JP3095872B2 - 故障診断機能付きの車両安全装置制御システム - Google Patents

故障診断機能付きの車両安全装置制御システム

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JP3095872B2
JP3095872B2 JP04093680A JP9368092A JP3095872B2 JP 3095872 B2 JP3095872 B2 JP 3095872B2 JP 04093680 A JP04093680 A JP 04093680A JP 9368092 A JP9368092 A JP 9368092A JP 3095872 B2 JP3095872 B2 JP 3095872B2
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英之 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両安全装置を制御す
るシステムに関し、特に加速度センサおよび信号処理回
路の故障診断機能の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバックのスキブ(車両安全装置の起
動素子)を点火する制御システムは、例えば特開昭63
ー241467号公報に開示されているように周知であ
る。この制御システムは、スキブを組み込んだ給電回路
を備えている。給電回路にはさらにスキブとグランドと
の間に直列接続されたメカニカルセンサ(第1スイッチ
ング手段)と、スキブとバッテリとの間に直列接続され
たトランジスタ(第2スイッチング手段)が組み込まれ
ている。メカニカルセンサは車両衝突の際の衝撃を受け
てオン動作する。制御システムはさらに、ピエゾ素子か
らなる加速度センサと、加速度センサからの信号に基づ
き車両衝突を検出して衝突検出信号を出力する信号処理
回路とを備えている。この信号処理回路からの衝突検出
信号に応答して上記トランジスタがオンする。このよう
に、車両衝突時には、メカニカルセンサとトランジスタ
がオンしてスキブへ電流を供給し、このスキブを点火す
ることによりエアバックを展開させる。
【0003】上記加速度センサおよび信号処理回路が故
障していると、正確な衝突判定が行えないから、これら
の故障診断を行う必要がある。そのため、上記公報に開
示の制御システムは、テストパルス発生手段と、故障判
断手段を備えている。テストパルス発生手段は、停車中
にテストパルスを加速度センサに供給する。この時、加
速度センサはテストパルスに応答して信号を出力し、信
号処理回路はこの加速度センサの出力信号を処理して、
トランジスタをオンさせる。故障判断手段は、トランジ
スタとスキブとの間の電圧を監視し、トランジスタのオ
ンに伴う電圧変化が生じているか否かを判断する。否と
判断した場合、すなわち加速度センサか信号処理回路が
故障しているものと判断した場合には、故障検出信号を
表示器に出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記制御システムで
は、停車中に故障診断を行うため、メカニカルセンサは
正常であればオフ状態になっている。したがって、故障
診断に伴いトランジスタがオンしても、スキブに電流が
流れず、エアバックが展開することはない。しかし、メ
カニカルセンサがオン故障していると、故障診断に伴い
トランジスタがオンした時に、スキブに電流が供給され
てスキブが点火するおそれがあり、ひいてはエアバック
の誤展開を招くおそれがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の要旨は、加速度センサと、加速度センサか
らの信号に基づき車両衝突を検出して衝突検出信号を出
力する信号処理回路と、電源とグランドとの間に車両安
全装置の起動素子を組み込んだ給電回路と、この起動素
子の一端に直列接続された状態で給電回路に組み込まれ
故障診断時にはオフ状態になっている第1スイッチング
手段と、起動素子の他端に直列接続された状態で給電回
路に組み込まれるとともに上記信号処理回路からの衝突
