JPH1130948A - プラント運転訓練用シミュレーションシステム - Google Patents

プラント運転訓練用シミュレーションシステム

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JPH1130948A
JPH1130948A JP9186492A JP18649297A JPH1130948A JP H1130948 A JPH1130948 A JP H1130948A JP 9186492 A JP9186492 A JP 9186492A JP 18649297 A JP18649297 A JP 18649297A JP H1130948 A JPH1130948 A JP H1130948A
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康則 末吉
Taiji Tsutsui
泰治 筒井
Takeshi Toshi
武史 都志
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 訓練中断等の特定時点から訓練を再開でき、
効率的なシステムの運用を可能としたプラント運転訓練
用シミュレーションシステムを提供する。 【解決手段】 所定のイベント発生時点での、中断した
訓練を再開するのに必要な模擬制御装置2の内部状態で
ある制御状態データD、模擬制御装置2が出力する模擬
制御信号Cとプロセスシミュレータ1の内部状態からな
るシミュレーション状態データSを一時記憶する第1記
憶装置5と、訓練終了時に第1記憶装置5に一時記憶さ
れた制御状態データDとシミュレーション状態データS
を訓練者を識別可能に記憶保存する第2記憶装置6とを
備え、第2記憶装置6に保存されている制御状態データ
Dの模擬制御装置2への転送とシミュレーション状態デ
ータSのプロセスシミュレータ1への転送を制御し、所
定のイベント発生時点からの訓練再開を制御する訓練再
開制御手段7を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実プラントのプラ
ント機器類の運転状況を模擬する複数の模擬プロセス信
号を生成するプロセスシミュレータと、前記複数の模擬
プロセス信号をもとに前記プラント機器類を制御可能な
複数の模擬制御信号を生成し、前記プロセスシミュレー
タに出力する模擬制御装置と、前記模擬制御装置を訓練
者が操作可能オペレータ端末と、訓練実施過程における
訓練手順を制御管理する運転訓練管理装置とが、相互に
通信可能に接続されてなるプラント運転訓練用シミュレ
ーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプラント運転訓練用シミ
ュレーションシステムとしては、例えば、特開昭59−
91457号公報に開示されているように、訓練者が訓
練実施中に、一旦訓練を中断して、訓練開始点から訓練
を再現し、訓練再現途中から新たな訓練を開始できる等
の訓練過程の一時停止、訓練途中の状態保存、訓練の再
現等の訓練進行機能の充実を図ったものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のプラント運転
訓練用シミュレーションシステムは、その設置場所や使
用方法によって、訓練センター等の施設を別途設けるタ
イプと、実プラントと同じ場所に設置するタイプとに大
別される。一般に、前者をオフサイトタイプ、後者をオ
ンサイトタイプといい、特に、後者の場合は、訓練員が
日常業務の合間に訓練を行う場合が多く、訓練途中で度
々訓練を中断することが考えられる。しかし、従来のプ
ラント運転訓練用シミュレーションシステムは、訓練を
一時的に中断することは可能であったが、中断したまま
訓練を終了した場合、再度最初から訓練を再開しなけれ
ばならなかったり、また、訓練中断中に他の訓練者が割
り込んで別の訓練を開始できず、プラント運転訓練用シ
ミュレーションシステムの効率的な運用が困難な状況で
あった。本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上述の問題点を解消し、訓練を中断し
