JPH11309475A - 流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法 - Google Patents

流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法

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JPH11309475A
JPH11309475A JP10117679A JP11767998A JPH11309475A JP H11309475 A JPH11309475 A JP H11309475A JP 10117679 A JP10117679 A JP 10117679A JP 11767998 A JP11767998 A JP 11767998A JP H11309475 A JPH11309475 A JP H11309475A
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Kazunari Kouden
一成 向殿
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正郎 小西
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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】平水時における汚濁物質の沈降促進機能並びに
水質浄化機能を十分に満足し得るとともに、出水時には
流速の増大と共に流水阻害率(流水抵抗)を低減し得る
汚濁低減装置を提供する。 【解決手段】植設基盤材10と、この植設基盤材10に
植設された多数の微生物担体11とからなる汚濁低減装
置1であって、前記微生物担体11は芯部に弾性線材1
4を一体的に有し、自立性並びに可撓性を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川、運河、湖沼
(ダム湖)の河口部、河川の支流合流部等の流水域内に
設置され、現位置において汚濁物質の沈降促進を図ると
ともに、生物学的処理による水質浄化を図り、汚濁物質
がその後に下流、湖沼または本流に拡散するのを防止す
るための汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、湖沼、ダム湖などの閉鎖性水
域では、夏季になるとアオコの異常発生による悪臭や魚
類のへい死、景観の阻害といった水質障害が発生してい
る。これは、湖沼やダム湖などに生活雑水や農薬などが
流れ込んで水中の植物栄養塩類の濃度が高まり、水質が
富栄養化するためであるが、湖沼やダム湖などに至る河
川での自然浄化がある程度期待できることを考えれば、
汚濁の流入負荷が河川等の自浄能力を遥かに越えている
ためとも言える。
【0003】現在行われている負荷低減対策は、下水道
や浄化槽整備などによる発生源対策と、周辺流域水路ま
たは対象水域内での浄化対策とに大別され、後者の具体
的対策としては、主に礫やプラスチックなどの接触材を
用いた接触酸化法、濾過や曝気などの物理的方法、ホテ
イアオイ、ウキクサ、アシなどの水生植物や土壌を利用
した自然浄化方法などの種々の方法が試みられている。
また、流水中の汚濁物質の拡散防止や沈降促進を図るこ
とを目的にフェンスやネットなどを利用する方法もあ
る。
【0004】他方、河川内での上流から下流へ向けての
汚濁負荷低減や、湖沼・ダム湖への汚濁流入負荷低減な
どを目的とした汚濁低減方法としては、たとえば特開昭
60−59214号公報や特開昭60−59215号公
報等に記載の発明がある。
【0005】前者の特開昭60−59214号公報に記
載される発明(第1従来法)は、図18に示される、浮
体51本体にシート状、ネット状または縄のれん状等の
垂下テール52を設け、これらを連設したフロートフェ
ンス50を河川に対し任意の形態で展開した状態で設置
し、かつたとえば図19に示すように、前記垂下テール
52の下端から河床Hに連結される紐状体からなる接続
体53を設けるようにしたものである。
【0006】後者の特開昭60−59215号公報に記
載の発明(第2従来法)は、図18に示される、浮体5
1本体にシート状、ネット状または縄のれん状等の垂下
テール52を設け、これらを連設したフロートフェンス
