JP3940872B2 - 自動ブレーキ倍力装置 - Google Patents

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    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/66Electrical control in fluid-pressure brake systems
    • B60T13/72Electrical control in fluid-pressure brake systems in vacuum systems or vacuum booster units

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はブレーキ倍力装置に関し、より詳しくは、ソレノイドによりブレーキペダルが踏込まれなくてもブレーキ倍力装置を作動させることができる自動ブレーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に、ブレーキ倍力装置は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボデイに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボデイ内に設けた弁機構と、この弁機構に連動して弁機構の流路を切換える入力軸とを備えており、また上記弁機構は、上記バルブボデイに設けた真空弁座と、上記バルブボデイに摺動自在に設けたプランジャと、このプランジャに設けた大気弁座と、リヤ側から上記真空弁座と大気弁座とに着座される弁体とを備えている。
この種のブレーキ倍力装置では、ブレーキペダルを踏込むことにより上記入力軸を前進させ、それにより弁機構の流路を切換えさせてブレーキ倍力装置を作動させるようになっている。
また従来、上記入力軸とは別に上記プランジャを前進させて弁機構の流路を切換えさせるソレノイドを設けて、ブレーキペダルが踏込まれなくても、つまり入力軸が前進されなくても、上記ソレノイドによりプランジャを前進させて弁機構の流路を切換えさせ、それによって自動的にブレーキ倍力装置を作動させるようにした自動ブレーキ倍力装置も知られている(特開平3−31050号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来のブレーキ倍力装置は、ブレーキペダルの踏力をある一定の大きさとすることによって、それに応じた大きな出力が得られるようになっている。そしてその際、定圧室に導入される負圧の大きさが変動しても、それに伴って変圧室内に導入される圧力の大きさが自動的に変動制御されるので、定圧室の負圧の変動にも拘らず上記一定の出力が得られるようになっている。
しかしながら従来の自動ブレーキ倍力装置では、上記プランジャに変圧室の圧力が作用しており、しかもソレノイドの出力はかなり小さいので、該ソレノイドの出力を一定としても、定圧室に導入される負圧の大きさの変動に伴って変圧室内に導入される圧力の大きさが変動すると、上記プランジャの前進力が変動していた。
その結果、ソレノイドの出力を一定にしても、定圧室に導入される負圧の大きさの変動に伴ってブレーキ倍力装置の出力が大きく変動してしまうという欠点があった。
本発明はそのような事情に鑑み、負圧の変動に基づくプランジャの前進力の変動を可及的に小さく、乃至は実質的に零とすることにより、ブレーキ倍力装置の出力の変動を可及的に小さく、乃至は実質的に零とすることができるようにした自動ブレーキ倍力装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1に記載の発明は、上述した自動ブレーキ倍力装置において、すなわちシェル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボデイに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボデイ内に設けた弁機構と、この弁機構に連動して弁機構の流路を切換える入力軸とを備え、
上記弁機構は、上記バルブボデイに設けた真空弁座と、上記バルブボデイに摺動自在に設けたプランジャと、このプランジャに設けた大気弁座と、リヤ側から上記真空弁座と大気弁座とに着座される弁体とを備え、
