JP2001025327A - 湖沼等の浄化装置 - Google Patents
湖沼等の浄化装置Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Abstract
(57)【要約】
【課題】 湖水等にスイレンなどの水生植物を繁殖さ
せ、繁殖した水生植物によって遮光させて光合成による
アオコなどの有害藻類等の繁殖するのを防止する。 【解決手段】 窒素やリン等の富栄養化の原因物質が流
れ込む水域の水面下に張りめぐらせて設置され、スイレ
ンなどの水生植物3の種子を多数保持するロープにより
織り上げられた網体1と、網体1を水面下所定の位置に
吊持する浮体2と、網体1の上流側を支持し、かつ、中
間にヒンジ5を有して開く方向に付勢され、水流13が
強いときに両端が下流側に折り曲がるようになってい
る、浮体8を有する整流板5と、整流板5を係留する係
留索10、11とを有する湖沼等の浄化装置。
せ、繁殖した水生植物によって遮光させて光合成による
アオコなどの有害藻類等の繁殖するのを防止する。 【解決手段】 窒素やリン等の富栄養化の原因物質が流
れ込む水域の水面下に張りめぐらせて設置され、スイレ
ンなどの水生植物3の種子を多数保持するロープにより
織り上げられた網体1と、網体1を水面下所定の位置に
吊持する浮体2と、網体1の上流側を支持し、かつ、中
間にヒンジ5を有して開く方向に付勢され、水流13が
強いときに両端が下流側に折り曲がるようになってい
る、浮体8を有する整流板5と、整流板5を係留する係
留索10、11とを有する湖沼等の浄化装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湖沼等の浄化装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湖沼等の河川が流れ込む水域で
は、窒素やリン等の原因物質(栄養塩)が流入すること
によって、アオコなどの有害藻類等が繁殖し、水道原水
を悪化させて上水設備の負荷が増加する。また、湖沼等
は、一般に景観の良いところが多いが、有害藻類等が繁
殖するとその景観を悪化させてしまう。
は、窒素やリン等の原因物質(栄養塩)が流入すること
によって、アオコなどの有害藻類等が繁殖し、水道原水
を悪化させて上水設備の負荷が増加する。また、湖沼等
は、一般に景観の良いところが多いが、有害藻類等が繁
殖するとその景観を悪化させてしまう。
【0003】このアオコなどの有害藻類等の繁殖は、こ
れら水域に流れ込む河川水や下水処理水、農業排水(肥
料等)などの各種排水中に含まれているリンや窒素等の
富栄養の栄養塩によって、その水域が富栄養化すること
が原因である。
れら水域に流れ込む河川水や下水処理水、農業排水(肥
料等)などの各種排水中に含まれているリンや窒素等の
富栄養の栄養塩によって、その水域が富栄養化すること
が原因である。
【0004】このアオコなどの有害藻類等の繁殖を防止
するため、従来、(1)流入栄養塩を発生源で下水処理
設備により除去する方法。(2)水生植物や藻類を繁茂
させて栄養塩を吸収させ、その水生植物などを回収分離
する方法。(3)揚水ポンプなどで底層の水を汲み上
げ、表層の温度を下げて、有害藻類等の増殖を抑える方
法等が提案されている。
するため、従来、(1)流入栄養塩を発生源で下水処理
設備により除去する方法。(2)水生植物や藻類を繁茂
させて栄養塩を吸収させ、その水生植物などを回収分離
する方法。(3)揚水ポンプなどで底層の水を汲み上
げ、表層の温度を下げて、有害藻類等の増殖を抑える方
法等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法で富栄養化を防止するのに、(1)流入栄養塩
を発生源で下水処理設備により除去する方法では、農業
排水や魚の餌に含まれる栄養塩には対応することができ
ない。
来の方法で富栄養化を防止するのに、(1)流入栄養塩
を発生源で下水処理設備により除去する方法では、農業
排水や魚の餌に含まれる栄養塩には対応することができ
ない。
【0006】(2)栄養塩を水生植物や藻類に吸収さ
せ、それを回収分離する方法では、植物による栄養塩の
吸収速度が遅く、回収した植物や藻類の使い途がない。
また、一部の植物は、2m以上の深さの湖沼等では根を
張る場所がないので、繁殖させられない。
せ、それを回収分離する方法では、植物による栄養塩の
吸収速度が遅く、回収した植物や藻類の使い途がない。
また、一部の植物は、2m以上の深さの湖沼等では根を
張る場所がないので、繁殖させられない。
【0007】(3)揚水ポンプなどで底層の水を汲み上
げ、表層の温度を下げて、有害藻類等の増殖を抑える方
法では、ダム湖などの深い水域でしか使えず、効果も完
全でない。
