
られる。カーボンブラック(C)の配合量が10重量部
未満であると、ウェザーストリップスポンジとしての耐
候性が著しく低下する。
(B)及びカーボンブラック(C)の合計が、オレフィ
ン系ゴム(A)100重量部に対して、40〜150重
量部であることが必要である。前記合計が40重量部未
満であると、機械的強度が低下するため製品化すること
ができず、一方、150重量部を超えると、シール性能
に関する圧縮永久歪(CS)が低下するため好ましくな
い。
を、オレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜3重量部、更
に好ましくは1.0〜3.0重量部の割合で用いる。イ
オウとしては、具体的には、粉末イオウ、沈降イオウ、
コロイドイオウ、表面処理イオウ、不溶性イオウなどが
挙げられる。
て、加硫促進剤を併用することが好ましい。加硫促進剤
としては、具体的には、N−シクロヘキシル−2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシジエチレン
−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N−ジ
イソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミ
ド、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(2,4−
ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチアゾール、2−
(2,6−ジエチル−4−モルホリノチオ)ベンゾチア
ゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド等のチアゾール
系化合物;ジフェニルグアニジン、トリフェニルグアニ
ジン、ジオルソニトリルグアニジン、オルソニトリルバ
イグアナイド、ジフェニルグアニジンフタレート等のグ
アニジン化合物;アセトアルデヒド−アニリン反応物、
ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、ヘキサメチレンテ
トラミン、アセトアルデヒドアンモニア等のアルデヒド
アミン及びアルデヒド−アンモニア系化合物;2−メル
カプトイミダゾリン等のイミダゾリン系化合物;チオカ
ルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユリ
ア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリルチオユリア
等のチオユリア系化合物;テトラメチルチウラムモノス
ルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラ
エチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジ
スルフィド、ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド
等のチウラム系化合物;ジメチルジチオカルバミン酸亜
鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバ
ミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、
ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチ
オカルバミン酸セレン、ジメチルジチオカルバミン酸テ
ルル等のジチオカルバミン酸塩系化合物;ジブチルキサ
ントゲン酸亜鉛等のザンテート系化合物;酸化亜鉛(亜
鉛華)などの化合物を挙げることができる。
ィン系ゴム(A)100重量部に対して、通常0.1〜
20重量部、好ましくは0.5〜15重量部、更に好ま
しくは1〜10重量部の割合で用いることができる。本
発明で用いられる発泡剤としては、具体的には、重炭酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭
酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、N,N’−ジメ
チル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミド、N,
N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカ
ルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス
シクロヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼン、バリ
ウムアゾジカルボキシレート、ベンゼンスルホニルヒド
ラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オ
キシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニ
ルスルホン−3,3’−ジスルホニルヒドラジド、カル
シウムアジド、4,4’−ジフェニルジスルホニルアジ
ド、p−トルエンスルホニルアジドなどが挙げられる。
ゴム(A)100重量部に対して、1重量部以上、好ま
しくは2〜30重量部、更に好ましくは3〜20重量部
の割合で用いられる。発泡剤の使用量が1重量部未満で
あると、ウェザーストリップスポンジ成形体が得られな
い。本発明においては、前述した成分の他に、必要に応
じて、可塑剤(軟化剤)、発泡助剤、加工助剤、老化防
止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、着色剤、
滑剤、増粘剤及びその他のゴム用配合剤を、本発明の目
的を損なわない範囲で配合することができる。
に使用される可塑剤が用いられる。具体的には、プロセ
スオイル、潤滑油、パラフィン油、流動パラフィン、石
油アスファルト、ワセリン、コールタール、ヒマシ油、
アマニ油、サブ、密ロウ、パルミチン酸、ステアリン
酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、
ラウリン酸亜鉛、アタクチックポリプロピレン、クマロ
インデン樹脂などが挙げられる。中でも、特にプロセス
オイル、パラフィン油が好ましく用いられる。
重量部に対して、通常20〜90重量部、好ましくは3
0〜80重量部、更に好ましくは40〜70重量部の割
合で用いられる。本発明においては、好ましくは、次の
ようにして得られる加硫スポンジ製品をドアー周りの形
状に合わせて、コーナー部及び/又は断面形状の異なる
部分を成形する。
ー類によりオレフィン系ゴム(A)、熱可塑性樹脂
(B)、カーボンブラック(C)、及び必要に応じてそ
の他の添加剤を、120〜190℃の温度で約3〜10
分間混練した後、オープンロールのようなロール類を使
用して、発泡剤、加硫剤(イオウ)、必要に応じて脱泡
剤、発泡助剤、加硫促進剤又は加硫助剤を追加混合し、
ロール温度30〜80℃で5〜30分間混練した後、分
出しし、リボン状又はシート状の未加硫ゴム配合物を調
製する。これをゴム用押出機を用いて口金によりスポン
ジ形状を得、次いで、加硫槽内に導入し、熱空気、流動
床、溶融塩槽又はマイクロ波等の手段によって加熱する
ことにより、加硫及び発泡を行う。次いで、加硫槽で加
硫されたスポンジ製品を切断し、熱可塑性樹脂(B)の
融点以上の温度で(加硫槽の熱を利用、又は加硫槽で得
られた製品をオーブン等で加熱して)曲げ及び/又は異
形断面形成を施し、熱可塑性樹脂(B)の融点より50
℃以上低い温度までその形状を保つことにより、ウェザ
ーストリップスポンジ成形体を得る。この際、曲げ及び
/又は異形断面形成は、スポンジ製品の一末端をクリッ
プで止め、もう一方の末端からガスを圧入することによ
り施すことが好ましい。
体は、前述のようにして製造することができるものであ
り、シームレスである。本発明のウェザーストリップス
ポンジ成形体は、形状賦形率及び形状維持率を高くし、
曲げ加工を施しやすくする点から、コーナー部の頂点部
分及び/又は断面形状の異なる部分から採取した加硫ゴ
ムスポンジ断片の動的弾性率E* の歪依存性試験で得ら
れる指数(%):[E* (1%)/E* (0.1%)]
×100の値がその他の部分から採取した加硫ゴムスポ
ンジ断片の[E* (1%)/E*(0.1%)]×10
0+2の値より大きいことが好ましい。前記指数がこの
値以下であると、スポンジ製品中の樹脂(B)の形状が
コーナー部と同じことを意味しており、コーナー部の形
状を保つことができない。前記指数が前記値より大きい
とは、樹脂(B)粒子のアスペクト比が大きくなってい
ることを意味しており、シームレススポンジの形状保持
発現のため必要な指数であり、前記関係を満たすような
冷却工程が必要である。本発明のウェザーストリップス
ポンジ成形体は、曲げ加工時の形状を実用的なレベルで
保持する点から、形状維持率が70%以上であることが
好ましい。
具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に
何ら限定されるものではない。なお、実施例、比較例に
おける各種物性及びその試験方法は、以下の通りであ
る。 (1)ムーニー粘度(Vm)及びムーニー・スコーチ時
間(t5 ) JIS K6301(1989年)に準拠して測定し
た。 (2)比重 加硫したスポンジゴムの上部から20mm×20mmの
試験片を打ち抜き、その表面の汚れをアルコールで拭き
取った。次いで、この試験片を、25℃雰囲気下で、自
動比重計[(株)東洋精機製作所製、型番M−1型]の
所定の位置に取り付け、空気中と純水中の質量の差から
比重測定を行った。
89年)に記載されている3号型ダンベル形状に打ち抜
いて試験片を得た。この試験片を用いて、JIS K6
301第3項に規定されている方法に従って、測定温度
25℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行
い、引張り強さ(TB )及び伸び(EB)を測定した。
n=3 測定法:水面下50mmの位置で125mmHgまで減
圧し、3分間保持する。大気圧に戻し3分経過後、吸水
した試験片の重量を測定する。 Wa(重量%)=[(W2 −W1 )/W1 ]×100 W1 =浸漬前重量(g) W2 =浸漬後重量(g)
に準拠して行い、圧縮永久歪(CS)(%)を求めた。 (6)形状賦形率 直角(90°)に折れ曲がったアルミ棒にウェザースト
リップスポンジを差し込み、熱可塑性樹脂(B)の融点
+30℃でギヤーオーブン中に10分間放置した後、取
り出し、水冷(25℃)した。スポンジ表面の温度が5
0℃となったことを確認後、アルミ棒からスポンジを抜
き出し、以下の式から、形状賦形率を求めた。 形状賦形率(%)=[(180−α)/(180−9
0)]×100 α=コーナー部の内角度
ンジを70℃のギヤーオーブン中に21日間放置した
後、コーナー部の角度を測定し、以下の式から、形状維
持率を求めた。 形状維持率(%)=[(180−α)/(180−9
0)]×100 α=コーナー部の内角度
周波数10Hz、歪範囲0.023〜2.23%、サン
プル形状:短冊形状(厚み1mm、縦30mm、横10
mm)の条件で動的弾性率E* を測定し、以下の式か
ら、歪依存性指数を求めた。 歪依存性指数(%):[E* (1%)/E* (0.1
%)]×100
粒径 電子顕微鏡(商品名:H−8100(200KV)、
(株)日立製作所製)を用いて、下記の要領で調製した
サンプルについて測定した。 <サンプルの調製>表1における樹脂ブレンド後のポリ
マーをトリーミングし、ミクロトームで0.1μm以下
の薄膜片を作製し、この薄膜片をルテニウム酸で染色し
た。次いで、この薄膜片にカーボンを蒸着して電子顕微
鏡用サンプルを得た。
ポリエン共重合体ゴム(EPDM)及び熱可塑性樹脂の
配合物(以下「EPDM/樹脂アロイ」という。)を用
いて表1に示す配合剤からなる組成物を調製し、これを
4.3L容のバンバリーミキサー((株)神戸製鋼所
製)を用いて、170℃で5分間混練し、冷却後、得ら
