JPH1130225A - 揺動部材用連結具 - Google Patents

揺動部材用連結具

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JPH1130225A
JPH1130225A JP18250397A JP18250397A JPH1130225A JP H1130225 A JPH1130225 A JP H1130225A JP 18250397 A JP18250397 A JP 18250397A JP 18250397 A JP18250397 A JP 18250397A JP H1130225 A JPH1130225 A JP H1130225A
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pin
fitting
metal fitting
fixing
swing
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JP18250397A
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Yuichi Ito
雄一 伊藤
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Original Assignee
CKD Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin

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  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品を紛失する心配がないことに加え、
簡単にかつ安価に製造でき、しかも連結信頼性に優れた
揺動部材用連結具を提供すること。 【解決手段】 この揺動部材用連結具11は、固定金具
13とピン12とからなる。固定金具13は、ばね性を
有する金属線材を屈曲させることによって形成されたも
のである。ピン12は、金属線材よりも硬質の材料から
なり、両揺動部材2,7に形成された支軸孔5,10に
挿通される。ピン12の第1端部12aには金具挿通孔
14が透設されている。金具挿通孔14には固定金具1
3が挿通されている。固定金具13の第1端部13aに
はピン12を当該端部から離脱不能にするための抜け止
め部15が形成されている。固定金具13の第2端部1
3bにはピン12の第2端部12bに対して係脱可能な
係止構造16が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動部材用連結具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)に示されるシリンダ31にお
いてそのヘッド側には、連結用アタッチメント32が取
り付けられている。そのアタッチメント32には、支軸
孔が形成されている。一方、シリンダ31を設置面に対
して固定するためのブラケット33にも、同様に支軸孔
が形成されている。これらの支軸孔には、連結具30を
構成するピン34が挿通されている。図6(b)に示さ
れるように、同ピン34の両端外周面には、C型止め輪
35を装着するための環状溝36が形成されている。従
って、ピン34を挿通状態にして両方の環状溝36にC
型止め輪35を装着すれば、アタッチメント32とブラ
ケット33とを連結具30によって連結することができ
る。その際、ピン34はアタッチメント32がブラケッ
ト33に対して揺動するときの揺動支点となる。
【0003】また、図6(c)には別のタイプの連結具
37が示されている。この連結具37は、スプリング板
38とピン39とを一体化した構成を有している。スプ
リング板38は略半円状に形成されていて、その一端側
には延出部38aが設けられている。そして、延出部3
8aの先端には、前記ピン39の一端面が溶接等により
接合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6(b)
の連結具30は、1個のピン34と2個のC型止め輪3
5という合計3個の部品からなり、しかもそれらは別体
である。ゆえに、構成部品を紛失しやすいという問題が
あった。
【0005】図6(c)の連結具37では、揺動支点に
外部から大きな力が加わったときに、延出部38aに片
持ち支持されたピン39が押し戻され、それが支軸孔か
ら外れてしまう可能性があった。従って、連結信頼性に
欠けるという問題があった。また、製造時に溶接工程を
必要とするため、コスト高になりやすかった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、構成部品を紛失する心配がないこ