げ、表層の温度を下げて、有害藻類等の増殖を抑える方
法では、ダム湖などの深い水域でしか使えず、効果も完
全でない。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ために創案されたもので、湖水にスイレンなどの水生植
物を繁殖させ、繁殖した水生植物によって遮光させて光
合成によるアオコなどの有害藻類等の繁殖を防止するよ
うにした湖沼等の浄化装置を提供することを目的とする
ものである。
ために創案されたもので、湖水にスイレンなどの水生植
物を繁殖させ、繁殖した水生植物によって遮光させて光
合成によるアオコなどの有害藻類等の繁殖を防止するよ
うにした湖沼等の浄化装置を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載発明によれば、窒素やリン等の富栄養
化の原因物質が流れ込む水域の水面下に張りめぐらせて
設置され、スイレンなどの水生植物の種子を多数保持す
るロープにより織り上げられた網体と、網体を水面下所
定の位置に吊持する浮体と、網体の上流側を支持し、か
つ、中間にヒンジを有して開く方向に付勢され、水流が
強いときに両端が下流側に折り曲がるようになってい
る、浮体を有する整流板と、整流板を係留する係留索と
を有する湖沼等の浄化装置が提供される。
め、請求項1記載発明によれば、窒素やリン等の富栄養
化の原因物質が流れ込む水域の水面下に張りめぐらせて
設置され、スイレンなどの水生植物の種子を多数保持す
るロープにより織り上げられた網体と、網体を水面下所
定の位置に吊持する浮体と、網体の上流側を支持し、か
つ、中間にヒンジを有して開く方向に付勢され、水流が
強いときに両端が下流側に折り曲がるようになってい
る、浮体を有する整流板と、整流板を係留する係留索と
を有する湖沼等の浄化装置が提供される。
【0010】上記中間にヒンジを有する整流板に替え
て、一端が固定されたピンに枢支され、かつ、水流に対
し直角方向に付勢され、水流が強いときに先端が下流側
に回転する整流板であってもよい。
て、一端が固定されたピンに枢支され、かつ、水流に対
し直角方向に付勢され、水流が強いときに先端が下流側
に回転する整流板であってもよい。
【0011】請求項3記載発明によれば、窒素やリン等
の富栄養化の原因物質が流れ込む水域の水面下に張りめ
ぐらせて設置され、スイレンなどの水生植物の種子を多
数保持するロープにより織り上げられた網体と、網体を
水面下所定の位置に吊持する浮体と、リング状に連結さ
れて網体の周縁を支持する、浮体を有する多数の整流板
と、整流板を係留する係留索とを有する湖沼等の浄化装
置が提供される。
の富栄養化の原因物質が流れ込む水域の水面下に張りめ
ぐらせて設置され、スイレンなどの水生植物の種子を多
数保持するロープにより織り上げられた網体と、網体を
水面下所定の位置に吊持する浮体と、リング状に連結さ
れて網体の周縁を支持する、浮体を有する多数の整流板
と、整流板を係留する係留索とを有する湖沼等の浄化装
置が提供される。
【0012】また、上記整流板は、多数の通水孔を有し
ているのが好ましい。
ているのが好ましい。
【0013】次に本発明の作用を説明する。本発明の湖
沼等の浄化装置によれば、窒素やリン等の富栄養化の原
因物質(栄養塩)が流れ込む水域の水面下に網体を張り
めぐらせて設置する。網体は網体に配設された浮体によ
って水面下の所定位置に吊持されているので、水の増減
に影響されないで水生植物を育成することができる。ま
た、網体はスイレンなどの水生植物の種子を多数保持す
るロープによって織り上げられているので、種子の剥離
を防止することができる。網体の上流側には整流板を設
けて、水流をコントロールするようにしているので、網
体に養成した水生植物に対する水流の影響を少なくする
ことができ、水生植物などの流出を防止できる。整流板
は浮体を有し、中間にヒンジを有してばねにより開く方
向に付勢されているので、水流が強いときには両端を下
流側に折り曲げて破損するのを防止することができる。
網体はこの整流板によって支持されているので、水流が
強いときには整流板の下流側への折り曲げにともなって
網体の広がりを狭め、流れに対する抵抗力を弱めること
ができる。整流板は係留索によって係留しているので、
増水などにより流出することがない。
沼等の浄化装置によれば、窒素やリン等の富栄養化の原
因物質(栄養塩)が流れ込む水域の水面下に網体を張り
めぐらせて設置する。網体は網体に配設された浮体によ
って水面下の所定位置に吊持されているので、水の増減
に影響されないで水生植物を育成することができる。ま
た、網体はスイレンなどの水生植物の種子を多数保持す
るロープによって織り上げられているので、種子の剥離
を防止することができる。網体の上流側には整流板を設
