JPH11294535A - 防振ブシュおよび締結装置 - Google Patents

防振ブシュおよび締結装置

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JPH11294535A
JPH11294535A JP9744298A JP9744298A JPH11294535A JP H11294535 A JPH11294535 A JP H11294535A JP 9744298 A JP9744298 A JP 9744298A JP 9744298 A JP9744298 A JP 9744298A JP H11294535 A JPH11294535 A JP H11294535A
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vibration
bolt
fixed
nut
hole
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JP9744298A
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Kiyoshi Okura
清 大倉
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は組み立て作業が容易で振動伝播抑制作
用を維持できるる防振ブシュおよびこの防振ブシュを用
いた締結装置を提供することを課題とする。 【解決手段】ボルト1およびナット2とを締結して部材
を固定する締結装置において、固定すべき部材の孔に配
置されボルトが挿通される本体部11aと、この本体部
の一端に形成され固定すべき部材の外側に位置してボル
トの頭部またはナットに押圧されてこれを固定すべき部
材に対して受け止める鍔形受け座部11bと、本体部の
他端において本体部の周方向に並べて形成された本体部
の軸方向に延びる短冊状の複数の弾性片からなり前記固
定すべき部材の外側に延び出てナットまたは前記ボルト
の頭部に押圧されて放射状に広がってこれを固定すべき
部材に対して受け止める花弁形受け座部11dとを有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防振ブシュおよびこ
の防振ブシュを用いた締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボルトおよびこのボルトに螺合するナッ
トを用いて各種機械装置や構造物を基礎や架台に固定す
る締結装置では、各種機械装置や構造物に発生する振動
が基礎や架台へ伝播することを抑えるために防振部材を
組合せた防振形とした形式のものがある。
【0003】従来、この防振形の締結装置として図6に
示す構成のものがある。図6は例えば機械装置を防振プ
レートを介して基礎に固定する場合を示している。図6
において51は機械装置、52はこの機械装置51に設
けた脚体51aの下端に設けた支持プレート、53は地
上などに設置された基礎である。機械装置51の支持プ
レート52は防振材からなる防振プレート54を挟んで
基礎53上に配置されている。そして、締結装置は、機
械装置51の支持プレート52と防振プレート54と基
礎53とを一体に固定する。なお、締結装置を設けるた
めに、基礎53、防振プレート54および支持プレート
52において同一垂直線に関して孔55a,55b.5
5cが形成され、これら各孔によって支持プレート5
2、基礎53および防振プレート54を上下方向に貫通
する孔55が構成されている。
【0004】締結装置は次に述べるように構成されてい
る。図中1は金属からなるボルトで、これは公知のよう
にねじが形成された軸部1aと、この軸部1aの基端に
連結する頭部1bを有している。ボルト1は軸部1aを
例えば基礎53の下側から支持プレート52、基礎53
および防振プレート54を貫通する孔55に挿通してお
り、頭部1bが基礎53の下側に位置している。2はナ
ットで、これは孔55から支持プレート52の上側に突
出する軸部1aの先端部に螺合されるものである。4は
ゴムなどの防振材料により形成された円形をなす防振座
で、これは支持プレート52の厚さ程度の長さを有する
短い円筒体をなす軸部4aを有している。この防振座4
は2個用意されている。1個の防振座4は基礎53下面
に配置され、軸部4aが孔55の下端開口に嵌合されて
ボルト1の軸部1aが挿通している。すなわち、この防
振座4はボルト1の頭部1aと基礎53との間に挟まれ
て押圧され基礎53に対してボルト1の頭部1aを受け
