JP3319155B2 - 起爆素子着火装置 - Google Patents

起爆素子着火装置

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JP3319155B2 JP14996494A JP14996494A JP3319155B2 JP 3319155 B2 JP3319155 B2 JP 3319155B2 JP 14996494 A JP14996494 A JP 14996494A JP 14996494 A JP14996494 A JP 14996494A JP 3319155 B2 JP3319155 B2 JP 3319155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグの展開トリ
ガである起爆素子とその周辺の回路素子が簡単に異常診
断できるようにした起爆素子着火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両衝突時に乗員保護を図るエアバッグ
装置は、運転席側と助手席側の両方にエアバッグを装備
するものが増えており、両席側とも車両が衝撃を受けた
ときに接点を閉じる一対の衝撃感知センサによりスクウ
ィブと呼ばれる起爆素子に所定の電流すなわち着火電流
を通電して起爆させ、ガス圧力等によりエアバッグを瞬
時に展開させる構成とされている。車両に加わる衝撃
は、衝突時に受ける衝撃だけでなく、悪路走行時に受け
る連続的な震動や路肩に乗り上げたときに受ける小衝撃
など、エアバッグを展開させる必要のない、否むしろ展
開させてはならない衝撃も含まれるため、衝撃の大きさ
だけでなくその時間経過も考慮するなど様々なファクタ
を総合して衝突判定する必要がある。
【0003】図5に示す従来の起爆素子着火装置1は、
運転席側と助手席側にそれぞれ組み込まれたエアバッグ
(図示せず)を起爆展開させるため、2個の起爆素子2
d,2aを備えた着火回路2を有する。この着火回路2
は、起爆素子2d,2aを、衝撃を機械的に感知して閉
成する第1のスイッチング素子としての衝撃感知センサ
3に回り込み防止ダイオードDd,Daを介して並列接
続する一方、衝突判定回路(図示せず)の衝突判定出力
を受けて導通する第2のスイッチング素子であるトラン
ジスタQd,Qaとグラウンド側診断抵抗Rde,Ra
eの並列接続回路を介してそれぞれ接地して構成してあ
る。また、衝撃感知センサ3は、ダイオードDbと電源
側診断抵抗Rbの並列接続回路を介してバッテリ電源4
に接続してあり、電源側診断抵抗Rbにより起爆素子2
d,2aには常時診断電流が通電される。
【0004】一般に、起爆素子2d,2aとしては、2
A程度の電流を所定時間に亙って通電されることにより
所要の着火エネルギを与えられて起爆着火するものが用
いられ、衝撃感知センサ3が閉成しかつトランジスタQ
d,Qaが導通したときにのみ起爆着火するようように
なっている。従って、起爆素子2d,2aに対して着火
電流に満たない微小な診断電流を通電することにより、
起爆素子2d,2aやトランジスタQd,Qaのオープ
ンといった異常の有無を安全裏に診断することができ
る。そこで、こうした診断を目的に、本例の場合、起爆
素子2d,2aとダイオードDd,Daの接続点及び衝
撃感知センサ3とダイオードDbの接続点の計3箇所か
ら、それぞれ診断電圧Vd,Vaと電源電圧Vbを診断
回路5内に取り込み、診断回路5内でAD変換器(図示
せず)によりディジタルデータに変換した上で、定期的
に診断を施す構成としてある。
【0005】すなわち、起爆素子2d,2aがどちらも
正常である場合、微小な診断電流によりダイオードD
d,Daに生ずる順方向電圧降下を無視し、起爆素子2
d(抵抗Rd)とグラウンド側診断抵抗Rdeの抵抗和
