JPH07259940A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents
無段変速機の制御装置Info
- Publication number
- JPH07259940A JPH07259940A JP4756494A JP4756494A JPH07259940A JP H07259940 A JPH07259940 A JP H07259940A JP 4756494 A JP4756494 A JP 4756494A JP 4756494 A JP4756494 A JP 4756494A JP H07259940 A JPH07259940 A JP H07259940A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- control valve
- port
- shift control
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダウンシフト時に駆動プーリへの供給油圧の
急な圧力低下によりベルト挟持力の低下によって生じる
Vベルトのベルト滑りを防止する。 【構成】 変速制御弁のストローク距離LV をもとにラ
ンド106eと出力ポート106bとの隙間で形成され
る作動油が流出することの可能な円筒表面積Sを算出
し、駆動プーリ16の可動円錐板22のストローク距離
LP と駆動プーリシリンダ室22aの内表面積とから求
めた駆動プーリシリンダ室22aから流出される油量Q
と円筒表面積Sとから圧力降下量PDOWNを算出し、駆動
プーリ16で必要とする必要プライマリ圧PPRI と、圧
力降下量PDOWNとから圧力変動値ΔPを求め、圧力変動
値ΔPに対応する目標パルス補正値ΔPD を求めて目標
パルスPD を補正することによって、圧力変動値ΔPが
大きいほど目標パルスPD の補正量を大きくし、駆動プ
ーリ16への供給油圧の圧力変動を小さくする。
急な圧力低下によりベルト挟持力の低下によって生じる
Vベルトのベルト滑りを防止する。 【構成】 変速制御弁のストローク距離LV をもとにラ
ンド106eと出力ポート106bとの隙間で形成され
る作動油が流出することの可能な円筒表面積Sを算出
し、駆動プーリ16の可動円錐板22のストローク距離
LP と駆動プーリシリンダ室22aの内表面積とから求
めた駆動プーリシリンダ室22aから流出される油量Q
と円筒表面積Sとから圧力降下量PDOWNを算出し、駆動
プーリ16で必要とする必要プライマリ圧PPRI と、圧
力降下量PDOWNとから圧力変動値ΔPを求め、圧力変動
値ΔPに対応する目標パルス補正値ΔPD を求めて目標
パルスPD を補正することによって、圧力変動値ΔPが
大きいほど目標パルスPD の補正量を大きくし、駆動プ
ーリ16への供給油圧の圧力変動を小さくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機の制御装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ベルトとプーリとの接触点半径を変化さ
せ、プーリ比を変化させることによって入出力の変速比
を変更制御するベルト式無段変速機においては、例え
ば、本出願人が先に提案した特開昭61─105353
号公報に記載されているように、ステップモータによっ
て変速比を制御しており、このステップモータの回転角
を制御することによって可動プーリ片(可動円錐部材)
と固定プーリ片(固定円錐部材)との間に形成されるプ
ーリ溝の幅を変更制御するようになされている。
せ、プーリ比を変化させることによって入出力の変速比
を変更制御するベルト式無段変速機においては、例え
ば、本出願人が先に提案した特開昭61─105353
号公報に記載されているように、ステップモータによっ
て変速比を制御しており、このステップモータの回転角
を制御することによって可動プーリ片(可動円錐部材)
と固定プーリ片(固定円錐部材)との間に形成されるプ
ーリ溝の幅を変更制御するようになされている。
【0003】そして、ピストン化された可動プーリ片
(可動円錐部材)のシリンダ室には、所定の流体圧、具
体的には油圧が付与されており、この油圧によって両プ
ーリ片(両円錐部材)間に介在し且つ回転移動するベル
トを挟持すると共に、伝達される回転駆動力(トルク)
に変動が生じてもプーリ溝の幅が変化しないようにして
いる。
(可動円錐部材)のシリンダ室には、所定の流体圧、具
体的には油圧が付与されており、この油圧によって両プ
ーリ片(両円錐部材)間に介在し且つ回転移動するベル
トを挟持すると共に、伝達される回転駆動力(トルク)
に変動が生じてもプーリ溝の幅が変化しないようにして
いる。
【0004】また、駆動プーリ及び従動プーリの可動プ
ーリ片(可動円錐部材)のシリンダ室には、例えば基準
となるライン圧に、スロットルバルブの開度の大きさに
応じたスロットル圧を加えた流体圧、すなわち、油圧が
ライン圧調整弁で調整されてライン圧として供給されて
おり、駆動側から従動側に伝達される回転駆動力に応じ
て、当該ベルトが滑らないだけの挟持力が従動側のプー
リの両プーリ片間に発生するようにしてあり、このライ
ン圧調圧弁は、そのスプールがステップモータの回転角
変更制御によって移動させるロッドにレバーを介して連
結されており、このレバーが、駆動プーリの可動プーリ
片(可動円錐部材)にも連結されている。そして、ステ
ップモータが移動すると、ローッドが移動されこれによ
ってレバーがロッドの移動方向と逆方向に回動して駆動
プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)を移動しようと
し、これによってライン圧調圧弁のスプールが移動さ
れ、ベルトに掛かる回転駆動力に応じてベルトが滑らな
いだけの挟持力を付与するライン圧が調圧される。
ーリ片(可動円錐部材)のシリンダ室には、例えば基準
となるライン圧に、スロットルバルブの開度の大きさに
応じたスロットル圧を加えた流体圧、すなわち、油圧が
ライン圧調整弁で調整されてライン圧として供給されて
おり、駆動側から従動側に伝達される回転駆動力に応じ
て、当該ベルトが滑らないだけの挟持力が従動側のプー
リの両プーリ片間に発生するようにしてあり、このライ
ン圧調圧弁は、そのスプールがステップモータの回転角
変更制御によって移動させるロッドにレバーを介して連
結されており、このレバーが、駆動プーリの可動プーリ
片(可動円錐部材)にも連結されている。そして、ステ
ップモータが移動すると、ローッドが移動されこれによ
ってレバーがロッドの移動方向と逆方向に回動して駆動
プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)を移動しようと
し、これによってライン圧調圧弁のスプールが移動さ
れ、ベルトに掛かる回転駆動力に応じてベルトが滑らな
いだけの挟持力を付与するライン圧が調圧される。
【0005】一方、駆動プーリにもこのように調整され
たライン圧が変速制御弁を介して供給されており、この
変速制御弁のスプールは前記レバーに連結されており、
前述のように、ステップモータが移動するに応じて駆動
プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)との相対位置関
係で前記レバーが回動しながら移動し、この回動又は移
動に伴ってスプールが移動される。
たライン圧が変速制御弁を介して供給されており、この
変速制御弁のスプールは前記レバーに連結されており、
前述のように、ステップモータが移動するに応じて駆動
プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)との相対位置関
係で前記レバーが回動しながら移動し、この回動又は移
動に伴ってスプールが移動される。
【0006】一般に、スロットル開度が大きい状態で無
段変速機の変速比が大きいほどベルトに掛かる回転駆動
力は大きくなるから、大きなライン圧を駆動プーリのシ
リンダ室に供給してそのベルト挟持力を増加する必要が
ある。 そして、前記レバーの移動がプーリ比を小さく
する方向、すなわち、駆動プーリのベルト溝幅を狭くす
る方向である場合には、変速制御弁のスプールに設けら
れたランドがライン圧の供給(入力)ポートと駆動プー
リのシリンダ室への出力ポートとを連通して、前記のよ
うにして設定プーリ比が未だ大きく、その結果未だ大き
く調圧されているライン圧を駆動プーリのシリンダ室に
供給してそのベルト挟持力を増加し、これによって駆動
プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)が移動される
と、前記ライン圧調圧弁のスプールが移動されて必要な
小さなベルト挟持力に応じてライン圧が小さく調圧され
る。
段変速機の変速比が大きいほどベルトに掛かる回転駆動
力は大きくなるから、大きなライン圧を駆動プーリのシ
リンダ室に供給してそのベルト挟持力を増加する必要が
ある。 そして、前記レバーの移動がプーリ比を小さく
する方向、すなわち、駆動プーリのベルト溝幅を狭くす
る方向である場合には、変速制御弁のスプールに設けら
れたランドがライン圧の供給(入力)ポートと駆動プー
リのシリンダ室への出力ポートとを連通して、前記のよ
うにして設定プーリ比が未だ大きく、その結果未だ大き
く調圧されているライン圧を駆動プーリのシリンダ室に
供給してそのベルト挟持力を増加し、これによって駆動
プーリの可動プーリ片(可動円錐部材)が移動される
と、前記ライン圧調圧弁のスプールが移動されて必要な
小さなベルト挟持力に応じてライン圧が小さく調圧され
る。
【0007】逆に、前記レバーの移動がプーリ比を大き
くする方向、すなわち、駆動プーリのベルト溝幅を広く
する方向である場合には、変速制御弁のスプールに設け
られたランドが駆動プーリのシリンダ室内の油圧をドレ
ーンしてそのベルト挟持力を減少し、これにより駆動プ
ーリの可動片(可動円錐部材)が移動されるとライン圧
調圧弁のスプールが移動されて必要な大きなベルト挟持
力に応じてライン圧が大きく調圧される。そして、目標
とする変速比が達成されて駆動プーリのシリンダ室の内
圧が所定の状態になると変速制御弁のスプールは自動的
に移動して、スプールに設けられたランドは出力ポート
を閉塞して駆動プーリのシリンダ室の内圧を保持する。
くする方向、すなわち、駆動プーリのベルト溝幅を広く
する方向である場合には、変速制御弁のスプールに設け
られたランドが駆動プーリのシリンダ室内の油圧をドレ
ーンしてそのベルト挟持力を減少し、これにより駆動プ
ーリの可動片(可動円錐部材)が移動されるとライン圧
調圧弁のスプールが移動されて必要な大きなベルト挟持
力に応じてライン圧が大きく調圧される。そして、目標
とする変速比が達成されて駆動プーリのシリンダ室の内
圧が所定の状態になると変速制御弁のスプールは自動的
に移動して、スプールに設けられたランドは出力ポート
を閉塞して駆動プーリのシリンダ室の内圧を保持する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無段変速機の制御装置においては、ステップモータ
の制御を、車速と、スロットル開度と、エンジン回転速
度とをもとに、予め設定された変速パターンに基づいて
変速比を設定し、この変速比をもとにステップモータの
制御を行うようになされており、例えば、高速で定速走
行中にアクセルペダルを踏み込むことによって、スロッ
トル開度が急増すると、変速パターンに基づいて変速比
は大きく増加した値に設定され、変速比が増加すること
によって、変速制御弁では、スプールに設けられたラン
ドが大きく移動し、駆動プーリのシリンダ室への出力ポ
ートとドレーンポートとが連通し、このとき、ランドが
大きく移動するので出力ポートとドレーンポートとの連
通面積が大きくなり、よって、駆動プーリのシリンダ室
内の油圧が急速に低下し、そのため、駆動プーリのベル
ト挟持力が急に小さくなり、ベルトが滑ってしまうとい
う未解決の課題がある。
来の無段変速機の制御装置においては、ステップモータ
の制御を、車速と、スロットル開度と、エンジン回転速
度とをもとに、予め設定された変速パターンに基づいて
変速比を設定し、この変速比をもとにステップモータの
制御を行うようになされており、例えば、高速で定速走
行中にアクセルペダルを踏み込むことによって、スロッ
トル開度が急増すると、変速パターンに基づいて変速比
は大きく増加した値に設定され、変速比が増加すること
によって、変速制御弁では、スプールに設けられたラン
ドが大きく移動し、駆動プーリのシリンダ室への出力ポ
ートとドレーンポートとが連通し、このとき、ランドが
大きく移動するので出力ポートとドレーンポートとの連
通面積が大きくなり、よって、駆動プーリのシリンダ室
内の油圧が急速に低下し、そのため、駆動プーリのベル
ト挟持力が急に小さくなり、ベルトが滑ってしまうとい
う未解決の課題がある。
【0009】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
課題に着目してなされたものであり、急なダウンシフト
を行った場合でも、確実にベルトを挟持することがで
き、ベルト滑りを防止することのできる無段変速機の制
御装置を提供することを目的としている。
課題に着目してなされたものであり、急なダウンシフト
を行った場合でも、確実にベルトを挟持することがで
き、ベルト滑りを防止することのできる無段変速機の制
御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係わる無段変速機の制御装置は、それぞ
れシリンダ室を有する駆動プーリ及び従動プーリのV字
状みぞ間隔を、前記各シリンダ室に供給する油圧を制御
する変速制御弁により制御し、変速比を連続的に可変と
する無段変速機の制御装置において、所定変速比を得る
よう前記変速制御弁を作動させる変速制御弁制御手段
と、前記変速制御弁の作動状態を検出する作動状態検出
手段と、該作動状態検出手段で検出した作動状態に応じ
て前記変速制御弁制御手段の制御量を補正する補正手段
とを備えることを特徴としている。
に、請求項1に係わる無段変速機の制御装置は、それぞ
れシリンダ室を有する駆動プーリ及び従動プーリのV字
状みぞ間隔を、前記各シリンダ室に供給する油圧を制御
する変速制御弁により制御し、変速比を連続的に可変と
する無段変速機の制御装置において、所定変速比を得る
よう前記変速制御弁を作動させる変速制御弁制御手段
と、前記変速制御弁の作動状態を検出する作動状態検出
手段と、該作動状態検出手段で検出した作動状態に応じ
て前記変速制御弁制御手段の制御量を補正する補正手段
とを備えることを特徴としている。
【0011】また、請求項2に係わる無段変速機の制御
装置は、それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ及び従
動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室に供給
する油圧を制御する変速制御弁により制御し、変速比を
連続的に可変とする無段変速機の制御装置において、車
速を検出する車速検出手段と、車両のスロットル開度を
検出するスロットル開度検出手段と、前記無段変速機の
入力回転数及び出力回転数を検出する回転数検出手段
と、少なくとも前記車速検出手段の車速検出値と前記ス
ロットル開度検出手段のスロットル開度検出値とに基づ
いて変速比を求め、該変速比を得るよう前記変速制御弁
を作動させる変速制御弁制御手段と、前記スロットル開
度検出手段のスロットル開度検出値と前記回転数検出手
段の回転数検出値とをもとに前記駆動プーリのシリンダ
室へ供給する必要油圧を算出するプライマリ圧算出手段
と、前記変速制御弁制御手段による変速制御弁の移動状
態と前記回転数検出手段の回転数検出値とをもとに前記
駆動プーリに供給する油圧の圧力降下量を算出する圧力
降下量算出手段とを有し、前記プライマリ圧算出手段の
プライマリ圧算出値と前記圧力降下量算出手段の圧力降
下量算出値とをもとに前記変速制御弁の作動状態を検出
する作動状態検出手段と、該作動状態検出手段で検出し
た作動状態に応じて前記変速制御弁制御手段の制御量を
補正する補正手段とを備えることを特徴としている。
装置は、それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ及び従
動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室に供給
する油圧を制御する変速制御弁により制御し、変速比を
連続的に可変とする無段変速機の制御装置において、車
速を検出する車速検出手段と、車両のスロットル開度を
検出するスロットル開度検出手段と、前記無段変速機の
入力回転数及び出力回転数を検出する回転数検出手段
と、少なくとも前記車速検出手段の車速検出値と前記ス
ロットル開度検出手段のスロットル開度検出値とに基づ
いて変速比を求め、該変速比を得るよう前記変速制御弁
を作動させる変速制御弁制御手段と、前記スロットル開
度検出手段のスロットル開度検出値と前記回転数検出手
段の回転数検出値とをもとに前記駆動プーリのシリンダ
室へ供給する必要油圧を算出するプライマリ圧算出手段
と、前記変速制御弁制御手段による変速制御弁の移動状
態と前記回転数検出手段の回転数検出値とをもとに前記
駆動プーリに供給する油圧の圧力降下量を算出する圧力
降下量算出手段とを有し、前記プライマリ圧算出手段の
プライマリ圧算出値と前記圧力降下量算出手段の圧力降
下量算出値とをもとに前記変速制御弁の作動状態を検出
する作動状態検出手段と、該作動状態検出手段で検出し
た作動状態に応じて前記変速制御弁制御手段の制御量を
補正する補正手段とを備えることを特徴としている。
【0012】また、請求項3に係わる無段変速機の制御
装置は、それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ及び従
動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室に供給
する油圧を制御する変速制御弁により制御し、変速比を
連続的に可変とする無段変速機の制御装置において、前
記変速制御弁はスプール弁で構成され、前記駆動プーリ
のシリンダ室に連通するポートと制御圧が供給される入
力ポートとドレーンポートとを選択するランドを有し、
車速を検出する車速検出手段と、車両のスロットル開度
を検出するスロットル開度検出手段と、前記無段変速機
の入力回転数及び出力回転数を検出する回転数検出手段
と、少なくとも前記車速検出手段の車速検出値と前記ス
ロットル開度検出手段のスロットル開度検出値とに基づ
いて変速比を求め、該変速比を得るよう前記変速制御弁
を作動し前記ランドにより任意のポートを選択する変速
制御弁制御手段と、前記スロットル開度検出手段のスロ
ットル開度検出値と前記回転数検出手段の回転数検出値
とをもとに前記駆動プーリのシリンダ室へ供給する必要
油圧を算出するプライマリ圧算出手段、前記変速制御弁
制御手段による変速制御弁の駆動状態と前記回転数検出
手段の回転数検出値とをもとに前記ランドと前記駆動プ
ーリのシリンダ室に連通するポートとのドレーン側の開
口面積を算出する開口面積算出手段、前記回転数検出手
段の回転数検出値をもとに前記駆動プーリのシリンダ室
から流出される作動油量を算出する流量算出手段、及び
該流量算出手段の流量算出値と前記開口面積算出値とか
ら圧力降下量を算出する圧力降下量算出手段を備え、前
記プライマリ圧算出手段のプライマリ圧算出値と前記圧
力降下量算出手段の圧力降下量算出値とをもとに前記変
速制御弁の作動状態を検出する作動状態検出手段と、該
作動状態検出手段で検出した作動状態に応じて前記変速
制御弁制御手段の制御量を補正する補正手段とを備える
ことを特徴としている。
装置は、それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ及び従
動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室に供給
する油圧を制御する変速制御弁により制御し、変速比を
連続的に可変とする無段変速機の制御装置において、前
記変速制御弁はスプール弁で構成され、前記駆動プーリ
のシリンダ室に連通するポートと制御圧が供給される入
力ポートとドレーンポートとを選択するランドを有し、
車速を検出する車速検出手段と、車両のスロットル開度
を検出するスロットル開度検出手段と、前記無段変速機
の入力回転数及び出力回転数を検出する回転数検出手段
と、少なくとも前記車速検出手段の車速検出値と前記ス
ロットル開度検出手段のスロットル開度検出値とに基づ
いて変速比を求め、該変速比を得るよう前記変速制御弁
を作動し前記ランドにより任意のポートを選択する変速
制御弁制御手段と、前記スロットル開度検出手段のスロ
ットル開度検出値と前記回転数検出手段の回転数検出値
とをもとに前記駆動プーリのシリンダ室へ供給する必要
油圧を算出するプライマリ圧算出手段、前記変速制御弁
制御手段による変速制御弁の駆動状態と前記回転数検出
手段の回転数検出値とをもとに前記ランドと前記駆動プ
ーリのシリンダ室に連通するポートとのドレーン側の開
口面積を算出する開口面積算出手段、前記回転数検出手
段の回転数検出値をもとに前記駆動プーリのシリンダ室
から流出される作動油量を算出する流量算出手段、及び
該流量算出手段の流量算出値と前記開口面積算出値とか
ら圧力降下量を算出する圧力降下量算出手段を備え、前
記プライマリ圧算出手段のプライマリ圧算出値と前記圧
力降下量算出手段の圧力降下量算出値とをもとに前記変
速制御弁の作動状態を検出する作動状態検出手段と、該
作動状態検出手段で検出した作動状態に応じて前記変速
制御弁制御手段の制御量を補正する補正手段とを備える
ことを特徴としている。
【0013】また、請求項4に係わる無段変速機の制御
装置は、前記補正手段は、予め作動状態と前記変速制御
弁制御手段の制御量を補正する補正値とを対応させてお
き、前記作動状態検出手段の作動状態に応じて、対応す
る補正値をもとに前記変速制御弁制御手段の制御量を補
正することを特徴としている。
装置は、前記補正手段は、予め作動状態と前記変速制御
弁制御手段の制御量を補正する補正値とを対応させてお
き、前記作動状態検出手段の作動状態に応じて、対応す
る補正値をもとに前記変速制御弁制御手段の制御量を補
正することを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1に係わる無段変速機の制御装置は、作
動状態検出手段で検出した変速制御弁の作動状態に応じ
て、変速制御弁制御手段による変速制御弁の制御量を補
正手段で補正することにより、変速制御弁の作動状態に
応じて変速制御弁の作動量を補正する。
動状態検出手段で検出した変速制御弁の作動状態に応じ
て、変速制御弁制御手段による変速制御弁の制御量を補
正手段で補正することにより、変速制御弁の作動状態に
応じて変速制御弁の作動量を補正する。
【0015】また、請求項2に係わる無段変速機の制御
装置は、作動状態検出手段によって、プライマリ圧算出
手段で算出した駆動プーリのシリンダ室への必要油圧と
圧力降下量算出手段で算出した駆動プーリに供給する油
圧の圧力降下量とをもとに、駆動プーリのシリンダ室に
供給される油圧の圧力変動量を求め、車速検出手段の車
速検出値とスロットル開度検出手段のスロットル開度検
出値とに基づき変速制御弁制御手段で算出した変速制御
弁の制御量を、作動状態検出手段で算出した圧力変動量
をもとに補正手段によって補正し、駆動プーリのシリン
ダ室への供給油圧の油圧変動を小さくする。
装置は、作動状態検出手段によって、プライマリ圧算出
手段で算出した駆動プーリのシリンダ室への必要油圧と
圧力降下量算出手段で算出した駆動プーリに供給する油
圧の圧力降下量とをもとに、駆動プーリのシリンダ室に
供給される油圧の圧力変動量を求め、車速検出手段の車
速検出値とスロットル開度検出手段のスロットル開度検
出値とに基づき変速制御弁制御手段で算出した変速制御
弁の制御量を、作動状態検出手段で算出した圧力変動量
をもとに補正手段によって補正し、駆動プーリのシリン
ダ室への供給油圧の油圧変動を小さくする。
【0016】また、請求項3に係わる無段変速機の制御
装置は、車速検出手段の車速検出値とスロットル開度検