さらに上記入力軸とは別に上記プランジャを前進させて弁機構の流路を切換えるソレノイドとを備えた自動ブレーキ倍力装置において、
上記プランジャに、大気圧と上記定圧室の圧力が作用されて該プランジャをリヤ側に付勢するピストンを設けたものである。
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1の発明において、上記ピストンの受圧面積と上記プランジャの大気弁座の受圧面積とを同一に設定したものである。
【0005】
【作用】
請求項2の発明によれば、ソレノイドによって前進されるプランジャに、ピストンを介して大気圧と定圧室の圧力との差圧力が作用するようになり、それにより該ピストンおよびプランジャはリヤ側に付勢されるようになる。
他方、上記プランジャには、従来と同様に変圧室内の圧力が、より詳細には変圧室内の圧力と大気圧との圧力が作用して該プランジャを前進方向に付勢しているので、上記ピストンの受圧面積と上記プランジャの大気弁座の受圧面積とを同一に設定すれば逆向きの大気圧の作用力をバランスさせて、プランジャには変圧室内の圧力と定圧室内の圧力との圧力差が作用することになる。
上記変圧室内の圧力と定圧室内の圧力との圧力差は、ソレノイドの出力によるプランジャの前進力に応じた大きさまで増大するが、ソレノイドの出力が一定であれば上記圧力差も一定となり、この圧力差が一定であれば、ブレーキ倍力装置の出力も一定となる。
したがって、請求項2の発明によれば、ソレノイドの出力の大小に応じたブレーキ倍力装置の出力を得ることができる。
また、請求項1の発明においては、必ずしも上記プランジャに作用する逆向きの大気圧の作用力をバランスさせることはできないが、ピストンを有していない従来装置に比較してプランジャに作用する変圧室内の圧力変動の影響を低減することができ、ソレノイドの一定の出力に対するブレーキ倍力装置の出力の変動を低減することができる。
【0006】
【実施例】
以下、図示実施例について本発明を説明すると、図1において、タンデムブレーキ倍力装置1のシェル2内は、その中央部に設けたセンタープレート3によって、前方側のフロント室4と後方側のリヤ室5とに区画形成している。そして筒状のバルブボデイ6を、シェル2のリヤ側(右方側)の内周部とセンタープレート3の内周部とにそれぞれシール手段7、8により気密を保持して摺動自在に貫通させている。
上記フロント室4およびリヤ室5内に位置するバルブボデイ6の外周部には、それぞれフロントパワーピストン11とリヤパワーピストン12とを連結してあり、また各パワーピストン11、12の背面にフロントダイアフラム13とリヤダイアフラム14とをそれぞれ張設している。上記フロントダイアフラム13によってフロント室4内を定圧室Aと変圧室Bとに区画してあり、またリヤダイアフラム14によってリヤ室5内を定圧室Cと変圧室Dとに区画している。
【0007】
上記バルブボデイ6内には、上記定圧室A、Cと変圧室B、Dとの連通状態を切換える弁機構15を設けている。この弁機構15は、バルブボデイ6に形成した環状の真空弁座16と、この真空弁座16を貫通させてバルブボデイ6内に摺動自在に設けた筒状のプランジャ17と、このプランジャ17の中央部外周に形成した環状の大気弁座18と、さらに両弁座16、18に図1のリヤ側からばね19によって着座する弁体20とを備えている。
図示実施例では、上記プランジャ17の先端部外周をバルブボデイ6の内周面に気密を保持して摺動自在に嵌合させるとともに、後端部外周面をバルブボデイ6のリヤ側内部に固定した筒状ホルダ21の内周面に摺接させることにより、バルブボデイ6に摺動自在に取付けている。
そして上記真空弁座16とそれに接離する弁体20とのシート部よりも外周側の空間は、バルブボデイ6に形成した定圧通路24を介して上記定圧室Aに連通するとと同時に定圧室Cに連通している。上記定圧室A内は負圧導入管(図示せず)を介して負圧源と連通しており、それにより定圧室A、C内には常時負圧が導入されている。
また上記真空弁座16とそれに接離する弁体20とのシート部よりも内周側で、上記大気弁座18とそれに接離する弁体20とのシート部よりも外周側の空間は、バルブボデイ6に形成した半径方向の第1変圧通路25を介して変圧室Dに連通しており、この変圧室Dはバルブボデイ6に形成した第2変圧通路26を介して変圧室Bに連通している。