検出信号に応答してオン動作する第2スイッチング手段
とを備えた車両安全装置の制御システムにおいて、上記
起動素子のいずれか一方の端子に高周波信号を供給する
高周波信号発生回路と、起動素子のいずれか一方の端子
からの高周波信号を通過させるバンドパスフィルタと、
このバンドパスフィルタを通過した高周波信号に基づい
てテスト信号を形成して上記加速度センサに供給するテ
スト信号形成回路と、テスト信号に対応した第2スイッ
チング手段のオン動作が生じているか否かを、起動素子
のいずれか一方の端子の電圧を監視することにより判断
し、ひいては加速度センサおよび信号処理回路の故障の
有無を判断する故障判断手段とを備えたことを特徴とす
る故障診断機能付きの車両安全装置制御システムにあ
る。
【0006】
【作用】高周波信号発生手段は、上記起動素子のいずれ
か一方の端子に高周波信号を供給する。バンドパスフィ
ルタは、起動素子のいずれか一方端子からの高周波信号
を通過させる。テスト信号形成手段は、バンドパスフィ
ルタを通過した高周波信号に基づいてテスト信号を形成
して上記加速度センサに供給する。加速度センサはテス
トパルスに応答して信号を出力し、信号処理回路はこの
加速度センサの出力信号を処理して、第2スイッチング
手段をオンさせる。故障判断手段は、起動素子のいずれ
か一方の端子の電圧を監視することにより、テスト信号
に対応した第2スイッチング手段のオン動作が生じてい
るか否かを判断し、ひいては加速度センサおよび信号処
理回路の故障の有無を判断する。第1スイッチング手段
がオン故障している時には、高周波信号を受ける起動素
子の端子は、例えば電源電圧レベルまたはグランド電圧
レベルとなっている。このためバンドパルフィルタを高
周波信号が通過することがなく、テスト信号形成手段で
テスト信号が形成されることもなく、第2スイッチング
手段がテスト信号に応答してオン動作することもない。
その結果、起動素子へ電流が供給されるのを防止するこ
とができ、車両安全装置の誤作動を防止することができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図3に示すように制御システムは、エアバック
(車両安全装置)のスキブSQ(起動素子)を制御する
ための制御ユニットUNT1と、この制御ユニットUN
T1およびスキブSQの故障診断を行う故障診断ユニッ
トUNT2とを備えている。制御ユニットUNT1は、
電源端子P,グランド端子G,制御端子H,Lを有して
いる。故障診断ユニットUNT2は、グランド端子
G′,制御端子H′,L′を有している。端子G,H,
Lは端子G′,H′,L′にそれぞれコネクタCNを介
して接続される。制御ユニットUNT1の電源端子Pと
グランド端子Gとの間には、バッテリVB(電源)が接
続されている。制御ユニットUNT1の制御端子H,L
間には、スキブSQが接続されている。
【0008】まず、制御ユニットUNT1の内部構成を
図1を参照しながら説明する。電源端子Pと一方の制御
端子Hとの間には、ダイオード1とメカニカルセンサ2
(第1スイッチング手段)が接続されている。制御端子
Lと、グランド端子Gとの間には、トランジスタ3(第
2スイッチング手段)が接続されている。すなわち、ト
ランジスタ3のコレクタが制御端子Lに、エミッタがグ
ランド端子Gにそれぞれ接続されている。このようにし
てバッテリVBの正極とグランドとの間には、ダイオー
ド1,メカニカルセンサ2,スキブSQ,トランジスタ
3をこの順序で直列に組み込んでなる給電回路5が接続
されている。上記メカニカルセンサ2は、車両衝突の時
にメカニカルな構造に起因してオンするものである。
【0009】制御ユニットUNT1は、ピエゾ素子を含
む加速度センサ6と、この加速度センサ6からの電圧信
号を処理して上記トランジスタ3を制御する信号処理回
路10を備えている。この信号処理回路10は、加速度
センサ6からの電圧信号を増幅する増幅回路11と、増
幅回路11からの出力を積分する積分回路12と、積分
回路12からの積分出力をスレッショルド電圧Vthと
比較するコンパレータ13とを備えている。積分回路1
2は、オペアンプ12aと、オペアンプ12aに負帰還