50を図20に示されるように、河川に対しX字形等に
設置するようにしたものである。
【0007】これら両発明は、フロートフェンス50を
河川に設置することにより、河川内に浮遊する汚濁物質
を沈降させるとともに、垂下テール52に付着している
生物膜によって水質の浄化を期待するものである。特
に、後者ではフロートフェンス50を“Xの字”型に展
設することによって水流に対する抵抗を高め、汚濁粒子
の沈降をより一層促進させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
2従来方法において、垂下テール52は流れの遅い緩流
域であれば、水流に流されながらも、ある程度の垂直状
態を保ち、汚濁物質の沈降促進や生物膜接触による水質
浄化が期待できるが、ある程度の流速のある流水域や流
速が増した出水時には、図22に示されるように、垂下
テール52がほぼ水流方向に面状に流されてしまい、十
分な汚濁物質の沈降促進効果が望めない状態になるとと
もに、接触効率も著しく低下し水質浄化効率も大きく低
下するようになる。また、浮体51が河川に対して横断
状態で配設されることになり、出水時に水の流れを大き
く阻害することになるため、現実の方法としては採用し
難いなどの問題がある。
【0009】これに対して、垂下テール52を河床に連
結する前記第1従来法の場合には、垂下テール52の下
端が接続体53を介して河床に固定されるため、ある程
度の流速があっても汚濁物質の沈降促進が図れるように
なるが、洪水などの出水時には大水量に対して著しい抵
抗を示し、限界を越えると接続体53が切断されてフロ
ートフェンス50が流されてしまう事態が容易に推測さ
れるとともに、出水によって流されてくる木片や粗大ゴ
ミなどがフェンス50に引っ掛かるなど河川管理上の問
題も発生する。
【0010】そこで本発明の主たる課題は、平水時にお
ける汚濁物質の沈降促進機能並びに水質浄化機能を十分
に満足し得るとともに、出水時には流速の増大と共に流
水阻害率(流水抵抗)を低減でき、しかもゴミなどを絡
ませることが少ないなど維持管理性にも優れた流水域に
適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本第1発明は、基体と、この基体に植設された多数の
微生物担体とからなる汚濁低減装置であって、前記微生
物担体は芯部に弾性線材を一体的に有し、自立性並びに
可撓性を備えていることを特徴とするものである。
【0012】以下、順に、第2発明は、浮体と、この浮
体下面から吊設された多数の微生物担体とからなる汚濁
低減装置であって、前記微生物担体は芯部に弾性線材を
一体的に有し、自立性並びに可撓性を備えていることを
特徴とするものである。
【0013】第3発明は、流水域内に設けられたフレー
ム支持材と、このフレーム支持材に対し上端側を回転中
心として揺動自在に取り付けられた微生物担体ユニット
と、この微生物担体ユニットの下端部に設けられた錘と
から構成されることを特徴とするものである。
【0014】第4発明は、流水域底部に設けられた架台
支持材と、この架台支持材に対し下端側を回転中心とし
て揺動自在に取り付けられた微生物担体ユニットと、こ
の微生物担体ユニットの上端部に設けられた浮子とから
構成されることを特徴とするものである。
【0015】第5発明は、流水域内に設けられた支持柱
に対し、2枚の微生物担体ユニットを前記支持柱を回転
中心として揺動自在にかつ平面視でハ字状に取付け、か
つ両微生物担体ユニット間に跨って弾発手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0016】第6発明は、流水域内に設けられた支持柱
に対し、微生物担体ユニットを前記支持柱を回転中心と
して揺動自在に取付け、かつこの微生物担体ユニットを
水流に逆らう回動方向に付勢させる付勢手段を設けると
ともに、前記微生物担体ユニットをほぼ流水直交方向に
配向保持するためのストッパー手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0017】他方、本発明に係る第1の汚濁拡散防止方
法は、河川内、湖沼の河口部または河川の支流合流部に
対して、芯部に弾性線材を有し、自立性並びに可撓性を
備えた微生物担体を水没せしめ、該微生物担体の水没位
置において汚濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物