さらに、大気弁座18とそれに接離する弁体20とのシート部よりも内周側の空間は、バルブボデイ6に形成した大気通路27を介して大気に連通している。なお、この大気通路27は、筒状ホルダ21の外周に形成した複数のスリット状の通路を介してバルブボデイ6の外部の大気に連通している。
【0008】
上記筒状のプランジャ17内にはロッド31を摺動自在に設けてあり、このロッド31の後端部に入力軸32の先端部を枢支連結し、この入力軸32は図示しないブレーキペダルに連動させている。
上記ロッド31の外周面とプランジャ17の内周面とはそれぞれ段状に形成してあり、ロッド31のフロント側に向いた端面31aとプランジャ17のリヤ側に向いた端面17aとを向き合わせるとともに、バルブボデイ6とプランジャ17との間に弾装したばね33によりプランジャ17をリヤ側に付勢して、両端面31aおよび17aを当接させている。このとき、ばね33の弾撥力は上記ばね19の弾撥力よりも大きく設定してある。
さらに、上記入力軸32とバルブボデイ6に固定した上記筒状ホルダ21との間に、上記ばね19よりも大きな弾発力を有する弾性体としてのばね34を弾装している。これにより、タンデムブレーキ倍力装置1の非作動状態では、大気弁座18に弁体20を着座させてその部分を閉鎖させるとともに、弁体20を真空弁座16から離座させてその部分を開放させてあり、この非作動状態では、上記各室A、B、C、Dが相互に連通して、各室A、B、C、D内に負圧が導入されている。
【0009】
また、上記バルブボデイ6には、第1変圧通路25の少しフロント側に半径方向孔6Aを形成してあり、この半径方向孔6Aに従来公知のキー部材37を挿通するとともに、該キー部材37をプランジャ17における小径とした係合部17bに係合させている。
上記キー部材37は半径方向孔6A内でバルブボデイ6の軸方向に変位可能となっており、またキー部材37とプランジャ17とは、小径とした上記係合部17bの軸方向長さの範囲内でバルブボデイ6の軸方向に変位可能となっている。そして図1に示したタンデムブレーキ倍力装置1の非作動時に、上記キー部材37をシェル2のリヤ側の壁面に当接させることで、キー部材37およびプランジャ17をバルブボデイ6に対する前進位置に保持するようにしている。これにより、タンデムブレーキ倍力装置1の作動開始時における入力軸32のロスストロークを減少させるようにしている。
【0010】
上記バルブボデイ6に固定した筒状ホルダ21にはソレノイド38を設けてあり、このソレノイド38によってばね33の弾撥力に抗してプランジャ17を前進させることにより、上記弁機構15の流路を切り換えることができるようにしている。
本実施例では、上記プランジャ17の先端部にダイアフラムからなるピストン39を取付けている。このダイアフラムからなるピストン39は、その内周部がプランジャ17の先端部に連結され、そこからプランジャ17の半径方向外方に伸びて外周部がバルブボデイ6に連結されている。そしてこのピストン39のフロント側に大気圧室40を、リヤ側に負圧室41をそれぞれ形成している。
上記ロッド31の外周面又はプランジャ17の内周面には溝状の通路42を形成してあり、この通路42を介して上記大気圧室40に大気を導入している。他方、上記負圧室41は、バルブボデイ6に形成した通路43を介して定圧通路24内の、したがって定圧室A、C内の負圧を導入している。
したがって上記ピストン39には大気圧室40内の大気と負圧室41内に導入される定圧室A、C内の負圧との圧力差が作用するので、それによりプランジャ17はリヤ側に付勢されるようになる。またブレーキ倍力装置1のサーボバランス状態では、すなわち変圧室B、D内に流体圧力が導入されて弁体20が真空弁座16と大気弁座18とに同時に着座している状態では、プランジャ17の大気弁座18には、第1変圧通路25側の変圧室内の圧力と大気圧との差圧力が作用し、この差圧力はプランジャ17をフロント側に付勢するようになる。