接続されたコンデンサ12bと、オペアンプ12aの反
転入力端子と増幅回路11の出力端子との間に接続され
た入力抵抗12cとを備えている。オペアンプ12aの
非反転入力端子には、基準電圧発生回路14からの基準
電圧Vr1が入力される。基準電圧発生回路14は、定
電圧源Vccとグランドとの間において互いに直列接続
された抵抗14a,14bからなり、その接続点電圧が
基準電圧Vr1として提供される。積分回路12の出力
はコンパレータ13の非反転入力端子に入力される。コ
ンパレータ13の反転入力端子には、スレッショルド電
圧発生回路15からのスレッショルド電圧Vthが入力
される。スレッショルド電圧発生回路15は、定電圧源
Vccとグランドとの間において互いに直列接続された
抵抗15a,15bからなり、その接続点電圧がスレッ
ショルド電圧Vthとして提供される。
【0010】上記信号処理回路10は、付加的構成とし
て、コンパレータ13の出力端子とオペアンプ12aの
非反転入力端子との間に正帰還接続された抵抗16とコ
ンデンサ17を有している。
【0011】上記制御ユニットUNT1において、制御
端子Hと加速度センサ6の出力端子との間には、制御端
子Hから順に、バンドパスフィルタ18とテスト信号形
成回路20が接続されている。バンドパスフィルタ18
は、コンデンサ18aとコイル18bと抵抗18cとか
らなる。
【0012】上記テスト信号形成回路20は、ダイオー
ド21,ローパスフィルタ22,基準電圧発生回路23
を、加速度センサ6に向かって順に接続してなる。ダイ
オード21は、カソードが制御端子Hを向き、アノード
が加速度センサ6を向いている。ローパスフィルタ22
は、抵抗22aとコンデンサ22bとから構成されてい
る。基準電圧発生回路23は、定電圧源Vccとグラン
ドとの間において互いに直列接続された抵抗23a,2
3bからなり、その接続点電圧が、基準電圧Vr2とし
て加速度センサ6の出力端子に供給されている。したが
って、加速度センサ6の出力電圧は加速度ゼロの時に基
準電圧Vr2となっている。この基準電圧Vr2は、前述
した積分回路12の基準電圧Vr1と等しい。
【0013】次に、故障診断ユニットUNT2の内部構
成について図2を参照しながら説明する。故障診断ユニ
ットUNT2は実質的に故障判断手段を含む診断制御回
路30を備えている。この診断制御回路30は、図示し
ない車速センサからの信号に基づき停車状態か否かを判
断し、停車状態と判断した時に、制御ユニットUNT1
の故障診断制御とスキブSQの故障診断制御を交互に周
期的に実行する。ただし、コンパレータ32から診断禁
止信号を受けている時には、故障診断を停止する。コン
パレータ32の反転入力端子には、制御端子H′の電圧
すなわち制御ユニットUNT1の制御端子Hの電圧が入
力される。コンパレータ32の非反転入力端子には、ス
レッショルド電圧発生回路33からのスレッショルド電
圧Vt1が入力される。このスレッショルド電圧発生回
路33は、定電圧源Vccとグランドとの間において直
列接続された抵抗33a,33bからなり、その接続点
電圧がスレッショルド電圧Vt1として提供される。制
御端子H,H′の電圧がスレッショルド電圧Vt1より
高くなった時にはコンパレータ32の出力がローレベル
となり、診断制御回路30がリセットされて、故障診断
が禁じられる。
【0014】故障診断ユニットUNT2は、制御ユニッ
トUNT1の加速度センサ6と信号処理回路10の故障
を診断するための構成、すなわち高周波信号発生回路4
0とコンパレータ45とカウンタ46を有している。高
周波信号発生回路40は、上記診断制御回路30からの
診断指令信号に応答して、所定時間だけ矩形の高周波信
号を抵抗41を介して制御端子H′、ひいては制御ユニ
ットUNT1の制御端子Hに供給する。コンパレータ4
5の反転入力端子には、制御端子H′の電圧が入力され
る。コンパレータ45の非反転入力端子には、スレッシ
ョルド電圧発生回路47からのスレッショルド電圧Vt
2が入力される。このスレッショルド電圧発生回路47
は定電圧源Vccとグランドとの間において直列接続さ
れた抵抗47a,47bからなり、その接続点電圧がス