たままその訓練を終了した場合であっても、訓練再開時
に、前回の訓練過程における訓練中断等の特定イベント
発生時点から訓練を再開でき、効率的なシステムの運用
を可能としたプラント運転訓練用シミュレーションシス
テムを提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明によるプラント運転訓練用シミュレーションシ
ステムの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求
項1に記載した通り、実プラントのプラント機器類の運
転状況を模擬する複数の模擬プロセス信号を生成するプ
ロセスシミュレータと、前記複数の模擬プロセス信号を
もとに前記プラント機器類を実際に制御可能な複数の模
擬制御信号を生成し、前記プロセスシミュレータに出力
する模擬制御装置と、前記模擬制御装置を訓練者が操作
可能なオペレータ端末と、訓練実施過程における訓練手
順を制御管理する運転訓練管理装置とが、相互に通信可
能に接続されてなるプラント運転訓練用シミュレーショ
ンシステムであって、前記訓練実施過程における訓練中
断等の所定条件を満足するイベント発生時点での、中断
した訓練を再開するのに必要な前記模擬制御装置の内部
状態からなる制御状態データと前記模擬制御信号及び前
記プロセスシミュレータの内部状態からなるシミュレー
ション状態データとを一時的に記憶する第1記憶装置
と、訓練終了時に前記第1記憶装置に一時記憶された前
記制御状態データとシミュレーション状態データを訓練
者を識別可能に記憶保存する第2記憶装置とを備え、前
記運転訓練管理装置が、前記第2記憶装置に保存されて
いる前記制御状態データの前記模擬制御装置への転送と
前記シミュレーション状態データの前記プロセスシミュ
レータへの転送を制御し、前記イベント発生時点からの
訓練の再開を制御する訓練再開制御手段を備えている点
にある。
【0005】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加
えて、前記運転訓練管理装置は、少なくとも一以上の前
記イベント発生時点を設定するイベント設定手段と、前
記イベント設定手段が設定したイベント発生時点で前記
第1記憶装置に前記制御状態データと前記シミュレーシ
ョン状態データの一時記憶を制御する一時記憶制御手段
と、訓練再開時に、前回訓練時に前記イベント設定手段
が設定したイベント発生時点が複数ある場合に何れの時
点から訓練を再開するかを選択する訓練再開イベント設
定手段とを備え、前記訓練再開制御手段が、前記第2記
憶装置に記憶保存された前記制御状態データと前記シミ
ュレーション状態データの前記第1記憶装置への転送を
制御し、前記訓練再開イベント設定手段で選択されたイ
ベント発生時点の前記制御状態データと前記シミュレー
ション状態データの前記第1記憶装置から夫々前記模擬
制御装置と前記プロセスシミュレータへの転送を制御す
る点にある。
【0006】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特
徴構成に加えて、前記模擬制御装置と前記オペレータ端
末とが第1ネットワークを介して接続され、前記プロセ
スシミュレータと前記運転訓練管理装置とが第2ネット
ワークを介して接続され、前記第1ネットワークと前記
第2ネットワークがゲートウェイを介して接続され、前
記第2記憶装置が前記運転訓練管理装置または前記第2
ネットワークに接続され、前記第1記憶装置の内の前記
制御状態データと前記模擬制御信号を一時記憶する制御
信号記憶部が前記ゲートウェイ内に設けられ、前記第1
記憶装置の内の前記プロセスシミュレータの内部状態を
一時記憶するシミュレーション状態記憶部が前記プロセ
スシミュレータ内に設けらている点にある。
【0007】以下に作用を説明する。第一の特徴構成に
よれば、訓練実施中にその訓練を中断し、強制的に終了
させる必要が生じた場合において、その後の他の訓練者
の訓練のための使用或いは運転停止によって、前記運転
訓練管理装置、前記模擬制御装置及び前記プロセスシミ
ュレータが一旦リセットされた後に、訓練を再開させる
場合、中断前の訓練において、予め訓練開始時等で設定
