JPH11303180A - 便座装置の製造方法および便座装置、並びに、この便座装置を備えた衛生洗浄装置 - Google Patents

便座装置の製造方法および便座装置、並びに、この便座装置を備えた衛生洗浄装置

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JPH11303180A
JPH11303180A JP12954098A JP12954098A JPH11303180A JP H11303180 A JPH11303180 A JP H11303180A JP 12954098 A JP12954098 A JP 12954098A JP 12954098 A JP12954098 A JP 12954098A JP H11303180 A JPH11303180 A JP H11303180A
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toilet
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    • E03D9/08Devices in the bowl producing upwardly-directed sprays; Modifications of the bowl for use with such devices ; Bidets; Combinations of bowls with urinals or bidets; Hot-air or other devices mounted in or on the bowl, urinal or bidet for cleaning or disinfecting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造段階における煩雑な部品管理を伴うこと
なく、多種類の便器に装着可能な便座装置を提供する。 【解決手段】 温水洗浄便座の収納ケース16として、
異なる形状をもつ2種類の下ケース16b,16cと単
一形状の1種類の上ケース16aを成形する。この下ケ
ース16b,16cの形状は、それぞれ国内製ワンピー
ス便器80,外国製ワンピース便器90の便座取付用穴
99付近の便器や洗浄タンクの形状に適合した形状とさ
れる。このような下ケース16b,16cのそれぞれに
対し、共通の機能部品,上ケース16a,便座12等を
組み付けると、国内製ワンピース便器80に装着可能な
国内向け温水洗浄便座10および外国製ワンピース便器
90に装着可能な外国向け温水洗浄便座20が完成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器に装着されて
所定の機能を実現する便座装置の製造方法および便座装
置、並びに、この便座装置を備えた衛生洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、主として洋風便器に装着して、便
座を暖める機能や局部を洗浄および乾燥する機能等を提
供する便座装置が種々提案されている。特に最近は便座
装置の一般家庭への普及率が高くなっており、また、外
国からの便座装置の需要も拡大している。他方、商品需
要が個性化,多様化した今日では、デザインや色彩に特
徴のある外国製の便器セットを国内で使用するケースも
多くなっている。
【0003】便座装置は、通常の便座に替えて便器とタ
ンクからなる便器セットに装着されるため、装着しよう
とする便器セットに適合するように、その大きさや形状
等が設計される。一方、装着される便器セットの便器の
大きさやタンク前面の張り出し形状等は多種多様である
ため、特に、既存の便器セットに後から装着するタイプ
の便座装置では、大きさや形状の異なる各種の便器セッ
トに装着可能となるように、多くのバリエーションを準
備することが要求される。そこで、同一機種について、
大型と小型という2種類の便座装置を設定したり、便座
装置における便器本体への取付用ボルトの位置を、取付
の際に便座の前方や後方へ移動可能とすることによっ
て、1つの機種でできる限り多種類の便器セットに装着
できるように工夫されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし図27に示すよ
うに、外国製の便器セットの中には、デザイン性を重視
して、洗浄タンク前面部と便器本体上面部を連続した曲
面として設計されているものがある。このような洗浄タ
ンクと便器とが一体となった外国製ワンピース便器90
に通常の便座装置を取り付けようとすると、洗浄タンク
から便器本体のリム部にかけて連続する曲面部分に便座
装置の下面が干渉するため、従来はこのような外国製ワ
ンピース便器90に便座装置を取り付けることはできな
かった。
【0005】一方、このような便器セットへの取り付け
を可能とするために、便座装置に設けられた便器本体へ
の取付用ボルト77を便座の後方にスライド可能に構成
し、取付用ボルト77の位置を調整して便器本体の座面
の平面部分に便座装置を設置するという試みもなされて
いる。このような便座装置を、取付用ボルト77を通常
の位置として国内製ワンピース便器80に装着した様子
を図28(A)に、取付用ボルト77を最後方位置にず
らした上で外国製ワンピース便器90に装着した様子を
図28(B)に示す。
【0006】しかし、図28(B)に示すように、外国
製ワンピース便器90では、設置した状態において便座
装置の先端部が便器本体のリムの先端部よりも大きく張
り出してしまう。この結果、使い勝手が悪くなるととも
に、デザイン性を損なってしまうという難点があった。
【0007】一方、外国製の便器セットに専用の便座装
置を別に製品化すれば、このような問題は解決する。し
かし、便座装置は、主として樹脂成形品である。従っ
て、大ロットが見込めない外国製の便器セットについて
別に専用機種を設定すれば、製造コストの上昇や在庫管
理の煩雑化という別の問題を招致し、製造段階において
多大な負担が生じる。
【0008】そこで、本発明の便座装置は、多様な形状
の便器セットに便座装置を設置可能とすることを目的と
して、以下の構成を採った。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の便座装置の製造方法は、便器に装着されて、所定
の機能を実現する便座装置の製造方法であって、前記所
定の機能を実現する機能部品を収納する収納ケースを、
分割された2以上の部材から構成する工程と、該2以上
の部材のうちの一部の部材を、前記便器の種類に応じた
形状に形成する工程と、前記2以上の部材のうち前記一
部の部材を除く他の部材を、便器の種類によらず同一形
状に形成する工程と、前記形成された2以上の部材を組
み合わせて収納ケースとし、該収納ケースに便座を回動
可能に組み付ける工程とを備えたことを要旨とする。
【0010】この便座装置の製造方法によれば、機能部
品を収納する収納ケースを分割された2以上の部材から
構成し、この2以上の部材のうちの一部の部材を、便器
の種類に応じた形状に形成する。従って、製造された便
座装置は、便器セットの形状等に適合した状態で便器に
装着される。
【0011】2以上の部材への分割は、上下または左右
のいずれの組み合わせに分割するものでもよい。また、
便器の種類とは、便器と洗浄タンクとを組み合わせた状
態(例えば、洗浄タンクの位置)、便器または洗浄タン
クの形状や寸法、フラッシュバルブの形状や位置、便器
の鉢面の位置や大きさ、便器に設けられた便座取付用開
口部の位置や大きさ等、便座の取付けの適否を左右する
全ての要素を意味する。
【0012】また、収納ケースを構成する2以上の部材
のうち一部の部材を除く他の部材を、装着される便器の
種類によらず同一形状に形成するので、収納ケースを構
成する部材は可能な限り共通化される。すなわち、本発
明の便座装置の製造方法を採用することによって新たに
製造および管理することが必要となる部材は、収納ケー
スを構成する一部の部材のみとなる。従って、種々の形
状の便器セットに装着可能な便座装置を提供するため
に、製造コストの大幅な上昇や製造段階での煩雑な部品
管理を伴うことがない。
【0013】さらに、製造段階において一部の部材と他
の部材を組み合わせて収納ケースとするので、便器セッ
トに便座装置を装着する際に、装着位置の調整等の細か
い作業が不要となる。従って、便器セットへの取付け精
度が均一となるとともに、簡単かつ正確な装着が可能と
なる。
【0014】機能部品を収納する収納ケースを、上下に
分割された2以上の部材から構成することも望ましい。
一般に、洗浄タンクを備えた便器では、便器の種類によ
って、洗浄タンクの前方への張り出し態様が異なる場合
が多い。そこで、上下に分割された2以上の部材から収
納ケースを構成し、2以上の部材のうちの一部の部材を
便器の種類に応じた形状に形成すれば、便座装置の装着
時に、洗浄タンクの前方への張り出しに対して一部の部
材が適合して納まる。従って、洗浄タンクの前方への張
り出し態様の相違に拘わらず装着可能な便座装置を提供
するために、製造コストの大幅な上昇や製造段階での煩
雑な部品管理を伴うことがない。
【0015】上下に分割された2以上の部材のうち下側
の部材を便器の種類に応じた形状に形成してもよい。こ
