JPH0995993A - 便器装置 - Google Patents

便器装置

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JPH0995993A
JPH0995993A JP27680395A JP27680395A JPH0995993A JP H0995993 A JPH0995993 A JP H0995993A JP 27680395 A JP27680395 A JP 27680395A JP 27680395 A JP27680395 A JP 27680395A JP H0995993 A JPH0995993 A JP H0995993A
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桂也 笹垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器洗浄機構と局部洗浄装置のいずれか一方
に故障等の不具合が生じた場合には、故障が生じた機器
類だけを新品と交換するだけで済む、経済的な便器装置
を提供する。 【解決手段】 ロータンク3を、便器本体1に取付ける
ための第1ベースプレートと、この第1ベースプレート
を介して便器本体1に取付けられたロータンク3を収容
するための第1ケーシング7と、局部洗浄装置5を、便
器本体1に取付けるための第2ベースプレートと、この
第2ベースプレートを介して便器本体1に取付けられた
局部洗浄装置5を収容する第2ケーシング9とを有し、
第1、第2ベースプレートと、第1ケーシング7、第2
ケーシング9は、夫々互いに分離可能な部品として構成
されており、第1ケーシング7、第2ケーシング9は、
互いに密着状態で組合わされたときに、一体としての外
観をなすように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器を洗浄するた
めの便器洗浄機構と、その近傍に配置されている、使用
者の局部を洗浄するための局部洗浄装置とを備えた構成
の便器装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記便器装置では、便器洗浄機構
は、ロータンク内の水を便器に流す排水弁やこの排水弁
を開いて便器を自動洗浄するためのクラッチモータ等を
備えた便器洗浄機能部と、該機能部を制御する制御基板
とが、ボルト締めによりベースプレート上に固定され
る。また、局部洗浄装置は、洗浄水噴射ノズル等を備え
た衛生洗浄機能部と、該機能部を制御する制御基板と
が、やはりボルト締めにより上記と同一のベースプレー
トに固定される。そして、このベースプレートを介して
上記洗浄機構と上記洗浄装置とは便器に取付固定され、
双方共に1個のケーシングによって覆われていた。な
お、クラッチモータは、ロータンク側壁等にビス止めさ
れ信号線を通して局部洗浄装置の制御基板に接続されて
おり、衛生洗浄機能部も信号線を通して制御基板に接続
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで便器洗浄機能
部は、上記以外にも、ロータンクやロータンク内の水を
一定水位に保持するボールタップや供給された水をロー
タンクと局部洗浄装置とに分岐するための分岐金具等を
備えるが、これらは機能的にほぼ完成されており、モデ
ルチェンジも殆ど行われない。そのため、ライフサイク
ルが長いとの予想から耐久性のある材料により構成され
ている。
【0004】一方、衛生洗浄機能部は、上記以外にも、
専用熱交換器や入水口を通して供給される水を断/続す
るためのバルブ、便座や便蓋を開閉するための電動開閉
装置等を備えるが、これらは多機能化が進行中であり、
モデルチェンジが盛んに行われている。そのため、ライ
フサイクルが短いとの予想からそれほど耐久性のない材
料により構成されている。
【0005】しかし、従来の便器装置においては、便器
洗浄機構も局部洗浄装置も、共に同一のベースプレート
上に組付けられて1個のケーシングによって覆われてい
たために、モデルチェンジによって局部洗浄装置のみを
新品と交換する必要が生じたときでも、ケーシングを取
外した後、作業上の手間から局部洗浄装置のみを新品と
交換することは行わず、ベースプレート毎、新品と交換
するのが通常であった。そのため、局部洗浄装置につい
ては勿論のこと、依然として使用可能な状態にある便器