されていた訓練中断等のイベント発生時点において前記
第1記憶装置に一時的に記憶されてある前記制御状態デ
ータと前記シミュレーション状態データが、訓練終了時
にその訓練者を識別可能に第2記憶装置に記憶保存され
ているため、前記運転訓練管理装置に設けれている訓練
再開制御手段が、訓練者を識別して、その訓練者の前記
第2記憶装置に保存されている前記制御状態データの前
記模擬制御装置への転送と、前記シミュレーション状態
データの前記プロセスシミュレータへの転送を夫々制御
し、訓練中断等の前記イベント発生時点からのシミュレ
ーションの実行再開及び前記模擬制御装置の運転の再開
を制御することで、前記イベント発生時点からの訓練の
再開ができるのである。結果として、プラント運転訓練
用シミュレーションシステムを複数の訓練者で時分割に
共用でき、また、一連の訓練を短時間に区切りながら進
行できるため、効率的な運用が可能となるのである。
【0008】第二の特徴構成によれば、前記イベント設
定手段によって、少なくとも一以上の前記イベント発生
時点を設定できるため、訓練実行時においては、設定さ
れた前記イベント発生時点の内の実際に発生した任意の
時点の前記制御状態データと前記シミュレーション状態
データを前記第1記憶装置から前記模擬制御装置及び前
記プロセスシミュレータへ転送することでその時点から
の訓練のやり直しができ、また、訓練を一旦終了した後
の再開時においては、前記制御状態データと前記シミュ
レーション状態データが前記第2記憶装置から前記第1
記憶装置へ転送されることで、システムの状態が訓練中
断時に戻り、前記訓練再開制御手段が訓練終了前に発生
した前記イベント発生時点の内の前記訓練再開イベント
設定手段で選択された時点の前記制御状態データと前記
シミュレーション状態データを前記第1記憶装置から前
記模擬制御装置及び前記プロセスシミュレータへ更に転
送することで、その時点から訓練を再開できるのであ
る。
【0009】更に、プラント運転訓練用シミュレーショ
ンシステムが訓練内容の再現機能を有する場合におい
て、前記イベント発生時点が訓練中断以外のイベントで
あるか、または、かかるイベントを含む場合に、訓練途
中において、該イベント発生時点から訓練内容を再現す
ることもできるのである。ここで、訓練再開後は、訓練
中断前のイベント発生時点と、訓練再開後に新たに設定
されたイベント発生時点の両方のイベント発生時点にお
ける前記制御状態データと前記シミュレーション状態デ
ータが前記第1記憶装置に記憶されるため、訓練内容再
現機能の実行についても、あたかも訓練中断が無かった
かの如く訓練を実行できる点に注意を要する。
【0010】第三の特徴構成によれば、前記模擬制御装
置が出力して前記プロセスシミュレータに入力する前記
模擬制御信号が必ず前記ゲートウェイを経由し、また、
前記プロセスシミュレータの内部状態はシミュレーショ
ン実行時に必ず一時記憶されるため、前記制御状態デー
タと前記シミュレーション状態データを、前記イベント
発生時点において、前記ゲートウェイ内に設けられた前
記制御状態記憶部及び前記プロセスシミュレータ内に設
けられた前記シミュレーション状態記憶部に一時記憶す
る際に、当該データが前記第2ネットワークを介して夫
々の記憶部に転送させる必要がなく、実時間で実行中の
シミュレーションが一時記憶のために阻害されるのを防
止できるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るプラント運
転訓練用シミュレーションシステム(以下、本発明シス
テムという)の一実施の形態を図面に基づいて説明す
る。
【0012】図1に示すように、例えば、実プラントで
あるゴミ焼却プラントに併設されている場合の本発明シ
ステムは、実プラントと略同等な構成とすることで、訓
練の実効を図っている。具体的には、実プラントの燃焼
系統、送風系統、排ガス処理系統等の各系統毎にモデル
化された系統別シミュレータの集合であるプロセスシミ
ュレータ1は前記各系統の実際のプラント機器類に対応
し、本発明システムの模擬制御装置2は、前記実プラン
トの実際のプラント機器類を制御する制御装置に対応
し、訓練の対象とならない周辺設備の制御部を除いて全
