JP2942759B1 - 流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法 - Google Patents
流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法Info
- Publication number
- JP2942759B1 JP2942759B1 JP10117679A JP11767998A JP2942759B1 JP 2942759 B1 JP2942759 B1 JP 2942759B1 JP 10117679 A JP10117679 A JP 10117679A JP 11767998 A JP11767998 A JP 11767998A JP 2942759 B1 JP2942759 B1 JP 2942759B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pollution
- reduction device
- microorganism carrier
- water
- flowing water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
Abstract
水質浄化機能を十分に満足し得るとともに、出水時には
流速の増大と共に流水阻害率(流水抵抗)を低減し得る
汚濁低減装置を提供する。 【解決手段】植設基盤材10と、この植設基盤材10に
植設された多数の微生物担体11とからなる汚濁低減装
置1であって、前記微生物担体11は芯部に弾性線材1
4を一体的に有し、自立性並びに可撓性を備えている。
Description
(ダム湖)の河口部、河川の支流合流部等の流水域内に
設置され、現位置において汚濁物質の沈降促進を図ると
ともに、生物学的処理による水質浄化を図り、汚濁物質
がその後に下流、湖沼または本流に拡散するのを防止す
るための汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法に関す
る。
域では、夏季になるとアオコの異常発生による悪臭や魚
類のへい死、景観の阻害といった水質障害が発生してい
る。これは、湖沼やダム湖などに生活雑水や農薬などが
流れ込んで水中の植物栄養塩類の濃度が高まり、水質が
富栄養化するためであるが、湖沼やダム湖などに至る河
川での自然浄化がある程度期待できることを考えれば、
汚濁の流入負荷が河川等の自浄能力を遥かに越えている
ためとも言える。
や浄化槽整備などによる発生源対策と、周辺流域水路ま
たは対象水域内での浄化対策とに大別され、後者の具体
的対策としては、主に礫やプラスチックなどの接触材を
用いた接触酸化法、濾過や曝気などの物理的方法、ホテ
イアオイ、ウキクサ、アシなどの水生植物や土壌を利用
した自然浄化方法などの種々の方法が試みられている。
また、流水中の汚濁物質の拡散防止や沈降促進を図るこ
とを目的にフェンスやネットなどを利用する方法もあ
る。
汚濁負荷低減や、湖沼・ダム湖への汚濁流入負荷低減な
どを目的とした汚濁低減方法としては、たとえば特開昭
60−59214号公報や特開昭60−59215号公
報等に記載の発明がある。
載される発明(第1従来法)は、図18に示される、浮
体51本体にシート状、ネット状または縄のれん状等の
垂下テール52を設け、これらを連設したフロートフェ
ンス50を河川に対し任意の形態で展開した状態で設置
し、かつたとえば図19に示すように、前記垂下テール
52の下端から河床Hに連結される紐状体からなる接続
体53を設けるようにしたものである。
載の発明(第2従来法)は、図18に示される、浮体5
1本体にシート状、ネット状または縄のれん状等の垂下
テール52を設け、これらを連設したフロートフェンス
50を図20に示されるように、河川に対しX字形等に
設置するようにしたものである。
河川に設置することにより、河川内に浮遊する汚濁物質
を沈降させるとともに、垂下テール52に付着している
生物膜によって水質の浄化を期待するものである。特
に、後者ではフロートフェンス50を“Xの字”型に展
設することによって水流に対する抵抗を高め、汚濁粒子
の沈降をより一層促進させるようにしている。
2従来方法において、垂下テール52は流れの遅い緩流
域であれば、水流に流されながらも、ある程度の垂直状
態を保ち、汚濁物質の沈降促進や生物膜接触による水質
浄化が期待できるが、ある程度の流速のある流水域や流
速が増した出水時には、図22に示されるように、垂下
テール52がほぼ水流方向に面状に流されてしまい、十
分な汚濁物質の沈降促進効果が望めない状態になるとと