とに加え、簡単にかつ安価に製造でき、しかも連結信頼
性に優れた揺動部材用連結具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、第1揺動部材に対す
る第2揺動部材の揺動支点を兼ねるとともに前記両揺動
部材同士を軸支する連結具であって、ばね性を有する金
属線材を屈曲させることによって形成された固定金具
と、前記金属線材よりも硬質の材料からなり、前記両揺
動部材に形成された支軸孔に挿通されるピンと、前記ピ
ンの第1端部には金具挿通孔が透設され、その金具挿通
孔には前記固定金具が挿通されていることと、前記固定
金具の第1端部には前記ピンを当該端部から抜けにくく
するための抜け止め部が形成されていることと、前記固
定金具の第2端部には前記ピンの第2端部に対して係脱
可能な係止構造が形成されていることとを備えた揺動部
材用連結具をその要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記係止構造は、前記ピンの第2端部における外周
面側を挟持しうる形状に屈曲されたピン挟持部であると
した。
【0009】請求項3に記載の発明は、第1揺動部材に
対する第2揺動部材の揺動支点を兼ねるとともに前記両
揺動部材同士を軸支する連結具であって、ばね性を有す
る金属線材を屈曲させることによって形成された固定金
具と、前記金属線材よりも硬質の材料からなり、前記両
揺動部材に形成された支軸孔に挿通されるピンと、前記
ピンの第1端部には金具挿通孔が透設され、その金具挿
通孔には前記固定金具が挿通されていることと、前記固
定金具の第1端部には前記ピンを当該端部から抜けにく
くするための抜け止め部が形成されていることと、前記
ピンの第2端部には前記固定金具の第2端部が挿通状態
で係止される金具係止孔が形成されていることとを備え
た揺動部材用連結具をその要旨とする。
【0010】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜3に記載の発明によると、固定金具及び
ピンという2つの構成部品からなる連結具であるため、
基本的に部品点数が少なくて済む。また、連結具の製造
にあたっては、ピンの金具挿通孔に固定金具を挿通させ
るだけでよいので、溶接工程等も不要であり低コストな
ものとなる。なお、ばね性を有する金属線材によって形
成された固定金具であると、自身が弾性変形を起こすた
め、上記の挿通作業を簡単に行うことができる。
【0011】しかも、金具挿通孔に固定金具を挿通させ
た場合には、抜け止め部の存在によって、固定金具の第
1端部からのピンの抜けが防止される。また、固定金具
とピンとは完全に別体にはなっていないので、連結具を
構成する部品を紛失するという心配もなくなる。
【0012】さらに、硬質の材料からなるピンである
と、外部から大きな力が加わったときでもそれに確実に
耐えうる揺動支点となるため、結果的に揺動部材間の連
結信頼性に優れたものとなる。また、この連結具ではピ
ン及び固定金具が互いにその両端部において係止した状
態となりうるので、外力付加時にピンが支軸孔から外れ
てしまうこともない。
【0013】請求項2に記載の発明によると、上記のご
とく固定金具はばね性を有する金属線材により形成され
ているため、そのピン挟持部は自身のばね力によりピン
を係脱可能にかつ確実に外周面側から挟持することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下、本発明を具体化した一実施形
態の揺動部材用連結具を図1〜図4に基づき詳細に説明
する。
【0015】図1に示されるように、シリンダ1におい
てそのヘッド側の端面には、第2揺動部材としての連結
用アタッチメント2の基部3側が取り付けられている。
アタッチメント2は、一対の連結片4と基部3とを有し
ており、全体として断面略コ字状である。連結片4には
支軸孔5が形成されている。2つの支軸孔5は互いに対
向した位置にある。基部3の外周面には収容溝6がその
全周にわたって形成されている。
【0016】第1揺動部材としてのブラケット7は、図
示しない設定面に対して取り付けられる矩形状の支持板
8と、その支持板8の片側面から垂直方向に突出する連
結片9とを有する。連結片9には支軸孔10が形成され
ている。その支持孔10の径は、アタッチメント2側の
各支軸孔5の径に略等しい。連結片9は、一対の連結片
4間に挿入可能な程度の肉厚に形成されている。
【0017】図1,図2に示されるように、本実施形態
の揺動部材用連結具11は、ブラケット7に対するアタ
ッチメント2及びシリンダ1の揺動支点を兼ねるととも
に、アタッチメント2とブラケット7とを軸支するもの