担体による消化によって水質の浄化を図り、汚濁物質が
その後に下流、湖沼または本流に拡散するのを防止する
ことを特徴とするものである。
【0018】また、第2の汚濁拡散防止方法は、河川
内、湖沼の河口部または河川の支流合流部に対して、流
水抵抗の増大によって自動的に揺動動作し流水抵抗を低
減する揺動式微生物担体ユニットを没設し、該揺動式微
生物担体ユニットの設置部位において汚濁物質の沈降促
進を図るとともに、微生物担体による消化によって水質
の浄化を図り、汚濁物質がその後に下流、湖沼または本
流に拡散するのを防止することを特徴とするものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態毎に
図面を参照しながら詳述する。
【0020】〔第1形態例〕図1〜図3に示される第1
の汚濁低減装置1は、板状または格子枠状等適宜の形状
の植設基盤材10と、この植設基盤材10に対して植設
状態で取り付けられた多数の微生物担体11、11…と
からなる装置である。
【0021】前記植設基盤材10は、前記多数の微生物
担体11、11…の下端を直接または固定用金具等の部
材を介して固定し得るものであれば形状、構造等は何ら
限定されることはない。設置に当たっては、前記植設基
盤材10の自重を大きくして水流に流されないようにし
単に河床Hに静置するか、または図示しないアンカーを
もって河床Hに固定し、平水時はもちろんのこと、洪水
等の出水時にあっても水流によって流されることがない
よう固定される。
【0022】前記微生物担体11は、図2および図3に
示されるように、円筒状に製織された中空幹部12の側
面より十字方向のそれぞれに、細菌、菌類、原生生物、
微小後生生物などの微生物群が付着、生息し易い特定材
質の繊維糸を束ねた繊維糸条13A〜13Dをループ状
にかつ中空幹部12に沿って多数形成するとともに、前
記中空幹部12の内部に弾性芯材14を挿入して自立性
並びに可撓性を持たせたもの(以下、単に可撓性微生物
担体という。)であり、前記植設基盤材10に対して下
端が固定、上端自由の状態、すなわち植設状態で固定さ
れる。
【0023】より具体的には、前記微生物担体11は、
複数本の好適には無撚りの縦糸と横糸とで幹となる袋状
体(中空幹部12に相当)を織り込んで製織する過程に
おいて、所定箇所の縦糸または横糸(繊維糸条13A〜
13Dに相当)が前記袋状体(12)の半径方向外方に
延びてループが形成されたもので、好適には前記ループ
形成糸条以外の縦糸および横糸としては塩化ビニル糸が
用いられ、前記ループ形成糸には塩化ビニル糸に塩化ビ
ニリデン糸を加えて合糸したものが用いられる。このよ
うな構造の微生物担体11であれば、ループ形成糸が通
しとなるので微生物の活動により余剰汚泥が堆積したと
きの重量を変形なしに支持でき、形状保持性に優れ、か
つ十分な強度を有し、長期耐久性にも優れたものとな
る。さらに、この微生物担体11が好適に用いられる最
大の理由は、幹部(12)が中空とされ、この中空幹部
12に挿入される芯材を目的に添うように選定すること
で種々の機能を容易に与え得ることである。
【0024】本発明では、前記芯材として可撓性を有す
る弾性芯材14、具体的には小径として可撓性に富むよ
うにした、硬鋼線材、ピアノ線などの線材、プラスチッ
クからなる線材、炭素繊維よりなる線材、ファイバーグ
ラスからなる線材等を前記中空幹部12に挿入すること
で、前記植設基盤材10に植設された前記可撓性微生物
担体11、11…に自立性を持たせるとともに、水流抵
抗による外力を受けて自由に変形し得るようにしてあ
る。このように普通は直立状態にあり、外力によって容
易に変形し得る可撓性微生物担体11であれば、平水時
には直立状態若しくは若干の水流抵抗を受けて僅かに変
形した状態を維持し得ることで、水流に対する抵抗体と
なって汚濁物質の沈降促進を促すとともに、流水に対す
る十分な接触面積が確保され生物学的消化による水質浄
化作用が効率的に行われるようになる。さらに、浮き状
態で流れてくる木片やゴミ等は可撓性微生物担体11に
接触することなくその上側を通過し、また半沈み状態ま
たは水中を流れてくる木片やゴミなどがあっても、可撓
性微生物担体11、11…は流れ方向に沿って変形して
いるため、これらのゴミ等は可撓性微生物担体11、1
1…に絡むことなく流れ去るため、維持管理の面でも非
常に優れたものとなる。