しかるに本実施例では、上記ピストン39における受圧面積と、上記プランジャ17における大気弁座18の受圧面積とを実質的に同一に設定してあり、それによってピストン39に作用してプランジャ17をリヤ側へ付勢する大気圧による作用力と、プランジャ17の大気弁座18に作用してプランジャ17をフロント側へ付勢する大気圧による作用力とをバランスさせるようにしている。その結果、プランジャ17には、ピストン39に作用する定圧室内の圧力と、プランジャ17の大気弁座18に作用する変圧室内の圧力との圧力差が作用することになる。
【0011】
次に、上記バルブボデイ6の先端軸部にはプレートプランジャ46を気密を保って摺動自在に設けてあり、このプレートプランジャ46によってバルブボデイ6内に上記大気圧室40を形成している。そしてこのプレートプランジャ46のリヤ側端面に上記ロッド31の先端面を当接させている。
他方、プレートプランジャ46のフロント側に出力軸47を配置してあり、この出力軸47の基部に形成した凹部内に円盤状のリアクションディスク48を収納している。またその出力軸47の凹部をバルブボデイ6のフロント側軸部の外周部に摺動自在に嵌装するとともに、この出力軸47のフロント側の先端部は、シェル2のフロント側の壁面から気密を保って外部に突出させて、その先端部を図示しないマスターシリンダのピストンに連動させている。
さらに上記シェル2のフロント側の壁面とバルブボデイ6との間にリターンスプリング49を弾装してあり、これによって、通常はバルブボデイ6等を図示非作動位置に保持させている。
【0012】
以上の構成において、ブレーキペダルが踏込まれて入力軸32およびこれと一体のロッド31が前進されると、ロッド31の端面31aに当接する端面17aを介してプランジャ17が前進されるので、従来周知のブレーキ倍力装置と同様にして弁機構15の流路が切換わり、ブレーキ倍力装置1が作動される。
他方、ブレーキペダルが踏込まれなくてもブレーキ倍力装置1を作動させる自動ブレーキ作動時には、図示しない制御装置によりソレノイド38が励磁され、それによってプランジャ17が前進されるので、やはり従来周知のブレーキ倍力装置と同様にして弁機構15の流路が切換わり、ブレーキ倍力装置1が作動されるようになる。
そして自動ブレーキ作動時には、ソレノイド38の出力に応じた、すなわちプランジャ17の前進力に応じたブレーキ倍力装置のサーボバランス状態が得られる。このサーボバランス状態では、変圧室B、D内には上記ソレノイド38の出力の大きさに応じた流体圧力が導入されており、かつ弁機構15の弁体20は真空弁座16と大気弁座18とに同時に着座している。
【0013】
ここで、ソレノイド38の出力によるプランジャ17の前進力をFsol、プランジャ17をフロント側に付勢する大気弁座18による前進力をF1、プランジャ17をリヤ側に付勢するばね33による後退力をFspg、プランジャ17をリヤ側に付勢するピストン39による後退力をF2とすると、次式▲1▼が正立する。
Fsol+F1=Fspg+F2 ……………▲1▼
そして上記大気弁座18の受圧面積と、ピストン39の受圧面積とをそれぞれ同一のSとし、また大気圧をP1、定圧室の圧力をP0、変圧室の圧力をPvとすると、上記F1、F2はそれぞれ次式▲2▼、▲3▼で表わすことができる。
F1=(P1−Pv)S ……………▲2▼
F2=(P1−P0)S ……………▲3▼
この▲2▼、▲3▼式を上記▲1▼式に代入して整理すると、次式▲4▼が得られる。
Fsol=(Pv−P0)S+Fspg ……………▲4▼
【0014】
▲4▼式によれば、大気弁座18の受圧面積とピストン39の受圧面積とを同一とすることにより、▲1▼〜▲3▼式において大気圧P1がバランスされてキャンセル(削除)されていることが理解できる。また▲4▼式において、Fspgの大きさは一定である。
つまり、ソレノイド38の出力によるプランジャ17の前進力Fsolの大きさが一定であれば、変圧室の圧力Pvと定圧室の圧力P0との差(Pv−P0)は一定となり、その差が一定であれば当然にブレーキ倍力装置1の出力も一定となる。
ところで、定圧室A、C内に導入される負圧の大きさP0は常に一定ではなく車両の運転条件等によって変動するが、プランジャ17の前進力Fsolの大きさを一定に保った場合には、変圧室の圧力Pvと定圧室の圧力P0との差(Pv−P0)は一定に保たれる。換言すれば、定圧室A、C内に導入される負圧の大きさP0が変動しても、上記弁機構15によって導入が制御される変圧室内の圧力Pvは、上記プランジャ17の前進力Fsolの大きさに応じた圧力に制御される。したがって、プランジャ17の前進力Fsolの大きさが一定となれば、定圧室内に導入される負圧の大きさが変動しても、変圧室の圧力Pvと定圧室の圧力P0との差(Pv−P0)は一定となる。