く同等のハードウェア構成である。更に、前記模擬制御
装置2と前記模擬制御装置2を訓練者が操作可能なオペ
レータ端末3とが分散制御システム用の専用ネットワー
クである第1ネットワーク11を介して接続され、前記
プロセスシミュレータ1と教官用端末14が汎用ネット
ワークの一種であるイーサネット(Ethernet)
で構成される第2ネットワーク12を介して接続され、
前記第1ネットワーク11と前記第2ネットワーク12
がゲートウェイ13を介して接続されている。前記ゲー
トウェイ13は一種のコンピュータで構成されるネット
ワーク間のデータ中継器である。前記模擬制御装置2と
前記オペレータ端末3は実プラントと同様の専用ハード
ウェア構成を採用している。また、前記第1ネットワー
ク11も実プラントで使用されているものと同仕様であ
る。一方、前記プロセスシミュレータ1と前記教官用端
末14は夫々、汎用コンピュータシステムで構成されて
いる。具体的には、前記プロセスシミュレータ1はシミ
ュレーションの対象である前記プラント機器類を数学モ
デルでモデル化したものを数値解法する専用プログラム
を実行させることで具現化している。また、前記教官用
端末14は、訓練実施過程における訓練手順を制御管理
する専用プログラムによって具現化される運転訓練管理
装置4を内蔵し、専用の大容量の磁気ディスク等のファ
イルメモリである第2記憶装置6を具備している。
【0013】訓練実行中は、前記模擬制御装置2は前記
プロセスシミュレータ1が出力する模擬プロセス信号P
及び前記オペレータ端末3からの指令を受信し、前記プ
ロセスシミュレータ1に対して、前記プラント機器類に
対する操作量に相当する複数の模擬制御信号Cを所定の
時間間隔で出力する。一方、前記プロセスシミュレータ
1は前記模擬制御装置2の出力する模擬制御信号Cを入
力値として受信し、内蔵の数学モデル式を専用の数値解
法プログラムを実行してシミュレーションを実行する。
【0014】前記ゲートウェイ13は高速でデータの書
き換え並びに読み出しが可能な大容量の半導体メモリを
内蔵しており、その一部に、前記運転訓練管理装置4か
らの指令に基づいて前記模擬制御装置2の内部状態の内
の中断した訓練を再開するのに必要な制御状態データD
と前記模擬制御信号Cを訓練終了時まで一時的に記憶す
る制御信号記憶部5aが形成される。更に、前記プロセ
スシミュレータ1も、高速でデータの書き換え並びに読
み出しが可能な大容量の半導体メモリを内蔵しており、
その一部に、前記運転訓練管理装置4からの指令に基づ
いて前記プロセスシミュレータ1の内部状態データXを
訓練終了時まで一時的に記憶するシミュレーション状態
記憶部5bが形成される。前記制御信号記憶部5aと前
記シミュレーション状態記憶部5bによって、前記制御
状態データDと、前記模擬制御信号C及び前記内部状態
データXからなる中断したシミュレーションを再開する
のに必要なシミュレーション状態データSとを訓練終了
時まで一時的に記憶する第1記憶装置5が形成される。
【0015】前記運転訓練管理装置4は、前記教官用端
末14から教官または訓練者の入力操作によって、前記
制御状態データDと前記シミュレーション状態データS
とを訓練終了時まで一時的に前記第1記憶装置5に記憶
すべき特定のイベント発生時点を少なくとも一以上設定
するイベント設定手段8を備える。具体的には、訓練中
断時、一定時間間隔、異常発生時、警報発生時、訓練段
階移行時、等のイベント発生時点を少なくとも一以上指
定する。更に、前記運転訓練管理装置4は、前記イベン
ト設定手段8が設定したイベント発生時点で前記制御状
態データDと前記シミュレーション状態データSの前記
第1記憶装置5への一時記憶を制御する一時記憶制御手
段9と、訓練終了時に前記第1記憶装置5に一時記憶さ
れた前記制御状態データDと前記シミュレーション状態
データSを前記第2記憶装置6の訓練者別に設けられた
記憶領域への転送を制御するデータ保存制御手段15を
備えている。更に、前記運転訓練管理装置4は、前回訓
練時に前記イベント設定手段8が設定したイベント発生
時点が複数ある場合に何れの時点から訓練を再開するか
を選択する訓練再開イベント設定手段10を備え、前記
第2記憶装置6に記憶保存された前記制御状態データD