もに、接触効率も著しく低下し水質浄化効率も大きく低
下するようになる。また、浮体51が河川に対して横断
状態で配設されることになり、出水時に水の流れを大き
く阻害することになるため、現実の方法としては採用し
難いなどの問題がある。
結する前記第1従来法の場合には、垂下テール52の下
端が接続体53を介して河床に固定されるため、ある程
度の流速があっても汚濁物質の沈降促進が図れるように
なるが、洪水などの出水時には大水量に対して著しい抵
抗を示し、限界を越えると接続体53が切断されてフロ
ートフェンス50が流されてしまう事態が容易に推測さ
れるとともに、出水によって流されてくる木片や粗大ゴ
ミなどがフェンス50に引っ掛かるなど河川管理上の問
題も発生する。
ける汚濁物質の沈降促進機能並びに水質浄化機能を十分
に満足し得るとともに、出水時には流速の増大と共に流
水阻害率(流水抵抗)を低減でき、しかもゴミなどを絡
ませることが少ないなど維持管理性にも優れた流水域に
適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法を提供
することにある。
の本第1発明は、基体と、この基体に植設された多数の
微生物担体とからなる汚濁低減装置であって、前記微生
物担体は芯部に弾性線材を一体的に有し、自立性並びに
可撓性を備えていることを特徴とするものである。
体下面から吊設された多数の微生物担体とからなる汚濁
低減装置であって、前記微生物担体は芯部に弾性線材を
一体的に有し、自立性並びに可撓性を備えていることを
特徴とするものである。
ム支持材と、このフレーム支持材に対し上端側を回転中
心として揺動自在に取り付けられた微生物担体ユニット
と、この微生物担体ユニットの下端部に設けられた錘と
から構成されることを特徴とするものである。
に対し、2枚の微生物担体ユニットを前記支持柱を回転
中心として揺動自在にかつ平面視でハ字状に取付け、か
つ両微生物担体ユニット間に跨って弾発手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
に対し、微生物担体ユニットを前記支持柱を回転中心と
して揺動自在に取付け、かつこの微生物担体ユニットを
水流に逆らう回動方向に付勢させる付勢手段を設けると
ともに、前記微生物担体ユニットをほぼ流水直交方向に
配向保持するためのストッパー手段を設けたことを特徴
とするものである。
法は、河川内、湖沼の河口部または河川の支流合流部に
対して、前記請求項1,2いずれかに記載の汚濁低減装
置を水没せしめ、該汚濁低減装置の水没位置において汚
濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物担体による消
化によって水質の浄化を図り、汚濁物質がその後に下
流、湖沼または本流に拡散するのを防止することを特徴
とするものである。
内、湖沼の河口部または河川の支流合流部に対して、前
記請求項3〜5いずれかに記載の汚濁低減装置を没設
し、該汚濁低減装置の設置部位において汚濁物質の沈降
促進を図るとともに、微生物担体による消化によって水
質の浄化を図り、汚濁物質がその後に下流、湖沼または
本流に拡散するのを防止することを特徴とするものであ
る。
図面を参照しながら詳述する。
の汚濁低減装置1は、板状または格子枠状等適宜の形状
の植設基盤材10と、この植設基盤材10に対して植設
状態で取り付けられた多数の微生物担体11、11…と
からなる装置である。
担体11、11…の下端を直接または固定用金具等の部
材を介して固定し得るものであれば形状、構造等は何ら
限定されることはない。設置に当たっては、前記植設基
盤材10の自重を大きくして水流に流されないようにし
単に河床Hに静置するか、または図示しないアンカーを
もって河床Hに固定し、平水時はもちろんのこと、洪水
等の出水時にあっても水流によって流されることがない
よう固定される。
示されるように、円筒状に製織された中空幹部12の側
面より十字方向のそれぞれに、細菌、菌類、原生生物、
微小後生生物などの微生物群が付着、生息し易い特定材
質の繊維糸を束ねた繊維糸条13A〜13Dをループ状
にかつ中空幹部12に沿って多数形成するとともに、前
記中空幹部12の内部に弾性芯材14を挿入して自立性
並びに可撓性を持たせたもの(以下、単に可撓性微生物
担体という。)であり、前記植設基盤材10に対して下
端が固定、上端自由の状態、すなわち植設状態で固定さ
れる。
複数本の好適には無撚りの縦糸と横糸とで幹となる袋状
体(中空幹部12に相当)を織り込んで製織する過程に
おいて、所定箇所の縦糸または横糸(繊維糸条13A〜
13Dに相当)が前記袋状体(12)の半径方向外方に
