JPH076030Y2 - 車両用乗員保護装置の故障診断回路 - Google Patents
車両用乗員保護装置の故障診断回路Info
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- JPH076030Y2 JPH076030Y2 JP10992391U JP10992391U JPH076030Y2 JP H076030 Y2 JPH076030 Y2 JP H076030Y2 JP 10992391 U JP10992391 U JP 10992391U JP 10992391 U JP10992391 U JP 10992391U JP H076030 Y2 JPH076030 Y2 JP H076030Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両用乗員保護装置
の故障診断回路に関し、さらに詳しくは車両用乗員保護
装置における点火回路の正常あるいは異常を点火回路に
微小電流を流すことにより識別することのできる車両用
乗員保護装置の故障診断回路に関する。
の故障診断回路に関し、さらに詳しくは車両用乗員保護
装置における点火回路の正常あるいは異常を点火回路に
微小電流を流すことにより識別することのできる車両用
乗員保護装置の故障診断回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用乗員保護装置の故障診断回
路としては、例えば図2に示すようなものがある。この
図において、51は電源バッテリ、52はイグニッショ
ンスイッチ、53は昇圧用DC−DCコンバータを備え
た点火用電源回路である。54は加速度センサ、55は
ハイパスフィルタ、56は積分器、57は閾値回路、5
8は増幅器であり、ハイパスフィルタ55,積分器5
6,閾値回路57,増幅器58により作動判断回路59
が構成されている。60は診断用分圧抵抗、61は加速
度スイッチ、62は加速度スイッチ61に並列接続され
た抵抗、63はエアーバックを膨張させる火薬に点火す
るための点火回路である。
路としては、例えば図2に示すようなものがある。この
図において、51は電源バッテリ、52はイグニッショ
ンスイッチ、53は昇圧用DC−DCコンバータを備え
た点火用電源回路である。54は加速度センサ、55は
ハイパスフィルタ、56は積分器、57は閾値回路、5
8は増幅器であり、ハイパスフィルタ55,積分器5
6,閾値回路57,増幅器58により作動判断回路59
が構成されている。60は診断用分圧抵抗、61は加速
度スイッチ、62は加速度スイッチ61に並列接続され
た抵抗、63はエアーバックを膨張させる火薬に点火す
るための点火回路である。
【0003】64は前記点火回路63に100mAの一
定電流を流すための定電流回路、64aは定電流回路6
4を作動させるスイッチ回路である。65は差動増幅回
路であり、反転入力端子は抵抗を介して前記点火回路6
3の電源側の端子に接続され、非反転入力端子は抵抗を
介して点火回路63のグランド側の端子に接続されてい
る。この差動増幅回路65は、点火回路63の両端子間
の電位差を検出すると共に増幅して出力する。
定電流を流すための定電流回路、64aは定電流回路6
4を作動させるスイッチ回路である。65は差動増幅回
路であり、反転入力端子は抵抗を介して前記点火回路6
3の電源側の端子に接続され、非反転入力端子は抵抗を
介して点火回路63のグランド側の端子に接続されてい
る。この差動増幅回路65は、点火回路63の両端子間
の電位差を検出すると共に増幅して出力する。
【0004】66はコンパレータであり、非反転入力端
子は基準電圧源67のプラス側端子に接続され、基準電
圧Vrefが供給されている。一方、コンパレータ66
の反転入力端子は前記差動増幅回路65の出力端子に接
続されている。なお、この車両用乗員保護装置の故障診
断回路では、差動増幅回路65から出力される信号にお
けるオフセット量の割合を小さく抑えるため、また、点
火回路63の正常な状態と断線しあるいは断線しかかっ
ている故障状態とを区別できる十分な大きさの信号を差
動増幅回路65が出力できるようにするために、点火回
路63には比較的大きな100mAの定電流を流してい
る。
子は基準電圧源67のプラス側端子に接続され、基準電
圧Vrefが供給されている。一方、コンパレータ66
の反転入力端子は前記差動増幅回路65の出力端子に接
