JPH1130321A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JPH1130321A
JPH1130321A JP9186558A JP18655897A JPH1130321A JP H1130321 A JPH1130321 A JP H1130321A JP 9186558 A JP9186558 A JP 9186558A JP 18655897 A JP18655897 A JP 18655897A JP H1130321 A JPH1130321 A JP H1130321A
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variable transmission
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澤田  真
Hirobumi Okahara
博文 岡原
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66254Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
    • F16H61/66259Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling using electrical or electronical sensing or control means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】アップシフト時等に不足するイナーシャトル
ク,即ち駆動系の回転変化に伴う慣性による入力負荷変
化量を付加することでライン圧不足を回避する。 【解決手段】検出されるエンジン回転数NE の変化速度
(dNE /dt)に駆動系のイナーシャ係数Iを乗じて
フィードバック側のイナーシャトルクTINP を算出する
と共に、目標変速比CR が達成されたときに発生する入
力回転数NPri の変化速度(dPPri /dt)からフィ
ードフォワード側のイナーシャトルクTIN R を算出し、
何れか大きい方が無段変速機構への入力付加変化量とし
ては大きいものであるとしてそれを代表的なイナーシャ
トルクTINに選択し、これをエンジントルクTE から得
た基準入力トルクTPri0に付加してトータルな入力トル
クT Pri とし、これに基づいて目標とするライン圧P
L0R を算出設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
無段変速機の制御装置に関するものであり、特に溝幅が
可変の一対のプーリで巻回されるベルトを狭持し、当該
プーリの溝幅を調整することで変速比を可変制御する無
段変速機構を備えたものに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】このような無段変速機の制御装置として
は例えば本出願人が先に提案した特開平8−20046
1号公報に記載されるものがある。この従来技術に見ら
れるように、プーリの溝幅を調整して変速比を可変制御
するものでは、ベルトの滑りを抑制防止するためにプー
リを構成する二つの円錐体に作動流体圧を供給し、その
推力,つまり押圧力により二つの円錐体でベルトを挟持
する。この無段変速機構を構成するプーリへの供給作動
流体圧を、この従来技術ではライン圧と称しているが、
前述のような目的から、一般にエンジンからの入力負荷
に応じてこのライン圧の設定圧を大きくしてベルトが滑
らないようにしている。このエンジンからの入力負荷
は、アクセルペダルに連動するスロットルバルブのスロ
ットル開度と例えばエンジンの回転数とからエンジント
ルクを求め、例えばトルクコンバータを有する車両では
当該トルクコンバータによるトルク比を当該エンジント
ルクに乗じるなどして得ている。ちなみに、このライン
圧は、ポンプで昇圧された作動流体を、例えばデューテ
ィ弁やモディファイヤ弁等を含んで構成される無段変速
機構用調圧弁で調圧するようにしており、その場合に
は、前記デューティ弁へのデューティ比制御信号によっ
てライン圧を制御できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の無段変速機の制御装置では、エンジンを含む駆動系
の慣性については考慮されていない。つまり、例えば駆
動系の回転状態が変化すれば、それに伴って系の周りの
慣性モーメントが変化するはずであり、それは無段変速
機構への入力負荷として作用する場合もある。これは、
無段変速機構がアップシフト側,即ち変速比(減速比)
が小さくなる側への変速制御時に問題となり易い。即
ち、このようなアップシフト時のうち、達成されるべき
変速比が例えばステップ的に小さくなるような場合に
は、エンジンの出力回転数は急速に且つ大幅に減速する
から、一般的には無段変速機構への入力負荷としての前
記エンジントルクは減少したかの如く解される。しかし
ながら、このようなアップシフト時には、例えば出力側
(従動)プーリが急速に加速されるために、その加速度
(厳密には角加速度)によって当該出力側(従動)プー
リ(厳密にはそれ以後,出力側端までを含む)の慣性モ
ーメントが増加する。つまり、前記減少したかの如きエ
ンジントルクは、駆動系の増速のために消費されただけ
であって、実際の無段変速機構への入力負荷は、その分
だけ小さく見なされることになり、この小さめの入力負
荷に応じたライン圧では、実際の入力負荷に応じたライ
ン圧に対して不足する恐れがある。
【0004】本発明はこれらの諸問題に鑑みて開発され
たものであり、ライン圧等,無段変速機構のプーリに供
給される作動流体圧が、特にアップシフト時等にあって
も小さめに設定されないなど、実際の無段変速機構への
入力負荷に応じた適切な値に設定される無段変速機の制
御装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載される無段変速機の制
御装置は、溝幅が可変の一対のプーリで、巻回されるベ
ルトを狭持する無段変速機構を有し、この一対のプーリ
の溝幅を変更することでベルトとプーリとの接触半径を
変更して変速比を制御すると共に、ポンプで昇圧された
作動流体を、無段変速機構用調圧弁への指令信号に応じ
た所定の流体圧に調圧して当該無段変速機構に供給する
ようにした無段変速機の制御装置にあって、少なくとも
内燃機関の回転状態を検出する内燃機関回転状態検出手
段と、少なくともこの内燃機関回転状態検出手段で検出
された内燃機関の回転状態から当該内燃機関の出力を検
出する内燃機関出力検出手段と、少なくとも変速時を含
み、前記内燃機関を含む駆動系の回転変化の状態を検出
する回転変化状態検出手段と、この回転変化状態検出手
段で検出された駆動系の回転変化状態から、慣性による
無段変速機構への入力負荷の変化量を検出する入力負荷
変化量検出手段と、前記内燃機関出力検出で検出された
内燃機関の出力及び前記入力負荷変化量検出手段で検出
された入力負荷変化量に基づいて前記無段変速機構用調
圧弁への指令信号を出力する作動流体圧制御手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0006】ここで用いられる無段変速機構に供給する