洗浄機構についてまでも新品と交換しなければならなく
なり、不経済であるという問題点があった。
【0006】従って本発明の第1の目的は、便器洗浄機
構と局部洗浄装置のいずれか一方に故障等の不具合が生
じた場合には、故障が生じた機器類だけを新品と交換す
るだけで済む、経済的な便器装置を提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の第2の目的は、便器洗浄機
構用ベースプレート、局部洗浄装置用ベースプレート、
便器洗浄機構用ケーシング、及び局部洗浄装置用ケーシ
ングが夫々互いに分離可能な部品として構成された便器
装置において、便器洗浄機構を駆動するためのモータ
の、便器洗浄機構を構成するロータンクへの取付け/取
外し作業が容易に行えることにより、便器洗浄機構又は
局部洗浄装置の交換作業に際して大幅な作業性の向上を
図ることが可能な便器装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、便器を洗浄す
るための便器洗浄機構と、その近傍に配置された、使用
者の局部を洗浄するための局部洗浄装置とを備え、便器
洗浄機構を、便器に取付けるための第1ベースプレート
と、この第1ベースプレートを介して便器に取付けられ
た便器洗浄機構を収容する第1ケーシングと、局部洗浄
装置を、便器に取付けるための第2ベースプレートと、
この第2ベースプレートを介して便器に取付けられた局
部洗浄装置を収容する第2ケーシングとを有し、第1、
第2ベースプレートと、第1、第2ケーシングとは、夫
々互いに分離可能な部品として構成されており、第1、
第2ケーシングは、互いに密着状態で組合わされたとき
に、一体としての外観をなすように構成されている便器
装置であることを特徴とする。
【0009】本発明の一つの好適な実施形態では、水源
からの給水を、便器洗浄機構及び局部洗浄装置に夫々分
配するための給水分配機構は、少なくとも第2ケーシン
グとは別のケーシングに収容されている。
【0010】また、本発明の別の好適な実施形態では、
便器洗浄機構は、洗浄水を貯留するためのロータンク
と、このロータンク内の水を便器に排出するための排水
弁と、この排水弁を駆動することにより便器を自動洗浄
するためのモータとを備え、モータは、ロータンクの壁
に着脱自在に取付けられている。
【0011】本発明によれば、便器洗浄機構を、便器に
取付けるための第1ベースプレートと、この第1ベース
プレートを介して便器に取付けられた便器洗浄機構を収
容する第1ケーシングと、局部洗浄装置を、便器に取付
けるための第2ベースプレートと、この第2ベースプレ
ートを介して便器に取付けられた局部洗浄装置を収容す
る第2ケーシングとを有し、第1、第2ベースプレート
と、第1、第2ケーシングとは、夫々互いに分離可能な
部品として構成されているので、従来の便器装置のよう
な、1個のベースプレートに便器洗浄機構と局部洗浄装
置の双方を取付け、且つ、これらを1個のケーシングに
収容した構成のものとは異なり、故障が生じていない機
器類を、故障が生じた機器類と共に新品と交換するよう
な不経済を回避できる。また、第1ケーシングと第2ケ
ーシングとは、互いに密着状態で組合わされたときに、
一体としての外観をなすように構成されているので、2
個のケーシングを組付けて一体にしても見栄えが悪くな
らない。
【0012】本発明の一つの好適な実施形態によれば、
水源からの給水を、便器洗浄機構及び局部洗浄装置に夫
々分配するための給水分配機構は、少なくとも第2ケー
シングとは別のケーシングに収容されているので、従来
の便器装置のような、給水分配機構が外部に露出してい
たものと異なり、見栄えがよい。また、給水分配機構は
例えば鋳物で構成されており、局部洗浄装置の各部より
も寿命が長いので、第2ケーシング以外のケーシングに
収容しておけば、局部洗浄装置の交換時に新品と交換せ
ずにそのまま使用を継続できる。
【0013】また、本発明の別の好適な実施形態によれ
ば、ロータンク内の洗浄水を便器に排出するための排水
弁を駆動することにより便器を自動洗浄するためのモー
タは、ロータンクの壁に着脱自在に取付けられるよう、
構成されているので、ドライバ等の工具を必要とせず、
所謂ワンタッチ着脱が行える。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
【0015】図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る