出手段のスロットル開度検出値とに基づいて変速制御弁
制御手段で変速制御弁の制御量を算出し、開口面積算出
手段で算出したランドと駆動プーリのシリンダ室と連通
するポートとの開口面積と流量算出手段で算出した流量
算出値とをもとに圧力降下量算出手段で算出した圧力降
下量とプライマリ圧算出手段で算出した駆動プーリのシ
リンダ室に供給する必要プライマリ圧とをもとに作動状
態検出手段で駆動プーリに供給される油圧の圧力変動量
を求め、この圧力変動量に応じて、変速制御弁制御手段
で算出した変速制御弁の制御量を補正手段によって補正
し、駆動プーリのシリンダ室への供給油圧の油圧変動を
小さくする。
装置は、車速検出手段の車速検出値とスロットル開度検
出手段のスロットル開度検出値とに基づいて変速制御弁
制御手段で変速制御弁の制御量を算出し、開口面積算出
手段で算出したランドと駆動プーリのシリンダ室と連通
するポートとの開口面積と流量算出手段で算出した流量
算出値とをもとに圧力降下量算出手段で算出した圧力降
下量とプライマリ圧算出手段で算出した駆動プーリのシ
リンダ室に供給する必要プライマリ圧とをもとに作動状
態検出手段で駆動プーリに供給される油圧の圧力変動量
を求め、この圧力変動量に応じて、変速制御弁制御手段
で算出した変速制御弁の制御量を補正手段によって補正
し、駆動プーリのシリンダ室への供給油圧の油圧変動を
小さくする。
【0017】また、請求項4に係わる無段変速機の制御
装置は、予め作動状態と変速制御弁制御手段による変速
制御弁の制御量を補正する補正値とを、例えば、マップ
等によって対応させておき、補正手段は、この対応から
作動状態検出手段で検出した作動状態に応じた補正値を
求めて変速制御弁制御手段による変速制御弁の制御量を
補正する。
装置は、予め作動状態と変速制御弁制御手段による変速
制御弁の制御量を補正する補正値とを、例えば、マップ
等によって対応させておき、補正手段は、この対応から
作動状態検出手段で検出した作動状態に応じた補正値を
求めて変速制御弁制御手段による変速制御弁の制御量を
補正する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す無段変速機の動力
伝達機構を示すスケルトン図である。図中、10は回転
駆動源としてのエンジンであって、その出力軸10aに
流体伝動装置であるフルードカップリング12が連結さ
れている。このフルードカップリング12は、ロックア
ップ機構付きのものであり、ロックアップ油室12aの
油圧を制御することにより、入力側のポンプインペラー
12bと出力側のタービンライナ12cとを機械的に連
結可能、又は切り離し可能である。フルードカップリン
グ12の出力側は回転軸13と連結されている。回転軸
13は前後進切換機構15と連結されている。前後進切
換機構15は、遊星歯車機構17、前進用クラッチ40
及び後進用ブレーキ50を有している。
する。図1は本発明の一実施例を示す無段変速機の動力
伝達機構を示すスケルトン図である。図中、10は回転
駆動源としてのエンジンであって、その出力軸10aに
流体伝動装置であるフルードカップリング12が連結さ
れている。このフルードカップリング12は、ロックア
ップ機構付きのものであり、ロックアップ油室12aの
油圧を制御することにより、入力側のポンプインペラー
12bと出力側のタービンライナ12cとを機械的に連
結可能、又は切り離し可能である。フルードカップリン
グ12の出力側は回転軸13と連結されている。回転軸
13は前後進切換機構15と連結されている。前後進切
換機構15は、遊星歯車機構17、前進用クラッチ40
及び後進用ブレーキ50を有している。
【0019】遊星歯車機構17は、サンギヤ19と、2
つのピニオンギヤ21及び23を有するピニオンキャリ
ア25と、インターナルギヤ27とから構成されてい
る。2つのピニオンギヤ21及び23は互いに噛合して
おり、ピニオンギヤ21はサンギヤ19と噛合してお
り、またピニオンギヤ23はインターナルギヤ27と噛
合している。サンギヤ19は常に回転軸13と一体に回
転するように連結されている。ピニオンキャリア25は
前進用クラッチ40によって回転軸13と連結可能であ
る。また、インターナルギヤ27は後進用ブレーキ50
によって静止部に対して固定可能である。ピニオンキャ
リア25は回転軸13の外周に配置された駆動軸14と
連結され、この駆動軸14には駆動プーリ16が設けら
れている。
つのピニオンギヤ21及び23を有するピニオンキャリ
ア25と、インターナルギヤ27とから構成されてい
る。2つのピニオンギヤ21及び23は互いに噛合して
おり、ピニオンギヤ21はサンギヤ19と噛合してお
り、またピニオンギヤ23はインターナルギヤ27と噛
合している。サンギヤ19は常に回転軸13と一体に回
転するように連結されている。ピニオンキャリア25は
前進用クラッチ40によって回転軸13と連結可能であ
る。また、インターナルギヤ27は後進用ブレーキ50
によって静止部に対して固定可能である。ピニオンキャ
リア25は回転軸13の外周に配置された駆動軸14と
連結され、この駆動軸14には駆動プーリ16が設けら
れている。
【0020】駆動プーリ16は、駆動軸14と一体に回
転する固定円錐板18と、固定円錐板18に対向配置さ
れてV字状プーリ溝を形成すると共に、駆動プーリシリ
ンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸方向
に移動可能である可動円錐板22とから構成されてい
る。なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20a及び
20bの2室からなり、後述する従動プーリシリンダ室
32の2倍の受圧面積を有している。駆動プーリ16は
Vベルト24によって従動プーリ26と伝動可能に連結
されている。
転する固定円錐板18と、固定円錐板18に対向配置さ
れてV字状プーリ溝を形成すると共に、駆動プーリシリ
ンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸方向
に移動可能である可動円錐板22とから構成されてい
る。なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20a及び
20bの2室からなり、後述する従動プーリシリンダ室
32の2倍の受圧面積を有している。駆動プーリ16は
Vベルト24によって従動プーリ26と伝動可能に連結
されている。
【0021】従動プーリ26は、従動軸28上に設けら
れ、従動軸28と一体に回転する固定円錐板30と、固
定円錐板30に対向配置されてV字状プーリ溝を形成す
ると共に、従動プーリシリンダ室32に作用する油圧に
よって従動軸28の軸方向に移動可能である可動円錐板
34とから構成されている。これらの駆動プーリ16、
Vベルト24及び従動プーリ26により、Vベルト式無
段変速機構29が構成される。従動軸28には駆動ギヤ
46が固着されており、この駆動ギヤ46はアイドラ軸
52上のアイドラギヤ48と噛合している。アイドラ軸
52に設けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ4
4と常に噛合している。ファイナルギヤ44には、差動
装置56を構成する一対のピニオンギヤ58及び60が
取付けられており、このピニオンギヤ58及び60と一
対のサイドギヤ62及び64が噛合しており、サイドギ
ヤ62及び64は夫々出力軸66及び68と連結されて
いる。
れ、従動軸28と一体に回転する固定円錐板30と、固
定円錐板30に対向配置されてV字状プーリ溝を形成す
ると共に、従動プーリシリンダ室32に作用する油圧に
よって従動軸28の軸方向に移動可能である可動円錐板
34とから構成されている。これらの駆動プーリ16、
Vベルト24及び従動プーリ26により、Vベルト式無
段変速機構29が構成される。従動軸28には駆動ギヤ
46が固着されており、この駆動ギヤ46はアイドラ軸
52上のアイドラギヤ48と噛合している。アイドラ軸
52に設けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ4
4と常に噛合している。ファイナルギヤ44には、差動
装置56を構成する一対のピニオンギヤ58及び60が
取付けられており、このピニオンギヤ58及び60と一
対のサイドギヤ62及び64が噛合しており、サイドギ
ヤ62及び64は夫々出力軸66及び68と連結されて
いる。
【0022】上記のような動力伝達機構にエンジン10
の出力軸10aから入力された回転力は、フルードカッ
プリング12及び回転軸13を介して前後進切換機構1
5に伝達され、前進用クラッチ40が締結されると共
に、後進用ブレーキ50が解放されている場合には一体
回転状態となっている遊星歯車機構17を介して回転軸
13の回転力が同じ回転方向のまま駆動軸14に伝達さ
れ、一方前進用クラッチ40が解放されると共に、後進
用ブレーキ50が締結されている場合には遊星歯車機構
17の作用により回転軸13の回転力は回転方向が逆に
なった状態で駆動軸14に伝達される。駆動軸14の回
転力は駆動プーリ16、Vベルト24、従動プーリ2
6、従動軸28、駆動ギヤ46、アイドラギヤ48、ア
イドラ軸52、ピニオンギヤ54及びファイナルギヤ4
4を介して差動装置56に伝達され、出力軸66及び6
8が前進方向又は後進方向に回転する。なお、前進用ク
ラッチ40及び後進用ブレーキ50の両方が解放されて
いる場合には動力伝達機構は中立状態となる。
の出力軸10aから入力された回転力は、フルードカッ
プリング12及び回転軸13を介して前後進切換機構1
5に伝達され、前進用クラッチ40が締結されると共
に、後進用ブレーキ50が解放されている場合には一体
回転状態となっている遊星歯車機構17を介して回転軸
13の回転力が同じ回転方向のまま駆動軸14に伝達さ
れ、一方前進用クラッチ40が解放されると共に、後進
用ブレーキ50が締結されている場合には遊星歯車機構
17の作用により回転軸13の回転力は回転方向が逆に
なった状態で駆動軸14に伝達される。駆動軸14の回
転力は駆動プーリ16、Vベルト24、従動プーリ2
6、従動軸28、駆動ギヤ46、アイドラギヤ48、ア
イドラ軸52、ピニオンギヤ54及びファイナルギヤ4
4を介して差動装置56に伝達され、出力軸66及び6
8が前進方向又は後進方向に回転する。なお、前進用ク
ラッチ40及び後進用ブレーキ50の両方が解放されて
いる場合には動力伝達機構は中立状態となる。
【0023】上記のような動力伝達の際に、駆動プーリ
16の可動円錐板22及び従動プーリ26の可動円錐板
34を軸方向に移動させてVベルト24との接触位置半
径を変えることにより、駆動プーリ16と従動プーリ2
6との回転比を変えることができる。例えば、駆動プー
リ16のV字状プーリ溝の幅を拡大すると共に、従動プ
ーリ26のV字状プーリ溝の幅を縮小すれば、駆動プー
リ16側のVベルトの接触位置半径は小さくなり、従動
プーリ26側のVベルトの接触位置半径は大きくなり、
結局大きな変速比が得られることになる。可動円錐板2
2及び34を逆方向に移動させれば上記と全く逆に変速
比は小さくなる。
16の可動円錐板22及び従動プーリ26の可動円錐板
34を軸方向に移動させてVベルト24との接触位置半
径を変えることにより、駆動プーリ16と従動プーリ2
6との回転比を変えることができる。例えば、駆動プー
リ16のV字状プーリ溝の幅を拡大すると共に、従動プ
ーリ26のV字状プーリ溝の幅を縮小すれば、駆動プー
リ16側のVベルトの接触位置半径は小さくなり、従動
プーリ26側のVベルトの接触位置半径は大きくなり、
結局大きな変速比が得られることになる。可動円錐板2
2及び34を逆方向に移動させれば上記と全く逆に変速
比は小さくなる。
【0024】次に、この無段変速機の油圧制御装置につ
いて説明する。油圧制御装置は、図2に示すように、オ
イルポンプ101、ライン圧調圧弁102、マニュアル
弁104、変速制御弁106、ステップモータ108、
変速比圧弁110、変速操作機構112、切換弁11
4、プレッシャーモディファイヤ弁116、一定圧調圧
弁118、モディファイヤ用デューティ弁120、クラ
ッチリリーフ弁122、トルクコンバータリリーフ弁1
24、ロックアップ制御弁126、ロックアップ用デュ
ーティ弁128、クラッチ接離制御用デューティ弁12
9、変速指令弁150等で構成されている。
いて説明する。油圧制御装置は、図2に示すように、オ
イルポンプ101、ライン圧調圧弁102、マニュアル
弁104、変速制御弁106、ステップモータ108、
変速比圧弁110、変速操作機構112、切換弁11
4、プレッシャーモディファイヤ弁116、一定圧調圧
弁118、モディファイヤ用デューティ弁120、クラ
ッチリリーフ弁122、トルクコンバータリリーフ弁1
24、ロックアップ制御弁126、ロックアップ用デュ
ーティ弁128、クラッチ接離制御用デューティ弁12
9、変速指令弁150等で構成されている。
【0025】ここで、ステップモータ108及び変速指
令弁150が変速制御弁制御手段に対応している。オイ
ルポンプ101は、タンク130内の油をストレーナ1
31を介して吸引し、油路132に吐出する。油路13
2の吐出油は、ライン圧調圧弁102のポート102
a,102bに供給されて、このライン圧調圧弁102
で所定圧力のライン圧として調整され、この調整された
ライン圧が従動プーリシリンダ室32、変速制御弁10
6のポート106a及び切換弁114の入力ポート11
4aに夫々供給される。なお、油路132には、ライン
圧の異常高圧を抑制するパイロットリリーフ弁133k
が設けられている。
令弁150が変速制御弁制御手段に対応している。オイ
ルポンプ101は、タンク130内の油をストレーナ1
31を介して吸引し、油路132に吐出する。油路13
2の吐出油は、ライン圧調圧弁102のポート102
a,102bに供給されて、このライン圧調圧弁102
で所定圧力のライン圧として調整され、この調整された
ライン圧が従動プーリシリンダ室32、変速制御弁10
6のポート106a及び切換弁114の入力ポート11
4aに夫々供給される。なお、油路132には、ライン
圧の異常高圧を抑制するパイロットリリーフ弁133k
が設けられている。
【0026】切換弁114は、ライン圧が供給される入
力ポート114a、ライン圧調圧弁102のポート10
2fに連通された出力ポート114b、タンク130に
連通されたドレーンポート114c及びモディファイヤ
用デューティ弁120の出力圧がパイロット圧として供
給されるパイロットポート114dと、スプール114
eとを備え、パイロットポート114dのパイロット圧
が略零であるときに入力ポート114a、出力ポート1
14b及びドレーンポート114cが連通状態となる
が、パイロットポート114dのパイロット圧が高くな
るとドレーンポート114cがスプール114eによっ
て閉鎖される。なお、切換弁114の入力ポート114
aは、油路132に連通する油路133がその途中にセ
パレータ133sを介装することにより遮断されている
と共に、出力ポート114bとライン圧調圧弁102の
パイロットポート102fとを連通する油路134がそ
の途中にセパレータ134sを介装することにより遮断
されている。
力ポート114a、ライン圧調圧弁102のポート10
2fに連通された出力ポート114b、タンク130に
連通されたドレーンポート114c及びモディファイヤ
用デューティ弁120の出力圧がパイロット圧として供
給されるパイロットポート114dと、スプール114
eとを備え、パイロットポート114dのパイロット圧
が略零であるときに入力ポート114a、出力ポート1
14b及びドレーンポート114cが連通状態となる
が、パイロットポート114dのパイロット圧が高くな
るとドレーンポート114cがスプール114eによっ
て閉鎖される。なお、切換弁114の入力ポート114
aは、油路132に連通する油路133がその途中にセ
パレータ133sを介装することにより遮断されている
と共に、出力ポート114bとライン圧調圧弁102の
パイロットポート102fとを連通する油路134がそ
の途中にセパレータ134sを介装することにより遮断
されている。
【0027】プレッシャーモディファイヤ弁116は、
ライン圧調圧弁102のパイロットポート102fに連
通されたポート116a、モディファイヤ用デューティ
弁120の出力圧がパイロット圧として供給されるパイ
ロットポート116b、タンク130に連通されたドレ
ーンポート116c及びライン圧調圧弁102の出力ポ
ート102dに連通された入力ポート116dと、2つ
のランド116e,116fを有するスプール116g
と、このスプール116gをパイロットポート116b
側に付勢するリターンスプリング116hとを備えてお
り、パイロットポート116bのパイロット圧が略零で
あるときにポート116aとドレーンポート116cと
が連通状態となるが、パイロット圧が高くなるとこれに
応じてスプール116gが上動してポート116a及び
116d間が連通状態となる。
ライン圧調圧弁102のパイロットポート102fに連
通されたポート116a、モディファイヤ用デューティ
弁120の出力圧がパイロット圧として供給されるパイ
ロットポート116b、タンク130に連通されたドレ
ーンポート116c及びライン圧調圧弁102の出力ポ
ート102dに連通された入力ポート116dと、2つ
のランド116e,116fを有するスプール116g
と、このスプール116gをパイロットポート116b
側に付勢するリターンスプリング116hとを備えてお
り、パイロットポート116bのパイロット圧が略零で
あるときにポート116aとドレーンポート116cと
が連通状態となるが、パイロット圧が高くなるとこれに
応じてスプール116gが上動してポート116a及び
116d間が連通状態となる。
【0028】一定圧調圧弁118は、ライン圧調圧弁1
02の出力ポート102dに連通された入力ポート11
8a、出力ポート118b、出力ポート118bの出力
圧がフィルタ118cを介してパイロット圧として供給
されるパイロットポート118d及びタンク130に連
通されたドレーンポート118eと、2つのランド11
8f及び118gを有するスプール118hと、スプー
ル118hをパイロットポート118d側に付勢するリ
ターンスプリング118iを備えており、パイロットポ
ート118dの入口にはオリフィス118jが設けられ
ている。この一定圧調圧弁118は、周知のパイロット
圧による調圧作用によりスプリング118iの付勢力に
対応した一定の油圧を調圧し、これを出力ポート118
bを介してモディファイヤ用デューティ弁120、ロッ
クアップ用デューティ弁128及びクラッチ接離制御用
デューティ弁129に供給する。
02の出力ポート102dに連通された入力ポート11
8a、出力ポート118b、出力ポート118bの出力
圧がフィルタ118cを介してパイロット圧として供給
されるパイロットポート118d及びタンク130に連
通されたドレーンポート118eと、2つのランド11
8f及び118gを有するスプール118hと、スプー
ル118hをパイロットポート118d側に付勢するリ
ターンスプリング118iを備えており、パイロットポ
ート118dの入口にはオリフィス118jが設けられ
ている。この一定圧調圧弁118は、周知のパイロット
圧による調圧作用によりスプリング118iの付勢力に
対応した一定の油圧を調圧し、これを出力ポート118
bを介してモディファイヤ用デューティ弁120、ロッ
クアップ用デューティ弁128及びクラッチ接離制御用
デューティ弁129に供給する。
【0029】モディファイヤ用デューティ弁120は、
入力ポート120aが前記一定圧調圧弁118の出力ポ
ート118bに連通され、出力ポート120bが切換弁
114のパイロットポート114d、プレッシャーモデ
ィファイヤ弁116のパイロットポート116b、クラ
ッチリリーフ弁122の外部パイロットポート122c
に連通され、ドレーンポート120cがタンク130に
連通され、変速制御装置300から供給される目標変速
比に対応したデューティ比の駆動電流によって、出力ポ
ート120bからデューティ比に応じたモディファイヤ
制御圧を出力する。
入力ポート120aが前記一定圧調圧弁118の出力ポ
ート118bに連通され、出力ポート120bが切換弁
114のパイロットポート114d、プレッシャーモデ
ィファイヤ弁116のパイロットポート116b、クラ
ッチリリーフ弁122の外部パイロットポート122c
に連通され、ドレーンポート120cがタンク130に
連通され、変速制御装置300から供給される目標変速
比に対応したデューティ比の駆動電流によって、出力ポ
ート120bからデューティ比に応じたモディファイヤ
制御圧を出力する。
【0030】ロックアップ用デューティ弁128は、入
力ポート128aが前記一定圧調圧弁118の出力ポー
ト118bに接続され、出力ポート128bが後述する
変速指令弁150の入力ポート150aに接続され、さ
らにライン圧調圧弁102のパイロットポート102
e、及びクラッチリリーフ弁122のパイロットポート
122cに接続され、ドレーンポート128cがタンク
130に接続され、後述する変速制御装置300から供
給される所定デューティ比の駆動電流よって、出力ポー
ト128bからロックアップ制御圧PLUを出力する。こ
こで、出力ポート128bとライン圧調圧弁102のパ
イロットポート102e及びクラッチリリーフ弁122
のパイロットポート122cとの間を接続する油路13
5及び136がそれらの途中に介装されたセパレータ1
35s及び136sによって遮断されている。
力ポート128aが前記一定圧調圧弁118の出力ポー
ト118bに接続され、出力ポート128bが後述する
変速指令弁150の入力ポート150aに接続され、さ
らにライン圧調圧弁102のパイロットポート102
e、及びクラッチリリーフ弁122のパイロットポート
122cに接続され、ドレーンポート128cがタンク
130に接続され、後述する変速制御装置300から供
給される所定デューティ比の駆動電流よって、出力ポー
ト128bからロックアップ制御圧PLUを出力する。こ
こで、出力ポート128bとライン圧調圧弁102のパ
イロットポート102e及びクラッチリリーフ弁122
のパイロットポート122cとの間を接続する油路13
5及び136がそれらの途中に介装されたセパレータ1
35s及び136sによって遮断されている。
【0031】クラッチ接離制御用デューティ弁129
は、入力ポート129aが前記一定圧調圧弁118の出
力ポート118bに連通され、出力ポート129bが後
述する後進用ブレーキ制御弁140及び前進用クラッチ
制御弁142のパイロットポート140h及び142h
に連通され、ドレーンポート129cがタンク130に
連通され、後述する変速制御装置300からクリープ制
御時及びアンチスキッド制御時に供給される所定デュー
ティ比の駆動電流よって、出力ポート129bからデュ
ーティ比に応じたクラッチ制御圧PCCを出力する。
は、入力ポート129aが前記一定圧調圧弁118の出
力ポート118bに連通され、出力ポート129bが後
述する後進用ブレーキ制御弁140及び前進用クラッチ
制御弁142のパイロットポート140h及び142h
に連通され、ドレーンポート129cがタンク130に
連通され、後述する変速制御装置300からクリープ制
御時及びアンチスキッド制御時に供給される所定デュー
ティ比の駆動電流よって、出力ポート129bからデュ
ーティ比に応じたクラッチ制御圧PCCを出力する。
【0032】ライン圧調圧弁102は、大径孔部102
gに形成された入力ポート102a,パイロットポート
102c、大径孔部102gに連通する中径孔部102
hに形成されたパイロットポート102e、この中径孔
部102hに連通する小径孔部102iに形成されたパ
イロットポート102b及びこの小径孔部102iに連
通する特大径孔部102jに形成されたパイロットポー
ト102fと、各孔部102g〜102jに対応するラ
ンド102o,102p,102q,102rを有する
スプール102sとで形成され、各パイロットポート1
02b,102c,102e及び102fに供給される
パイロット圧と受圧面積による推力バランスによってス