レッショルド電圧Vt2として供給される。カウンタ4
6は、コンパレータ45の出力レベルのハイからローへ
の切り替わり、またはローからハイへの切り替わりを計
数するものである。
【0015】故障診断ユニットUNT2は更に、スキブ
SQの故障を診断するための構成、すなわちトランジス
タ50と、定電流回路53と、差動増幅回路60と、ウ
インドコンパレータ68とを備えている。
【0016】トランジスタ50は、診断制御回路30か
らの診断指令信号をベースで受けた時にオンする。トラ
ンジスタ50のコレクタは定電圧源Vccに接続され、
エミッタは抵抗51を介して制御端子H′に接続されて
いる。定電流回路53は、トランジスタ54を有してい
る。このトランジスタ54のコレクタは制御端子L′に
接続され、エミッタとベースはそれぞれ抵抗55,56
を介してグランドに接続されている。定電流回路53は
さらにオペアンプ57を有している。このオペアンプの
反転入力端子は、上述した診断制御回路30から基準電
圧Vr3を受ける。オペアンプ57の非反転入力端子は
制御端子L′に接続されている。オペアンプ57の出力
端子は抵抗58を介してトランジスタ54のベースに接
続されている。上記トランジスタ50がオンした時に、
定電圧源Vccからの電流がトランジスタ50,抵抗5
1,制御端子H′,スキブSQ,制御端子L′,トラン
ジスタ54,抵抗55の順に流れる。オペアンプ57
は、診断制御回路30からの基準電圧Vr3と制御端子
L′の電圧が一致するようにトランジスタ54へのベー
ス電流を制御することにより、スキブSQを流れる電流
を一定に維持する。
【0017】差動増幅回路60は、制御端子H′,L′
間の電圧すなわちスキブSQの両端間電圧を増幅するも
のであり、オペアンプ61と4つの抵抗62〜65を有
している。ウインドコンパレータ68は、差動増幅回路
60の出力を許容電圧範囲と比較するものであり、許容
電圧範囲の下限値より低い場合(スキブSQのショート
故障)、あるいは許容電圧範囲の上限値より高い場合
(スキブSQのオープン故障)には、故障検出信号を診
断制御回路30に出力する。
【0018】上記構成において、車両が停車中または定
速運転の際には、加速度センサ6の出力電圧は基準電圧
Vr2と等しく、積分回路12の積分出力は基準電圧V
1と等しくスレッショルド電圧Vthより低い。車両
衝突の際には、加速度センサ21は、基準電圧Vr2
り低い電圧信号を出力する。この電圧信号が増幅回路1
1で増幅され、積分回路12で反転積分されるので、積
分出力は上昇する。この積分出力がスレッショルド電圧
Vthを超えた時に、コンパレータ13からハイレベル
の衝突検出信号が出力され、トランジスタ3はこの衝突
検出信号に応答してオンする。前述したように、車両衝
突の際には、既にメカニカルセンサ2もオンしているか
ら、バッテリVBからスキブSQへの給電が行われ、ス
キブSQが点火してエアバックが展開される。
【0019】次に、停車中に行われる故障診断について
説明する。停車中であるので、メカニカルセンサ2はオ
フとなっている。もし、メカニカルセンサ2がオン故障
している場合には、制御端子H,H′の電圧はバッテリ
Bの電圧レベルになるから、故障診断ユニットUNT
2のコンパレータ31のスレッショルド電圧Vt1を超
え、コンパレータ31から診断禁止信号が診断制御回路
30に出力されるので、故障診断は行われない。
【0020】メカニカルセンサ2が正常でオフ状態にあ
り、コンパレータ31から診断禁止信号が出力されてい
ない場合には、診断制御回路30から診断指令信号が出
力される。高周波信号発生回路40は、この診断指令信
号に応答して図4(a)に示す矩形の高周波信号(例え
ば100KHz)を制御端子H′ひいては制御端子Hに
供給する。この高周波信号は制御端子Hからバンドパス
フィルタ18を通過する。テスト信号形成回路20で
は、ダイオード21とローパスフィルタ22と、基準電
圧発生回路23の協働作用により、高周波信号に対応し
たテスト信号を出力し、加速度センサ6に供給する。こ
のテスト信号は、図4(b)に示すように基準電圧Vr
2より低い1つのパルスからなり、その立ち下がり時点
