JPH11291861A - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置

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JPH11291861A
JPH11291861A JP10097959A JP9795998A JPH11291861A JP H11291861 A JPH11291861 A JP H11291861A JP 10097959 A JP10097959 A JP 10097959A JP 9795998 A JP9795998 A JP 9795998A JP H11291861 A JPH11291861 A JP H11291861A
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current
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Kunihiro Kaneko
国広 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火電流の大きさを抵抗値を変化させること
によって制御する回路の診断を行うことができる乗員保
護装置を提供する。 【解決手段】 加速度信号に基づいて衝突事故の大きさ
を判断した時に、点火制御信号と共に電流制御信号を出
力する衝突判断手段と、直列接続された第1及び第2抵
抗を有し、衝突判断手段から点火制御信号と電流制御信
号とを受けて、電流制御信号によって第1及び第2抵抗
の接続点を接地し、第1及び第2抵抗のうち非接地側の
第1抵抗に流れる電流に比例した点火電流を、直流電源
と雷管との間に介挿されたスイッチ手段を介して雷管に
供給し、かつ、第1抵抗を2つの直列抵抗から形成し、
その直列抵抗の接続点を衝突判断手段からの電流制限信
号により接地、非接地状態にして電位の変化を入力し、
第1及び第2抵抗の断線及び短絡を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両等の衝突事
故時にエアバッグを膨張させて乗員を事故から保護する
乗員保護装置に係り、特に診断機能を有する乗員保護装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の乗員保護装置を図7に基
づいて説明する。1は車載バッテリ、2はイグニッショ
ンスイッチ、3はDC/DCコンバータで、前記車載バ
ッテリ1の出力電圧を昇圧して出力する。4は雷管駆動
制御回路で、逆流防止用ダイオード5,バックアップコ
ンデンサ6,第1電界効果型トランジスタ7,第2電界
効果型トランジスタ8,電流検出抵抗9,比較回路1
0,定電流源11,抵抗12,チャージポンプ回路1
3,スイッチ回路14等から構成されている。
【0003】以下に、前記雷管駆動制御回路4について
説明する。バックアップコンデンサ6は、前記DC/D
Cコンバータ3によって充電される。第2電界効果型ト
ランジスタ8は、そのドレイン側は前記バックアップコ
ンデンサ6に、またソース側は後述の雷管15に接続さ
れ、雷管15に流れる点火電流のうちの大部分が流れ
る。7は前記第2電界効果型トランジスタ8に流れる電
流を分流するための小容量の第1電界効果型トランジス
タで、そのドレイン側は前記第2電界効果型トランジス
タ8のドレイン側に接続され、又ソース側は許容電力の
小さい電流検出抵抗9を介して第2電界効果型トランジ
スタ8のソース側に接続されている。
【0004】比較回路10は、その一方の非反転(+)
入力端子には、直列接続された定電流源11と抵抗12
によって作られる基準電圧が入力され、また他方の反転
(−)入力端子には電流検出抵抗9に発生する電圧が供
給され、またその出力端子は、スイッチ回路14の出力
端子と、第1及び第2電界効果型トランジスタ7,8の
ゲートに接続されている。18は加速度センサで、車両
の衝突事故に伴って発生する加速度信号を検出する。1
9は後述のマイクロコンピュータ21を形成する衝突判
断手段で、加速度センサ18からの加速度信号に基づい
て衝突事故の大きさを判断して、重大事故と判断する
と、スイッチ回路14にオン信号を供給する。また、衝
突判断手段19は電源が投入されるとチャージポンプ回
路13にトリガ信号を供給する。
【0005】雷管15の一端は雷管駆動制御回路4の出
力側に、また他端は逆流防止用ダイオード16、加速度
スイッチ17を直列に介して接地されている。衝突判断
手段19は、車両の衝突を検出する加速度センサ18か
らの減速度信号に基づいて衝突の状況を判断して、エア
バッグ等を作動させる必要がある場合には前記チャージ
ポンプ回路13にトリガ信号を同時に、またはタイムラ
グをもたせて出力する。
【0006】このような構成において、(a)衝突判断