れた混練物(コンパウンド)に、加硫促進剤2−メルカ
プトベンゾチアゾール(商品名:サンセラーM、三新化
学工業(株))0.8重量部、加硫促進剤2−(4’−
モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール(商品名:ノクセ
ラーMDB、大内新興化学工業(株))1.2重量部、
加硫促進剤ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛(商
品名:サンセラーBz、三新化学工業(株))2.0重
量部、加硫促進剤エチレンチオ尿素(商品名:サンセラ
ー22、三新化学工業(株))0.5重量部、不溶性イ
オウ1.5重量部及びOBSH系発泡剤(商品名:ネオ
セルボンN1000SW、永和化成(株))3.5重量
部を加えて、8インチオープンロール(日本ロール
(株)製)(ロール温度60℃)で7分間混練し、ゴム
組成物を得た。そのロールからリボン状に切り出した。
フィードしながら押出し、HAV(熱空気加硫槽)(8
m)で、250℃に6分間加熱して加硫及び発泡させ、
ウェザーストリップスポンジを得た。 (2)押出されたウェザーストリップスポンジを切断
し、加硫槽の温度を利用して、スポンジ製品の温度が1
60℃以上の間に図1に示す金型に挿入後、50℃に冷
却してコーナー部を成形した。この際、切断部の一末端
をクリップで止め、もう一方の末端から圧縮空気を圧入
しながら、冷却固化させた。
図2に示す金型(製品径より大きい形状の金型)に挿入
して断面形状の異なる製品を得た。 (4)前記(2)と(3)を組み合わせることにより、
種々の形状の自動車用ドアー周りウェザーストリップス
ポンジを成形した。各種物性試験の結果を表1に示す。
ン−2−ノルボルネン共重合体ゴム エチレン含量:57.1重量%、ジエン含量:9.5 重量% (エチレン含量+プロピレン含量+ジエン含量=100 ) ヨウ素価:26 135 ℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:2.7 dl/g ムーニー粘度ML1+4 (100℃) :64(油展後の測定値) 油展量:20重量部のパラフィン油(ゴム 100重量部に対
して)
g]:15g/10分 分散粒子のアスペクト比:1.2 結晶化度:80%
g]:20g/10分 分散粒子のアスペクト比:1.5 結晶化度:85%
g]:15g/10分 5) FEFカーボンブラック(商品名:旭#50HG、
旭カーボン(株)製) 6) パラフィン系プロセスオイル(商品名:ダイアナプ
ロセスPW−380、出光興産(株)製)
クロリド(商品名:アーカード2HTF、花王(株)
製) 8) 脱水剤、酸化カルシウム(商品名:ベスタ#20、
井上石炭工業(株)製) 9) PBとPPを予め、密閉型混練機で180℃におい
て10分間ブレンドしてPB/PPアロイを作り、ペレ
ット化してオレフィンゴムへブレンドした系。PB/P
Pは相溶系であり、オレフィンゴム中では粒子(平均粒
径(μm):0.4)として存在する。
れた直線状のスポンジ製品を切断後、再度、異種材料で
つなぎ合わせる工程を経ることなく、形状維持率の高い
シームレスウェザーストリップスポンジ成形体を提供す
ることができる。
部を成形するために用いる金型の一例を示す図である。
の異なる部分を成形するために用いる金型及びその使用
態様の一例を示す図である。
採取部分を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 オレフィン系ゴム(A)100重量部に
対して、少なくとも熱可塑性樹脂(B)10重量部以上
及びカーボンブラック(C)10重量部以上が配合され
ており、かつ、熱可塑性樹脂(B)及びカーボンブラッ
ク(C)の合計が40〜150重量部であるコンパウン
ドに、加硫剤としてイオウを0.1〜10重量部、及び
発泡剤を1重量部以上配合して加硫することを含むウェ
ザーストリップスポンジ成形体の製造方法。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂(B)が、DSCで測定さ
れた融点(Tm)が130〜200℃であり、かつ、電
子顕微鏡写真から求めた平均粒径が0.1〜20μmで
ある樹脂である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 コーナー部及び/又は断面形状の異なる
部分を成形する方法として、連続的に押出され、加硫槽
で加硫されたスポンジ製品を切断し、配合されている熱
可塑性樹脂(B)の融点以上の温度で曲げ及び/又は異
形断面形成を施し、熱可塑性樹脂(B)の融点より50
℃以上低い温度までその形状を保つ方法を採用する請求
項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 スポンジ製品の一末端をクリップで止
め、もう一方の末端からガスを圧入することにより曲げ
及び/又は異形断面形成を施す請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方
法により製造することができるウェザーストリップスポ
ンジ成形体。 - 【請求項6】 シームレスである請求項5記載の成形
体。 - 【請求項7】 コーナー部の頂点部分及び/又は断面形
状の異なる部分から採取した加硫ゴムスポンジ断片の動
的弾性率E* の歪依存性試験で得られる指数(%):
[E* (1%)/E* (0.1%)]×100の値がそ
の他の部分から採取した加硫ゴムスポンジ断片の[E*
(1%)/E* (0.1%)]×100+2の値より大
きい請求項6記載の成形体。 - 【請求項8】 形状維持率が70%以上である請求項6
又は7記載の成形体。
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- 1998-04-28 JP JP11922498A patent/JP3773354B2/ja not_active Expired - Lifetime
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