延びてループが形成されたもので、好適には前記ループ
形成糸条以外の縦糸および横糸としては塩化ビニル糸が
用いられ、前記ループ形成糸には塩化ビニル糸に塩化ビ
ニリデン糸を加えて合糸したものが用いられる。このよ
うな構造の微生物担体11であれば、ループ形成糸が通
しとなるので微生物の活動により余剰汚泥が堆積したと
きの重量を変形なしに支持でき、形状保持性に優れ、か
つ十分な強度を有し、長期耐久性にも優れたものとな
る。さらに、この微生物担体11が好適に用いられる最
大の理由は、幹部(12)が中空とされ、この中空幹部
12に挿入される芯材を目的に添うように選定すること
で種々の機能を容易に与え得ることである。
る弾性芯材14、具体的には小径として可撓性に富むよ
うにした、硬鋼線材、ピアノ線などの線材、プラスチッ
クからなる線材、炭素繊維よりなる線材、ファイバーグ
ラスからなる線材等を前記中空幹部12に挿入すること
で、前記植設基盤材10に植設された前記可撓性微生物
担体11、11…に自立性を持たせるとともに、水流抵
抗による外力を受けて自由に変形し得るようにしてあ
る。このように普通は直立状態にあり、外力によって容
易に変形し得る可撓性微生物担体11であれば、平水時
には直立状態若しくは若干の水流抵抗を受けて僅かに変
形した状態を維持し得ることで、水流に対する抵抗体と
なって汚濁物質の沈降促進を促すとともに、流水に対す
る十分な接触面積が確保され生物学的消化による水質浄
化作用が効率的に行われるようになる。さらに、浮き状
態で流れてくる木片やゴミ等は可撓性微生物担体11に
接触することなくその上側を通過し、また半沈み状態ま
たは水中を流れてくる木片やゴミなどがあっても、可撓
性微生物担体11、11…は流れ方向に沿って変形して
いるため、これらのゴミ等は可撓性微生物担体11、1
1…に絡むことなく流れ去るため、維持管理の面でも非
常に優れたものとなる。
は、増大する水流抵抗によって前記可撓性微生物担体1
1、11…が比例的に変形量を増して流水抵抗を減じ、
水の流れを極力阻害しないように機能する。前記可撓性
微生物担体11の変形性能は、前記弾性芯材14の剛
性、すなわち材質および径によって一義的に決定され
る。したがって、前記可撓性微生物担体11、11…の
設置密度、設置場所の流速や水深、出水時の水流等(外
力)を勘案の上、可撓性微生物担体11の変形量と流水
阻害率(流水抵抗)との関係を実験等から定量的に求
め、前記弾性芯材14の材質および径を決定するように
すればよい。
推測されるように、水の流れが変化する水域に対して好
適に適用される。具体的には、河川、運河、水路等は勿
論のこと、湖沼の河口部、河川の支流合流部等に対して
も好適に適用することが可能である。たとえば、湖沼の
河口部に適用する場合には、図5に示されるように、河
川16の河口部に対して適宜の数の汚濁低減装置1、1
…を設置し、汚濁物質が湖沼15に流入する前に、該設
置部位にて汚濁物質を沈降させるとともに、水質浄化を
図り、その後に汚濁物質が湖沼15に拡散するのを防止
する。
ては、前述したもの以外に、たとえば、幹部が組紐また
は編物からなる微生物担体の前記幹部に対して弾性芯材
14を沿わし適所を結束して一体とし、「可撓性微生物
担体11」を構成するようにしてもよい。
置1の原理は、前記例以外に他の形態によって実現する
ことも可能である。
装置2は、浮体17の下面から前記可撓性微生物担体1
1、11…を多数吊設状態で固定したものであり、基本
的に吊設された可撓性微生物担体11、11…は、平水
時には十分な汚濁沈降促進機能と水質浄化機能を果たし
ながらも、一旦水嵩が増し水流抵抗が増大がしたなら
ば、水流抵抗の増大に伴って水流抵抗を減ずるように変
形し、水の流れを極力阻害しないように機能する。さら
に、図示しないが、水上に渡した梁部材等から前記可撓
性微生物担体11が水没するように吊設してもよい。い
ずれにしても、一端側のみが支持された前記可撓性微生
物担体11を水中に水没せしめることで、本発明の効果
を奏し得るものとなる。
の汚濁低減装置3は、特に出水時に流水抵抗を低減する
ため、流水抵抗によって可動される揺動式微生物担体ユ
ニットUとした例である。
に脚部18b,18bが河床Hに固定された門型フレー
ム18を設け、この門型フレーム18の水平梁18aに
対して、多数の微生物担体19、19…をその吊点を回
転中心として揺動自在に吊下し、各微生物担体19、1
9…の下端に単一の錘部材20を設け、流水抵抗によっ
て開閉し得る揺動式微生物担体ユニットU(以下、単に
微生物担体ユニットともいう。)とするものである。以
下、本明細書では、流水抵抗によって可動し得る、微生
物担体を含めた一揃いの面組を「微生物担体ユニット