プール102sが左右動して入力ポート102a及び出
力ポート102d間の開口面積を調整してライン圧を調
圧する。
gに形成された入力ポート102a,パイロットポート
102c、大径孔部102gに連通する中径孔部102
hに形成されたパイロットポート102e、この中径孔
部102hに連通する小径孔部102iに形成されたパ
イロットポート102b及びこの小径孔部102iに連
通する特大径孔部102jに形成されたパイロットポー
ト102fと、各孔部102g〜102jに対応するラ
ンド102o,102p,102q,102rを有する
スプール102sとで形成され、各パイロットポート1
02b,102c,102e及び102fに供給される
パイロット圧と受圧面積による推力バランスによってス
プール102sが左右動して入力ポート102a及び出
力ポート102d間の開口面積を調整してライン圧を調
圧する。
【0033】マニュアル弁104は、ライン圧調圧弁1
02の出力ポート102dに連通する入力ポート104
a、Rレンジポート104b、Dレンジポート104
c、Lレンジポート104d及び両端のドレーンポート
104e,104fと、2つのランド104g,104
hを有するスプール104iとから構成されている。ス
プール104iは、運転席近傍に設けたセレクトレバー
(図示せず)によって動作され、P,R,N,D,Lレ
ンジの5つの停止位置を有している。そして、Rレンジ
ポート104bが後進用ブレーキ制御弁140を介して
後進用ブレーキ50に連通され、Dレンジポート104
c及びLレンジポート104dが前進用クラッチ制御弁
142を介して前進用クラッチ40に連通されている。
02の出力ポート102dに連通する入力ポート104
a、Rレンジポート104b、Dレンジポート104
c、Lレンジポート104d及び両端のドレーンポート
104e,104fと、2つのランド104g,104
hを有するスプール104iとから構成されている。ス
プール104iは、運転席近傍に設けたセレクトレバー
(図示せず)によって動作され、P,R,N,D,Lレ
ンジの5つの停止位置を有している。そして、Rレンジ
ポート104bが後進用ブレーキ制御弁140を介して
後進用ブレーキ50に連通され、Dレンジポート104
c及びLレンジポート104dが前進用クラッチ制御弁
142を介して前進用クラッチ40に連通されている。
【0034】後進用ブレーキ制御弁140は、マニュア
ル弁104のRレンジポート104bに連通する入力ポ
ート140a、後進用ブレーキ50にオリフィス140
b及び140cを介して連通する出力ポート140d、
タンク130に連通するドレーンポート140e、出力
ポート140dの出力圧がオリフィス140fを介して
パイロット圧として供給されるパイロットポート140
g及びクラッチ制御用デューティ弁129の出力ポート
129bに連通されたパイロットポート140hと、3
つのランド140i,140j,140kを有するスプ
ール140mと、このスプール140mをパイロットポ
ート140g,140h側に付勢するリターンスプリン
グ140nとから構成されている。なお、オリフィス1
40b及び140cには、これらと並列に後進用ブレー
キ50から後進用ブレーキ制御弁140に流出する作動
油を阻止する逆止弁140o及び後進用ブレーキ制御弁
140から後進用ブレーキ50に流入する作動油を阻止
する逆止弁140pが介挿されている。
ル弁104のRレンジポート104bに連通する入力ポ
ート140a、後進用ブレーキ50にオリフィス140
b及び140cを介して連通する出力ポート140d、
タンク130に連通するドレーンポート140e、出力
ポート140dの出力圧がオリフィス140fを介して
パイロット圧として供給されるパイロットポート140
g及びクラッチ制御用デューティ弁129の出力ポート
129bに連通されたパイロットポート140hと、3
つのランド140i,140j,140kを有するスプ
ール140mと、このスプール140mをパイロットポ
ート140g,140h側に付勢するリターンスプリン
グ140nとから構成されている。なお、オリフィス1
40b及び140cには、これらと並列に後進用ブレー
キ50から後進用ブレーキ制御弁140に流出する作動
油を阻止する逆止弁140o及び後進用ブレーキ制御弁
140から後進用ブレーキ50に流入する作動油を阻止
する逆止弁140pが介挿されている。
【0035】前進用クラッチ制御弁142は、マニュア
ル弁104のDレンジポート104cにオリフィス14
2aを介して連通する入力ポート142b、前進用クラ
ッチ40にオリフィス142cを介して連通する出力ポ
ート142d、タンク130に連通するドレーンポート
142e、出力ポート142dの出力圧がオリフィス1
42fを介してパイロット圧として供給されるパイロッ
トポート142g及びクラッチ制御用デューティ弁12
9の出力ポート129bに連通されたパイロットポート
142hと、3つのランド142i,142j,142
kを有するスプール142mと、このスプール142m
をパイロットポート142g,142h側に付勢するリ
ターンスプリング142nとから構成されている。な
お、オリフィス142aと並列にクラッチ制御弁142
からマニュアル弁104に流出する作動油を阻止する逆
止弁142oが介挿され、且つオリフィス142cと並
列に前進用クラッチ制御弁142から前進用クラッチ4
0に流入する作動油を阻止する逆止弁142pが介挿さ
れている。
ル弁104のDレンジポート104cにオリフィス14
2aを介して連通する入力ポート142b、前進用クラ
ッチ40にオリフィス142cを介して連通する出力ポ
ート142d、タンク130に連通するドレーンポート
142e、出力ポート142dの出力圧がオリフィス1
42fを介してパイロット圧として供給されるパイロッ
トポート142g及びクラッチ制御用デューティ弁12
9の出力ポート129bに連通されたパイロットポート
142hと、3つのランド142i,142j,142
kを有するスプール142mと、このスプール142m
をパイロットポート142g,142h側に付勢するリ
ターンスプリング142nとから構成されている。な
お、オリフィス142aと並列にクラッチ制御弁142
からマニュアル弁104に流出する作動油を阻止する逆
止弁142oが介挿され、且つオリフィス142cと並
列に前進用クラッチ制御弁142から前進用クラッチ4
0に流入する作動油を阻止する逆止弁142pが介挿さ
れている。
【0036】クラッチリリーフ弁122は、大径孔部1
22eに形成された入力ポート122a及び出力ポート
122dと、この大径孔部122eに連通する中径孔部
122fに形成されたパイロットポート122bと、こ
の中径孔部122fに連通する小径孔部122gに形成
されたパイロットポート122cと、各孔部122e,
122f及び122gに係合するランド122h,12
2i及び122jを有するスプール122kと、このス
プール122kをパイロットポート122b及び122
c側に付勢するリターンスプリング122mとから構成
されている。ここで、入力ポート122aはライン圧調
圧弁102の出力ポート102dに直接連通され、パイ
ロットポート122bはオリフィス122nを介してラ
イン圧調圧弁102の出力ポート102dに連通され、
パイロットポート122cはモディファイヤ用デューテ
ィ弁120の出力ポート120b及びロックアップ用デ
ューティ弁128の出力ポート128bに連通され、出
力ポート122dはトルクコンバータリリーフ弁124
の入力ポート124aに連通されている。
22eに形成された入力ポート122a及び出力ポート
122dと、この大径孔部122eに連通する中径孔部
122fに形成されたパイロットポート122bと、こ
の中径孔部122fに連通する小径孔部122gに形成
されたパイロットポート122cと、各孔部122e,
122f及び122gに係合するランド122h,12
2i及び122jを有するスプール122kと、このス
プール122kをパイロットポート122b及び122
c側に付勢するリターンスプリング122mとから構成
されている。ここで、入力ポート122aはライン圧調
圧弁102の出力ポート102dに直接連通され、パイ
ロットポート122bはオリフィス122nを介してラ
イン圧調圧弁102の出力ポート102dに連通され、
パイロットポート122cはモディファイヤ用デューテ
ィ弁120の出力ポート120b及びロックアップ用デ
ューティ弁128の出力ポート128bに連通され、出
力ポート122dはトルクコンバータリリーフ弁124
の入力ポート124aに連通されている。
【0037】トルクコンバータリリーフ弁124は、ク
ラッチリリーフ弁122の出力ポート122dに連通さ
れた入力ポート124aと、出力ポート124bと、1
つのランド124cを有するスプール124dと、この
スプール124dを出力ポート124bを閉塞する方向
に付勢するリターンスプリング124eとから構成さ
れ、出力ポート124bが潤滑用圧力を設定する潤滑リ
リーフボール144を介してオイルポンプ101の吸込
み側に戻されると共に、デファレンシャルギヤ、パワー
トレーン、ベルト等の潤滑系に潤滑用として出力され
る。
ラッチリリーフ弁122の出力ポート122dに連通さ
れた入力ポート124aと、出力ポート124bと、1
つのランド124cを有するスプール124dと、この
スプール124dを出力ポート124bを閉塞する方向
に付勢するリターンスプリング124eとから構成さ
れ、出力ポート124bが潤滑用圧力を設定する潤滑リ
リーフボール144を介してオイルポンプ101の吸込
み側に戻されると共に、デファレンシャルギヤ、パワー
トレーン、ベルト等の潤滑系に潤滑用として出力され
る。
【0038】ロックアップ制御弁126は、大径孔部1
26aに形成されたクラッチリリーフ弁122の出力ポ
ート122dに連通された入力ポート126b、ロック
アップ油室12aに連通された出力ポート126c、フ
ルードカップリング12に連通された出力ポート126
d、クーラー146に連通された出力ポート126e、
上述した潤滑系に連通された出力ポート126f及びタ
ンク130に連通されたドレーンポート126gと、小
径孔部126hに形成された出力ポート126cにオリ
フィス148を介して連通されたパイロットポート12
6i及び変速指令弁150の出力ポート150bに連通
されたパイロットポート126jと、大径孔部126a
に係合する4つのランド126m,126n,126
o,126pと小径孔部126hに係合するランド12
6rとを有するスプール126sと、このスプール12
6sをパイロットポート126i及び126j側に付勢
するリターンスプリング126tとから構成されてい
る。なお、出力ポート126dとフルードカップリング
12とを連通する油路149には、異常高圧を抑制する
リリーフ弁152が接続されている。
26aに形成されたクラッチリリーフ弁122の出力ポ
ート122dに連通された入力ポート126b、ロック
アップ油室12aに連通された出力ポート126c、フ
ルードカップリング12に連通された出力ポート126
d、クーラー146に連通された出力ポート126e、
上述した潤滑系に連通された出力ポート126f及びタ
ンク130に連通されたドレーンポート126gと、小
径孔部126hに形成された出力ポート126cにオリ
フィス148を介して連通されたパイロットポート12
6i及び変速指令弁150の出力ポート150bに連通
されたパイロットポート126jと、大径孔部126a
に係合する4つのランド126m,126n,126
o,126pと小径孔部126hに係合するランド12
6rとを有するスプール126sと、このスプール12
6sをパイロットポート126i及び126j側に付勢
するリターンスプリング126tとから構成されてい
る。なお、出力ポート126dとフルードカップリング
12とを連通する油路149には、異常高圧を抑制する
リリーフ弁152が接続されている。
【0039】変速制御弁106は、入力ポート106
a,出力ポート106b及び調圧ポート106cと、3
つのランド106d,106e及び106fを有するス
プール106gとを備えており、入力ポート106aが
ライン圧が供給される油路132に連通され、出力ポー
ト106bが駆動プーリ16の駆動プーリシリンダ室2
0に連通され、調圧ポート106cが駆動プーリシリン
ダ圧を予め設定された所定圧に保圧する保圧弁160を
介してタンク130に連通され、且つスプール106g
の上端が後述する変速操作機構112のレバー178の
略中央部にピン181によって回転自在に連結されてい
る。したがって、一定の変速比を維持する場合には、図
2において、ランド106eによって出力ポート106
bが閉塞されているため、駆動プーリシリンダ室20へ
のライン圧供給が遮断状態にあるものとすると、スプー
ル106gが図2において上動することにより、入力ポ
ート106aと出力ポート106bとが連通状態となっ
て、所定のライン圧が駆動プーリシリンダ室20に供給
されて増圧されることにより、駆動プーリ16のV字状
プーリ溝の幅が小さくなり、他方、従動プーリ26のV
字状プーリ溝の幅が大きくなる。すなわち、駆動プーリ
16のVベルト接触半径が大きくなると共に従動プーリ
26のVベルト接触半径が小さくなるので、変速比は小
さくなる。逆にスプール106gを図2で下動させる
と、上記とは全く逆の作用により、変速比は大きくな
る。
a,出力ポート106b及び調圧ポート106cと、3
つのランド106d,106e及び106fを有するス
プール106gとを備えており、入力ポート106aが
ライン圧が供給される油路132に連通され、出力ポー
ト106bが駆動プーリ16の駆動プーリシリンダ室2
0に連通され、調圧ポート106cが駆動プーリシリン
ダ圧を予め設定された所定圧に保圧する保圧弁160を
介してタンク130に連通され、且つスプール106g
の上端が後述する変速操作機構112のレバー178の
略中央部にピン181によって回転自在に連結されてい
る。したがって、一定の変速比を維持する場合には、図
2において、ランド106eによって出力ポート106
bが閉塞されているため、駆動プーリシリンダ室20へ
のライン圧供給が遮断状態にあるものとすると、スプー
ル106gが図2において上動することにより、入力ポ
ート106aと出力ポート106bとが連通状態となっ
て、所定のライン圧が駆動プーリシリンダ室20に供給
されて増圧されることにより、駆動プーリ16のV字状
プーリ溝の幅が小さくなり、他方、従動プーリ26のV
字状プーリ溝の幅が大きくなる。すなわち、駆動プーリ
16のVベルト接触半径が大きくなると共に従動プーリ
26のVベルト接触半径が小さくなるので、変速比は小
さくなる。逆にスプール106gを図2で下動させる
と、上記とは全く逆の作用により、変速比は大きくな
る。
【0040】変速操作機構112のレバー178は前述
したようにその略中央部において変速制御弁106のス
プール106gとピン181によって結合されている
が、レバー178の一端は、駆動プーリ16の軸14と
平行に配設された断面方形の案内軸162に摺動自在に
装着され且つ外周縁に形成されたフランジ164aの外
周縁の一部が駆動プーリ16の可動円錐板22の外周に
設けた溝22aに係合して、可動円錐板22の軸方向の
移動に応じて移動するセンサーシュー164に、ピン1
83と図示しない長孔とによって連結され、他端がロッ
ド182にピン185によって連結されている。ロッド
182は、ラック182cを有しており、このラック1
82cがステップモータ108のピニオンギヤ108a
と噛合している。
したようにその略中央部において変速制御弁106のス
プール106gとピン181によって結合されている
が、レバー178の一端は、駆動プーリ16の軸14と
平行に配設された断面方形の案内軸162に摺動自在に
装着され且つ外周縁に形成されたフランジ164aの外
周縁の一部が駆動プーリ16の可動円錐板22の外周に
設けた溝22aに係合して、可動円錐板22の軸方向の
移動に応じて移動するセンサーシュー164に、ピン1
83と図示しない長孔とによって連結され、他端がロッ
ド182にピン185によって連結されている。ロッド
182は、ラック182cを有しており、このラック1
82cがステップモータ108のピニオンギヤ108a
と噛合している。
【0041】このような変速操作機構112において、
変速制御装置300によって制御されるステップモータ
108が時計方向に回転駆動されると、ロッド182が
下方に移動し、レバー178がピン183を支点として
時計方向に回動し、レバー178に連結された変速制御
弁106のスプール106gを下方に移動させる。これ
によって、前述したように、駆動プーリシリンダ室20
内の圧油が保圧弁160を介してタンク130に戻され
るので、駆動プーリシリンダ室20のシリンダ圧が保圧
弁160で設定された圧力まで低下される。このため、
駆動プーリ16の可動円錐板22は図2中で、上方に移
動して、駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔は大きく
なり、同時にこれに伴って従動プーリ26のV字状プー
リ溝間隔は小さくなり、変速比は大きくなる。
変速制御装置300によって制御されるステップモータ
108が時計方向に回転駆動されると、ロッド182が
下方に移動し、レバー178がピン183を支点として
時計方向に回動し、レバー178に連結された変速制御
弁106のスプール106gを下方に移動させる。これ
によって、前述したように、駆動プーリシリンダ室20
内の圧油が保圧弁160を介してタンク130に戻され
るので、駆動プーリシリンダ室20のシリンダ圧が保圧
弁160で設定された圧力まで低下される。このため、
駆動プーリ16の可動円錐板22は図2中で、上方に移
動して、駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔は大きく
なり、同時にこれに伴って従動プーリ26のV字状プー
リ溝間隔は小さくなり、変速比は大きくなる。
【0042】レバー178の一端はピン183によって
センサーシュー164と連結されているので、可動円錐
板22の移動に伴ってセンサーシュー164が図2中で
上方に移動すると、今度はレバー178の他端側のピン
185を支点としてレバー178は時計方向に回動す
る。このため、スプール106gは上方に引き戻され
て、駆動プーリ16及び従動プーリ26を変速比が小さ
い状態にしようとする。このような動作によって、スプ
ール106g、駆動プーリ16及び従動プーリ26は、
ステップモータ108の回転位置に対応して目標とする
変速比の状態で安定する。
センサーシュー164と連結されているので、可動円錐
板22の移動に伴ってセンサーシュー164が図2中で
上方に移動すると、今度はレバー178の他端側のピン
185を支点としてレバー178は時計方向に回動す
る。このため、スプール106gは上方に引き戻され
て、駆動プーリ16及び従動プーリ26を変速比が小さ
い状態にしようとする。このような動作によって、スプ
ール106g、駆動プーリ16及び従動プーリ26は、
ステップモータ108の回転位置に対応して目標とする
変速比の状態で安定する。
【0043】逆に、ステップモータ108を反時計方向
に回転駆動した場合は、上記とは逆に変速制御弁106
のスプール106gが図2中で上方に移動することによ
り、駆動プーリシリンダ室20に所定のライン圧が供給
されて、駆動プーリ16のV字状プーリ溝が小さくな
り、従動プーリ26のV字状プーリ溝が大きくなり、変
速比が小さくなる。このとき、駆動プーリ16における
可動円錐板22の移動に伴ってセンサーシュー164が
図2中で下方に移動するので、変速制御弁106のスプ
ール106gが下方にひき戻されて、駆動プーリ16及
び従動プーリ26を変速比が大きい状態にしようとす
る。このような動作によって、スプール106g、駆動
プーリ16及び従動プーリ26は、ステップモータ10
8の回転位置に対応して目標とする変速比の状態で安定
する。
に回転駆動した場合は、上記とは逆に変速制御弁106
のスプール106gが図2中で上方に移動することによ
り、駆動プーリシリンダ室20に所定のライン圧が供給
されて、駆動プーリ16のV字状プーリ溝が小さくな
り、従動プーリ26のV字状プーリ溝が大きくなり、変
速比が小さくなる。このとき、駆動プーリ16における
可動円錐板22の移動に伴ってセンサーシュー164が
図2中で下方に移動するので、変速制御弁106のスプ
ール106gが下方にひき戻されて、駆動プーリ16及
び従動プーリ26を変速比が大きい状態にしようとす
る。このような動作によって、スプール106g、駆動
プーリ16及び従動プーリ26は、ステップモータ10
8の回転位置に対応して目標とする変速比の状態で安定
する。
【0044】したがって、ステップモータ108を所定
の変速パターンに従って作動させると、変速比はこれに
追従して変化することになり、ステップモータ108を
制御することによって無段変速機構の変速を制御するこ
とができる。ステップモータ108は、変速制御装置3
00から送出されるパルス数信号に対応して回転角が決
定される。変速制御装置300からのパルス数信号は走
行状態に応じた所定の変速パターンに従って与えられ
る。
の変速パターンに従って作動させると、変速比はこれに
追従して変化することになり、ステップモータ108を
制御することによって無段変速機構の変速を制御するこ
とができる。ステップモータ108は、変速制御装置3
00から送出されるパルス数信号に対応して回転角が決
定される。変速制御装置300からのパルス数信号は走
行状態に応じた所定の変速パターンに従って与えられ
る。
【0045】変速比圧弁110は、入力ポート110
a,出力ポート110b,ドレーンポート110c及び
パイロットポート110dと、3つのランド110e,
110f及び110gを有するスプール110hと、前
述したセンサーシュー164に略中央部に支点を有する
レバー170を介して連結されたスプリング止め摺動杆
110iと、このスプリング止め摺動杆110iとスプ
ール110hとの間に介挿され、スプール110hをパ
イロットポート110d側に付勢するリターンスプリン
グ110jとを備えており、入力ポート110aが一定
圧調圧弁118の入力ポート118aに連通されている
と共に、出力ポート110bがライン圧調圧弁102の
パイロットポート102c及び自身のパイロットポート
110dに連通され、駆動プーリ16のV字状プーリ溝
間隔が小さいときには、スプリング止め摺動杆110i
が上方の位置をとるため、リターンスプリング110j
の付勢力が小さくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が小さくなり、ライン圧調圧弁10
2で調圧される油路132のライン圧が小さい状態とな
り、この状態から駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔
が大きくなるにつれてスプリング止め摺動杆110iが
徐々に下方移動するため、リターンスプリング110j
の付勢力が大きくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が徐々に大きくなって、油路132
のライン圧が徐々に増加する。
a,出力ポート110b,ドレーンポート110c及び
パイロットポート110dと、3つのランド110e,
110f及び110gを有するスプール110hと、前
述したセンサーシュー164に略中央部に支点を有する
レバー170を介して連結されたスプリング止め摺動杆
110iと、このスプリング止め摺動杆110iとスプ
ール110hとの間に介挿され、スプール110hをパ
イロットポート110d側に付勢するリターンスプリン
グ110jとを備えており、入力ポート110aが一定
圧調圧弁118の入力ポート118aに連通されている
と共に、出力ポート110bがライン圧調圧弁102の
パイロットポート102c及び自身のパイロットポート
110dに連通され、駆動プーリ16のV字状プーリ溝
間隔が小さいときには、スプリング止め摺動杆110i
が上方の位置をとるため、リターンスプリング110j
