JPH11299441A - 調味パン粉及びその製造方法 - Google Patents

調味パン粉及びその製造方法

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JPH11299441A
JPH11299441A JP10128331A JP12833198A JPH11299441A JP H11299441 A JPH11299441 A JP H11299441A JP 10128331 A JP10128331 A JP 10128331A JP 12833198 A JP12833198 A JP 12833198A JP H11299441 A JPH11299441 A JP H11299441A
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seasoned
bread crumbs
seasonings
spices
bread
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JP10128331A
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Atsushi Takeda
淳 武田
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Snow Brand Food Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調味料及び/又は香辛料、又はこれらとハー
ブ葉片とが塊状にならずに均一に付着しており、保存中
や輸送中あるいは調理中に剥離・脱落することのない調
味パン粉とその製造方法を提供する。 【解決手段】 油脂を付着させたパン粉に調味料、香辛
料のうちの1種以上を、所望の場合は、調味料、香辛料
のうちの1種以上とハーブ葉片とを、吸着させてなる調
味パン粉。パン粉に油脂を混合し、しかる後に調味料、
香辛料のうち1種以上を、所望の場合は、調味料、香辛
料のうち1種以上とハーブ葉片とを添加して混合する調
味パン粉の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調味パン粉及びそ
の製造方法に関する。本発明において調味パン粉とは、
パン粉に調味料及び/又は香辛料、もしくはこれらにハ
ーブ葉片を添加して味を付けてあるものをいう。
【0002】パン粉は、フライ食品等を作る際に、フラ
イ種の全面に薄くまんべんなく付着させて使用する。す
なわち、フライ食品は、フライ種に小麦粉等の打ち粉を
まぶし、溶き卵を付け、次いでこのフライ種の全面にパ
ン粉を付着させて、油中で揚げるか又は少量の油で表面
を焼いて製する。このパン粉に、あらかじめ味を付けて
おけば、手軽にフライ食品を製することができる。特
に、パン粉にバジル、パセリ、セロリ等のハーブ葉片を
添加しておくことができれば、パン粉の外観と風味は一
段と向上し、大変好ましい製品となる。
【0003】そこで、パン粉に調味料や香辛料、所望に
よりこれらとハーブ葉片を添加して味を付けておき、お
いしいフライ食品を製する試みが提案されている。しか
しながら、パン粉、調味料、香辛料、それにハーブ葉片
は、それぞれ密度や形態や大きさに違いがあるため、こ
れらの原料をただ添加混合しただけでは、保存中もしく
は輸送中又は調理中に、これらの原料どうしが、いわゆ
る粉体分離を生じ、調味パン粉としての均一性が失われ
てしまうという問題がある。
【0004】そこで従来から、泡立てた起泡剤に調味料
等とパン粉を添加混合した後乾燥して味付けパン粉を製
造する方法(特公昭55-37223)や、調味料、香辛料及び
着色料を油脂に溶解ないし分散させ、これをパン粉に攪
拌しながら徐々に加えるかスプレーして吸着させて味付
けパン粉を製造する方法(特開平3-259053)が報告され
ている。しかし、前者の方法では、工程が複雑になる
上、粉体分離を確実に回避することができない。また後
者の方法では、調味料等の塊が生じやすく、均質なもの