と前記シミュレーション状態データSを前記第1記憶装
置5へ転送し、更に、前記訓練再開イベント設定手段1
0で設定されたイベント発生時点の前記制御状態データ
Dと前記シミュレーション状態データSを、前記制御状
態データDは前記模擬制御装置2へ、前記シミュレーシ
ョン状態データSは前記プロセスシミュレータ1へ転送
を制御し、前記訓練再開イベント設定手段10で設定さ
れたイベント発生時点からの訓練の再開を制御する訓練
再開制御手段7を備えている。
【0016】以下に、本発明システムを使用した訓練時
の各部の動作を説明する。図2に示すように、訓練開始
Sは、先ず、ステップS1で本発明システムの立ち上げ
から開始し、引き続き、ステップS2で訓練内容の設定
を開始する。具体的には、ステップS3で前記教官用端
末14から訓練者及び教官を指定し、ステップS4で、
後述する前回訓練時の訓練進行記録ファイルを前記第2
記憶装置6から読み出し、訓練日時等の内容を表示し
て、前回の訓練内容を確認する。ステップS5で前回の
訓練を継続するか、新たに訓練を開始するかを選択す
る。新たに訓練を開始する場合は、ステップS6で、訓
練のシナリオ選択等の訓練設定を行う。更に、その訓練
シナリオに応じて、前記イベント設定手段8で、その時
点から訓練の再現または訓練中断後の訓練再開が可能な
イベントを、訓練中断時に加えて、例えば、一定時間間
隔で、異常発生時に、警報発生時に、或いは、訓練段階
移行時に選択的に発生させるイベント発生時点を設定す
る。引き続き、ステップS7で前記模擬制御装置2及び
前記プロセスシミュレータ1の初期値が所定の手順で設
定され、ステップS10へ移行して、訓練の開始が可能
となる。一方、ステップS5で前回の訓練を継続する方
を選択した場合、ステップS8で前回訓練時に前記イベ
ント設定手段8が設定したイベント発生時点が複数ある
場合に何れの時点から訓練を再開するかを前記教官用端
末14から選択する。具体的には、前記訓練再開イベン
ト設定手段10が当該複数のイベント発生時点を画面表
示し、前記教官用端末14からの入力に基づいて一つの
イベント発生時点を選択する。引き続き、ステップS9
で、前記訓練再開制御手段7が前記第2記憶装置6に記
憶保存された前記制御状態データDと前記シミュレーシ
ョン状態データSを前記第1記憶装置5へ転送し、更
に、前記訓練再開イベント設定手段10で設定されたイ
ベント発生時点の前記制御状態データDが前記模擬制御
装置2へ、前記シミュレーション状態データSが前記プ
ロセスシミュレータ1へ転送され、前記模擬制御装置2
及び前記プロセスシミュレータ1が実行開始状態にセッ
トされ、ステップS10へ移行して、訓練の開始が可能
となる。
【0017】図3に示すように、ステップS10で訓練
が開始した後は、訓練シナリオに基づいて訓練が進行
し、訓練途中のステップS11で、前回以前または今回
新たに前記イベント設定手段8で設定されたイベントが
発生したかを判定し、設定されたイベントが発生した場
合は、ステップS12で前記制御状態データDと前記模
擬制御信号Cを前記制御信号記憶部5aに一時記憶し、
前記内部状態データXを前記シミュレーション状態記憶
部5bに一時的に記憶し、夫々訓練終了時まで保存す
る。訓練途中で訓練を中断する場合、または、訓練を終
了させる場合、ステップS13で訓練が中断するのか終
了するのか継続するのかを判定して、訓練を中断或いは
終了する場合はステップS14で前記制御状態データD
と前記模擬制御信号Cを前記制御信号記憶部5aに一時
記憶し、前記内部状態データXを前記シミュレーション
状態記憶部5bに一時的に記憶し、ステップS15で、
前記制御信号記憶部5aと前記シミュレーション状態記
憶部5bからなる前記第1記憶装置5に一時的に記憶さ
れている全ての前記制御状態データDと前記シミュレー
ション状態データSを前記第2記憶装置6の訓練者別に
設けられた前記記憶領域へ転送し、記憶保存する。引き
続き、ステップS16で、所定のフォーマットで訓練の
進行内容を記録した訓練進行記録ファイルを生成し、前
記第2記憶装置6の訓練者別に設けられた前記記憶領域
に記憶保存する。ステップS17で前記訓練進行記録フ
ァイルを所定フォーマットで印刷して、訓練を終了す