続されている。なお、この車両用乗員保護装置の故障診
断回路では、差動増幅回路65から出力される信号にお
けるオフセット量の割合を小さく抑えるため、また、点
火回路63の正常な状態と断線しあるいは断線しかかっ
ている故障状態とを区別できる十分な大きさの信号を差
動増幅回路65が出力できるようにするために、点火回
路63には比較的大きな100mAの定電流を流してい
る。
【0005】次に動作について説明する。衝突事故によ
り車体に衝撃加速度が加わると、これを加速度センサ5
4および加速度スイッチ61が検出する。この結果、加
速度スイッチ61がオンすると共に、加速度センサ54
から加えられた衝撃加速度に応じた電気信号が作動判断
回路59に出力される。この電気信号は、ハイパスフィ
ルタ55,積分器56,閾値回路57を介して増幅器5
8の出力トランジスタのベース端子に供給される。この
結果、増幅器58の出力トランジスタがオンするので、
点火用電源回路53からは点火回路63に十分な電流が
供給される。これにより、点火回路63は火薬に点火
し、エアーバッグを膨張させる。
り車体に衝撃加速度が加わると、これを加速度センサ5
4および加速度スイッチ61が検出する。この結果、加
速度スイッチ61がオンすると共に、加速度センサ54
から加えられた衝撃加速度に応じた電気信号が作動判断
回路59に出力される。この電気信号は、ハイパスフィ
ルタ55,積分器56,閾値回路57を介して増幅器5
8の出力トランジスタのベース端子に供給される。この
結果、増幅器58の出力トランジスタがオンするので、
点火用電源回路53からは点火回路63に十分な電流が
供給される。これにより、点火回路63は火薬に点火
し、エアーバッグを膨張させる。
【0006】一方、車体に衝撃加速度が加わらない状態
では、加速度スイッチ61および増幅器58の出力トラ
ンジスタはオフの状態である。点火回路63の状態を診
断するためにスイッチ回路64aを閉成すると、前記点
火用電源回路53からは点火回路63に100mAの一
定電流が供給される。この電流値によっては点火回路6
3は作動することはない。点火回路63に前記一定電流
が流れると、点火回路63の両端子間には点火回路63
が断線しあるいは断線しかかっている状態に応じた電位
差が生じる。
では、加速度スイッチ61および増幅器58の出力トラ
ンジスタはオフの状態である。点火回路63の状態を診
断するためにスイッチ回路64aを閉成すると、前記点
火用電源回路53からは点火回路63に100mAの一
定電流が供給される。この電流値によっては点火回路6
3は作動することはない。点火回路63に前記一定電流
が流れると、点火回路63の両端子間には点火回路63
が断線しあるいは断線しかかっている状態に応じた電位
差が生じる。
【0007】差動増幅回路65は、この電位差を増幅
し、この電位差に応じた信号をコンパレータ66に出力
する。コンパレータ66では、差動増幅回路65の出力
する信号と基準電圧源67の出力する基準電圧Vref
とを比較し、差動増幅回路65の出力する信号が基準電
圧Vrefを越えると点火回路63の故障信号を出力す
る。従って、たとえば点火回路63が不良あるいは断線
していると、点火回路63の両端の電位差は正常な場合
に比べて大きくなり、あるいは供給される電源電圧まで
上昇する。この結果、差動増幅回路65の出力信号が大
きくなり、コンパレータ66の反転入力端子に供給され
る信号の大きさは基準電圧Vrefを越え、コンパレー
タ66は故障信号を出力することになる。
し、この電位差に応じた信号をコンパレータ66に出力
する。コンパレータ66では、差動増幅回路65の出力
する信号と基準電圧源67の出力する基準電圧Vref
とを比較し、差動増幅回路65の出力する信号が基準電
圧Vrefを越えると点火回路63の故障信号を出力す
る。従って、たとえば点火回路63が不良あるいは断線
していると、点火回路63の両端の電位差は正常な場合
に比べて大きくなり、あるいは供給される電源電圧まで
上昇する。この結果、差動増幅回路65の出力信号が大
きくなり、コンパレータ66の反転入力端子に供給され
る信号の大きさは基準電圧Vrefを越え、コンパレー
タ66は故障信号を出力することになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上述した車両用乗員保