が得られ難い。特に、パン粉にハーブ葉片を混じる場合
や添加時の油脂の温度が60℃以下の場合には、塊の発生
が著しい。さらにこれらの方法では、軽くて飛散しやす
いハーブ葉片をパン粉の表面に付着させ続けることは困
難である。したがって、ハーブ葉片入り調味パン粉も含
めて調味パン粉として市販できるような製品は、まだ完
成されていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の状況に鑑み、本
発明は、パン粉の粒の表面に調味料及び/又は香辛料が
塊状とならずに均一に付着してあり、保存中や輸送中あ
るいは調理中に剥離・脱落することのない調味パン粉と
その製造方法を提供することを、第一の課題とする。本
発明はまた、パン粉の粒の表面に調味料及び/又は香辛
料とハーブ葉片とが塊状とならずに均一に付着してあ
り、保存中や輸送中あるいは調理中に剥離・脱落するこ
とのない調味パン粉とその製造方法を提供することを、
第二の課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明者は、種々研究の結果、油脂を他の原料と
混合してからパン粉に添加するのではなくて、まずパン
粉に油脂を付着させ、その後に他の原料を添加混合する
方法を採ることで解決できることを見いだし、本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明のうち請求項1に
記載の発明は、油脂を付着させたパン粉に調味料、香辛
料のうちの1種以上を吸着させてなる調味パン粉であ
る。
【0007】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、油脂を付着させたパン粉に調味料、香辛料のうちの
1種以上とハーブ葉片を吸着させてなる調味パンであ
る。
【0008】さらに、本発明のうち請求項3に記載の発
明は、請求項2に記載の発明において、パン粉 100重量
%に対して、油脂 3〜10重量%、調味料 5〜15重量%、
香辛料 0.1〜10重量%、ハーブ葉片 0.5〜10重量%の割
合で配合する調味パン粉である。
【0009】本発明のうち請求項4に記載の発明は、請
求項1、2又は3のいずれかに記載の発明において、遮
光性を有する包材で包装してなる調味パン粉である。
【0010】本発明のうち請求項5に記載の発明は、パ
ン粉に油脂を混合し、しかる後に調味料、香辛料のうち
1種以上を添加して混合する調味パン粉の製造方法であ
る。
【0011】本発明のうち請求項6に記載の発明は、パ
ン粉に油脂を混合し、しかる後に調味料、香辛料のうち
1種以上とハーブ葉片を添加して混合する調味パン粉の
製造方法である。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。尚、本発
明の全説明において、「%」の表示は、特に断らないか
ぎり「重量%」を意味する。
【0013】本発明において、原料として使用するパン
粉は、市販のパンの内相部を細かく崩したものでもよい
が、専用のパン粉の方が、粒揃いがよいので好ましい。
パン粉としては、通常のオーブンで作った焙焼パン粉、
電極板で加熱して作った電極パン粉、又はビスケット様
の生地を加熱し、それを砕いて作ったブレッダー等のい
ずれでもよく、さらに生状のパン粉でも、ソフトパン粉
と呼ばれるものでも、また乾燥状のものでもよい。パン
粉の大きさは、3メッシュスルーで20メッシュオンの間
の粒径のものを用途に応じて使用するとよい。
【0014】本発明において、油脂としては、例えば、
大豆油、菜種油、ひまわり油、綿実油、くるみ油、コー
ン油、オリーブ油、紅花油等の植物油、パーム油、ヤシ
油、カカオ脂等の植物脂、牛脂、豚脂、バター等の動物
脂、ショートニング、マーガリン、各種硬化油等の加工
油脂のいずれでも使用できる。すなわち、常温で液状の
もの、半固体状のもの、固体状のもののいずれでもよ
く、これらを適宜組み合わせて使用することもできる。
これらの油脂の中で、好適な例を一つを挙げるならば、
酸化安定性の高い点から、硬化油の使用が好ましい。ま
た、これらの油脂は、パン粉等と混合する時に温度が低