手段19からオン信号がスイッチ回路14に出力されて
いないとき、スイッチ回路14のスイッチングトランジ
スタはオフしている。これによって、第1及び第2電界
効果型トランジスタ7,8はオフ状態に維持されてい
る。また(b)重大事故の発生により衝突判断手段19
からオン信号がスイッチ回路14に出力されると、スイ
ッチ回路14のスイッチングトランジスタがオンするの
で、第1及び第2電界効果型トランジスタ7,8のソー
ス側の電位よりも高いハイレベルな電圧信号が第1及び
第2電界効果型トランジスタ7,8のゲートに供給さ
れ、双方のトランジスタ7,8は能動領域で作動を開始
する。
【0007】次に、診断機能について説明すると、前記
衝突判断手段19と同様にマイクロコンピュータ21を
形成する診断回路20は、前記雷管15の両端子の電圧
を入力すると共に、その雷管15の端子間電圧を求める
差動増幅器23からの出力を入力して、前記雷管15の
断線、短絡等を判断して断線、短絡等が発生していた場
合、警報ランプ22を点灯して報知する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た乗員保護装置にあっては、雷管の断線、短絡の診断、
またバックアップコンデンサ、機械式加速度スイッチ等
の診断を行う構成のものもあるが、上記の如きカレント
ミラー回路を有する回路構成に係る回路部の診断を行う
機能を有するものはない。
【0009】そこで、この発明は、上記のような問題点
に着目してなされたもので、乗員保護装置におけるカレ
ントミラー回路の診断を行うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乗員保護
装置は、直流電源に直列に接続された雷管と、前記直流
電源と雷管との間に介挿されたスイッチ手段と、加速度
センサからの加速度信号に基づいて衝突事故の大きさを
判断し、重大衝突と判断したとき前記スイッチ手段に点
火制御信号を出力し、かつそれと同期して電流制御信号
を出力する衝突判断手段と、直列接続された第1、第2
及び第3電流制限抵抗を含み、かつ前記衝突判断手段か
らの電流制御信号によって該第2及び第3電流制限抵抗
間の接続点をグランドに短絡することによって第1及び
第2電流制限抵抗に流れる電流に比例した点火電流を前
記スイッチ手段を介して前記雷管に供給する電流制限回
路と、前記衝突判断手段からの電流制限信号による前記
第2及び第3電流制限抵抗間の接続点の短絡状態及び非
短絡状態における前記第1及び第2電流制限抵抗の接続
点の電位の変化を入力して、前記第1、第2及び第3電
流制限抵抗の断線及び短絡を診断する診断手段を備えて
なることを特徴とする。
【0011】この発明に係る乗員保護装置は、直列電源
に直列に接続された雷管と、前記直流電源と雷管との間
に介挿されたスイッチ手段と、加速度センサからの加速
度信号に基づいて衝突事故の大きさを判断し、重大衝突
と判断したとき前記スイッチ手段に点火制御信号を出力
し、かつそれと同期して電流制御信号を出力する衝突判
断手段と、直列接続された第1、第2及び第3電流制限
抵抗を含み、かつ前記衝突判断手段からの電流制御信号
によって該第2及び第3電流制限抵抗の接続点をグラン
ドに短絡することによって第1及び第2電流制限抵抗に
流れる電流に比例した点火電流を前記スイッチ手段を介
して前記雷管に供給する電流制限回路と、前記衝突判断
手段からの電流制限信号による前記第2及び第3電流制
限抵抗の接続点の非短絡状態において、前記スイッチ手
段の断線及び短絡を診断する診断手段を有する診断回路
を備えてなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による実
施の形態1の構成を図1に示すが、その図1において図
7の従来例で説明したものと同一のもの、または均等な
ものには同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
すなわち、30は第2加速度センサ、31は比較回路
で、前記第2加速度センサ30からの検出出力が、衝突
の発生の判断の基準値を越えるとスイッチ信号を出力す
る。32は後述の診断回路(診断手段)33と共に、マ
イクロコンピュータ34を構成する衝突判断手段で、第
1加速度センサ18からの加速度信号及び比較回路31
からのスイッチ信号を受け、かつその第1加速度センサ
18からの加速度信号に基づいて重大衝突と判断する
と、切り換えトランジスタ37,駆動制御トランジスタ
38,スイッチングトランジスタ36のそれぞれにオン
信号を供給する。
【0013】診断回路33は、従来例における診断回路
20と同様に雷管15の短絡、断線等を診断する機能を
有するほかに、切り換えトランジスタ37がオン、オフ
されることによって変化する第1及び第2抵抗44,4
5の間の接続点の電位Vbの変化を検出し、その変化量