止めている。他の防振座4は支持プレート52上面に配
置され、軸部4aが孔55の上端開口に嵌合されてボル
ト1の軸部1aが挿通している。すなわち、この防振座
4はナット2と支持プレート52との間に挟まれて押圧
され支持プレート52に対してナット2を受け止めてい
る。なお、3はボルト1の頭部1bと防振座4との間、
およびナット2と防振座4との間に介在されて前記ボル
ト1の軸部1aに嵌合された座金である。
【0005】すなわち、この締結装置を組み立てる場合
には、防振座4を基礎53の孔55下端開口と支持プレ
ート52の孔55上端開口に夫々嵌合する。ボルト1の
軸部1aを基礎53の下側から下端の防振座4、孔55
および上端の防振座4に挿通して支持プレート52の上
側へ突出させるとともに、頭部1bを座金3を介して防
振座4に当接する。支持プレート52の上側に突出する
ボルト1の軸部1aにナット2を螺合して座金3を介し
て防振座4に当接して締付ける。このようにボルト1と
ナット2とを締結して基礎53、防振プレート54およ
び支持プレート52を一体に締付け固定し、機械装置5
1を基礎53に固定する。
【0006】そして、機械装置51に発生する振動は防
振プレート54によって吸収されて支持プレート52か
ら基礎53へ伝播することを阻止される。また、締結装
置では基礎53の孔55下端開口と支持プレート52の
孔55上端開口に夫々嵌合した防振座4により吸収さ
れ、機械装置51の振動がナット2およびボルト1を介
して基礎53へ伝播することを抑制される。
【0007】また、従来の防振形締結装置の形態として
図7に示す構成のものがある。図7において図6と同じ
部分は同じ符号を付して示している。ここでは、図6で
示す締結装置で用いた鍔部を有する防振座の代りに、軸
部を持たない防振座5がボルト1の頭部1bと基礎53
との間、およびナット2と支持プレート52との間に介
在されている。また、基礎53、防振プレート54およ
び支持プレート52を貫通する孔55の長さに相当する
長さをもった円筒体からなる防振ブシュ6を孔55の内
部に配置されて、この防振ブシュ6の内部にボルト1の
軸部1aが挿通されている。この防振座5と防振ブシュ
6とにより吸収され、機械装置51の振動がナット2お
よびボルト1を介して基礎53へ伝播することを抑制さ
れる。なお、固定する対象物は機械装置に限定されず、
配管などの構造物であっても良く、また基礎に限定され
ず架台などの構造物であっても良い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す構
造の防振形締結装置では、防振座4の配置状態、ナット
2の締付け状態によっては、防振座4の軸部4aが孔5
5の内部に入らなかったり、防振座4に加わる不均一な
力により引き千切られてしまうことがある。この場合に
は基礎53、支持プレート52とボルト1およびナット
2とが直接接触してしまい、防振座4による振動伝播抑
制作用が低減して機械装置51の振動が基礎53へ伝播
する度合いが増大する。図6に示す構造の防振形締結装
置では、固体する複数の部材に貫通して形成した孔55
の上端開口と下端開口に夫々防振座を配置してボルト1
とナット2を締結するために、防振座4を固定する部材
に組み込む作業に多くの手数がかかり締結装置の組み立
て作業が面倒である。
【0009】また、図7に示す構造の防振形締結装置に
おいても図6に示す構造の防振形締結装置と同様に防振
座5による振動伝播抑制作用が低減するとともに、防振
座5に加えて防振ブシュ6を孔55に挿入する必要があ
るために組み立て作業が面倒であるとい問題がある。
【0010】本発明は前記事情に基いてなされたもの
で、組み立て作業が容易であるとともに防振部材による
優れた振動伝播抑制作用を得ることができる防振ブシュ
を提供することを課題とする。また、本発明は前記防振
ブシュを用いた防振形の締結装置を提供することを課題
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の防振ブ
シュは、固定すべき複数の部材に貫通して形成した孔に
軸部が挿通されたボルトと、前記固定すべき部材の外側
で前記孔から突出するボルトの軸部に螺合するナットと
を締結して前記固定すべき部材を固定する締結装置にお
いて、防振材により形成された筒形をなし前記固定すべ
き部材の孔に挿入配置されるとともに内部に前記ボルト
の軸部が挿通される本体部と、この本体部の一端に形成
され前記固定すべき部材の外側に位置して前記ボルトの
頭部または前記ナットに押圧されてこれを前記固定すべ