下する点を考慮すると、融点50℃以下のものを使用する
ことが望ましい。尚、常温で固体状又は半固体状の油脂
を使用する場合には、使用する前に加熱して溶融させて
から使用するとよい。さらに油脂の配合量としては、得
られるパン粉の外観とフライ種への付着性の点から、パ
ン粉を 100%とした時の割合で 3〜10%程度が好まし
い。
【0015】本発明において、調味料は、粉末状のもの
を使用する。粉末調味料としては、例えば、グルタミン
酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム等の化学調味料の
他、肉エキス粉、野菜エキス粉等の天然調味料、粉末み
そ、粉末しょう油等の発酵調味料、食塩、砂糖等の基本
調味料も使用できる。調味料は、これらを単独又は適宜
組み合わせて使用するが、その配合量は、パン粉 100%
に対して 0.5〜10%程度が好ましい。
【0016】本発明において、香辛料は、粉末状のもの
又はひき割り状のものを使用する。粉末香辛料として
は、例えば、ナツメグ、カルダモン、ペッパー、オール
スパイス、クローブ、セージ、タイム、バジル、セロ
リ、しそ、シナモン、ジンジャー、ガーリック、オニオ
ン、ターメリック、わさび、しょうが、ごま等を粉末に
したものが挙げられる。これらの香辛料のうちの1種又
は2種以上を適宜組み合わせて使用するとよい。その使
用量はパン粉 100%に対して 0.1〜10%程度が好まし
い。
【0017】本発明でいうハーブ葉片とは、各種の香草
・薬草の全草、葉、花、果実、根茎等を、例えば、1片
が1 〜5 mm大程度に細片化したもののことである。ハー
ブ葉片は、乾燥状のものを使用するのが好ましい。ハー
ブの種類としては、バジル、パセリ、セロリ、セージ、
タイム等の一般的なものの他、カモミール、ローズヒッ
プ、ローズマリー、ペパーミント、レモングラス、リン
デン、フェンネル、ハイビスカス、マジョラム、ラヴェ
ンダー、デイルシード等の各種のものを使用できる。本
発明では、これらのハーブを適宜組み合わせて使用する
のがよく、その配合量は、パン粉 100%に対して0.5 〜
10%程度とするのが好ましい。
【0018】本発明に係る調味パン粉の製造方法は、ま
ず、パン粉に油脂を混合し、所要に応じて十分に攪拌
し、パン粉に油脂を付着させる。その際油脂が、パン粉
の粒の表面にできるだけ均一に付着するように手早く混
合する。しかる後、この油脂を付着させたパン粉に調味
料、香辛料のうちの1種以上を添加して全体を混合・攪
拌する。そうすると、パン粉の表面に付着している油脂
によって、調味料及び/又は香辛料が、塊状にならない
でパン粉の粒の表面に均一に吸着される。調味料及び/
又は香辛料は、油脂によって常に吸着され、パン粉の粒
の表面から剥離しにくい状態に保持される。したがっ
て、微小な粉末調味料や粉末香辛料であっても、調味パ
ン粉の保存中や輸送中ないしは調理中を通して、剥離・
脱落することがない。
【0019】上記の調味パン粉にハーブ葉片を添加して
ハーブ葉片入り調味パン粉を製造する方法は、まず、上
記と同様に、パン粉に油脂を混合し、所要に応じて十分
に攪拌して、パン粉に油脂を付着させる。この際油脂
が、パン粉の粒の表面にできるだけ均一に付着するよう
に手早く混合する。しかる後、この油脂を付着させたパ
ン粉に調味料、香辛料のうち1種以上とハーブ葉片との
混合物を添加して、全体を混合・攪拌する。そうする
と、パン粉の表面に付着している油脂によって、調味料
及び/又は香辛料とハーブ葉片が、塊状にならないでパ
ン粉の粒の表面に均一に吸着される。調味料及び/又は
香辛料とハーブ葉片は、油脂によって常に吸着され、パ
ン粉の粒の表面から剥離しにくい状態に保持される。し
たがって、軽くて飛散しやすいハーブ葉片が混じている
場合であっても、調味パン粉の保存中や輸送中ないしは
調理中を通して、剥離・脱落することがない。
【0020】本発明では、油脂を付着させたパン粉の表
面に、調味料と香辛料を適宜組み合わせて、又は調味料
だけ、もしくは香辛料だけを吸着させてもよい。またハ
ーブ葉片を添加する場合は、調味料と香辛料とハーブ葉