流体圧とは、例えば前記ライン圧と称されるような、対
向する二つの円錐体でベルトを挟持するためにプーリの
シリンダ室に供給される作動流体圧を言う。また、内燃
機関は一般にエンジン,内燃機関の出力とは例えばエン
ジントルク等で表れる。また、内燃機関の回転状態とは
例えば回転速度等で表れ、駆動系の回転変化状態とは例
えば回転角加速度等で表れる。また、慣性による無段変
速機構への入力負荷の変化量とは、例えば慣性モーメン
トの変化量で表れる。
【0007】また、本発明のうち請求項2に係る無段変
速機の制御装置は、前記回転変化状態検出手段が、前記
駆動系の回転状態を直接検出して、その変化の状態から
実回転変化状態を検出する実回転変化状態検出手段を備
え、前記入力負荷変化量検出手段が、前記実回転変化状
態検出手段で検出された実回転変化状態検出値に所定の
慣性係数を乗じて前記慣性による実入力負荷変化量を算
出する実入力負荷変化量算出手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0008】また、本発明のうち請求項3に係る無段変
速機の制御装置は、前記回転変化状態検出手段が、前記
変速比の制御の状態から達成される推定回転変化状態を
検出する推定回転変化状態検出手段を備え、前記入力負
荷変化量検出手段が、前記推定回転変化状態検出手段で
検出された推定回転変化状態検出値に所定の慣性係数を
乗じて前記慣性による推定入力負荷変化量を算出する推
定入力負荷変化量算出手段を備えたことを特徴とするも
のである。
【0009】また、本発明のうち請求項4に係る無段変
速機の制御装置は、前記回転変化状態検出手段が、前記
駆動系の回転状態を直接検出して、その変化の状態から
実回転変化状態を検出する実回転変化状態検出手段と、
前記変速比の制御の状態から達成される推定回転変化状
態を検出する推定回転変化状態検出手段とを備え、前記
入力負荷変化量検出手段が、前記実回転変化状態検出手
段で検出された実回転変化状態検出値に所定の慣性係数
を乗じて前記慣性による実入力負荷変化量を算出する実
入力負荷変化量算出手段と、前記推定回転変化状態検出
手段で検出された推定回転変化状態検出値に所定の慣性
係数を乗じて前記慣性による推定入力負荷変化量を算出
する推定入力負荷変化量算出手段とを備え、この実入力
負荷変化量算出手段で算出された実入力負荷変化量算出
値及び推定入力負荷変化量算出手段で算出された推定入
力負荷変化量算出値のうち、前記無段変速機構への入力
負荷をより一層大きくする側の値を前記無段変速機構へ
の入力変化量として選択する選択手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0010】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る無
段変速機の制御装置によれば、駆動系の回転変化の状態
を検出し、その回転変化の状態が起因して発生する,慣
性による無段変速機構への入力負荷の変化量を検出し、
この入力負荷変化量と内燃機関の出力とに基づいて無段
変速機構用調圧弁への指令信号を出力することで、無段
変速機構への作動流体圧を所定の流体圧に調圧するよう
にしたことにより、特に変速比が小さくなる側への変速
制御時等に不足し易い前記慣性による無段変速機構への
入力負荷の変化量を補うことができ、無段変速機構のプ
ーリに供給される作動流体圧を適正な値に制御すること
ができる。
【0011】また、本発明のうち請求項2に係る無段変
速機の制御装置によれば、前記駆動系の回転状態を直接
検出して、その変化の状態から実回転変化状態を検出
し、この実回転変化状態検出値に所定の慣性係数を乗じ
て前記慣性による実入力負荷変化量を算出することによ
り、特に実際の変速が開始されてからそれが収束するま
での慣性による入力負荷変化量を正確に求めることがで
き、その分だけ制御性が向上する。
【0012】また、本発明のうち請求項3に係る無段変
速機の制御装置によれば、前記変速比の制御の状態から
達成される推定回転変化状態を検出し、この推定回転変
化状態検出値に所定の慣性係数を乗じて前記慣性による
推定入力負荷変化量を算出することにより、特に変速制
御が開始されてから実際の変速が開始されるまでの慣性
による入力負荷変化量を正確に求めることができ、その
分だけ制御性が向上する。
【0013】また、本発明のうち請求項4に係る無段変
速機の制御装置によれば、前記実回転変化状態検出値に
所定の慣性係数を乗じて得られる実際の変速が開始され
てからそれが収束するまでの慣性による正確な実入力負
荷変化量と、前記推定回転変化状態検出値に所定の慣性
係数を乗じて得られる変速制御が開始されてから実際の
変速が開始されるまでの慣性による正確な推定入力負荷
変化量とのうち、無段変速機構への入力負荷をより一層
大きくする側の値を入力負荷変化量として選択し、これ
を用いて前記無段変速機構への作動流体圧を制御するこ
とにより、制御性が向上すると共に、如何なる変速状態
でも、不足し易い入力負荷変化量を適切に補正して作動
流体圧の不足を回避することができる。
【0014】
【発明の実施形態】以下、本発明の無段変速機の制御装
置の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の一実施形態を示す無段変速
機及びその制御装置の概略構成図である。まず、この無
段変速機の動力伝達機構は、フルードカップリングがト
ルクコンバータに変更されている点を除いて、本出願人
が先に提案した特開平7−317895号公報に記載さ
れるものと同等であるために、同等の構成部材には同等
の符号を附して簡潔に説明する。なお、図中の符号10
はエンジン、12はトルクコンバータ、15は前後進切
換機構、29はVベルト式無段変速機構、56は差動装
置、66,68は前輪用の左右ドライブシャフトであ
る。
【0016】前記エンジン10の吸気管路11には、運
転者によるアクセルペダルの踏込み量に応じて開閉する
スロットルバルブ19が配設されている。また、このス
ロットルバルブ19には、その開度(以下、スロットル
開度とも記す)TVOを検出するスロットル開度センサ
303が取付けられている。また、エンジン10の出力
軸10aには、内燃機関の回転状態検出手段及び駆動系
の回転変化状態検出手段(実回転変化状態検出手段)と
して、その回転速度(以下、エンジン回転数とも記す)
E を検出するエンジン回転数センサ301が取付けら
れている。なお、エンジン負荷や車速等に応じて例えば
燃料噴射量やその時期、点火時期等をエンジンコントロ
ールユニット200が制御することで、エンジン10の
回転状態は車両の走行状態に応じて最適状態に制御され
る。また、スロットル開度センサ303で検出されるス
ロットル開度TVOの検出信号は、当該スロットル開度
TVOが大でアクセルペダルの踏込み量が大であること
を示す。また、前記エンジン回転数センサ301はエン
ジンのイグニッション点火パルスからエンジン回転速度
を検出するように構成してもよい。
【0017】前記エンジン10の出力軸10aに連結さ
れたトルクコンバータ12は、ロックアップ機構付きの