である。この連結具11は、基本的にピン12及び固定
金具13という2つの部品により構成されている。
【0018】固定金具13は、ばね性を有する金属線材
を所定箇所において屈曲させることによって形成されて
いる。ここで、ばね性を有する金属線材としては、例え
ばピアノ線などがある。一方、ピン12は、金属線材よ
りも硬質の材料(本実施形態ではピアノ線よりも硬質の
ステンレス等)からなる。かかるピン12は支軸孔5,
10に挿通されるものであることから、これが実質的に
揺動支点としての役割を果たす。
【0019】前記ピン12は円柱状であって、その長さ
はアタッチメント2の横幅よりも若干長い。従って、各
支軸孔5,10にピン12を挿通させると、図2
(c),図2(d)に示されるように、その両端部が両
連結片4の外側面から突出する。
【0020】図2(b)に示されるように、ピン12の
第1端部12aには金具挿通孔14が透設されている。
金具挿通孔14はピン12の径方向に沿って形成されて
いて、その両端開口はともにピン12の外周面にある。
金具挿通孔14の径は固定金具13の径よりも若干大き
い程度である。従って、このような金具挿通孔14に対
しては、固定金具13を挿通させることが可能である。
一方、ピン12の第2端部12bには、このような孔構
造は何ら形成されていない(図2(a) 参照)。その代わ
りに、ピン12の第2端部12aの外周面には、環状溝
17が形成されている。
【0021】図2(b)に示されるように、固定金具1
3の第1端部13aには抜け止め部15が形成されてい
る。抜け止め部15は、第1端部13aからピン12を
抜けないようにするための役割を果たしている。本実施
形態においては、具体的には第1端部13aの先端を略
L字状に(即ち略90°)屈曲させることによって前記
抜け止め部15があらかじめ形成されている。なお、こ
の抜け止め部15における曲率は、固定金具13に沿っ
たピン12の摺動を完全に阻止できる大きさ以上に設定
されていることが好ましい。曲率が前記大きさ未満であ
ると、固定金具13に沿ったピン12の摺動を完全に阻
止することができず、確実な抜け止めを達成できなくな
るおそれがあるからである。もっとも、この曲率の値
は、ピン12の径、金具挿通孔14の径及び金具挿通孔
14の長さ等に依存する。
【0022】図2(a)に示されるように、固定金具1
3の第2端部13bには、係止構造としてのピン挟持部
16が形成されている。このピン挟持部16は、ピン1
2の第2端部12aにおける外周面側を挟持しうる形状
(より具体的には前記環状溝17に嵌合しうる形状)に
屈曲されたものである。ここで、この固定金具13は1
3箇所に屈曲部位W1 〜W13を備えている。第1屈曲部
位W1 は最も第1端部13a側に位置しており、そこか
ら第2端部13bに向かって第2屈曲部位W2、第3屈
曲部位W3 、第4屈曲部位…第13屈曲部位W13という
ように順に配置されている。なお、第1屈曲部位W1 が
上述した抜け止め部15に相当する。
【0023】この固定金具13の備えるピン挟持部16
は、第7、第8、第9、第10、第11、第12及び第
13屈曲部位W7 ,W8 ,W9 ,W10,W11,W12,W
13からなる。第7及び第13屈曲部位W7 ,W13、第8
及び第12屈曲部位W8 ,W12、第9及び第11屈曲部
位W9 ,W11は、それぞれ互いに対向した位置関係にあ
り、かつ互いに等しい曲率に設定されている。なお、第
8屈曲部位W8 と第12屈曲部位W12とがなす間隙に
は、ピン12が着脱可能に保持されるようになってい
る。このとき、固定金具13の第2端部13bは、ピン
12の第2端部12bの備える環状溝17に対して係止
した状態となる。
【0024】各屈曲部位W7 〜W13の曲率は、第1屈曲
部位W1 の場合とは異なり、固定金具13に沿ったピン
12の摺動を完全に阻止しない大きさ以下に設定されて
いる必要がある。各屈曲部位W2 ,W3 ,W4 ,W5 ,
W6 についても同様である。その理由は、ピン12と固
定金具13との組立の便宜を考慮したためである。図3
に概略的に示されるように、連結具11の組立時には、
まず金具挿通孔14に固定金具13の第2端部13b側
を挿通させる必要がある。固定金具13の第1端部13
a側には、既に抜け止め部15が存在しており挿通不能
だからである。金具挿通孔14に固定金具13の第2端
部13bを挿通させたら、次いでピン12を固定金具1
3に沿って第1端部13a側へと摺動させ、同ピン12
を抜け止め部15の近傍位置まで摺動させる。このと
き、各屈曲部位W2 〜W13の曲率が前記範囲内である
と、それらW2 〜W13が確実に金具挿通孔14内を通過
できるようになるからである。
【0025】図2に示されるように、固定金具13の第