うすれば、図27に例示したような、洗浄タンク前面部
と便器本体上面部を連続した曲面とした便器セットであ
っても、曲面に対して下側の部材が適合して納まる。従
って、使い勝手のよい態様で簡単に便座装置を装着する
ことができる。
【0016】収納ケースに回動可能に便座を組み付ける
工程を、便座装置を便器に装着して便座を便器のリム部
方向へ回動したとき、便座がリム部と接するように、前
記一部の部材の形状にかかわらず同じ形状で形成された
便座を収納ケースに組み付ける工程とすることも好適で
ある。ここで「便座がリム部と接する」とは、便座への
着座が可能な程度に接することを意味する。
【0017】このような構成を採ることにより、一部の
部材の形状にかかわらず同じ形状の便座を、便座とリム
部とが接するように収納ケースに組み付けるので、便座
が共通化され、新たな部品の増加による煩雑な部品管理
や製造コストの上昇を防止することができる。
【0018】上記便座の共通化を実現するための具体的
構成として、以下の3つの構成を考えることができる。
第1の構成は、収納ケースを構成する一部の部材を便器
の種類に応じた形状に形成するとともに、この一部の部
材の高さについては、便器の種類にかかわらず同一に形
成する工程を備える構成である。この構成によれば、収
納ケースの高さは常に同じとなるので、収納ケースと便
座や便蓋との納まりを変える必要がなく、単一の寸法の
便座のみで対応することができる。また、他の部材上の
一定の位置に便座を組み付ける工程を付加すれば、収納
ケースのうち形状が変化しない部分に便座が組み付けら
れるので、収納ケースに設けられるヒンジ取付部の製造
や加工が容易となるとともに、ヒンジの共通化を図るこ
とができる。
【0019】第2の構成は、収納ケースを構成する一部
の部材を便器の種類に応じて異なる高さに形成し、この
一部の部材の高さに応じて異なるヒンジを用いて、便座
が便器のリム部と接するように収納ケースに便座を組み
付ける工程を備える構成である。この構成によれば、収
納ケースの高さが異なる場合であってもヒンジによって
便座とリム部との当接が確保されるので、収納ケースへ
の便座の組み付けに際し同一の便座を用いることができ
る。また、他の部材上の一定の位置に便座を組み付ける
工程を付加すれば、収納ケースのうち形状が変化しない
部分に便座が組み付けられるので、収納ケースに設けら
れるヒンジ取付部の製造や加工が容易となる。
【0020】第3の構成は、収納ケースを構成する一部
の部材を便器の種類に応じて異なる高さに形成し、この
一部の部材の高さに応じて異なる収納ケース上の位置
に、便座が便器のリム部と接するように便座を組み付け
る工程を備える構成である。この構成によれば、収納ケ
ースの高さによってヒンジの取付位置を変化させるの
で、収納ケースへの便座の組み付けに際し同一の便座を
用いることができる。
【0021】回動により便器を被覆可能に便蓋を組み付
ける工程を備えることも、装着現場での作業を削減する
点で望ましい。また、上記便座で採った構成と同様の構
成を便蓋に適用すれば、便蓋や便蓋取付け用ヒンジの共
通化を図ることができるとともに、収納ケースに設けら
れるヒンジ取付部の製造や加工が一層容易となる。
【0022】本発明の便座装置は、便器に装着されて、
所定の機能を実現する便座装置であって、分割された2
以上の部材から構成され、前記所定の機能を実現する機
能部品を収納する収納ケースと、前記便器の種類に応じ
た形状に形成された、前記収納ケースを構成する一部の
部材と、該一部の部材以外の前記収納ケースを構成する
部材であって、前記便器の種類によらず同一形状に形成
された他の部材と、前記収納ケースに回動可能に組み付
けられる便座とを備えたことを要旨とする。
【0023】本発明の便座装置は、分割された2以上の
部材から構成され、所定の機能を実現する機能部品を収
納する収納ケースと、便器の種類に応じた形状に形成さ
れた、収納ケースを構成する一部の部材とを備える。従
って、便座装置は、便器セットの形状等に適合した状態
で便器に装着される。なお、2以上の部材への分割は、
上下または左右のいずれの組み合わせに分割するもので
もよい。また、便器の種類とは、前述と同様に、便座の
取付けの適否を左右する全ての要素を意味する。
【0024】また、前記一部の部材以外の収納ケースを
構成する部材であって、装着される便器の種類によらず
同一形状に形成された他の部材を備えるので、収納ケー
スを構成する部材は可能な限り共通化される。従って、
製造コストの大幅な上昇や製造段階での煩雑な部品管理
を伴うことなく、多種類の便器セットに装着可能な便座
装置を提供することができる。
【0025】本構成を採れば、便座装置を装着した後
に、便器の鉢部の一部が収納ケースに覆われて鉢部の有
効面積が小さくなってしまったり、リム部に便座が乗ら
ないことによって着座時に便座がガタついたり、用便時
にリム部が汚れてしまうということがない。従って、装
着される便器の種類に関係なく良好な使い勝手を確保す
ることができる。さらに、便座装置の便器セットへの装
着後も、便器セット全体の美感を損なうことがない。
【0026】このような便座装置において、前記一部の
部材の形状にかかわらず便座を同じ形状とし、便座装置
を便器に装着して便座を便器のリム部方向へ回動したと
きに便座が便器のリム部と接するように、便座を収納ケ
ースに組み付けることも好適である。この構成により、
便座が共通化され、便座の破損時における交換部品の入
手が容易となる。
【0027】本発明の便座装置を備えた衛生洗浄装置
は、便器を備え、該便器に所定の機能を実現する便座装
置を装着した衛生洗浄装置であって、前記便座装置は、
分割された2以上の部材から構成され、前記所定の機能
を実現する機能部品を収納する収納ケースと、前記便器
の種類に応じた形状に形成された、前記収納ケースを構
成する一部の部材と、該一部の部材以外の前記収納ケー
スを構成する部材であって、前記便器の種類によらず同
一形状に形成された他の部材と、前記収納ケースに回動
可能に組み付けられる便座とを備え、前記便器は、前記
便座装置を取り付けるための取付部を備えたことを要旨
とする。
【0028】本発明の衛生洗浄装置は、分割された2以
上の部材から構成され、所定の機能を実現する機能部品
を収納する収納ケースと、便器の種類に応じた形状に形
成された、収納ケースを構成する一部の部材とを備えた
便座装置と、この便座装置を取り付けるための取付部を
備える。
【0029】本構成によれば、衛生洗浄装置は、便器セ
ットの形状等に適合した状態で便座装置を装着する。従
って、取付部に取り付けられた便座装置が、便器の鉢部
を覆って鉢部の有効面積を小さくしてしまったり、便器
のリム部と当接せずにガタつくことがなく、良好な使い
勝手を確保することができる。また、衛生洗浄装置全体
としての美感を損なうことがない。
【0030】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、便器に装着されて、所定
の機能を実現する便座装置の製造方法であって、前記所
定の機能を実現する機能部品を収納する収納ケースを、
上下に分割された2以上の部材から構成する工程と、該
2以上の部材のうち上側の部材を、前記便器の種類に応
じた形状に形成する工程と、前記2以上の部材のうち前
記上側の部材を除く他の部材を、便器の種類によらず同
一形状に形成する工程と、前記形成された2以上の部材
を組み合わせて収納ケースとし、該収納ケースに便座を
回動可能に組み付ける工程とを備える便座装置の製造方
法としての態様である。
【0031】こうした態様では、上下に分割された2以
上の部材のうち上側の部材を便器の種類に応じた形状に
形成するので、洗浄タンクが丸みを帯びておりその前面
の中央部が前方に張り出している便器セットであって
も、張り出した曲面に対して上側の部材が適合して納ま
る。従って、使い勝手のよい態様で便座装置を装着する
ことができる。
【0032】第2の態様は、便器を備え、該便器に所定
の機能を実現する便座装置を装着した衛生洗浄装置の製
造方法であって、前記所定の機能を実現する機能部品を
収納する収納ケースを、分割された2以上の部材から構
成する工程と、該2以上の部材のうちの一部の部材を、
前記便器の種類に応じた形状に形成する工程と、前記2
以上の部材のうち前記一部の部材を除く他の部材を、便
器の種類によらず同一形状に形成する工程と、前記形成
された2以上の部材を組み合わせて収納ケースとし、該
収納ケースに便座を回動可能に組み付けて便座装置を形
成する工程と、該形成された便座装置を前記便器に組み
付ける工程とを備えた衛生洗浄装置の製造方法としての
態様である。
【0033】この衛生洗浄装置の製造方法によれば、便
器セットの形状等に適合した装着が可能な便座装置を形
成するとともに、この便座装置を便器に組み付ける。従
って、現場での便座装置の装着が不要となり、取付け精
度をより均一化することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成及び作
用を一層明らかにするために、以下本発明の便座装置に
ついて、その実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施例である温水洗浄便座の外観
を表わす斜視図である。図1(A)は、国内製の便器セ