U」と称する。
構造は、たとえば図8に示されるように、水平梁18a
に外嵌される支点リング21の下面に支持杆22を固定
し、この支持杆22を微生物担体19の中空幹部12に
挿通し保持している。本形態で使用される微生物担体1
9は、可撓性を有しない乃至は可撓性であることを必須
の条件としない意味で前記第1形態例おける微生物担体
11とは異なる構造のものである。したがって、前記支
持杆22としては、たとえば可撓性を有しない比較的大
径のものを用いることができる。また、流水抵抗と開度
(流水阻害率)との関係は、前記錘20の重量を変える
ことによって任意に調整することができ、前記微生物担
体19、19…の設置密度、設置場所の流速や水深、出
水時の水流抵抗等を勘案の上、微生物担体ユニットUの
開度と流水阻害率との関係を試験等により定量的に求
め、前記錘20の重量を決定するようにすればよい。
が、回動し得る条件の下では、図9に示される構造とす
ることもできる。方形状の担体支持枠23の内部に複数
の微生物担体19、19…を張設した微生物担体ユニッ
トUを門型フレーム18に支点リング21、21…を介
して揺動自在に連結し、流水抵抗によって前記微生物担
体ユニットUがブランコ状に回動し得るようにしてもよ
い。なお、24は錘である。この場合に使用される微生
物担体19としては、前記中空幹部12を有する微生物
担体19にこだわることなく、たとえば、シート状、縄
のれん状、ネット状、組み紐状等、任意の微生物担体を
使用することができる。もちろん、材質もポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ビニロン、
ポリエステルなど種々のものが使用可能である。
Uであれば、前記第1形態例の場合と同様に、平水時に
は鉛直状態若しくは若干の水流抵抗を受けて僅かに傾い
た状態に保持され、水流の抵抗体となって汚濁物質の沈
降促進を促すとともに、流水に対面する生物膜によって
十分な接触面積が確保され生物学的消化による水質浄化
作用が効率的に行われる。そして、出水時となって流速
が増した場合には、増大する水流抵抗によって前記微生
物担体ユニットUが図6に波線で示されるように、オー
プンされ、水流を逃がすことで流水抵抗が低減されるよ
うになる。前記微生物担体ユニットUの開度は流速によ
って変化し、流速に比例して開度が大きくなる点で非常
に合理的でもある。
構造は、微生物担体配設域に対して部分的に適用するこ
とも可能である。たとえば、図10および図11に示さ
れるように、流水直交方向に所定の間隔を空けて支持柱
27、27…を設置し、各支持柱27、27間におい
て、上半部に前記支持柱27、27間に跨って方形枠2
8を固定するとともに、この方形枠28の内部に微生物
担体25を張設し、下半部に回動支軸26によって揺動
自在に支持された微生物担体ユニットUを取り付けるよ
うにすることもできる。出水時には図10に波線で示さ
れるように、下側の開閉式微生物担体ユニットUが流水
に押されて自動的に開かれる。なお、図示の例では、微
生物担体25としては、多数の繊維糸条が主に一方向あ
るいは十字方向に配置されたカーテン式のものが用いら
れている。
よび図13に示されるように、微生物担体ユニットUを
下端側を回転中心として揺動自在とした汚濁低減装置4
の例である。
の支持部材となる支持架台31を固定し、この支持架台
31に対して支点リング32、32…を介して前記微生
物担体ユニットUを連結し、かつ前記微生物担体ユニッ
トUの上端側に浮子30を設けることで、平水時には鉛
直状態若しくは若干の水流抵抗を受けて僅かに傾いた状
態に保持され、水流が激しくなった際には流水抵抗によ
って図12に波線で示されるように、微生物担体ユニッ
トUの下端側を回転中心として下流側に傾動し、水流を
逃がすことで流水抵抗が低減されるようになっている。
体ユニットUを鉛直軸回りに開閉自在とした汚濁低減装
置5の例である。
および図15に示されるように、河床Hに対して支持柱
33を立設するとともに、この支持柱33に対して2つ
の微生物担体ユニットU,Uを平面視で傘状(ハ字状)
に、かつ側縁部を回転中心として揺動自在に取付け、さ
らに両微生物担体ユニットU,U間に跨ってスプリング
34等の弾発手段を設けたものである。
U,Uは、平面視でハ字状態を保持され、大雨や台風な
どによって水流が激しくなった際には流水抵抗によって
各微生物担体ユニットU,Uがそれぞれ内方向に揺動
し、水流を逃がすことで流水抵抗が低減されるようにな
っている。
図16および図17に示されるように、流水直交方向に
離間をおいて河床Hに立設された2本の支持柱35に対
してそれぞれ支持柱35、35を回動中心として揺動自