けて、水流をコントロールするようにしているので、網
体に養成した水生植物に対する水流の影響を少なくする
ことができ、水生植物などの流出を防止できる。整流板
は浮体を有し、中間にヒンジを有してばねにより開く方
向に付勢されているので、水流が強いときには両端を下
流側に折り曲げて破損するのを防止することができる。
網体はこの整流板によって支持されているので、水流が
強いときには整流板の下流側への折り曲げにともなって
網体の広がりを狭め、流れに対する抵抗力を弱めること
ができる。整流板は係留索によって係留しているので、
増水などにより流出することがない。
【0014】このように、湖沼等にスイレンなどの水生
植物を繁殖させ、繁殖した水生植物によって遮光させる
ようにしたので、光合成によるアオコなどの有害藻類等
の繁殖を防止することができる。また、これらの水生植
物により水中の栄養塩を固定して水の富栄養化を防止す
ることができる。
植物を繁殖させ、繁殖した水生植物によって遮光させる
ようにしたので、光合成によるアオコなどの有害藻類等
の繁殖を防止することができる。また、これらの水生植
物により水中の栄養塩を固定して水の富栄養化を防止す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1は請求項1記載発明
の湖沼等の浄化装置の斜視図、図2は湖沼等の浄化装置
の平面図、図3は図2のA−A矢視図、図4は図2のB
−B矢視図である。図において、湖沼等の浄化装置は、
窒素やリン等の富栄養化の原因物質が流れ込む水域の水
面下に張りめぐらせて設置され、スイレンなどの水生植
物3の種子を多数保持するロープにより織り上げられた
網体1と、網体1を水面下所定の位置に吊持する浮体2
と、網体1の上流側を支持し、かつ、中間にヒンジ6を
有して開く方向に付勢され、水流13が強いときに両端
が下流側に折り曲がるようになっている、浮体8を有す
る整流板5と、整流板5を係留する係留索10、11と
を有している。
て、図面に基づいて説明する。図1は請求項1記載発明
の湖沼等の浄化装置の斜視図、図2は湖沼等の浄化装置
の平面図、図3は図2のA−A矢視図、図4は図2のB
−B矢視図である。図において、湖沼等の浄化装置は、
窒素やリン等の富栄養化の原因物質が流れ込む水域の水
面下に張りめぐらせて設置され、スイレンなどの水生植
物3の種子を多数保持するロープにより織り上げられた
網体1と、網体1を水面下所定の位置に吊持する浮体2
と、網体1の上流側を支持し、かつ、中間にヒンジ6を
有して開く方向に付勢され、水流13が強いときに両端
が下流側に折り曲がるようになっている、浮体8を有す
る整流板5と、整流板5を係留する係留索10、11と
を有している。
【0016】網体1は、繊維を撚り合わせたロープによ
り織り上げられており、ロープの繊維の間にスイレンな
どの水生植物3の種子を多数埋め込んで水生植物3を育
成する。2は網体1に水流方向13に沿って1列に多数
連結した浮体で、所要間隔をもって縦列に複数配設され
ている。網体1は比重が1.0以上で、浮体2によって
水面下約10cm〜1mの位置に吊持され、広がって設
置される(図3、図4)。4は浮体で、係留索10によ
って両岸に設けられた杭12に係留されている。整流板
5は、多数の通水孔5aを有していて中間に設けたヒン
ジ6により開閉可能になっており、通常、水流13に対
し直角方向に設けられている。ヒンジ6は連結材7を介
して浮体4に連結されている。8は整流板5の上流側に
配設した浮体で、整流板5を鉛直に保持する(図1、図
2)。9は整流板5と連結材7に連結したばねで、中間
のヒンジ6を介してばね9により開く方向に付勢されお
り、洪水時など水流13が強いときに、ばね9が伸びて
両端が下流側に折り曲がるようになっている。洪水が収
まり水流13が弱くなると、ばね9によって水流13に
抗して元の位置、すなわち、水流13に対し直角方向に
復帰する。11は整流板5の外端と杭12に張られた係
留索で、通常は緩んだ状態に張られていて、水流が強い
とき、整流板5が水流13に押し流されて整流板5およ
びばね9が破損するのを防止する。
り織り上げられており、ロープの繊維の間にスイレンな
どの水生植物3の種子を多数埋め込んで水生植物3を育
成する。2は網体1に水流方向13に沿って1列に多数
連結した浮体で、所要間隔をもって縦列に複数配設され
ている。網体1は比重が1.0以上で、浮体2によって
水面下約10cm〜1mの位置に吊持され、広がって設
置される(図3、図4)。4は浮体で、係留索10によ
って両岸に設けられた杭12に係留されている。整流板
5は、多数の通水孔5aを有していて中間に設けたヒン
ジ6により開閉可能になっており、通常、水流13に対
し直角方向に設けられている。ヒンジ6は連結材7を介