ットに取り付けるための温水洗浄便座(以下、国内向け
温水洗浄便座という)を、図1(B)は、洗浄タンクと
便器とを一体としたいわゆるワンピース型の外国製便器
に取り付けるための温水洗浄便座(以下、外国向け温水
洗浄便座という)をそれぞれ表わしている。
【0035】温水洗浄便座は、便器に装着して所定のス
イッチを操作することにより、局部の洗浄や乾燥等の種
々の機能を実行する。本実施例の温水洗浄便座は、普通
便座に替えて、種々の便器に後から装着するタイプのも
のであり、便器本体とは別体として構成されている。
【0036】第1実施例としての温水洗浄便座の基本的
構成につき、図2に基づいて説明する。図2は、図1
(A)に示す国内向け温水洗浄便座10の便蓋14を開
いた状態を示す説明図である。図2に示すように、温水
洗浄便座は、用便の際に人が着座するための便座12、
開閉可能な便蓋14、局部の洗浄や乾燥等の機能を実行
するための各種機能部品を収納する収納ケース16、局
部の洗浄や乾燥等の各機能の遠隔操作を可能とするリモ
コン(図示せず)および局部を洗浄するための洗浄水を
給水管から導くための分岐金具51および連結管52
(図示せず)から構成されている。
【0037】温水洗浄便座の外観について、図1および
図3から図6までを参照しつつ説明する。図3,図4は
国内向け温水洗浄便座10の、図5,図6は外国向け温
水洗浄便座20の六面展開図であり、それぞれ図3
(A)と図5(A)は正面図、図3(B)と図5(B)
は背面図、図3(C)と図5(C)は左側面図、図3
(D)と図5(D)は右側面図、図4(A)と図6
(A)は上面図、図4(B)と図6(B)は底面図であ
る。
【0038】本実施例では、上ケース16aと下ケース
16b,16cとを組合わせることによって1つの収納
ケース16を構成する。図3(C),(D)および図5
(C),(D)に示すように、本実施例では、上ケース
16aと下ケース16b,16cとを組み合わせた際に
生じる接合線17が便蓋14の底辺と連続しており、温
水洗浄便座全体として一体感のある美しいデザインが保
たれている。
【0039】収納ケース16の内部の構成につき、図7
に基づいて簡単に説明する。本実施例の温水洗浄便座
は、収納ケース16の左側面に、給水するための連結管
52を接続可能な給水アダプタ53を固着しており、こ
の下流に、給水された水を加熱する熱交換器ユニット5
9、洗浄用ノズル69から噴出される洗浄水を適温に調
整するミキシングバルブユニット54、洗浄水の水勢等
を調整する流調ユニット64、洗浄用ノズル69から局
部に向けて温水を噴出するノズル部68を備え、これら
を収納ケース16の内部に格納する。
【0040】ミキシングバルブユニット54は、給水ア
ダプタ53を通じて給水された水の水圧を調整する減圧
弁55、熱交換器ユニット59からの給湯を制御する電
磁弁56、供給された湯と水を設定温度に調整するミキ
シング部57等から構成される。
【0041】熱交換器ユニット59は、供給された水を
加熱するヒータ61、加熱された温水の温度を検知する
温水用サーミスタ62、加熱された温水を貯える貯湯タ
ンク60、貯湯タンク60内の水の有無を検知するフロ
ートスイッチ63等から構成される。
【0042】流調ユニット64は、ミキシング部57か
ら供給された温水の流路に位置する穴の空いた円盤を回
転させる流調モータ67、この円盤の回転角度によって
ミキシング部57から供給された温水の流路や流量を切
り換える流調切換弁66等から構成される。
【0043】次に、便座12および便蓋14について説
明する。便座12および便蓋14は、ともにポリプロピ
レンを用い、便器のリム形状やボール部の面積等のよう
な便器の種類毎に異なる条件に対して幅広く適合する大
きさに成形されている。便座12の内部には、通電を行
なうことによって便座を暖める便座ヒータと便座ヒータ
の温度を検知するサーミスタが埋設されている。
【0044】便座12の裏面には4ヶ所、便蓋14の裏
面には2ヶ所にわたり、便座12および便蓋14の裏面
よりも下方に突出するように、弾性材13,15を嵌め
込む。従って、便座12および便蓋14を閉めたとき、
便蓋14は弾性材15を介して便座12と接触し、便座
12は弾性材13を介して便器と接触する。
【0045】次に、リモコンの構成につき、図8を用い
て簡単に説明する。図8は、温水洗浄便座の制御系を示
すブロック図である。リモコンは、入力装置として、そ
の操作部71に各種の操作ボタンを備える。本実施例で
は、局部の洗浄を開始するためのお尻洗浄ボタン71a
やビデ洗浄ボタン71b、温風の吹き出しを開始するた
めの乾燥ボタン71d、停止ボタン71c、水勢に強弱
の変化をつけた洗浄水の噴出を設定するマッサージ設定
ボタン71e、洗浄用ノズル69を揺動させた局部の洗
浄を設定するムーブ設定ボタン71f、洗浄水の温度を
調節する吐水温設定ボタン71h、水勢の強弱を設定す
る水勢設定ボタン71g、洗浄用ノズル69の位置を前
後方向へ移動するノズル位置調節ボタン71i、脱臭状
態を設定する脱臭ボタン71k、便座温度を調節する便
座温度設定ボタン71j、室内暖房のオン,オフを設定
する室内暖房ボタン71l、便座ヒータや室内暖房ヒー
タへの通電時期を設定するタイマ予約ボタン71m、温
水洗浄便座全体の運転状態を設定する運転入/切ボタン
71n等を設けている。またリモコンは、出力装置とし
て、これらの各種操作ボタンによる操作の結果をランプ
や液晶によって表示する表示部72を設けている。
【0046】以上のように構成された温水洗浄便座の便
器本体への取付け方法について説明する。図9,図10
に示すように温水洗浄便座は、装着部材として、収納ケ
ース底面と嵌合して温水洗浄便座を固定するベースプレ
ート74、ベースプレート74を便器本体に取り付ける
ための取付用ボルト77や取付用ボルト77の抜けを防
止するためのゴムブッシュ79等を備える。ベースプレ
ート74は、便器のリム後方に設けられた2つの便座取
付用穴99を被覆可能な大きさをもつ金属板である。
【0047】図9に示すように、本実施例では、便座取
付用穴99の位置や大きさに対応して、ベースプレート
74上に3種類のボルト挿入口75を形成し、便器の種
類によって便座取付用穴99の位置や大きさが異なる場
合にも温水洗浄便座を装着可能としている。勿論、この
ような構成に代えて他の構成、例えば、ベースプレート
74の裏側に縦横方向に通る溝を設けておき、この溝に
取付用ボルト77の頭部を嵌め込むような構成を採用し
てもよい。この構成によれば、取付用ボルト77の位置
を溝に沿って移動させることにより、便座取付用穴99
の位置に取付用ボルト77の位置を合わせることができ
る。
【0048】以上のように構成されたベースプレート7
4、取付用ボルト77やゴムブッシュ79等を用いて、
以下の要領で温水洗浄便座の便器本体への取付けを行な
う。まず、便器本体の便座取付用穴99にゴムブッシュ
79を差し込み、ベースプレート74をリム後方に乗せ
て便座取付用穴99とボルト挿入口75との位置を合わ
せる。次に、ボルト挿入口75に、座金78を介して取
付用ボルト77を差し込んで締め付ける。これによっ
て、取付用ボルト77がゴムブッシュ79下端のナット
と螺合し、取付用ボルト77の締め付けに伴ってナット
が持ち上げられて、便器本体にベースプレート74が固
定される。
【0049】次に、リム上面に沿って、便器の奥行き方
向に温水洗浄便座をスライドさせ、収納ケース16の底
面に設けられた溝をベースプレート74に嵌め込む。す
ると、着脱用レバー34がロックされて、便器本体に温
水洗浄便座が固定される。
【0050】次に、止水された給水管に取り付けられた
分岐金具51と温水洗浄便座本体に装着された給水アダ
プタ53とを連結管52で接続する。給水間の止水を解
除すると、水が連結管52を通って給水アダプタ53方
向に流れ込み、局部洗浄用の水が温水洗浄便座のミキシ
ングバルブユニット54に供給される。
【0051】このように便器本体へ取り付けられた温水
洗浄便座が動作する様子を、お尻洗浄機能を実行する場
合を例として説明する。リモコンによりお尻洗浄ボタン
71aが操作されると受信部38が動作信号を検知し、
この信号を、温水洗浄便座の動作を制御するコントロー
ラ70に送出する。コントローラ70は、ミキシングバ
ルブユニット54に対して電磁弁56を開く旨の実行命
令を行なう。これによって、熱交換器ユニット59の貯
湯タンク60からミキシングバルブユニット54へ温水
が流れ込む。
【0052】更にコントローラ70は、洗浄水の温度や
水勢の強弱等のお尻洗浄機能に関する現在の設定状態を
検出し、洗浄水の温度に関する設定情報をミキシングバ
ルブユニット54に、お尻洗浄機能が選択された旨およ
び水勢の強弱に関する設定情報を流調ユニット64に送
出する。情報を受領したミキシングバルブユニット54
のミキシング部57は、設定温度となるように、貯湯タ
ンク60から流れ込んだ温水と減圧弁55からの水とを
混合し、混合された温水を流調ユニット64へ送出す
る。
【0053】情報を受領した流調ユニット64は、流調
モータ67を作動して設定情報に従って円盤の角度を調
整する。これによって、ミキシングバルブユニット54
から供給された温水が、設定された水勢を実現する水圧
をもって洗浄用ノズル69のお尻洗浄用の噴出口に向か
って流れ込み、この温水を洗浄用ノズル69から噴出し