に基づいて第1,第2及び第3抵抗44,45,46の
断線、短絡等を診断する機能を有する。
【0014】すなわち、前記診断回路33は図2に示す
ようなフローチャートに従って、イグニッションスイッ
チ2がオンされたか否かをステップS1でチェックし、
イグニッションスイッチ2がオンされていると判断する
とステップS2に進む。ステップS2は、雷管15の端
子間電位差を検出する比較回路35からの出力と、雷管
15の両端に発生する電位とに基づいて雷管15の断
線、短絡等の故障を診断し、故障が発生している場合に
はステップS3に進み、「雷管異常」として警報ランプ
22を所定のモードで点滅させ、ステップS13に進
み、イグニッションスイッチ2がオフされていると判断
すると終了し、オン状態であると判断されると後述のス
テップS10に戻る。
【0015】またステップS2において、雷管15が正
常であると判断された場合にはステップS4に進み、切
り換えトランジスタ37をオンさせ、その時発生する第
1及び第2抵抗44,45の接続点の電圧Vbをステッ
プS5でモニタする。この電圧VbがステップS6にお
いてVa/5(Va:定電圧回路41の非反転入力端子
に供給される基準電圧)より大きく、かつVa/2より
小さいかが判断され、その条件を満足しないと判断され
た場合には、ステップS7で電流制限回路40が異常で
あるとして警報ランプ22を所定のモードで点滅させ、
その後ステップS13に進む。
【0016】また電圧VbがステップS6においてVa
/5より大きく、かつVa/2より小さいと判断され、
条件を満足していると判断された場合には、ステップS
9に進み、切り換えトランジスタ37をオフさせ、ステ
ップS10でその時発生する第1及び第2抵抗44,4
5の接続点の電圧Vbをモニタする。この電圧Vbがス
テップS11においてVa/2より小さいと判断された
場合には、ステップS7で電流制限回路40が異常であ
るとして警報ランプ22を所定のモードで点滅させる。
【0017】ステップS11においてVa/2以上であ
ると判断された場合には、ステップS12で電流制限回
路40は正常であると判断してステップS13に進む。
ステップS13においてイグニッションスイッチ2がオ
ン状態であると判断されると、ステップS10に戻り、
オフされたと判断されると、診断プログラムを終了す
る。
【0018】切り換えトランジスタ37は、非衝突の通
常時はオフ状態を維持し、また衝突時には、オン状態に
切り換えられる。電流制限回路40は、駆動制御トラン
ジスタ27,38,比較回路41,駆動トランジスタ4
2,電流検出抵抗43,第1電流制限抵抗44,第2電
流制限抵抗45,第3電流制限抵抗46,比較回路4
7,駆動トランジスタ48a,バイアス抵抗49等から
構成され、スイッチ手段としての機能を有し、定電圧回
路を形成する比較回路41によって、前記第1電流制限
抵抗44の非接地側端子の電位が一定になるように保持
される。またこのとき、主に第1,第2及び第3電流制
限抵抗44,45,46で電流検出抵抗43を流れる一
定電流Iaが決定され、これによって発生する後段の駆
動制御トランジスタ27のコレクタ端子の電位は、信号
ラインAを介して比較回路47に基準値として供給され
る。その結果、駆動トランジスタ48aのコレクタ端子
とバイアス抵抗49との接続点の電位が一定に制御さ
れ、駆動トランジスタ48a,48bに一定電流が流れ
る。すなわち、点火電流を流すときには切り換えトラン
ジスタ37をオンして一定電流Iaを大きくし、また診
断電流を流すときには切り換えトランジスタ37をオフ
して一定電流Iaを小さくするように制御する。
【0019】また、駆動制御トランジスタ38がオフの
時は、電流検出抵抗43により検出された電流によって
発生した電圧値が比較回路47にも入力され、比較回路
47で駆動トランジスタ48a,48bがオン制御され
る。一方で、駆動制御トランジスタ38がオンの時は、
駆動トランジスタ48a,48bはオン制御されない。
【0020】次に上記構成の作用説明を行う(図2、図
3及び図4参照)。電源が投入されることによって、マ
イクロコンピュータ34のプログラムが作動を開始す
る。すなわち、最初に診断用プログラム(抵抗44〜4
6、雷管15の故障診断と駆動トランジスタ48a,4
8bの故障診断を含む)が作動開始し、それが終了する
と衝突判断用プログラムが作動を開始し、以後その2つ
のプログラムが図示されない制御手段によって交互に実
行される。
【0021】まず、図2に示す診断用プログラムのうち
の抵抗44〜46、雷管15の故障診断プログラムの作
動によって以下のことが分かる。マイクロコンピュータ
34の診断回路33は、比較回路35からの出力信号及
び雷管15の両端に発生する電位を読み取り、その読み
取った電圧に基づいて上述したように雷管15の断線、
短絡等の故障診断を行っているが、この故障診断につい