る。この時点で、本発明システムの稼働終了、及び、他
の訓練者の継続使用が可能である。
【0018】尚、本発明システムによれば、図2には図
示していないが、ステップS10以降の訓練途中で、訓
練を一時停止して、前記イベント設定手段8で設定され
たイベントが既に発生している場合は、その発生したイ
ベントの一つを選択して、そのイベント発生時点の前記
制御状態データDを前記模擬制御装置2へ、前記シミュ
レーション状態データSを前記プロセスシミュレータ1
へ転送することで、そのイベント発生時点から訓練をや
り直すことも可能である。
【0019】以下に、別実施形態を説明する。 〈1〉本発明システムの具体的な構成は、必ずしも本実
施形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記
ゲートウェイ13を設けずに、前記模擬制御装置2、前
記オペレータ端末3、前記プロセスシミュレータ1、及
び、前記教官用端末14を単一のネットワークで接続し
ても構わない。この場合、前記制御信号記憶部5aは前
記模擬制御装置2内に設けても構わないし、他の部分に
設けても構わない。また、前記第1記憶装置5は単一の
独立した記憶装置であっても構わない。更に、前記第2
記憶装置6は、前記教官用端末14に内蔵されずに、独
立した記憶装置であって、前記第2ネットワーク12に
直接接続されてあっても構わない。
【0020】〈2〉前記模擬制御装置2と前記プロセス
シミュレータ1は必ずしも別個のハードウェアで構成さ
れる必要はなく、前記プロセスシミュレータ1を構成す
る汎用コンピュータに前記模擬制御装置2が組み込まれ
てあっても構わない。
【0021】〈3〉本実施形態では、前記訓練再開制御
手段7は前記訓練再開イベント設定手段10を備え、前
記訓練再開イベント設定手段10で設定されたイベント
発生時点から訓練が再開するように構成されているが、
前記訓練再開制御手段7が前記訓練再開イベント設定手
段10を備えずに、常に最終のイベント発生時点、つま
り、訓練中断時点から訓練が再開するように構成されて
いても構わない。この場合、訓練中断時点以外のイベン
ト発生時点が訓練中断前に前記イベント設定手段8によ
って予め設定されてあった場合は、前記第1記憶装置5
には訓練中断時点以外のイベント発生時点の前記制御状
態データと前記シミュレーション状態データも記憶され
ているため、訓練中断時点から一旦訓練を再開しても、
その後、訓練再開後に新たに設定されたイベント発生時
点も加えて、既に経過した任意のイベント発生時点から
訓練をやり直したり、訓練内容を再現したりすることが
できるのである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
訓練を中断したまま訓練を終了した場合であっても、訓
練再開時に、前回の訓練過程における訓練中断等の特定
イベント発生時点から訓練を再開でき、効率的なシステ
ムの運用を可能としたプラント運転訓練用シミュレーシ
ョンシステムを提供できるようになった。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラント運転訓練用シミュレーシ
ョンシステムのブロック構成図
【図2】本発明に係るプラント運転訓練用シミュレーシ
ョンシステムを使用した訓練過程の前半部分を説明する
フローチャート
【図3】同後半部分を説明するフローチャート
【符号の説明】
1 プロセスシミュレータ 2 模擬制御装置 3 オペレータ端末 4 運転訓練管理装置 5 第1記憶装置 5a 制御信号記憶部 5b シミュレーション状態記憶部 6 第2記憶装置 7 訓練再開制御手段 8 イベント設定手段 9 一時記憶制御手段 10 訓練再開イベント設定手段 11 第1ネットワーク 12 第2ネットワーク 13 ゲートウェイ C 模擬制御信号 D 制御状態データ P 模擬プロセス信号 S シミュレーション状態データ X 内部状態データ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実プラントのプラント機器類の運転状況
    を模擬する複数の模擬プロセス信号(P)を生成するプ
