JPH08284221A

JPH08284221A - 水栓取付構造

Info

Publication number: JPH08284221A
Application number: JP7117977A
Authority: JP
Inventors: Ryuichi Kawamoto; 隆一川本; Junji Akita; 順司秋田; Masaaki Nagata; 雅昭永田; Hideyuki Miyajima; 秀幸宮嶋; Tomoaki Ando; 智明安藤
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1995-04-18
Filing date: 1995-04-18
Publication date: 1996-10-29

Abstract

(57)【要約】【目的】施工が容易で、かつ見栄え性が良好で、メン
テナンス性等に優れた水栓の取付構造の提供を目的とす
る。【構成】カウンター１に形成された開口部１ａに着脱
可能に一体化される着脱部材３を備え、この着脱部材３
には水栓機能が組み込まれて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、水栓をカウンターに
取り付ける取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、浴室とか化粧室内に
配設されるカウンターに取り付けられている水栓は、カ
ウンター上に突出状態で取り付けられており、この突出
した水栓によりカウンター周辺の見栄え性が悪くなると
いう問題点があり、また、カウンター上の有効スペース
が狭くなってしまい、カウンター上の清掃性も悪くなる
という問題点があった。また、従来では、カウンターに
水栓を取り付ける場合、給水管を通す孔と給湯管を通す
孔をカウンターに形成させる必要があり、カウンター上
への取り付けの施工性が悪いという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、極めてスッキリとした
見栄え性を呈し、かつ施工性が良好となる水栓の取付構
造を提供せんことを目的とし、その第１の要旨は、カウ
ンターに形成された開口部の形状と同一形状を有する嵌
合部を有し前記開口部に着脱可能に一体化される着脱部
材を備え、該着脱部材に水栓機能が組み込まれているこ
とである。また、第２の要旨は、前記着脱部材内に水栓
機能部材が内装されていることである。また、第３の要
旨は、前記着脱部材に水栓が固設されていることであ
る。

【０００４】

【作用】前記第１の要旨において、着脱部材には水栓機
能が組み込まれており、この着脱部材を、カウンターに
形成された開口部に嵌合部を嵌め込んでワンタッチで取
り付けることができ、水栓のカウンターへの取付施工を
極めて容易に行なうことができ、また、取付状態におけ
る見栄え性が極めて良好なものとなる。また、前記第２
の要旨において、着脱部材内に水栓機能部材が内装され
ていることにより、さらに見栄え性に優れた取付状態を
得ることができる。また、前記第３の要旨において、水
栓が着脱部材に固設されていることにより、水栓のメン
テナンス時等には着脱部材をカウンターから取り外して
容易にメンテナンスを行なうことができ、また水栓の交
換等が極めて容易なものとなる。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は第１実施例を示すものであり、例えばユニ
ットバスルーム内の洗い場側に横設される人造大理石製
等のカウンター１には、予め前面側が開放された方形状
に切り欠いた開口部１ａが形成されており、この開口部
１ａの内周にはレール枠２が嵌め込み固定されており、
このレール枠２の内周には断面コの字状に凹んだ嵌込レ
ール溝２ａが形成されたものとなっている。

【０００６】一方、この嵌込レール溝２ａ内に前面側か
ら嵌込可能に、前記開口部１ａとほぼ同一形状に形成さ
れた着脱部材３の上面には水栓４が予め固設されてい
る。即ち、着脱部材３は例えば前記カウンター１と同質
の人造大理石等で平板状に形成することができ、前記レ
ール枠２内に前面側から嵌め込んだ時に、カウンター１
と着脱部材３はほぼ面一状をなして一体状に取り付けら
れるものとなっている。前記着脱部材３の上面に固設さ
れた水栓４は、本体部５の下面側に垂設された水管接続
部６と湯管接続部７がそれぞれ前記着脱部材３内に貫通
状に埋め込まれたものとなっており、着脱部材３の下面
側からこの水管接続部６及び湯管接続部７にはそれぞれ
水管及び湯管を接続可能に構成されている。

【０００７】着脱部材３の上面に配置される本体部５に
は上方へ突出して吐水管８が設けられており、また、吐
水管８とは別に外部へ吐水する流出口９が本体部５から
突出形成されており、流出口９には図示しないシャワー
ヘッド等へ接続可能なシャワーホース１０が接続されて
いる。また、本体部５の上面には前記湯管接続部７から
供給される湯の量を調節できる湯側ハンドル１１と、前
記水管接続部６から供給される水の量を調節できる水側
ハンドル１２が回動操作可能にそれぞれ設けられてお
り、湯側ハンドル１１及び水側ハンドル１２を適宜回動
調節して本体部５内で適温の湯に混合させ、ワンストッ
プ切替ハンドル１３を操作することにより吐水管８から
吐水させることができるものとなっている。即ち、ワン
ストップ切替ハンドル１３はレバー１３ａが中央に位置
する時に、吐水管８及び流出口９からの吐水が停止され
た状態となり、レバー１３ａを反時計方向に回動させた
時には前記吐水管８から整流水を吐出させることがで
き、逆に時計方向に回動操作した時には前記流出口９か
らシャワーホース１０側へ吐水させることができるもの
である。