の付勢力が小さくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が小さくなり、ライン圧調圧弁10
2で調圧される油路132のライン圧が小さい状態とな
り、この状態から駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔
が大きくなるにつれてスプリング止め摺動杆110iが
徐々に下方移動するため、リターンスプリング110j
の付勢力が大きくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が徐々に大きくなって、油路132
のライン圧が徐々に増加する。
【0046】そして、上記ステップモータ108、モデ
ィファイヤ用デューティ弁120、ロックアップ用デュ
ーティ弁128及びクラッチ接離制御用デューティ弁1
29が変速制御装置300によって制御される。変速制
御装置300には、図3に示すように、エンジン回転速
度センサ301、車速検出手段としての車速センサ30
2、スロットル開度検出手段としてのスロットル開度セ
ンサ303、シフトポジションスイッチ304、タービ
ン回転速度センサ305、エンジン冷却水温センサ30
6、ブレーキセンサ307、及び回転数検出手段として
の回転数検出センサ410からの電気信号が入力され
る。エンジン回転速度センサ301はエンジンのイグニ
ッション点火パルスからエンジン回転速度を検出し、ま
た車速センサ302は無段変速機の出力軸の回転から車
速を検出する。スロットル開度センサ303はエンジン
のスロットル開度を電圧信号として検出する。シフトポ
ジションスイッチ304は、前述したマニュアル弁10
4が、P,R,N,D,Lのどの位置にあるかを検出す
る。タービン回転速度センサ305はフルードカップリ
ング12のタービン軸の回転速度を検出する。エンジン
冷却水温センサ306はエンジン冷却水の温度が一定値
以下のときに信号を発生する。ブレーキセンサ307は
車両のブレーキが使用されているか否かを検出する。エ
ンジン回転速度センサ301、車速センサ302及びタ
ービン回転速度センサ305からの信号は夫々波形整形
器308、309及び322を介して入力インタフェー
ス311に供給され、またスロットル開度センサ303
からの電圧信号はA/D変換器310によってデジタル
信号に変換されて入力インタフェース311に供給され
る。
ィファイヤ用デューティ弁120、ロックアップ用デュ
ーティ弁128及びクラッチ接離制御用デューティ弁1
29が変速制御装置300によって制御される。変速制
御装置300には、図3に示すように、エンジン回転速
度センサ301、車速検出手段としての車速センサ30
2、スロットル開度検出手段としてのスロットル開度セ
ンサ303、シフトポジションスイッチ304、タービ
ン回転速度センサ305、エンジン冷却水温センサ30
6、ブレーキセンサ307、及び回転数検出手段として
の回転数検出センサ410からの電気信号が入力され
る。エンジン回転速度センサ301はエンジンのイグニ
ッション点火パルスからエンジン回転速度を検出し、ま
た車速センサ302は無段変速機の出力軸の回転から車
速を検出する。スロットル開度センサ303はエンジン
のスロットル開度を電圧信号として検出する。シフトポ
ジションスイッチ304は、前述したマニュアル弁10
4が、P,R,N,D,Lのどの位置にあるかを検出す
る。タービン回転速度センサ305はフルードカップリ
ング12のタービン軸の回転速度を検出する。エンジン
冷却水温センサ306はエンジン冷却水の温度が一定値
以下のときに信号を発生する。ブレーキセンサ307は
車両のブレーキが使用されているか否かを検出する。エ
ンジン回転速度センサ301、車速センサ302及びタ
ービン回転速度センサ305からの信号は夫々波形整形
器308、309及び322を介して入力インタフェー
ス311に供給され、またスロットル開度センサ303
からの電圧信号はA/D変換器310によってデジタル
信号に変換されて入力インタフェース311に供給され
る。
【0047】変速制御装置300は、入力インタフェー
ス311、CPU(中央処理装置)313、基準パルス
発生器312、ROM(リードオンリメモリ)314、
RAM(ランダムアクセスメモリ)315及び出力イン
タフェース316を少なくとも有しており、これらはア
ドレスバス319及びデータバス320によって接続さ
れている。
ス311、CPU(中央処理装置)313、基準パルス
発生器312、ROM(リードオンリメモリ)314、
RAM(ランダムアクセスメモリ)315及び出力イン
タフェース316を少なくとも有しており、これらはア
ドレスバス319及びデータバス320によって接続さ
れている。
【0048】ここで、基準パルス発生器312は、中央
処理装置313を作動させる基準パルスを発生させる。
ROM314には、ステップモータ108及びデューテ
ィ弁120,128及び129を制御するためのプログ
ラム及び制御に必要なデータを格納してある。RAM3
15には、各センサ及びスイッチからの情報、制御に必
要なパラメータ等を一時的に格納する。
処理装置313を作動させる基準パルスを発生させる。
ROM314には、ステップモータ108及びデューテ
ィ弁120,128及び129を制御するためのプログ
ラム及び制御に必要なデータを格納してある。RAM3
15には、各センサ及びスイッチからの情報、制御に必
要なパラメータ等を一時的に格納する。
【0049】中央処理装置313では、入力インタフェ
ース311を介して入力した各センサ等からのデータ
と、補正回路400からの目標パルス補正値ΔPD とを
もとに所定の処理を行い、所定のデータを出力インタフ
ェース316を介してモータ駆動回路317、デューテ
ィ弁120,128及び129の電磁ソレノイドに出力
する。
ース311を介して入力した各センサ等からのデータ
と、補正回路400からの目標パルス補正値ΔPD とを
もとに所定の処理を行い、所定のデータを出力インタフ
ェース316を介してモータ駆動回路317、デューテ
ィ弁120,128及び129の電磁ソレノイドに出力
する。
【0050】そして、モータ駆動回路317では、ステ
ップモータ108に配設した例えば、ロータリエンコー
ダ318からの位置情報と、変速制御装置300からの
データとをもとにステップモータの駆動信号を形成し、
ステップモータ108に出力すると共に、ステップモー
タの位置情報を、変速制御装置300に出力する。図4
は、補正回路400の概略構成を示したものである。
ップモータ108に配設した例えば、ロータリエンコー
ダ318からの位置情報と、変速制御装置300からの
データとをもとにステップモータの駆動信号を形成し、
ステップモータ108に出力すると共に、ステップモー
タの位置情報を、変速制御装置300に出力する。図4
は、補正回路400の概略構成を示したものである。
【0051】補正回路400は、図4に示すように、作
動状態検出手段としての圧力変動算出部402と補正手
段としての補正値算出部404とから形成されている。
そして、圧力変動算出部402は、駆動プーリ16及び
従動プーリ26のそれぞれの回転数を検出する回転数検
出センサ410と、回転数検出センサ410からの回転
数をもとに演算を行うトルク補正値演算器412と、中
央処理装置313からのエンジントルクTeとトルク補
正値演算器412の出力信号とを加算する加算器414
と、回転数検出センサ410からの回転数をもとに現在
の変速比を算出する変速比演算器416及び変速比演算
器416の出力側と接続される関数発生器418と、変
速比演算器416の出力側と加算器414の出力側と接
続されるプライマリ圧算出手段としての関数発生器42
0と、中央処理装置313からのステップモータ108
の現在位置を表す現在パルス数PA を入力する関数発生
器422と、関数発生器418及び422の出力側と接
続され、かつ、開口面積算出手段としての関数発生器4
28の入力側と接続されるストローク距離演算器424
と、関数発生器418の出力側と接続される流量算出手
段としての関数発生器426と、関数発生器426及び
428の出力側と接続される圧力降下量算出手段として
の圧力降下演算器430と、関数発生器420及び圧力
降下演算器430の出力信号を加算する加算器432と
から形成され、加算器432の出力側と関数発生器43
4とが接続されている。
動状態検出手段としての圧力変動算出部402と補正手
段としての補正値算出部404とから形成されている。
そして、圧力変動算出部402は、駆動プーリ16及び
従動プーリ26のそれぞれの回転数を検出する回転数検
出センサ410と、回転数検出センサ410からの回転
数をもとに演算を行うトルク補正値演算器412と、中
央処理装置313からのエンジントルクTeとトルク補
正値演算器412の出力信号とを加算する加算器414
と、回転数検出センサ410からの回転数をもとに現在
の変速比を算出する変速比演算器416及び変速比演算
器416の出力側と接続される関数発生器418と、変
速比演算器416の出力側と加算器414の出力側と接
続されるプライマリ圧算出手段としての関数発生器42
0と、中央処理装置313からのステップモータ108
の現在位置を表す現在パルス数PA を入力する関数発生
器422と、関数発生器418及び422の出力側と接
続され、かつ、開口面積算出手段としての関数発生器4
28の入力側と接続されるストローク距離演算器424
と、関数発生器418の出力側と接続される流量算出手
段としての関数発生器426と、関数発生器426及び
428の出力側と接続される圧力降下量算出手段として
の圧力降下演算器430と、関数発生器420及び圧力
降下演算器430の出力信号を加算する加算器432と
から形成され、加算器432の出力側と関数発生器43
4とが接続されている。
【0052】ここで、回転数検出センサ410は、駆動
プーリ16及び従動プーリ26のそれぞれの回転数を検
出し、駆動プーリ16の回転数を入力回転数NINとし、
従動プーリ26の回転数を出力回転数NOUT として出力
する。そして、トルク補正値演算器412は、回転数検
出センサ410からの入力回転数NINを入力し、入力回
転数NINの微分値NIN′を算出し、この微分値NIN′と
予め設定した関数モーメント定数Ieと定数α1 から、
TD =NIN′・Ie・NIN′により、トルク補正値TD
を算出し、加算器414に出力する。
プーリ16及び従動プーリ26のそれぞれの回転数を検
出し、駆動プーリ16の回転数を入力回転数NINとし、
従動プーリ26の回転数を出力回転数NOUT として出力
する。そして、トルク補正値演算器412は、回転数検
出センサ410からの入力回転数NINを入力し、入力回
転数NINの微分値NIN′を算出し、この微分値NIN′と
予め設定した関数モーメント定数Ieと定数α1 から、
TD =NIN′・Ie・NIN′により、トルク補正値TD
を算出し、加算器414に出力する。
【0053】加算器414では、中央処理装置313か
らのエンジントルクTeをプラス端子に、トルク補正値
演算器412からのトルク補正値TD をマイナス端子に
入力し、TIN=Te−TD によって、駆動プーリ16に
実際に入力される入力トルクTINを算出し、関数発生器
420に出力する。一方、変速比演算器416は、回転
数検出センサ410からの入力回転数NINと出力回転数
NOUT とをもとに、ip=NIN/NOUT により現在変速
比ipを算出し、関数発生器418及び420に出力す
る。関数発生器418は、予め図4に示すように、現在
変速比ipが増加するにつれてストローク距離LP が曲
線状に増加するような関数特性を記憶しており、図5に
示すように、駆動プーリ16の可動円錐板22が、変速
比が最小となる位置、すなわち、ピン183が183′
の位置にあるときを基準とした場合の、183′からの
ピン183の位置までの距離LP を可動円錐板22のス
トローク距離とし、現在変速比ipに対応する可動円錐
板22のストローク距離LP を求め、このストローク距
離LP をストローク距離演算器424及び流量演算器4
26に出力する。
らのエンジントルクTeをプラス端子に、トルク補正値
演算器412からのトルク補正値TD をマイナス端子に
入力し、TIN=Te−TD によって、駆動プーリ16に
実際に入力される入力トルクTINを算出し、関数発生器
420に出力する。一方、変速比演算器416は、回転
数検出センサ410からの入力回転数NINと出力回転数
NOUT とをもとに、ip=NIN/NOUT により現在変速
比ipを算出し、関数発生器418及び420に出力す
る。関数発生器418は、予め図4に示すように、現在
変速比ipが増加するにつれてストローク距離LP が曲
線状に増加するような関数特性を記憶しており、図5に
示すように、駆動プーリ16の可動円錐板22が、変速
比が最小となる位置、すなわち、ピン183が183′
の位置にあるときを基準とした場合の、183′からの
ピン183の位置までの距離LP を可動円錐板22のス
トローク距離とし、現在変速比ipに対応する可動円錐
板22のストローク距離LP を求め、このストローク距
離LP をストローク距離演算器424及び流量演算器4
26に出力する。
【0054】また、関数発生器422は、予め図4に示
すように、現在パルス数PA が減少するにつれてストロ
ーク距離LSMが増加するような関数特性を記憶してお
り、中央処理装置313からのステップモータ108の
現在パルス数PA をもとに、現在パルス数PA に対応す
るピン185のストローク距離LSMを求め、ストローク
距離演算器424に出力する。ここで、スローク距離L
SMは図5に示すように、変速指令弁150が最小変速比
に設定されている場合のピン185の位置185′を基
準とし、185′からのピン185の位置までの距離を
ストローク距離L SMとする。
すように、現在パルス数PA が減少するにつれてストロ
ーク距離LSMが増加するような関数特性を記憶してお
り、中央処理装置313からのステップモータ108の
現在パルス数PA をもとに、現在パルス数PA に対応す
るピン185のストローク距離LSMを求め、ストローク
距離演算器424に出力する。ここで、スローク距離L
SMは図5に示すように、変速指令弁150が最小変速比
に設定されている場合のピン185の位置185′を基
準とし、185′からのピン185の位置までの距離を
ストローク距離L SMとする。
【0055】ストローク距離演算器424は、関数発生
器418からの可動円錐板22のストローク距離LP と
関数発生器422からのステップモータ108の駆動に
伴うピン185のストローク距離LSMとに基づいて、変
速制御弁106のスプール106gのストローク距離L
V を、LV =(LSM−LP )/2、に基づいて算出し、
算出したストローク距離LV を関数発生器428に出力
する。
器418からの可動円錐板22のストローク距離LP と
関数発生器422からのステップモータ108の駆動に
伴うピン185のストローク距離LSMとに基づいて、変
速制御弁106のスプール106gのストローク距離L
V を、LV =(LSM−LP )/2、に基づいて算出し、
算出したストローク距離LV を関数発生器428に出力
する。
【0056】そして、関数発生器428は、予め図4に
示すような、ストローク距離LV が増加するにつれて円
筒表面積Sが曲線状に増加するような関数特性を記憶し
ており、ストローク距離演算器424からの変速制御弁
106のスプール106gのストローク距離LV に対応
する、図5に示すような、ランド106eと出力ポート
106bとの隙間で形成される油が流出することの可能
な円筒表面積Sを算出し、圧力降下演算器430に出力
する。
示すような、ストローク距離LV が増加するにつれて円
筒表面積Sが曲線状に増加するような関数特性を記憶し
ており、ストローク距離演算器424からの変速制御弁
106のスプール106gのストローク距離LV に対応
する、図5に示すような、ランド106eと出力ポート
106bとの隙間で形成される油が流出することの可能
な円筒表面積Sを算出し、圧力降下演算器430に出力
する。
【0057】流量演算器426は、関数発生器418か
らの可動円錐板22のストローク距離LP をもとに微分
値LP ′、すなわち、可動円錐板22の移動速度を算出
し、この微分値LP ′と、駆動プーリシリンダ室20に
供給される油圧による圧力をうける内表面積APRI との
積から、実際に駆動プーリシリンダ室20から流出され
た流出油量Qを算出し、圧力降下演算器430に出力す
る。
らの可動円錐板22のストローク距離LP をもとに微分
値LP ′、すなわち、可動円錐板22の移動速度を算出
し、この微分値LP ′と、駆動プーリシリンダ室20に
供給される油圧による圧力をうける内表面積APRI との
積から、実際に駆動プーリシリンダ室20から流出され
た流出油量Qを算出し、圧力降下演算器430に出力す
る。
【0058】そして、圧力降下演算器430は、流量演
算器426からの流出油量Qと関数発生器428からの
円筒表面積Sとをもとに、βを定数として、PDOWN=
(β・Q/S)2 により圧力降下量PDOWNを算出し加算
器432に出力する。一方、関数発生器420は、予め
図4に示すように、現在変速比ipが減少するにつれて
必要プライマリ圧PPRI が曲線状に増加するよう関数特
性を記憶しており、加算器414からの入力トルクTIN
と変速比演算器416からの現在変速比ipとをもとに
駆動プーリシリンダ室20に供給する必要プライマリ圧
PPRIを算出し、加算器432に出力する。
算器426からの流出油量Qと関数発生器428からの
円筒表面積Sとをもとに、βを定数として、PDOWN=
(β・Q/S)2 により圧力降下量PDOWNを算出し加算
器432に出力する。一方、関数発生器420は、予め
図4に示すように、現在変速比ipが減少するにつれて
必要プライマリ圧PPRI が曲線状に増加するよう関数特
性を記憶しており、加算器414からの入力トルクTIN
と変速比演算器416からの現在変速比ipとをもとに
駆動プーリシリンダ室20に供給する必要プライマリ圧
PPRIを算出し、加算器432に出力する。
【0059】そして、加算器432は、関数発生器42
0からの必要プライマリ圧PPRI をプラス端子に、圧力
降下演算器430からの圧力降下量PDOWNをマイナス端
子に入力し、ΔP=PPRI −PDOWNにより圧力変動値Δ
Pを算出し補正値算出部404に出力する。補正値算出
部404は関数発生器434で構成され、関数発生器4
34は、予め図4に示すように、目標パルス補正値ΔP
D が、圧力変動値ΔPが負の場合には、ΔPが零になる
につれて直線状に零に近づく負の値となり、圧力変動値
ΔPが正の場合には、ΔPが増加するにつれて直線状に
正に増加する関数特性を記憶しており、圧力変動値ΔP
に対応する目標パルス補正値ΔPD を求め、中央処理装
置313に出力する。
0からの必要プライマリ圧PPRI をプラス端子に、圧力
降下演算器430からの圧力降下量PDOWNをマイナス端
子に入力し、ΔP=PPRI −PDOWNにより圧力変動値Δ
Pを算出し補正値算出部404に出力する。補正値算出
部404は関数発生器434で構成され、関数発生器4
34は、予め図4に示すように、目標パルス補正値ΔP
D が、圧力変動値ΔPが負の場合には、ΔPが零になる
につれて直線状に零に近づく負の値となり、圧力変動値
ΔPが正の場合には、ΔPが増加するにつれて直線状に
正に増加する関数特性を記憶しており、圧力変動値ΔP
に対応する目標パルス補正値ΔPD を求め、中央処理装
置313に出力する。
【0060】前記変速制御装置300による前記無段変
速機の変速比制御は図6のフローチャートに示す基準演
算処理に従って実行される。この変速比制御の基準演算
処理について簡単に説明すれば、図6の演算処理は所定
時間(ΔT)毎のタイマ割込みによって実行され、まず
ステップ502で前記シフトポジションスイッチ304
からのシフトポジションを読込み、次いでステップ50
4でシフトポジションが走行レンジであるD,L,Rレ
ンジであるか否かを判定し、D,L,Rレンジであると
判定された場合にはステップ508に移行し、そうでな
い場合、即ちP,Nレンジである場合にはステップ50
6に移行し、ステップS506でロックアップ用デュー
ティ弁128の電磁ソレノイドに対する励磁電流のデュ
ーティ比を“0”に設定してから、後述するステップ6
30に移行する。
速機の変速比制御は図6のフローチャートに示す基準演
算処理に従って実行される。この変速比制御の基準演算
処理について簡単に説明すれば、図6の演算処理は所定
時間(ΔT)毎のタイマ割込みによって実行され、まず
ステップ502で前記シフトポジションスイッチ304
からのシフトポジションを読込み、次いでステップ50
4でシフトポジションが走行レンジであるD,L,Rレ
ンジであるか否かを判定し、D,L,Rレンジであると
判定された場合にはステップ508に移行し、そうでな
い場合、即ちP,Nレンジである場合にはステップ50
6に移行し、ステップS506でロックアップ用デュー
ティ弁128の電磁ソレノイドに対する励磁電流のデュ
ーティ比を“0”に設定してから、後述するステップ6
30に移行する。
【0061】前記ステップ508では、前記スロットル
開度センサ303からの信号に基づいてスロットル開度
THを読込み、次いでステップ510で、車速センサ3
02からの信号に基づいて車速Vを読込み、次いで、ス
テップ511aで、ロータリエンコーダ318の検出パ
ルスSpを読み込み、変速比が最大のときのステップモ
ータ108の回転角を零とし、ステップモータ108の
回転角度を表す現在パルス数PA を算出し、補正回路4
00に出力する。
開度センサ303からの信号に基づいてスロットル開度
THを読込み、次いでステップ510で、車速センサ3
02からの信号に基づいて車速Vを読込み、次いで、ス
テップ511aで、ロータリエンコーダ318の検出パ
ルスSpを読み込み、変速比が最大のときのステップモ
ータ108の回転角を零とし、ステップモータ108の
回転角度を表す現在パルス数PA を算出し、補正回路4
00に出力する。
【0062】次いでステップ512で、エンジン回転速
度センサ301からエンジン回転速度NE を読込んでか
らステップ513aに移行する。このステップ513a
では、読み込んだステップモータ108の現在パルス数
PA に基づいて図7のマップを参照して現在の変速比C
P を算出し、次いでステップ513bに移行して、スロ
ットル開度TH及びエンジン回転速度NE をもとに、図
8に示すスロットル開度THをパラメータとしてエンジ
ン回転速度NE とエンジントルクTE との関係を示すマ
ップを参照してエンジントルクTE を算出し、次いでス
テップ513cに移行して、算出したエンジントルクT
E と現在の変速比CP とをもとに図9に示すエンジント
ルクTE をパラメータとして変速比Cとライン圧PL と
の関係を示すマップを参照してライン圧PL を算出し、
このライン圧PL を得るためにライン圧調圧弁102に
供給するパイロット圧をプレッシャーモディファイヤ弁
116から出力するために対応するモディファイヤ用デ
ューティ弁120に対する励磁電流のデューティ比を決
定してからステップ514に移行する。
度センサ301からエンジン回転速度NE を読込んでか
らステップ513aに移行する。このステップ513a
では、読み込んだステップモータ108の現在パルス数
PA に基づいて図7のマップを参照して現在の変速比C
P を算出し、次いでステップ513bに移行して、スロ
ットル開度TH及びエンジン回転速度NE をもとに、図
8に示すスロットル開度THをパラメータとしてエンジ
ン回転速度NE とエンジントルクTE との関係を示すマ
ップを参照してエンジントルクTE を算出し、次いでス
テップ513cに移行して、算出したエンジントルクT
E と現在の変速比CP とをもとに図9に示すエンジント
ルクTE をパラメータとして変速比Cとライン圧PL と
の関係を示すマップを参照してライン圧PL を算出し、
このライン圧PL を得るためにライン圧調圧弁102に
供給するパイロット圧をプレッシャーモディファイヤ弁
116から出力するために対応するモディファイヤ用デ