既存のものであり、図示されるロックアップフェーシン
グの図示左方がアプライ側流体室12a、その反対側,
即ちロックアップフェーシングとトルコンカバーとの間
がリリース側流体室12bになり、アプライ側流体室1
2aへの作動流体圧が高まるとロックアップ、リリース
側流体室12bへのそれが高まるとアンロックアップ状
態となる。なお、このトルクコンバータ12の出力軸,
即ちタービン出力軸13には、駆動系の回転変化状態検
出手段(推定回転変化状態検出手段)として、無段変速
機構29への回転速度(以下、単に入力回転数とも記
す)NPri を検出する入力回転数センサ305が取付け
られている。なお、後述する前後進切換機構15では、
例えば前進用クラッチ40の締結力を可変調整すること
により、アクセルペダルを踏込んでいないときの,所謂
クリープ走行力等を制御することもあるが、通常の走行
時には当該前進用クラッチ40は完全に締結しているの
で、前記タービン出力軸13の回転数を無段変速機構へ
の入力回転数NPri として用いる。また、前記リリース
側流体室12bに供給される作動流体はアプライ側流体
室12aを通ってドレンされるし、アプライ側流体室1
2aに供給された作動流体のドレン分はリリース側流体
室12bから、その他の冷却・潤滑系に転用されてゆ
く。従って、このロックアップ機構への作動流体は流体
路そのものを切換えるのではなく、供給の向きを切換え
ることでロックアップ/アンロックアップの切換制御を
行っている。
【0018】また、前記前後進切換機構15は、遊星歯
車機構17、前進用クラッチ40、および後進用ブレー
キ50を有して構成される。このうち、遊星歯車機構1
7は、複段のピニオン列を有して構成されており、これ
らのピニオン列を支持するピニオンキャリアが駆動軸1
4を介して前記無段変速機構29の駆動プーリ16に接
続され、サンギヤが前記タービン回転軸13に接続され
ている。また、前記ピニオンキャリアは前進用クラッチ
40によって前記タービン回転軸13と締結可能とさ
れ、遊星歯車機構17のリングギヤが後進用ブレーキ5
0によって静止部と締結可能とされている。従って、前
進用クラッチ40が流体室40aへの作動流体圧によっ
て締結されると、ピニオンキャリアを介して前記駆動軸
14とタービン出力軸13とが同方向に等速回転する。
また、後進用ブレーキ50が流体室50aへの作動流体
圧によって締結されると、複段のピニオン列を介して前
記駆動軸がタービン出力軸13と逆方向に等速回転す
る。
【0019】前記無段変速機構29を構成する駆動プー
リ16は、前記駆動軸14と一体に回転する固定円錐体
18と、これに対向配置されてV字状プーリ溝を形成す
ると共に軸方向に移動可能な可動円錐体22とから構成
される。また、この駆動プーリ16の可動円錐体22に
は、固定円錐体18との間でベルト24を挟持するため
に、作動流体圧が供給されるシリンダ室20が形成され
ている。また、前記駆動プーリ16と対をなして、ベル
ト24が巻回される従動プーリ26は、従動軸28と一
体に回転する固定円錐体30と、これに対向配置されて
V字状プーリ溝を形成すると共に軸方向に移動可能な可
動円錐体34とから構成され、当該可動円錐体34に
も、固定円錐体30との間でベルト24を挟持するため
に、作動流体圧が供給されるシリンダ室32が形成され
ている。
【0020】このベルト式無段変速機構29は、ラック
182に噛合するピニオン108aをステップモータ1
08の回転軸に取付け、更にラック182と前記可動プ
ーリ16の可動円錐体22とをレバー178で連結し、
このステップモータ108を後述する変速機コントロー
ルユニット300からの駆動信号DS/M により回転制御
することで駆動プーリ16の可動円錐体22及び従動プ
ーリ26の可動円錐体34を軸方向に移動させてベルト
24との接触位置半径を変えることにより、駆動プーリ
16と従動プーリ26との回転比,つまり変速比(プー
リ比)を変えることができる。なお、このプーリ比接触
位置半径変更制御は、例えば前述のように本実施形態で
は駆動プーリ16の可動円錐体22を移動させてその溝
幅を変更することで、従動プーリ26の可動円錐体34
が自動的に移動されて溝幅が変更されるようになってい
る。これは、前述のようにベルト24が、主として押圧
方向に駆動力を伝達する,プッシュ式ベルトであるため
である。なお、このプッシュ式ベルトは、周知のエレメ
ント(薄板片)をベルトの長手方向又は巻回方向に並べ
て構成される。
【0021】そして、前記従動軸28に固定された駆動
ギヤ46と、アイドラ軸52上のアイドラギヤ48とが
噛合し、このアイドラ軸52に設けられたピニオンギヤ
54がファイナルギヤ44に噛合し、このファイナルギ
ヤ44に差動装置56を介して前左右のドライブシャフ
ト66及び68が連結されている。なお、この最終出力
軸には車速VSPを検出する車速センサ302が取付けら
れている。
【0022】次に、この無段変速機の流体圧制御装置に
ついて説明する。この流体圧制御装置は、前記エンジン
10の回転駆動力で回転されるポンプ101により、リ
ザーバ130内の作動流体を十分に昇圧してアクチュエ
ータユニット100に供給する。このアクチュエータユ
ニット100内の構成は、本出願人が先に提案した前記
特開平7−317895号公報に記載されるものと同様
であるため、同等の構成要素には同等の符号を附して、
その詳細な図示並びに説明を省略する。
【0023】図1中の符号104は、セレクトレバー1
03によって直接操作され、主として前記前進用クラッ
チ40のシリンダ室40aへのクラッチ圧PCLと後進用
ブレーキ50のシリンダ室50aへのブレーキ圧PBRK
とを切換制御するためのマニュアル弁である。なお、こ
のセレクトレバー103には、選択されたシフトポジシ
ョンを検出し、それに応じたシフトレンジ信号SRANGE
を出力するインヒビタスイッチ304が取付けられてい
る。ちなみに、このシフトレンジ信号SRANGEは、実車
のシフトポジションに合わせて、P,R,N,D,2,
Lに相当する信号になっている。
【0024】また、符号106は、前記ステップモータ
108と駆動プーリ16の可動円錐体22との相対変
位,即ち前記レバー178の挙動に応じて操作され、主
として変速の様子,つまり要求する変速比と当該駆動プ
ーリ16の溝幅との相対関係に応じて駆動プーリ106
側への作動流体圧(ライン圧)PL(Pri)を制御する変速
制御弁である。
【0025】また、符号128は後述する変速機コント
ロールユニット300からの駆動信号DL/U によって駆
動され、主として前記トルクコンバータ12のロックア
ップ機構によるロックアップ/アンロックアップを制御
するためのロックアップ制御用デューティ弁である。ち
なみに、このロックアップ制御用デューティ弁128
は、デューティ比の大きい制御信号でトルクコンバータ
12をロックアップし、デューティ比の小さい制御信号
でアンロックアップするように作用する。また、符号1
29は、後述する変速機コントロールユニット300か
らの駆動信号DCLによって駆動され、主として前記前進
用クラッチ40又は後進用ブレーキ50の締結力を制御
するためのクラッチ締結制御用デューティ弁である。こ
のクラッチ締結制御用デューティ弁129は、デューテ