して浮体4に連結されている。8は整流板5の上流側に
配設した浮体で、整流板5を鉛直に保持する(図1、図
2)。9は整流板5と連結材7に連結したばねで、中間
のヒンジ6を介してばね9により開く方向に付勢されお
り、洪水時など水流13が強いときに、ばね9が伸びて
両端が下流側に折り曲がるようになっている。洪水が収
まり水流13が弱くなると、ばね9によって水流13に
抗して元の位置、すなわち、水流13に対し直角方向に
復帰する。11は整流板5の外端と杭12に張られた係
留索で、通常は緩んだ状態に張られていて、水流が強い
とき、整流板5が水流13に押し流されて整流板5およ
びばね9が破損するのを防止する。
【0017】次に実施形態に基づく作用について述べ
る。本発明の湖沼等の浄化装置によれば、窒素やリン等
の富栄養化の原因物質(栄養塩)が流れ込む水域の水面
下に網体1を張りめぐらせて設置する。網体1は網体1
に配設された浮体2によって水面下の所定位置に吊持さ
れているので、水の増減に影響されないで水生植物3を
育成することができる。また、網体1はスイレンなどの
水生植物3の種子を多数保持するロープによって織り上
げられているので、種子の流出を防止することができ
る。網体1の上流側には整流板5を設けて、水流13を
コントロールするようにしているので、網体1に養成し
た水生植物3に対する水流13の影響を少なくすること
ができる。整流板5は浮体8を有し、中間にヒンジ6を
有してばね9により開く方向に付勢されているので、水
流13が強いときには両端を下流側に折り曲げて破損す
るのを防止することができる。網体1はこの整流板5に
よって支持されているので、水流13が強いときには整
流板5の下流側への折り曲げにともなって網体1の広が
りを狭め、水流13に対する抵抗力を弱めることができ
る。整流板5は係留索10、11によって係留している
ので、増水などにより流出することがない。
る。本発明の湖沼等の浄化装置によれば、窒素やリン等
の富栄養化の原因物質(栄養塩)が流れ込む水域の水面
下に網体1を張りめぐらせて設置する。網体1は網体1
に配設された浮体2によって水面下の所定位置に吊持さ
れているので、水の増減に影響されないで水生植物3を
育成することができる。また、網体1はスイレンなどの
水生植物3の種子を多数保持するロープによって織り上
げられているので、種子の流出を防止することができ
る。網体1の上流側には整流板5を設けて、水流13を
コントロールするようにしているので、網体1に養成し
た水生植物3に対する水流13の影響を少なくすること
ができる。整流板5は浮体8を有し、中間にヒンジ6を
有してばね9により開く方向に付勢されているので、水
流13が強いときには両端を下流側に折り曲げて破損す
るのを防止することができる。網体1はこの整流板5に
よって支持されているので、水流13が強いときには整
流板5の下流側への折り曲げにともなって網体1の広が
りを狭め、水流13に対する抵抗力を弱めることができ
る。整流板5は係留索10、11によって係留している
ので、増水などにより流出することがない。
【0018】このように、湖沼等にスイレンなどの水生
植物3を繁殖させ、繁殖した水生植物3によって遮光さ
せるようにしたので、光合成によるアオコなどの有害藻
類等の繁殖を防止することができる。また、これらの水
生植物3により水中の栄養塩を固定して水の富栄養化を
防止することができる。
植物3を繁殖させ、繁殖した水生植物3によって遮光さ
せるようにしたので、光合成によるアオコなどの有害藻
類等の繁殖を防止することができる。また、これらの水
生植物3により水中の栄養塩を固定して水の富栄養化を
防止することができる。
【0019】図5は請求項2記載発明の実施形態を示す
図である。なお、上記請求項1記載発明と同じ部材につ
いては、同じ符号を付しており、重複する説明は省略す
る。図において、5Aは通水孔5aを有する整流板で、
一端が川岸に固定されたピン14に枢支され、かつ、内
蔵したばねにより水流13に対し直角方向に付勢され、
水流13が強いときに先端が下流側に回転するように支
持されている。11は整流板5Aの外端と川岸に設けら
れた杭12に張られた係留索で、通常は緩んだ状態に張
られていて、水流13が強いとき、整流板5Aが水流1
3に押し流されて整流板5Aおよびばねが破損するのを
防止する。網体1は、この整流板5Aに支持されて設置
されている。
図である。なお、上記請求項1記載発明と同じ部材につ
いては、同じ符号を付しており、重複する説明は省略す
る。図において、5Aは通水孔5aを有する整流板で、
一端が川岸に固定されたピン14に枢支され、かつ、内
蔵したばねにより水流13に対し直角方向に付勢され、
水流13が強いときに先端が下流側に回転するように支
持されている。11は整流板5Aの外端と川岸に設けら