ては、既に周知のことであるので詳細説明は省略する。
【0022】[抵抗44〜46の故障診断] (1)診断回路33からの指示で衝突判断手段32が切
り換えトランジスタ37をオフ状態にした時 第1及び第2抵抗44,45の接続点の電圧VbがVa
/2以上であれば正常と判断され、Va/2以下であれ
ば第1抵抗44が断線、または第3抵抗46が短絡の何
れかの故障と判断され、警報ランプ22によって警報さ
れる。
【0023】(2)診断回路33からの指示で衝突判断
手段32が切り換えトランジスタ37をオン状態にした
時 第1及び第2抵抗44,45の接続点の電圧VbがVa
/2以上であれば第1抵抗44の短絡、第2抵抗45の
断線、又は切り換えトランジスタ37のオープン故障の
何れかである。また電圧VbがVa/5以上で、かつV
a/2より小さい場合には、正常と判断される。さら
に、電圧VbがVa/5以下であると、第2抵抗45の
短絡と判断される。
【0024】また、衝突判断用プログラムが実行される
ことによって以下のように作動する。 (1)衝突判断手段32が重大衝突と判断していない時 スイッチングトランジスタ36,切り換えトランジスタ
37,駆動制御トランジスタ38がオフ状態になってお
り、一定電流Iaは、第1,第2及び第3電流制限抵抗
44,45,46にて制限された電流値、すなわち雷管
15が展開不可能な電流値となり、例えばマイクロコン
ピュータ40がプログラム暴走して衝突判断手段32か
ら駆動制御トランジスタ38及びスイッチングトランジ
スタ36のそれぞれにハイレベル信号が供給されても微
小電流しか流れず、雷管15は点火されない。
【0025】また、プログラム暴走によって衝突判断手
段32から切り換え手段37に供給される信号がハイレ
ベルに切り替わり、第2及び第3電流制御抵抗45,4
6の接続点の電位をローレベルに切り換える確率も小さ
い。すなわち、3つの出力端子が一度に点火電流を流す
方向に切り替わる確率は非常に小さくなる。
【0026】(2)衝突判断手段32が衝突と判断した
時 駆動制御トランジスタ38,スイッチングトランジスタ
36及び切り換えトランジスタ37は、オン状態とな
り、第2及び第3電流制限抵抗45,46の接続点が接
地されるので、電流検出抵抗43,第1電流制限抵抗4
4及び第2電流制限抵抗45に前回よりも多くの電流I
aが流れ、その電流Iaが電流検出抵抗43によって検
出されて比較回路47に供給される。このとき、駆動制
御トランジスタ38は、オンされ、かつスイッチングト
ランジスタ36もオンされているので、信号ラインAに
よって供給された電圧は比較回路47で所定の増幅率で
増幅され、その増幅された電圧によって駆動トランジス
タ48a,48bがオンされ、雷管15に点火電流が供
給される。
【0027】[駆動トランジスタ48a,48bの故障
診断]この診断は、従来から使用されている技術による
と、図5に実線で示すように駆動トランジスタ48a,
48bを数10マイクロ秒間のみオン動作せしめ(区間
1)、雷管15が作動して火薬が点火されない程度の微
小電力を供給して、その短時間の間に雷管15の両端子
に発生する電圧を検出する手法がとられていた。このと
きの駆動トランジスタ48a,48bが非常にわずかな
時間しかオンしないために、図5(C)に実線で示すよ
うに駆動トランジスタ48a,48bが完全にオン(飽
和状態)しない間に、診断回路33が雷間15及び比較
回路35から入力しなくてはならず、この状態で入力し
た場合には正確な電圧、電位差を読み取れないという問
題点があるので、微小電流(例えば従来の1/20)を
長い時間(T2 (≒2・T1 )供給して、駆動トランジ
スタ48a,48bの双方が正常状態で作動した後に診
断回路33が読み取るようにすることによって改善する
ためのものである。
【0028】すなわち、この診断用プログラムが作動を
開始すると、図6において、ステップ100からステッ
プ110に進み、前記抵抗44〜46の故障診断結果に
基づいて抵抗44〜46が正常か否かが判断される。故
障していると判断されると、ステップ120に進み、駆
動制御トランジスタ38をオンして雷管15に点火電流
が供給されないようにし、ステップ200に進み、この
診断プログラムを終了する。
【0029】ステップ110において、抵抗44〜46
が正常であると判断されると、ステップ130に進み、
雷管15が正常であるか否かが判断される。このステッ
プ130において、雷管15が異常であるとステップ1
20に進む。また、雷管15が正常であると判断される
と、ステップ140に進み、切り換えトランジスタ3
7、駆動制御トランジスタ38をオフして駆動トランジ
スタ48bに微小電流を流す。
【0030】この電流が雷管15に診断電流として流
れ、これによって雷管15の非接地側に発生する電圧V
sをステップ150で読み取り(当然ながらサンプリン