護装置の故障診断回路では、点火回路63の状態を診断
するために点火回路63に供給される電流は100mA
の一定電流であり、この電流値によっては点火回路63
は作動することはないが、この電流値は点火回路63の
作動電流に対し比較的な大きな値であるのでこの電流値
が一時的にも増加するようなことがあると、点火回路6
3を作動させてしまうという問題点がある。
護装置の故障診断回路では、点火回路63の状態を診断
するために点火回路63に供給される電流は100mA
の一定電流であり、この電流値によっては点火回路63
は作動することはないが、この電流値は点火回路63の
作動電流に対し比較的な大きな値であるのでこの電流値
が一時的にも増加するようなことがあると、点火回路6
3を作動させてしまうという問題点がある。
【0009】この考案は、上述した課題を解決するため
になされたものであり、この考案の目的は、微小電流に
より点火回路の正常および故障を診断することができる
と共に信頼性の高い安全な車両用乗員保護装置の故障診
断回路を提供することにある。
になされたものであり、この考案の目的は、微小電流に
より点火回路の正常および故障を診断することができる
と共に信頼性の高い安全な車両用乗員保護装置の故障診
断回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案の車両用乗員保
護装置の故障診断回路によれば、バッテリの両端子間
に、スイッチ回路,点火回路が直列に接続され、前記ス
イッチ回路がオンすることにより前記点火回路が作動
し、車両用乗員保護装置を作動させる車両用乗員保護装
置において、前記点火回路に異なった大きさの微小定電
流を供給する定電流回路と、前記点火回路の両端子間の
電位差を検出し出力する第1差動増幅回路と、該第1差
動増幅回路が出力する出力信号を前記異なった大きさの
微小定電流が前記点火回路に供給されるタイミングに同
期して夫々サンプルホールドする第1サンプルホールド
回路および第2サンプルホールド回路と、第1サンプル
ホールド回路でサンプルホールドした前記第1差動増幅
回路の出力と第2サンプルホールド回路でサンプルホー
ルドした前記第1差動増幅回路の出力との差を検出する
第2差動増幅回路と、第2差動増幅回路が出力する出力
信号を基準値と比較し、前記点火回路の正常あるいは異
常を識別する点火回路異常識別回路と、前記定電流回路
および第1サンプルホールド回路,第2サンプルホール
ド回路を制御する制御回路とを具備することを構成上の
特徴とする。
護装置の故障診断回路によれば、バッテリの両端子間
に、スイッチ回路,点火回路が直列に接続され、前記ス
イッチ回路がオンすることにより前記点火回路が作動
し、車両用乗員保護装置を作動させる車両用乗員保護装
置において、前記点火回路に異なった大きさの微小定電
流を供給する定電流回路と、前記点火回路の両端子間の
電位差を検出し出力する第1差動増幅回路と、該第1差
動増幅回路が出力する出力信号を前記異なった大きさの
微小定電流が前記点火回路に供給されるタイミングに同
期して夫々サンプルホールドする第1サンプルホールド
回路および第2サンプルホールド回路と、第1サンプル
ホールド回路でサンプルホールドした前記第1差動増幅
回路の出力と第2サンプルホールド回路でサンプルホー
ルドした前記第1差動増幅回路の出力との差を検出する
第2差動増幅回路と、第2差動増幅回路が出力する出力
信号を基準値と比較し、前記点火回路の正常あるいは異
常を識別する点火回路異常識別回路と、前記定電流回路
および第1サンプルホールド回路,第2サンプルホール
ド回路を制御する制御回路とを具備することを構成上の
特徴とする。
【0011】
【作用】この考案における車両用乗員保護装置の故障診
断回路では、点火回路に異なった大きさの微小電流を流
し、これにより点火回路の両端子間に生じる電位差を検
出し、前記異なった大きさの微小定電流が前記点火回路
に供給されるタイミングに同期して前記検出した点火回
路両端子間の電位差をサンプルホールド回路により夫々
サンプルホールドする。さらに、サンプルホールドした
夫々の電位差間の差を求め、この差を基準値と比較し、
この結果を基に点火回路の正常あるいは異常を識別し診
断する。従って、微小電流により点火回路の状態を診断
することができるとともに信頼性の高い安全な車両用乗
員保護装置の故障診断回路が得られる。
断回路では、点火回路に異なった大きさの微小電流を流