Rd+Rde及び起爆素子2a(抵抗Ra)とグラウン
ド側診断抵抗Raeの抵抗和Ra+Raeの並列合成抵
抗をRpで表したときに、 Vd=Va=Rp・Vb/(Rp+Rb) となり、この関係式が成立しない場合は、起爆素子2
d,2a又はトランジスタQd,Qaのオープンといっ
た何らかの異常が発生したものとして警告を発するよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の起爆素子着火装
置1は、起爆素子2d,2aが正常である場合に成立す
る関係式に従って異常診断する構成であり、バッテリ電
源4の出力電圧Vbの変動の影響を排除するため、診断
電圧Vd,Vaをバッテリ電源4の出力電圧Vbと比較
する方式を採っている。具体的には Vd/Vb=Va/Vb=Rp/(Rp+Rb) が許容範囲内にあるかどうかをもって異常診断する構成
であり、診断電圧Vd,Vaの外に電源電圧Vbを検出
する必要があった。また、単に電圧検出点の数が多いだ
けでなく、こうして検出された電圧Vd,Va,Vbを
CPUが処理しやすいようディジタル量に変換して取り
込むために、少なくとも3個のAD変換器が必要である
など、診断回路5の構成も複雑であるといった課題があ
った。
【0007】また、上記の起爆素子着火装置1とは若干
構成が異なるものに、図6に示す起爆素子着火装置11
が知られている。この起爆素子着火装置11の着火回路
12は、衝撃感知センサ3と回り込み防止ダイオードD
d,Daの接続点に診断電流を通電する代わりに、回り
込み防止ダイオードRd,Raと起爆素子2d,2aの
各接続点に診断電流を通電するよう構成されており、各
起爆素子2d,2aへの診断電流の通電にそれぞれ電源
側診断抵抗Rdb,Rabが当てられる。このものは、
診断回路5が診断電圧Vd,Vaの絶対値をもって異常
診断するため、電源電圧Vbの変動による影響を受ける
という問題があるが、この外にも、例えば回り込み防止
ダイオードDd,Daのどちらかがオープン故障を引き
起こしても、診断電圧Vd,Vaは同じ電圧しか示さな
いために、オープン箇所を特定できないといった問題が
あった。この問題は、衝撃感知センサ3を介してバッテ
リ電源4に接続される回り込み防止ダイオードDd(D
a)と起爆素子2d(2a)を含む直列回路12d(1
2a)の数が増えるほど厄介な問題となりやすく、本例
に示した起爆素子着火装置11は、こうしたオープン故
障に対するマージンを稼ぐため、回り込み防止ダイオー
ドDd,Daをそれぞれ複数ずつ並列接続するといった
構成になっており、各直列回路12d,12aごとの回
り込み防止ダイオードDd,Daの数が増えるだけに回
路構成が冗長であるといった課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決したものであり、バッテリ電源、衝撃に基づいて閉成
するスイッチング素子および着火電流を通電されて起爆
する起爆素子を直列に接続した着火回路と、前記起爆素
子の端子電圧を検出して該起爆素子の異常を診断する診
断回路と、前記スイッチング素子と並列に且つ前記バッ
テリ電源と前記起爆素子との間に直列に接続された直流
電源回路および診断抵抗とを備えた起爆素子着火装置で
あって、前記直流電源回路は前記バッテリ電源の出力電
圧を受け前記診断抵抗に一定電圧を供給することを特徴
とするものであり、またバッテリ電源、衝撃に基づいて
閉成する第1のスイッチング素子、着火電流を通電され
て起爆する起爆素子および衝撃に基づいて閉成する第2
のスイッチング素子を直列に接続した着火回路と、前記
起爆素子の端子電圧を検出して該起爆素子の異常を診断
する診断回路と、前記バッテリ電源と前記起爆素子との
間に直列に且つ前記第1スイッチング素子と並列に接続
された直流電源回路および診断抵抗と、前記第2のスイ