ィ比の大きい制御信号で前進用クラッチ40又は後進用
ブレーキ50を締結し、デューティ比の小さい制御信号
で締結解除するように作用する。
【0026】また、符号120は、後述する変速機コン
トロールユニット30からの駆動信号DPLによって駆動
され、前述のようにベルト24を挟持するために、主と
して前記従動プーリ26(又は一部,駆動プーリ16)
への作動流体圧(以下、この流体圧をライン圧とも記
す)PL を制御するためのライン圧制御用デューティ弁
120である。なお、引用する公報では、このデューテ
ィ弁120をモディファイヤ用デューティ弁としてい
る。これは、このデューティ弁120からの出力圧が、
一旦、プレッシャモディファイヤ弁というパイロット圧
調圧弁のパイロット圧として作用し、その結果、プレッ
シャモディファイヤ弁からの出力圧がライン圧調圧弁の
パイロット圧として作用して、当該ライン圧調圧弁の上
流側に形成されるライン圧PL を調圧するためである。
しかしながら、この説明からも明らかなように、このデ
ューティ弁120のデューティ比を制御すれば、間接的
にではあるが、ライン圧PL を制御することができるの
である。また、これにより、本実施形態では、図2に示
すように、所定の不感帯領域を除き、このライン圧制御
用デューティ弁120への制御信号又は駆動信号のデュ
ーティ比D/TPLの増加に伴って(目標)ライン圧P
L(OR) はリニアに増圧するものとする。ちなみに、前記
プレッシャモディファイヤ弁からの出力圧が増圧される
と、クラッチ圧の元圧やトルクコンバータのロックアッ
プ圧の元圧も同時に増圧する(傾きや切片は異なる)こ
とができるようになっている。
【0027】前記変速機コントロールユニット300
は、例えば後述する図3の演算処理等を実行すること
で、前記無段変速機構29並びに前記アクチュエータユ
ニット100を制御するための制御信号を出力する制御
手段としてのマイクロコンピュータ310と、当該マイ
クロコンピュータ310から出力される制御信号を、実
際のアクチュエータ,即ち前記ステップモータ108や
各デューティ弁120,128,129に適合する駆動
信号に変換する駆動回路311〜314とを備えて構成
される。
【0028】このうち、前記マイクロコンピュータ31
0は、例えばA/D変換機能等を有する入力インタフェ
ース回路310aと、マイクロプロセサ等の演算処理装
置310bと、ROM,RAM等の記憶装置310c
と、例えばD/A変換機能を有する出力インタフェース
回路310dとを備えている。このマイクロコンピュー
タ310では、例えば前記特開平7−317895号公
報に記載される演算処理を行うことで、実際の変速比を
司るステップモータ108の回転角を求め、その回転角
が達成されるパルス制御信号SS/M を出力したり、ベル
ト24を挟持するのに最適なライン圧PL を求め、それ
を達成するために必要なライン圧制御用デューティ弁1
20のデューティ比D/TPLを算出し、そのライン圧制
御デューティ比D/TPLに応じたライン圧制御信号SPL
を出力したり、或いはトルクコンバータ12のロックア
ップ機構をロックアップ/アンロックアップ制御するの
に最適な作動流体圧(以下、これを単にトルコン圧とも
記す)PT/C を求め、それを達成するために必要なロッ
クアップ制御用デューティ弁128のデューティ比D/
L/U を算出し、そのロックアップ制御デューティ比D
/TL/U に応じたロックアップ制御信号SL/U を出力し
たり、例えばアクセルペダルが踏込まれていない状態で
の車両のクリープ走行に最適な作動流体圧(以下、これ
を単にクラッチ圧とも記す)PCLを求め、それを達成す
るために必要なクラッチ締結制御用デューティ弁129
のデューティ比D/TCLを算出し、そのクラッチ圧制御
デューティ比D/TCLに応じたクラッチ締結制御信号S
CLを出力したりする。
【0029】また、前記駆動回路311は前記パルス制
御信号SS/M をステップモータ108に適した駆動信号
S/M に、駆動回路312は前記ライン圧制御信号SPL
をライン圧制御用デューティ弁120に適した駆動信号
PLに、駆動回路313は前記ロックアップ制御信号S
L/U をロックアップ制御用デューティ弁128に適した
駆動信号DL/U に、駆動回路314は前記クラッチ締結
制御信号SCLをクラッチ締結制御用デューティ弁129
に適した駆動信号DCLに、夫々変換して出力する。
【0030】なお、例えばデューティ比に応じた制御信
号やパルス制御信号の形態は、既に所望するデューティ
比やパルス数を満足しており、各駆動回路311〜31
4は、例えば単にそれを増幅するなどの電気的処理を施
すだけで、信号の形態そのものを処理するものではな
い。
【0031】また、前記エンジンコントロールユニット
200内にも独自のマイクロコンピュータを有してお
り、前記変速機コントロールユニット300のマイクロ
コンピュータ310と相互通信を行って、エンジン並び
に変速機を車両走行状態に応じて最適状態に制御するよ
うに構成されている。
【0032】次に、本実施形態の変速制御全体の概略構
成を、前記マイクロコンピュータ310で実行される図
3に示すゼネラルフローの演算処理に従って説明する。
この演算処理は、基本的には、前記Dレンジが選択され
且つエンジンコントロールユニット側からの要求がない
状態で、前記特開平7−317895号公報に記載され
る変速制御を簡潔に纏めたものであり、その詳細は当該
公報を参照されるとして、ここではゼネラルフローの概
要を説明するに止める。この演算処理は、所定サンプリ
ング時間(例えば10msec)ΔT毎にタイマ割込処理と
して実行される。なお、これ以後の演算処理では、何れ
も特に通信のためのステップを設けていないが、演算処
理装置310bで必要なプログラムやマップ、或いは必
要なデータは随時記憶装置310cから読込まれるし、
逆に演算処理装置310bで算出されたデータは随時記
憶装置310cに更新記憶されるものとする。
【0033】この演算処理では、まずステップS1で、
前記車速センサ302からの車速V SP,エンジン回転数
センサ301からのエンジン回転数NE ,入力回転数セ
ンサ305からの入力回転数NPri ,スロットル開度セ
ンサ303からのスロットル開度TVO,及びインヒビ
タスイッチ304からのシフトレンジ信号SRANGE を読
込む。
【0034】次にステップS2に移行して、個別の演算
処理に従って、前記車速VSP,入力回転数NPri から現
在の変速比(以下、実際の変速比とも記す)CP を算出
する。具体的には、最終出力軸回転数に比例する車速V
SPを、無段変速機構29から最終出力軸までの,所謂最
終減速比nで除せば無段変速機構29の出力回転数N
Sec が得られるから、これに対する入力回転数NPri
比を算出すれば現在の変速比CP が得られる。
【0035】次にステップS3に移行して、制御マップ
検索等の個別の演算処理に従って、スロットル開度TV
O,エンジン回転数NE からエンジントルクTE を算出
する。具体的には、例えば図4に示すように、スロット
ル開度TVOをパラメータとし且つエンジン回転数NE
に応じたエンジントルクTE の出力特性図から現在のエ
ンジントルクTE を算出する。