し、これにより点火回路の両端子間に生じる電位差を検
出し、前記異なった大きさの微小定電流が前記点火回路
に供給されるタイミングに同期して前記検出した点火回
路両端子間の電位差をサンプルホールド回路により夫々
サンプルホールドする。さらに、サンプルホールドした
夫々の電位差間の差を求め、この差を基準値と比較し、
この結果を基に点火回路の正常あるいは異常を識別し診
断する。従って、微小電流により点火回路の状態を診断
することができるとともに信頼性の高い安全な車両用乗
員保護装置の故障診断回路が得られる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図について説明
する。図1は、この考案の車両用乗員保護装置の故障診
断回路の一実施例の構成を示す電気回路図である。この
図において、1は電源バッテリ、2はイグニッションス
イッチ、3は昇圧用DC−DCコンバータを備えた点火
用電源回路である。4は加速度センサ、5はハイパスフ
ィルタ、6は積分器、7は閾値回路、8は増幅器であ
り、ハイパスフィルタ5,積分器6,閾値回路7,増幅
器8により作動判断回路9が構成されている。
する。図1は、この考案の車両用乗員保護装置の故障診
断回路の一実施例の構成を示す電気回路図である。この
図において、1は電源バッテリ、2はイグニッションス
イッチ、3は昇圧用DC−DCコンバータを備えた点火
用電源回路である。4は加速度センサ、5はハイパスフ
ィルタ、6は積分器、7は閾値回路、8は増幅器であ
り、ハイパスフィルタ5,積分器6,閾値回路7,増幅
器8により作動判断回路9が構成されている。
【0013】10は診断用分圧抵抗、11は加速度スイ
ッチ、12は加速度スイッチ11に並列接続された抵
抗、13はエアーバックを膨張させる火薬に点火するた
めの点火回路である。14は定電流回路ユニットであ
り、前記点火回路13とグランドとの間に接続されてい
る。この定電流回路ユニット14は、第1定電流回路1
4a,第2定電流回路14b,切換スイッチ回路14c
により構成されている。第1定電流回路14aは、10
mAの定電流を流すことができる。一方、第2定電流回
路14bは20mAの定電流を流すことができる。
ッチ、12は加速度スイッチ11に並列接続された抵
抗、13はエアーバックを膨張させる火薬に点火するた
めの点火回路である。14は定電流回路ユニットであ
り、前記点火回路13とグランドとの間に接続されてい
る。この定電流回路ユニット14は、第1定電流回路1
4a,第2定電流回路14b,切換スイッチ回路14c
により構成されている。第1定電流回路14aは、10
mAの定電流を流すことができる。一方、第2定電流回
路14bは20mAの定電流を流すことができる。
【0014】切換スイッチ回路14cは、切換信号SS
により前記第1定電流回路14a側あるいは第2定電流
回路14b側に切り換わり、点火回路13の断線等の診
断チェックをおこなうための10mAあるいは20mA
の微小定電流を点火回路13に流す回路である。15は
第1差動増幅回路であり、前記10mAあるいは20m
Aの微小定電流が点火回路に流れる際の点火回路13の
両端子間に生ずる電位差を検出し増幅して出力する。
により前記第1定電流回路14a側あるいは第2定電流
回路14b側に切り換わり、点火回路13の断線等の診
断チェックをおこなうための10mAあるいは20mA
の微小定電流を点火回路13に流す回路である。15は
第1差動増幅回路であり、前記10mAあるいは20m
Aの微小定電流が点火回路に流れる際の点火回路13の
両端子間に生ずる電位差を検出し増幅して出力する。
【0015】16は第1サンプルホールド回路であり、
サンプルパルス信号SP1が供給されるタイミングによ
り、前記第1差動増幅回路15の出力する信号をサンプ
ルホールドする。17は第2サンプルホールド回路であ
り、サンプルパルス信号SP2が供給されるタイミング
により、前記第1差動増幅回路15の出力する信号をサ
ンプルホールドする。18は制御回路である。この制御
回路は、前記切換スイッチ回路14cに供給される切換
信号SSと前記第1サンプルホールド回路16に供給さ
れるサンプルパルス信号SP1および第2サンプルホー
ルド回路17に供給されるサンプルパルス信号SP2を
出力する。この制御回路18の出力するサンプルパルス
信号SP1は、切換信号SSにより前記切換スイッチ回