ューティ弁120に対する励磁電流のデューティ比を決
定してからステップ514に移行する。
【0063】ここで、図9に示す、エンジントルクTE
をパラメータとして変速比Cとライン圧PL との関係を
示すマップは、変速比Cを横軸、ライン圧PL を縦軸と
し、ライン圧最大値LMAX 及びライン圧最小値LMIN の
間でアクセル開度毎のエンジントルクTE をパラメータ
として、変速比Cに応じてライン圧PL が変化するよう
になされており、例えば、変速比Cが最小で、例えばC
=0.497のとき、ライン圧最大値LMAX =24〔k
g/cm2 〕、ライン圧最小値LMIN =16〔kg/cm
2 〕、変速比Cが最大で、例えばC=2.503のと
き、ライン圧最大値LMAX =8〔kg/cm2 〕、ライン
圧最小値LMIN =5.5〔kg/cm2 〕に設定される。
をパラメータとして変速比Cとライン圧PL との関係を
示すマップは、変速比Cを横軸、ライン圧PL を縦軸と
し、ライン圧最大値LMAX 及びライン圧最小値LMIN の
間でアクセル開度毎のエンジントルクTE をパラメータ
として、変速比Cに応じてライン圧PL が変化するよう
になされており、例えば、変速比Cが最小で、例えばC
=0.497のとき、ライン圧最大値LMAX =24〔k
g/cm2 〕、ライン圧最小値LMIN =16〔kg/cm
2 〕、変速比Cが最大で、例えばC=2.503のと
き、ライン圧最大値LMAX =8〔kg/cm2 〕、ライン
圧最小値LMIN =5.5〔kg/cm2 〕に設定される。
【0064】ステップ514では、タービン回転速度セ
ンサ305からの信号に基づいてタービン回転速度Nt
を読込み、次いでステップ516に移行して、前記エン
ジン回転速度NE とタービン回転速度Nt との回転偏差
ND を算出し、次にステップ518で、ステップ508
で読込んだスロットル開度THとステップ510で読込
んだ車速Vとをもとに予めROM314に記憶されてい
る図10に示す制御マップに従ってロックアップオン車
速VON及びロップアップオフ車速VOFF を検索する。
ンサ305からの信号に基づいてタービン回転速度Nt
を読込み、次いでステップ516に移行して、前記エン
ジン回転速度NE とタービン回転速度Nt との回転偏差
ND を算出し、次にステップ518で、ステップ508
で読込んだスロットル開度THとステップ510で読込
んだ車速Vとをもとに予めROM314に記憶されてい
る図10に示す制御マップに従ってロックアップオン車
速VON及びロップアップオフ車速VOFF を検索する。
【0065】次にステップ520に移行して、ロップア
ップフラグLUFが“1”に設定されているか否かを判
定し、ロップアップフラグLUFが“1”に設定されて
いる場合にはステップ544に移行し、そうでない場合
にはステップ522に移行する。前記ステップ544で
は、車速Vが前記ロックアップオフ車速VOFF よりも小
さいか否かを判定し、V<VOFF である場合にステップ
540に移行し、そうでない場合即ちV≧VOFF である
場合にステップ546に移行する。一方、前記ステップ
522で車速Vが前記ロックアップオン車速VONよりも
大きいと判定された場合にはステップ524に移行し、
そうでない場合には前記ステップ540に移行する。
ップフラグLUFが“1”に設定されているか否かを判
定し、ロップアップフラグLUFが“1”に設定されて
いる場合にはステップ544に移行し、そうでない場合
にはステップ522に移行する。前記ステップ544で
は、車速Vが前記ロックアップオフ車速VOFF よりも小
さいか否かを判定し、V<VOFF である場合にステップ
540に移行し、そうでない場合即ちV≧VOFF である
場合にステップ546に移行する。一方、前記ステップ
522で車速Vが前記ロックアップオン車速VONよりも
大きいと判定された場合にはステップ524に移行し、
そうでない場合には前記ステップ540に移行する。
【0066】前記ステップ524では、前記回転偏差N
D から、予め設定した第1の目標値Nm1 を減じて回転
目標値偏差eを算出し、次にステップ526で予め記憶
された制御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第
1のフィードバックゲインG 1 を検索し、次にステップ
528で前記回転偏差ND が、予め設定した制御系切換
閾値N0 よりも小さいか否かを判定し、ND <NO であ
る場合にはステップ530に移行し、そうでない場合即
ちND ≧NO である場合にはステップ538に移行す
る。
D から、予め設定した第1の目標値Nm1 を減じて回転
目標値偏差eを算出し、次にステップ526で予め記憶
された制御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第
1のフィードバックゲインG 1 を検索し、次にステップ
528で前記回転偏差ND が、予め設定した制御系切換
閾値N0 よりも小さいか否かを判定し、ND <NO であ
る場合にはステップ530に移行し、そうでない場合即
ちND ≧NO である場合にはステップ538に移行す
る。
【0067】前記ステップ530では、ロックアップ用
デューティ弁128の前回デューティ比に、予め設定し
た微小所定値αを加えて、このロックアップ用デューテ
ィ弁128の今回デューティ比を設定し、次にステップ
532でこのロックアップ用デューティ弁128の今回
デューティ比が100%より小さいか否かを判定し、1
00%より小さいと判定された場合にはステップ601
に移行し、そうでない場合にはステップ534に移行す
る。 ステップ534では、ロックアップ用デューティ
弁128の今回ディーティ比を100%に修正し、次に
ステップ536でロップアップフラグLUFを“1”に
設定してから前記ステップ601に移行する。
デューティ弁128の前回デューティ比に、予め設定し
た微小所定値αを加えて、このロックアップ用デューテ
ィ弁128の今回デューティ比を設定し、次にステップ
532でこのロックアップ用デューティ弁128の今回
デューティ比が100%より小さいか否かを判定し、1
00%より小さいと判定された場合にはステップ601
に移行し、そうでない場合にはステップ534に移行す
る。 ステップ534では、ロックアップ用デューティ
弁128の今回ディーティ比を100%に修正し、次に
ステップ536でロップアップフラグLUFを“1”に
設定してから前記ステップ601に移行する。
【0068】一方、前記ステップ538では、今回デュ
ーティ比を前記回転目標値偏差e及び第1のフィードバ
ックゲインG1 を変数とする演算式に基づいて算出し、
前記ステップ601に移行する。また、前記ステップ5
40ではロックアップ用デューティ弁128の今回デュ
ーティ比を0%に設定し、次にステップ542でロック
アップフラグLUFを“0”にリセットしてから前記ス
テップ601に移行する。また、前記ステップ546で
はロックアップ用デューティ弁128の今回デューティ
比を100%に設定して、前記ステップ601に移行す
る。
ーティ比を前記回転目標値偏差e及び第1のフィードバ
ックゲインG1 を変数とする演算式に基づいて算出し、
前記ステップ601に移行する。また、前記ステップ5
40ではロックアップ用デューティ弁128の今回デュ
ーティ比を0%に設定し、次にステップ542でロック
アップフラグLUFを“0”にリセットしてから前記ス
テップ601に移行する。また、前記ステップ546で
はロックアップ用デューティ弁128の今回デューティ
比を100%に設定して、前記ステップ601に移行す
る。
【0069】前記ステップ601で、車両がアンチスキ
ッド制御中であるか否かを判定する。このアンチスキッ
ド制御は、車両の走行中にブレーキペダルを踏込んで制
動状態としたときに、これによってホイールシリンダ圧
が増加して、車輪速を低下させるが、そのときのスリッ
プ率が所定値を越えたときに、そのときのホイールシリ
ンダ圧を保持し、この保持状態で車輪減速度が設定値を
越えたときに車輪がロック傾向にあると判断してホイー
ルシリンダ圧を減圧してロック状態を回避し、以後車輪
速が回復すると保持状態、緩増圧状態、保持状態及び減
圧状態を繰り返しながら制動状態を継続することによ
り、車輪のロックを防止して良好な制動状態を得るよう
にしたものであり、アンチスキッド制御が開始される
と、これを表すアンチスキッド制御中フラグが“1”に
セットされることにより、このアンチスキッド制御中フ
ラグが“1”であるか否かを判定することにより、アン
チスキッド制御中であるか否かを判断することができ
る。
ッド制御中であるか否かを判定する。このアンチスキッ
ド制御は、車両の走行中にブレーキペダルを踏込んで制
動状態としたときに、これによってホイールシリンダ圧
が増加して、車輪速を低下させるが、そのときのスリッ
プ率が所定値を越えたときに、そのときのホイールシリ
ンダ圧を保持し、この保持状態で車輪減速度が設定値を
越えたときに車輪がロック傾向にあると判断してホイー
ルシリンダ圧を減圧してロック状態を回避し、以後車輪
速が回復すると保持状態、緩増圧状態、保持状態及び減
圧状態を繰り返しながら制動状態を継続することによ
り、車輪のロックを防止して良好な制動状態を得るよう
にしたものであり、アンチスキッド制御が開始される
と、これを表すアンチスキッド制御中フラグが“1”に
セットされることにより、このアンチスキッド制御中フ
ラグが“1”であるか否かを判定することにより、アン
チスキッド制御中であるか否かを判断することができ
る。
【0070】そして、アンチスキッド制御中ではないと
きには、そのままステップS602に移行するが、アン
チスキッド制御中であるときには、ステップ601aに
移行して、クラッチ接離制御用デューティ弁129の電
磁ソレノイドに対する励磁電流のデューティ比を100
%に設定してステップ602に移行する。ステップ60
2では、当該車速Vが予め設定された変速比制御開始閾
値V0 (例えば2〜3km/hに設定され、図10に示
すようにVON及びVOFF より小さい値となる。)よりも
小さいか否かを判定し、V<V0 と判定された場合はク
リープ制御の必要があると判断してステップ604に移
行し、そうでない場合即ちV≧V0 である場合は変速制
御を行う必要があると判断してステップ624に移行す
る。前記ステップ604ではスロットル開度THがアイ
ドル判定閾値TH0よりも小さいか否かを判定し、TH
<TH0 であると判定された場合はステップ610に移
行し、そうでない場合即ちTH≧TH0 であると判定さ
れた場合にはステップ606に移行する。前記ステップ
606では、クラッチ接離制御用デューティ弁129の
今回デューティ比を0%に設定して前進用クラッチ40
又は後進用ブレーキ50を完全に締結状態とし、次にス
テップ608でステップモータ108の目標パルス数P
D を零に設定してから後述するステップ630に移行す
る。
きには、そのままステップS602に移行するが、アン
チスキッド制御中であるときには、ステップ601aに
移行して、クラッチ接離制御用デューティ弁129の電
磁ソレノイドに対する励磁電流のデューティ比を100
%に設定してステップ602に移行する。ステップ60
2では、当該車速Vが予め設定された変速比制御開始閾
値V0 (例えば2〜3km/hに設定され、図10に示
すようにVON及びVOFF より小さい値となる。)よりも
小さいか否かを判定し、V<V0 と判定された場合はク
リープ制御の必要があると判断してステップ604に移
行し、そうでない場合即ちV≧V0 である場合は変速制
御を行う必要があると判断してステップ624に移行す
る。前記ステップ604ではスロットル開度THがアイ
ドル判定閾値TH0よりも小さいか否かを判定し、TH
<TH0 であると判定された場合はステップ610に移
行し、そうでない場合即ちTH≧TH0 であると判定さ
れた場合にはステップ606に移行する。前記ステップ
606では、クラッチ接離制御用デューティ弁129の
今回デューティ比を0%に設定して前進用クラッチ40
又は後進用ブレーキ50を完全に締結状態とし、次にス
テップ608でステップモータ108の目標パルス数P
D を零に設定してから後述するステップ630に移行す
る。
【0071】一方、前記ステップ610で、ステップモ
ータ108の現在パルス数PA が零であるか否かを判定
し、PA =0である場合には、ステップ612に移行
し、そうでない場合にはステップ619に移行して現在
パルス数PD =0とした後ステップ620に移行する。
前記ステップ612では前記回転偏差ND から予め設定
した第2の目標値Nm2 を減じて回転目標値偏差eを算
出し、次にステップ614で、予め記憶された制御マッ
プから前記回転目標値偏差eに応じた第2のフィードバ
ックゲインG2 を検索し、次にステップ616でクラッ
チ接離制御用デューティ弁129の今回デューティ比
を、前記回転目標値偏差e及び第2のフィードバックゲ
インG2 を変数とする演算式に基づいて算出し、次にス
テップ618でステップモータ108の現在パルス数P
A を“0”に設定してステップ636に移行する。
ータ108の現在パルス数PA が零であるか否かを判定
し、PA =0である場合には、ステップ612に移行
し、そうでない場合にはステップ619に移行して現在
パルス数PD =0とした後ステップ620に移行する。
前記ステップ612では前記回転偏差ND から予め設定
した第2の目標値Nm2 を減じて回転目標値偏差eを算
出し、次にステップ614で、予め記憶された制御マッ
プから前記回転目標値偏差eに応じた第2のフィードバ
ックゲインG2 を検索し、次にステップ616でクラッ
チ接離制御用デューティ弁129の今回デューティ比
を、前記回転目標値偏差e及び第2のフィードバックゲ
インG2 を変数とする演算式に基づいて算出し、次にス
テップ618でステップモータ108の現在パルス数P
A を“0”に設定してステップ636に移行する。
【0072】さらに、前記ステップ624ではシフトポ
ジションがDレンジであるか否かを判定し、Dレンジで
ある場合にステップ626に移行し、予め記憶された当
該Dレンジに相当する変速パターンから車速V及びスロ
ットル開度THに応じた変速比を検索して前記ステップ
630に移行する。ステップ624での判定結果がシフ
トポジションがDレンジでない場合にはステップ639
に移行して、シフトポジションがLレンジであるか否か
を判定し、Lレンジである場合にはステップ628に移
行し、予め記憶された当該Lレンジに相当する変速パタ
ーンから車速V及びスロットル開度THに相当する変速
比を検索して前記ステップ630に移行する。また、ス
テップ639の判定結果がシフトポジションがLレンジ
でない場合にはステップ640に移行して、予め記憶さ
れたシフトポジションRレンジに相当する変速パターン
から車速V及びスロットル開度THに相当する変速比を
検索して前記ステップ630に移行する。
ジションがDレンジであるか否かを判定し、Dレンジで
ある場合にステップ626に移行し、予め記憶された当
該Dレンジに相当する変速パターンから車速V及びスロ
ットル開度THに応じた変速比を検索して前記ステップ
630に移行する。ステップ624での判定結果がシフ
トポジションがDレンジでない場合にはステップ639
に移行して、シフトポジションがLレンジであるか否か
を判定し、Lレンジである場合にはステップ628に移
行し、予め記憶された当該Lレンジに相当する変速パタ
ーンから車速V及びスロットル開度THに相当する変速
比を検索して前記ステップ630に移行する。また、ス
テップ639の判定結果がシフトポジションがLレンジ
でない場合にはステップ640に移行して、予め記憶さ
れたシフトポジションRレンジに相当する変速パターン
から車速V及びスロットル開度THに相当する変速比を
検索して前記ステップ630に移行する。
【0073】一方、前記ステップ630で現在パルス数
PA が目標パルス数PD に等しいと判定された場合には
ステップ631に移行して指令パルスPN を、PN =0
とした後前記ステップ636に移行する。また、前記ス
テップ630で現在パルス数PA が目標パルス数PD よ
り小さいと判定された場合には、ステップ632に移行
してステップモータ108をアップシフト方向に移動す
る駆動方向指令Seをモータ駆動回路317に出力し、
次にステップ634で、指令パルスPN をPN=PD −
PA とした後、前記ステップ636に移行する。
PA が目標パルス数PD に等しいと判定された場合には
ステップ631に移行して指令パルスPN を、PN =0
とした後前記ステップ636に移行する。また、前記ス
テップ630で現在パルス数PA が目標パルス数PD よ
り小さいと判定された場合には、ステップ632に移行
してステップモータ108をアップシフト方向に移動す
る駆動方向指令Seをモータ駆動回路317に出力し、
次にステップ634で、指令パルスPN をPN=PD −
PA とした後、前記ステップ636に移行する。
【0074】一方、前記ステップ630で現在パルス数
PA が目標パルス数PD より大きいと判定された場合に
は、ステップ620に移行し、ステップモータをダウン
シフト方向に移動する駆動方向指令Seをモータ駆動回
路317に出力し、次いで、ステップ621に移行し
て、補正回路400で算出した補正パルス数ΔPD を読
み込んで、ステップ622に移行する。
PA が目標パルス数PD より大きいと判定された場合に
は、ステップ620に移行し、ステップモータをダウン
シフト方向に移動する駆動方向指令Seをモータ駆動回
路317に出力し、次いで、ステップ621に移行し
て、補正回路400で算出した補正パルス数ΔPD を読
み込んで、ステップ622に移行する。
【0075】そして、ステップ622では、指令パルス
PN を、PN =PA −(PD +ΔP D )とした後、ステ
ップ636に移行する。そして、ステップ636では、
指令パルスPN をモータ駆動回路317に出力し、次に
ステップ638で電磁弁ソレノイド駆動信号を出力して
から,メインプログラムに復帰する。
PN を、PN =PA −(PD +ΔP D )とした後、ステ
ップ636に移行する。そして、ステップ636では、
指令パルスPN をモータ駆動回路317に出力し、次に
ステップ638で電磁弁ソレノイド駆動信号を出力して
から,メインプログラムに復帰する。
【0076】そして、モータ駆動回路317では、駆動
方向指令Seで指定された方向にステップモータ108
を駆動する指令パルスPN に対応した駆動信号を形成し
出力する。本実施例では、前記ステップ640のRレン
ジ相当変速パターン検索を除くステップ626,628
で検索される変速パターンは、凡そ図11のような変速
パターンに従って無段変速機の変速比が設定されると考
えてよい。即ち、各変速パターンにおける変速比は,車
速Vとスロットル開度THとを変数とする制御マップ上
で,それらの変数に従って検索すれば一意に設定され
る。この図11を,車速Vを横軸、エンジン回転速度N
eを縦軸、スロットル開度THをパラメータとする変速
パターンの総合制御マップであると仮定すれば、原点を
通る傾き一定の直線は変速比が一定であると考えればよ
く、例えば変速パターンの全領域において最も傾きの大
きい直線は,車両全体の減速比が最も大きい,即ち最大
変速比C Hiであり、逆に最も傾きの小さい直線は,車両
全体の減速比が最も小さい,即ちDレンジ最小変速比C
DLO であると考えてよい。従って、具体的には前記Lレ
ンジの変速パターンは車速V及びスロットル開度THに
関わらず前記最大変速比C Hiに固定され、前記Dレンジ
の変速パターンは前記最大変速比CHiとDレンジ最小変
速比CDLO との間の領域で車速V及びスロットル開度T
Hに応じて設定される変速比の経時的軌跡からなる制御
曲線となる。
方向指令Seで指定された方向にステップモータ108
を駆動する指令パルスPN に対応した駆動信号を形成し
出力する。本実施例では、前記ステップ640のRレン
ジ相当変速パターン検索を除くステップ626,628
で検索される変速パターンは、凡そ図11のような変速
パターンに従って無段変速機の変速比が設定されると考
えてよい。即ち、各変速パターンにおける変速比は,車
速Vとスロットル開度THとを変数とする制御マップ上
で,それらの変数に従って検索すれば一意に設定され
る。この図11を,車速Vを横軸、エンジン回転速度N
eを縦軸、スロットル開度THをパラメータとする変速
パターンの総合制御マップであると仮定すれば、原点を
通る傾き一定の直線は変速比が一定であると考えればよ
く、例えば変速パターンの全領域において最も傾きの大
きい直線は,車両全体の減速比が最も大きい,即ち最大
変速比C Hiであり、逆に最も傾きの小さい直線は,車両
全体の減速比が最も小さい,即ちDレンジ最小変速比C
DLO であると考えてよい。従って、具体的には前記Lレ
ンジの変速パターンは車速V及びスロットル開度THに
関わらず前記最大変速比C Hiに固定され、前記Dレンジ
の変速パターンは前記最大変速比CHiとDレンジ最小変
速比CDLO との間の領域で車速V及びスロットル開度T
Hに応じて設定される変速比の経時的軌跡からなる制御
曲線となる。
【0077】したがって、今、車両がエンジンを停止さ
せ且つシフトレバーでPレンジを選択した駐車状態にあ
るものとし、この状態で、Vベルト式無段変速機構29
が、図2において、Vベルト24の駆動プーリ16側の
接触位置半径が最小で、従動プーリ26側の接触位置半
径が最大となった最大変速比CMAX の変速位置にあるも
のとする。
せ且つシフトレバーでPレンジを選択した駐車状態にあ
るものとし、この状態で、Vベルト式無段変速機構29
が、図2において、Vベルト24の駆動プーリ16側の
接触位置半径が最小で、従動プーリ26側の接触位置半
径が最大となった最大変速比CMAX の変速位置にあるも
のとする。
【0078】この駐車状態からイグニッションスイッチ
をオン状態としてエンジンを始動させてアイドリング状
態とすると、これに応じてオイルポンプ101が回転駆
動されることにより、流路132への吐出圧が増加し、
これがライン圧調圧弁102のパイロットポート102
bにパイロット圧として供給される。このとき、ライン
圧調圧弁102の出力ポート102dに接続されたクラ
ッチリリーフ弁122によってその入力ポート122a
のクラッチ圧PC がエンジン停止状態でドレーン圧近傍
までに低下しているものとすると、このクラッチ圧PC
が変速比圧弁110を介して供給される、スプール10
2sの右端部のパイロットポート102cに供給される
パイロット圧が低くなる。
をオン状態としてエンジンを始動させてアイドリング状
態とすると、これに応じてオイルポンプ101が回転駆
動されることにより、流路132への吐出圧が増加し、
これがライン圧調圧弁102のパイロットポート102
bにパイロット圧として供給される。このとき、ライン
圧調圧弁102の出力ポート102dに接続されたクラ
ッチリリーフ弁122によってその入力ポート122a
のクラッチ圧PC がエンジン停止状態でドレーン圧近傍
までに低下しているものとすると、このクラッチ圧PC
が変速比圧弁110を介して供給される、スプール10
2sの右端部のパイロットポート102cに供給される
パイロット圧が低くなる。
【0079】一方、イグニッションスイッチがオン状態
となったときに中央処理装置313では、初期化を行っ
てロックアップフラグLUFを“0”にリセットすると
共に、目標パルス数PD を“0”に設定してから図6の
処理を実行し、このとき、シフトレバーでPレンジが選
択されていることから、ステップ504からステップ5
06に移行してロックアップ用デューティ弁128のデ
ューティ比を“0”に設定してからステップ630に移
行し、このとき、現在パルス数PA が目標パルス数PD
(=0)に一致しているものとするとステップモータ1
08を停止状態に維持する指令パルスPN =0を出力し
(ステップ636)、次いでデューティ比“0”のソレ
ノイド駆動信号を各デューティ弁120、128及び1
29に出力する。このため、モデファイヤ用デューティ
弁120のデューティ比が零の状態を維持し、その出力
ポート120bから出力されるモディファイヤ圧PM が