在とされる微生物担体ユニットUを設け、かつ図17に
示されるように、巻きバネ36等の付勢手段によって水
流に逆らう揺動方向に向けて前記微生物担体ユニット
U,Uを付勢するようにするとともに、ストッパー37
によって常時の配向方向を流水直交方向となるようにし
たものである。
流水抵抗を受けて、丁度観音開き戸のように、左右の微
生物担体ユニットU,Uが中央から両側に開かれ、水流
を逃がし流水抵抗が低減されるようになる。
水時における汚濁物質の沈降促進機能並びに水質浄化機
能を十分に満足し得るとともに、出水時には流水抵抗の
増大に伴って自動的に流水阻害率(流水抵抗)を低減で
き、しかもゴミなどを絡ませることが少ないなど維持管
理性にも優れたものとなる。
る。
る。
る。
ある。
である。
である。
正面図である。
側面図である。
平面図である。
ス状態図である。
ス状態図である。
性微生物担体、12…中空幹部、13A〜13D…繊維
糸条、14…弾性芯材、17…浮体、18…門型フレー
ム、19…微生物担体、20…錘、21…支点リング、
23…担体支持枠、U…微生物担体ユニット、30…浮
子、31…支持架台、33・35…支持柱、34…スプ
リング、36…巻きバネ
Claims (7)
- 【請求項1】基体と、この基体に植設された多数の微生
物担体とからなる汚濁低減装置であって、 前記微生物担体は芯部に弾性線材を一体的に有し、自立
性並びに可撓性を備えていることを特徴とする流水域に
適用される汚濁低減装置。 - 【請求項2】浮体と、この浮体下面から吊設された多数
の微生物担体とからなる汚濁低減装置であって、 前記微生物担体は芯部に弾性線材を一体的に有し、自立
性並びに可撓性を備えていることを特徴とする流水域に
適用される汚濁低減装置。 - 【請求項3】流水域内に設けられたフレーム支持材と、
このフレーム支持材に対し上端側を回転中心として揺動
自在に取り付けられた微生物担体ユニットと、この微生
物担体ユニットの下端部に設けられた錘とから構成され
ることを特徴とする流水域に適用される汚濁低減装置。 - 【請求項4】流水域内に設けられた支持柱に対し、2枚
の微生物担体ユニットを前記支持柱を回転中心として揺
動自在にかつ平面視でハ字状に取付け、かつ両微生物担
体ユニット間に跨って弾発手段を設けたことを特徴とす
る流水域に適用される汚濁低減装置。 - 【請求項5】流水域内に設けられた支持柱に対し、微生
物担体ユニットを前記支持柱を回転中心として揺動自在
に取付け、かつこの微生物担体ユニットを水流に逆らう
回動方向に付勢させる付勢手段を設けるとともに、前記
微生物担体ユニットをほぼ流水直交方向に配向保持する
ためのストッパー手段を設けたことを特徴とする流水域
に適用される汚濁低減装置。 - 【請求項6】河川内、湖沼の河口部または河川の支流合
流部に対して、前記請求項1,2いずれかに記載の汚濁
低減装置を水没せしめ、該汚濁低減装置の水没位置にお
いて汚濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物担体に
よる消化によって水質の浄化を図り、汚濁物質がその後
に下流、湖沼または本流に拡散するのを防止することを
特徴とする汚濁拡散防止方法。 - 【請求項7】河川内、湖沼の河口部または河川の支流合
流部に対して、前記請求項3〜5いずれかに記載の汚濁
低減装置を没設し、該汚濁低減装置の設置部位において
汚濁物質の沈降促進を図るとともに、微生物担体による
消化によって水質の浄化を図り、汚濁物質がその後に下
流、湖沼または本流に拡散するのを防止することを特徴
とする汚濁拡散防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10117679A JP2942759B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10117679A JP2942759B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2942759B1 true JP2942759B1 (ja) | 1999-08-30 |
JPH11309475A JPH11309475A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14717612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10117679A Expired - Lifetime JP2942759B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2942759B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102557273A (zh) * | 2012-03-05 | 2012-07-11 | 武汉百安生物科技有限责任公司 | 一种用于去除湖泊河流中污染物的活性生物膜及其制作方法和应用 |