グ入力(図5(D))で行う)、記憶せしめる。この読
み取った電圧Vsは、平均値を求めるためのもので、ス
テップ160で回数を判断し、所定回数読み取っていな
い場合には、ステップ110に戻り、所定回数読み取っ
た場合には、ステップ170で駆動制御トランジスタ3
8をオンする。
【0031】その後、ステップ180に進み、読み取っ
た電圧Vsの平均値が所定値以上あるか否かが判断さ
れ、ないと判断されると、ステップ190で駆動トラン
ジスタ48a,48bが異常である旨の信号を作成して
出力し、ステップ200に進む。またステップ180で
所定値以上有ると判断されると、駆動トランジスタ48
a,48bは正常であると判断してステップ200に進
み、終了する。すなわち、微小電流を供給するので検出
電圧Vsが非常に小さいので、所定回数加算してその平
均値を求めることによって精度を確保している。
【0032】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
点火電流の大きさを抵抗値を変化させることによって制
御する回路の診断を行うことができる乗員保護装置を提
供できるという効果が得られる。この発明によれば、微
少な電流を雷管に流しながら電流制限回路を構成する電
流制限抵抗及び駆動トランジスタの診断を行うことがで
きる乗員保護装置を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す乗員保護装置の回
路ブロック図である。
【図2】図1の回路ブロック図の診断回路の作動プログ
ラムを示すフローチャートである。
【図3】図1の乗員保護装置の故障状態を示す説明図で
ある。
【図4】図1の乗員保護装置の故障状態をモニタされた
電圧によって区分する説明図である。
【図5】図1の駆動トランジスタ48a,48bの従来
の診断方法と本件実施の一形態の診断との違いを説明す
るための説明図である。
【図6】図1の駆動トランジスタ48a,48bの診断
プログラムのフローチャートである。
【図7】従来の乗員保護装置の回路図である。
【符号の説明】
15 雷管 18,30 加速度センサ 27 駆動制御トランジスタ 31,35,41,47 比較回路 32 衝突判断手段 33 診断回路(診断手段) 36 スイッチングトランジスタ 37 切り換えトランジスタ(切り換え手段) 40 電流制限回路 44,45,46 電流制限抵抗 48a,48b 駆動トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に直列に接続された雷管と、前
    記直流電源と雷管との間に介挿されたスイッチ手段と、 加速度センサからの加速度信号に基づいて衝突事故の大
    きさを判断し、重大衝突と判断したとき前記スイッチ手
    段に点火制御信号を出力し、かつそれと同期して電流制
    御信号を出力する衝突判断手段と、 直列接続された第1、第2及び第3電流制限抵抗を含
    み、かつ前記衝突判断手段からの電流制御信号によって
    該第2及び第3電流制限抵抗間の接続点をグランドに短
    絡することによって第1及び第2電流制限抵抗に流れる
    電流に比例した点火電流を前記スイッチ手段を介して前
    記雷管に供給する電流制限回路と、 前記衝突判断手段からの電流制限信号による前記第2及
    び第3電流制限抵抗間の接続点の短絡状態及び非短絡状
    態における前記第1及び第2電流制限抵抗の接続点の電
    位の変化を入力して、前記第1、第2及び第3電流制限
    抵抗の断線及び短絡を診断する診断手段を備えてなるこ
    とを特徴とする乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 直流電源に直列に接続された雷管と、前
    記直流電源と雷管との間に介挿されたスイッチ手段と、 加速度センサからの加速度信号に基づいて衝突事故の大
    きさを判断し、重大衝突と判断したとき前記スイッチ手
    段に点火制御信号を出力し、かつそれと同期して電流制
    御信号を出力する衝突判断手段と、 直列接続された第1、第2及び第3電流制限抵抗を含
    み、かつ前記衝突判断手段からの電流制御信号によって
    該第2及び第3電流制限抵抗の接続点をグランドに短絡
    することによって第1及び第2電流制限抵抗に流れる電
    流に比例した点火電流を前記スイッチ手段を介して前記
    雷管に供給する電流制限回路と、 前記衝突判断手段からの電流制限信号による前記第2及
    び第3電流制限抵抗の接続点の非短絡状態において、前
    記スイッチ手段の断線及び短絡を診断する診断手段を有
    する診断回路を備えてなることを特徴とする乗員保護装
    置。
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