零となって、これがプレッシャーモディファイヤ弁11
6のパイロットポート116bに入力されるため、この
プレッシャーモディファイヤ弁116の入力ポート11
6d及び出力ポート116aが遮断状態で、且つ出力ポ
ート116aとドレーンポート116cとが連通状態と
なるため、ライン圧調圧弁102のパイロットポート1
02fのパイロット圧も零となる。
となったときに中央処理装置313では、初期化を行っ
てロックアップフラグLUFを“0”にリセットすると
共に、目標パルス数PD を“0”に設定してから図6の
処理を実行し、このとき、シフトレバーでPレンジが選
択されていることから、ステップ504からステップ5
06に移行してロックアップ用デューティ弁128のデ
ューティ比を“0”に設定してからステップ630に移
行し、このとき、現在パルス数PA が目標パルス数PD
(=0)に一致しているものとするとステップモータ1
08を停止状態に維持する指令パルスPN =0を出力し
(ステップ636)、次いでデューティ比“0”のソレ
ノイド駆動信号を各デューティ弁120、128及び1
29に出力する。このため、モデファイヤ用デューティ
弁120のデューティ比が零の状態を維持し、その出力
ポート120bから出力されるモディファイヤ圧PM が
零となって、これがプレッシャーモディファイヤ弁11
6のパイロットポート116bに入力されるため、この
プレッシャーモディファイヤ弁116の入力ポート11
6d及び出力ポート116aが遮断状態で、且つ出力ポ
ート116aとドレーンポート116cとが連通状態と
なるため、ライン圧調圧弁102のパイロットポート1
02fのパイロット圧も零となる。
【0080】したがって、スプール102sを右動させ
るパイロットポート102b及び102fのパイロット
圧とスプール102sを左動させるパイロットポート1
02cの圧力とスプール102sの受圧面積との積でな
る推力差によってスプール102sが右動し、これによ
って入力ポート102aとスプール102sのランド1
02oとの間の開口面積が増加し、これによって入力ポ
ート102aと出力ポート102dとが連通状態となる
ため、流路132のライン圧が一時的に減少する。
るパイロットポート102b及び102fのパイロット
圧とスプール102sを左動させるパイロットポート1
02cの圧力とスプール102sの受圧面積との積でな
る推力差によってスプール102sが右動し、これによ
って入力ポート102aとスプール102sのランド1
02oとの間の開口面積が増加し、これによって入力ポ
ート102aと出力ポート102dとが連通状態となる
ため、流路132のライン圧が一時的に減少する。
【0081】ところが、ライン圧調圧弁102の出力ポ
ート102dから出力される出力圧は、その下流側に配
設されているクラッチリリーフ弁122の入力ポート1
22a及びパイロットポート122bに供給されるた
め、入力ポート122aで形成されるクラッチ圧P
C は、このクラッチリリーフ弁122のリターンスプリ
ング122mによる推力とパイロットポート122bの
パイロット圧及びスプール122kのランド122iの
受圧面積の積で表される推力とが釣り合う圧力まで増加
する。
ート102dから出力される出力圧は、その下流側に配
設されているクラッチリリーフ弁122の入力ポート1
22a及びパイロットポート122bに供給されるた
め、入力ポート122aで形成されるクラッチ圧P
C は、このクラッチリリーフ弁122のリターンスプリ
ング122mによる推力とパイロットポート122bの
パイロット圧及びスプール122kのランド122iの
受圧面積の積で表される推力とが釣り合う圧力まで増加
する。
【0082】このように、クラッチ圧PC が増加する
と、これが変速比制御弁110の入力ポート110aに
供給され、このとき駆動プーリ16のV字状プーリ溝間
隔が広くなっていることから、これに応じてセンサシュ
ー164が図2でみて上方側に移動しており、このため
スプリング止め摺動杆110iが下方に移動して、リタ
ーンスプリング110jの付勢力が大きくなっているた
め、この変速比制御弁110の出力ポート110bから
出力される制御圧がクラッチ圧PC よりは低い値である
がこれに近い値となり、この制御圧がライン圧調圧弁1
02のパイロットポート102cにパイロット圧として
供給される。このため、ライン圧調圧弁102のスプー
ル102sが左動して入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が小さくなり、これに応じて流路
132のライン圧が図9に示すように、最大ライン圧曲
線LMAX 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される
比較的高いライン圧に設定される。
と、これが変速比制御弁110の入力ポート110aに
供給され、このとき駆動プーリ16のV字状プーリ溝間
隔が広くなっていることから、これに応じてセンサシュ
ー164が図2でみて上方側に移動しており、このため
スプリング止め摺動杆110iが下方に移動して、リタ
ーンスプリング110jの付勢力が大きくなっているた
め、この変速比制御弁110の出力ポート110bから
出力される制御圧がクラッチ圧PC よりは低い値である
がこれに近い値となり、この制御圧がライン圧調圧弁1
02のパイロットポート102cにパイロット圧として
供給される。このため、ライン圧調圧弁102のスプー
ル102sが左動して入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が小さくなり、これに応じて流路
132のライン圧が図9に示すように、最大ライン圧曲
線LMAX 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される
比較的高いライン圧に設定される。
【0083】このPレンジを選択している停車状態か
ら、ブレーキペダルの踏込みを維持して、前進走行を開
始するために、シフトレバーでDレンジを選択すると、
図6の処理が実行されたときに、ステップ504からス
テップ508に移行し、変速制御処理を開始する。しか
しながら、ブレーキペダルの踏込を継続している状態で
は、エンジンはアイドリング状態にあると共に、車両も
停止状態であるので、車速Vは零であり、ステップ51
3a〜S513cで算出されるモディファイヤ用デュー
ティ弁120のデューティ比は最小ではないがアイドリ
ング状態のエンジントルクに応じた値となり、モディフ
ァイヤ用デューティ弁120から出力されるモディファ
イヤ圧PM が多少増加し、これに応じてプレッシャーモ
ディファイヤ弁116の出力ポート116a及びドレー
ンポート116c間が遮断状態となり、これに代えて出
力ポート116a及び入力ポート116d間が連通状態
となるため、クラッチ圧PC に基づく比較的小さい圧力
のモディファイヤ圧がパイロット圧としてライン圧調圧
弁102のパイロットポート102fに供給される。こ
のため、スプール102sが右動して、流路132のラ
イン圧PL が図9に示すように、最小ライン圧曲線L
MIN 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される最小
ライン圧に設定される。
ら、ブレーキペダルの踏込みを維持して、前進走行を開
始するために、シフトレバーでDレンジを選択すると、
図6の処理が実行されたときに、ステップ504からス
テップ508に移行し、変速制御処理を開始する。しか
しながら、ブレーキペダルの踏込を継続している状態で
は、エンジンはアイドリング状態にあると共に、車両も
停止状態であるので、車速Vは零であり、ステップ51
3a〜S513cで算出されるモディファイヤ用デュー
ティ弁120のデューティ比は最小ではないがアイドリ
ング状態のエンジントルクに応じた値となり、モディフ
ァイヤ用デューティ弁120から出力されるモディファ
イヤ圧PM が多少増加し、これに応じてプレッシャーモ
ディファイヤ弁116の出力ポート116a及びドレー
ンポート116c間が遮断状態となり、これに代えて出
力ポート116a及び入力ポート116d間が連通状態
となるため、クラッチ圧PC に基づく比較的小さい圧力
のモディファイヤ圧がパイロット圧としてライン圧調圧
弁102のパイロットポート102fに供給される。こ
のため、スプール102sが右動して、流路132のラ
イン圧PL が図9に示すように、最小ライン圧曲線L
MIN 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される最小
ライン圧に設定される。
【0084】一方、シフトレバーでDレンジを選択した
ときに、マニュアル弁104の入力ポート104aと出
力ポート104cが連通状態となるため、クラッチリリ
ーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が前進用クラ
ッチ制御弁142を介し、オリフィス142cを介して
前進用クラッチ40に供給されるので、この前進用クラ
ッチ40が緩やかに増加して一端締結状態となる。とこ
ろが、図6の処理において、ロックアップフラグLUF
が初期状態で、“0”にリセットされているので、ステ
ップ520からステップ522に移行し、車速Vが零で
あるので、ステップ540に移行して、ロックアップ用
デューティ弁128のデューティ比を“0”に設定し、
次いでステップ542に移行して、ロックアップフラグ
LUFを“0”にリセットしてからステップ601に移
行する。
ときに、マニュアル弁104の入力ポート104aと出
力ポート104cが連通状態となるため、クラッチリリ
ーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が前進用クラ
ッチ制御弁142を介し、オリフィス142cを介して
前進用クラッチ40に供給されるので、この前進用クラ
ッチ40が緩やかに増加して一端締結状態となる。とこ
ろが、図6の処理において、ロックアップフラグLUF
が初期状態で、“0”にリセットされているので、ステ
ップ520からステップ522に移行し、車速Vが零で
あるので、ステップ540に移行して、ロックアップ用
デューティ弁128のデューティ比を“0”に設定し、
次いでステップ542に移行して、ロックアップフラグ
LUFを“0”にリセットしてからステップ601に移
行する。
【0085】この時点では、アンチスキッド制御中では
ないので、ステップ602に移行し、ここで、車速Vは
停車中であって設定車速V0 より小さいので、ステップ
604に移行し、スロットル開度THがアイドリング状
態であるため、設定値TH0より小さいので、ステップ
610に移行し、現在パルス数PA がPA =0であるの
で、ステップ612から616を実行して、クラッチ接
離制御用デューティ弁129のデューティ比をエンジン
回転速度NE とタービン回転速度NT との偏差ND と目
標偏差Nm2との差eとゲインG2 とに基づいて設定する
ことにより、デューティ比が比較的大きい値例えば60
程度に設定される。このため、クラッチ接離制御用デュ
ーティ弁129の出力ポート129bから出力されるク
ラッチ制御圧PCCが後進用ブレーキ制御弁140及び前
進用クラッチ制御弁142のパイロットポートに供給さ
れるため、これら後進用ブレーキ制御弁140及び前進
用クラッチ制御弁142のスプール140m及び142
mがリターンスプリング140n及び142nに抗して
下降し、前進用クラッチ制御弁142では、出力ポート
142dとドレーンポート142eとを連通させる状態
となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ締結圧を
リターンスプリング142nの付勢力とパイロットポー
ト142hのパイロット圧による推力とがバランスする
圧力まで低下させて、クリープ走行を可能な状態に制御
する。
ないので、ステップ602に移行し、ここで、車速Vは
停車中であって設定車速V0 より小さいので、ステップ
604に移行し、スロットル開度THがアイドリング状
態であるため、設定値TH0より小さいので、ステップ
610に移行し、現在パルス数PA がPA =0であるの
で、ステップ612から616を実行して、クラッチ接
離制御用デューティ弁129のデューティ比をエンジン
回転速度NE とタービン回転速度NT との偏差ND と目
標偏差Nm2との差eとゲインG2 とに基づいて設定する
ことにより、デューティ比が比較的大きい値例えば60
程度に設定される。このため、クラッチ接離制御用デュ
ーティ弁129の出力ポート129bから出力されるク
ラッチ制御圧PCCが後進用ブレーキ制御弁140及び前
進用クラッチ制御弁142のパイロットポートに供給さ
れるため、これら後進用ブレーキ制御弁140及び前進
用クラッチ制御弁142のスプール140m及び142
mがリターンスプリング140n及び142nに抗して
下降し、前進用クラッチ制御弁142では、出力ポート
142dとドレーンポート142eとを連通させる状態
となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ締結圧を
リターンスプリング142nの付勢力とパイロットポー
ト142hのパイロット圧による推力とがバランスする
圧力まで低下させて、クリープ走行を可能な状態に制御
する。
【0086】一方、ロックアップ用デューティ弁128
に対するデューティ比が“0”となるので、これから出
力されるロックアップ制御圧PLUは略零に制御され、こ
れがロックアップ制御弁126のパイロットポート12
6jにパイロット圧として供給されるので、スプール1
26sはリターンスプリング126tによって図2に示
すように右動した位置となり、トルクコンバータリリー
フ弁124から供給されるトルクコンバータ制御圧PT
が入力ポート126b及び出力ポート126cを介して
ロックアップ油室12aに供給され、フルードカップリ
ング12には、ロックアップ油室12a側から作動圧が
供給され、フルードカップリング12の油圧はリリーフ
弁152によって一定圧に保持される。このため、フル
ードカップリング12におけるポンプインペラ12bと
タービンランナ12cとの間を作動油を介して連結する
ロックアップ解除状態に制御する。なお、フルードカッ
プリング12から出力される作動油がロックアップ制御
弁126の入力ポート126d及び出力ポート126e
を介してクーラー146に出力される。
に対するデューティ比が“0”となるので、これから出
力されるロックアップ制御圧PLUは略零に制御され、こ
れがロックアップ制御弁126のパイロットポート12
6jにパイロット圧として供給されるので、スプール1
26sはリターンスプリング126tによって図2に示
すように右動した位置となり、トルクコンバータリリー
フ弁124から供給されるトルクコンバータ制御圧PT
が入力ポート126b及び出力ポート126cを介して
ロックアップ油室12aに供給され、フルードカップリ
ング12には、ロックアップ油室12a側から作動圧が
供給され、フルードカップリング12の油圧はリリーフ
弁152によって一定圧に保持される。このため、フル
ードカップリング12におけるポンプインペラ12bと
タービンランナ12cとの間を作動油を介して連結する
ロックアップ解除状態に制御する。なお、フルードカッ
プリング12から出力される作動油がロックアップ制御
弁126の入力ポート126d及び出力ポート126e
を介してクーラー146に出力される。
【0087】したがって、この状態でブレーキペダルの
踏込みを解除し、アクセルペダルを解放状態とするか又
は軽く踏込んでスロットル開度THが設定値TH0 未満
の状態を維持すると、前進用クラッチ40が僅かに締結
された状態となり、エンジン10の回転駆動力がフルー
ドカップリング12、前進用クラッチ40及び遊星歯車
機構17のピニオンキャリア25を介して駆動プーリ1
6に伝達され、フルードカップリング12でエンジン1
0に対する過負荷を吸収して車両を最大変速比CMAX で
クリープ走行させることができる。
踏込みを解除し、アクセルペダルを解放状態とするか又
は軽く踏込んでスロットル開度THが設定値TH0 未満
の状態を維持すると、前進用クラッチ40が僅かに締結
された状態となり、エンジン10の回転駆動力がフルー
ドカップリング12、前進用クラッチ40及び遊星歯車
機構17のピニオンキャリア25を介して駆動プーリ1
6に伝達され、フルードカップリング12でエンジン1
0に対する過負荷を吸収して車両を最大変速比CMAX で
クリープ走行させることができる。
【0088】また、Dレンジを選択してブレーキペダル
を踏込んでいる停車状態から発進するため、ブレーキペ
ダルの踏込みを解除し、これに代えてアクセルペダルを
大きく踏込むことにより、スロットル開度THが設定値
TH0 より大きくなると、図6の処理が実行されたとき
にステップ604からステップ606に移行して、クラ
ッチ接離制御用デューティ弁129のデューティ比が
“0”に設定され、次いでステップ608で目標パルス
数PD を図7に示すように最大変速比CMAX を表すパル
ス数“0”に設定してからステップ630に移行する。
を踏込んでいる停車状態から発進するため、ブレーキペ
ダルの踏込みを解除し、これに代えてアクセルペダルを
大きく踏込むことにより、スロットル開度THが設定値
TH0 より大きくなると、図6の処理が実行されたとき
にステップ604からステップ606に移行して、クラ
ッチ接離制御用デューティ弁129のデューティ比が
“0”に設定され、次いでステップ608で目標パルス
数PD を図7に示すように最大変速比CMAX を表すパル
ス数“0”に設定してからステップ630に移行する。
【0089】このとき、現在パルス数PA が“0”であ
るので、PA =PD となり、そのままステップ636及
びS638で指令パルスPN =0及びソレノイド駆動信
号を出力する。このため、クラッチ接離制御用デューテ
ィ弁129から出力されるクラッチ制御圧PCCが零とな
って、前進用クラッチ制御弁142のスプール142m
がリターンスプリング142nによって上昇し、出力ポ
ート142dとドレーンポート142eとを遮断し、逆
に出力ポート142dと入力ポート142bとを連通さ
せる状態となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ
締結圧を増加させて、前進用クラッチ40を完全に締結
状態に制御すると共に、ステップモータ108を図7に
示すパルス数“0”の最大変速比CMAX の位置に維持す
る。
るので、PA =PD となり、そのままステップ636及
びS638で指令パルスPN =0及びソレノイド駆動信
号を出力する。このため、クラッチ接離制御用デューテ
ィ弁129から出力されるクラッチ制御圧PCCが零とな
って、前進用クラッチ制御弁142のスプール142m
がリターンスプリング142nによって上昇し、出力ポ
ート142dとドレーンポート142eとを遮断し、逆
に出力ポート142dと入力ポート142bとを連通さ
せる状態となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ
締結圧を増加させて、前進用クラッチ40を完全に締結
状態に制御すると共に、ステップモータ108を図7に
示すパルス数“0”の最大変速比CMAX の位置に維持す
る。
【0090】このように、前進用クラッチ40が締結状
態となることにより、最大変速比C MAX で車両を発進さ
せることができ、このとき、スロットル開度THが大き
くなることにより、図6の処理におけるステップ513
a〜S513cで設定されるライン圧PL もエンジント
ルクの増加に応じて図9の最大ライン圧曲線LMAX 上の
最大変速比CMAX に対応する点の最大圧力となり、これ
が従動プーリシリンダ室32に供給されるので、ベルト
24に対してエンジントルクに対応した押付力を作用し
て、ベルト24とプーリ16及び26間の滑りを抑制し
て良好な発進を行うことができる。
態となることにより、最大変速比C MAX で車両を発進さ
せることができ、このとき、スロットル開度THが大き
くなることにより、図6の処理におけるステップ513
a〜S513cで設定されるライン圧PL もエンジント
ルクの増加に応じて図9の最大ライン圧曲線LMAX 上の
最大変速比CMAX に対応する点の最大圧力となり、これ
が従動プーリシリンダ室32に供給されるので、ベルト
24に対してエンジントルクに対応した押付力を作用し
て、ベルト24とプーリ16及び26間の滑りを抑制し
て良好な発進を行うことができる。
【0091】その後、車速Vが図10に示す設定車速V
0 に達すると、図6の処理が実行されたときに、ステッ
プ602からステップ624に移行し、Dレンジである
のでステップ626に移行して、そのときの車速V、エ
ンジン回転速度NE 及びスロットル開度THをもとに予
め記憶されたDレンジ変速パターンを参照して目標変速
比を表すステップモータ108の目標パルス数PD を決
定して、変速制御を開始する。
0 に達すると、図6の処理が実行されたときに、ステッ
プ602からステップ624に移行し、Dレンジである
のでステップ626に移行して、そのときの車速V、エ
ンジン回転速度NE 及びスロットル開度THをもとに予
め記憶されたDレンジ変速パターンを参照して目標変速
比を表すステップモータ108の目標パルス数PD を決
定して、変速制御を開始する。
【0092】すなわち、目標パルス数PD が“0”より
大きな値に設定されることにより、図6の処理における
ステップ630からステップ632及びS634に移行
し、ステップモータ108の現在パルス数PA と目標パ
ルス数PD との差を指令パルスPN とし、次いでステッ
プ636に移行して指令パルスPN を出力することによ
り、ステップモータ108を図2でみて反時計方向に所
定ステップ角分回転させる。
大きな値に設定されることにより、図6の処理における
ステップ630からステップ632及びS634に移行
し、ステップモータ108の現在パルス数PA と目標パ
ルス数PD との差を指令パルスPN とし、次いでステッ
プ636に移行して指令パルスPN を出力することによ
り、ステップモータ108を図2でみて反時計方向に所
定ステップ角分回転させる。
【0093】この結果、図5に示すように、ロッド18
2が上方に移動し、レバー178がセンサーシュー16
4との連結点であるピン183を支点として反時計方向
に破線図示の位置まで回動し、このレバー178にピン
181を介して連結されている変速制御弁106のスプ
ール106gが上方に移動する。これによって、変速制
御弁106の入力ポート106a及び出力ポート106
bが連通状態となり、入力ポート106aに供給されて
いるライン圧PL が駆動プーリシリンダ室20に供給さ
れるので、可動円錐板22が固定円錐板18側に移動さ
れてV字状プーリ溝間隔が小さくなり、これによってベ
ルト24の駆動プーリ16に対する接触位置半径が大き
くなり、これに応じて従動プーリ26に対する接触位置
半径が小さくなることにより、変速比が徐々に小さくな
る。
2が上方に移動し、レバー178がセンサーシュー16
4との連結点であるピン183を支点として反時計方向
に破線図示の位置まで回動し、このレバー178にピン
181を介して連結されている変速制御弁106のスプ
ール106gが上方に移動する。これによって、変速制
御弁106の入力ポート106a及び出力ポート106
bが連通状態となり、入力ポート106aに供給されて
いるライン圧PL が駆動プーリシリンダ室20に供給さ
れるので、可動円錐板22が固定円錐板18側に移動さ
れてV字状プーリ溝間隔が小さくなり、これによってベ
ルト24の駆動プーリ16に対する接触位置半径が大き
くなり、これに応じて従動プーリ26に対する接触位置
半径が小さくなることにより、変速比が徐々に小さくな
る。
【0094】一方、可動円錐板22の移動によってセン
サーシュー164が下方に移動し、これによってレバー
178がロッド182のピン185を支点として反時計
方向に回動することにより、変速制御弁106のスプー
ル106gが下降し、そのランド106eによって出力
ポート106bが徐々に閉塞され、目標変速比に一致し
たときに、出力ポート106bがランド106eによっ