便器装置の全体構成を示す。
【0016】上記装置は、便器本体1、その背後部上面
に設けられたロータンク3、便器本体1の背後部上面に
おいてロータンク3の手前側に設けられた局部洗浄装置
5、ロータンク3の側面部を覆うための第1ケーシング
7、該ケーシング7に密着して設けられ、局部洗浄装置
5を上部から覆うための第2ケーシング9を備える。
【0017】ロータンク3は、図6(A)及び図6
(B)に示すように、複数個の締結具11により便器本
体1の後部上面に取付けられるロータンク用ベースプレ
ート(以下、「第1ベースプレート」という)13、及
びその上部に取付けられるロータンク本体15を備え
る。ロータンク3は、更に、図5(A)及び図5(B)
に示すように、ロータンク本体15の上部に取付けられ
る手洗用シンク取付盤17、及びこの手洗用シンク取付
盤17を介してロータンク本体15の上部に取付けられ
る手洗用シンク19をも備える。
【0018】第1ベースプレート13は、その便器正面
側の部位に形成された円弧状突出部21、該円弧状突出
部21から矩形状に突出し、局部洗浄装置側給水管35
の下流側開口部が固定される給水接続部23、円弧状突
出部21に形成された、ロータンク本体15の排水口4
3を挿入するための貫通孔25を備える。第1ベースプ
レート13は、また、その便器正面側の部位に、図4に
示す第1ケーシング7正面側の2個のビス穴67に対応
して形成された2個のビス受けボス26、便器背面側の
部位に、第1ケーシング7背面側の2個のフランジ付き
窓69に対応して形成された2個の係合爪部材27をも
備える。第1ベースプレート13は、また、貫通孔25
の近傍部位に設けられた、ロータンク本体15をベース
プレート13上の所定取付位置へとガイドするための複
数個のガイド用突起29、複数個のビスにより固定され
た局部洗浄装置側給水管35をも備える。第1ベースプ
レート13は、更に、上水道管31とロータンク側給水
管33及び局部洗浄装置側給水管35との間に接続され
る分岐金具37、上記排水口43と便器本体1の後部上
面に形成される便器給水口(図示しない)との間をシー
ルするためのシール用部材39、41をも備える。
【0019】ロータンク本体15は、その便器正面側の
部位に、前記円弧状突出部21に対応して形成された円
弧状突出部45、該円弧状突出部45の下方に形成され
た排水口43、上部に形成された半円弧状のスピンドル
挿通用切欠き47及び矩形状の洗浄剤挿入用切欠き49
を備える。ロータンク本体15は、また、前記ロータン
ク側給水管33に接続され、ロータンク本体15内の便
器洗浄用の水を一定水位まで貯水するためのボールタッ
プ機構51、ボールタップ機構51から分岐して手洗用
の吐水口55(図5(A)参照)に連通する手洗用給水
管53を備える。ロータンク本体15は、また、排水口
43を開閉するために設けられた大便洗浄用排水弁、小
便洗浄用排水弁、夫々玉鎖を介して上記大便洗浄用排水
弁、小便洗浄用排水弁に連結する大便洗浄用回転アー
ム、小便洗浄用回転アーム(いずれも図示しない)を備
える。ロータンク本体15は、更に、これら回転アーム
が所定角度だけ回転自在に挿通されたスピンドル、スピ
ンドルを正逆方向に回転させる手動レバー又はクラッチ
モータ(図11、図12、図14及び図15参照)をも
備える。
【0020】手洗用シンク取付盤17は、手洗用シンク
19を位置決め固定するための矩形状の枠体57、上記
洗浄剤挿入用切欠き49に対応して形成された洗浄剤挿
入用切欠き59、上記手洗用給水管53を通すための切
欠き61を備える。
【0021】手洗用シンク19は、手洗用シンク取付盤
17にビス止めされてロータンク本体15の上部に取付
けられるもので、図5(A)に示すように、手洗用給水
管53の下流側端部が開口する切欠き63、該切欠き6
3に嵌合される手洗用の吐水口55を備える。
【0022】第1ケーシング7は、ABS樹脂等の樹脂
により構成され、ロータンク本体15の側部外周を覆う
べくロータンク本体15と同様に、便器正面側の部位に
上記円弧状突出部45と同一形状の円弧状突出部65が
形成されており、その下部には、局部洗浄装置側給水管
35を通すための切欠き71が形成されている。円弧状
突出部65の下部両側には、局部洗浄装置5の後述する
着脱スライド部131と係合するために2個の係止片7
3が形成されている。第1ケーシング7は、上述したよ