4屈曲部位W4 は、それ以外の屈曲部位W1 ,W2 ,W
3 ,W5 〜W13に比べ際立って長い領域を占めている。
そして、第4屈曲部位W4 は、前記収容溝6内にちょう
ど収容されている。その結果、連結具11が位置ずれ不
能とされている。
【0026】このように構成された連結具11の使用方
法について述べる。まず、上述の手順により、2つの部
品12,13を用いて連結具11をあらかじめ組み立て
ておく。次いで、アタッチメント2側の連結片4間にブ
ラケット7側の連結片9を挿入した状態で、各支軸孔
5,10にピン12を挿通させる。さらに、固定金具1
3を弾性変形させることにより、その第2端部13bを
ピン12の第2端部12b付近にまで架け渡す。そし
て、最後にピン挟持部16で第2端部12bの外周面を
挟持する。以上の結果、アタッチメント2及びシリンダ
1とブラケット7とが連結具11を介して揺動可能に連
結される。
【0027】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)本実施形態の連結具11は、固定金具13及びピ
ン12という2つの構成部品からなるものであるため、
基本的に部品点数が少なくて済みかつ構成も簡単なもの
となる。また、連結具11の製造にあたっては、ピン1
2の金具挿通孔14に固定金具13を挿通させるだけで
よい。よって、溶接工程等も不要であり、従来に比べて
確実に低コストなものとなる。なお、ばね性を有する金
属線材によって形成された固定金具13であると、外力
付加によって自身に弾性変形を起こすことができるた
め、上記の挿通作業を簡単に行うことができる。同様
に、固定金具13を架け渡す作業についても簡単に行う
ことができる。
【0028】(ロ)本実施形態の連結具11では、金具
挿通孔14に固定金具13を挿通させた場合、抜け止め
部15の存在によって、第1端部13aからのピン12
の抜けが防止される。また、固定金具13とピン12と
は完全に別体にはなっていないので、連結具11を構成
する部品を紛失するという心配もない。勿論、各屈曲部
位W2 〜W13の曲率についても上記の好適な値に設定さ
れていることから、第2端部13b側からのピン12の
抜けも確実に防止される。
【0029】(ハ)さらに、本実施形態では硬質の材料
からなるピン12を用いている。このようなピン12で
あると、外部から大きな力が加わったときでもそれに確
実に耐えうる揺動支点となる。そのため、結果的に揺動
部材間の連結信頼性に優れたものとすることができる。
また、この連結具11ではピン12及び固定金具13
は、互いにその両端部12a,12b,13a,13b
において係止した状態となることができる。よって、外
力付加時にピン12が支軸孔5,10から外れてしまう
こともない。このことも連結信頼性の向上に貢献してい
る。
【0030】(ニ)本実施形態では、ピン12の第2端
部12bにおける外周面側を挟持しうる形状に屈曲され
たピン挟持部16を係止構造として用いている。ここ
で、固定金具13はばね性を有する金属線材により形成
されているため、そのピン挟持部16は自身のばね力に
よりピン12を係脱可能にかつ確実に挟持することがで
きる。従って、後に交換等が予想されるような用途に適
した構成とすることができる。また、ピン12に対する
孔加工が1箇所で済むという利点がある。
【0031】(ホ)また、固定金具13の最も長い領域
を占める屈曲部位W4 である第4屈曲部位W4 は、アタ
ッチメント2の外周面に設けられた収容溝6内にちょう
ど収容可能になっている。従って、連結具11の位置ず
れが未然に防止されることに加え、連結具11の収まり
がよくなり凹凸が少なくなり外観が向上する。 [第2の実施形態]次に、第2の実施形態の揺動部材用
連結具21を図4,図5に基づいて説明する。なお、実
施形態1と共通する構成については同じ部材番号を付す
程度に止め、その詳細な説明は割愛する。
【0032】本実施形態の連結具21は、基本的にピン
22及び固定金具23という2つの部品により構成され
ている。この点については実施形態1と同様である。こ
のピン22の場合、第1端部22aに金具挿通孔14が
透設されていることに加え、第2端部22bには金具係
止孔24が形成されている。この金具係止孔24は、固
定金具23の第2端部23bを挿通状態で係止させるた
めのものである。金具係止孔24はピン22の径方向に
沿って形成されていて、その両端開口はともにピン22
の外周面にある。金具係止孔24の径は金具挿通孔14
の径と同一であって、固定金具23の径よりも若干大き
い程度である。
【0033】この固定金具23は、係止構造を第2端部
23bに備えていない点で実施形態1と相違する。従っ
て、この固定金具23では屈曲部位W1 〜W8 の数も少