路14cが第1定電流回路14a側に切り換えられてい
る期間と同期して出力され、一方、サンプルパルス信号
SP2は、切換信号SSにより前記切換スイッチ回路1
4cが第2定電流回路14b側に切り換えられている期
間と同期して出力される。
サンプルパルス信号SP1が供給されるタイミングによ
り、前記第1差動増幅回路15の出力する信号をサンプ
ルホールドする。17は第2サンプルホールド回路であ
り、サンプルパルス信号SP2が供給されるタイミング
により、前記第1差動増幅回路15の出力する信号をサ
ンプルホールドする。18は制御回路である。この制御
回路は、前記切換スイッチ回路14cに供給される切換
信号SSと前記第1サンプルホールド回路16に供給さ
れるサンプルパルス信号SP1および第2サンプルホー
ルド回路17に供給されるサンプルパルス信号SP2を
出力する。この制御回路18の出力するサンプルパルス
信号SP1は、切換信号SSにより前記切換スイッチ回
路14cが第1定電流回路14a側に切り換えられてい
る期間と同期して出力され、一方、サンプルパルス信号
SP2は、切換信号SSにより前記切換スイッチ回路1
4cが第2定電流回路14b側に切り換えられている期
間と同期して出力される。
【0016】19は第2差動増幅回路である。この第2
差動増幅回路19は、前記第1サンプルホールド回路1
6および第2サンプルホールド回路17により夫々サン
プルホールドされた前記第1差動増幅回路15の出力信
号間の差を検出すると共に増幅して出力する。20はコ
ンパレータである。このコンパレータ20の反転入力端
子には、前記第2差動増幅回路19の出力信号が供給さ
れる。一方、非反射入力端子には基準電圧源21から基
準電圧Vrefが供給されている。
差動増幅回路19は、前記第1サンプルホールド回路1
6および第2サンプルホールド回路17により夫々サン
プルホールドされた前記第1差動増幅回路15の出力信
号間の差を検出すると共に増幅して出力する。20はコ
ンパレータである。このコンパレータ20の反転入力端
子には、前記第2差動増幅回路19の出力信号が供給さ
れる。一方、非反射入力端子には基準電圧源21から基
準電圧Vrefが供給されている。
【0017】次に、この実施例の車両用乗員保護装置の
故障診断回路の動作について説明する。車両用乗員保護
装置の故障診断を行うために、制御回路18は切換信号
SSとサンプルパルス信号SP1およびサンプルパルス
信号SP2を夫々切換スイッチ回路14cと第1サンプ
ルホールド回路16および第2サンプルホールド回路1
7に出力する。この結果、切換スイッチ回路14cは切
換信号SSにより所定の周期で第1定電流回路14a側
あるいは第2定電流回路14b側に切り換わり、点火回
路13には10mAあるいは20mAの微小定電流が流
れる。点火回路13の両端子間には、点火回路13を流
れる電流の大きさに応じた電位差が生じる。
故障診断回路の動作について説明する。車両用乗員保護
装置の故障診断を行うために、制御回路18は切換信号
SSとサンプルパルス信号SP1およびサンプルパルス
信号SP2を夫々切換スイッチ回路14cと第1サンプ
ルホールド回路16および第2サンプルホールド回路1
7に出力する。この結果、切換スイッチ回路14cは切
換信号SSにより所定の周期で第1定電流回路14a側
あるいは第2定電流回路14b側に切り換わり、点火回
路13には10mAあるいは20mAの微小定電流が流
れる。点火回路13の両端子間には、点火回路13を流
れる電流の大きさに応じた電位差が生じる。
【0018】第1差動増幅回路15は、この電位差を検
出して第1サンプルホールド回路16および第2サンプ
ルホールド回路17に出力する。第1サンプルホールド
回路16は、切換スイッチ回路14cが第1定電流回路
14a側に切り換わった際の第1差動増幅回路15の出
力信号をサンプルホールドし、一方、第2サンプルホー
ルド回路17は切換スイッチ回路14cが第2定電流回
路14b側に切り換わった際の第1差動増幅回路15の
出力信号をサンプルホールドする。この場合、第1サン
プルホールド回路16によりサンプルホールドされた第
1差動増幅回路15の出力信号は、点火回路13に10
mAの電流が流れた際の点火回路の両端子間の電位差に
対応し、一方、第2サンプルホールド回路17によりサ
ンプルホールドされた第1差動増幅回路15の出力信号
は、点火回路13に20mAの電流が流れた際の点火回