うに、その便器正面側に2個のビス穴67を、また、便
器背面側に2個のフランジ付窓69を夫々備え、便器正
面側には、第2ケーシング9の便器背面側に取付けられ
るクラッチモータ(図11及び図12では符号153で
示し、また、図14及び図15では符号193で示す)
を収容するための切欠き81を備える。第1ケーシング
7は、また、図4表面から見て左側面下方には、給水管
を通すための円形孔75と切欠き穴77を、その上方に
は、上述したスピンドルを通すための矩形状の窓79
を、更に、図4表面から見て右側側面上方に、洗浄剤を
ロータンク本体15内に投入するための投入口83を備
える。
【0023】図7は、第1ベースプレート13と便器本
体1との接続部位の取付構造を示す部分断面図である。
【0024】図から明らかなように、ロータンク3が取
付けられた第1ベースプレート13は、その底部の締結
具係止部85に頭部が係合された締結具(ボルトと鍔付
ナットとからなる)11を、便器本体1後部上面に設け
られた貫通孔87に挿入することにより便器本体1に取
付けられている。そして、第1ベースプレート13底面
と便器本体1後部上面との間隙に、発泡シート89とタ
ンクパッキン91とを介在させている。
【0025】図8は、上述した給水接続部23の構造を
示す断面図である。
【0026】図において、プラグ93の下端部側は、そ
の外周に巻回されたOリング95を介して上側フランジ
97の内周側に嵌合されている。また、上部にゴムパッ
キン99が設けられたコマ101は、スプリング103
を介して下側フランジ105に取付けられている。
【0027】局部洗浄装置5は、用便後の局部の洗浄、
洗浄後の局部の乾燥等を行うためのもので、図10
(B)に示すように、複数個の締結具107により便器
本体1の後部上面に取付けられる局部洗浄装置用ベース
プレート(以下、「第2ベースプレート」という)10
9を備える。
【0028】第2ベースプレート109は、その外周に
突設された、第2ケーシング9を取付けるための位置決
めガイド部材110、便器背面側の略中央部位に形成さ
れた、前記給水接続部23を収容するための上方に突出
した凹部112を備える。第2ベースプレート109
は、第2ケーシング9の便器背面側に形成された一対の
ビス穴135に対応するビス受けボス114を始め、コ
ントローラ129固定用のボス116、操作基板固定用
のボス118等、多数のボスをも備える。第2ベースプ
レート109の符号120で示す切欠きには、一対のボ
ス124に嵌挿され、且つ、各係止片73に係合される
ことにより、第2ベースプレート109を第1ベースプ
レート13に対して位置決めするための着脱スライド部
131が嵌合される(図10(C)参照)。
【0029】局部洗浄装置5は、第2ベースプレート1
09に加えて、凹部112に取付けられた、前記給水管
35に連通する入水口111、入水口111を通じて供
給される水を断/続するための電磁バルブ113、及び
入水口111を通じて供給される水に加熱するための専
用熱交換器115をも備える。
【0030】局部洗浄装置5は、入水口111から専用
熱交換器115に流入した洗浄水を噴射するための噴射
ノズル117、用便により便器本体1及びその近傍に生
じた悪臭を吸引するための脱臭器119、及び便器本体
1及びその周囲の空気を吸排気するための室内暖房器1
21をも備える。局部洗浄装置5は、更に、便座や便蓋
を自動開/閉するための電動開閉器123、装置5の各
部や便座、便蓋を駆動するスイッチ類と接続される操作
基板125、装置5等の駆動状態を表示する表示部と接
続される表示基板127、上記各部をコントロールする
ためのコントローラ129をも備える(図10(A)参
照)。
【0031】第2ケーシング9も、ABS樹脂等の樹脂
により構成されている。第2ケーシング9は、図9に示
すように、便器背面側の部位に、前記円弧状突出部73
に嵌合可能に形成される円弧状凹部133と、その下端
側に形成された、前記2個の係止片73と第2ベースプ
レート9の切欠き120とに係合されている着脱スライ
ド部131の一部分を収容するための切欠き143とを
備える。第2ケーシング9の便器背面側の部位には、更
に、第2ベースプレート109にビス止めするための一
対のビス穴135と、第2ケーシング9内を換気するた
めの切欠き137と、コントローラ129の制御下で前
述したスピンドルを回転させるクラッチモータを収容す
るための収容部139をも備える。