片、調味料とハーブ葉片、香辛料とハーブ葉片の組み合
わせにしてもよい。
【0021】得られた調味パン粉製品は、油脂の酸化を
抑制するために、またハーブ葉片の緑色を維持するため
に、遮光性を有する包材、例えば、アルミ蒸着材やアル
ミラミネート材で製した袋等で包装し密封するか、又は
透明袋に充填し密封したものをカートンケースに梱包す
ることが好ましい。
【0022】
【発明の効果】かくして得られた調味パン粉製品は、小
麦粉等の打ち粉をまぶし溶き卵を付けたフライ種の全面
に付着させて、油中で揚げるか又は少量の油で表面を焼
いて、フライ食品を製するのに使用される。本発明の調
味パン粉は、従来品のように、保存中や輸送中又は調理
中において調味料及び/又は香辛料、もしくはこれらと
ハーブ葉片とが剥離・脱落することがなく、したがっ
て、保存中や輸送中又は調理中における味のムラが生じ
ないので、いつでも安心して使用することができる。ま
た、本発明の調味パン粉を使用すると、ころもにハーブ
葉片が入っているフライ食品を簡便に作ることができ、
ハーブ特有の香りと彩りのフライ食品を容易に楽しむこ
とができる。本発明の調味パン粉を使用すると、従来の
ようにフライ種に下味を付ける必要がないので、はなは
だ簡便にフライ食品を作ることができる。また得られる
フライ食品は、ソース等の調味料を付ける必要がないの
で、いつでも、どこででも、そのまま簡便に食べること
ができる。さらに、ソース等の調味料液に浸す必要がな
いので、フライ食品特有のバリッとした食感をそのまま
楽しむことができる。
【0023】
【発明の実施の態様】以下、実施例と試験例をもって、
本発明をさらに説明する。
【0024】
【実施例1】小麦粉に 3%のイーストを加え、中種法に
よって発酵させ、オーブンで焼いた後放冷、粉砕、乾燥
して製した10〜15メッシュのパン粉 100%に、大豆油
7.5%を手早く混合して攪拌し、パン粉の粒の表面に均
一に大豆油を付着させた。次いで、食塩 7.5%、ガーリ
ックの粉末 6%、1 〜5 mm大のバジル葉片 4%を混合し
たものをこのパン粉にふりかけ、手早く攪拌した。パン
粉の粒の表面に付着している大豆油によって食塩、ガー
リック粉末、バジル葉片は均一に吸着され、バジル葉片
入り調味パン粉が製せられた。
【0025】
【実施例2】小麦粉に 3%のイーストを加え、直捏法に
よって発酵させ、電極法で焼いた後放冷、粉砕、乾燥し
て製した 5〜15メッシュのパン粉 100%に、加熱溶融し
た牛脂 6.5%を手早く混合して攪拌し、パン粉の粒の表
面に均一に溶融牛脂を付着させた。次いで、食塩12.5
%、ジンジャーの粉末 5%、1 〜5 mm大のパセリ葉片 3
%を混合したものをこのパン粉にふりかけ、手早く攪拌
した。パン粉の粒の表面に付着している溶融牛脂によっ
て食塩、ジンジャー粉末、パセリ葉片は均一に吸着さ
れ、パセリ葉片入り調味パン粉が製せられた。
【0026】
【試験例1】実施例1と実施例2で製した調味パン粉に
ついて、各原料の中で最も密度の高いものは食塩である
ことから、各原料の混合付着の均一度を塩分測定によっ
て判断することにした。測定結果を表1に示す。
【0027】
【表1】 実施例1 実施例2 塩分実測値(%) 平均 7.6 11.1 (n =10) 範囲 6.9 〜 8.0 10.4 〜 11.6 塩分計算値(%) 7.7 11.3 塊の有無 無し 無し
【0028】表1の結果について、実施例1、実施例2
とも、塩分の実測値は計算値にきわめて近く、また塩分
のばらつきも小さかった。さらに塊もないことから、原
料の混合付着状態の良好な調味パン粉を得ることができ
たことが確認された。
【0029】
【試験例2】実施例1の調味パン粉を製造する際に、大
豆油を添加する温度を45℃、60℃、75℃の 3とおりに変
えて、塊の発生の有無を観測した。その結果は、いずれ
の場合でも、塊は生じていないことが確認された。
【0030】
【試験例3】塩、こしょうで下味を付けた牛肉片に小麦
粉と溶き卵を付け、通常のパン粉をまぶしてフライした
牛肉フライAと、下味を付けていない牛肉片に小麦粉と