WO2023206602A1 (zh) * | 2022-04-27 | 2023-11-02 | 桐乡市小老板特种塑料制品有限公司 | 一种流动水中污水生物处理装置 |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4620323B2 (ja) * | 2002-10-21 | 2011-01-26 | 株式会社ジオフロント | 水質浄化方法 |
US7520980B2 (en) * | 2004-12-13 | 2009-04-21 | Aquarius Environmental Technologies Ltd. | Bioreactor system for multi-stage biological wastewater treatment |
US7731852B2 (en) | 2004-12-13 | 2010-06-08 | Aquarius Technologies Inc. | Biomass support members and panels, biological processes and biological wastewater treatment apparatus |
MX2008008489A (es) * | 2005-12-27 | 2008-09-26 | Bioprocessh2O Llc | Aparato de biomedio y metodo de uso. |
JP2009195850A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Soen Co Ltd | 水質浄化ユニットおよび水質浄化システム |
JP2009195848A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Soen Co Ltd | 水質浄化構造物 |
JP2009195849A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Soen Co Ltd | 水質浄化構造物 |
WO2010047640A1 (en) * | 2008-10-24 | 2010-04-29 | Phyto Hydrology Europe Ab | A lamellar structure for treatment and aeration of water and wastewater |
JP5380688B2 (ja) * | 2010-01-22 | 2014-01-08 | ニッコー株式会社 | 水処理部材、浄化槽、及び水処理装置 |
JP5448955B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2014-03-19 | 五洋建設株式会社 | 汚濁防止枠および汚濁粒子の沈降促進工法 |
JP2014039887A (ja) * | 2010-12-17 | 2014-03-06 | Komatsu Seiren Co Ltd | 水浄化材 |
GB2489036B (en) * | 2011-03-17 | 2015-10-14 | Biomatrix Water Technology Llp | Attached growth media element |
CN102259985B (zh) * | 2011-07-01 | 2012-11-28 | 河海大学 | 一种用生物膜强化的表面流人工湿地系统的方法 |
CN102963987A (zh) * | 2012-12-04 | 2013-03-13 | 艾特克控股集团有限公司 | 一种水处理用玄武岩纤维载体 |
CN104176822B (zh) * | 2014-08-08 | 2015-10-28 | 江苏大学 | 一种水体净化用生物载体 |
JP6497694B2 (ja) * | 2014-10-23 | 2019-04-10 | 日本ソリッド株式会社 | 汚濁水の汚濁拡散防止方法 |
JP6234397B2 (ja) * | 2015-03-25 | 2017-11-22 | 姫路エコテック株式会社 | 取水設備の水生生物付着低減方法 |
CN104787873B (zh) * | 2015-03-25 | 2017-02-22 | 深圳地大水务工程有限公司 | 人工根系填料单元、生物载体及生物膜生物反应器模块 |