【0032】第2ケーシング9は、その左側面下部に、
室内暖房器121の吸排気口を通すための切欠き147
を、右側面下部に局部洗浄装置5の各種スイッチや表示
部等を有した操作部145と、給電線122を通すため
の切欠き141とを、夫々備える。
【0033】上記構成の便器装置は、以下の工程を経て
組立られる。
【0034】まず、給水管35、分岐金具37等が取付
けられた第1ベースプレート13に、ロータンク本体1
5を組付け、次に、ロータンク本体15を覆うべく第1
ケーシング7を組付け、更に、ロータンク本体15の上
部を覆うべく手洗用シンク取付盤17及び手洗用シンク
19を取付ける。
【0035】給水管33は、第1ベースプレート13へ
の組付けが完了したロータンク本体15に対して取付け
られ、上水道管31は、第1ケーシング7が第1ベース
プレート13に組付けられた後に、分岐金具37に接続
される。また、吐水口55は、手洗用シンク取付盤17
を介してロータンク本体15及び第1ケーシング7への
取付けが完了した手洗用シンク19の切欠き63に嵌合
され、手洗用給水管53に接続される。
【0036】なお、シール用部材39、41は、ロータ
ンク本体15、第1ケーシング7等が組付けられた第1
ベースプレート13が、締結具11により便器本体1後
部上面の後部側に取付固定されるに際して、排水口43
と便器給水口(図示しない)との間に取付けられる。
【0037】このようにしてロータンク側の取付作業が
完了すると、局部洗浄装置側の取付作業が行われる。
【0038】まず、入水口111、電磁バルブ113、
専用熱交換器115、噴射ノズル117、脱臭器11
9、室内暖房器121、電動開閉器123、操作基板1
25、表示基板127、コントローラ129等の局部洗
浄装置5を構成する各部品が第2ベースプレート109
に組付けられる。次に、着脱スライド部131を、ボス
124に嵌合した状態で切欠き120に係合させて第2
ベースプレート109に固定する。そして、第2ベース
プレート109を持ち上げ、着脱スライド部131を第
1ケーシング7の円弧状突出部65に嵌合させた状態で
便器本体1上に降ろすと、着脱スライド部131が円弧
状突出部65に沿ってスライドし、円弧状突出部73に
係合する。これにより、便器本体1後部上面において、
第1ベースプレート13に対する第2プレート109の
相対位置が確定する。
【0039】このようにして、第2プレート109を位
置決めし、締結具107により第2プレート109を便
器本体1後部上面に取付固定した後、局部洗浄装置5を
上部から覆うべく、第2ケーシング9を第2プレート1
09に取付ける。これにより、局部洗浄装置側の取付作
業が完了する。
【0040】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、ロータンク15等の便器洗浄機構を便器本体
1に取付けるための第1ベースプレート13と、第1ベ
ースプレート13を介して便器本体1に取付けられた便
器洗浄機構を収容する第1ケーシング7と、局部洗浄装
置5を、前記便器本体1に取付けるための第2ベースプ
レート109と、第2ベースプレート109を介して便
器本体1に取付けられた局部洗浄装置5を収容する第2
ケーシング9とを、夫々互いに分離可能な部品として構
成し、第12ケーシング7、第2ケーシング9を、互い
に密着状態で組合わせたときに、一体としての外観をな
すように構成したので、ロータンク15等の便器洗浄機
構と局部洗浄装置5のいずれか一方に故障等の不具合が
生じた場合には、故障が生じた機器類だけを新品と交換
するだけで済むから、非常に経済的である。
【0041】図11は、本発明の他の実施形態に係るロ
ータンクと、ロータンクに取付けられるクラッチモータ
とを示す斜視図である。
【0042】本実施形態は、ロータンク用ベースプレー
ト、局部洗浄装置用ベースプレート、ロータンク用ケー
シング、及び局部洗浄装置用ケーシングが夫々互いに分
離可能な部品として構成された便器装置において、ロー
タンク151内の排水弁を開/閉させるためのクラッチ
モータ153を、ロータンク151の側壁に対して所謂
ワンタッチで取付け/取外しが行える構成としたことを
主たる特徴とする。
【0043】即ち、本実施形態では、クラッチモータ1
53の取付盤155の裏面に、先端部を細く形成した爪
部を有する複数個のモータ固定用スナップフィット15
7と、廻り止めボス159とを取付ける。一方、ロータ
