JPH11292968A - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents

電子部品およびその製造方法

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JPH11292968A
JPH11292968A JP10509798A JP10509798A JPH11292968A JP H11292968 A JPH11292968 A JP H11292968A JP 10509798 A JP10509798 A JP 10509798A JP 10509798 A JP10509798 A JP 10509798A JP H11292968 A JPH11292968 A JP H11292968A
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polyimide
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Minoru Matsubara
稔 松原
Yasutake Inoue
靖健 井上
Mayumi Tsunoda
真由美 角田
Igor Rozhanski
イーゴリ ロジャンスキー
Kohei Goto
幸平 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れるとともに、比誘電率の値が低
い電気絶縁材料を構成成分として含有する電子部品およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
位を含むポリイミドからなる電気絶縁材料を構成成分と
して含有することを特徴とする電子部品。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリイミドからな
る電気絶縁材料を構成成分として含有する電子部品およ
びその製造方法に関する。さらに詳しくは、耐熱性に優
れるとともに、誘電率の値が低い電気絶縁材料を構成成
分として含有する電子部品およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種電気部品や電子部品に用いられるL
SI(大規模集積回路)等の半導体装置は、微細加工技
術の進歩によって、高集積化、多機能化、高性能化の一
途を辿っている。その結果、回路抵抗(以下、「寄生抵
抗」と称する場合もある。)や配線間のコンデンサー容
量(以下、「寄生容量」と称する場合もある。)が増大
し、それに伴って消費電力が増すだけではなく、入力信
号に対する遅延時間も増大している。そのため、半導体
装置における信号スピードが低下する大きな要因となっ
ており、その解決が大きな課題となっている。
【0003】このような信号スピードの低下を抑える方
策として、上述した寄生抵抗や寄生容量を小さくするこ
とが提案されており、その一つとして、配線と配線との
間、あるいは配線の周辺を、低誘電率の層間絶縁膜で覆
うことにより寄生容量を下げて、半導体装置における信
号の高速化に対応しようとしている。
【0004】具体的には、従来の代表的な層間絶縁膜で
ある二酸化ケイ素(SiO2 )からなる無機膜を、低誘
電率の有機膜に代える試みがなされている。そして、こ
の有機膜の材料としては、半導体装置における信号の高
速化に対応するため、優れた電気絶縁性や低誘電性が要
求されており、また、実装基板製造時の薄膜化工程の際
や、チップ接続あるいはピン付け等の際の熱処理(加熱
工程)にも耐えられる優れた耐熱性も必要とされてい
る。
【0005】ここで、代表的な低誘電性の有機膜材料と
して、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に代表
されるフッ素樹脂が知られている。しかしながら、フッ
素樹脂は一般的な有機溶媒に対して不溶であり、加工性
や取り扱い性に問題があり、また、電子部品の多様な用
途に展開するためには、特殊な組成物と必要があり、経
済的にも不利であるという問題があり、フッ素樹脂は、
非常に限られた範囲においてのみ使用されていた。
【0006】また、耐熱性の高い有機膜材料としてポリ
イミド樹脂が知られており、特に耐熱性の高いポリイミ
ド樹脂として、アミン化合物として9、9−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレンを用
い、酸無水物としてピロメリット酸二無水物、3、
3’、4、4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、3、3’、4、4’−ジフェニルスルホンテトラカ
ルボン酸二無水物および3、3’、4、4’−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物等を用い、これらを反
応させることに得られるポリイミド樹脂が知られている
(J.Polymer Sci.、Part A:Polymer Chemistry、Vol.
31、2153-2163(1993))。しかしながら、かかるポリイ
ミド樹脂は耐熱性には優れているものの、比誘電率の値
は2.9〜3.5の範囲内であり、信号スピードの高速
化を図った半導体装置の層間絶縁膜としては、未だ満足
しうるものではなかった。また、かかるポリイミド樹脂
は有機溶媒に対する溶解性に乏しいため、均一な薄膜と
することが困難であり、加工性や取り扱い性に劣るとい
う問題も見られた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みなされたものであり、特定の芳香族ジアミン化合
物と特定の芳香族テトラカルボン酸化合物とを反応させ
ることにより得られるポリイミドが、比誘電率の値が低
く、優れた耐熱性や溶媒に対する溶解性を示すことを見
出し、本発明を完成させたものである。したがって、本
発明は、誘電率(比誘電率)の値が低く、かつ高度の耐
熱性を有し、しかも各種溶媒に対する溶解性にも優れ
た、特性のバランスに優れたポリイミドからなる電気絶
縁材料を構成成分として含有する電子部品およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、電気絶縁材料を構成成分として含
有する電子部品であり、下記一般式(1)で表される繰
り返し単位を含むポリイミド(以下、本ポリイミドと称
する。)からなる電気絶縁材料(以下、本電気絶縁材料
と称する。)を含有することを特徴とする。
【0009】
【化18】
【0010】[一般式(1)において、Xは、下記X−
1〜X−6から選択される基であり、Yは、下記Y−1
〜Y−3から選択される基であり、XおよびYの少なく
とも一方はフルオレン骨格を有する基である。また、X
−1〜X−4、Y−1およびY−3中の、R1 〜R9
は、それぞれアルキル基、アリール基、アリールアルキ
ル基またはハロゲン化アルキル基であり、n、m、p、
q、s、t、wおよびzは、繰り返し数であり、それぞ
れ0〜2の整数であり、rは繰り返し数であり1〜2の整
数である。]
【0011】
【化19】
【0012】
【化20】
【0013】[X−2において、記号Dは、 −CYY´− で表わされる基(YおよびY´は、それぞれアルキル基
またはハロゲン化アルキル基を表す。)、
【0014】
【化21】
【0015】で表わされる基、
【0016】
【化22】
【0017】で表わされる基、
【0018】
【化23】
【0019】で表わされる基である。]
【0020】
【化24】
【0021】
【化25】
【0022】
【化26】
【0023】
【化27】
【0024】
【化28】
【0025】
【化29】
【0026】[Y−2において、記号Aは、 −O−、−C(CH32−または−C(CF32− で表わされる基であり、uは、繰り返し数であり、0ま
たは1である。]
【0027】
【化30】
【0028】[Y−3において、記号Bは、 −C(CH32−、 −C(CF32−、 −O−、
【0029】
【化31】
【0030】
【化32】
【0031】で表わされる基であり、vは、繰り返し数
であり、0または1である。]
【0032】また、本発明の電子部品における電気絶縁
材料を構成するにあたり、一般式(1)において、Xが
X−1〜X−6から選択された少なくとも一つであり、
YがY−1およびY−2またはいづれか一方であること
が好ましい。このように組み合わせることにより、より
優れた耐熱性、誘電特性(低誘電率)および高溶剤可溶
性を有するポリイミドを得ることができる。
【0033】また、本発明の電子部品における電気絶縁
材料を構成するにあたり、一般式(1)において、Xが
X−1〜X−6から選択された少なくとも一つであり、
YがY−1であることが好ましい。このように組み合わ
せることにより、優れた耐熱性や高溶剤可溶性を有する
ポリイミドを得ることができ、さらには、特に優れた誘
電特性(低誘電率)を有するポリイミドを得ることがで
きる。
【0034】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、一般式(1)において、XがX−1、X−2および
X−5から選択された少なくとも一つであり、YがY−
1であることが好ましい。このように組み合わせること
により、優れた耐熱性を有するポリイミドを得ることが
でき、さらには、特に優れた誘電特性(低誘電率)およ
び高溶剤可溶性を有するポリイミドを得ることができ
る。
【0035】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、一般式(1)において、XがX−1であり、YがY
−1〜Y−3から選択された少なくとも一つであること
が好ましい。このように組み合わせることにより、優れ
た耐熱性を有するポリイミドを得ることができ、さらに
は、特に優れた誘電特性(低誘電率)および高溶剤可溶
性を有するポリイミドを得ることができる。
【0036】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、一般式(1)において、YにY−4で表される基を
含むことが好ましい。
【0037】
【化33】
【0038】[Y−4において、R10は、アルキル基ま
たはアリール基であり、xは、繰り返し数であり、1〜
100の範囲内の整数である。]
【0039】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、ポリイミドの対数粘度(N−メチルピロリドン溶媒
中、濃度0.5g/dl、温度30℃の条件で測定)
を、0.05〜10dl/gの範囲内の値とすることが
好ましい。ポリイミドの対数粘度をこのような範囲内の
値とすることにより、より優れた耐熱性を得ることがで
きる。
【0040】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、ポリイミド中のフッ素含有量を、0.1〜30重量
%の範囲内の値とすることが好ましい。ポリイミド中の
フッ素含有量をこのような範囲内の値とすることによ
り、優れた耐熱性を維持したままより低い誘電率の値が
得られ、また、溶媒に対する溶解性をより向上させるこ
ともできる。
【0041】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、ポリイミド中に、下記一般式(2)で表わされる繰
り返し単位を含み、かつ当該繰り返し単位を50モル%
以下の値とすることが好ましい。
【0042】
【化34】
【0043】[一般式(2)中、XおよびYは、一般式
(1)における内容と同一である。]
【0044】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、ポリイミドの誘電率(周波数1MHz)を、2.9
5以下の値とすることが好ましい。ポリイミドの誘電率
をこのような範囲の値とすることにより、優れた高周波
特性が得られ、半導体装置における信号の高速化にも十
分対応することができる。
【0045】また、本発明の電子部品を構成するにあた
り、本電気絶縁材料が、層間絶縁膜または平坦化膜を構
成していることが好ましい。
【0046】また、本発明の別の態様は、上記電子部品
の製造方法であり、下記工程(A)〜(C)を含むこと
を特徴とする。 (A) 上記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を
有するポリイミドを含有するポリイミド溶液を調製する
工程。 (B) ポリイミド溶液を基体上に積層する工程。 (C) ポリイミド溶液を乾燥することによりポリイミ
ドからなる電気絶縁部材を形成する工程。
【0047】また、本発明の電子部品の製造方法を実施
するにあたり、ポリイミド溶液が、溶媒として、N−メ
チルピロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、
N−ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、乳酸
エチル、メトキシメチルプロピオネート、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテートおよびシクロヘ
キサノンから選択される少なくとも一つを含むことが好
ましい。これらの溶媒を使用することにより、誘電率の
値をより低くすることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気部品およびそ
の製造方法に関する実施の形態を具体的に説明する。
【0049】1.電気部品 まず、本発明の電気部品は、本電気絶縁材料を構成成分
として一部に含有するものであれば特に制限されるもの
ではないが、例えば、半導体装置における層間絶縁膜、
半導体装置における平坦化膜、半導体装置におけるキャ
パシタ絶縁膜、高周波基板用基材、フレキシブルプリン
ト配線基板用基材、TABテープ用基材およびフィルム
キャリア用基材のいずれか一つが、本電気絶縁材料で形
成されていることが好ましい。なお、本電気絶縁材料を
構成する本ポリイミドとして、以下に示すポリイミド樹
脂およびその前駆体としてのポリアミック酸あるいはい
ずれか一方を挙げることができる(ポリイミド樹脂およ
びポリアミック酸を含んで、単にポリイミドと称する場
合がある。)。
【0050】(1)ポリイミドの合成1 ポリイミド樹脂およびポリアミック酸を合成するのに、
上述したX−1〜X−6で表わされる芳香族テトラカル
ボン酸化合物およびY−1〜Y−3で表わされる芳香族
ジアミン化合物を使用することができるが、さらに具体
的には、以下に示す芳香族テトラカルボン酸化合物およ
び芳香族ジアミン化合物を使用することが好ましい。
【0051】X−1 X−1で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物とし
て、式(3)で表される9、9−ビス[4−(3、4−
ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無水
物、式(4)で表される9、9−ビス[4−(3、4−
ジカルボキシフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フ
ルオレン二無水物またはその誘導体等が挙げられる。
【0052】特に、式(3)で表される9、9−ビス
[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
フルオレン二無水物および式(4)で表される式(4)
で表される9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシ
フェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン二無
水物を使用することにより、より低誘電率で耐熱性に優
れたポリイミドが得られる観点から、これらは本発明に
使用する芳香族テトラカルボン酸化合物として好まし
い。なお、これらのX−1で表わされる芳香族テトラカ
ルボン酸化合物は、単独で使用することも可能であり、
また2種以上を組み合わせて使用することも可能であ
る。
【0053】
【化35】
【0054】
【化36】
【0055】X−2 X−2で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物とし
て、式(5)で表される2、2−ビス(3、4−ジカル
ボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物また
はその誘導体、式(6)で表される4、4´−ビス
(3、4−ジカルボキシフェノキシ)オクタフルオロビ
フェニル二無水物またはその誘導体、式(7)で表され
る2、2−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキ
シ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物または
その誘導体、式(8)で表される(1、4−ビス(3、
4−ジカルボキシフェノキシ)テトラフルオロプロパン
二無水物またはその誘導体、式(9)で表される9、9
−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェニルフェニ
ル)フルオレン二無水物またはその誘導体等が挙げられ
る。
【0056】特に、式(5)で表される2、2−ビス
(3、4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン二無水物および式(7)で表される2、2−ビス
[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
ヘキサフルオロプロパン二無水物を使用すると、より低
誘電率のポリイミドが得られる観点から、これらは本発
明に使用する芳香族テトラカルボン酸化合物として好ま
しい。なお、これらのX−2で表わされる芳香族テトラ
カルボン酸化合物は、単独で使用することも可能であ
り、また2種以上を組み合わせて使用することも可能で
ある。
【0057】
【化37】
【0058】
【化38】
【0059】
【化39】
【0060】
【化40】
【0061】
【化41】
【0062】X−3 X−3で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物とし
て、式(10)で表される3、3、4、4−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物およびその誘導体等が挙げら
れる。
【0063】
【化42】
【0064】X−4 X−4で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物とし
て、式(11)で表されるビス(3、4−ジカルボキシ
フェニル)エーテル二無水物およびその誘導体等が挙げ
られる。
【0065】
【化43】
【0066】X−5 X−5で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物とし
て、式(12)で表される2、2´、3、3´−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物およびその誘導体等が挙
げられる。
【0067】
【化44】
【0068】X−6 X−6で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物とし
て、式(13)で表されるピロメリット酸二無水物およ
びその誘導体等が挙げられる。
【0069】
【化45】
【0070】Y−1 Y−1で表わされる芳香族ジアミン化合物として、式
(14)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]フルオレンまたはその誘導体、式
(15)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−
2−メチルフェノキシ)フェニル]フルオレンまたはそ
の誘導体、式(16)で表される9、9−ビス[4−
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フ
ェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(17)で表
される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−メチルフ
ェノキシ)−3−メチルフェニル]フルオレンまたはそ
の誘導体、式(18)で表される9、9−ビス[4−
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−
3−メチルフェニル]フルオレンまたはその誘導体、式
(19)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−
2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3、5−ジメチ
ルフェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(20)
で表される9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)−3−フェニルフェニル]フルオレンまたはその誘
導体、式(21)で表される9、9−ビス[4−(4−
アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フ
ェニルフェニル]フルオレンまたはその誘導体等が挙げ
られる。
【0071】
【化46】
【0072】
【化47】
【0073】
【化48】
【0074】
【化49】
【0075】
【化50】
【0076】
【化51】
【0077】
【化52】
【0078】
【化53】
【0079】なお、これらのY−1で表わされる芳香族
ジアミン化合物は、単独で使用することも可能であり、
または2種以上を組み合わせて使用することも可能であ
る。
【0080】また、式(14)で表される9、9−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレ
ン、式(18)で表される9、9−ビス[4−(4−ア
ミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]
フルオレン、式(20)で表される9、9−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フ
ルオレンおよび式(21)で表される9、9−ビス[4
−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)
−3−フェニルフェニル]フルオレンを使用することに
より、より低誘電率のポリイミドが得られ、また溶媒に
対する溶解性を向上させることができる観点から、これ
らを使用することが特に好ましい。
【0081】Y−2 Y−2で表わされる芳香族ジアミン化合物として、式
(22)で表される2、2−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]プロパンまたはその誘導体、式
(23)で表される2、2−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]−1、1、1、3、3、3−ヘキ
サフルオロプロパンまたはその誘導体、式(24)で表
される4、4´−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)
オクタフルオロ]ビフェニルまたはその誘導体等が挙げ
られる。
【0082】
【化54】
【0083】
【化55】
【0084】
【化56】
【0085】Y−3 Y−3で表わされる芳香族ジアミン化合物として、式
(25)で表される2、2−ビス(4−アミノフェニ
ル)−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパ
ンまたはその誘導体、式(26)で表されるビス(4−
アミノフェノキシ)−1、3−ベンゼンまたはその誘導
体、式(27)で表される9、9−ビス(4−アミノフ
ェニル)フルオレンまたはその誘導体、式(28)で表
される9、9−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニ
ル)フルオレンまたはその誘導体、式(29)で表され
る2、2´−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンま
たはその誘導体、および式(30)で表される4、4´
−オキシジアニリン(ODAと省略する場合がある。)
またはその誘導体等が挙げられる。
【0086】
【化57】
【0087】
【化58】
【0088】
【化59】
【0089】
【化60】
【0090】
【化61】
【0091】
【化62】
【0092】(2)ポリイミドの合成2 本発明の電子部品に用いられるポリイミドを合成するに
あたり、一般式(1)におけるYに、上述したとおりY
−4で表される基を含有することができる。このように
シラン化合物をポリイミドの分子内に導入することによ
り、半導体における層間絶縁膜、半導体における平坦化
膜、あるいは半導体におけるキャパシタ絶縁膜等として
の、半導体における下地に対するこれらの薄膜の密着力
を、著しく向上させることができる。
【0093】ここで、具体的にY−4で表される基をポ
リイミドの分子内に導入するために、1、3−ビス(3
−アミノプロピル)テトラメチルシロキサン、1、3−
ビス(3−アミノフェニル)テトラメチルシロキサン、
α、ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロ
キサン(n=5)、α、ω−ビス(3−アミノプロピ
ル)ポリジメチルシロキサン(n=9)、α、ω−ビス
(3−アミノフェニル)ポリジメチルシロキサン(n=
5)、α、ω−ビス(3−アミノフェニル)ポリジメチ
ルシロキサン(n=9)等のシロキサン化合物を使用す
ることが好ましい。
【0094】なお、これらのシロキサン化合物は、ポリ
イミドの合成時に、芳香族ジアミン化合物と併用して、
芳香族テトラカルボン酸化合物と反応させることが好ま
しい。また、これらのシラン化合物は、単独で使用する
ことも、あるいは2種以上を組み合わせて使用すること
もできる。
【0095】また、Y−4で表される基の含有量は特に
制限させるものではないが、Y−4で表される基を含ん
だポリイミドのジアミン成分を100モル%としたとき
に、Y−4で表される基の含有量を、1〜30モル%の
範囲内の値とするのが好ましい。Y−4で表される基の
含有量が1モル%未満の値となると、添加効果が発現し
ないおそれがあり、一方、30モル%を超えると、ポリ
イミドのガラス転移温度や5重量%熱分解温度が低下す
る傾向ある。したがって、ポリイミドにおけるY−4で
表される基の含有量を、3〜20モル%の範囲内の値と
するのがより好ましく、5〜15モル%の範囲内の値と
するのがさらに好ましい。
【0096】また、本発明の電子部品に用いられるポリ
イミドを合成するにあたり、上述した一般式(2)表さ
れる繰り返し単位を、全繰り返し単位を100モル%と
したときに、50モル%以下の値とすることが好まし
い。一般式(2)表される繰り返し単位が50モル%を
超えると、得られるポリイミドのガラス転移温度や5重
量%熱分解温度が低下する傾向にあり、さらには緻密な
薄膜とすることが困難となる傾向がある。したがって、
一般式(2)表される繰り返し単位を、全繰り返し単位
を100モル%としたときに、10モル%以下の値とす
ることがより好ましく、5モル%以下の値とすることが
さらに好ましい。
【0097】(3)ポリイミドへの添加剤 本発明の電子部品に用いられるポリイミドに、シランカ
ップリング剤を配合することが好ましい。このようにシ
ランカップリング剤を配合することにより、半導体にお
ける層間絶縁膜、半導体における平坦化膜、あるいは半
導体におけるキャパシタ絶縁膜等として、半導体におけ
る下地に対するこれらの薄膜の密着力を、著しく向上さ
せることができる。
【0098】また、シランカップリング剤の種類は特に
制限されるものではないが、例えば、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルジメトキシメチルシラ
ン、γ−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルジメトキシメチルシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルジエトキシメチルシラン等を単独であるいは、2
種以上を組み合わせて使用することができる。
【0099】また、シランカップリング剤の配合量につ
いても、特に制限されるものではないが、例えば、ポリ
イミド100重量部に対して、シランカップリング剤の
配合量を0.1〜30重量部の範囲内の値とするのが好
ましい。シランカップリング剤の配合量が0.1重量部
未満となると、添加効果に乏しい傾向があり、一方、3
0重量部を超えると、ポリイミドに対して均一に混合す
ることが困難となる傾向がある。したがって、より顕著
な添加効果が得られ、混合分散が容易となる点から、ポ
リイミド100重量部に対して、シランカップリング剤
の配合量を0.5〜20重量部の範囲内の値とするのが
より好ましく、1.0〜10重量部の範囲内の値とする
のがさらに好ましい。
【0100】また、本発明の電子部品に用いられるポリ
イミドに溶媒を配合し、ポリイミド溶液(ポリイミドワ
ニスと称する場合もある。)とすることが好ましい。こ
のように溶媒を配合することにより、半導体における層
間絶縁膜、半導体における平坦化膜、あるいは半導体に
おけるキャパシタ絶縁膜等をより均一に、しかも緻密な
薄膜として形成することができる。また、ポリイミド溶
液からポリイミド薄膜を形成することにより、半導体に
おける下地に対するこれらの薄膜の密着力を著しく向上
させることができる。
【0101】(4)ポリイミドの特性 本発明の電子部品に用いられるポリイミドは、下記特性
〜を満足することが好ましい。 対数粘度(N−メチル−2−ピロリドン溶媒中、濃度
0.5g/dl、30℃で測定)が、0.05〜10d
l/gの範囲内の値である。 ガラス転移温度が、230℃以上の値である。 5重量%熱分解温度(窒素ガス中、10℃/分昇温)
が、400℃以上の値である。 比誘電率(周波数1MHz)が、2.9以下の値であ
る。 体積固有抵抗が、1×1015以上の値である。 ポリイミドがフッ素を含有する場合に、そのフッ素含
有率が、0.1〜30重量%の範囲内の値である。 以下、具体的にポリイミドの特性について説明する。
【0102】対数粘度 N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略すことが
ある)を溶媒として用い、濃度0.5g/dl、温度3
0℃の条件で測定したポリイミドの対数粘度を、0.0
5〜10dl/gの範囲内の値とするのが好ましい。対
数粘度の値が0.05dl/g未満であると、分子量が
低すぎて、耐熱性(熱分解温度)が低下する傾向があ
り、またフィルム形成性に乏しく、塗布膜形成が困難と
なる傾向が生じやすい。一方、対数粘度の値が10dl
/gを超えると高分子量体となり、加工性や使用性が低
下する傾向がある。したがって、ポリイミドにおける耐
熱性等と、加工性等とのバランスがより良好な観点か
ら、ポリイミドの対数粘度の値を、0.1〜4dl/g
の範囲内の値とするのがより好ましい。
【0103】ガラス転移温度(Tg) ポリイミドのガラス転移温度を、230℃以上の値とす
るのが好ましく、さらに好ましくは240〜600℃の
範囲内の値とすることである。ポリイミドのガラス転移
温度が230℃未満であると、高温プロセス(たとえば
耐ハンダ性を要するプロセス)時に熱変形を引き起す傾
向がある。なお、ポリイミドのガラス転移温度は、DS
C装置(Differential ScanningCalorimeter)を用い
て、ポリイミドの比熱の変化点から求めることができ
る。
【0104】5重量%熱分解温度 ポリイミドの5重量%熱分解温度の値を、400℃以上
の値とするのが好ましく、さらに好ましくは430℃以
上の値とすることである。ポリイミドの5重量%熱分解
温度が400℃未満となると、半田付け等の高温プロセ
ス時に分解ガスが発生する傾向があり、また、半田付け
箇所において、半田のはがれやふくれなどが生じる原因
となるおそれがあるためである。そして、さらには、配
線加工時の高温加工条件(通常400℃以上)で、ポリ
イミドが熱分解するおそれがあるためである。
【0105】なお、ポリイミドの5重量%熱分解温度
は、TGA(熱重量計)を用いて窒素中、10℃/分の
昇温条件で加熱することにより測定することができる。
そして、5重量%熱分解温度とは、測定開始時における
測定試料の重量を100重量%としたときに、この測定
試料の重量が5重量%減少した時の温度、すなわち、測
定試料の重量が95重量%になった時のその温度をい
う。
【0106】比誘電率(1MHz) ポリイミドの比誘電率(周波数1MHz)を、2.9以
下の値とするのが好ましく、より好ましくは2.8以下
の値とすることであり、さらに好ましくは2.70以下
の値とすることである。ポリイミドの比誘電率の値が
2.9を超えると、高周波に対する電気絶縁性に乏しく
なり、誘電性に基づく効果、たとえば配線遅延や発熱等
に対する課題を解決することができないおそれが生じる
ためである。
【0107】なお、比誘電率(ε)は、誘電率計を用い
て、電極間にポリイミドを挟んだ後、周波数1MHzの
高周波を印加することによりポリイミドの静電容量を測
定し、得られた静電容量の値から下記式に基づいて算出
することができる。 ε=C・d/(ε0・S) 但し、Cは静電容量、dはポリイミドの厚さ、ε0 は真
空の誘電率、Sは電極面積を表す。
【0108】体積固有抵抗 ポリイミドの体積固有抵抗を、1×1015以上の値とす
るのが好ましく、1×1016以上の値とするのがより好
ましい。ポリイミドの体積固有抵抗の値が1×1015
満となると、電気絶縁性に乏しくなる傾向が生じ、電気
用品の用途に適さない場合があるためである。なお、ポ
リイミドの体積固有抵抗は、体積抵抗計を用いて、電極
間にポリイミドを挟んだ後、100Vの電圧を、30秒
間印加することにより測定することができる。
【0109】フッ素含有率 ポリイミドがフッ素を含有する場合(フッ素含有ポリイ
ミドと称する。)、そのフッ素含有率(フッ素原子含有
率と称する場合もある。)を、0.1〜30重量%の範
囲内の値とするのが好ましい。ポリイミド中のフッ素含
有率が0.1重量%未満となると、比誘電率が高くなる
傾向がある。一方、ポリイミドのフッ素含有率が30重
量%を超えると、ポリイミドの耐熱性が低下したり、加
熱時にフッ素やフッ化水素が発生したりする傾向があ
り、さらには、電子部品の下地(積層面)に対する密着
性や塗工性などの加工性が低下する傾向がある。したが
って、フッ素含有ポリイミドにおける比誘電率の値と、
耐熱性等とのバランスがより良好な観点から、フッ素含
有ポリイミド樹脂中のフッ素含有率の値を、1〜25重
量%の範囲内の値とするのがより好ましい。なお、ポリ
イミド中のフッ素含有率は、ベンゾトリフルオライドを
基準物質として用い、NMR法により測定することがで
きる。
【0110】(5)ポリイミドの形態 本発明の電気部品における電気絶縁材料としてのポリイ
ミドの形態は、特に制限されるものではなく、半導体装
置やマルチチップモジュール(MCM)内部における、
配線と配線との間の層間絶縁膜、あるいは電気絶縁膜
(キャパシタ絶縁膜を含む)、さらには配線が多層に形
成された場合の平坦化膜、配線の表面保護膜およびフレ
キシブル回路用基材等のように、電気製品の一部を構成
していれば良い。したがって、ポリイミドの形態は、フ
ィルム状、シート状、固形ペレット状、ペースト状等の
いずれであってもよい。なお、本発明の電子部品は比誘
電率が特に低いため、低誘電性が要求される層間絶縁膜
や平坦化膜における薄膜の用途が好ましい。
【0111】また、具体的に、本発明の電気部品はその
構成全体の重量を100重量%としたときに、上述した
ポリイミドを5重量%以上含むことが好ましい。ポリイ
ミドの含有量が5重量%未満となると、比誘電率が高く
なったり、耐熱性が低下する傾向があるためである。し
たがって、かかる誘電率や耐熱性がより良好となる観点
から、ポリイミドを10重量%以上含むことがより好ま
しく、50重量%以上であればさらに好ましい。
【0112】半導体用層間絶縁膜 半導体集積回路を搭載したシリコン基板、金属板あるい
はセラミック基板などの半導体基板は、回路の所定部分
を除いてシリコン酸化膜等の保護膜で被覆され、露出し
た回路上にアルミニウム等からなる導体層(配線)が形
成されている。そして、この導体層(配線)が形成され
た半導体基板上にポリイミド溶液をスピナー法(回転塗
布法)などで塗布する。次いで、加熱処理することによ
り、溶媒を飛散させ、層間絶縁膜としてのポリイミド膜
を形成することができる。
【0113】なお、形成された層間絶縁膜には、さらに
常法にしたがい、ビアホール部を設けたり、あるいは上
側に別途配線を設け、多層構造の半導体集積回路の一部
とすることもある。
【0114】半導体用平坦化膜 半導体集積回路を多層構造とする場合、上下方向に位置
する配線をそれぞれ均一に形成するため、上下方向に位
置する配線間に、平坦化膜を形成する場合が多い。すな
わち、上述したように、配線間に層間絶縁膜を設けた
後、その上から平坦化膜を一定の厚さで形成する。次い
で、この平坦化膜の表面を一部研磨して平滑にすること
により、この平坦化膜の上に、均一な厚さで新たな配線
を設けることができる。また、この平坦化膜を設けるこ
とにより、上下方向の配線間の電気絶縁性を良好なもの
とすることができる。なお、本発明の電気部品における
ポリイミドは、低誘電率で、耐熱性に優れており、しか
も緻密な薄膜とすることができることより、この平坦化
膜としての使用に好適である。
【0115】多層化フレキシブル回路基板 一例として、ステンレスベルト上に本発明のフッ素含有
ポリイミド溶液(ワニス)を連続的にTダイなどを用い
て塗布する。次に、所定の熱処理条件(通常200〜3
00℃)により、フッ素含有ポリイミド溶液に含まれる
溶媒を蒸発除去し、フッ素含有ポリイミド樹脂からなる
フィルム(通常、膜厚2〜100μm)を作成する。次
いで、ドライプロセスを用いて、例えば真空条件下でス
パッタリング法により、フッ素含有ポリイミド膜上に銅
を析出させるか、あるいは、ウェットプロセスを用い
て、例えばメッキ浴中でメッキ法を用いて銅を析出させ
ることにより、銅張フレキシブル基板を作成することが
できる。次いで、再びフッ素含有ポリイミド溶液を、銅
張フレキシブル基板上に積層し、ポリイミド膜を形成す
ることにより多層化フレキシブル回路基板を作製するこ
とができる。そして、低誘電性の特性が要求される多層
化フレキシブル基板においては、上述したポリイミドが
その基材として好適に用いられる。
【0116】2.電子部品の製造方法 本発明の電子部品の製造方法は、下記工程(A)〜
(C)を含むことを特徴とする。 (A) 前記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を
有するポリイミドを含有するポリイミド溶液を調製する
工程。 (B) ポリイミド溶液を基体上に積層する工程。 (C) ポリイミド溶液を乾燥することによりポリイミ
ドからなる電気絶縁部材を形成する工程。
【0117】工程(A) まず、上述した芳香族ジアミン化合物および芳香族テト
ラカルボン酸二無水物化合物を有機溶媒中で反応させる
ことにより、上記一般式(2)で表される繰り返し単位
を含むポリアミック酸を合成する。次いで、このポリア
ミック酸を、脱水閉環してイミド化することによりポリ
イミドを製造することができる。ここで、前記イミド化
に際しては、加熱イミド化法または化学イミド化法を採
用することができる。加熱イミド化法としては、例え
ば、ポリアミック酸溶液をそのまま加熱する方法が適用
される。なお、ポリアミック酸溶液の溶媒としては、例
えば、ポリアミック酸の製造に使用されるものと同様の
有機溶媒を挙げることができる。また、加熱イミド化法
では、ポリアミック酸溶液を加熱することにより、ポリ
イミドが粉末ないし溶液として得られる。この場合の加
熱温度は、通常、80〜300℃の範囲内、好ましくは
100〜250℃範囲内の値とすることが好ましい。
【0118】また、加熱イミド化法に際しては、副生す
る水の除去を容易とするため、水と共沸し、特に反応系
外で水と容易に分離しうる成分、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素を脱水剤として存
在させることもできる。さらに、加熱イミド化法に際し
ては、脱水閉環を促進するため、第三級アミン、例え
ば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−
プロピルアミン、トリ−i−プロピルアミン、トリ−n
−ブチルアミン等の脂肪族第三級アミン類;N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン等の芳香族
第三級アミン類;ピリジン、キノリン、イソキノリン等
の複素環式第三級アミン類等の触媒を使用することがで
きる。また、触媒量も特に制限されるものではないが、
ポリアミック酸100重量部当たり、10〜400重量
部の値とすることが好ましい。
【0119】次に、化学イミド化法について説明する。
化学イミド化法としては、例えば、ポリアミック酸を脱
水環化させる閉環剤を用い、溶液状態でポリイミド化す
る方法が採用され、ポリイミドが粉末あるいは溶液とし
て得られる。この方法で使用される溶媒としても、例え
ば、ポリアミック酸の製造に使用されるものと同様の有
機溶媒を挙げることができる。化学イミド化法に使用さ
れる閉環剤としては、例えば、無水酢酸、無水プロピオ
ン酸、無水酪酸の如き酸無水物等を挙げることができ
る。これらの閉環剤は、単独でまたは2種以上を混合し
て使用することができる。また、閉環剤の使用量も特に
制限されるものではないが、一般式(2)で表される繰
返し単位1モル当たり、通常、2〜100モルの範囲
内、好ましくは2〜50モルの範囲内の値とすることで
ある。また、化学イミド化法における反応温度は、通
常、0〜200℃の範囲内の値である。なお化学イミド
化法においても、加熱イミド化法の場合と同様に第三級
アミンを触媒として使用することができる。
【0120】また、加熱イミド化法および化学イミド化
法で使用した触媒および閉環剤を除去することが好まし
い。具体的に、例えば、得られたポリイミド溶液を濃縮
する方法、ポリイミド合成に使用した溶媒と混和しない
液体で抽出する方法、ポリイミド溶液をポリイミドの貧
溶媒に添加してポリイミドの粉末としてから溶媒に再溶
解する方法により行うことができる。
【0121】また、加熱イミド化法および化学イミド化
法において、反応速度の制御や、得られるポリイミドの
物性を調整調製する観点から、上述した芳香族ジアミン
化合物および芳香族テトラカルボン酸二無水物化合物以
外の、ジアミン化合物や、酸無水物を添加することも可
能である。
【0122】また、加熱イミド化法および化学イミド化
法において、ポリイミドの合成を、N−メチルピロリド
ン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチル
アセトアミド、γ−ブチロラクトン、乳酸エチル、メト
キシメチルプロピオネート、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテートおよびシクロヘキサノンから
選択される少なくとも一つの溶媒中で行うことが好まし
い。これらの溶媒はポリイミドの良溶媒であるととも
に、これらの溶媒から得られたポリイミドは、より緻密
で、誘電率が低いという特徴を有している。また、ポリ
イミドの合成を溶媒中で行うことにより、ポリイミドの
合成後に、そのままポリイミド溶液として電子部品の製
造に使用することができる。したがって、これらの溶媒
を用いてポリイミドの合成を行うことは、利便性が良い
点からも好ましい。
【0123】但し、ポリイミドの合成に従来使用されて
きた、N−メチルメトキシアセトアミド、N−ジメチル
メトキシアセトアミド、N−ジエチルメトキシアセトア
ミド、N−メチルカプロラクタム、1、2−ジメトキシ
エタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキ
サン、ピリジン、ピコリン、ジメチルスルホンおよびテ
トラメチル尿素等を、ポリイミドの合成の際に単独で用
いても良く、あるいは上述した溶媒と適宜組み合わせて
用いても良い。
【0124】また、ポリイミドの合成後に、得られたポ
リイミドに対して、上述した溶媒の少なくとも一つを配
合することも好ましい。その場合、溶媒の配合量を、ポ
リイミド100重量部に対して150〜3000重量部
の範囲内の値とするのが好ましい。溶媒の配合量がこの
ような範囲であれば、適当な粘度を有するポリイミド溶
液が得られやすく、また、乾燥等の処理もより容易とな
るためである。
【0125】また、溶媒を配合した際のポリイミド溶液
の粘度を、使い勝手が良く、また緻密な薄膜が得られや
すい観点から、10〜100,000cps(測定温度
25℃条件)の範囲内の値とするのが好ましく、100
〜5,000cpsの範囲内の値とするのがより好まし
い。
【0126】なお、本発明において、ポリイミド溶液の
代わりに、ポリアミック酸を含む、またはポリアミック
酸のみからなる溶液を使用することもできる。この場
合、イミド化は、工程(C)で行われる。
【0127】工程(B) ポリイミド溶液を基体上に積層する方法や、条件は特に
制限されるものではなく、常法にしたがって行うことが
できる。但し、具体的には、半導体装置における層間絶
縁膜、半導体装置における平坦化膜、あるいは半導体装
置におけるキャパシタ絶縁膜を形成する場合には、スピ
ンコータ等を用いて、例えば半導体装置の基体(配線を
含む。)上に、ポリイミド溶液を均一に積層することが
好ましい。
【0128】工程(C) 積層したポリイミド溶液を乾燥して、ポリイミドからな
る電気絶縁材料を形成する方法や、条件は特に制限され
るものではなく、常法にしたがって行うことができる。
ポリイミド溶液中にポリアミック酸を含む場合には、こ
の工程において加熱イミド化法により、ポリアミック酸
を含むポリイミド溶液を乾燥し、最終的に半導体装置に
おける層間絶縁膜、半導体装置における平坦化膜、ある
いは半導体装置におけるキャパシタ絶縁膜を形成するこ
とが好ましい。その場合、100〜400℃の温度条件
で加熱することが好ましい。また、化学イミド化法によ
り、これらの薄膜を形成する場合には、ポリイミド溶液
中に閉環剤を予め添加しておき、0〜200℃の温度で
処理することが好ましい。
【0129】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。 [実施例1] (ポリイミドの合成)攪拌機、還流冷却器、窒素導入管
をそれぞれ備えた容器内に窒素ガスを流入し、N、N−
ジメチルホルムアミド276.8gを仕込んだのち、
9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−フ
ェニル]フルオレン26.633g(50ミリモル)を
添加して十分溶解した。その後、2、2−ビス(3、4
−ジカルボキシフェニル)−1、1、1、3、3、3−
ヘキサフルオロプロパン二無水物22.213g(50
ミリモル)を添加した、さらに、攪拌機を用いて室温で
5時間攪拌して、フッ素含有ポリアミック酸溶液を得
た。このフッ素含有ポリアミック酸溶液の対数粘度を測
定したところ(N、N−ジメチルホルムアミド溶媒、3
0℃、濃度0.5g/dl)、0.80dl/gという
適当な値であった。また、この時点で測定したIRチャ
ートを図1に示す。
【0130】そして、このフッ素含有ポリアミック酸溶
液に、キシレン80mlを加え、還流しながら、温度2
00℃で3時間加熱を行い、フッ素含有ポリアミック酸
からフッ素含有ポリイミド溶液を得た。なお、この間に
重縮合により生成した水分を、共沸留法を用いて分離除
去した。次いで、水分の留出が終了したことを確認した
上、フッ素含有ポリイミド溶液から、過剰のキシレンを
蒸留により除去した。その後、N、N−ジメチルホルム
アミドを溶媒としてさらに添加し、溶媒を置き換えたフ
ッ素含有ポリイミド溶液を得た。このポリイミド溶液の
対数粘度を測定したところ(N、N−ジメチルホルムア
ミド溶媒、温度30℃、濃度0.5g/dl)、0.8
1dl/gという適当な値が得られ、高分子量化されて
いることが確認された。また、この時点で測定したIR
チャートを図2に示す。
【0131】(ポリイミドの溶媒可溶性)得られたフッ
素含有ポリイミド溶液に、N、N−ジメチルホルムアミ
ドを追加し、3重量%の濃度に調製した。次いで、この
濃度調製したフッ素含有ポリイミド溶液を、容積で10
倍量のメタノール中に注いで、ポリイミドを析出させ、
さらに析出したポリイミドを沈殿、濾別乾燥し、ポリイ
ミド粉末を得た。得られたポリイミド粉末を、N−メチ
ルピロリドンに溶解させたところ、完全に溶解すること
が確認された。また、N−メチルピロリドンの代わり
に、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、γ
−ブチロラクトンを使用した場合にも、得られたポリイ
ミド粉末を完全に溶解させることができた。
【0132】なお、後述する実施例2〜10において
も、実施例1と同様の溶媒可溶性評価を行い、得られた
それぞれのポリイミド粉末は、N−メチルピロリドン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびγ
−ブチロラクトンの有機溶媒に、完全に溶解可能なこと
が確認された。
【0133】(ポリイミド膜の作成)得られたフッ素含
有ポリアミック酸溶液またはポリイミド溶液から、以下
に示す方法で、第1〜第3のフッ素含有ポリイミド樹脂
からなるポリイミド膜を作成した。 (1)フッ素含有ポリアミック酸溶液を、SUS304
基板上に、スピンコート(回転塗布法)により塗布し
た。その後、室温から80℃、140℃、200℃、2
50℃、300℃の各温度に段階的に昇温させ(各温度
の保持時間:20分)、厚さ11.2μmのフッ素含有
ポリイミド樹脂からなる第1のポリイミド膜を作成し
た。
【0134】(2)フッ素含有ポリイミド溶液を、SU
S304基板上に、スピンコートにより塗布した。その
後、80℃、140℃、200℃の各温度に段階的に昇
温させ(各温度の保持時間:20分)、厚さ30μmの
フッ素含有ポリイミド樹脂からなる第2のポリイミド膜
を作成した。
【0135】(3)フッ素含有ポリアミック酸溶液をガ
ラス板上に、流延した。その後、80℃、140℃、2
00℃、250℃、300℃の各温度に段階的に昇温さ
せ(各温度の保持時間:20分)、厚さ45μmのフッ
素含有ポリイミド樹脂からなる第3のポリイミド膜を作
成した。
【0136】(ポリイミド膜の評価) (1)比誘電率(ε)の測定 この第1のポリイミド膜上に、マスク蒸着により金電極
を形成して、比誘電率測定用試料とした。この試料を用
い、比誘電率(ε)を以下に示す方法で測定した。すな
わち、フッ素含有ポリイミド樹脂からなるポリイミド膜
の1MHzにおける静電容量を、横河ヒューレットパッ
カード社製のLCRメーター4284Aを用いて測定
し、既に上述した式から比誘電率(ε)の値を求めた。
その結果、フッ素含有ポリイミド樹脂からなる第1のポ
リイミド膜における比誘電率の値は、2.82であり、
十分低い値であることが確認された。また、第2および
第3のポリイミド膜についても、第1のポリイミド膜と
同様に比誘電率を測定したところ、比誘電率の値は、第
1のポリイミド膜と同じく2.82であった。第1〜3
のポリイミド膜における比誘電率の値がそれぞれ等しか
ったことから、以下の評価では第3のポリイミド膜のみ
を用いた。
【0137】(2)体積固有抵抗の測定 ガラス基板上に作成したフッ素含有ポリイミドからなる
第3のポリイミド膜(厚さ30μm)における体積固有
抵抗を測定した。すなわち、体積固有抵抗測定装置(ア
ドバンテスト(株)製、R8340A、ウルトラハイレ
ジスタンスメータ)を用いて、第3のポリイミド膜の体
積固有抵抗を測定したところ、6×1016Ω・cmであ
った。
【0138】(3)ガラス転移温度(Tg)の測定 ガラス基板上に作成したフッ素含有ポリイミドからなる
第3のポリイミド膜におけるガラス転移温度を測定し
た。すなわち、示差走査熱量計(DSC)を用いて、窒
素雰囲気中、昇温速度20℃/分の条件でフッ素含有ポ
リイミドからなる第3のポリイミド膜のガラス転移温度
(Tg)を測定した。その結果、フッ素含有ポリイミド
膜における、Tgは293℃であった。
【0139】(4)5重量%熱分解温度(Td5)の測
定 ガラス基板上に作成したフッ素含有ポリイミド樹脂から
なる第3のポリイミド膜における5重量%熱分解温度を
測定した。すなわち、熱天秤(TGA)を用い、窒素
中、昇温速度10℃/分の条件で加熱し、加熱開始前の
試料重量を100重量%としたときに、5重量%の試料
重量の減少指示温度を、5重量%熱分解温度(Td5
として測定した。その結果、フッ素含有ポリイミド膜に
おける、Td5 は534℃であった。
【0140】(5)フッ素含有率の測定 フッ素含有ポリイミド樹脂をd6DMSOに溶解し、こ
のフッ素含有ポリイミド溶液のフッ素含有率を、基準物
質としてベンゾトリフルオライドを用いてNMR法によ
り測定した。その結果、フッ素含有ポリイミドにおける
フッ素含有率は、12.1重量%であった。
【0141】[実施例2〜10]実施例2〜10におい
ては、それぞれ表1に示される芳香族ジアミン化合物お
よびテトラカルボン酸二無水物を用い、実施例1と同様
の条件および手法により、ポリアミドの合成および得ら
れたポリイミド(第3のポリイミド膜)の対数粘度(η
inh )、比誘電率(ε)、体積固有抵抗、ガラス転移温
度(Tg)および5重量%熱分解温度(Td5 )をそれ
ぞれ測定した。これらの結果を表1に示す。また、いく
つかの実施例を選択し、得られたポリアミック酸および
ポリイミドについて測定したIRチャートを図2〜17
に示す。
【0142】具体的に、実施例2では、芳香族ジアミン
化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン2
6.633gを用い、テトラカルボン酸二無水物とし
て、X−1の構造を与える9、9−ビス[4−(3、4
−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無
水物32.131gを用いた。
【0143】また、実施例3では、芳香族ジアミン化合
物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン2.6
33gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−
1の構造を与える9、9−ビス[4−(3、4−ジカル
ボキシフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレ
ン二無水物3.974gを用いた。
【0144】また、実施例4では、芳香族ジアミン化合
物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン2.6
33gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−
2の構造を与える2、2−ビス[4−(3、4−ジカル
ボキシフェノキシ)フェニル]−1、1、1、3、3、
3−ヘキサフルオロプロパン二無水物3.142gを用
いた。
【0145】また、実施例5では、芳香族ジアミン化合
物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フ
ルオレン3.424gを用い、テトラカルボン酸二無水
物として、X−2の構造を与える2、2−ビス(3、4
−ジカルボキシフェニル)−1、1、1、3、3、3−
ヘキサフルオロプロパン二無水物2.221gを用い
た。
【0146】また、実施例6では、芳香族ジアミン化合
物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フ
ルオレン3.424gを用い、テトラカルボン酸二無水
物として、X−2の構造を与える2、2−ビス[4−
(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]−1、
1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパン二無水物
3.142gを用いた。
【0147】また、実施例7では、芳香族ジアミン化合
物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−
3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用
い、テトラカルボン酸二無水物として、X−1の構造を
与える9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェ
ノキシ)フェニル)フルオレン二無水物3.213gを
用いた。
【0148】また、実施例8では、芳香族ジアミン化合
物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−
3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用
い、テトラカルボン酸二無水物として、X−1の構造を
与える9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェ
ノキシ)−3−フェニル]フルオレン二無水物3.21
3gを用いた。
【0149】また、実施例9では、芳香族ジアミン化合
物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−
3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用
い、テトラカルボン酸二無水物として、X−2の構造を
与える2、2−ビス(3、4−ジカルボキシフェノキシ
フェニル)−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロ
プロパン二無水物3.142gを用いた。
【0150】また、実施例10では、芳香族ジアミン化
合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−
3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用
い、テトラカルボン酸二無水物として、X−2の構造を
与える2、2−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェ
ノキシ)フェニル]−1、1、1、3、3、3−ヘキサ
フルオロプロパン二無水物3.142gを用いた。
【0151】[比較例1]比較例1では、市販のポリイ
ミド膜(デュポン社製、商品名カプトン)を用いて、実
施例1と同様にポリイミド膜の評価を行った。結果を表
1に示す。
【0152】[実施例11]実施例1で得られたフッ素
含有ポリイミド溶液の溶媒を、γ−ブチロラクトンに置
換し、固形分濃度が5重量%のフッ素含有ポリイミド溶
液とした。そして、この溶液におけるフッ素含有ポリイ
ミド樹脂に対して、シランカップリング剤であるN−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシランを5重量%の濃度となるように添加した。
【0153】次いで、このシランカップリング剤を添加
したフッ素含有ポリイミド溶液を、Al(アルミニウ
ム)蒸着したシリコンウェハー上にスピンコーティング
(回転塗布)法により塗布した。その後、フッ素含有ポ
リイミド樹脂が表面に積層されたシリコンウェハーを、
クリーンオーブンを用いて、100℃×10分、次いで
150℃×10分、さらに引き続き200℃×10分の
条件で加熱した。このようにして得られた3μmの膜厚
のポリイミド膜を、以下の評価に供した。
【0154】(1)比誘電率の測定 得られたポリイミド膜の比誘電率(1MHz)を測定し
たところ、2.82という低い値が得られた。さらに、
温度制御可能なオーブンを用いて、300℃、1時間、
窒素下の条件でポリイミド膜を加熱した後、ポリイミド
膜の比誘電率を測定した。したがって、加熱前のポリイ
ミド膜の比誘電率と比較して、加熱による比誘電率の値
の変化は3%以内と低いことが確認された。
【0155】(2)膜厚測定 また、得られたポリイミド膜(面積5cm2 )について
触針式の膜厚計を用いて膜厚を測定した。その結果、塗
布面内における膜厚変化(差)は1%以下であり、この
ポリイミド膜は、優れた平坦性や均一性を有しているこ
とが確認された。
【0156】(3)密着性試験 さらに、得られたポリイミド膜に対して、JISK54
00に準拠した碁盤目試験による密着性試験を行った。
その結果、剥離部分は全く観察されず(残存数100個
/100個)、シリコンウェハーに対するポリイミド膜
の密着性が良好であることが確認された。
【0157】(4)PCT試験(耐湿熱試験) また、得られたポリイミド膜に対して、温度121℃、
圧力2気圧、湿度100%、時間24時間の条件で以て
PCT(プレッシャークッカー試験)を行い、その後、
JISK5400に準拠した碁盤目試験による密着性試
験を行った。その結果、剥離部分(残存数100個/1
00個)やクラックの発生は全く見られなかった。ま
た、PCT試験後のポリイミド膜の比誘電率を測定した
ところ、試験前の誘電率と比較して、誘電率の変化率は
3%以内と低いことが確認された。
【0158】(5)エッチング特性の評価 上述したシランカップリング剤を添加したフッ素含有ポ
リイミド溶液を、シリコンウェハー上にスピンコーティ
ングして乾燥、熱処理(100℃×10分、次いで15
0℃×10分、さらに続いて200℃×10分)し、3
μmの膜厚のポリイミド膜を得た。得られたポリイミド
膜上に、さらに1.5μmの膜厚のノボラック型ポジレ
ジストを塗布し、露光マスクを介して紫外線を照射した
後、アルカリ現像液を用いて現像し、レジストパターン
を形成させた。次いで、エッチングガスとして、O2
CF4 =75/25(ガス組成)の混合ガスを用い、ポ
リイミド膜のドライエッチングを行った。その結果、光
学顕微鏡により、L&S(ライン/スペース=50/5
0)が1μmのフッ素含有ポリイミド樹脂からなるポリ
イミド膜のパターンができたことを確認した。したがっ
て、本発明のフッ素含有ポリイミドは、精密なパターン
が要求される用途、例えば、フレキシブル回路基板等の
電子材料用途にも適していると言える。
【0159】なお、シランカップリング剤を添加してい
ない実施例1で得られたフッ素含有ポリイミド溶液につ
いても、上述したように、エッチング特性を評価した。
すなわち、まず、フッ素含有ポリイミド溶液をシリコン
ウェハー上にスピンコーティングして3μmの膜厚のポ
リイミド膜を形成した。次いで、このポリイミド膜上
に、1.5μmの膜厚のノボラック型ポジレジストから
なるレジストパターンを形成させた。そして、エッチン
グガスとして、O2 /CF4 =75/25(ガス組成)
の混合ガスを用い、ポリイミド膜のドライエッチングを
行った。その結果、光学顕微鏡を用いて、L&S(ライ
ン/スペース=50/50)が1μm(ライン幅/0.
5μm、スペース幅/0.5μm)のポリイミド膜のパ
ターンが形成されたことを確認した。
【0160】以上のとおり、この発明の電気製品を構成
する電気絶縁材料としてのポリイミドは、低い誘電率や
優れた耐熱性を有し、下地に対する密着性にも優れ、さ
らには表面平滑性にも優れていることが確認された。ま
た、このポリイミドは、一般的な有機溶媒に対して、高
濃度で溶解させることが確認された。したがって、この
発明の電気絶縁材料としてのフッ素含有ポリイミド樹脂
は、半導体装置やMCMにおける層間絶縁膜の用途や、
平坦化膜の用途等に適しているということができる。
【0161】
【表1】
【0162】
【発明の効果】特定の芳香族ジアミン化合物と、特定の
芳香族テトラカルボン酸無水物化合物とから合成された
ポリイミドを含む本発明の電気製品は、上述した一般式
(1)で表される繰り返し単位を含むことにより、比誘
電率の値が低く、半導体装置における信号の高速応答性
に対応できるようになった。
【0163】また、ポリイミドが一般式(1)で表され
る繰り返し単位を含むことにより、耐熱性に優れ、しか
も各種溶媒に対する溶解性にも優れているため、使い勝
手が良く、加工性に優れたポリイミドを含有する電気製
品およびその製造方法を提供できるようになった。
【0164】さらに、特定のフッ素含有ポリイミドを含
む本発明の電気製品は、各種一般的溶媒における溶解
性、表面平滑性およびエッチング特性に優れたポリイミ
ドを含有しているため、使い勝手が良く、例えば、半導
体装置の層間絶縁膜や平坦化膜として用いた場合に、信
頼性が高く、かつ高速化に対応しうる半導体装置をもた
らすことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により得られたポリアミック酸のIR
チャートを示す図である。
【図2】実施例1により得られたポリイミド樹脂のIR
チャートを示す図である。
【図3】実施例2により得られたポリアミック酸のIR
チャートを示す図である。
【図4】実施例2により得られたポリイミド樹脂のIR
チャートを示す図である。
【図5】実施例3により得られたポリアミック酸のIR
チャートを示す図である。
【図6】実施例3により得られたポリイミド樹脂のIR
チャートを示す図である。
【図7】実施例4により得られたポリアミック酸のIR
チャートを示す図である。
【図8】実施例4により得られたポリイミド樹脂のIR
チャートを示す図である。
【図9】実施例5により得られたポリアミック酸のIR
チャートを示す図である。
【図10】実施例5により得られたポリイミド樹脂のI
Rチャートを示す図である。
【図11】実施例6により得られたポリアミック酸のI
Rチャートを示す図である。
【図12】実施例6により得られたポリイミド樹脂のI
Rチャートを示す図である。
【図13】実施例8により得られたポリアミック酸のI
Rチャートを示す図である。
【図14】実施例8により得られたポリイミド樹脂のI
Rチャートを示す図である。
【図15】実施例9により得られたポリアミック酸のI
Rチャートを示す図である。
【図16】実施例9により得られたポリイミド樹脂のI
Rチャートを示す図である。
【図17】実施例10により得られたポリイミド樹脂の
IRチャートを示す図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位を含むポリイミドからなる電気絶縁材料を含有するこ
    とを特徴とする電子部品。 【化1】 [一般式(1)において、Xは、下記X−1〜X−6か
    ら選択される基であり、Yは、下記Y−1〜Y−3から
    選択される基であり、XおよびYの少なくとも一方はフ
    ルオレン骨格を有する基である。また、X−1〜X−
    4、Y−1およびY−3中の、R1 〜R9 は、それぞれ
    アルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはハ
    ロゲン化アルキル基であり、n、m、p、q、s、t、
    wおよびzは繰り返し数であり、それぞれ0〜2の整数
    であり、rは、繰り返し数であり1〜2の整数である。] 【化2】 【化3】 [X−2において、記号Dは、 −CYY´− で表わされる基(YおよびY´は、それぞれアルキル基
    またはハロゲン化アルキル基を表す。)、 【化4】 で表わされる基、 【化5】 で表わされる基、または 【化6】 で表わされる基である。] 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 [Y−2において、記号Aは、−O−、−C(CH32
    −または−C(CF32−で表わされる基であり、u
    は、繰り返し数であり、0または1である。] 【化13】 [Y−3において、記号Bは、−C(CH32−、−C
    (CF32−、−O− 【化14】 または 【化15】 で表わされる基であり、vは繰り返し数であり、0また
    は1である。]
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)において、XがX−1
    〜X−6から選択された少なくとも一つの基であり、Y
    がY−1およびY−2またはいづれか一方の基であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)において、XがX−1
    〜X−6から選択された少なくとも一つの基であり、Y
    がY−1であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の電子部品。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)において、XがX−
    1、X−2およびX−5から選択された少なくとも一つ
    の基であり、YがY−1であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の電子部品。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)において、XがX−1
    であり、YがY−1〜Y−3から選択された少なくとも
    一つの基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 前記一般式(1)において、YにY−4
    で表される基を含むことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項にに記載の電子部品。 【化16】 [Y−4において、R10は、アルキル基またはアリール
    基であり、xは、繰り返し数であり、1〜100の範囲
    内の整数である。]
  7. 【請求項7】 前記ポリイミドの対数粘度(N−メチル
    ピロリドン溶媒中、濃度0.5g/dl、温度30℃の
    条件で測定)を、0.05〜10dl/gの範囲内の値
    とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の電子部品。
  8. 【請求項8】 前記ポリイミド中のフッ素含有量を、1
    〜30重量%の範囲内の値とすることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか1項に記載の電子部品。
  9. 【請求項9】 前記ポリイミド中に、下記一般式(2)
    で表わされる繰り返し単位を含み、かつ当該繰り返し単
    位を50モル%以下の値とすることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれか1項にに記載の電子部品。 【化17】 [一般式(2)中、XおよびYは、一般式(1)におけ
    る内容と同一である。]
  10. 【請求項10】 前記ポリイミドの誘電率(周波数1M
    Hz)を、2.95以下の値とすることを特徴とする請
    求項1〜9のいずれか1項に記載の電子部品。
  11. 【請求項11】 前記電気絶縁材料が、層間絶縁膜また
    は平坦化膜を構成していることを特徴とする請求項1〜
    10のいずれか1項に記載の電子部品。
  12. 【請求項12】 前記電子部品が半導体であることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電子部
    品。
  13. 【請求項13】 下記工程(A)〜(C)を含むことを
    特徴とする請求項112のいずれか1項に記載の電子部
    品の製造方法。 (A) 前記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を
    有するポリイミドを含有するポリイミド溶液を調製する
    工程。 (B) ポリイミド溶液を基体上に積層する工程。 (C) ポリイミド溶液を乾燥することによりポリイミ
    ドからなる電気絶縁部材を形成する工程。
  14. 【請求項14】 前記ポリイミド溶液が、N−メチルピ
    ロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジ
    メチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、乳酸エチ
    ル、メトキシメチルプロピオネート、プロピレングリコ
    ールモノメチルエーテルアセテートおよびシクロヘキサ
    ノンから選択される少なくとも一つの溶媒を含有するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の電子部品の製造方
    法。
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