なく8箇所となっている。第1屈曲部位W1 は最も第1
端部23a側に位置しており、そこから第2端部23b
に向かって第2屈曲部位W2 、第3屈曲部位W3 、第4
屈曲部位W4 、第5屈曲部位W5 、第6屈曲部位W6 、
第7屈曲部位W7 、第8屈曲部位W8 というように順に
配置されている。つまり、第2端部23bの構造は、実
施形態1のそれに比べて極めて単純になっている。かか
る連結具21の組立手順は実施形態1と何ら代わりはな
いので、その説明を省略する。
【0034】このように構成された連結具21の使用方
法について述べる。まず、2つの部品22,23を用い
て連結具21をあらかじめ組み立てておく。次いで、ア
タッチメント2側の連結片4間にブラケット7側の連結
片9を挿入した状態で、各支軸孔5,10にピン22を
挿通させる。さらに、固定金具23を弾性変形させるこ
とにより、その第2端部23bをピン22の第2端部2
2b付近にまで架け渡す。そして、最後に第2端部23
bを金具係止孔24に挿通させる。なお、固定金具23
の第2端部23bの先端を、金具係止孔24に挿通した
後に略L字状等になるまで屈曲させてもよい。
【0035】以上の結果、アタッチメント2及びシリン
ダ1とブラケット7とが連結具21を介して揺動可能に
連結される。さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。
【0036】(イ)本実施形態の連結具21も実施形態
1の連結具11と基本構成を同じくしているため、実施
形態1にて列挙した作用効果(イ、ロ、ハ、ホ)と同様
の作用効果を奏する。
【0037】(ロ)特に本実施形態の構成であると、固
定金具23の第2端部23bに係止構造がないことに起
因して、固定金具23の形状がよりいっそう簡単なもの
となる。よって、低コスト化を達成するうえでも好適と
なる。
【0038】(ハ)また、固定金具23の第2端部23
bが金具係止孔24に挿通された状態となって係止する
この構成であると、構造的にみて第2端部23bがそこ
から抜けにくいものとなる。ゆえに、挿通されていない
タイプに比べて係止部分の構造が高強度になり、さらに
連結信頼性に優れたものとすることができる。
【0039】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、例えば次のような別の形態に変更すること
が可能である。 ◎ ピン12,22の材質はステンレスのみに限定され
るわけでなく、少なくとも金属線材よりも硬質のもので
あれば、例えばその他の金属材料(チタン等)やさらに
はセラミックス材料(炭化珪素等)などの使用も許容さ
れうる。
【0040】◎ 金属線材13,23の材質はピアノ線
等のような高抗張力鋼線のみに限定されるわけではな
く、好適なばね性を備えたものであれば他の材料を選択
してもよい。
【0041】◎ 収容溝6を省略した構成としたり、環
状溝17を省略した構成としてもよい。 ◎ 実施形態2の金具係止孔24のような孔構造に代
え、例えば係止のための箇所としてピン22の第2端部
22bに溝構造を切欠形成してもよい。ただし、抜けに
くさの観点からみると、やはり実施形態2の構造のほう
が好ましい。
【0042】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記
固定金具の最も長い領域を占める屈曲部位は揺動部材外
周面に設けられた収容溝内にちょうど収容可能になって
いることを特徴とする揺動部材用連結具。この構成であ
ると、連結具の位置ずれが未然に防止されることに加
え、連結具の収まりがよくなり凹凸が少なくなるので外
観が向上する。
【0043】(2) 請求項1乃至3のいずれか1項に
おいて、前記固定金具の材料である前記金属線材はピア
ノ線であり、前記ピンはステンレス製であることを特徴
とする揺動部材用連結具。この構成であると、ともに鉄
系材料なので安価に製造することができる。
【0044】(3) 請求項1乃至3のいずれか1項に
おいて、前記固定金具における屈曲部分の曲率は、前記
抜け止め部を除いて、同固定金具に沿った前記ピンの摺
動を完全に阻止しない大きさ以下に設定されていること
を特徴とする揺動部材用連結具。この構成であると、第
1端部側のみならず第2端部側からの抜けも防止される
ため、連結具を構成する部品を紛失する心配も全くなく
なる。
【0045】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「ピアノ線: 炭素0.75%〜0.85%を含有し、
均一な太さに冷間引き抜きした高抗張力鋼線をいう。」
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、構成部品を紛失する心配がないことに加