ンク151側壁には、該側壁に形成されているアーム挿
通用の貫通孔161を挟んで各スナップフィット157
と対応する一対の係止穴163(図12も併せて参照)
と、廻り止めボス159挿通用の貫通穴165(図12
参照)とを形成した。なお、図11において、符号16
7はモータ153の出力軸に連結し、玉鎖等を介して排
水弁を開/閉させるためのアーム、符号169は、局部
洗浄装置内のコントローラに接続する信号線、符号17
1は、ボールタップ機構に連結する給水管、符号173
は、給水管171を通すための貫通穴である。
【0044】上記構成によれば、図12に示すように、
クラッチモータ153をロータンク151に取付けるに
際しては、アーム167を貫通孔161に挿通し、廻り
止めボス159を貫通穴165に挿通すると共に、各ス
ナップフィット157を、そのまま各係止穴163に挿
入すればよい。一方、クラッチモータ153を、ロータ
ンク151側壁から取外すに際しては、各スナップフィ
ット157の爪部を、夫々矢印175、177方向に押
してクラッチモータ153を引出すだけでよい。
【0045】そのため、本実施形態では、図13に示し
たような従来のクラッチモータ179のように、その取
付盤181に設けられた一対のビス受け部183に、ビ
ス185、187でビス止めすることによりロータンク
189の側壁に取付固定するものとは異なり、ドライバ
等の工具を要せず作業者の手だけで容易に所謂ワンタッ
チ着脱を行うことができる。
【0046】従って本実施形態によれば、ロータンク用
ベースプレート、局部洗浄装置用ベースプレート、ロー
タンク用ケーシング、及び局部洗浄装置用ケーシングが
夫々互いに分離可能な部品として構成された便器装置に
おいて、ロータンク側壁に取付けられるクラッチモータ
をワンタッチで着脱自在に構成したので、ロータンク又
は局部洗浄装置の交換作業に当たり、大幅な作業性の向
上が図られる。
【0047】図14及び図15は、上記他の実施形態の
変形例に係るロータンクと、ロータンクに取付けられる
クラッチモータとを示す。
【0048】本変形例も、上記他の実施形態におけると
同様に、ロータンク191内の排水弁を開/閉させるた
めのクラッチモータ193を、ロータンク191の側壁
に対して所謂ワンタッチで取付け/取外しが行える構成
としている。しかし、本変形例は、ロータンク191側
壁に、クラッチモータ193を所謂ワンタッチで収容/
取り出しが可能な室199を設け、モータ側には特別な
構成を付加しなかった点が、上記実施形態と相違してい
る点である。
【0049】即ち、本変形例では、ロータンク191側
壁の、モータ挿入位置からモータ取付位置に達する区間
に、ロータンク191側壁の横方向に沿うように形成さ
れた矩形状の切欠き195と、円弧状に湾曲したスロッ
ト197とを有する、クラッチモータ193を収容する
ための室199をロータンク191と一体的に形成す
る。そして、この室199に、軸201により回転自在
に支持され、スロット197から突出するボス203を
有し、且つ、スプリング205により図14の時計方向
に付勢されたモータ固定用のカム207を備えることと
した。
【0050】なお、ロータンク191側壁のモータ取付
位置には、図15に示すように、玉鎖211を介してロ
ータンク191の排水弁と連係するアーム209挿通用
の貫通孔213が形成されている。
【0051】上記構成において、クラッチモータ193
を、ロータンク191側壁に取付ける場合には、室19
9の左端側からモータ193を挿入し、そのまま矢印で
示すように右方向へスライドさせるだけで、モータ19
3を室199の右端側にあるモータ取付位置まで移動さ
せることができる。即ち、カム207は、モータ193
に圧接されることによりスプリング205の付勢力に抗
して反時計方向へ回転し、モータ193がモータ取付位
置への移動を完了したときに、スプリング205の付勢
力により原位置に自動的に復帰して、モータ193の位
置を固定させるように機能することとなる。
【0052】一方、クラッチモータ193を、室199
から取り出すときは、ボス203を手で上方に移動させ
て保持することによりカム207を反時計方向へ回転さ
せた状態で停止させるだけで、モータ193を左側に引
出すことができる。
【0053】本変形例においても、上記実施形態におけ
ると同様な効果を奏し得る。
【0054】なお、上記内容はあくまで本発明の各実施