路の両端子間の電位差に対応しているので、これらの差
は点火回路13に一種類の電流を流す場合に比べて倍の
大きさとなる。従って、第1差動増幅回路15の増幅度
はその分小さく設定することができ、第1差動増幅回路
15から出力されるオフセット量は小さくなる。さら
に、第1サンプルホールド回路16,第2サンプルホー
ルド回路17でサンプルホールドされた第1差動増幅回
路15の出力信号の差が求められることから、これら第
1差動増幅回路15の出力信号に含まれるオフセット量
は相殺されることになり、車両用乗員保護装置の故障診
断回路の信頼性の向上につながる。
出して第1サンプルホールド回路16および第2サンプ
ルホールド回路17に出力する。第1サンプルホールド
回路16は、切換スイッチ回路14cが第1定電流回路
14a側に切り換わった際の第1差動増幅回路15の出
力信号をサンプルホールドし、一方、第2サンプルホー
ルド回路17は切換スイッチ回路14cが第2定電流回
路14b側に切り換わった際の第1差動増幅回路15の
出力信号をサンプルホールドする。この場合、第1サン
プルホールド回路16によりサンプルホールドされた第
1差動増幅回路15の出力信号は、点火回路13に10
mAの電流が流れた際の点火回路の両端子間の電位差に
対応し、一方、第2サンプルホールド回路17によりサ
ンプルホールドされた第1差動増幅回路15の出力信号
は、点火回路13に20mAの電流が流れた際の点火回
路の両端子間の電位差に対応しているので、これらの差
は点火回路13に一種類の電流を流す場合に比べて倍の
大きさとなる。従って、第1差動増幅回路15の増幅度
はその分小さく設定することができ、第1差動増幅回路
15から出力されるオフセット量は小さくなる。さら
に、第1サンプルホールド回路16,第2サンプルホー
ルド回路17でサンプルホールドされた第1差動増幅回
路15の出力信号の差が求められることから、これら第
1差動増幅回路15の出力信号に含まれるオフセット量
は相殺されることになり、車両用乗員保護装置の故障診
断回路の信頼性の向上につながる。
【0019】また、点火回路13が正常な場合には、点
火回路13に流れる10mAあるいは20mAの定電流
に対し一定の電位差が点火回路13の両端子間に生じる
ので、コンパレータ20はこれを基に点火回路13の正
常を識別する。一方、点火回路13が断線した場合に
は、第1サンプルホールド回路16,第2サンプルホー
ルド回路17でサンプルホールドされた第1差動増幅回
路15の出力信号の差はゼロとなり、これを基にコンパ
レータ20は点火回路13の異常を識別する。
火回路13に流れる10mAあるいは20mAの定電流
に対し一定の電位差が点火回路13の両端子間に生じる
ので、コンパレータ20はこれを基に点火回路13の正
常を識別する。一方、点火回路13が断線した場合に
は、第1サンプルホールド回路16,第2サンプルホー
ルド回路17でサンプルホールドされた第1差動増幅回
路15の出力信号の差はゼロとなり、これを基にコンパ
レータ20は点火回路13の異常を識別する。
【0020】この実施例では、点火回路13に10mA
あるいは20mAの電流を流すことにより、夫々の電流
により点火回路13の両端子間に生じる電位差の大きさ
に差を生じさせ、これを基に故障診断を行うことができ
る、点火回路13に流す電流を小さく抑えることがで
き、点火回路の誤作動を防止することができる。
あるいは20mAの電流を流すことにより、夫々の電流
により点火回路13の両端子間に生じる電位差の大きさ
に差を生じさせ、これを基に故障診断を行うことができ
る、点火回路13に流す電流を小さく抑えることがで
き、点火回路の誤作動を防止することができる。
【0021】
【考案の効果】以上説明してきたように、この考案によ
れば、微小電流で点火回路の正常あるいは故障の診断を
行うことができるので、故障診断を行う際に点火回路に
流れる電流による点火回路の誤動作を防止することがで
き、信頼性および安全性の高い車両用乗員保護装置の故
障診断回路が得られる。
れば、微小電流で点火回路の正常あるいは故障の診断を
行うことができるので、故障診断を行う際に点火回路に
流れる電流による点火回路の誤動作を防止することがで
き、信頼性および安全性の高い車両用乗員保護装置の故
障診断回路が得られる。
【図1】この考案の車両用乗員保護装置の故障診断回路
の一実施例の構成を示す電気回路図である。