て局部の洗浄を実行する。
【0054】第1実施例としての温水洗浄便座を、洗浄
タンクと便器とを一体としたワンピース型便器に取り付
けた状態を図11に示す。図11(A)は、国内向け温
水洗浄便座10を取り付けた国内製ワンピース便器80
を、図11(B)は、外国向け温水洗浄便座20を取り
付けた外国製ワンピース便器90を、それぞれ左側面か
ら見た様子を示している。
【0055】外国製ワンピース便器90には、洗浄タン
ク91から便器のリムに亘って連続した曲面が形成され
ている。これに対し、外国向け温水洗浄便座20では、
この曲面の有するカーブに適合するように形成された下
ケース16cを、収納ケース16の一部材として用い
る。
【0056】このような下ケース16cを備えた外国向
け温水洗浄便座20を外国製ワンピース便器90に装着
すると、図17に示すように、下ケース16cが洗浄タ
ンク91の形状に適合して納まる。しかも、便器本体に
設けられた2つの便座取付用穴99の位置を基準として
装着すれば、便座12はぴったりとリム上に納まるの
で、国内向け温水洗浄便座10と同様の使い勝手を実現
することができる。
【0057】このような温水洗浄便座の製造工程につい
て、図12を参照しつつ説明する。温水洗浄便座の製造
工程はパーツの製造工程とパーツの組立工程からなる。
図12左側に示すように、パーツの製造工程としては、
下ケースの製造(ステップS110)、上ケースの製造
(ステップS150)、熱交換器ユニット59やノズル
部68等の機能部品の製造(ステップS130)、便座
12,便蓋14およびこれらを収納ケース16に連接す
るためのヒンジの製造(ステップS170)等がある。
各工程により、それぞれの部品が製造される。
【0058】本実施例では、下ケースは、便器の種類に
応じて製造される(ステップS110)。この結果、国
内製ワンピース便器80用としての下ケースA、外国製
ワンピース便器90用としての下ケースB、というよう
に異なる複数の下ケースが準備される。一方、上ケース
については、便器の種類を問わず共通のものが製造され
る(ステップS150)。この結果、各種便器に共通す
る一つの上ケースAが準備される。なお、本実施例で
は、単一の金型を用いて便座12を成形するので、便座
12の大きさや形状は一種類となる。
【0059】このように予め製造された上ケース,下ケ
ース,機能部品,便座12,便蓋14という各種パーツ
を組み立てることにより温水洗浄便座が完成する。この
各種パーツの組立工程を図12右側のフローチャートに
基づいて説明する。まず、ステップS110により準備
された複数種類の下ケースの中から1つの下ケースを、
装着しようとする便器の種類に基づいて選択する(ステ
ップS210)。
【0060】選択する下ケースの種類が多数の場合に
は、各下ケースに固有の部品番号を設定し、この部品番
号と各種便器セットの品番との対応関係を示す情報を予
めコンピュータ等に記憶しておいてもよい。こうすれ
ば、煩雑な部品管理を伴うことなく、容易かつ確実に所
望の下ケースを選択することが可能となる。
【0061】次に、選択された下ケースに各機能部品を
組み付けた後(ステップS230)、下ケースと上ケー
スAとを組み合わせる(ステップS250)。組み合わ
せは、下ケースの周縁に設けられた係合溝に上ケースの
周縁に設けられた係止部を嵌め込むことによって行な
う。この結果、各機能部品を格納した1つの収納ケース
16が完成する。この収納ケース16にヒンジを用いて
便座12,便蓋14を組み付けて(ステップS27
0)、温水洗浄便座が完成する。即ち、下ケースを選択
した後の組立工程は、下ケースの種類に拘わらず同じ工
程となる。従って、多種類の下ケースを準備することに
より組立工程が複雑化することはない。なお、便座1
2,便蓋14の組み付け方の詳細については後述する。
【0062】図12のステップS110およびS150
において上下に分割して成形された上ケースと下ケース
の態様を図13に示す。図13(B)は国内向け温水洗
浄便座10に用いられる下ケース16bを、図13
(C)は外国向け温水洗浄便座20に用いられる下ケー
ス16cをそれぞれ示している。すなわち、国内向け温
水洗浄便座10と外国向け温水洗浄便座20は、下側の
収納ケース16については異なった形状に成形された下
ケースを用いるが、上側の収納ケース16については、
図13(A)に示す共通の上ケース16aを用い、これ
らを組み合わせて1つの収納ケース16を構成する。
【0063】従って、国内向け温水洗浄便座10とは別
に外国向け温水洗浄便座20を製品化するために新たに
製造することが必要となる部材は、外国向け温水洗浄便
座20に係る下ケース16cのみなので、収納ケース1
6の全体を新たに製造する場合と比べ、製造コストの上
昇を押さえることができ、製造段階における部品管理も
容易となる。
【0064】図13(B)および(C)に示すように、
下ケース16bでは、ケース左右のコーナー部を略直角
に形成しているのに対し、下ケース16cでは、角を除
くように丸く形成している。このような下ケース16c
を用いることによって、図11に示したように、外国向
け温水洗浄便座20を外国製ワンピース便器90に適合
して装着することが可能となる。勿論、ケース左右のコ
ーナー部は、略直角形状や丸い形状に限られるものでは
なく、装着される便器や洗浄タンクの形状、洗浄タンク
の位置、収納キャビネット,フラッシュバルブ,給水管
等の便器周辺に装着される付属品との納まり関係等に応
じて、種々の形状を採ることができる。
【0065】このような形状をとることにより、下ケー
ス16cの機能部品の収納容積は下ケース16bよりも
小さくなる。これに対し本実施例では、各機能部品の設
置位置等を変更することにより、下ケース16b,16
cにはともに同じ機能部品を収納している。従って、下
ケース16cを採用したことによって、国内向け温水洗
浄便座10と外国向け温水洗浄便座20との間で機能的
な差が生じることはない。
【0066】上ケース16aをプレス成形すると、上ケ
ース16aの中央には、便座12および便蓋14を収納
ケース16に連接する場所であるヒンジチャンバ16p
が形成される。これらの連接方法については後述する。
勿論、収納ケース16の前面が下ケース16b,16c
の一部となるように下ケース16b,16cを成形し、
下ケース16b,16cにヒンジチャンバ16pを形成
する構成としても差し支えない。
【0067】なお、本実施例では、難燃性の高いABS
(アクリロトニル・ブタジエン・エチレン樹脂)を用い
て、上ケース16aおよび下ケース16b,16cを成
形している。勿論、ポリプロピレン等の他の合成樹脂で
成形しても差し支えない。
【0068】下ケース16b,16cをプレス成形する
と、下ケース16b,16cの右側面および左側面の下
部には、図3(C),(D)および図5(C),(D)
に示すような所定の角度のテーパーを有する凹面31が
形成される。左側の凹面31には、温水洗浄便座に電源
を供給する主電源用コードを取り付けるための主電源用
コードブッシュ32を、右側の凹面31には、温水洗浄
便座と便器本体とを着脱するための着脱用レバー34と
便座の暖房用の電源コード37を取り付けるための暖房
便座用コードブッシュ36とを、それぞれ設けている。
【0069】暖房便座用コードブッシュ36と着脱用レ
バー34とを配設した様子を、国内向け温水洗浄便座1
0を例として図6に示す。本実施例では、下ケース16
bの側面下部であって、便座12側面の底辺の延長線よ
りも下方の部分を、延長線方向に連続した凹面31とし
て形成する。従って、便座12底辺から収納ケース16
にかけて連続したラインが形成されるため、温水洗浄便
座全体として一体感のあるコンパクトな外観となってい
る。このような構成は、外国向け温水洗浄便座20でも
同様である。
【0070】図1に示すように、上ケース16aの上面
の左側には、リモコンから送信された動作信号を受信す
る受信部38を設け、下ケース16b,16cの右側面
には、リモコンに代えて局部の洗浄や乾燥等の各機能の
操作を可能とする本体操作部40を設けている。勿論、
上記以外の位置に受信部38や本体操作部40を設けて
も差し支えない。
【0071】本体操作部40の外観を図15(A)に示
す。本体操作部40の副操作面42には、前述したリモ
コンの操作面と同様のお尻洗浄ボタン43やビデ洗浄ボ
タン44、運転入/切ボタン46と、温水を噴出しない
状態で洗浄用ノズル69を伸出するためのノズル掃除ボ
タン45とを設ける。勿論、これ以外の操作ボタンを設
けることも可能である。操作ボタンが操作されると、操
作された操作ボタン上に表示される表示ランプを点灯,
消灯し、操作により選択された機能を実行する。
【0072】副操作面42の各操作ボタンの形状を図1
5(B)に示す。お尻洗浄ボタン43およびビデ洗浄ボ
タン44には、ともに円形の操作ボタンを設け、ノズル
掃除ボタン45および運転入/切ボタン46には、とも
に四角形の操作ボタンを設ける。
【0073】更に、ビデ洗浄ボタン44とノズル掃除ボ
タン45では、操作ボタンをフラット面とする。この状
態を、ノズル掃除ボタン45のA−A断面図として図1
6に示す。一方、お尻洗浄ボタン43では、そのB−B
断面図を図18に示すように、操作ボタンの中心部を、