【0025】そして、大雨や台風などによる出水時に
は、増大する水流抵抗によって前記可撓性微生物担体1
1、11…が比例的に変形量を増して流水抵抗を減じ、
水の流れを極力阻害しないように機能する。前記可撓性
微生物担体11の変形性能は、前記弾性芯材14の剛
性、すなわち材質および径によって一義的に決定され
る。したがって、前記可撓性微生物担体11、11…の
設置密度、設置場所の流速や水深、出水時の水流等(外
力)を勘案の上、可撓性微生物担体11の変形量と流水
阻害率(流水抵抗)との関係を実験等から定量的に求
め、前記弾性芯材14の材質および径を決定するように
すればよい。
【0026】本汚濁低減装置1は、前記機能から容易に
推測されるように、水の流れが変化する水域に対して好
適に適用される。具体的には、河川、運河、水路等は勿
論のこと、湖沼の河口部、河川の支流合流部等に対して
も好適に適用することが可能である。たとえば、湖沼の
河口部に適用する場合には、図5に示されるように、河
川16の河口部に対して適宜の数の汚濁低減装置1、1
…を設置し、汚濁物質が湖沼15に流入する前に、該設
置部位にて汚濁物質を沈降させるとともに、水質浄化を
図り、その後に汚濁物質が湖沼15に拡散するのを防止
する。
【0027】ところで、前記可撓性微生物担体11とし
ては、前述したもの以外に、たとえば、幹部が組紐また
は編物からなる微生物担体の前記幹部に対して弾性芯材
14を沿わし適所を結束して一体とし、「可撓性微生物
担体11」を構成するようにしてもよい。
【0028】〔第2形態例〕ところで、前記汚濁低減装
置1の原理は、前記例以外に他の形態によって実現する
ことも可能である。
【0029】たとえば、図4に示される第2の汚濁低減
装置2は、浮体17の下面から前記可撓性微生物担体1
1、11…を多数吊設状態で固定したものであり、基本
的に吊設された可撓性微生物担体11、11…は、平水
時には十分な汚濁沈降促進機能と水質浄化機能を果たし
ながらも、一旦水嵩が増し水流抵抗が増大がしたなら
ば、水流抵抗の増大に伴って水流抵抗を減ずるように変
形し、水の流れを極力阻害しないように機能する。さら
に、図示しないが、水上に渡した梁部材等から前記可撓
性微生物担体11が水没するように吊設してもよい。い
ずれにしても、一端側のみが支持された前記可撓性微生
物担体11を水中に水没せしめることで、本発明の効果
を奏し得るものとなる。
【0030】〔第3形態例〕図6〜図8に示される第3
の汚濁低減装置3は、特に出水時に流水抵抗を低減する
ため、流水抵抗によって可動される揺動式微生物担体ユ
ニットUとした例である。
【0031】同図に示されるように、河川または湖沼内
に脚部18b,18bが河床Hに固定された門型フレー
ム18を設け、この門型フレーム18の水平梁18aに
対して、多数の微生物担体19、19…をその吊点を回
転中心として揺動自在に吊下し、各微生物担体19、1
9…の下端に単一の錘部材20を設け、流水抵抗によっ
て開閉し得る揺動式微生物担体ユニットU(以下、単に
微生物担体ユニットともいう。)とするものである。以
下、本明細書では、流水抵抗によって可動し得る、微生
物担体を含めた一揃いの面組を「微生物担体ユニット
U」と称する。
【0032】揺動支点構造並びに微生物担体19の保持
構造は、たとえば図8に示されるように、水平梁18a
に外嵌される支点リング21の下面に支持杆22を固定
し、この支持杆22を微生物担体19の中空幹部12に
挿通し保持している。本形態で使用される微生物担体1
9は、可撓性を有しない乃至は可撓性であることを必須
の条件としない意味で前記第1形態例おける微生物担体
11とは異なる構造のものである。したがって、前記支
持杆22としては、たとえば可撓性を有しない比較的大
径のものを用いることができる。また、流水抵抗と開度
(流水阻害率)との関係は、前記錘20の重量を変える
ことによって任意に調整することができ、前記微生物担
体19、19…の設置密度、設置場所の流速や水深、出
水時の水流抵抗等を勘案の上、微生物担体ユニットUの
開度と流水阻害率との関係を試験等により定量的に求
め、前記錘20の重量を決定するようにすればよい。
【0033】ところで、前記微生物担体ユニットU全体
が、回動し得る条件の下では、図9に示される構造とす
ることもできる。方形状の担体支持枠23の内部に複数
の微生物担体19、19…を張設した微生物担体ユニッ
トUを門型フレーム18に支点リング21、21…を介