て完全に閉塞されるので、駆動プーリ16の駆動プーリ
シリンダ室20の圧力上昇が停止され、可動円錐板22
の移動が停止される。
サーシュー164が下方に移動し、これによってレバー
178がロッド182のピン185を支点として反時計
方向に回動することにより、変速制御弁106のスプー
ル106gが下降し、そのランド106eによって出力
ポート106bが徐々に閉塞され、目標変速比に一致し
たときに、出力ポート106bがランド106eによっ
て完全に閉塞されるので、駆動プーリ16の駆動プーリ
シリンダ室20の圧力上昇が停止され、可動円錐板22
の移動が停止される。
【0095】このように、Vベルト式無段変速機構29
の変速比が小さくなると、図6のステップ513a〜S
513cで算出されるモディファイヤ用デューティ弁1
20のデューティ比が大きくなり、これに応じてプレッ
シャーモディファイヤ弁116の出力ポート116aか
ら出力されるモディファイヤ圧が大きくなってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102fに供給するパ
イロット圧が増加すると共に、センサーシュー164の
下動によって変速比圧弁110のスプリング止め摺動杆
110iが上動し、これによってリターンスプリング1
10jの付勢力が小さくなり、これに応じて出力ポート
110bから出力されるライン圧調圧弁102のパイロ
ットポート102cに対するパイロット圧が低下するこ
とにより、ライン圧調圧弁102のスプール102sが
右動し、これによって入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が大きくなることにより、ライン
圧PL が低下し、従動プーリシリンダ室32の圧力が低
下することにより、変速比に応じたベルト挟持力に変更
される。
の変速比が小さくなると、図6のステップ513a〜S
513cで算出されるモディファイヤ用デューティ弁1
20のデューティ比が大きくなり、これに応じてプレッ
シャーモディファイヤ弁116の出力ポート116aか
ら出力されるモディファイヤ圧が大きくなってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102fに供給するパ
イロット圧が増加すると共に、センサーシュー164の
下動によって変速比圧弁110のスプリング止め摺動杆
110iが上動し、これによってリターンスプリング1
10jの付勢力が小さくなり、これに応じて出力ポート
110bから出力されるライン圧調圧弁102のパイロ
ットポート102cに対するパイロット圧が低下するこ
とにより、ライン圧調圧弁102のスプール102sが
右動し、これによって入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が大きくなることにより、ライン
圧PL が低下し、従動プーリシリンダ室32の圧力が低
下することにより、変速比に応じたベルト挟持力に変更
される。
【0096】その後、スロットル開度THが大きい状態
を維持しながら車速Vが増加して、ロックアップオン車
速VONを越える状態となると、図6の処理におけるステ
ップ522からステップ524に移行して、エンジン回
転速度NE とタービンランナ回転速度Nt との回転速度
偏差ND から第1の目標値Nm1 を減じて回転目標値偏
差eを算出し、次にステップ526で予め記憶された制
御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第1のフィ
ードバックゲインG1 を検索し、次にステップ528で
前記回転速度偏差ND が制御系切換閾値N0 よりも小さ
いか否かを判定する。ND ≧NO である場合には回転速
度偏差が大きすぎるものと判断してステップ538に移
行して、ロックアップ用デューティ弁128に対するデ
ューティ比を回転速度偏差e及びフィードバックゲイン
G1 に応じた値に設定してフィードバック制御を行う。
このため、ステップ638でソレノイド駆動信号がロッ
クアップ用デューティ弁128に出力されたときに、そ
の出力ポート128bから出力されるロックアップ制御
圧PLUが徐々に増加することにより、これが変速指令弁
150の入力ポート150a及び150bを通じてロッ
クアップ制御弁126のパイロットポート126jに供
給されるため、そのスプール126sがリターンスプリ
ング126tに抗して左動することになり、ロックアッ
プ油室12aに供給されるトルクコンバータ圧PT が徐
々に減少されると共に、フルードカップリング12から
クーラー146に出力される作動油量も減少され、ロッ
クアップ油室12aの圧力が低下することにより、徐々
にロックアップ状態に切換えが行われる。
を維持しながら車速Vが増加して、ロックアップオン車
速VONを越える状態となると、図6の処理におけるステ
ップ522からステップ524に移行して、エンジン回
転速度NE とタービンランナ回転速度Nt との回転速度
偏差ND から第1の目標値Nm1 を減じて回転目標値偏
差eを算出し、次にステップ526で予め記憶された制
御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第1のフィ
ードバックゲインG1 を検索し、次にステップ528で
前記回転速度偏差ND が制御系切換閾値N0 よりも小さ
いか否かを判定する。ND ≧NO である場合には回転速
度偏差が大きすぎるものと判断してステップ538に移
行して、ロックアップ用デューティ弁128に対するデ
ューティ比を回転速度偏差e及びフィードバックゲイン
G1 に応じた値に設定してフィードバック制御を行う。
このため、ステップ638でソレノイド駆動信号がロッ
クアップ用デューティ弁128に出力されたときに、そ
の出力ポート128bから出力されるロックアップ制御
圧PLUが徐々に増加することにより、これが変速指令弁
150の入力ポート150a及び150bを通じてロッ
クアップ制御弁126のパイロットポート126jに供
給されるため、そのスプール126sがリターンスプリ
ング126tに抗して左動することになり、ロックアッ
プ油室12aに供給されるトルクコンバータ圧PT が徐
々に減少されると共に、フルードカップリング12から
クーラー146に出力される作動油量も減少され、ロッ
クアップ油室12aの圧力が低下することにより、徐々
にロックアップ状態に切換えが行われる。
【0097】そして、回転速度偏差ND が制御系切換閾
値N0 より小さくなると、図6のステップ528からス
テップ530に移行し、現在のロックアップ用デューテ
ィ比に所定値αを加算するフィードフォワード制御を行
い、これが100%未満であるときには、ステップ53
4に移行してデューティ比を100%に設定し、次いで
ステップ536でロックアップ制御フラグLUFを
“1”にセットしてからステップ601に移行する。
値N0 より小さくなると、図6のステップ528からス
テップ530に移行し、現在のロックアップ用デューテ
ィ比に所定値αを加算するフィードフォワード制御を行
い、これが100%未満であるときには、ステップ53
4に移行してデューティ比を100%に設定し、次いで
ステップ536でロックアップ制御フラグLUFを
“1”にセットしてからステップ601に移行する。
【0098】このため、ロックアップ用デューティ弁1
28から出力されるロックアップ制御圧PLUが高い圧力
となるため、ロックアップ制御弁126のスプール12
6sがさらに左動し、ロックアップ油室12aをドレー
ンポート126gに連通させると共に、トルクコンバー
タ圧PT をフルードカップリング12に直接供給し、さ
らに潤滑用リリーフボール144で設定される潤滑圧P
LBが入力ポート126f及び出力ポート126eを介し
てクーラー146に供給されて冷却される。
28から出力されるロックアップ制御圧PLUが高い圧力
となるため、ロックアップ制御弁126のスプール12
6sがさらに左動し、ロックアップ油室12aをドレー
ンポート126gに連通させると共に、トルクコンバー
タ圧PT をフルードカップリング12に直接供給し、さ
らに潤滑用リリーフボール144で設定される潤滑圧P
LBが入力ポート126f及び出力ポート126eを介し
てクーラー146に供給されて冷却される。
【0099】このため、ロックアップ油室12aの圧力
が略零となるので、ポンプインペラー12bとタービン
ランナ12cとを機械的に連結したロックアップ状態と
なり、車両は加速状態を継続する。そして、所望の車速
Vに達して、アクセルペダルの踏込みを停止すると、ス
ロットル開度THが一定値となり、エンジン回転速度も
一定となるので、ステップ626で検索される目標パル
ス数PD が一定値となり、これと現在パルス数PAとが
一致するので、図6の処理においてステップ630から
ステップ636に移行して現在パルス数PA を維持する
ので、変速動作は行われず、定速走行状態が維持され
る。
が略零となるので、ポンプインペラー12bとタービン
ランナ12cとを機械的に連結したロックアップ状態と
なり、車両は加速状態を継続する。そして、所望の車速
Vに達して、アクセルペダルの踏込みを停止すると、ス
ロットル開度THが一定値となり、エンジン回転速度も
一定となるので、ステップ626で検索される目標パル
ス数PD が一定値となり、これと現在パルス数PAとが
一致するので、図6の処理においてステップ630から
ステップ636に移行して現在パルス数PA を維持する
ので、変速動作は行われず、定速走行状態が維持され
る。
【0100】そして、この定速走行状態からアクセルペ
ダルの踏込を解除しエンジンブレーキ状態とするか又は
ブレーキペダルを踏込んで制動状態とさせたものとす
る。この場合には、スロットル開度THが低下すること
により、ステップ626で検索される目標パルス数PD
が低下し、これによってステップ630からステップ6
20に移行し、モータ駆動回路317をダウンシフト方
向に駆動する駆動方向指令Seを出力し、ステップ62
1に移行する。そして、ステップ621で補正回路40
0からの目標パルス補正値ΔPD を読み込む。
ダルの踏込を解除しエンジンブレーキ状態とするか又は
ブレーキペダルを踏込んで制動状態とさせたものとす
る。この場合には、スロットル開度THが低下すること
により、ステップ626で検索される目標パルス数PD
が低下し、これによってステップ630からステップ6
20に移行し、モータ駆動回路317をダウンシフト方
向に駆動する駆動方向指令Seを出力し、ステップ62
1に移行する。そして、ステップ621で補正回路40
0からの目標パルス補正値ΔPD を読み込む。
【0101】そして、中央処理装置313では、目標パ
ルス補正値ΔPD を読み込むと、ステップ626で検索
した目標パルスPD に目標パルス補正値ΔPD を加算し
て補正し、PN =PA −(PD +ΔPD )によって指令
パルスPN を算出し、指令パルスPN をモータ駆動回路
317に出力する。このため、ステップモータ108が
図5で時計方向に回転駆動され、これによってロッド1
82が下方に移動することにより、レバー178がセン
サーシュー164のピン183を支点として時計方向に
回動し、これによって変速制御弁106のスプール10
6gが下降することにより、出力ポート106bとドレ
ーンポート106cとが連通状態となり、駆動プーリシ
リンダ室20aの作動油が徐々に保圧弁160を介して
タンク130に戻される。このため、駆動プーリシリン
ダ室20aの圧力が徐々に低下することにより、V字状
プーリ溝間隔が徐々に広がり、駆動プーリ16に対する
ベルト24の接触位置半径が徐々に小さくなり、逆に従
動プーリ26に対するベルト24の接触位置半径が大き
くなることにより、変速比Cが大きくなってダウンシフ
トが行われ、車両は減速状態となる。
ルス補正値ΔPD を読み込むと、ステップ626で検索
した目標パルスPD に目標パルス補正値ΔPD を加算し
て補正し、PN =PA −(PD +ΔPD )によって指令
パルスPN を算出し、指令パルスPN をモータ駆動回路
317に出力する。このため、ステップモータ108が
図5で時計方向に回転駆動され、これによってロッド1
82が下方に移動することにより、レバー178がセン
サーシュー164のピン183を支点として時計方向に
回動し、これによって変速制御弁106のスプール10
6gが下降することにより、出力ポート106bとドレ
ーンポート106cとが連通状態となり、駆動プーリシ
リンダ室20aの作動油が徐々に保圧弁160を介して
タンク130に戻される。このため、駆動プーリシリン
ダ室20aの圧力が徐々に低下することにより、V字状
プーリ溝間隔が徐々に広がり、駆動プーリ16に対する
ベルト24の接触位置半径が徐々に小さくなり、逆に従
動プーリ26に対するベルト24の接触位置半径が大き
くなることにより、変速比Cが大きくなってダウンシフ
トが行われ、車両は減速状態となる。
【0102】そして、減速状態を継続して、車速Vがロ
ックアップオフ車速VOFF 未満となると、図6の処理に
おけるステップ544からステップ540に移行して、
ロックアップ用デューティ弁128に対するデューティ
比が“0”に設定され、次いで、ステップ542でロッ
クアップ制御フラグLUFが“0”にリセットされる。
このため、ロックアップ制御弁126のパイロットポー
ト126jの圧力が低下することにより、スプール12
6sが瞬時に右動し、トルクコンバータ圧PTがロック
アップ油室12aに供給されるため、ロックアップ状態
が直ちに解除されてフルードカップリング12を介した
駆動状態に復帰し、この間無段変速機29の変速比Cは
増加状態を継続し、車速Vが設定車速V0 未満となる
と、ステップ602からステップ604に移行し、スロ
ットル開度THが設定値TH0 より小さいので、ステッ
プ610に移行し、現在パルス数PA が“0”即ち最大
変速比CMAX に達していないときには、ステップ619
でPD =0とした後、変速比の変化量に応じて指令パル
スPN を設定してステップモータ108を駆動させ、現
在パルス数PA が“0”に達するとステップ612に移
行して前述したように、前進用クラッチ40のクラッチ
圧を低下させてクリープ走行可能な状態に復帰させる。
ックアップオフ車速VOFF 未満となると、図6の処理に
おけるステップ544からステップ540に移行して、
ロックアップ用デューティ弁128に対するデューティ
比が“0”に設定され、次いで、ステップ542でロッ
クアップ制御フラグLUFが“0”にリセットされる。
このため、ロックアップ制御弁126のパイロットポー
ト126jの圧力が低下することにより、スプール12
6sが瞬時に右動し、トルクコンバータ圧PTがロック
アップ油室12aに供給されるため、ロックアップ状態
が直ちに解除されてフルードカップリング12を介した
駆動状態に復帰し、この間無段変速機29の変速比Cは
増加状態を継続し、車速Vが設定車速V0 未満となる
と、ステップ602からステップ604に移行し、スロ
ットル開度THが設定値TH0 より小さいので、ステッ
プ610に移行し、現在パルス数PA が“0”即ち最大
変速比CMAX に達していないときには、ステップ619
でPD =0とした後、変速比の変化量に応じて指令パル
スPN を設定してステップモータ108を駆動させ、現
在パルス数PA が“0”に達するとステップ612に移
行して前述したように、前進用クラッチ40のクラッチ
圧を低下させてクリープ走行可能な状態に復帰させる。
【0103】この減速状態を継続している間に、駆動プ
ーリ16の可動円錐板22が上方に移動することによ
り、センサーシュー164が下降することにより、変速
比圧弁110の出力圧が増加し、これによってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102cのパイロット
圧が増加することにより、ライン圧が低下して従動プー
リ26のベルト挟持力が変速位置に応じた値に調整され
る。
ーリ16の可動円錐板22が上方に移動することによ
り、センサーシュー164が下降することにより、変速
比圧弁110の出力圧が増加し、これによってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102cのパイロット
圧が増加することにより、ライン圧が低下して従動プー
リ26のベルト挟持力が変速位置に応じた値に調整され
る。
【0104】また、シフトレバーでRレンジを選択した
場合には、マニュアル弁104の入力ポート104aと
Rレンジポート104bとが連通状態となり、クラッチ
リリーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が後進用
ブレーキ制御弁140を介し、オリフィス140fを介
してパイロット圧としてパイロットポート140gに供
給されると共に、オリフィス140b、140cを介し
て後進用ブレーキ50に供給され、これによって、後進
用ブレーキ50が作動し、駆動軸14が逆回転し、車両
は後進する。
場合には、マニュアル弁104の入力ポート104aと
Rレンジポート104bとが連通状態となり、クラッチ
リリーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が後進用
ブレーキ制御弁140を介し、オリフィス140fを介
してパイロット圧としてパイロットポート140gに供
給されると共に、オリフィス140b、140cを介し
て後進用ブレーキ50に供給され、これによって、後進
用ブレーキ50が作動し、駆動軸14が逆回転し、車両
は後進する。
【0105】この場合も、上記と同様に、各センサの検
出信号をもとに各デューティー比を設定し、この場合、
Rレンジであるのでステップ640において、Rレンジ
の変速パターンを検索して目標パルス数PD を設定して
ステップモータ108を駆動し、ステップS630で、
目標パルス数PD と現在パルス数PA とが、PA <P D
である場合には、ステップS632で指令パルスPN を
PN =PD −PA とし、PA <PD である場合には、ス
テップS621で補正回路400からの補正パルス数Δ
PD を読み込み、ステップS622で、PN =PA −
(PD +PA )として、モータ駆動回路317に出力し
てステップモータ108を駆動し、これによって、変速
制御弁106が駆動され変速される。
出信号をもとに各デューティー比を設定し、この場合、
Rレンジであるのでステップ640において、Rレンジ
の変速パターンを検索して目標パルス数PD を設定して
ステップモータ108を駆動し、ステップS630で、
目標パルス数PD と現在パルス数PA とが、PA <P D
である場合には、ステップS632で指令パルスPN を
PN =PD −PA とし、PA <PD である場合には、ス
テップS621で補正回路400からの補正パルス数Δ
PD を読み込み、ステップS622で、PN =PA −
(PD +PA )として、モータ駆動回路317に出力し
てステップモータ108を駆動し、これによって、変速
制御弁106が駆動され変速される。
【0106】なお、制動時にアンチスキッド制御が開始
されると、前述したように、アンチスキッド制御中フラ
グが“1”にセットされることにより、図6の処理にお
けるステップ601からステップ601aに移行して、
クラッチ接離制御用デューティ弁129の電磁ソレノイ
ドに対する励磁電流のデューティ比が100%に設定さ
れるため、ステップ636でソレノイド駆動信号がクラ
ッチ接離制御用デューティ弁129に出力されたとき
に、クラッチ接離制御用デューティ弁129の出力ポー
ト129bから出力されるクラッチ制御圧PCCが高い圧
力となり、これが前進用クラッチ制御弁142のパイロ
ットポート142hに供給されるので、そのスプール1
42mがリターンスプリング142nに抗して下降し、
これによって出力ポート142dとドレーンポート14
2eとが連通状態となることにより、前進用クラッチ4
0のクラッチ圧が低下して、車輪速の変動による負荷が
エンジン10に作用することを回避することができる。
されると、前述したように、アンチスキッド制御中フラ
グが“1”にセットされることにより、図6の処理にお
けるステップ601からステップ601aに移行して、
クラッチ接離制御用デューティ弁129の電磁ソレノイ
ドに対する励磁電流のデューティ比が100%に設定さ
れるため、ステップ636でソレノイド駆動信号がクラ
ッチ接離制御用デューティ弁129に出力されたとき
に、クラッチ接離制御用デューティ弁129の出力ポー
ト129bから出力されるクラッチ制御圧PCCが高い圧
力となり、これが前進用クラッチ制御弁142のパイロ
ットポート142hに供給されるので、そのスプール1
42mがリターンスプリング142nに抗して下降し、
これによって出力ポート142dとドレーンポート14
2eとが連通状態となることにより、前進用クラッチ4
0のクラッチ圧が低下して、車輪速の変動による負荷が
エンジン10に作用することを回避することができる。
【0107】また、車両が走行状態から停車状態となっ
た後に、シフトレバーをDレンジからNレンジにシフト
すると、これに応じてマニュアル弁104のスプール1
04iが図2で下方に移動することにより、Dレンジポ
ート104cがドレーンポート104fに連通する状態
となるが、前進用クラッチ制御弁142の入力ポート1
42bとDレンジポート104cとの間の油路に逆止弁
142oが介挿されていることにより、前進用クラッチ
制御弁142の入力ポート142bから流出する作動油
はオリフィス142aを通じてDレンジポート104c
及びドレーンポート104fを介してタンク130に戻
ることになり、前進用クラッチ40のクラッチ圧の低下
が徐々に行われ、DレンジからNレンジへのシフト時の
ショックを防止することができる。
た後に、シフトレバーをDレンジからNレンジにシフト
すると、これに応じてマニュアル弁104のスプール1
04iが図2で下方に移動することにより、Dレンジポ
ート104cがドレーンポート104fに連通する状態
となるが、前進用クラッチ制御弁142の入力ポート1
42bとDレンジポート104cとの間の油路に逆止弁
142oが介挿されていることにより、前進用クラッチ
制御弁142の入力ポート142bから流出する作動油
はオリフィス142aを通じてDレンジポート104c
及びドレーンポート104fを介してタンク130に戻
ることになり、前進用クラッチ40のクラッチ圧の低下
が徐々に行われ、DレンジからNレンジへのシフト時の
ショックを防止することができる。
【0108】このとき、補正回路400では、エンジン
トルクTeと、駆動プーリ16及び従動プーリ26の回
転数NIN及びNOUT とをもとに目標パルス補正値ΔPD
を算出しており、中央処理装置313では、変速比を増
加させる場合には目標パルス補正値ΔPD によって目標
パルス数PD を補正している。そして、例えば、図5に
示すように、変速制御弁106の出力ポート106bが
ランド106eによって完全に閉塞されている状態か
ら、変速指令弁150が変速比を増加する方向に駆動さ
れると、変速制御弁106のスプール106gが下方に
移動していき、ランド106eと出力ポート106bと
の間に隙間が生じる。
トルクTeと、駆動プーリ16及び従動プーリ26の回
転数NIN及びNOUT とをもとに目標パルス補正値ΔPD
を算出しており、中央処理装置313では、変速比を増
加させる場合には目標パルス補正値ΔPD によって目標
パルス数PD を補正している。そして、例えば、図5に
示すように、変速制御弁106の出力ポート106bが
ランド106eによって完全に閉塞されている状態か
ら、変速指令弁150が変速比を増加する方向に駆動さ
れると、変速制御弁106のスプール106gが下方に
移動していき、ランド106eと出力ポート106bと
の間に隙間が生じる。
【0109】この隙間は、円筒表面積Sとして関数発生
器428で求められ、隙間が大きくなるにつれて円筒表
面積Sが大きくなり、このとき、駆動プーリシリンダ室
20から流出される作動油の流量は、可動円錐板22の
現在の変速比に応じて設定される移動速度LP ′に応じ
て流量演算器426で求められ、変速比の変化量は円筒
表面積Sの変化量に比べて小さいので、よって、圧力降