【０００８】このように予め水栓４を固設した着脱部材
３を、前記レール枠２にワンタッチで嵌め込んでカウン
ター１に水栓４を取り付けることができ、取付施工が極
めて容易に行なえるものである。また、水栓４のメンテ
ナンス時には容易にレール枠２から取り外して、水栓４
のメンテナンスを行なうことができ、取り外した状態で
は極めて良好にカウンター１の上面を清掃することも可
能となる。

【０００９】次に図２は、着脱部材３に水栓を内装一体
化させた斜視図であり、図２においては、着脱部材３の
下面側に、吐水管１７とともに水栓の本体部１６が固設
されており、着脱部材３の上面に前記本体部１６と連動
する温調ハンドル１４が設けられ、また、前記吐水管１
７の上端位置の着脱部材３の上面に止水ハンドル１５が
設けられたものとなっている。また、前記本体部１６に
は給水管を接続する給水口１６ａと、図示しない湯管を
接続する給湯口が形成されており、吐水管１７の下端に
は下方へ開口して吐水口１７ａが形成されている。

【００１０】前記温調ハンドル１４を回動操作すること
により前記本体部１６内に内装されたサーモバルブ等を
調節して混合湯温を調節できるものであり、また、前記
止水ハンドル１５は吐水口１７ａから吐水される整流の
ＯＮ，ＯＦＦを行なうことができるものである。このよ
うな着脱部材３は前記図１に示したカウンター１の開口
部１ａに前面側から嵌め込んで、カウンター１に一体状
にワンタッチで取り付けることができ、施工が極めて容
易なものとなり、しかも本例では、カウンター１に取り
付けた時には、カウンター１上には温調ハンドル１４と
止水ハンドル１５のみが露出するため、極めて見栄え性
の良好なカウンター１とすることができ、カウンター１
上の有効面積を良好に確保することができるものとな
る。また、容易に開口部１ａから取り外してメンテナン
ス等も行なうことができる。

【００１１】次に図３は、変更例を示すものであり、図
３では、着脱部材３の上面に温調ハンドル１４が設けら
れ、着脱部材３の下面には、前記図２と同様に本体部１
６が設けられているとともに吐水口１７ａの外周に止水
ハンドル１５を設けたものであり、この止水ハンドル１
５を吐水口１７ａの外周でレバー１５ａを介し回動操作
することにより、吐水口１７ａからの吐水をＯＮ，ＯＦ
Ｆさせることができるものとなっている。このような構
成においては、カウンター１に嵌め込まれた時に上面に
露出するのは温調ハンドル１４のみであり、よりスッキ
リとした見栄え性を呈することができるものとなる。

【００１２】さらに図４は、図２の変更例を示すもので
あり、本例では着脱部材３の上面に温調ハンドル１４と
ワンストップ切替ハンドル１８を設けたものであり、こ
のワンストップ切替ハンドル１８のレバー１８ａを中央
部に位置させた時には、吐水口１７ａからの整流の吐水
及び流出口９からの吐水を両方停止させることができる
ものであり、レバー１８ａを反時計方向に回動操作した
時には吐水口１７ａから整流が吐水されるものであり、
逆にレバー１８ａを時計方向に回動操作した時には流出
口９からホース１０を介しシャワーヘッド２０側へ吐出
されて、シャワーヘッド２０からシャワー水が噴出され
るように構成したものである。即ち、カウンター１上に
は受台２１を固設しておき、この受台２１上にシャワー
ヘッド２０を上方へ抜脱可能に載置し、シャワーヘッド
２０に接続されたホース１０を前記着脱部材３の下面側
の水栓の吐水管１７から突出した流出口９に接続したも
のである。本例においても、着脱部材３を開口部１ａに
嵌め込んでカウンター１にワンタッチで水栓を取り付け
ることができるものである。

【００１３】さらに図５は、変更例を示し、カウンター
１上に受台２１を介し設けられるシャワーヘッド２０に
は、その先端に切替ボタン２が設けられており、この切
替ボタン２２を操作して切り替えることにより、シャワ
ーヘッド２０の先端から整水またはシャワー水を交互に
噴出させることができるものとなっている。従って、こ
のような構成では、着脱部材３の上面に取り付けられる
のは温調ハンドル１４と止水ハンドル１５であり、止水
ハンドル１５は吐水管１７に接続されたホース１０側へ
の吐水をＯＮ，ＯＦＦできるものである。