して揺動自在に連結し、流水抵抗によって前記微生物担
体ユニットUがブランコ状に回動し得るようにしてもよ
い。なお、24は錘である。この場合に使用される微生
物担体19としては、前記中空幹部12を有する微生物
担体19にこだわることなく、たとえば、シート状、縄
のれん状、ネット状、組み紐状等、任意の微生物担体を
使用することができる。もちろん、材質もポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ビニロン、
ポリエステルなど種々のものが使用可能である。
【0034】このような開閉構造の微生物担体ユニット
Uであれば、前記第1形態例の場合と同様に、平水時に
は鉛直状態若しくは若干の水流抵抗を受けて僅かに傾い
た状態に保持され、水流の抵抗体となって汚濁物質の沈
降促進を促すとともに、流水に対面する生物膜によって
十分な接触面積が確保され生物学的消化による水質浄化
作用が効率的に行われる。そして、出水時となって流速
が増した場合には、増大する水流抵抗によって前記微生
物担体ユニットUが図6に波線で示されるように、オー
プンされ、水流を逃がすことで流水抵抗が低減されるよ
うになる。前記微生物担体ユニットUの開度は流速によ
って変化し、流速に比例して開度が大きくなる点で非常
に合理的でもある。
【0035】なお、前記開閉式微生物担体ユニットUの
構造は、微生物担体配設域に対して部分的に適用するこ
とも可能である。たとえば、図10および図11に示さ
れるように、流水直交方向に所定の間隔を空けて支持柱
27、27…を設置し、各支持柱27、27間におい
て、上半部に前記支持柱27、27間に跨って方形枠2
8を固定するとともに、この方形枠28の内部に微生物
担体25を張設し、下半部に回動支軸26によって揺動
自在に支持された微生物担体ユニットUを取り付けるよ
うにすることもできる。出水時には図10に波線で示さ
れるように、下側の開閉式微生物担体ユニットUが流水
に押されて自動的に開かれる。なお、図示の例では、微
生物担体25としては、多数の繊維糸条が主に一方向あ
るいは十字方向に配置されたカーテン式のものが用いら
れている。
【0036】〔第4形態例〕本第4形態例は、図12お
よび図13に示されるように、微生物担体ユニットUを
下端側を回転中心として揺動自在とした汚濁低減装置4
の例である。
【0037】河床Hに対して前記微生物担体ユニットU
の支持部材となる支持架台31を固定し、この支持架台
31に対して支点リング32、32…を介して前記微生
物担体ユニットUを連結し、かつ前記微生物担体ユニッ
トUの上端側に浮子30を設けることで、平水時には鉛
直状態若しくは若干の水流抵抗を受けて僅かに傾いた状
態に保持され、水流が激しくなった際には流水抵抗によ
って図12に波線で示されるように、微生物担体ユニッ
トUの下端側を回転中心として下流側に傾動し、水流を
逃がすことで流水抵抗が低減されるようになっている。
【0038】〔第5形態例〕本第5形態例は、微生物担
体ユニットUを鉛直軸回りに開閉自在とした汚濁低減装
置5の例である。
【0039】第1例に係る汚濁低減装置5Aは、図14
および図15に示されるように、河床Hに対して支持柱
33を立設するとともに、この支持柱33に対して2つ
の微生物担体ユニットU,Uを平面視で傘状(ハ字状)
に、かつ側縁部を回転中心として揺動自在に取付け、さ
らに両微生物担体ユニットU,U間に跨ってスプリング
34等の弾発手段を設けたものである。
【0040】平水時には、前記両微生物担体ユニット
U,Uは、平面視でハ字状態を保持され、大雨や台風な
どによって水流が激しくなった際には流水抵抗によって
各微生物担体ユニットU,Uがそれぞれ内方向に揺動
し、水流を逃がすことで流水抵抗が低減されるようにな
っている。
【0041】続いて第2例に係る汚濁低減装置5Bは、
図16および図17に示されるように、流水直交方向に
離間をおいて河床Hに立設された2本の支持柱35に対
してそれぞれ支持柱35、35を回動中心として揺動自
在とされる微生物担体ユニットUを設け、かつ図17に
示されるように、巻きバネ36等の付勢手段によって水
流に逆らう揺動方向に向けて前記微生物担体ユニット
U,Uを付勢するようにするとともに、ストッパー37
によって常時の配向方向を流水直交方向となるようにし
たものである。
【0042】出水時には、微背異物担体ユニットU,U