き部材に対して受け止める鍔形受け座部と、前記本体部
の他端において前記本体部の周方向に並べて形成された
前記本体部の軸方向に延びる短冊状の複数の弾性片から
なり前記固定すべき部材の外側に延び出て前記ナットま
たは前記ボルトの頭部に押圧されて放射状に広がってこ
れを前記固定すべき部材に対して受け止める花弁形受け
座部とを有することを特徴とする。
【0012】請求項2の発明の締結装置は、固定すべき
複数の部材に貫通した形成した孔に軸部が挿通されたボ
ルトと、前記固定すべき部材の外側で前記孔から突出す
るボルトの軸部に螺合され前記ボルトとともに締結して
前記固定すべき部材を固定するナットと、請求項1に記
載の防振ブシュと、前記防振ブシュの本体部にその外側
で嵌合されて前記固定すべき部材の孔の内部に配置され
る補強円筒とを具備することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。この実施の形態は、前述し
た従来の形態に基くもので、機械装置を防振プレートを
介して基礎に固定する場合を対象にしている。ここで、
図1は締結装置を示す断面図、図2は締結装置に設ける
防振ブシュの花弁形受け座部の使用状態を示す平面図、
図3(a)は防振ブシュを示す断面図、図3(b)は防
振ブシュを示す平面図である。図1ないし図3において
図6と同じ部分は同じ符号を付して示している。図中5
1は機械装置、52は支持プレート、53は基礎、54
は防振プレート、55は孔部55a〜55cからなる孔
55である。
【0014】本発明が対象とする締結装置について図3
を参照して説明する。ここでも図1ないし図3において
図6と同じ部分は同じ符号を付して示している。すなわ
ち、1は軸部1aと頭部1bを有するボルト、2はナッ
ト、3は座金である。次にこの締結装置に用いる防振ブ
シュ11について説明する。この防振ブシュ11はゴム
などの弾性および優れた振動吸収性を有する材料(防振
材料)で形成されており、本体部11a,鍔形受け座部
11bおよび花弁形受け座部11dを有している。本体
部11aは支持プレート52、基礎53および防振プレ
ート54を貫通する孔55の長さにほぼ相当する長さと
を有する孔55の直径より小さい外径を有する両端開口
円筒体をなすものである。鍔形受け座部11bはこの本
体部11aの一端に形成された円板形をなすもので、座
金3の外径より大きい直径と必要な振動伝搬抑制作用を
発揮できる所定の厚さを有するものである。すなわち、
鍔形受け座部11bは孔55の外側に位置して例えばボ
ルト1の頭部1bを受けることが可能なものである。
【0015】花弁形受け座部11dは、本体部11aの
他端において本体部の軸方向に延びる短冊状をなす複数
の弾性片11cを本体部1の周方向に並べて形成して構
成されるものであり、複数の弾性片11cは後述するよ
うに防振ブシュ11を孔55に挿入した状態で孔55か
ら突出して座金3の外周より外側へ広がるのに必要な長
さを有している。すなわち、花弁形受け座部11dは本
体部11aの一端をそのまま軸方向に延長するととも
に、この延長部に軸方向に延びる複数のスリット12を
円周方向に並べて形成して複数の弾性片11cに分割し
た構成をなすものであり、常時は複数の弾性片11cが
弾性により筒状に閉じており、後述するように例えばナ
ット2の締結により座金3を介して押圧されることによ
り複数の弾性片11cが折り曲げられて放射状に開いて
座金3を介してナット2を受けることが可能なものであ
る。
【0016】このような防振ブシュ11を備えた締結装
置を組み立てる場合について図1を参照して説明する。
ここでは、ボルト1と防振ブシュ11を基礎53側から
孔55に挿入して組み立てる。まず、基礎53の下側に
おいて、防振ブシュ11の本体部11aを花弁形受け座
部11dを上側にして基礎53、防振プレート54およ
び支持プレート52を貫通して形成された孔55の内部
に挿入する。防振ブシュ11の本体部11aは鍔形受け
座部11bが基礎53の下面に当接するまで挿入し、花
弁形受け座部11dを孔55の上端から支持プレート5
2の上側へ突出させる。次いで、軸部1aに座金3を嵌
合して頭部1bで支持したボルト11を用意し、基礎5
3の下側においてボルト1の軸部1aを防振ブシュ11
の本体部11aの内部に挿入する。ボルト1の軸部1a
は座金3が防振ブシュ11の鍔形受け座部11bに当接
するまで挿入し、軸部1aの先端を防振ブシュ11の花
弁形受け座部11dに位置させる。この状態は図3
(a)でも示される。次いで、防振ブシュ11の花弁形
受け座部11dを形成する複数の弾性片11cを夫々本