したがって本実施例によれば、定圧室内に導入される負圧の大きさが変動してもその影響を受けることなく、ソレノイド38の出力の大小に応じたブレーキ倍力装置の出力を得ることができる。
【0015】
なお、上記実施例では大気弁座18の受圧面積とピストン39の受圧面積とを同一としているが、これに限定されるものではない。大気弁座18の受圧面積とピストン39の受圧面積とを異ならせた場合には、上記プランジャに作用する逆向きの大気圧P1による作用力をバランスさせることができないため、定圧室内に導入される負圧の大きさが変動すると、ソレノイド38の出力を一定にしても、ブレーキ倍力装置の出力が変動することになる。しかしながら、上記ピストン39を備えていない従来のブレーキ倍力装置に比較して、ブレーキ倍力装置の出力の変動を低減することが可能である。
また、上記実施例は、本発明をタンデムブレーキ倍力装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものでないことは勿論である。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ソレノイドによりプランジャを前進させて弁機構の流路を切換えさせるようにした自動ブレーキ倍力装置において、定圧室に導入される負圧の大きさが変動しても、ブレーキ倍力装置の出力の変動を可及的に小さく、乃至は実質的に零とすることができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 タンデムブレーキ倍力装置 2 シェル
6 バルブボデイ 11 フロントパワーピストン
12 リヤパワーピストン 15 弁機構
16 真空弁座 17 プランジャ
17a、31a 端面 18 大気弁座
20 弁体 31 ロッド
32 入力軸 38 ソレノイド
39 ピストン 40 大気圧室
41 負圧室 42、43 通路
A、C 定圧室 B、D 変圧室

Claims (5)

  1. シェル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボデイに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボデイ内に設けた弁機構と、この弁機構に連動して弁機構の流路を切換える入力軸とを備え、
    上記弁機構は、上記バルブボデイに設けた真空弁座と、上記バルブボデイに摺動自在に設けたプランジャと、このプランジャに設けた大気弁座と、リヤ側から上記真空弁座と大気弁座とに着座される弁体とを備え、
    さらに上記入力軸とは別に上記プランジャを前進させて弁機構の流路を切換えるソレノイドとを備えた自動ブレーキ倍力装置において、
    上記プランジャに、大気圧と上記定圧室の圧力が作用されて該プランジャをリヤ側に付勢するピストンを設けたことを特徴とする自動ブレーキ装置。
  2. 上記ピストンの受圧面積と上記プランジャの大気弁座の受圧面積とが同一に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の自動ブレーキ装置。
  3. 上記入力軸と連動されたロッドを備え、該ロッドの外周に上記プランジャが摺動自在に設けられるとともに、ロッドの前進に伴ってプランジャが前進されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ブレーキ倍力装置。
  4. 上記ピストンのフロント側へは、上記ロッドとプランジャとの間に形成した通路を介して大気が導入されることを特徴とする請求項3に記載の自動ブレーキ倍力装置。
  5. 上記入力軸と上記ソレノイドをバルブボデイに固定するホルダとの間に、該入力軸をリヤ側に付勢する弾性体を弾装したことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ倍力装置。
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