周辺よりも若干隆起させた形状とする。また、運転入/
切ボタン46では、操作ボタンの対称軸上の部分を周辺
よりも若干隆起させた形状とする。この状態を、図17
のC−C断面図および図19のD−D断面図に示す。
【0074】このように各操作ボタンに特有の形状を与
えることにより、ボタン表示を目視することなく各操作
ボタンを識別することができる。従って、着座したまま
無理な姿勢をとることなく、所望の操作ボタンを確実に
操作することが可能となる。
【0075】図12のステップS270における便座1
2,便蓋14を組み付ける方法につき、図20に基づい
て説明する。図20は、便座12および便蓋14を取り
付けるヒンジ部の構造を示す説明図である。
【0076】便座12および便蓋14は、その後方端部
に、収納ケース16への連接部としてのヒンジブロック
12a,14aを備える。このヒンジブロック12a,
14aの内部には、便座12および便蓋14を閉じると
きに抵抗を与えて緩やかに動作させるための開閉ユニッ
ト22,24を組み込む。ヒンジブロック12a,14
aの右端面には、外側方向に突き出る円形断面のピン1
2b,14bを、開閉ユニット22,24の回転軸との
同軸上に設ける。一方、ヒンジブロック12a,14a
の左端面の開閉ユニット22,24側には、ピン12
b,14bと同軸となるように、外側方向に突き出る四
角形断面のヒンジ軸26,28を設ける。
【0077】収納ケース16の前面に設けられたヒンジ
チャンバ16pは、便座12および便蓋14のヒンジブ
ロック12a,14aを収納してこれらの回転動作を許
容する大きさを持つ。このヒンジチャンバ16pの間口
方向の両端の内壁には、装着溝16qを縦方向に形成さ
れている。この装着溝16qは、後述するリテーナブロ
ック30を収納ケース16に装着するために設けられた
溝である。この装着溝16qの下端部分にはスリット1
6rを設け、これによってリテーナブロック30を着脱
可能に拘束する。
【0078】リテーナブロック30は、便座12および
便蓋14を収納ケース16に連接するための一対の部材
であり、その下端部に弾性変形可能な爪30aを備えて
いる。更に、右側のリテーナブロック30には、便座1
2のピン12bおよび便蓋14のピン14bを挿入して
これらを回転自在に支持するための支持孔30b,30
cを設ける。また、左側のリテーナブロック30には、
便座12および便蓋14用のそれぞれの開閉ユニット2
2,24から突き出したヒンジ軸26,28を嵌合して
これらを固定する固定孔30d,30eを開ける。固定
孔30d,30eは、ヒンジ軸26,28と同様に四角
形の開口断面を持ち、ヒンジ軸26,28を嵌め込んだ
ときには、リテーナブロック30に対してヒンジ軸2
6,28はその軸線周りの姿勢を変えることはできな
い。したがって、リテーナブロック30によって便座1
2及び便蓋14を収納ケース16に一体化したときに
は、ヒンジ軸26,28は静止したままであり、その周
りで開閉ユニット22,24が回動するものとなる。
【0079】本実施例では、リテーナブロック30に支
持孔30bおよび固定孔30dを形成する位置を、便座
12の厚みや外形に合わせて決定している。具体的に
は、便座12を、その裏面の4個の弾性材13が便器本
体のリムに乗るように置いたとき、ピン12bが存在す
る位置に対応する位置に支持孔30bを、ヒンジ軸26
が存在する位置に対応する位置に固定孔30dを形成す
る。従って、温水洗浄便座を便器本体に装着して便座1
2を下ろしたときには、便座12裏面の4個の弾性材1
3が便器本体のリムにぴったりとくっつくので、着座し
たときに便座12がガタつくことがない。
【0080】以上の構成において、収納ケース16への
便座12及び便蓋14の組み付けは以下の要領で行な
う。まず、便座12及び便蓋14のそれぞれの開閉ユニ
ット22,24にヒンジ軸26,28を差し込み、内部
の抵抗機構にこれらを連結する。次いで、一方のリテー
ナブロック30の支持孔30b,30cにそれぞれ便座
12及び便蓋14のピン12b,14bを差し込むと同
時に、ヒンジ軸26,28を固定孔30d,30eに嵌
め込む。これにより、便座12と便蓋14は2個のリテ
ーナブロック30によって一体化され、便座12のヒン
ジブロック12aが下側に及び便蓋14のヒンジブロッ
ク14aが上側の2段配置として組み合せられる。
【0081】更に、図20のように左右のリテーナブロ
ック30及びヒンジブロック12a,14aをヒンジチ
ャンバ16pの中に落とし込み、リテーナブロック30
を装着溝16qの中に嵌め込む。そして、リテーナブロ
ック30を最も下まで押し込むと、これと同時に爪30
aがスリット16rの中に入り込んで係合し、リテーナ
ブロック30はヒンジチャンバ16pの中に強固に固定
される。
【0082】以上の要領で便座12および便蓋14が収
納ケース16に組み付けられる。便座12や便蓋14が
開閉されたとき、ヒンジ軸26,28はリテーナブロッ
ク30の固定孔30d,30eに拘束されているので、
これらのヒンジ軸26,28は回転せず、開閉ユニット
22,24がその周りを回動して便座12と便蓋14と
は姿勢を変えることになる。
【0083】次に、本実施例において、便座12および
便蓋14が収納ケース16に組み付けられる位置につい
て図21を参照しつつ説明する。図21は、収納ケース
16の高さと便座12および便蓋14の取付け位置との
関係を、温水洗浄便座の右側面から示した説明図であ
り、図21(A)は国内向け温水洗浄便座10を、図2
1(B)は外国向け温水洗浄便座20をそれぞれ表わ
す。図21に示した位置関係を、説明の都合上、第1設
計案と称して以下説明する。
【0084】前述したように、国内向け温水洗浄便座1
0と外国向け温水洗浄便座20は、上側のケースを共に
同一の外形を持つ上ケース16aとする一方、下側のケ
ースについては、それぞれケース左右のコーナー部の形
状が互いに異なる下ケース16b、下ケース16cと
し、これらを組み合わせて収納ケース16を構成する。
第1設計案では、この下ケース16bと下ケース16c
とを共に同じ高さとする。
【0085】上ケース16aには、その前面部の単一の
位置にヒンジチャンバ16pを設ける。したがって、リ
テーナブロック30の爪30aがヒンジチャンバ16p
のスリット16rと係合する位置は、国内向け温水洗浄
便座10と外国向け温水洗浄便座20とで同じ位置とな
る。
【0086】このように設計された第1設計案としての
上ケース16aおよび下ケース16b,16cをパーツ
の製造工程において成形し(図12のステップS11
0、S150)、パーツの組立工程において、下ケース
16b,16cに機能部品を組み付け(図12のステッ
プS230)、上ケース16aと下ケース16b,下ケ
ース16cとを組み合わせると(図12のステップS2
50)、図21に示す状態となる。図21に示すよう
に、下ケース16bと上ケース16aとを組み合わせた
ときの収納ケース16の最大高さと、下ケース16cと
上ケース16aとを組み合わせたときの収納ケース16
の最大高さは、同一の寸法Lとなる。
【0087】爪30aとスリット16rとは、国内向け
温水洗浄便座10および外国向け温水洗浄便座20とも
に収納ケース16上の同じ位置で係合する。従って、双
方の収納ケース16に同じリテーナブロック30を用い
て便座12および便蓋14を組み付ければ、ヒンジブロ
ック12a,14aの垂直位置も同じとなる。このヒン
ジブロック12a,14aの垂直位置を図21に円形の
点線で示す。収納ケース16に便座12および便蓋14
を組み付けたときの収納ケース16の底面からヒンジブ
ロック12a,14aまでの高さは、国内向け温水洗浄
便座10と外国向け温水洗浄便座20との間でそれぞれ
同じ寸法N,Mとなる。
【0088】したがって、国内向け温水洗浄便座10と
外国向け温水洗浄便座20との間で、収納ケース16と
便座12,便蓋14との納まりを変える必要がなく、双
方に同一の便座12,便蓋14を用いることができる。
この結果、外国向け温水洗浄便座20に専用の便座や便
蓋を準備することが不要となり、煩雑な部品管理や製造
コストの上昇を防止することができる。
【0089】また、収納ケース16のうち形状が変化し
ない上ケース16aに便座12および便蓋14を組み付
けるので、製造段階において収納ケース16に設けられ
るヒンジチャンバ16pの成形や加工が容易となる。ま
た、高さ調整のために外国向け温水洗浄便座20に専用
のリテーナブロック30を準備することが不要となり、
リテーナブロック30の共通化が図られる。
【0090】以上、異形の下ケース16bと下ケース1
6cとを同じ高さに形成する第1設計案について説明し
た。ところで本実施例では、下ケース16cのケース左
右のコーナー部の形状を、下ケース16bの角を除くよ
うに丸く形成するので、下ケース16cの容積が下ケー
ス16bよりも小さくなる。従って、下ケース16bと
下ケース16cとを同じ高さに形成すると、熱交換器ユ
ニット59等の機能部品の収納スペースを確保できない
場合も考えられる。そこで、収納スペースを確保するた
めに、下ケース16bと下ケース16cとを異なる高さ
に形成することもできる。この例を、第2設計案および
第3設計案として以下に説明する。
【0091】図22は、第2設計案および第3設計案に