【００１４】次に図６に示すものは、１個の着脱部材３
に、予めその上面に温調ハンドル１４と、ワンストップ
切替ハンドル１８と、シャワーヘッド２０を備えた受台
２１を固設したものであり、着脱部材３の下面側には本
体部１６と吐水管１７が設けられ、さらに吐水管１７か
ら突出した流出口９に接続したホース１０が設けられる
ものである。このような構造においては、１個の着脱部
材３をカウンター１の開口部１ａに嵌め込むことによ
り、水栓とシャワーヘッドが同時に取り付けられること
となり、施工性が極めて良好なものとなり、１個の着脱
部材３上にコンパクトに水栓機能とシャワー機能が設け
られているため、メンテナンス性がさらに良好なものと
なり、１個所にこれらの機能がまとめられて見栄え性も
向上したものとなる。

【００１５】さらに図７では、シャワーヘッド２０及び
受台２１を別体の着脱部材３に固設したものであり、カ
ウンター１には２個の開口部１ａ，１ａを間隔をおいて
形成させておき、それぞれの開口部１ａ，１ａに、水栓
を内装した着脱部材３と、シャワーヘッド２０を取り付
けた着脱部材３をそれぞれ嵌め込むことができるもので
あり、シャワーヘッド２０を固設した着脱部材３は図８
に斜視図で示すように構成されており、その着脱部材３
の下面側のホース１０が前記他方側の着脱部材３の下面
の流出口９と接続されるものであり、水栓とシャワーヘ
ッド２０の間隔を適宜間隔に保ってカウンター１にワン
タッチで取り付けることができ、スッキリとした見栄え
性を呈することができるものとなる。

【００１６】次に図９は、さらに異なる変形例であり、
着脱部材３の上面には温調ハンドル１４が設けられてい
るとともに、さらに着脱部材３の上面の前端側には、止
水ハンドル１５を回動操作するための止水レバー２３が
設けられたものであり、この止水レバー２３は上下方向
に揺動操作できるものとなっており、この止水レバー２
３を操作して吐水口１７ａからの吐水のＯＮ，ＯＦＦを
行なうことができるものである。

【００１７】また、図１０に示すものは、着脱部材３の
前端側に、図示しない止水ハンドル１５を回動操作する
ためのＴ字状の止水レバー２４を取り付けたものであ
り、このような止水レバー２４も上下方向に揺動操作し
て吐水口１７ａからの吐水のＯＮ，ＯＦＦを行なうこと
ができるものである。

【００１８】さらに図１１に示すものは、着脱部材３の
上面に温調ハンドル１４とともに２個のボタン２５及び
２６を設けたものであり、整流ボタン２５を押すことに
より図示しない前記吐水口１７ａから吐水させることが
でき、もう一度押すことにより吐水口１７ａを止水させ
ることができるものであり、シャワーボタン２６を１回
押すことにより図示しない前記ホース１０側へ吐水して
シャワーヘッド２０から吐水させることができ、もう一
度押すことによりシャワーヘッド２０側への吐水を止水
させることができるものである。

【００１９】さらに図１２に示すものは、着脱部材３の
前面側に突出して回動操作可能な止水ハンドル２７を取
り付けたものであり、止水ハンドル２７を操作して図示
しない前記吐水口１７ａからの吐水をＯＮ，ＯＦＦさせ
ることができるものである。このような図９〜図１２に
示す着脱部材３においても、ワンタッチでカウンター１
の開口部１ａに取り付けてカウンター１と一体化させる
ことができ、取付状態では極めてスッキリとした見栄え
性を呈することとなり、また、適宜構成の異なるものと
取り換えることが可能であり、交換も極めて容易に行な
うことができ、カウンター１に好みの構成の水栓を容易
に取り付けできるものである。

【００２０】なお、カウンター１には、前述した切欠状
の開口部１ａに代えて上下に貫通する孔状の開口部１ａ
を、図１３のように形成させても良く、このような孔状
の開口部１ａに対しては、予め孔の径と同一な形状を有
する円形または楕円形の着脱部材３を用意しておき、こ
の着脱部材３にそれぞれ前述したように下面側に水栓の
本体部１６と吐水管１７を設置し、上面側には温調ハン
ドル１４と止水ハンドル１５等を予め取り付けておくこ
とができ、このような着脱部材３を円形等の開口部１ａ
に嵌め込んでワンタッチで取付施工することができ、取
付状態では極めて良好な見栄え性を呈することができる
ものとなる。