は高周波信号の出力開始時点とほぼ一致する。
【0021】上記テスト信号を受けた加速度センサ6の
出力は、車両減速の時の出力と同様に基準電圧Vr2
り低いから、加速度センサ6の出力電圧を増幅回路11
で増幅して積分回路12で反転積分した場合、図4
(c)で示すように、積分出力は基準電圧Vr1から上
昇してスレッショルド電圧Vthを超える。その結果、
コンパレータ13の出力がハイレベルになり、図4
(d)に示すようにトランジスタ3がオンする。加速度
センサ6および信号処理回路10が正常であれば、高周
波信号出力開始時点から、トランジスタ3がオンするま
での時間T0は、所定の許容範囲をもって一定になるは
ずである。
【0022】ここで、制御端子Hの電圧について考察す
る。図4(e)に示すように、トランジスタ3がオンす
るまでは、高周波信号が高周波信号発生回路40からの
出力レベルをそのまま維持した状態で、制御端子Hに現
れる。トランジスタ3がオンすると、高周波信号のレベ
ルは、スキブSQとトランジスタ3の電圧降下分に相当
するレベルまで低下する。この制御端子Hの電圧は故障
診断ユニットUNT2のコンパレータ45でスレッショ
ルド電圧Vt2と比較される。コンパレータ45は、ト
ランジスタ3がオンするまで高周波信号に対応して出力
レベルの切り替えを繰り返し行い、トランジスタ3がオ
ンした後はハイレベルの出力状態を維持する。カウンタ
46では、このコンパレータ45の出力の切り替わりを
カウントし、このカウント値の情報を診断制御回路30
に送る。このカウント値は、高周波信号出力開始時点か
らトランジスタ3がオンするまでの時間T0に比例する
ものである。診断制御回路30では、このカウント値が
許容範囲に入っているか否かを判断し、否の場合には故
障検出信号を表示器70に出力して、故障表示をさせ
る。
【0023】前述したように、トランジスタ3がオンし
た時に、制御端子Hにおける高周波信号のレベルが極端
に低下するため、テスト信号の出力が終了する。トラン
ジスタ3は、テスト信号の出力が停止した後でも、ある
期間だけオン状態を維持される。詳述すると、トランジ
スタ3がオンしてコンパレータ13の出力がハイレベル
になった時に、この出力電圧が抵抗16,コンデンサ1
7を介して積分回路12のオペアンプ12aの非反転入
力端子に入力されるので、積分出力がさらに上昇して飽
和レベルを一定時間維持する。その後、積分出力が低下
してスレッショルド電圧Vthを下回った時に、トラン
ジスタ3がオフとなる。高周波信号の出力は、トランジ
スタ3がオフする前に終了させるのが好ましい。
【0024】メカニカルセンサ2がオン故障しており、
しかもコンパレータ31も故障していて診断禁止信号を
出力できない状態で、上記高周波信号発生回路40から
高周波信号が出力された場合について考察する。この場
合には、制御端子Hの電圧レベルが、バッテリVBの電
圧レベルとなり、高周波信号はこの制御端子Hに現れな
い。したがって、制御端子Hからバンドパスフィルタ1
8に高周波信号は送られず、テスト信号形成回路20で
のテスト信号の形成が行われない。その結果、トランジ
スタ3がオンするのを防止でき、スキブSQへの電流供
給によるエアバックの誤展開を防止できる。
【0025】スキブSQの故障診断の場合には、前述し
たようにトランジスタ51をオンしてスキブSQに定電
流を供給し、スキブSQの両端間電圧を差動増幅回路6
0で増幅しウインドコンパレータ68で比較する。ウイ
ンドコンパレータ68からスキブSQの故障検出信号が
出力された時には、診断制御回路30はこれに応答して
表示器70を故障表示させる。
【0026】本発明は上記実施例に制約されず種々の態
様が可能である。例えば、第1スイッチング手段は、通
常はオン状態にあり、診断制御回路からのオフ指令信号
に応答してオフするものであってもよい。故障診断回路
は、前述したような故障診断を行う時にこのオフ指令信
号を出力する。この実施例では、第1スイッチング手段
が故障していてオフ信号を受けてもオン状態のまま維持
されている場合であっても、前述したと同じ理由により
高周波信号出力に伴う第2スイッチング手段のオン動作