が流水抵抗を受けて、丁度観音開き戸のように、左右の
微生物担体ユニットU,Uが中央から両側に開かれ、水
流を逃がし流水抵抗が低減されるようになる。
【0043】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、平
水時における汚濁物質の沈降促進機能並びに水質浄化機
能を十分に満足し得るとともに、出水時には流水抵抗の
増大に伴って自動的に流水阻害率(流水抵抗)を低減で
き、しかもゴミなどを絡ませることが少ないなど維持管
理性にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態例に係る汚濁低減装置1の側面図であ
る。
【図2】使用される微生物担体11の斜視図である。
【図3】使用される微生物担体11の横断面図である。
【図4】第2形態例に係る汚濁低減装置2の側面図であ
る。
【図5】汚濁低減装置の河口部への設置要領図である。
【図6】第3形態例に係る汚濁低減装置3の側面図であ
る。
【図7】汚濁低減装置3の正面図である。
【図8】揺動支点構造の詳細斜視図である。
【図9】汚濁低減装置3の変形例を示す正面図である。
【図10】部分的適用例のおける側面図である。
【図11】その正面図である。
【図12】第4形態例に係る汚濁低減装置4の側面図で
ある。
【図13】その正面図である。
【図14】第5形態例に係る汚濁低減装置5Aの平面図
である。
【図15】その正面図である。
【図16】第5形態例に係る汚濁低減装置5Bの平面図
である。
【図17】揺動支点部の構造斜視図である。
【図18】従来例に用いられるフロートフェンス50の
正面図である。
【図19】フロートフェンス50を用いた第1従来法の
側面図である。
【図20】フロートフェンス50を用いた第2従来法の
平面図である。
【図21】第1従来法における出水時のフロートフェン
ス状態図である。
【図22】第2従来法における出水時のフロートフェン
ス状態図である。
【符号の説明】
1〜5…汚濁低減装置、10…植設基盤材、11…可撓
性微生物担体、12…中空幹部、13A〜13D…繊維
糸条、14…弾性芯材、17…浮体、18…門型フレー
ム、19…微生物担体、20…錘、21…支点リング、
23…担体支持枠、U…微生物担体ユニット、30…浮
子、31…支持架台、33・35…支持柱、34…スプ
リング、36…巻きバネ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】流水域内に設けられた支持柱に対し、2枚
の微生物担体ユニットを前記支持柱を回転中心として揺
動自在にかつ平面視でハ字状に取付け、かつ両微生物担
体ユニット間に跨って弾発手段を設けたことを特徴とす
る流水域に適用される汚濁低減装置。
【請求項】流水域内に設けられた支持柱に対し、微生
物担体ユニットを前記支持柱を回転中心として揺動自在
に取付け、かつこの微生物担体ユニットを水流に逆らう
回動方向に付勢させる付勢手段を設けるとともに、前記
微生物担体ユニットをほぼ流水直交方向に配向保持する
ためのストッパー手段を設けたことを特徴とする流水域
に適用される汚濁低減装置。
【請求項】河川内、湖沼の河口部または河川の支流合
流部に対して、前記請求項1,2いずれかに記載の汚濁
低減装置を水没せしめ、該汚濁低減装置の水没位置にお
いて汚濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物担体に
よる消化によって水質の浄化を図り、汚濁物質がその後
に下流、湖沼または本流に拡散するのを防止することを
特徴とする汚濁拡散防止方法。
【請求項】河川内、湖沼の河口部または河川の支流合
流部に対して、前記請求項3〜5いずれかに記載の汚濁
低減装置を没設し、該汚濁低減装置の設置部位において
汚濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物担体による
消化によって水質の浄化を図り、汚濁物質がその後に下
流、湖沼または本流に拡散するのを防止することを特徴
とする汚濁拡散防止方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】第発明は、流水域内に設けられた支持柱
に対し、2枚の微生物担体ユニットを前記支持柱を回転
中心として揺動自在にかつ平面視でハ字状に取付け、か