CN105347468B (zh) * | 2015-12-16 | 2018-01-09 | 苏州捷宁模塑有限公司 | 一种屠宰废水处理用的净化填料 |
CN115321688A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-11-11 | 暨南大学 | 一种用于河道水质提升的自调节生物格栅装置及应用系统 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10117679A patent/JP2942759B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102557273A (zh) * | 2012-03-05 | 2012-07-11 | 武汉百安生物科技有限责任公司 | 一种用于去除湖泊河流中污染物的活性生物膜及其制作方法和应用 |
CN102557273B (zh) * | 2012-03-05 | 2013-06-26 | 武汉百安生物科技有限责任公司 | 一种用于去除湖泊河流中污染物的活性生物膜及其制作方法和应用 |
WO2023206602A1 (zh) * | 2022-04-27 | 2023-11-02 | 桐乡市小老板特种塑料制品有限公司 | 一种流动水中污水生物处理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11309475A (ja) | 1999-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2942759B1 (ja) | 流水域に適用される汚濁低減装置および汚濁拡散防止方法 | |
US6346193B1 (en) | Method of and apparatus for protecting and improving water quality in substantially enclosed bodies of water | |
KR101227842B1 (ko) | 오탁 및 녹조방지용 부유체 | |
JP2942757B1 (ja) | ウェットランド併用による水質浄化方法 | |
JP3342219B2 (ja) | 育苗用マット | |
KR20000036265A (ko) | 수변 식물을 이용한 하천의 수질 정화 시스템 | |
CN108558013B (zh) | 一种适用于河道的沉沙系统 | |
CN108128885A (zh) | 消除感潮河道黑臭水体的河道生态处理系统 | |
KR200202650Y1 (ko) | 하천의 수질 정화용 인공 부도 | |
JPH07171589A (ja) | 汚染流域浄化用の人工水草 | |
JPH09141280A (ja) | 河川等の水域の水質浄化装置 | |
JP2001025327A (ja) | 湖沼等の浄化装置 | |
CN201501812U (zh) | 一种用于水体生物净化的生物滤墙 | |
JPH08331998A (ja) | 自然水系の浄水構造 | |
JP2696469B2 (ja) | 河川の浄化装置 | |
JP2820387B2 (ja) | 河川浄化装置 | |
CN102583758A (zh) | 浮床滤网式生物栅 | |
CN107059819B (zh) | 一种快速截污除淤链网 | |
KR100310231B1 (ko) | 미생물접촉재를이용한하천정화방법및그장치 | |
CN207903977U (zh) | 消除感潮河道黑臭水体的河道生态处理系统 | |
KR100385162B1 (ko) | 하천의 수질 개선장치 | |
JP3200774B2 (ja) | 礫間接触浄化水路 | |
KR101971400B1 (ko) | 인공 식물섬용 구조체 | |
KR200214569Y1 (ko) | 일단 고정 로프상 접촉재에 의한 하천수질 정화장치 | |
JP2003088884A (ja) | 杭を用いた下水処理システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990524 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313122 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618 Year of fee payment: 10 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |