JPH11291891A - 自動ブレーキ倍力装置 - Google Patents

自動ブレーキ倍力装置

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JPH11291891A
JPH11291891A JP10352323A JP35232398A JPH11291891A JP H11291891 A JPH11291891 A JP H11291891A JP 10352323 A JP10352323 A JP 10352323A JP 35232398 A JP35232398 A JP 35232398A JP H11291891 A JPH11291891 A JP H11291891A
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valve
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Isao Kobayashi
勲 小林
Mamoru Sawada
護 沢田
Yuzo Imoto
井本  雄三
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/66Electrical control in fluid-pressure brake systems
    • B60T13/72Electrical control in fluid-pressure brake systems in vacuum systems or vacuum booster units

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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 自動ブレーキ倍力装置は、入力軸32と
は別に弁機構15を構成するプランジャ17を前進させ
て、その弁機構の流路を切換えさせるソレノイド38を
備えている。上記プランジャにピストン39を設けてあ
り、該ピストンのフロント側に大気圧室40に導入した
大気圧を、リヤ側に負圧室41に導入した定圧室A、C
の圧力を作用させて、該ピストンをリヤ側に付勢させて
いる。望ましくは、上記ピストンの受圧面積と上記プラ
ンジャの大気弁座18の受圧面積とを実質的に同一に設
定するのがよい。 【効果】 定圧室A、Cに導入される負圧の大きさが変
動しても、ブレーキ倍力装置の出力の変動を可及的に小
さく、乃至は実質的に零とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは、ソレノイドによりブレーキペダルが
踏込まれなくてもブレーキ倍力装置を作動させることが
できる自動ブレーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、ブレーキ倍力装置は、シェ
ル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボ
デイに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの
前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボデイ内
に設けた弁機構と、この弁機構に連動して弁機構の流路
を切換える入力軸とを備えており、また上記弁機構は、
上記バルブボデイに設けた真空弁座と、上記バルブボデ
イに摺動自在に設けたプランジャと、このプランジャに
設けた大気弁座と、リヤ側から上記真空弁座と大気弁座
とに着座される弁体とを備えている。この種のブレーキ
倍力装置では、ブレーキペダルを踏込むことにより上記
入力軸を前進させ、それにより弁機構の流路を切換えさ
せてブレーキ倍力装置を作動させるようになっている。
また従来、上記入力軸とは別に上記プランジャを前進さ
せて弁機構の流路を切換えさせるソレノイドを設けて、
ブレーキペダルが踏込まれなくても、つまり入力軸が前
進されなくても、上記ソレノイドによりプランジャを前
進させて弁機構の流路を切換えさせ、それによって自動
的にブレーキ倍力装置を作動させるようにした自動ブレ
ーキ倍力装置も知られている(特開平3−31050号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のブレー
キ倍力装置は、ブレーキペダルの踏力をある一定の大き
さとすることによって、それに応じた大きな出力が得ら
れるようになっている。そしてその際、定圧室に導入さ
れる負圧の大きさが変動しても、それに伴って変圧室内
に導入される圧力の大きさが自動的に変動制御されるの
で、定圧室の負圧の変動にも拘らず上記一定の出力が得
られるようになっている。しかしながら従来の自動ブレ
ーキ倍力装置では、上記プランジャに変圧室の圧力が作
用しており、しかもソレノイドの出力はかなり小さいの
で、該ソレノイドの出力を一定としても、定圧室に導入
される負圧の大きさの変動に伴って変圧室内に導入され
る圧力の大きさが変動すると、上記プランジャの前進力
が変動していた。その結果、ソレノイドの出力を一定に
しても、定圧室に導入される負圧の大きさの変動に伴っ
てブレーキ倍力装置の出力が大きく変動してしまうとい
う欠点があった。本発明はそのような事情に鑑み、負圧
の変動に基づくプランジャの前進力の変動を可及的に小
さく、乃至は実質的に零とすることにより、ブレーキ倍
力装置の出力の変動を可及的に小さく、乃至は実質的に
零とすることができるようにした自動ブレーキ倍力装置
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に記載
の発明は、上述した自動ブレーキ倍力装置において、す
なわちシェル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、こ
のバルブボデイに設けたパワーピストンと、このパワー
ピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バル
ブボデイ内に設けた弁機構と、この弁機構に連動して弁
機構の流路を切換える入力軸とを備え、上記弁機構は、
上記バルブボデイに設けた真空弁座と、上記バルブボデ
イに摺動自在に設けたプランジャと、このプランジャに
設けた大気弁座と、リヤ側から上記真空弁座と大気弁座
とに着座される弁体とを備え、さらに上記入力軸とは別
に上記プランジャを前進させて弁機構の流路を切換える
ソレノイドとを備えた自動ブレーキ倍力装置において、
上記プランジャに、大気圧と上記定圧室の圧力が作用さ
れて該プランジャをリヤ側に付勢するピストンを設けた
ものである。また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1の発明において、上記ピストンの受圧面積と上記プラ
ンジャの大気弁座の受圧面積とを実質的に同一に設定し
たものである。
【0005】
【作用】請求項2の発明によれば、ソレノイドによって
前進されるプランジャに、ピストンを介して大気圧と定
圧室の圧力との差圧力が作用するようになり、それによ
り該ピストンおよびプランジャはリヤ側に付勢されるよ
うになる。他方、上記プランジャには、従来と同様に変
圧室内の圧力が、より詳細には変圧室内の圧力と大気圧
との圧力が作用して該プランジャを前進方向に付勢して
いるので、上記ピストンの受圧面積と上記プランジャの
大気弁座の受圧面積とを実質的に同一に設定すれば逆向
きの大気圧の作用力をバランスさせて、プランジャには
変圧室内の圧力と定圧室内の圧力との圧力差が作用する
ことになる。上記変圧室内の圧力と定圧室内の圧力との
圧力差は、ソレノイドの出力によるプランジャの前進力
に応じた大きさまで増大するが、ソレノイドの出力が一
定であれば上記圧力差も一定となり、この圧力差が一定
であれば、ブレーキ倍力装置の出力も一定となる。した
がって、請求項2の発明によれば、ソレノイドの出力の
大小に応じたブレーキ倍力装置の出力を得ることができ
る。また、請求項1の発明においては、必ずしも上記プ
ランジャに作用する逆向きの大気圧の作用力をバランス
させることはできないが、ピストンを有していない従来
装置に比較してプランジャに作用する変圧室内の圧力変
動の影響を低減することができ、ソレノイドの一定の出
力に対するブレーキ倍力装置の出力の変動を低減するこ
とができる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、タンデムブレーキ倍力装置1のシェ
ル2内は、その中央部に設けたセンタープレート3によ
って、前方側のフロント室4と後方側のリヤ室5とに区
画形成している。そして筒状のバルブボデイ6を、シェ
ル2のリヤ側(右方側)の内周部とセンタープレート3
の内周部とにそれぞれシール手段7、8により気密を保
持して摺動自在に貫通させている。上記フロント室4お
よびリヤ室5内に位置するバルブボデイ6の外周部に
は、それぞれフロントパワーピストン11とリヤパワー
ピストン12とを連結してあり、また各パワーピストン
11、12の背面にフロントダイアフラム13とリヤダ
イアフラム14とをそれぞれ張設している。上記フロン
トダイアフラム13によってフロント室4内を定圧室A
と変圧室Bとに区画してあり、またリヤダイアフラム1
4によってリヤ室5内を定圧室Cと変圧室Dとに区画し
ている。
【0007】上記バルブボデイ6内には、上記定圧室
A、Cと変圧室B、Dとの連通状態を切換える弁機構1
5を設けている。この弁機構15は、バルブボデイ6に
形成した環状の真空弁座16と、この真空弁座16を貫
通させてバルブボデイ6内に摺動自在に設けた筒状のプ
ランジャ17と、このプランジャ17の中央部外周に形
成した環状の大気弁座18と、さらに両弁座16、18
に図1のリヤ側からばね19によって着座する弁体20
とを備えている。図示実施例では、上記プランジャ17
の先端部外周をバルブボデイ6の内周面に気密を保持し
て摺動自在に嵌合させるとともに、後端部外周面をバル
ブボデイ6のリヤ側内部に固定した筒状ホルダ21の内
周面に摺接させることにより、バルブボデイ6に摺動自
在に取付けている。そして上記真空弁座16とそれに接
離する弁体20とのシート部よりも外周側の空間は、バ
ルブボデイ6に形成した定圧通路24を介して上記定圧
室Aに連通するとと同時に定圧室Cに連通している。上
記定圧室A内は負圧導入管(図示せず)を介して負圧源
と連通しており、それにより定圧室A、C内には常時負
圧が導入されている。また上記真空弁座16とそれに接
離する弁体20とのシート部よりも内周側で、上記大気
弁座18とそれに接離する弁体20とのシート部よりも
外周側の空間は、バルブボデイ6に形成した半径方向の
第1変圧通路25を介して変圧室Dに連通しており、こ
の変圧室Dはバルブボデイ6に形成した第2変圧通路2
6を介して変圧室Bに連通している。さらに、大気弁座
18とそれに接離する弁体20とのシート部よりも内周
側の空間は、バルブボデイ6に形成した大気通路27を
介して大気に連通している。なお、この大気通路27
は、筒状ホルダ21の外周に形成した複数のスリット状
の通路を介してバルブボデイ6の外部の大気に連通して
いる。
【0008】上記筒状のプランジャ17内にはロッド3
1を摺動自在に設けてあり、このロッド31の後端部に
入力軸32の先端部を枢支連結し、この入力軸32は図
示しないブレーキペダルに連動させている。上記ロッド
31の外周面とプランジャ17の内周面とはそれぞれ段
状に形成してあり、ロッド31のフロント側に向いた端
面31aとプランジャ17のリヤ側に向いた端面17a
とを向き合わせるとともに、バルブボデイ6とプランジ
ャ17との間に弾装したばね33によりプランジャ17
をリヤ側に付勢して、両端面31aおよび17aを当接
させている。このとき、ばね33の弾撥力は上記ばね1
9の弾撥力よりも大きく設定してある。さらに、上記入
力軸32とバルブボデイ6に固定した上記筒状ホルダ2
1との間に、上記ばね19よりも大きな弾発力を有する
弾性体としてのばね34を弾装している。これにより、
タンデムブレーキ倍力装置1の非作動状態では、大気弁
座18に弁体20を着座させてその部分を閉鎖させると
ともに、弁体20を真空弁座16から離座させてその部
分を開放させてあり、この非作動状態では、上記各室
A、B、C、Dが相互に連通して、各室A、B、C、D
内に負圧が導入されている。
【0009】また、上記バルブボデイ6には、第1変圧
通路25の少しフロント側に半径方向孔6Aを形成して
あり、この半径方向孔6Aに従来公知のキー部材37を
挿通するとともに、該キー部材37をプランジャ17に
おける小径とした係合部17bに係合させている。上記
キー部材37は半径方向孔6A内でバルブボデイ6の軸
方向に変位可能となっており、またキー部材37とプラ
ンジャ17とは、小径とした上記係合部17bの軸方向
長さの範囲内でバルブボデイ6の軸方向に変位可能とな
っている。そして図1に示したタンデムブレーキ倍力装
置1の非作動時に、上記キー部材37をシェル2のリヤ
側の壁面に当接させることで、キー部材37およびプラ
ンジャ17をバルブボデイ6に対する前進位置に保持す
るようにしている。これにより、タンデムブレーキ倍力
装置1の作動開始時における入力軸32のロスストロー
クを減少させるようにしている。
【0010】上記バルブボデイ6に固定した筒状ホルダ
21にはソレノイド38を設けてあり、このソレノイド
38によってばね33の弾撥力に抗してプランジャ17
を前進させることにより、上記弁機構15の流路を切り
換えることができるようにしている。本実施例では、上
記プランジャ17の先端部にダイアフラムからなるピス
トン39を取付けている。このダイアフラムからなるピ
ストン39は、その内周部がプランジャ17の先端部に
連結され、そこからプランジャ17の半径方向外方に伸
びて外周部がバルブボデイ6に連結されている。そして
このピストン39のフロント側に大気圧室40を、リヤ
側に負圧室41をそれぞれ形成している。上記ロッド3
1の外周面又はプランジャ17の内周面には溝状の通路
42を形成してあり、この通路42を介して上記大気圧
室40に大気を導入している。他方、上記負圧室41
は、バルブボデイ6に形成した通路43を介して定圧通
路24内の、したがって定圧室A、C内の負圧を導入し
ている。したがって上記ピストン39には大気圧室40
内の大気と負圧室41内に導入される定圧室A、C内の
負圧との圧力差が作用するので、それによりプランジャ
17はリヤ側に付勢されるようになる。またブレーキ倍