を防止できる。高周波信号は矩形波でなくてもよい。高
周波信号は制御端子Lに供給してもよい。バンドパスフ
ィルタ18は制御端子Lに接続してもよい。コンパレー
タ45は制御端子L′に接続してもよい。第1スイッチ
ング手段を起動素子とグランドとの間に接続し、第2ス
イッチング手段を起動素子と電源との間に配置してもよ
い。本発明の制御システムは、エアバックのみならずシ
ートベルトのプリテンショナーに適用してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
速度センサと信号処理回路の故障診断に高周波信号とバ
ンドパスフィルタを用いることにより、第1スイッチン
グ手段がオン故障している時に故障診断を行っても第2
スイッチング手段のオン動作を防止することができ、車
両安全装置の誤作動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる車両用安全装置の制御
システムにおける制御ユニットの内部構成を示す回路図
である。
【図2】同制御システムにおける故障診断ユニットの内
部構成を示す回路図である。
【図3】同制御システムの全体構成を示す図である。
【図4】加速度センサ及び信号処理回路の故障診断を説
明するタイムチャートである。
【符号の説明】
SQ … 起動素子(スキブ) VB … 電源(バッテリ) 2 … 第1スイッチング手段(メカニカルセン
サ) 3 … 第2スイッチング手段(トランジスタ) 5 … 給電回路 6 … 加速度センサ 10 … 信号処理回路 18 … バンドパスフィルタ 20 … テスト信号形成回路 30 … 故障判断手段(診断制御回路) 40 … 高周波信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 正巳 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株式会社ゼクセル 東松山工場内 (56)参考文献 特開 昭63−241467(JP,A) 実開 平3−8768(JP,U) 実開 平4−63069(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 21/00 B60R 21/16 - 21/32 G01P 15/00 - 15/13 G08B 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度センサと、加速度センサからの信
    号に基づき車両衝突を検出して衝突検出信号を出力する
    信号処理回路と、電源とグランドとの間に車両安全装置
    の起動素子を組み込んだ給電回路と、この起動素子の一
    端に直列接続された状態で給電回路に組み込まれ故障診
    断時にはオフ状態になっている第1スイッチング手段
    と、起動素子の他端に直列接続された状態で給電回路に
    組み込まれるとともに上記信号処理回路からの衝突検出
    信号に応答してオン動作する第2スイッチング手段とを
    備えた車両安全装置の制御システムにおいて、 上記起動素子のいずれか一方の端子に高周波信号を供給
    する高周波信号発生回路と、起動素子のいずれか一方の
    端子からの高周波信号を通過させるバンドパスフィルタ
    と、このバンドパスフィルタを通過した高周波信号に基
    づいてテスト信号を形成して上記加速度センサに供給す
    るテスト信号形成回路と、テスト信号に対応した第2ス
    イッチング手段のオン動作が生じているか否かを、起動
    素子のいずれか一方の端子の電圧を監視することにより
    判断し、ひいては加速度センサおよび信号処理回路の故
    障の有無を判断する故障判断手段とを備えたことを特徴
    とする故障診断機能付きの車両安全装置制御システム。
JP04093680A 1992-03-19 1992-03-19 故障診断機能付きの車両安全装置制御システム Expired - Fee Related JP3095872B2 (ja)

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