【0036】次にステップS4に移行して、個別の演算
処理に従って、ロックアップ制御を行う。具体的には、
例えば図5のような制御マップから車速VSP及びスロッ
トル開度TVOに応じたロックアップ車速VON及びアン
ロックアップ車速VOFF を設定し、原則的に車速VSP
ロックアップ車速VON以上ならロックアップ,アンロッ
クアップ車速VOFF 以下ならアンロックアップとなるよ
うに前記制御信号SL/ U を創成出力するが、特にロック
アップ側に移行するときに、そのときのエンジン回転数
E と入力回転数NPri ,即ちタービン出力軸回転数と
の差分値が大きいときには、その差分値の大きさに応じ
た比較的大きなゲインでデューティ比D/TL/U を増加
し、両者の差分値が小さくなる,つまりロックアップ気
味になると比較的小さな所定値ずつデューティ比D/T
L/U を増加して、完全なロックアップ移行時の衝撃を緩
和する。
【0037】次にステップS5に移行して、制御マップ
検索等の個別の演算処理に従って、到達変速比CD を算
出する。この到達変速比CD は、車速VSP及びスロット
ル開度TVOとから現在のエンジン回転数NE を達成す
る、最も理想的な無段変速機構29の変速比であり、具
体的には図6に示すように、3者が完全に一致する変速
比Cが設定できれば、そのときの車速VSPとエンジン回
転数NE とを満足しながら、運転者によるアクセルペダ
ルの踏込み量,即ちスロットル開度TVOに応じた加速
を得られる。ここで、例えば前記図6が到達変速比CD
の設定に用いる制御マップであると仮定すれば、原点を
通る傾き一定の直線が或る一定の変速比となり、例えば
変速パターンの全領域において最も傾きの大きい直線
は、車両全体の減速比が最も大きい,即ち最大変速比C
Loであり、逆に最も傾きの小さい直線は、車両全体の減
速比が最も小さい,即ちDレンジ最小変速比CDHi であ
ると考えてよい。また、ここでは、例えば前記セレクト
レバー103によって2レンジがセレクトされていると
きには、前記最大変速比CLoから、前記Dレンジ最小変
速比CDHi より傾きの大きい2レンジ最小変速比C2Hi
までの領域で変速制御が行われるものとする。
【0038】次にステップS6に移行して、個別の演算
処理に従って、目標変速比CR を算出する。具体的に
は、原則的に前記到達変速比CD が現在の変速比CP
り大きければダウンシフト方向,小さければアップシフ
ト方向に、例えば現在の変速比CP を最も速い変速速度
dCR /dt又は最も小さい時定数τで変速した所定サ
ンプリング時間ΔT後の変速比を目標変速比CR として
設定する。但し、スロットル開度TVOが全開状態に近
い状態から閉方向変化した,所謂アクセルペダルの足戻
し状態では変速速度dCR /dtを少し遅くし又は時定
数τを少し大きくし、更にこの条件に加えてスロットル
開度の閉方向への変化速度が速く且つスロットル開度の
閉方向への変化量が大きい,所謂アクセルペダルの足離
し状態では変速速度dCR /dtを更に遅くし又は時定
数τを更に大きくして、夫々、目標変速比CR を設定す
る。なお、本実施形態では、この目標変速比CR の設
定,つまり変速速度の制御に、前記時定数τを用いるも
のとする。即ち、或る到達変速比CD が設定されると、
それに向けて次第に漸近するような曲線に従って目標変
速比CR が設定される。
【0039】次にステップS7に移行して、個別の演算
処理に従って、クラッチ締結制御を行う。具体的には、
原則的に車速VSPがクリープ制御閾値以上なら前進用ク
ラッチ40を締結、車速VSPがクリープ制御閾値未満で
且つスロットル開度TVOがクリープ制御用の全閉閾値
以上なら締結解除するように制御信号SCLを創成出力す
るが、車速VSPがクリープ制御閾値未満で且つスロット
ル開度TVOが全閉閾値未満の場合には、そのときのエ
ンジン回転数NE と入力回転数NPri ,即ちタービン出
力軸回転数との差分値に応じて反比例するゲインでデュ
ーティ比D/T CLを設定することにより、坂道などの影
響で車両がクリープ走行し易いときにはクラッチの締結
力を弱め、クリープ走行し難いときにはクラッチの締結
力を強めるようにしている。
【0040】次にステップS8に移行して、例えば後述
する図7の演算処理に従って前記ライン圧PL の制御を
行う。次にステップS9に移行して、個別の演算処理に
従って、変速比制御を行ってからメインプログラムに復
帰する。具体的には前記設定された目標変速比CR に対
して、そのときの変速速度dCR /dt又は時定数τで
変速を行うための総パルス数並びに単位時間値にパルス
数を設定し、その両者を満足するパルス制御信号SS/M
を創成出力する。
【0041】次に、本実施形態において前記図3の演算
処理のステップS8で実行されるライン圧制御のための
演算処理について図7を用いて説明する。この演算処理
では、まずステップS801で、制御マップ検索等の個
別の演算処理に従って、トルコン入出力速度比NE /N
Pri からトルク比tを算出する。具体的には、エンジン
回転数NE を入力回転数NPri ,即ちタービン出力軸回
転数で除してトルコン入出力速度比NE /NPri を算出
し、例えば図8に示すように、このトルコン入出力速度
比NE /NPri からトルクコンバータ(図ではトルコ
ン)領域,つまりトルク増幅領域かロックアップ領域か
を弁別すると共に、トルコン領域ならばトルコン入出力
速度比NE /NPri に応じたトルク比tを求める。
【0042】次にステップS802に移行して、前記エ
ンジントルクTE に前記トルク比tを乗じて基準入力ト
ルクTPri0を算出する。次にステップS803に移行し
て、前記記憶装置310cに更新記憶されているエンジ
ン回転数の前回値NE(n-1)を読込み、次いでステップS
804に移行して、下記1式に従ってエンジン回転数変
化速度(dNE /dt)を算出する。なお、式中のN
E(n)は、前記ステップS1で今回読込まれたエンジン回
転数の今回値である。
【0043】 dNE /dt=(NE(n)−NE(n-1))/ΔT ……… (1) 次にステップS805に移行して、下記2式に従って、
前記エンジン回転数変化速度(dNE /dt)の負値に
駆動系の慣性モーメント(以下、イナーシャ係数とも記
す)Iを乗じてフィードバックイナーシャトルクTINP
を算出する。
【0044】 TINP =−(dNE /dt)・I ……… (2) 次にステップS806に移行して、前記目標変速比CR
から現在の変速比CPを減じて推定変速量ΔCを算出
し、次いでステップS807に移行して、下記3式に従
って入力回転数変化速度(dNPri /dt)を算出す
る。なお、式中のkは、例えば車速VSPから出力回転数
Sec を算出するために必要な最終減速比の逆数からな
る係数である。
【0045】 dNPri /dt=(k・VSP・ΔC)/ΔT ……… (3) 次にステップS808に移行して、下記4式に従って、
前記入力回転数変化速度(dNPri /dt)の負値に前
記駆動系のイナーシャ係数Iを乗じてフィードフォワー
ドイナーシャトルクTINR を算出する。
【0046】 TINR =−(dNPri /dt)・I ……… (4) 次にステップS809に移行して、前記フィードフォワ