の一実施例の構成を示す電気回路図である。
【図2】従来の車両用乗員保護装置の故障診断回路の構
成を示す電気回路図である。
成を示す電気回路図である。
1 電源バッテリ(バッテリ) 8 増幅器(スイッチ回路) 11 加速度スイッチ(スイッチ回路) 13 点火回路 14 定電流回路ユニット(定電流回路) 15 第1差動増幅回路 16 第1サンプルホールド回路 17 第2サンプルホールド回路 18 制御回路 19 第2差動増幅回路 20 コンパレータ(点火回路異常識別回路)
Claims (1)
- 【請求項1】 バッテリの両端子間に、スイッチ回路,
点火回路が直列に接続され、前記スイッチ回路がオンす
ることにより前記点火回路が作動し、車両用乗員保護装
置を作動させる車両用乗員保護装置において、前記点火
回路に異なった大きさの微小定電流を供給する定電流回
路と、前記点火回路の両端子間の電位差を検出し出力す
る第1差動増幅回路と、前記異なった大きさの微小定電
流が夫々前記点火回路に供給されるタイミングに同期し
て前記第1差動増幅回路が出力する出力信号を夫々サン
プルホールドする第1サンプルホールド回路および第2
サンプルホールド回路と、第1サンプルホールド回路で
サンプルホールドした前記第1差動増幅回路の出力と第
2サンプルホールド回路でサンプルホールドした前記第
1差動増幅回路の出力との差を検出する第2差動増幅回
路と、第2差動増幅回路が出力する出力信号を基準値と
比較し、前記点火回路の正常あるいは異常を識別する点
火回路異常識別回路と、前記定電流回路および第1サン
プルホールド回路,第2サンプルホールド回路を制御す
る制御回路とを具備することを特徴とする車両用乗員保
護装置の故障診断回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10992391U JPH076030Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 車両用乗員保護装置の故障診断回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10992391U JPH076030Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 車両用乗員保護装置の故障診断回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068120U JPH068120U (ja) | 1994-02-01 |
JPH076030Y2 true JPH076030Y2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=14522548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10992391U Expired - Lifetime JPH076030Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 車両用乗員保護装置の故障診断回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076030Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014225960A1 (de) * | 2014-12-16 | 2016-06-16 | Robert Bosch Gmbh | Überwachungsvorrichtung für zumindest einen Zündkreis für ein Personenschutzmittel für ein Fahrzeug und Verfahren zum Betreiben einer Überwachungsvorrichtung |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP10992391U patent/JPH076030Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068120U (ja) | 1994-02-01 |
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