ついての、収納ケース16の高さと便座12および便蓋
14の取付け位置との関係を示す説明図であり、図22
(A)は国内向け温水洗浄便座10を、図22(B)は
外国向け温水洗浄便座20をそれぞれ表わす。
【0092】第2設計案および第3設計案では、上ケー
ス16aを同一の高さとする一方、下ケース16bの高
さを下ケース16cよりも寸法α分高くする。このよう
に設計された第2,第3設計案としての上ケース16a
および下ケース16b,16cをパーツの製造工程にお
いて成形し(図12のステップS110、S150)、
パーツの組立工程において上ケース16aと下ケース1
6b,下ケース16cとを組み合わせると(図12のス
テップS250)、図22に示す状態となる。図22に
示すように、下ケース16bと上ケース16aとを組み
合わせたときには収納ケース16の最大高さが寸法Lと
なるのに対し、下ケース16cと上ケース16aとを組
み合わせたときの収納ケース16の最大高さは、寸法
(L+α)となる。
【0093】初めに、第2設計案について説明する。第
2設計案では、ヒンジチャンバ16pを単一の位置に形
成した上ケース16aを、国内向け温水洗浄便座10と
外国向け温水洗浄便座20に共通する部材として用い
る。この結果、外国向け温水洗浄便座20の収納ケース
16におけるスリット16rの垂直位置は、国内向け温
水洗浄便座10の収納ケース16におけるスリット16
rの垂直位置よりも、寸法α分だけ高くなる。
【0094】このような場合において、国内向け温水洗
浄便座10と外国向け温水洗浄便座20の双方の収納ケ
ース16に同一のリテーナブロック30を用いて便座1
2および便蓋14を組み付けたときの状態を図23に示
す。収納ケース16の底面からヒンジブロック12a,
14aまでの高さは、国内向け温水洗浄便座10の場合
にはそれぞれ寸法N,Mとなるが、外国向け温水洗浄便
座20の場合には、下ケース16cと下ケース16bと
の高さの差α分だけ大きい寸法N+α,M+αとなる。
従って、外国向け温水洗浄便座20における便座12お
よび便蓋14の回転の中心は、国内向け温水洗浄便座1
0よりも上方にずれる。この結果、双方に同一の便座1
2および便蓋14を用いると、外国向け温水洗浄便座2
0では便座12を下げたときに裏面の4つの弾性材13
が便器のリムに密接せず、着座することができないとい
う不具合を生じてしまう。この状態を図23(B)に示
す。
【0095】そこで、第2設計案では、国内向け温水洗
浄便座10の場合と外国向け温水洗浄便座20の場合と
で異なるリテーナブロックを用い、便座12および便蓋
14を収納ケース16に組み付ける。具体的には、国内
向け温水洗浄便座10の収納ケース16には、図20に
示すリテーナブロック30を、外国向け温水洗浄便座2
0には、図24に示すリテーナブロック48を用いる。
【0096】図25に示すように、リテーナブロック4
8では、支持孔48bおよび固定孔48dより下の部分
を、リテーナブロック30の場合と比べて寸法α分だけ
短く設計する。このように設計されたリテーナブロック
30,48をパーツの製造工程において成形し(図12
のステップS170)、上下組み合わされた収納ケース
16に便座12および便蓋14を組み付けると(図12
のステップS270)、図22に示す状態となる。
【0097】リテーナブロック48を用いて便座12を
組み付けると、ヒンジブロック12aの位置が、リテー
ナブロック30を用いた場合よりも寸法α分だけ低くな
る。この結果、収納ケース16の底面からヒンジブロッ
ク12aまでの高さは、国内向け温水洗浄便座10と外
国向け温水洗浄便座20との間で同じ寸法Nとなり、便
座12の回転の中心位置は変化しない。従って、国内向
け温水洗浄便座10と外国向け温水洗浄便座20の双方
に同一の便座12を組み付け、これらを便器に装着して
便座12を下げれば、双方とも便座裏面の4つの弾性材
13が便器のリムに密接する。
【0098】このような第2設計案に基づいて温水洗浄
便座を製造すれば、収納ケース16を異なる高さに成形
した場合であっても、リテーナブロック48を用いたヒ
ンジ機構によって便座12と便器のリムとの密接が確保
されるので、国内向け温水洗浄便座10と外国向け温水
洗浄便座20に同一の便座を用いることができる。
【0099】また、国内向け温水洗浄便座10と外国向
け温水洗浄便座20の収納ケース16の構成部材とし
て、同一の上ケース16aを用いるので、上ケース16
aが共通化され、複数通りの位置や形状でヒンジチャン
バ16pを上ケース16aに形成する必要がない。従っ
て、収納ケース16の成形工程における上ケース16a
の成形や加工が容易となる。
【0100】勿論、国内向け温水洗浄便座10と外国向
け温水洗浄便座20の双方に異なる上ケース、例えばヒ
ンジチャンバ16pやスリット16r等が形成される位
置や形状の異なる上ケースを用いることも可能である。
この場合には、下ケース16cと下ケース16bとの高
さの差αに、収納ケース16底面からスリット16rま
での高さの差を加味して、外国向け温水洗浄便座20用
のリテーナブロック48を成形すればよい。
【0101】次に、第3設計案について説明する。第3
設計案では、国内向け温水洗浄便座10と外国向け温水
洗浄便座20について、それぞれ異なる位置にヒンジチ
ャンバ16pが形成された別の上ケースを用いる。即
ち、双方の上ケースは、ケースの高さやケースに形成さ
れるヒンジチャンバ16pやスリット16r等の形状は
同じであるが、ヒンジチャンバ16pがケース上に形成
される位置が異なる。
【0102】この上ケースの相違について、図22を参
照しつつ説明する。前述したように、第3設計案では、
上ケース16aを同一の高さとする一方、下ケース16
bの高さを下ケース16cよりも寸法α分高くする。下
ケース16bと上ケース16aとを組み合わせたときの
収納ケース16の最大高さLに対し、下ケース16cと
上ケース16aとを組み合わせたときの収納ケース16
の最大高さは、寸法(L+α)となる。
【0103】第3設計案では、ヒンジチャンバ16pの
位置が国内向け温水洗浄便座10用の上ケース16aよ
りも寸法α分だけ低くなるように、外国向け温水洗浄便
座20用の上ケースを設計する。このように設計された
上ケースをパーツの製造工程において成形し(図12の
ステップS150)、パーツの組立工程において上ケー
ス16aと下ケース16b,下ケース16cとを組み合
わせる(図12のステップS250)。この状態におい
て、外国向け温水洗浄便座20の収納ケース16におけ
るスリット16rの垂直位置は、国内向け温水洗浄便座
10の収納ケース16におけるスリット16rの垂直位
置と同じになる。
【0104】次に、双方の収納ケース16に同一のリテ
ーナブロック30を用いて便座12および便蓋14を組
み付ける(図12のステップS270)と、図22に示
す状態となる。リテーナブロック30の支持孔30b,
30cおよび固定孔30d,30eの位置は双方等しく
上昇するので、国内向け温水洗浄便座10と外国向け温
水洗浄便座20の収納ケース16の底面からヒンジブロ
ック12a,14aまでの高さは、双方ともに同一の寸
法N,Mとなる。即ち、便座12の回転の中心位置は変
わらない。
【0105】従って、国内向け温水洗浄便座10と外国
向け温水洗浄便座20の双方に同一の便座12を組み付
け、これらを便器に装着して便座12を下げれば、双方
とも便座裏面の4つの弾性材13が便器のリムに密接す
る。
【0106】このような第3設計案に基づいて温水洗浄
便座を製造すれば、収納ケース16を異なる高さに成形
した場合であっても、収納ケース16の高さの差α分だ
けヒンジチャンバ16pにおけるスリット16rの形成
位置を変化させることによって、便座12と便器のリム
との密接が確保されるので、国内向け温水洗浄便座10
と外国向け温水洗浄便座20に同一の便座を用いること
ができる。
【0107】なお、第2設計案および第3設計案では、
便蓋14については、国内向け温水洗浄便座10と外国
向け温水洗浄便座20とで異なるものを用いているが、
リテーナブロック30の形状やヒンジブロック14aの
形状、弾性材15の厚み等を変更すること等によって収
納ケース16の高さの差を調整することにより、双方に
同一の便蓋14を用いることも可能である。
【0108】以上、下ケース16bと下ケース16cと
を異なる高さに形成する実施例を第2設計案および第3
設計案として説明したが、これらの設計案に限らず、国
内向け温水洗浄便座10と外国向け温水洗浄便座20と
の間において便座12や便蓋14を共通化することがで
きる他の構成を用いても差し支えない。例えば、便座1
2や便蓋14の裏面に厚みの異なる弾性材13,15を
装着して、下ケース16bと下ケース16cとの高さの
差を調整する構成としてもよい。
【0109】以上説明した第1ないし第3設計案では、
上ケース16a側にヒンジチャンバ16pを設けている
が、勿論、上ケース16aおよび下ケース16b,16
cの形状を変更して、収納ケース16の前面を下ケース
16b,16cの一部として形成し、下ケース16b,
16cにヒンジチャンバ16pを設ける構成としても差
し支えない。
【0110】また、国内向け温水洗浄便座10と外国向
け温水洗浄便座20との間で同じ便座12等を用いてい
るが、勿論、これを共通化することなく、異なる形状の