ードイナーシャトルクTINR がフィードバックイナーシ
ャトルクTINP 以上であるか否かを判定し、前者が後者
以上である場合にはステップS810に移行し、そうで
ない場合にはステップS811に移行する。前記ステッ
プS810では、前記フィードフォワードイナーシャト
ルクTINR を代表的なイナーシャトルクTINとして選択
してからステップS812に移行し、前記ステップS8
11では、前記フィードバックイナーシャトルクTINP
を代表的なイナーシャトルクTINとして選択してから前
記ステップS812に移行する。そして、前記ステップ
S812では、前記イナーシャトルクTINと前記基準入
力トルクTPri0との和を入力トルクTPri として算出す
る。
【0047】次いでステップS813に移行して、図9
の制御マップに従って、前記入力トルクTPri を用いて
基準ライン圧PL0を算出する。この図9の制御マップ
は、入力トルクTPri をパラメータとし且つ現在の変速
比CP に応じた基準ライン圧P L0の設定マップである。
前述のように、ライン圧PL はベルト24への側方荷重
であるから、ベルト耐久性の面からも、或いはエネルギ
損の面からもライン圧P L は小さい方が望ましい。しか
しながら、ベルト24には伝達すべきトルクがかかるか
ら、それによってベルトが滑らないようにプーリで挟持
しなければならず、そのトルクとは変速比CP が大きい
ほど,及び/又は入力トルクTPri が大きいほど大きい
から、その分だけベルト挟持力を高めるようにライン圧
L を大きくする必要がある。これを変速比CP 及び入
力トルクTPri だけから設定するのが基準ライン圧PL0
になる。勿論、この基準ライン圧PL0は、ベルトの耐久
性に直接影響するような領域よりもずっと小さく設定さ
れる。
【0048】次にステップS814に移行して、前記基
準ライン圧PL0をそのまま目標ライン圧の今回値P
L0R(n)に設定し、次いでステップS815に移行して、
前記図2の制御マップからこの目標ライン圧PL0R を達
成するためのライン圧制御デューティ比D/TPLを算出
設定し、次いでステップS816に移行して、個別の演
算処理に従って、前記ライン圧制御デューティ比D/T
PLに応じたライン圧制御信号SPLを創成出力し、次いで
ステップS817に移行して、前記エンジントルクの今
回値TE(n)を前回値TE(n-1)として更新記憶してから、
前記図3の演算処理のステップS9に移行する。なお、
ライン圧制御デューティ比D/TPLの制御マップは、既
存のデューティ比制御を応用すればよいからその詳細な
説明は省略する。また、ライン圧制御デューティ比D/
PLに応じたライン圧制御信号SPLを創成については、
既存のPWM(Pulse Width Modulation)制御を応用す
ればよいから、その詳細な説明は省略する。
【0049】次に、本実施形態の作用について説明する
が、変速制御の概要は、前記特開平7−317895号
公報に記載されるものと同様であるから、ここでは省略
し、特に図7の演算処理に伴う変速制御の作用について
詳述する。このうち、図7の演算処理では、そのステッ
プS801及びステップS802でエンジントルクT E
にトルク比tを乗じて無段変速機構29への基準入力ト
ルクTPri0を算出し、続くステップS803乃至ステッ
プS805でフィードバックイナーシャトルクTINP
算出し、ステップS806乃至ステップS808でフィ
ードフォワードイナーシャトルクTINR を算出する。
【0050】前述のように物品の回転状態が変化すると
き、厳密には当該物品に回転方向の加速度が作用すると
きには、慣性モーメントという力が働いている。この慣
性モーメントをイナーシャトルク(イナーシャ=慣性,
トルク≒モーメント)と考えれば、駆動系に作用する加
速度,つまり単位時間当たりの回転速度の変化率を求
め、これに駆動系のイナーシャ係数Iを乗じることで、
駆動系に入力されるイナーシャトルク,つまり回転変化
に伴う入力負荷の変化量を得ることができる。そこで、
前記ステップS804では、実際に発生するエンジン回
転数NE の変化速度(dNE /dt)から駆動系への加
速度(厳密には角加速度)を求め、ステップS805
で、これにイナーシャ係数Iを乗じてフィードバックイ
ナーシャトルクTINP を算出する。一方、前記ステップ
S806及びステップS807では、これから行われる
であろう変速制御,つまり次のサンプリグタイミングま
でに達成される,現在の目標変速比CR で達成される入
力回転数NPri の変化速度(dNPri /dt)から駆動
系への加速度(角加速度)を求め、次のステップS80
8で、これにイナーシャ係数Iを乗じてフィードフォワ
ードイナーシャトルクT INR を算出する。なお、前記フ
ィードバック,フィードフォワードなる言句は、例えば
実際の回転変化の状態から得られるものとか、起こり得
る回転変化の状態から得られるものといった意味合い
で、前者は「実」,後者は「推定」に相当する。従っ
て、フィードバックイナーシャトルクは実入力負荷変化
量とも言い表せるし、フィードフォワードイナーシャト
ルクは推定入力負荷変化量とも言い表せる。
【0051】また、前記2式及び4式で、夫々フィード
バックイナーシャトルクTINP ,フィードフォワードイ
ナーシャトルクTINR を算出する際に、前記エンジン回
転数変化速度(dNE /dt)や入力回転数変化速度
(dNPri /dt)の負値を用いるのは、本実施形態で
は変速比が小さくなる,アップシフト時のイナーシャト
ルクを考慮しているためである。即ち、前述のように各
イナーシャトルクは駆動系の回転変化によって発生する
ものであるから、それが増速するときに入力負荷変化量
の方向は正方向であり、減速するときに負の方向である
ことは間違いない。このとき、例えば主として駆動系を
増速させる代表的な原因は、エンジン回転数NE の増速
と、変速比Cのアップシフトである。このうち、エンジ
ン回転数N E の増速については、前記エンジントルクT
E でトルクの増加分を見込んであるし、またその変化速
度は比較的緩慢なので、無段変速機構への入力負荷の変
化量としてのイナーシャトルクとしては、完全に無視で
きるレベルではないとしても比較的小さく、例えば制御
系のゲインを大きめに設定しておくとか、予め見込まれ
る最大レベルのイナーシャトルク分をドリフト成分とし
て重畳するなどして対応できる。一方、無視できないレ
ベルで、しかも大きさの安定しない入力負荷変化量とし
てのイナーシャトルクが、例えば変速比のステップ的な
減少を伴うアップシフトである。その詳細については後
述するが、このようなステップ的なアップシフトの場
合、車速VSPはさほど速やかに加速されるわけではない
が、変速比は比較的速やかに小さくなり、結果的に入力
回転数NPri やエンジン回転数NEも比較的速やかに減
速する。つまり、このように速度変化が大きいときほ
ど、無段変速機構への入力負荷変化量としてのイナーシ
ャトルク(駆動系が吸収するイナーシャトルクと考えれ
ば分かり易い)は大きいわけで、しかもイナーシャトル
クが大きくなるのに、その制御入力としての入力回転数
Pri やエンジン回転数NE は減速する,即ち小さくな
るから、このときのイナーシャトルクTINは入力減速度