力装置1のサーボバランス状態では、すなわち変圧室
B、D内に流体圧力が導入されて弁体20が真空弁座1
6と大気弁座18とに同時に着座している状態では、プ
ランジャ17の大気弁座18には、第1変圧通路25側
の変圧室内の圧力と大気圧との差圧力が作用し、この差
圧力はプランジャ17をフロント側に付勢するようにな
る。しかるに本実施例では、上記ピストン39における
受圧面積と、上記プランジャ17における大気弁座18
の受圧面積とを実質的に同一に設定してあり、それによ
ってピストン39に作用してプランジャ17をリヤ側へ
付勢する大気圧による作用力と、プランジャ17の大気
弁座18に作用してプランジャ17をフロント側へ付勢
する大気圧による作用力とをバランスさせるようにして
いる。その結果、プランジャ17には、ピストン39に
作用する定圧室内の圧力と、プランジャ17の大気弁座
18に作用する変圧室内の圧力との圧力差が作用するこ
とになる。
【0011】次に、上記バルブボデイ6の先端軸部には
プレートプランジャ46を気密を保って摺動自在に設け
てあり、このプレートプランジャ46によってバルブボ
デイ6内に上記大気圧室40を形成している。そしてこ
のプレートプランジャ46のリヤ側端面に上記ロッド3
1の先端面を当接させている。他方、プレートプランジ
ャ46のフロント側に出力軸47を配置してあり、この
出力軸47の基部に形成した凹部内に円盤状のリアクシ
ョンディスク48を収納している。またその出力軸47
の凹部をバルブボデイ6のフロント側軸部の外周部に摺
動自在に嵌装するとともに、この出力軸47のフロント
側の先端部は、シェル2のフロント側の壁面から気密を
保って外部に突出させて、その先端部を図示しないマス
ターシリンダのピストンに連動させている。さらに上記
シェル2のフロント側の壁面とバルブボデイ6との間に
リターンスプリング49を弾装してあり、これによっ
て、通常はバルブボデイ6等を図示非作動位置に保持さ
せている。
【0012】以上の構成において、ブレーキペダルが踏
込まれて入力軸32およびこれと一体のロッド31が前
進されると、ロッド31の端面31aに当接する端面1
7aを介してプランジャ17が前進されるので、従来周
知のブレーキ倍力装置と同様にして弁機構15の流路が
切換わり、ブレーキ倍力装置1が作動される。他方、ブ
レーキペダルが踏込まれなくてもブレーキ倍力装置1を
作動させる自動ブレーキ作動時には、図示しない制御装
置によりソレノイド38が励磁され、それによってプラ
ンジャ17が前進されるので、やはり従来周知のブレー
キ倍力装置と同様にして弁機構15の流路が切換わり、
ブレーキ倍力装置1が作動されるようになる。そして自
動ブレーキ作動時には、ソレノイド38の出力に応じ
た、すなわちプランジャ17の前進力に応じたブレーキ
倍力装置のサーボバランス状態が得られる。このサーボ
バランス状態では、変圧室B、D内には上記ソレノイド
38の出力の大きさに応じた流体圧力が導入されてお
り、かつ弁機構15の弁体20は真空弁座16と大気弁
座18とに同時に着座している。
【0013】ここで、ソレノイド38の出力によるプラ
ンジャ17の前進力をFsol、プランジャ17をフロ
ント側に付勢する大気弁座18による前進力をF1、プ
ランジャ17をリヤ側に付勢するばね33による後退力
をFspg、プランジャ17をリヤ側に付勢するピスト
ン39による後退力をF2とすると、次式が正立す
る。 Fsol+F1=Fspg+F2 …………… そして上記大気弁座18の受圧面積と、ピストン39の
受圧面積とをそれぞれ同一のSとし、また大気圧をP
1、定圧室の圧力をP0、変圧室の圧力をPvとする
と、上記F1、F2はそれぞれ次式、で表わすこと
ができる。 F1=(P1−Pv)S …………… F2=(P1−P0)S …………… この、式を上記式に代入して整理すると、次式
が得られる。 Fsol=(Pv−P0)S+Fspg ……………
【0014】式によれば、大気弁座18の受圧面積と
ピストン39の受圧面積とを同一とすることにより、
〜式において大気圧P1がバランスされてキャンセル
(削除)されていることが理解できる。また式におい
て、Fspgの大きさは一定である。つまり、ソレノイ
ド38の出力によるプランジャ17の前進力Fsolの
大きさが一定であれば、変圧室の圧力Pvと定圧室の圧
力P0との差(Pv−P0)は一定となり、その差が一
定であれば当然にブレーキ倍力装置1の出力も一定とな
る。ところで、定圧室A、C内に導入される負圧の大き
さP0は常に一定ではなく車両の運転条件等によって変
動するが、プランジャ17の前進力Fsolの大きさを
一定に保った場合には、変圧室の圧力Pvと定圧室の圧
力P0との差(Pv−P0)は一定に保たれる。換言す
れば、定圧室A、C内に導入される負圧の大きさP0が
変動しても、上記弁機構15によって導入が制御される