便座12等を収納ケース16に組み付ける構成としても
差し支えない。
【0111】ところで、外国製の便器には、外国製ワン
ピース便器90以外にも特殊な形状を持つ便器セットが
存在する。このような他の便器セットへの装着を可能と
する温水洗浄便座の構成を、本発明の第2実施例として
以下に説明する。図26(A)は、第2実施例としての
国内向け温水洗浄便座97を国内製ワンピース便器80
に取り付けた状態を、図26(B)は、第2実施例とし
ての外国向け温水洗浄便座96を、洗浄タンク95の中
央部が前方に張り出した外国製洗浄タンク密結式便器9
3に取り付けた状態を示している。
【0112】国内向け温水洗浄便座97および外国向け
温水洗浄便座96は、第1実施例の温水洗浄便座と基本
的構成をほぼ同じくするが、両者は収納ケースを分割す
る態様を異にする。すなわち、国内向け温水洗浄便座9
7および外国向け温水洗浄便座96は、収納ケース86
の下部ケースとして共に同一形状の下ケース86aを用
いる一方、上部ケースとして互いに形状の異なる上ケー
ス86b,86cを用いる。
【0113】国内向け温水洗浄便座97および外国向け
温水洗浄便座96を製造する場合には、図12のステッ
プS110において共通の下ケースを製造し、ステップ
S150において便器の種類に応じた上ケースを製造す
ればよい。具体的にはステップS150において、洗浄
タンク81,95と隣接する側の背面の形状が異なる2
種類の上ケース86b,86cを成形する。即ち、収納
ケース86の底面の最後部から略鉛直方向に向かう背面
を備える上ケース86bと、洗浄タンク95前側の下部
から中央部にかけて形成された曲面のカーブに沿った背
面を備える上ケース86cとを成形する。この上ケース
86b,86cがそれぞれ下ケース86aと組み合わさ
れて、国内向け温水洗浄便座97と外国向け温水洗浄便
座96の収納ケース86が完成する。
【0114】このような上ケース86cを備えた外国向
け温水洗浄便座96は、図26に示すように、洗浄タン
ク95の前方の曲面に適合して外国製洗浄タンク密結式
便器93に装着され、便器本体に設けられた2つの便座
取付用穴99の位置を基準としてぴったりとリム上に納
まる。従って、国内向け温水洗浄便座97と同様の使い
勝手を実現することができる。
【0115】第1,第2実施例を用いて説明した温水洗
浄便座の製造工程によれば、収納ケース16,86を上
ケースと下ケースに分割して成形し、しかも、そのいず
れか一方を便器や洗浄タンクの形状に適合する形状で成
形するとともに、残りの一方を単一の形状で成形する。
従って、製造する過程において新たに製造,管理するこ
とが必要となる部材は、収納ケース16,86を構成す
る一部の部材のみとなる。従って、特殊な形状の便器セ
ットに装着可能な温水洗浄便座を提供するにあたり、製
造コストの大幅な上昇や製造段階での煩雑な部品管理を
伴うことがない。
【0116】また、本実施例の温水洗浄便座の製造工程
によれば、便器や洗浄タンクの形状に適合する形状の収
納ケース16を製造段階において予め製造する。従っ
て、便器や洗浄タンクとの干渉を回避するために、ベー
スプレートへの取付用ボルト77の装着位置を調整する
等の温水洗浄便座の装着時における細かい現場作業が不
要となる。この結果、便器セットへの取付け精度が均一
となるとともに、簡単かつ正確な装着が可能となる。
【0117】以上の製造工程を経て製造された第1,第
2実施例の温水洗浄便座によれば、便器や洗浄タンクの
形状に適合する形状の収納ケース16を備えるので、特
殊な形状の便器セットにも適合して装着することができ
る。従って、便座12や便蓋14の先端部が便器の先端
部よりも突出した状態で無理に温水洗浄便座を装着し、
この結果、便器の鉢面の有効面積が小さくなってしまっ
たり、便座12を下げたときに便器のリム上に便座12
裏面の弾性材13が乗らず、着座時に便座がガタついた
りすることがない。
【0118】また、便座14の開口部からリム前方の陶
器面が露出しないので、着座して小便をする際にリム等
の便器本体が汚れてしまうということがない。この結
果、装着される便器の種類に関係なく良好な使い勝手を
確保することができる。さらに、温水洗浄便座が装着さ
れた場合であっても、便器セット全体の美感を維持する
ことができる。
【0119】なお、本実施例では外国製ワンピース便器
90や外国製洗浄タンク密結式便器93を例として説明
したが、これら以外にも、特殊な形状の洗浄タンクや便
器を備えた便器セットが存在する。このような便器セッ
トに対しても、第1実施例および第2実施例と同様に、
収納ケース16を複数の構成部材に分割して、その構成
部材の一部を洗浄タンクや便器の形状に適合するように
形成すれば、便座用取付穴に無理なく温水洗浄便座を装
着することができる。勿論、洗浄タンクは便器の後部に
設けられるものに限らず、便器の側部に設けられる隅付
型の洗浄タンクでもよい。
【0120】また、収納ケース16を複数の構成部材に
分割する方法は、上記実施例で説明したような上下2つ
に分割するものに限らず、左右に分割したり、3つ以上
の部材に分割するものであってもよい。温水洗浄便座に
室内暖房等の新たな機能を付加するような場合には、こ
の機能を実現するための付属部品の形状や配置に合わせ
て収納ケース16の分割態様を決定すればよい。
【0121】本実施例では、温水洗浄便座が設置された
ときに収納ケース16が洗浄タンクと干渉する便器セッ
トを例として説明したが、これ以外の便器セットに対し
ても装着可能に温水洗浄便座を構成してもよい。例え
ば、温水洗浄便座が設置される範囲にフラッシュバルブ
や給水管、収納用キャビネット等が配置されている便器
セットに対しても、収納ケース16の構成部材として分
割された複数の部材のうちの一部の部材を、フラッシュ
バルブや給水管、収納用キャビネット等の位置や形状に
適合するように形成すれば、便座用取付穴に無理なく温
水洗浄便座を装着することができる。
【0122】以上本発明の実施例である温水洗浄便座に
ついて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々なる様態で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施例の温水洗浄便座を予め便器セットに取
り付けた衛生洗浄装置としての態様で、本発明を実施す
ることもできる。
【0123】また、防水パン、壁パネルおよび天井によ
って包囲された空間に、本実施例の温水洗浄便座を装着
した便器セットを、浴槽や洗面器、水栓金具等とともに
配置するユニットバスとしての態様、浴槽を配置しない
ユニットトイレとしての態様で、本発明を実施すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である国内向け温水洗浄便
座および外国便器向け温水洗浄便座の外観を表わす説明
図である。
【図2】第1実施例における温水洗浄便座の全体構成を
示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施例である国内向け温水洗浄便
座の正面、背面、側面を表わす説明図である。
【図4】本発明の第1実施例である国内向け温水洗浄便
座の上面および底面を表わす説明図である。
【図5】本発明の第1実施例である外国向け温水洗浄便
座の正面、背面、側面を表わす説明図である。
【図6】本発明の第1実施例である外国向け温水洗浄便
座の上面および底面を表わす説明図である。
【図7】温水洗浄便座の機能部を示すブロック図であ
る。
【図8】温水洗浄便座の制御部を示すブロック図であ
る。
【図9】ベースプレートの外観を表わす説明図である。
【図10】温水洗浄便座の取付け方法を示す説明図であ
る。
【図11】第1実施例の温水洗浄便座を、国内製ワンピ
ース便器と外国製ワンピース便器にそれぞれ取り付けた
状態を示す説明図である。
【図12】温水洗浄便座の製造工程を示す説明図であ
る。
【図13】収納ケースの組み合わせを表わす説明図であ
る。
【図14】暖房便座用コードのコードブッシュおよび温
水洗浄便座の着脱用レバーを示す説明図である。
【図15】温水洗浄便座の補助操作部を示す説明図であ
る。
【図16】ノズル掃除ボタンのA−A断面図である。
【図17】運転入/切ボタンのC−C断面図である。
【図18】お尻洗浄ボタンのB−B断面図である。
【図19】運転入/切ボタンのD−D断面図である。
【図20】便座および便蓋を取り付けるヒンジ部の構造
を示す説明図である。
【図21】第1設計案としての、収納ケースの高さと便
座および便蓋の取付け位置との関係を示した説明図であ
る。
【図22】第2設計案または第3設計案としての、収納
ケースの高さと便座および便蓋の取付け位置との関係を
示す説明図である。
【図23】高さの異なる収納ケースに、同一のヒンジを
用いて便座および便蓋を組み付けた場合の失敗例を示す
説明図である。
【図24】第2設計案を採用した場合におけるヒンジ部
の構造を示す説明図である。
【図25】リテーナブロック30とリテーナブロック4
8との相違を示す説明図である。
【図26】第2実施例の温水洗浄便座を、国内製ワンピ
ース便器と外国製洗浄密結式便器にそれぞれ取り付けた
状態を示す説明図である。
【図27】外国製ワンピース便器の外観を示す説明図で
ある。
【図28】従来の温水洗浄便座を、国内製ワンピース便