つ両微生物担体ユニット間に跨って弾発手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】第発明は、流水域内に設けられた支持柱
に対し、微生物担体ユニットを前記支持柱を回転中心と
して揺動自在に取付け、かつこの微生物担体ユニットを
水流に逆らう回動方向に付勢させる付勢手段を設けると
ともに、前記微生物担体ユニットをほぼ流水直交方向に
配向保持するためのストッパー手段を設けたことを特徴
とするものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】他方、本発明に係る第1の汚濁拡散防止方
法は、河川内、湖沼の河口部または河川の支流合流部に
対して、前記請求項1,2いずれかに記載の汚濁低減装
置を水没せしめ、該汚濁低減装置の水没位置において汚
濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物担体による消
化によって水質の浄化を図り、汚濁物質がその後に下
流、湖沼または本流に拡散するのを防止することを特徴
とするものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、第2の汚濁拡散防止方法は、河川
内、湖沼の河口部または河川の支流合流部に対して、
記請求項3〜5いずれかに記載の汚濁低減装置を没設
し、該汚濁低減装置の設置部位において汚濁物質の沈降
促進を図るとともに、微生物担体による消化によって水
質の浄化を図り、汚濁物質がその後に下流、湖沼または
本流に拡散するのを防止することを特徴とするものであ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】出水時には、微生物担体ユニットU,Uが
流水抵抗を受けて、丁度観音開き戸のように、左右の微
生物担体ユニットU,Uが中央から両側に開かれ、水流
を逃がし流水抵抗が低減されるようになる。
フロントページの続き (71)出願人 000140292 株式会社奥村組 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 (71)出願人 000001373 鹿島建設株式会社 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 (71)出願人 000140694 株式会社加藤建設 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田字下市場 19番地の1 (71)出願人 000104191 カナツ技建工業株式会社 島根県松江市春日町636番地 (71)出願人 000162593 株式会社協和エクシオ 東京都渋谷区渋谷3丁目29番20号 (71)出願人 000001317 株式会社熊谷組 福井県福井市中央2丁目6番8号 (71)出願人 391019740 三信建設工業株式会社 東京都文京区後楽1丁目2番7号 (71)出願人 000006655 新日本製鐵株式会社 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 (71)出願人 390036504 日特建設株式会社 東京都中央区銀座8丁目14番14号 (71)出願人 000004422 日本建鐵株式会社 千葉県船橋市山手一丁目1番1号 (72)発明者 島谷 幸宏 茨城県つくば市大字旭1番地 建設省土木 研究所内 (72)発明者 中村 圭吾 茨城県つくば市大字旭1番地 建設省土木 研究所内 (72)発明者 田島 正八 茨城県つくば市西沢2−2 財団法人土木 研究センター技術研究所内 (72)発明者 村橋 和夫 大阪府大阪市天王寺区餌差町7番6号 株 式会社大阪防水建設社内 (72)発明者 向殿 一成 大阪府大阪市天王寺区餌差町7番6号 株 式会社大阪防水建設社内 (72)発明者 小西 正郎 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 白石 祐彰 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 脇本 春樹 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 田中 俊樹 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 濱田 良幸 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田字下市場 