形態やその変形例に関するものであって、本発明が上記
内容のみに限定されることを意味するものでないのは勿
論である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
便器洗浄機構と局部洗浄装置のいずれか一方に故障等の
不具合が生じた場合には、故障が生じた機器類だけを新
品と交換するだけで済む、経済的な便器装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の便器装置の正面図。
【図2】一実施形態の便器装置の側面図。
【図3】一実施形態の便器装置の背面図。
【図4】一実施形態の第1ケーシングの斜視図。
【図5】一実施形態のロータンクの斜視図。
【図6】一実施形態のロータンクの斜視図。
【図7】一実施形態の便器接続部の構造を示す部分断面
図。
【図8】一実施形態の給水接続部の構造を示す断面図。
【図9】一実施形態の第2ケーシングの斜視図。
【図10】一実施形態の局部洗浄装置の斜視図。
【図11】他の実施形態のロータンク及びクラッチモー
タの取付構造を示す斜視図。
【図12】他の実施形態のロータンクに対するクラッチ
モータの取付構造を示す斜視図。
【図13】従来の、ロータンクに対するクラッチモータ
の取付構造を示す部分斜視図。
【図14】変形例のロータンクに対するクラッチモータ
の取付構造を示す部分側面図。
【図15】変形例のロータンクに対するクラッチモータ
の取付構造を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 便器本体 3 ロータンク 5 局部洗浄装置 7 第1ケーシング 9 第2ケーシング 13 第1ベースプレート 109 第2ベースプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器を洗浄するための便器洗浄機構と、
    その近傍に配置された、使用者の局部を洗浄するための
    局部洗浄装置とを備え、 前記便器洗浄機構を、前記便器に取付けるための第1ベ
    ースプレートと、 この第1ベースプレートを介して前記便器に取付けられ
    た前記便器洗浄機構を収容する第1ケーシングと、 前記局部洗浄装置を、前記便器に取付けるための第2ベ
    ースプレートと、 この第2ベースプレートを介して前記便器に取付けられ
    た前記局部洗浄装置を収容する第2ケーシングとを有
    し、 前記第1、第2ベースプレートと、前記第1、第2ケー
    シングとは、夫々互いに分離可能な部品として構成され
    ており、前記第1、第2ケーシングは、互いに密着状態
    で組合わされたときに、一体としての外観をなすように
    構成されていることを特徴とする便器装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の便器装置において、 水源からの給水を、前記便器洗浄機構及び前記局部洗浄
    装置に夫々分配するための給水分配機構は、少なくとも
    前記第2ケーシングとは別のケーシングに収容されてい
    ることを特徴とする便器装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の便器装置に
    おいて、 前記便器洗浄機構は、洗浄水を貯留するためのロータン
    クと、このロータンク内の水を便器に排出するための排
    水弁と、この排水弁を駆動することにより前記便器を自
    動洗浄するためのモータとを備え、 前記モータは、前記ロータンクの壁に着脱自在に取付け
    られていることを特徴とする便器装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285835A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Toto Ltd 衛生洗浄装置の取付構造
JP2015068077A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 Toto株式会社 トイレ装置
JP2018131772A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 アイシン精機株式会社 噴霧器の固定構造

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