体部11aの軸線を中心として外側へ湾曲するように弾
性変形させて花弁形受け座部11d全体として各弾性片
11cを放射状(花弁形)に開放する。これによりボル
ト1の軸部1aの先端部を露出させる。次いで、ボルト
1の軸部1aの先端部に座金3とともにナット2を螺合
して締付ける。ナット2の締付けにより座金3が放射状
(花弁形)に開放している花弁形受け座部11dの各弾
性片11cを上側から押圧してさらに広げて支持プレー
ト52の上面上に押し付ける。
【0017】これによりボルト1とナット2とを締結し
て基礎53、防振プレート54および支持プレート52
を一体に締付け固定して機械装置51を基礎53に固定
する。この場合、防振ブシュ11の鍔形受け座部11b
はボルト1の頭部1bにより基礎53の下面に押し付け
られて、ボルト1の頭部1bを基礎53に対して弾性力
で受け止めている。このため、鍔形受け座部11bは、
ボルト1を確実に締付けることができるだけでなく、ボ
ルト1の頭部1bおよび座金3が基礎53に接触するこ
とがないようにしている。また、防振ブシュ11の花弁
形受け座部11dは各弾性片11cがナット2により支
持プレート52の上面に押し付けられて、ナット2を支
持プレート52に対して弾性力で受け止めている。この
ため、花弁形受け座部11dは、ナット2を確実に締付
けることができるだけでなく、ナット2および座金3が
支持プレート52に接触することがないようにしてい
る。また、防振ブシュ11の本体部11aは孔55の内
部にあってボルト1の軸部1aを囲むことにより、軸部
1aが基礎53、防振プレート54および支持プレート
52に接触しないようにしている。従って、機械装置5
1で発生した振動は防振ブシュ11の本体部11a、鍔
形受け座部11bおよび花弁形受け座部11dの各弾性
片11cに吸収、遮断されてボルト1およびナット2を
介して基礎53へ伝播することを抑制できる。
【0018】そして、防振ブシュ11は基礎53、防振
プレート54および支持プレート52に貫通して形成し
た孔55に挿通する本体部11aの一端に鍔形受け座部
11bを形成し、他端に花弁形受け座部11dを形成し
たものである。このため、締結装置を組み立てる時に防
振ブシュ11の本体部11aを孔55に挿入することに
より、同時に鍔形受け座部11bと花弁形受け座部11
dを孔55に組み込むことができ、従来のように2個の
防振部材夫々個別に孔55に組み込む場合に比較して簡
単に防振ブシュ11を孔55に組み込むことができる。
これにより、締結装置全体の組み立て作業が容易とな
る。
【0019】そして、防振ブシュ11は本体部11aを
孔55に挿入することにより、孔55の内部全体に挿入
することができる。また、防振ブシュ11では複数の弾
性片11cを集合してなる花弁形受け座部11dを有
し、この花弁形受け座部11dの複数の弾性片11cは
支持プレート52の表面上で弾性により放射状に開いて
ナット2を受け止めている。すなわち、花弁形受け座部
11dの複数の弾性片11cは外力の作用の仕方に応じ
て自由に弾性変形してこれを吸収し、支持プレート52
に対してナット2を受け止めている。このため、ボルト
1の軸部1aの傾きなどの原因により座金3が各弾性片
11cに片当りするなどしてナット2に締付け力が不均
一な状態で各弾性片11cに加わった場合でも、各弾性
片11cは自由に弾性変形して不均一な締付け力を受け
入れナット2およびその座金3が支持プレート52の表
面に直接接触しないように受け止める、従って、ボルト
1およびナット2の向きなどの条件によって防振ブシュ
11に加わった無理な外力を花弁形受け座部11dで吸
収して、花弁形受け座部11dをはじめとして防振ブシ
ュ11に各部分が千切れるなどの破損が発生することを
防止できる。従って、防振ブシュ11は外的条件に影響
させずにボルト1およびナット2を固定すべき物体に接
触することを防止して振動伝播抑制作用を維持できる。
【0020】図4および図5は第2の実施の形態を示し
ており、この図4および図5において図1および図3と
同じ部分は同じ符号を付して示している。図4は締結装
置を示す断面図、図5(a)は防振ブシュを示す断面
図、図5(b)は防振ブシュを示す平面図である。
【0021】この実施の形態では、第1の実施の形態に
示す締結装置において防振ブシュ11の本体部11aに
金属や合成樹脂などの機械的強度が大なる材料からなる
補強円筒13を組合せている。この補強円筒13は本体
部11aの外径より大きな内径と本体部11aの長さに
ほぼ相当する長さを有しており、本体部11aの外側に