19番地の1 株式会社加藤建設内 (72)発明者 稲田 郷 島根県松江市春日町636番地 カナツ技建 工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 宏明 東京都港区赤坂4丁目13番13号 株式会社 協和エクシオ内 (72)発明者 門倉 伸行 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 大沢 一実 東京都文京区後楽1丁目2番7号 三信建 設工業株式会社内 (72)発明者 新坂 孝志 東京都文京区後楽1丁目2番7号 三信建 設工業株式会社内 (72)発明者 福永 和久 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 三木 理 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 玉木 和之 東京都中央区銀座8丁目14番14号 日特建 設株式会社内 (72)発明者 石田 光 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体と、この基体に植設された多数の微生
    物担体とからなる汚濁低減装置であって、 前記微生物担体は芯部に弾性線材を一体的に有し、自立
    性並びに可撓性を備えていることを特徴とする流水域に
    適用される汚濁低減装置。
  2. 【請求項2】浮体と、この浮体下面から吊設された多数
    の微生物担体とからなる汚濁低減装置であって、 前記微生物担体は芯部に弾性線材を一体的に有し、自立
    性並びに可撓性を備えていることを特徴とする流水域に
    適用される汚濁低減装置。
  3. 【請求項3】流水域内に設けられたフレーム支持材と、
    このフレーム支持材に対し上端側を回転中心として揺動
    自在に取り付けられた微生物担体ユニットと、この微生
    物担体ユニットの下端部に設けられた錘とから構成され
    ることを特徴とする流水域に適用される汚濁低減装置。
  4. 【請求項4】流水域底部に設けられた架台支持材と、こ
    の架台支持材に対し下端側を回転中心として揺動自在に
    取り付けられた微生物担体ユニットと、この微生物担体
    ユニットの上端部に設けられた浮子とから構成されるこ
    とを特徴とする流水域に適用される汚濁低減装置。
  5. 【請求項5】流水域内に設けられた支持柱に対し、2枚
    の微生物担体ユニットを前記支持柱を回転中心として揺
    動自在にかつ平面視でハ字状に取付け、かつ両微生物担
    体ユニット間に跨って弾発手段を設けたことを特徴とす
    る流水域に適用される汚濁低減装置。
  6. 【請求項6】流水域内に設けられた支持柱に対し、微生
    物担体ユニットを前記支持柱を回転中心として揺動自在
    に取付け、かつこの微生物担体ユニットを水流に逆らう
    回動方向に付勢させる付勢手段を設けるとともに、前記
    微生物担体ユニットをほぼ流水直交方向に配向保持する
    ためのストッパー手段を設けたことを特徴とする流水域
    に適用される汚濁低減装置。
  7. 【請求項7】河川内、湖沼の河口部または河川の支流合
    流部に対して、芯部に弾性線材を有し、自立性並びに可
    撓性を備えた微生物担体を水没せしめ、該微生物担体の
    水没位置において汚濁物質の沈降促進を図るとともに、
    微生物担体による消化によって水質の浄化を図り、汚濁
    物質がその後に下流、湖沼または本流に拡散するのを防
    止することを特徴とする汚濁拡散防止方法。
  8. 【請求項8】河川内、湖沼の河口部または河川の支流合
    流部に対して、流水抵抗の増大によって自動的に揺動動
    作し流水抵抗を低減する揺動式微生物担体ユニットを没
    設し、該揺動式微生物担体ユニットの設置部位において
    汚濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物担体による
    消化によって水質の浄化を図り、汚濁物質がその後に下
    流、湖沼または本流に拡散するのを防止することを特徴
    とする汚濁拡散防止方法。
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