【００２１】さらに前記着脱部材３は適宜形状に変更す
ることができるものであり、例えば図１４に簡略図で示
すように縦長長方形状の着脱部材３としても良く、ま
た、図１５のように横長長方形状の着脱部材３としても
良く、また、図１６に示すようにＴ字状の着脱部材３に
形成しても良い。なお、図１６の場合は、着脱部材３か
ら突出した嵌合部３ａのみがカウンター１の開口部１ａ
に嵌め込まれて、着脱部材３の前端側はカウンター１の
前端より前方側へ突出するものとなる。

【００２２】また、図１７に示すように、着脱部材３を
三角形状に形成することもでき、それぞれ着脱部材３の
形状に対応した開口部１ａをカウンター１に予め形成さ
せておけば、ワンタッチで着脱部材３を取り付け、極め
て容易に着脱部材３を介し水栓をカウンターに取り付け
ることができ、施工性が良好でかつ取付状態の見栄え性
が極めて優れたものとなり、取り換えも容易で、かつメ
ンテナンスも極めて容易に行なうことができるものとな
る。なお、その他、着脱部材３の下面側に設置される水
栓の本体部１６とか吐水管１７の形状等は適宜変更が可
能であり、また、着脱部材３の上面に取り付けられる温
調ハンドル１４，止水ハンドル１５等の形状も変更が可
能であり、温調ハンドル１４は水と湯でそれぞれ別の２
個の温調ハンドルで構成しても良く、また、１個のシン
グルレバーに置き換えることもでき、適宜変更が可能で
ある。

【００２３】

【発明の効果】本発明は、カウンターに形成された開口
部の形状と同一形状を有する嵌合部を有し前記開口部に
着脱可能に一体化される着脱部材を備え、該着脱部材に
水栓機能が組み込まれていることにより、着脱部材をカ
ウンターの開口部にワンタッチで嵌め込んでカウンター
に水栓機能を極めて容易に施工させることができ、取り
付けた状態では極めてスッキリとした見栄え性を呈する
こととなり、また、交換等も極めて容易であり、メンテ
ナンス性にも優れた効果を有する。また、前記着脱部材
内に水栓機能部材が内装されていることにより、水栓機
能部材がコンパクトに着脱部材に付設され、より取付状
態の見栄え性が良好なものとなる。また、前記着脱部材
に水栓が固設されていることにより、水栓のメンテナン
ス時等には着脱部材をカウンターから取り外して容易に
メンテナンスを行なうことができ、また水栓の交換等が
極めて容易なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】水栓を固設した着脱部材と、カウンターの分解
斜視図である。

【図２】着脱部材に装着した水栓の斜視構成図である。

【図３】図２の変更例を示す斜視図である。

【図４】さらに異なる変更例を示す斜視図である。

【図５】さらに異なる変更例を示す斜視図である。

【図６】さらに異なる変更例を示す斜視図である。

【図７】さらに異なる変更例を示す斜視図である。

【図８】シャワーヘッドを設けた着脱部材の斜視図であ
る。

【図９】着脱部材の変更例を示す斜視図である。

【図１０】さらに異なる着脱部材の変更例を示す斜視図
である。

【図１１】さらに異なる着脱部材の変更例を示す斜視図
である。

【図１２】さらに異なる着脱部材の変更例を示す斜視図
である。

【図１３】カウンターの開口部を孔状とし、かつ着脱部
材を円形状に形成した斜視図である。

【図１４】着脱部材の形状の変更例を示す概略構成図で
ある。

【図１５】さらに異なる着脱部材の形状の変更例を示す
概略構成図である。

【図１６】さらに異なる着脱部材の形状の変更例を示す
概略構成図である。

【図１７】さらに異なる着脱部材の形状の変更例を示す
概略構成図である。

【符号の説明】

１カウンター１ａ開口部２レール枠２ａ嵌込レール溝３着脱部材４水栓５本体部６水管接続部７湯管接続部８吐水管９流出口１０シャワーホース１１湯側ハンドル１２水側ハンドル１４温調ハンドル１５止水ハンドル１５ａレバー１６本体部１６ａ給水口１７吐水管１７ａ吐水口１８ワンストップ切替ハンドル２０シャワーヘッド２１受台２２切替ボタン２３，２４止水レバー２５整流ボタン２６シャワーボタン２７止水ハンドル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者宮嶋秀幸愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者安藤智明愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カウンターに形成された開口部の形状と
同一形状を有する嵌合部を有し前記開口部に着脱可能に
一体化される着脱部材を備え、該着脱部材に水栓機能が
組み込まれていることを特徴とする水栓取付構造。
【請求項２】前記着脱部材内に水栓機能部材が内装さ
れている請求項１に記載の水栓取付構造。
【請求項３】前記着脱部材に水栓が固設されている請
求項１に記載の水栓取付構造。