に比例すると考えればよく、従って両者の方向性を整合
するために、前記エンジン回転数変化速度(dNE /d
t)や入力回転数変化速度(dNPri /dt)の負値を
用いているのである。ちなみに、ステップ的なダウンシ
フトの場合には、駆動系のイナーシャトルクが小さくな
り(放出され)、それに伴って、エンジン回転数NE
入力回転数NPri が増速すると考えれば、こうした設定
が適切なものであることが分かる。
【0052】そして、続くステップS809乃至ステッ
プS811では、後述するように前記フィードバックイ
ナーシャトルクTINP 及びフィードフォワードイナーシ
ャトルクTINR の何れか大きい方がイナーシャトルクT
INとして選択され、続くステップS812及びステップ
S813で、このイナーシャトルクTINと基準入力トル
クTPri0との和からなる入力トルクTPri に応じた基準
ライン圧PL0が設定され、次のステップS814でこの
基準ライン圧PL0を目標ライン圧PL0R に設定した後、
ステップS815,ステップS816で、この目標ライ
ン圧PL0R を達成するライン圧制御信号SPLを創成出力
する。
【0053】次に、前述のようにフィードバックイナー
シャトルクTINP とフィードフォワードイナーシャトル
クTINR とを設定し、何れか大きい方を代表的なイナー
シャトルクTINとして選択する作用について図10のタ
イミングチャートを用いて説明する。このタイミングチ
ャートは、前記トルクコンバータ12はロックアップ状
態に維持され、車速VSPが比較的高速で且つスロットル
開度TVOが比較的大きい一定の状態で、時刻t01でシ
フトレンジが2レンジからDレンジに変更され、その結
果、前記図6の制御マップに示す前記到達変速比CD
ステップ的にアップシフトした(図10中に二点鎖線図
示)状況をシミュレートしたものである。これに対し
て、前述のように本実施例では時定数τを制御すること
により到達変速比CD に漸近するように目標変速比CR
(図10中に破線図示)が設定され、勿論、これに沿う
ように変速比制御がなされるが、実際の変速比CP は、
相応の応答遅れをもって図10に実線で示すように変化
する。
【0054】一方、前記トルクコンバータ12はロック
アップ状態であるから、エンジン回転数NE と入力回転
数NPri とは等速であるとして、時刻t01まで傾き一定
で増速し続けていた実際の入力回転数NPri は、前記実
際の変速比CP 変更が開始される前記時刻t01より遅い
時刻t02から増速の傾きが小さくなり、時刻t03の直前
で減速に転じた。また、この実際の入力回転数N
Pri は、その後も減速し続けたが、前記実際の変速比C
P が前記目標変速比CR に漸近する時刻t05の直前で増
速に転じ、それ以後は増速し続けた。つまり、実際の変
速比CP のアップシフトは、前記時刻t02で開始され、
時刻t05の直前で終了された。これに対して、前記目標
変速比CR が、前記図3の演算処理が行われるのと同時
に,つまりリアルタイムに達成されるものとして推定さ
れる入力回転数NPri(i)を図10に破線図示する。応答
遅れを含む前記実際の変速比CP に対して、この目標変
速比CRはリアルタイムに達成されると考えるのである
から、それから得られる推定入力回転数NPri(i)は、前
記実際の入力回転数NPri より先に減速に転じ、また先
に増速に転ずることになる。
【0055】ここで、実際の入力回転数NPri について
考察すると、この実入力回転数NPr i は、実際のアップ
シフトが実行されていった結果として表れるものである
のに対して、無段変速機構への入力負荷の変化量として
のイナーシャトルクは、正にその変速中に増大するもの
である。つまり、前述のように駆動系にイナーシャトル
クが吸収されながら変速が行われ、その結果、実入力回
転数NPri (=NE )が減速すると考えると、この実入
力回転数の変化速度(実際にはエンジン回転数の変化速
度(dNE /dt))を用いて得た前記フィードバックイ
ナーシャトルクTINP は、前述したイナーシャトルクを
考慮すべきタイミングよりも遅れたものである可能性が
あり、従ってこのフィードバックイナーシャトルクT
INP だけを用いて算出設定したライン圧PL は、実際の
無段変速機構へのトータルの入力負荷に対しては不足す
る恐れがある。そこで、これより位相の早い前記推定入
力回転数NPri(i)から得られる前記入力回転数変化速度
(dNPri /dt)を用いてフィードフォワードイナー
シャトルクTINR を算出し、前記フィードバックイナー
シャトルクTINP 及びフィードフォワードイナーシャト
ルクTINR の何れか大きい方、即ちこのようなアップシ
フト時に実入力回転数NPri 及び推定入力回転数N
Pri(i)のうちの何れか負の傾きが大きい方を、代表的な
イナーシャトルクT INとして選択することでライン圧P
L の不足を回避するのである。
【0056】具体的に図10のタイミングチャートで
は、実際の変速比CP が変更され始めた直後の時刻t03
では、前記エンジン回転数変化速度(dNE /dt)の
負の傾きは未だ小さいが、既に変速が開始されている入
力回転数変化速度(dNPri /dt)は既に負の傾きが
大きい。従って、それから算出されるフィードフォワー
ドイナーシャトルクTINR の方が前記エンジン回転数変
化速度(dNE /dt)から算出されるフィードバック
イナーシャトルクTINP より大きく、実際に発生するイ
ナーシャトルクも既に大きくなっている可能性があるか
ら、このフィードフォワードイナーシャトルクTINR
代表的なイナーシャトルクTINとして選択する。一方、
実際の変速比CP が収束する時刻t05より早い時刻t04
では、既に変速が収束され始めているために入力回転数
変化速度(dNPri /dt)の負の傾きは小さく、片や
未だ変速が収束し始めていないエンジン回転数変化速度
(dNE /dt)は未だ負の傾きが大きい。従って、そ
れから算出されるフィードバックイナーシャトルクT
INP の方が前記入力回転数変化速度(dNPri /dt)
から算出されるフィードフォワードイナーシャトルクT
INR より大きく、仮に変速が収束し始めていなかった場
合には実際に発生しているイナーシャトルクも大きいま
まの可能性があるから、このフィードバックイナーシャ
トルクTINP を代表的なイナーシャトルクTINとして選
択する。従って、代表的なイナーシャトルクTINは、常
時不足のないように大きめに設定され、従って十分なラ
イン圧PLを得てベルト滑り等を回避することができ
る。
【0057】以上より、前記ライン圧デューティ弁12
0が本発明の無段変速機構用調圧弁を構成し、以下同様
に、前記エンジン回転数センサ301及び図3の演算処
理のステップS1が内燃機関回転状態検出手段を構成
し、図3の演算処理のステップS3及び図7の演算処理
のステップS801,ステップS802が内燃機関出力
検出手段を構成し、図7の演算処理のステップS80
3,ステップS804が実回転変化状態検出手段を構成
し、図3の演算処理のステップS5及びステップS6及
び図7の演算処理のステップS806及びステップS8
07が推定回転変化状態検出手段を構成し、この実回転