れた杭12に張られた係留索で、通常は緩んだ状態に張
られていて、水流13が強いとき、整流板5Aが水流1
3に押し流されて整流板5Aおよびばねが破損するのを
防止する。網体1は、この整流板5Aに支持されて設置
されている。
【0020】図6、図7は請求項3記載発明の実施形態
を示す図で、図6は平面図、図7は図6のA−A矢視図
である。なお、上記請求項1記載発明と同じ部材につい
ては、同じ符号を付しており、重複する説明は省略す
る。請求項3記載発明の湖沼等の浄化装置は、湖沼等の
水流のあまり無い場所に設置される。図において、5B
は通水孔5aを有する多数の整流板で、隣り合う整流板
5B同士を連結材15を介してリング状に連結してい
る。8A、8Bは各整流板5Bの両面に配設した浮体で
ある。網体1Aは、このリング状の整流板5Bで囲むよ
うに支持されて設置されている。網体1Aに配設した浮
体2は、網状に配列されている。10は整流板5Bを係
留する係留索である。
を示す図で、図6は平面図、図7は図6のA−A矢視図
である。なお、上記請求項1記載発明と同じ部材につい
ては、同じ符号を付しており、重複する説明は省略す
る。請求項3記載発明の湖沼等の浄化装置は、湖沼等の
水流のあまり無い場所に設置される。図において、5B
は通水孔5aを有する多数の整流板で、隣り合う整流板
5B同士を連結材15を介してリング状に連結してい
る。8A、8Bは各整流板5Bの両面に配設した浮体で
ある。網体1Aは、このリング状の整流板5Bで囲むよ
うに支持されて設置されている。網体1Aに配設した浮
体2は、網状に配列されている。10は整流板5Bを係
留する係留索である。
【0021】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、たとえば、整流板5に配設した浮体8を、
整流板5の両面に配設してもよく、浮体8の上面の幅を
広くして作業用足場として使用できるようにしてもよ
く、通水孔5aを有する整流板5に替えて鉛直方向のバ
ースクリーンや網目状の板であってもよいなど本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ることは勿論であ
る。
のではなく、たとえば、整流板5に配設した浮体8を、
整流板5の両面に配設してもよく、浮体8の上面の幅を
広くして作業用足場として使用できるようにしてもよ
く、通水孔5aを有する整流板5に替えて鉛直方向のバ
ースクリーンや網目状の板であってもよいなど本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ることは勿論であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、湖
沼等にスイレンなどの水生植物を繁殖させ、繁殖した水
生植物によって下方の水塊を遮光させるようにしたの
で、光合成によるアオコなどの有害藻類等の繁殖を防止
することができる。また、水生植物は栄養塩を固定する
ので、水域の富栄養化を防止することができるなどの優
れた効果を奏する。
沼等にスイレンなどの水生植物を繁殖させ、繁殖した水
生植物によって下方の水塊を遮光させるようにしたの
で、光合成によるアオコなどの有害藻類等の繁殖を防止
することができる。また、水生植物は栄養塩を固定する
ので、水域の富栄養化を防止することができるなどの優
れた効果を奏する。
【図1】請求項1記載発明の湖沼等の浄化装置の斜視図
である。
である。
【図2】湖沼等の浄化装置の平面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】図2のB−B矢視図である。
【図5】請求項2記載発明の湖沼等の浄化装置の斜視図
である。
である。
【図6】請求項3記載発明の湖沼等の浄化装置の平面図
である。
である。
【図7】図6のA−A矢視図である。
1 網体 2 浮体 3 水生植物 4 浮体 5,5A,5B 整流板 5a 通水孔 6 ヒンジ 7 連結材 8,8A,8B 浮体 9 ばね 10,11 係留索 12 杭 13 水流 14 ピン 15 連結材
Claims (4)
- 【請求項1】 窒素やリン等の富栄養化の原因物質が流
れ込む水域の水面下に張りめぐらせて設置され、スイレ
ンなどの水生植物の種子を多数保持するロープにより織
り上げられた網体と、網体を水面下所定の位置に吊持す
る浮体と、網体の上流側を支持し、かつ、中間にヒンジ
を有して開く方向に付勢され、水流が強いときに両端が
下流側に折り曲がるようになっている、浮体を有する整
流板と、整流板を係留する係留索とを有することを特徴
とする湖沼等の浄化装置。 - 【請求項2】 上記中間にヒンジを有する整流板に替え
て、一端が固定されたピンに枢支され、かつ、水流に対