溶き卵を付け、実施例2で製した調味パン粉をまぶして
フライした牛肉フライBについて、熟練したパネラー10
名により、最高を 5点とし最低を 1点とする試食評価を
行ない、表2の結果を得た。
【0031】
【表2】 牛肉フライA 牛肉フライB (通常パン粉使用) (調味パン粉使用) 外観 (平均点) 3.5 3.9 風味 (平均点) 3.7 4.3 n = 10 外観、風味とも、本発明の調味パン粉を使用した牛肉フ
ライBの方が良好な評価を得ていることが確認された。
【0032】
【比較例1】実施例1で使用したのと同種・同量の原料
を使用し、製法を変えて調味パン粉を製した。(以下
は、パン粉 100%とした場合の配合量である。) すなわち、大豆油 7.5%に、食塩 7.5%、ガーリックの
粉末 6%、1 〜5 mm大のバジル葉片 4%を十分に溶解・
分散させ、その後ただちに、実施例1で使用したパン粉
100%にこの混合物を添加混合して、バジル葉片入り調
味パン粉Aを製した。
【0033】
【比較例2】また、大豆油を使用することなく、すなわ
ち、食塩 7.5%、ガーリックの粉末6%、1 〜5 mm大の
バジル葉片 4%を十分に溶解・分散させ、その後ただち
に、実施例1で使用したパン粉 100%にこの混合物を添
加混合して、バジル葉片入り調味パン粉Bを製した。
【0034】
【試験例4】比較例1と比較例2で製した調味パン粉に
ついて、各原料の中で最も密度の高いものは食塩である
ことから、試験例1と同様に、各原料の混合付着の均一
度を塩分測定によって判断することにした。測定結果を
表3に示す。
【0035】
【表3】 比較例1 比較例2 (調味パン粉A) (調味パン粉B) 塩分実測値(%) 平均 7.9 7.7 (n =10) 範囲 6.6 〜 9.5 4.6 〜 9.1 塊の有無 無し 無し 塊の塩分(%) 19 〜 30 ───
【0036】表3の結果について、比較例1(調味パン
粉A)、比較例2(調味パン粉B)とも、実施例1に比
べて、塩分の実測値のばらつきが大きく、また塊も生じ
ていることから、各原料が均一に混合されていないこと
が確認された。また、塊の部分の塩分は19〜30%もあ
り、他の部分とは大きくかけ離れていることが確認され
た。
【0037】
【試験例5】比較例1の調味パン粉Aを製造する際に、
大豆油を添加する温度を45℃、60℃及び75℃の3とおり
に変えて、塊の発生の有無を観測し、塊の塩分を測定し
た。その結果は、表4に示すとおりで、塊の発生が多く
みられ、不良であった。
【表4】 45℃添加 60℃添加 75℃添加 塩分実測値(%) 平均 7.9 8.1 7.0 (n =10) 範囲 4.4 〜 9.2 6.9 〜 9.4 6.6〜10.3 塊の数 (30g 中) 280 260 55 塊の塩分範囲(%) 17.7 〜23.6 16.8 〜28.1 24.8〜34.0

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂を付着させたパン粉に調味料、香辛
    料のうちの1種以上を吸着させてなる調味パン粉。
  2. 【請求項2】 油脂を付着させたパン粉に調味料、香辛
    料のうちの1種以上とハーブ葉片を吸着させてなる調味
    パン粉。
  3. 【請求項3】 パン粉 100重量%に対して、油脂 3〜10
    重量%、調味料 5〜15重量%、香辛料 0.1〜10重量%、
    ハーブ葉片 0.5〜10重量%の割合で配合する請求項2に
    記載の調味パン粉。
  4. 【請求項4】 遮光性を有する包材で包装してなる請求
    項1、2又は3のいずれかに記載の調味パン粉。
  5. 【請求項5】 パン粉に油脂を混合し、しかる後に調味
    料、香辛料のうち1種以上を添加して混合する調味パン
    粉の製造方法。
  6. 【請求項6】 パン粉に油脂を混合し、しかる後に調味
    料、香辛料のうち1種以上とハーブ葉片を添加して混合
    する調味パン粉の製造方法。
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