え、簡単にかつ安価に製造でき、しかも連結信頼性に優
れた揺動部材用連結具を提供することができる。
【0047】特に請求項2に記載の発明によれば、請求
項1の効果に加え、後に交換等が予想されるような用途
に適し、かつピンに対する加工が少なくて済むものとす
ることができる。
【0048】また、請求項3に記載の発明によれば、構
成部品を紛失する心配がないことに加え、より簡単にか
つ安価に製造でき、しかもより連結信頼性に優れた揺動
部材用連結具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1の実施形態を示すシリ
ンダ、アタッチメント、ブラケット及び連結具の分解斜
視図。
【図2】(a)は実施形態1の連結具の左側面図、
(b)はその右側面図、(c)はその平面図、(d)は
その正面図。
【図3】実施形態1の連結具を製造する過程を説明する
ための概略図。
【図4】実施形態2の連結具の斜視図。
【図5】(a)は実施形態2の連結具の左側面図、
(b)はその右側面図、(c)はその平面図、(d)は
その正面図。
【図6】(a)はアタッチメントを介してブラケットと
シリンダとを連結した状態を示す概略図、(b)は従来
の連結具を示す分解斜視図、(c)は従来の別の連結具
を示す斜視図。
【符号の説明】
2…第2揺動部材としてのアタッチメント、7…第1揺
動部材としてのブラケット、5,10…支軸孔、11,
21…揺動部材用連結具、12,22…ピン、12a,
22a…ピンの第1端部、12b,22b…ピンの第2
端部、13,23…固定金具、13a,23a…固定金
具の第1端部、13b,23b…固定金具の第2端部、
14…金具挿通孔、15…抜け止め部、16…係止構造
としてのピン挟持部、24…金具係止孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1揺動部材に対する第2揺動部材の揺
    動支点を兼ねるとともに前記両揺動部材同士を軸支する
    連結具であって、 ばね性を有する金属線材を屈曲させることによって形成
    された固定金具と、 前記金属線材よりも硬質の材料からなり、前記両揺動部
    材に形成された支軸孔に挿通されるピンと、 前記ピンの第1端部には金具挿通孔が透設され、その金
    具挿通孔には前記固定金具が挿通されていることと、 前記固定金具の第1端部には前記ピンが当該端部から抜
    けないようにするための抜け止め部が形成されているこ
    とと、 前記固定金具の第2端部には前記ピンの第2端部に対し
    て係脱可能な係止構造が形成されていることとを備えた
    揺動部材用連結具。
  2. 【請求項2】 前記係止構造は、前記ピンの第2端部に
    おける外周面側を挟持しうる形状に屈曲されたピン挟持
    部であることを特徴とする請求項1に記載の揺動部材用
    連結具。
  3. 【請求項3】 第1揺動部材に対する第2揺動部材の揺
    動支点を兼ねるとともに前記両揺動部材同士を軸支する
    連結具であって、 ばね性を有する金属線材を屈曲させることによって形成
    された固定金具と、 前記金属線材よりも硬質の材料からなり、前記両揺動部
    材に形成された支軸孔に挿通されるピンと、 前記ピンの第1端部には金具挿通孔が透設され、その金
    具挿通孔には前記固定金具が挿通されていることと、 前記固定金具の第1端部には前記ピンが当該端部から抜
    けないようにするための抜け止め部が形成されているこ
    とと、 前記ピンの第2端部には前記固定金具の第2端部が挿通
    状態で係止される金具係止孔が形成されていることとを
    備えた揺動部材用連結具。
JP18250397A 1997-07-08 1997-07-08 揺動部材用連結具 Pending JPH1130225A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008298181A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Nisshinbo Ind Inc 機械式ブレーキ作動装置
JP2010501047A (ja) * 2006-08-17 2010-01-14 リサーチ インスティチュート オブ インダストリアル サイエンス アンド テクノロジー 組立式鋼橋梁
WO2021054480A1 (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 日本精工株式会社 逆入力遮断クラッチ

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