変圧室内の圧力Pvは、上記プランジャ17の前進力F
solの大きさに応じた圧力に制御される。したがっ
て、プランジャ17の前進力Fsolの大きさが一定と
なれば、定圧室内に導入される負圧の大きさが変動して
も、変圧室の圧力Pvと定圧室の圧力P0との差(Pv
−P0)は一定となる。したがって本実施例によれば、
定圧室内に導入される負圧の大きさが変動してもその影
響を受けることなく、ソレノイド38の出力の大小に応
じたブレーキ倍力装置の出力を得ることができる。
【0015】なお、上記実施例では大気弁座18の受圧
面積とピストン39の受圧面積とを同一としているが、
これに限定されるものではない。大気弁座18の受圧面
積とピストン39の受圧面積とを異ならせた場合には、
上記プランジャに作用する逆向きの大気圧P1による作
用力をバランスさせることができないため、定圧室内に
導入される負圧の大きさが変動すると、ソレノイド38
の出力を一定にしても、ブレーキ倍力装置の出力が変動
することになる。しかしながら、上記ピストン39を備
えていない従来のブレーキ倍力装置に比較して、ブレー
キ倍力装置の出力の変動を低減することが可能である。
また、上記実施例は、本発明をタンデムブレーキ倍力装
置に適用した場合について説明したが、これに限定され
るものでないことは勿論である。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ソレノ
イドによりプランジャを前進させて弁機構の流路を切換
えさせるようにした自動ブレーキ倍力装置において、定
圧室に導入される負圧の大きさが変動しても、ブレーキ
倍力装置の出力の変動を可及的に小さく、乃至は実質的
に零とすることができるという効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 タンデムブレーキ倍力装置 2 シェル 6 バルブボデイ 11 フロン
トパワーピストン 12 リヤパワーピストン 15 弁機構 16 真空弁座 17 プラン
ジャ 17a、31a 端面 18 大気弁
座 20 弁体 31 ロッド 32 入力軸 38 ソレノ
イド 39 ピストン 40 大気圧
室 41 負圧室 42、43
通路 A、C 定圧室 B、D 変圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 雄三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    イと、このバルブボデイに設けたパワーピストンと、こ
    のパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、
    上記バルブボデイ内に設けた弁機構と、この弁機構に連
    動して弁機構の流路を切換える入力軸とを備え、 上記弁機構は、上記バルブボデイに設けた真空弁座と、
    上記バルブボデイに摺動自在に設けたプランジャと、こ
    のプランジャに設けた大気弁座と、リヤ側から上記真空
    弁座と大気弁座とに着座される弁体とを備え、 さらに上記入力軸とは別に上記プランジャを前進させて
    弁機構の流路を切換えるソレノイドとを備えた自動ブレ
    ーキ倍力装置において、 上記プランジャに、大気圧と上記定圧室の圧力が作用さ
    れて該プランジャをリヤ側に付勢するピストンを設けた
    ことを特徴とする自動ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 上記ピストンの受圧面積と上記プランジ
    ャの大気弁座の受圧面積とが実質的に同一に設定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の自動ブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記入力軸と連動され、上記バルブボデ
    イに摺動自在に設けられたロッドを備え、該ロッドの外
    周に上記プランジャが摺動自在に設けられるとともに、
    ロッドの前進に伴ってプランジャが前進されることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ブレーキ
    倍力装置。
  4. 【請求項4】 上記ピストンのフロント側へは、上記ロ
    ッドとプランジャとの間に形成した通路を介して大気が
    導入されることを特徴とする請求項3に記載の自動ブレ
    ーキ倍力装置。
  5. 【請求項5】 上記入力軸と上記ソレノイドをバルブボ
    デイに固定するホルダとの間に、該入力軸をリヤ側に付
    勢する弾性体を弾装したことを特徴とする請求項1に記
    載のブレーキ倍力装置。
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