下演算器430で算出される圧力降下量PDOWNは、円筒
表面積Sが増加するにしたがって、すなわち、ランド1
06eと出力ポート106bとの間の隙間が大きくなる
にしたがって小さくなる。
器428で求められ、隙間が大きくなるにつれて円筒表
面積Sが大きくなり、このとき、駆動プーリシリンダ室
20から流出される作動油の流量は、可動円錐板22の
現在の変速比に応じて設定される移動速度LP ′に応じ
て流量演算器426で求められ、変速比の変化量は円筒
表面積Sの変化量に比べて小さいので、よって、圧力降
下演算器430で算出される圧力降下量PDOWNは、円筒
表面積Sが増加するにしたがって、すなわち、ランド1
06eと出力ポート106bとの間の隙間が大きくなる
にしたがって小さくなる。
【0110】また、駆動プーリ16で必要とする現在の
必要プライマリ圧PPRI は、変速比に応じて関数発生器
420で算出されるが、変速比の変化量は円筒表面積S
の変化量に比べて小さいので、よって、加算器432で
算出される圧力変動ΔPは、円筒表面積Sが増加するに
応じて増加し、したがって、関数発生器434で算出さ
れる目標パルス補正値ΔPD は円筒表面積Sが増加する
に応じて増加するので、圧力変動ΔPD が増加するにつ
れて増加する。
必要プライマリ圧PPRI は、変速比に応じて関数発生器
420で算出されるが、変速比の変化量は円筒表面積S
の変化量に比べて小さいので、よって、加算器432で
算出される圧力変動ΔPは、円筒表面積Sが増加するに
応じて増加し、したがって、関数発生器434で算出さ
れる目標パルス補正値ΔPD は円筒表面積Sが増加する
に応じて増加するので、圧力変動ΔPD が増加するにつ
れて増加する。
【0111】したがって、ダウンシフト時には中央処理
装置313では、指令パルスPN をPN =PA −(PD
+ΔPD )によって算出するので、円筒表面積Sが増加
するにしたがって、すなわち、ランド106eと出力ポ
ート106bとの間の隙間が大きくなるにつれて、指令
パルスPN を小さく補正することになり、よって、ステ
ップモータ108の駆動量を小さく補正することにな
り、すなわち、スプール106gの移動量を抑制するこ
とになる。
装置313では、指令パルスPN をPN =PA −(PD
+ΔPD )によって算出するので、円筒表面積Sが増加
するにしたがって、すなわち、ランド106eと出力ポ
ート106bとの間の隙間が大きくなるにつれて、指令
パルスPN を小さく補正することになり、よって、ステ
ップモータ108の駆動量を小さく補正することにな
り、すなわち、スプール106gの移動量を抑制するこ
とになる。
【0112】したがって、ランド106eと出力ポート
106bとの間の隙間量が大きく変化することによっ
て、駆動プーリシリンダ室20の作動油が急に流出する
ことを防止し、よって、駆動プーリシリンダ室20の急
な圧力降下により挟持力が低下することによって生じる
Vベルト24のベルト滑りを防止することができる。ま
た、円筒表面積Sが小さく、加算器432で算出される
圧力変動ΔPが負の値となる場合には、目標パルス補正
値ΔPD を負の値に設定し、よって、指令パルスPN を
大きく補正するようにしているので、円筒表面積Sが小
さく駆動プーリシリンダ室20の作動油が急に流出され
ることのない場合には、ステップモータ108を大きく
駆動するようにしているので、効果的に変速制御を行う
ことができる。
106bとの間の隙間量が大きく変化することによっ
て、駆動プーリシリンダ室20の作動油が急に流出する
ことを防止し、よって、駆動プーリシリンダ室20の急
な圧力降下により挟持力が低下することによって生じる
Vベルト24のベルト滑りを防止することができる。ま
た、円筒表面積Sが小さく、加算器432で算出される
圧力変動ΔPが負の値となる場合には、目標パルス補正
値ΔPD を負の値に設定し、よって、指令パルスPN を
大きく補正するようにしているので、円筒表面積Sが小
さく駆動プーリシリンダ室20の作動油が急に流出され
ることのない場合には、ステップモータ108を大きく
駆動するようにしているので、効果的に変速制御を行う
ことができる。
【0113】なお、上記実施例においては、補正回路4
00を関数発生器及び演算器で構成した場合について説
明したが、マイクロコンピュータ等によって形成するこ
とも可能であり、また、関数発生器に替えて、入力信号
と出力信号との対応を表すマップを形成しておき、これ
を適用することも可能である。また、上記実施例におい
ては、ステップモータを適用した場合について説明した
が、これに限らず、直流モータ等を適用することも可能
であり、また、上記実施例では、ロータリエンコーダを
適用しているが、リニアエンコーダを適用することも可
能である。
00を関数発生器及び演算器で構成した場合について説
明したが、マイクロコンピュータ等によって形成するこ
とも可能であり、また、関数発生器に替えて、入力信号
と出力信号との対応を表すマップを形成しておき、これ
を適用することも可能である。また、上記実施例におい
ては、ステップモータを適用した場合について説明した
が、これに限らず、直流モータ等を適用することも可能
であり、また、上記実施例では、ロータリエンコーダを
適用しているが、リニアエンコーダを適用することも可
能である。
【0114】また、上記実施例においては、変速制御弁
のスプールのストローク距離LV を演算によって算出す
るようになされているが、リニアエンコーダ等のセンサ
によってストローク距離を検出することも可能である。
また、上記実施例においてはモータ駆動回路はクローズ
ドループで形成されているが、モータ駆動回路をオープ
ンループに形成することも可能である。
のスプールのストローク距離LV を演算によって算出す
るようになされているが、リニアエンコーダ等のセンサ
によってストローク距離を検出することも可能である。
また、上記実施例においてはモータ駆動回路はクローズ
ドループで形成されているが、モータ駆動回路をオープ
ンループに形成することも可能である。
【0115】また、上記実施例においては、無段変速機
を油圧制御装置によって制御するようになされている
が、これに限らず、圧縮率の少ない流体であれば任意の
作動流体を適用することができる。
を油圧制御装置によって制御するようになされている
が、これに限らず、圧縮率の少ない流体であれば任意の
作動流体を適用することができる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の無段変
速機の制御装置は、変速制御弁制御手段で算出した変速
制御弁の制御量を、作動状態検出手段で検出した変速制
御弁の作動状態に応じて補正手段で補正することによっ
て、変速制御弁の作動状態に応じて変速制御弁の作動量
を補正し、駆動プーリのシリンダ室に供給する油圧が急
に変動することを防止しV字状みぞ間隔に挟持されたベ
ルトの滑りを防止することができる。
速機の制御装置は、変速制御弁制御手段で算出した変速
制御弁の制御量を、作動状態検出手段で検出した変速制
御弁の作動状態に応じて補正手段で補正することによっ
て、変速制御弁の作動状態に応じて変速制御弁の作動量
を補正し、駆動プーリのシリンダ室に供給する油圧が急
に変動することを防止しV字状みぞ間隔に挟持されたベ
ルトの滑りを防止することができる。
【0117】また、請求項2に係わる無段変速機の制御
装置は、車速検出手段の車速検出値とスロットル開度検
出手段のスロットル開度検出値とに基づいて変速制御弁
制御手段で変速制御弁の制御量を算出し、プライマリ圧
算出手段で算出した駆動プーリのシリンダ室への必要油
圧と圧力降下量算出手段で算出した駆動プーリに供給す
る油圧の圧力降下量とをもとに、作動状態検出手段で検
出した駆動プーリに供給される油圧の圧力変動量に応じ
て、変速制御弁制御手段で算出した変速制御弁の制御量
を補正手段で補正することにより、圧力変動量が大きい
ほど変速制御弁の制御量の補正量を大きくし、駆動プー
リへの供給油圧の急な低下を防止し、V字状みぞ間隔に
挟持されたベルトの滑りを防止することができる。
装置は、車速検出手段の車速検出値とスロットル開度検
出手段のスロットル開度検出値とに基づいて変速制御弁
制御手段で変速制御弁の制御量を算出し、プライマリ圧
算出手段で算出した駆動プーリのシリンダ室への必要油
圧と圧力降下量算出手段で算出した駆動プーリに供給す
る油圧の圧力降下量とをもとに、作動状態検出手段で検
出した駆動プーリに供給される油圧の圧力変動量に応じ
て、変速制御弁制御手段で算出した変速制御弁の制御量
を補正手段で補正することにより、圧力変動量が大きい
ほど変速制御弁の制御量の補正量を大きくし、駆動プー
リへの供給油圧の急な低下を防止し、V字状みぞ間隔に
挟持されたベルトの滑りを防止することができる。
【0118】また、請求項3に係わる無段変速機の制御
装置は、車速検出手段の車速検出値とスロットル開度検
出手段のスロットル開度検出値とに基づいて変速制御弁
制御手段で変速制御弁の制御量を算出し、開口面積算出
手段で算出したランドと入力ポートとの開口面積と流量
算出手段で算出した流量算出値とをもとに圧力降下量算
出手段で算出した圧力降下量とプライマリ圧算出手段で
算出した必要プライマリ圧とをもとに作動状態検出手段
で駆動プーリに供給される油圧の圧力変動量を求め、こ
の圧力変動量に応じて変速制御弁制御手段で算出した変
速制御弁の制御量を補正手段によって補正することによ
り、開口面積の増加による駆動プーリへの供給油圧の圧
力低下により生じるベルト挟持力の急な低下を防止し、
ベルト滑りを防止することができる。
装置は、車速検出手段の車速検出値とスロットル開度検
出手段のスロットル開度検出値とに基づいて変速制御弁
制御手段で変速制御弁の制御量を算出し、開口面積算出
手段で算出したランドと入力ポートとの開口面積と流量
算出手段で算出した流量算出値とをもとに圧力降下量算
出手段で算出した圧力降下量とプライマリ圧算出手段で
算出した必要プライマリ圧とをもとに作動状態検出手段
で駆動プーリに供給される油圧の圧力変動量を求め、こ
の圧力変動量に応じて変速制御弁制御手段で算出した変
速制御弁の制御量を補正手段によって補正することによ
り、開口面積の増加による駆動プーリへの供給油圧の圧
力低下により生じるベルト挟持力の急な低下を防止し、
ベルト滑りを防止することができる。
【0119】また、請求項4に係わる無段変速機の制御
装置は、予め作動状態と変速制御弁制御手段で算出した
変速制御弁の制御量を補正する補正値との対応を表すマ
ップ等を形成しておき、補正手段は、この対応を表すマ
ップ等から、作動状態検出手段で検出した作動状態に応
じた補正値を求めて変速制御弁制御手段で算出した変速
制御弁の制御量を補正することにより、変速制御弁の作
動状態に応じて効果的に補正することができる。
装置は、予め作動状態と変速制御弁制御手段で算出した
変速制御弁の制御量を補正する補正値との対応を表すマ
ップ等を形成しておき、補正手段は、この対応を表すマ
ップ等から、作動状態検出手段で検出した作動状態に応
じた補正値を求めて変速制御弁制御手段で算出した変速
制御弁の制御量を補正することにより、変速制御弁の作
動状態に応じて効果的に補正することができる。
【図1】無段変速機の動力伝達機構の一例を示す構成図
である。
である。
【図2】無段変速機の油圧制御装置の一例を示す構成図
である。
である。
【図3】無段変速機の変速制御装置の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】補正回路の一例を示すブロック図である。
【図5】変速操作機構及び変速制御弁の作用説明図であ
る。
る。
【図6】中央処理装置の処理手順を示すフローチャート
である。
である。
【図7】変速比とステップモータ位置との対応を表す対
応図である。
応図である。
【図8】エンジン回転数とエンジントルクとの対応を表
す対応図である。
す対応図である。
【図9】変速比とライン圧との対応を表す対応図であ
る。
る。
【図10】ロックアップ車速を表す説明図である。
【図11】変速パターンの説明図である。
16 駆動プーリ 18 固定円錐板 20 駆動プーリシリンダ室 22 可動円錐板 24 Vベルト 26 従動プーリ 29 無段変速機構 30 固定円錐板 32 従動プーリシリンダ室 34 可動円錐板 106 変速制御弁 108 ステップモータ 112 変速操作機構 300 変速制御装置 301 スロットル開度センサ 302 車速センサ 313 中央処理装置(CPU) 317 モータ駆動回路 400 補正回路 404 補正値算出部 410 回転数検出センサ 420,426,428 関数発生器 430 圧力降下演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:48 59:68
Claims (4)
- 【請求項1】 それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ
及び従動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室
に供給する油圧を制御する変速制御弁により制御し、変
速比を連続的に可変とする無段変速機の制御装置におい
て、所定変速比を得るよう前記変速制御弁を作動させる
変速制御弁制御手段と、前記変速制御弁の作動状態を検
出する作動状態検出手段と、該作動状態検出手段で検出
した作動状態に応じて前記変速制御弁制御手段の制御量
を補正する補正手段とを備えることを特徴とする無段変
速機の制御装置。 - 【請求項2】 それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ
及び従動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室
に供給する油圧を制御する変速制御弁により制御し、変
速比を連続的に可変とする無段変速機の制御装置におい
て、車速を検出する車速検出手段と、車両のスロットル
開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記無段変
速機の入力回転数及び出力回転数を検出する回転数検出
手段と、少なくとも前記車速検出手段の車速検出値と前
記スロットル開度検出手段のスロットル開度検出値とに
基づいて変速比を求め、該変速比を得るよう前記変速制
御弁を作動させる変速制御弁制御手段と、前記スロット
ル開度検出手段のスロットル開度検出値と前記回転数検
出手段の回転数検出値とをもとに前記駆動プーリのシリ
ンダ室へ供給する必要油圧を算出するプライマリ圧算出
手段と、前記変速制御弁制御手段による変速制御弁の移
動状態と前記回転数検出手段の回転数検出値とをもとに
前記駆動プーリに供給する油圧の圧力降下量を算出する
圧力降下量算出手段とを有し、前記プライマリ圧算出手
段のプライマリ圧算出値と前記圧力降下量算出手段の圧
力降下量算出値とをもとに前記変速制御弁の作動状態を
検出する作動状態検出手段と、該作動状態検出手段で検
出した作動状態に応じて前記変速制御弁制御手段の制御
量を補正する補正手段とを備えることを特徴とする無段
変速機の制御装置。 - 【請求項3】 それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ
及び従動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室
に供給する油圧を制御する変速制御弁により制御し、変
速比を連続的に可変とする無段変速機の制御装置におい
て、前記変速制御弁はスプール弁で構成され、前記駆動
プーリのシリンダ室に連通するポートと制御圧が供給さ
れる入力ポートとドレーンポートとを選択するランドを
有し、車速を検出する車速検出手段と、車両のスロット
ル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記無段
変速機の入力回転数及び出力回転数を検出する回転数検
出手段と、少なくとも前記車速検出手段の車速検出値と
前記スロットル開度検出手段のスロットル開度検出値と
に基づいて変速比を求め、該変速比を得るよう前記変速
制御弁を作動し前記ランドにより任意のポートを選択す
る変速制御弁制御手段と、前記スロットル開度検出手段
のスロットル開度検出値と前記回転数検出手段の回転数
検出値とをもとに前記駆動プーリのシリンダ室へ供給す
る必要油圧を算出するプライマリ圧算出手段、前記変速
制御弁制御手段による変速制御弁の駆動状態と前記回転
数検出手段の回転数検出値とをもとに前記ランドと前記
駆動プーリのシリンダ室に連通するポートとのドレーン
側の開口面積を算出する開口面積算出手段、前記回転数
検出手段の回転数検出値をもとに前記駆動プーリのシリ
ンダ室から流出される作動油量を算出する流量算出手
段、及び該流量算出手段の流量算出値と前記開口面積算
出値とから圧力降下量を算出する圧力降下量算出手段を
備え、前記プライマリ圧算出手段のプライマリ圧算出値
と前記圧力降下量算出手段の圧力降下量算出値とをもと
に前記変速制御弁の作動状態を検出する作動状態検出手
段と、該作動状態検出手段で検出した作動状態に応じて
前記変速制御弁制御手段の制御量を補正する補正手段と
を備えることを特徴とする無段変速機の制御装置。 - 【請求項4】 前記補正手段は、予め作動状態と前記変
速制御弁制御手段の制御量を補正する補正値とを対応さ
せておき、前記作動状態検出手段の作動状態に応じて、
対応する補正値をもとに前記変速制御弁制御手段の制御
量を補正することを特徴とする上記請求項1乃至3の何
れかに記載の無段変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4756494A JPH07259940A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 無段変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4756494A JPH07259940A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 無段変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07259940A true JPH07259940A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12778724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4756494A Pending JPH07259940A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 無段変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07259940A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6007452A (en) * | 1997-07-11 | 1999-12-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Line pressure control system for continuously variable transmission accounting for input load changes caused by inertia during shifting |
US9441733B2 (en) | 2012-06-08 | 2016-09-13 | Jatco Ltd | Continuously variable transmission and a hydraulic control method thereof |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP4756494A patent/JPH07259940A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6007452A (en) * | 1997-07-11 | 1999-12-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Line pressure control system for continuously variable transmission accounting for input load changes caused by inertia during shifting |
US9441733B2 (en) | 2012-06-08 | 2016-09-13 | Jatco Ltd | Continuously variable transmission and a hydraulic control method thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2956475B2 (ja) | ロックアップ式無段変速装置 | |
JP3058005B2 (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JP3981317B2 (ja) | 車両用変速機の油圧異常低下判定装置 | |
JPH1089462A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
KR100247674B1 (ko) | 무단 변속기의 변속 제어 장치 | |
JP2014114937A (ja) | 無段変速機の変速制御装置 | |
JP2013200003A (ja) | 車両用無段変速機の制御装置 | |
JP3050039B2 (ja) | 無段変速機の油圧制御回路 | |
EP1521016B1 (en) | Control device and control method for controlling V-belt continuously variable transmission | |
JPH07259940A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JP5447274B2 (ja) | 車両用無段変速機の制御装置 | |
JP2009101910A (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2003074686A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JPH07305749A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
US20180073634A1 (en) | Control device for continuously variable transmission | |
JP3064805B2 (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JPH07317894A (ja) | ロックアップ式変速装置 | |
JPH07286665A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JP2956471B2 (ja) | 動力伝達クラッチの油圧制御回路 | |
JP4038353B2 (ja) | ベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH07305767A (ja) | ロックアップ式無段変速機 | |
JP3008777B2 (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JPH07310794A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JP5733060B2 (ja) | 車両用ベルト式無段変速機の制御装置 | |
JPH07259939A (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 |