    ロセスシミュレータ(1)と、前記複数の模擬プロセス
    信号(P)をもとに前記プラント機器類を実際に制御可
    能な複数の模擬制御信号(C)を生成し、前記プロセス
    シミュレータ(1)に出力する模擬制御装置(2)と、
    前記模擬制御装置(2)を訓練者が操作可能なオペレー
    タ端末(3)と、訓練実施過程における訓練手順を制御
    管理する運転訓練管理装置(4)とが、相互に通信可能
    に接続されてなるプラント運転訓練用シミュレーション
    システムであって、 前記訓練実施過程における訓練中断等の所定条件を満足
    するイベント発生時点での、中断した訓練を再開するの
    に必要な前記模擬制御装置(2)の内部状態からなる制
    御状態データ(D)と前記模擬制御信号(C)及び前記
    プロセスシミュレータ(1)の内部状態からなるシミュ
    レーション状態データ(S)とを一時的に記憶する第1
    記憶装置(5)と、訓練終了時に前記第1記憶装置
    (5)に一時記憶された前記制御状態データ(D)とシ
    ミュレーション状態データ(S)を訓練者を識別可能に
    記憶保存する第2記憶装置(6)とを備え、 前記運転訓練管理装置(4)が、前記第2記憶装置
    (6)に保存されている前記制御状態データ(D)の前
    記模擬制御装置(2)への転送と前記シミュレーション
    状態データ(S)の前記プロセスシミュレータ(1)へ
    の転送を制御し、前記イベント発生時点からの訓練の再
    開を制御する訓練再開制御手段(7)を備えているプラ
    ント運転訓練用シミュレーションシステム。
  2. 【請求項2】 前記運転訓練管理装置(4)は、少なく
    とも一以上の前記イベント発生時点を設定するイベント
    設定手段(8)と、前記イベント設定手段(8)が設定
    したイベント発生時点で前記第1記憶装置(5)に前記
    制御状態データ(D)と前記シミュレーション状態デー
    タ(S)の一時記憶を制御する一時記憶制御手段(9)
    と、訓練再開時に、前回訓練時に前記イベント設定手段
    (8)が設定したイベント発生時点が複数ある場合に何
    れの時点から訓練を再開するかを選択する訓練再開イベ
    ント設定手段(10)とを備え、 前記訓練再開制御手段(7)が、前記第2記憶装置
    (6)に記憶保存された前記制御状態データ(D)と前
    記シミュレーション状態データ(S)の前記第1記憶装
    置(5)への転送を制御し、前記訓練再開イベント設定
    手段で選択されたイベント発生時点の前記制御状態デー
    タ(D)と前記シミュレーション状態データ(S)の前
    記第1記憶装置から夫々前記模擬制御装置(2)と前記
    プロセスシミュレータ(1)への転送を制御する請求項
    1記載のプラント運転訓練用シミュレーションシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記模擬制御装置(2)と前記オペレー
    タ端末(3)とが第1ネットワーク(11)を介して接
    続され、前記プロセスシミュレータ(1)と前記運転訓
    練管理装置(4)とが第2ネットワーク(12)を介し
    て接続され、前記第1ネットワーク(11)と前記第2
    ネットワーク(12)がゲートウェイ(13)を介して
    接続され、前記第2記憶装置(6)が前記運転訓練管理
    装置(4)または前記第2ネットワーク(12)に接続
    され、前記第1記憶装置(5)の内の前記制御状態デー
    タ(D)と前記模擬制御信号(C)を一時記憶する制御
    信号記憶部(5a)が前記ゲートウェイ(13)内に設
    けられ、前記第1記憶装置(5)の内の前記プロセスシ
    ミュレータ(1)の内部状態を一時記憶するシミュレー
    ション状態記憶部(5b)が前記プロセスシミュレータ
    (1)内に設けらた請求項1または2記載のプラント運
    転訓練用シミュレーションシステム。
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