嵌合して孔55の内部に配置される。そして、補強円筒
13は防振ブシュ11の本体部11aが孔55の内周面
を形成する基礎53、防振プレート54および支持プレ
ート52に直接接触して破損することを防止するもので
ある。従って、この締結装置は、第1の実施の形態にお
ける効果に加えて防振ブシュ11の本体部11aが孔5
5の内周面との接触による破損を防止し、本体部11a
が孔55の内周面に接触して振動伝播抑制作用が低下す
ることを防止できる。なお、この実施の形態では、防振
ブシュ11の鍔形受け座部11bの下面に金属からなる
座金14を適宜な手段を用いて固定している。
【0022】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されずに、種々変形して実施することができる。例え
ば、ボルトは基礎53側から挿通することに限定され
ず、支持プレート52側から挿通するようにしても良
い。防振ブシュ11は基礎53側から挿通することに限
定されず、支持プレート52側から挿通するようにして
も良い。すなわち、防振ブシュ11の花弁形受け座部1
1dはナット2で押圧することに限定されず、ボルト1
の頭部で押圧しても良い。固定する対象物は機械装置に
限定されず、配管などの構造物であっても良く、また固
定する対象物は基礎に限定されず架台などの構造物で固
定しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防振ブシュ
によれば、固定すべき部材に容易に組み込むことができ
締結装置の組み立て作業を容易することができ、また不
均一な状態で加わる外力による破損を防止して締結装置
を構成するボルトおよびナットに対する振動伝播抑制作
用を維持できる。そして、本発明の締結装置によれば、
前記防振ブシュを用いることにより防振形としての信頼
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における締結装置を
示す断面図。
【図2】同実施の形態における締結装置に用いる防振ブ
ッュを示す平面図。
【図3】同実施の形態における締結装置に用いる防振ブ
ッュを示す図。
【図4】第2の実施の形態における締結装置を示す断面
図。
【図5】同実施の形態における締結装置に用いる防振ブ
ッュを示す図。
【図6】従来の形態における締結装置を示す断面図。
【図7】従来の形態における締結装置を示す断面図。
【符号の説明】
1…ボルト、 2…ナット、 3…座金、 11…防振ブシュ、 11a…ブシュ本体、 11b…鍔形受け座部、 11c…弾性片、 11d…花弁形受け座部、 12…スリット、 13…補強円筒、 14…固定座金、 51…機械装置、 52…支持プレート、 53…基礎、 54…防振プレート、 55…孔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定すべき複数の部材に貫通して形成し
    た孔に軸部が挿通されたボルトと、前記固定すべき部材
    の外側で前記孔から突出するボルトの軸部に螺合するナ
    ットとを締結して前記固定すべき部材を固定する締結装
    置において、防振材により形成された筒形をなし前記固
    定すべき部材の孔に挿入配置されるとともに内部に前記
    ボルトの軸部が挿通される本体部と、この本体部の一端
    に形成され前記固定すべき部材の外側に位置して前記ボ
    ルトの頭部または前記ナットに押圧されてこれを前記固
    定すべき部材に対して受け止める鍔形受け座部と、前記
    本体部の他端に前記本体部の周方向に並べて形成された
    前記本体部の軸方向に延びる短冊状の複数の弾性片から
    なり前記固定すべき部材の外側に延び出て前記ナットま
    たは前記ボルトの頭部に押圧されて放射状に広がってこ
    れを前記固定すべき部材に対して受け止める花弁形受け
    座部とを有することを特徴とする防振ブシュ。
  2. 【請求項2】 固定すべき複数の部材に貫通した形成し
    た孔に軸部が挿通されたボルトと、前記固定すべき部材
    の外側で前記孔から突出するボルトの軸部に螺合され前
    記ボルトとともに締結して前記固定すべき部材を固定す
    るナットと、請求項1に記載の防振ブシュと、前記防振
    ブシュの本体部にその外側で嵌合されて前記固定すべき
    部材の孔の内部に配置される補強円筒とを具備すること
    を特徴とする締結装置。
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