し直角方向に付勢され、水流が強いときに先端が下流側
に回転する整流板である請求項1記載の湖沼等の浄化装
置。 - 【請求項3】 窒素やリン等の富栄養化の原因物質が流
れ込む水域の水面下に張りめぐらせて設置され、スイレ
ンなどの水生植物の種子を多数保持するロープにより織
り上げられた網体と、網体を水面下所定の位置に吊持す
る浮体と、リング状に連結されて網体の周縁を支持す
る、浮体を有する多数の整流板と、整流板を係留する係
留索とを有することを特徴とする湖沼等の浄化装置。 - 【請求項4】 上記整流板は、多数の通水孔を有してい
る請求項1ないし請求項3記載の湖沼等の浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20006599A JP2001025327A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 湖沼等の浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20006599A JP2001025327A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 湖沼等の浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001025327A true JP2001025327A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=16418267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20006599A Pending JP2001025327A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 湖沼等の浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001025327A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100336750C (zh) * | 2005-08-24 | 2007-09-12 | 黄建军 | 富营养化水域的综合治理方法 |
WO2017010747A1 (ko) * | 2015-07-14 | 2017-01-19 | 전준모 | 녹조류 증식을 방지하기 위한 수생식물 수경재배설비 |
CN107190832A (zh) * | 2017-06-07 | 2017-09-22 | 安吉国千环境科技有限公司 | 一种农村生活污水排放口的改造方法 |
CN108002495A (zh) * | 2017-11-20 | 2018-05-08 | 浙江绿维环境股份有限公司 | 一种控制河道蓝藻问题的方法 |
KR101900934B1 (ko) * | 2015-07-14 | 2018-09-21 | 전준모 | 녹조류 증식을 방지하기 위한 수생식물 수경재배설비 |
CN110980931A (zh) * | 2019-11-08 | 2020-04-10 | 合肥市枫林环保有限公司 | 一种自增氧生活污水处理装置 |
CN114988585A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-09-02 | 中建四局第五建筑工程有限公司 | 一种河道生态修复漂浮板及其使用方法 |
-
1999
- 1999-07-14 JP JP20006599A patent/JP2001025327A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100336750C (zh) * | 2005-08-24 | 2007-09-12 | 黄建军 | 富营养化水域的综合治理方法 |
WO2017010747A1 (ko) * | 2015-07-14 | 2017-01-19 | 전준모 | 녹조류 증식을 방지하기 위한 수생식물 수경재배설비 |
KR101900934B1 (ko) * | 2015-07-14 | 2018-09-21 | 전준모 | 녹조류 증식을 방지하기 위한 수생식물 수경재배설비 |
CN107190832A (zh) * | 2017-06-07 | 2017-09-22 | 安吉国千环境科技有限公司 | 一种农村生活污水排放口的改造方法 |
CN108002495A (zh) * | 2017-11-20 | 2018-05-08 | 浙江绿维环境股份有限公司 | 一种控制河道蓝藻问题的方法 |
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