変化状態検出手段及び推定回転変化状態検出手段が回転
変化状態検出手段を構成し、図7の演算処理のステップ
S805が実入力負荷変化量算出手段を構成し、図7の
演算処理のステップS808が推定入力負荷変化量算出
手段を構成し、この実入力負荷変化量算出手段及び推定
入力負荷変化量算出手段が入力負荷変化量検出手段を構
成し、図7の演算処理のステップS809乃至ステップ
S811が選択手段を構成し、図7の演算処理のステッ
プS812乃至ステップS816が作動流体圧制御手段
を構成している。
【0058】なお、前記実施形態で用いられた通常のセ
レクトレバー並びにインヒビタスイッチに代えて、特開
平2−125174号公報に示されるような所謂マニュ
アルスイッチを併設したセレクトレバー並びにインヒビ
タスイッチを用いることも可能である。このマニュアル
スイッチを併設したセレクトレバーとは、例えばDレン
ジを選択した状態で、乗員によるアップシフト及びダウ
ンシフトの意図的な指令を与えることができるようにし
たものである。
【0059】また、前記各実施形態では、各コントロー
ルユニットをマイクロコンピュータで構築したものにつ
いてのみ詳述したが、これに限定されるものではなく、
演算回路等の電子回路を組み合わせて構成してもよいこ
とは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機及びその制御装置の一例を示す概略
構成図である。
【図2】目標ライン圧からライン圧制御用デューティ弁
へのデューティ比を設定する制御マップである。
【図3】図1の変速機コントロールユニットで実行され
る演算処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】スロットル開度をパラメータとしてエンジン回
転数からエンジントルクを設定する制御マップである。
【図5】車速とスロットル開度とからロックアップ車速
及びアンロックアップ車速を設定する制御マップであ
る。
【図6】スロットル開度をパラメータとして車速から変
速比を設定する制御マップである。
【図7】図3の演算処理で実行されるマイナプログラム
の一実施形態を示すフローチャートである。
【図8】トルコン入出力速度比からトルク比を設定する
制御マップである。
【図9】入力トルクをパラメータとして変速比から基準
ライン圧を設定する制御マップである。
【図10】図7の演算処理による作用を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
10はエンジン 12はトルクコンバータ 16は駆動プーリ 19はスロットルバルブ 20はシリンダ室 24はベルト 26は従動プーリ 29は無段変速機構 32はシリンダ室 108はステップモータ 120はライン圧制御用デューティ弁 128はロックアップ制御用デューティ弁 129はクラッチ締結制御用圧切換弁 200はエンジンコントロールユニット 300は変速機コントロールユニット 301はエンジン回転数センサ 302は車速センサ 303はスロットル開度センサ 304はインヒビタスイッチ 305は入力回転数センサ 310はマイクロコンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝幅が可変の一対のプーリで、巻回され
    るベルトを狭持する無段変速機構を有し、この一対のプ
    ーリの溝幅を変更することでベルトとプーリとの接触半
    径を変更して変速比を制御すると共に、ポンプで昇圧さ
    れた作動流体を、無段変速機構用調圧弁への指令信号に
    応じた所定の流体圧に調圧して当該無段変速機構に供給
    するようにした無段変速機の制御装置にあって、少なく
    とも内燃機関の回転状態を検出する内燃機関回転状態検
    出手段と、少なくともこの内燃機関回転状態検出手段で
    検出された内燃機関の回転状態から当該内燃機関の出力
    を検出する内燃機関出力検出手段と、少なくとも変速時
    を含み、前記内燃機関を含む駆動系の回転変化の状態を
    検出する回転変化状態検出手段と、この回転変化状態検
    出手段で検出された駆動系の回転変化状態から、慣性に
    よる無段変速機構への入力負荷の変化量を検出する入力
    負荷変化量検出手段と、前記内燃機関出力検出で検出さ
    れた内燃機関の出力及び前記入力負荷変化量検出手段で
    検出された入力負荷変化量に基づいて前記無段変速機構
    用調圧弁への指令信号を出力する作動流体圧制御手段と
    を備えたことを特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記回転変化状態検出手段が、前記駆動
    系の回転状態を直接検出して、その変化の状態から実回
    転変化状態を検出する実回転変化状態検出手段を備え、
    前記入力負荷変化量検出手段が、前記実回転変化状態検
    出手段で検出された実回転変化状態検出値に所定の慣性
    係数を乗じて前記慣性による実入力負荷変化量を算出す
    る実入力負荷変化量算出手段を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の無段変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記回転変化状態検出手段が、前記変速
    比の制御の状態から達成される推定回転変化状態を検出
    する推定回転変化状態検出手段を備え、前記入力負荷変
    化量検出手段が、前記推定回転変化状態検出手段で検出
    された推定回転変化状態検出値に所定の慣性係数を乗じ
    て前記慣性による推定入力負荷変化量を算出する推定入
    力負荷変化量算出手段を備えたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記回転変化状態検出手段が、前記駆動
    系の回転状態を直接検出して、その変化の状態から実回
    転変化状態を検出する実回転変化状態検出手段と、前記
    変速比の制御の状態から達成される推定回転変化状態を
    検出する推定回転変化状態検出手段とを備え、前記入力
    負荷変化量検出手段が、前記実回転変化状態検出手段で
    検出された実回転変化状態検出値に所定の慣性係数を乗
    じて前記慣性による実入力負荷変化量を算出する実入力
    負荷変化量算出手段と、前記推定回転変化状態検出手段
    で検出された推定回転変化状態検出値に所定の慣性係数
    を乗じて前記慣性による推定入力負荷変化量を算出する
    推定入力負荷変化量算出手段とを備え、この実入力負荷
    変化量算出手段で算出された実入力負荷変化量算出値及
    び推定入力負荷変化量算出手段で算出された推定入力負
    荷変化量算出値のうち、前記無段変速機構への入力負荷
    をより一層大きくする側の値を前記無段変速機構への入
    力変化量として選択する選択手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の無段変速機の制御装置。
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