器と外国製ワンピース便器にそれぞれ取り付けた状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
10…国内向け温水洗浄便座 12…便座 12a…ヒンジブロック 12b…ピン 13…弾性材 14…便蓋 14a…ヒンジブロック 14b…ピン 15…弾性材 16…収納ケース 16a…上ケース 16b…下ケース 16c…下ケース 16p…ヒンジチャンバ 16q…装着溝 16r…スリット 17…接合線 20…外国向け温水洗浄便座 22…開閉ユニット 24…開閉ユニット 26…ヒンジ軸 28…ヒンジ軸 30…リテーナブロック 30a…爪 30b…支持孔 30c…支持孔 30d…固定孔 30e…固定孔 31…凹面 32…主電源用コードブッシュ 34…着脱用レバー 36…暖房便座用コードブッシュ 37…暖房便座用の電源コード 38…受信部 40…本体操作部 42…副操作面 43…お尻洗浄ボタン 44…ビデ洗浄ボタン 45…ノズル掃除ボタン 46…運転入/切ボタン 48…リテーナブロック 48b…支持孔 48d…固定孔 51…分岐金具 52…連結管 53…給水アダプタ 54…ミキシングバルブユニット 55…減圧弁 56…電磁弁 57…ミキシング部 59…熱交換器ユニット 60…貯湯タンク 61…ヒータ 62…温水用サーミスタ 63…フロートスイッチ 64…流調ユニット 66…流調切換弁 67…流調モータ 68…ノズル部 69…洗浄ノズル 70…コントローラ 71…操作部 71a…お尻洗浄ボタン 71b…ビデ洗浄ボタン 71c…停止ボタン 71d…乾燥ボタン 71e…マッサージ設定ボタン 71f…ムーブ設定ボタン 71g…水勢設定ボタン 71h…吐水温設定ボタン 71i…ノズル位置調節ボタン 71j…便座温度設定ボタン 71k…脱臭ボタン 71l…室内暖房ボタン 71m…タイマ予約ボタン 71n…運転入/切ボタン 72…表示部 74…ベースプレート 75…ボルト挿入口 76…キャップ 77…取付用ボルト 78…座金 79…ゴムブッシュ 80…国内製ワンピース便器 81…洗浄タンク 86…収納ケース 86a…下ケース 86b…上ケース 86c…上ケース 90…外国製ワンピース便器 91…洗浄タンク 93…外国製洗浄タンク密結式便器 95…洗浄タンク 96…外国向け温水洗浄便座 97…国内向け温水洗浄便座 99…便座取付用穴

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器に装着されて、所定の機能を実現す
    る便座装置の製造方法であって、 前記所定の機能を実現する機能部品を収納する収納ケー
    スを、分割された2以上の部材から構成する工程と、 該2以上の部材のうちの一部の部材を、前記便器の種類
    に応じた形状に形成する工程と、 前記2以上の部材のうち前記一部の部材を除く他の部材
    を、便器の種類によらず同一形状に形成する工程と、 前記形成された2以上の部材を組み合わせて収納ケース
    とし、該収納ケースに便座を回動可能に組み付ける工程
    とを備える便座装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記分割された2以上の部材から収納ケ
    ースを構成する工程は、上下に分割された2以上の部材
    から収納ケースを構成する工程である請求項1記載の便
    座装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記一部の部材は下側の部材である請求
    項2記載の便座装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載の便座装置の製造
    方法であって、 前記収納ケースに回動可能に便座を組み付ける工程は、
    前記便座装置を便器に装着して前記便座を便器のリム部
    方向へ回動したとき、便座が前記リム部と接するよう
    に、前記一部の部材の形状にかかわらず同じ形状で形成
    された前記便座を前記収納ケースに組み付ける工程であ
    る便座装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一部の部材を便器の種類に応じた形
    状に形成する工程は、便器の種類にかかわらず、該一部
    の部材の高さを同一に形成する工程である請求項4記載
    の便座装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の便座装置の製造方法であ
    って、 前記一部の部材を便器の種類に応じた形状に形成する工
    程は、該一部の部材を異なる高さに形成する工程であ
    り、 前記便座がリム部と接するように収納ケースに便座を組
    み付ける工程は、前記一部の部材の高さに応じて異なる
    ヒンジを用いて収納ケースに便座を組み付ける工程であ
    る便座装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記収納ケースに回動可能に便座を組み
    付ける工程は、前記他の部材上の一定の位置に便座を組
    み付ける工程である請求項5または6記載の便座装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の便座装置の製造方法であ
    って、 前記一部の部材を便器の種類に応じた形状に形成する工
    程は、該一部の部材を異なる高さに形成する工程であ
    り、 前記便座がリム部と接するように収納ケースに便座を組
    み付ける工程は、前記一部の部材の高さに応じて異なる
    前記収納ケース上の位置に便座を組み付ける工程である
    便座装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 回動により便器を被覆可能に便蓋を組み
    付ける工程を備えた請求項1ないし8記載の便座装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 便器に装着されて、所定の機能を実現
    する便座装置であって、 分割された2以上の部材から構成され、前記所定の機能
    を実現する機能部品を収納する収納ケースと、 前記便器の種類に応じた形状に形成された、前記収納ケ
    ースを構成する一部の部材と、 該一部の部材以外の前記収納ケースを構成する部材であ
    って、前記便器の種類によらず同一形状に形成された他
    の部材と、 前記収納ケースに回動可能に組み付けられる便座とを備
    えた便座装置。
  11. 【請求項11】 前記収納ケースを、上下に分割された
    2以上の部材から構成する請求項10記載の便座装置。
  12. 【請求項12】 前記一部の部材は下側の部材である請
    求項11記載の便座装置。
  13. 【請求項13】 請求項10ないし12記載の便座装置
    であって、 前記便座は、前記一部の部材の形状にかかわらず同じ形
    状を有し、 該便座を、前記便座装置を便器に装着して前記便座を便
    器のリム部方向へ回動したときに便座が前記リム部と接
    するように、前記収納ケースに組み付けたことを特徴と
    する便座装置。
  14. 【請求項14】 前記一部の部材の形状は、便器の種類
    によらず該一部の部材の高さを同じくする形状である請
    求項13記載の便座装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の便座装置であって、 前記一部の部材の形状は、便器の種類に応じて高さを異
    にする形状であり、 前記便座を、該一部の部材の高さに応じて異なるヒンジ
    を用いて前記収納ケースに組み付けたことを特徴とする
    便座装置。
  16. 【請求項16】 前記便座を、前記他の部材上の一定の
    位置に組み付けたことを特徴とする請求項14または1
    5記載の便座装置。
  17. 【請求項17】 請求項13記載の便座装置であって、 前記一部の部材の形状は、便器の種類に応じて高さを異
    にする形状であり、 前記便座を、該一部の部材の高さに応じて異なる前記収
    納ケース上の位置に組み付けたことを特徴とする便座装
    置。
  18. 【請求項18】 回動により便器を被覆可能な便蓋を備
    えたことを特徴とする請求項10ないし17記載の便座
    装置。
  19. 【請求項19】 便器を備え、該便器に所定の機能を実
    現する便座装置を装着した衛生洗浄装置であって、 前記便座装置は、 分割された2以上の部材から構成され、前記所定の機能
    を実現する機能部品を収納する収納ケースと、 前記便器の種類に応じた形状に形成された、前記収納ケ
    ースを構成する一部の部材と、 該一部の部材以外の前記収納ケースを構成する部材であ
    って、前記便器の種類によらず同一形状に形成された他
    の部材と、 前記収納ケースに回動可能に組み付けられる便座とを備
    え、 前記便器は、前記便座装置を取り付けるための取付部を
    備える衛生洗浄装置。
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