ッチング素子に並列接続した第2の診断抵抗とを備えた
起爆素子着火装置であって、前記直流電源回路は前記バ
ッテリ電源の出力電圧を受け前記第1診断抵抗に一定電
圧を供給することを特徴とするものである。
【0009】また、本発明は、バッテリ電源と第1のス
イッチング素子と回り込み防止ダイオード及び起爆素子
を含む直列回路群とを直列的に接続した着火回路と、第
1のスイッチング素子と各回り込み防止ダイオードに跨
がって並列的に接続され、起爆素子に着火電流に満たな
い診断電流を通電する複数の第1の診断抵抗と、前記各
起爆素子の端子電圧を診断電圧として検出し、該各起爆
素子を診断する診断回路と、前記第1のスイッチング素
子に並列接続され、前記複数のダイオードの少なくとも
一つがオープンである場合に、前記複数の診断電圧にオ
ープン箇所特有の差異を生ぜしめるオープン箇所特定用
抵抗とを具備したことを特徴とするものであり、また前
記直列回路群のそれぞれに衝撃に基づいて閉成する第2
のスイッチング素子を接続するとともに、該各第2のス
イッチング素子にそれぞれ第2の診断抵抗を並列的に接
続したことを特徴とするものである。
【0010】さらにまた、本発明は、前記第1,前記第
2のスイッチング素子は、一方が衝撃を機械的に感知し
て閉成する衝撃感知センサであり、他方が外部から着火
指令を受けて導通するトランジスタであることを特徴と
するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1ないし
図4を参照して説明する。図1は、本発明の起爆素子着
火装置の一実施例を示す回路構成図である。
【0012】図1に示す起爆素子着火装置21は、バッ
テリ電源4の出力電圧の変動が起爆素子2d,2aの診
断に影響を及ぼすのを排除するため、バッテリ電源4の
出力電圧Vbを該出力電圧の変動に拘わらず一定電圧に
降圧し、この一定電圧を第1の診断抵抗である電源側診
断抵抗Rbに供給する構成としたものである。実施例で
は、起爆素子2a,2b等とともに着火回路2を構成す
るバッテリ電源4の出力電圧Vbを降圧する直流電源回
路として、3端子レギュレータ22を用いており、接地
端子を含む外部接続用3端子のうち入力端子をダイオー
ドDsを介してバッテリ電源4に接続するとともに、出
力端子をダイオードDcを介して電源側診断抵抗Rbに
接続してある。
【0013】3端子レギュレータ22は、入・出力端子
間に接続したトランジスタQrのエミッタ電圧すなわち
出力電圧Voを、抵抗R1,R2により分圧して誤差増
幅器22aの反転入力端子に印加し、誤差増幅器22a
の非反転入力端子に接続したツェナーダイオードDzの
降伏電圧VzとR2Vo/(R1+R2)との誤差電圧
が零となるよう、誤差増幅器22aの出力をトランジス
タQrのベースに帰還する構成をとっている。すなわ
ち、3端子レギュレータ22は安定化直流電源回路とし
て機能し、バッテリ電源4の出力電圧Vbが12V前後
で変動しようとも、常に5Vの一定電圧Vccを出力す
ることができる。
【0014】ところで、起爆素子2d,2aに異常がな
い場合、起爆素子2d,2aとダイオードDd,Daの
接続点から検出される診断電圧Vd,Vaは、 Vd=Va=Rp・Vcc/(Rp+Rb) となる。ここでも、Rpは、起爆素子2dとグラウンド
側診断抵抗Rdeの抵抗和Rd+Rdeと起爆素子2a
とグラウンド側診断抵抗Raeの抵抗和Ra+Raeと
の並列合成抵抗である。なお、グラウンド側診断抵抗R
de,Raeは、第2の診断抵抗に該当する。
【0015】上記関係式からも明らかなように、診断電
圧Vd,Vaは、電圧Vccが固定値であって変動しな
いため、抵抗比Rp/(Rp+Rb)だけを実質的な支
配因子として考えればよく、電圧Vccを実測する必要
がないため、診断回路23には診断電圧Vd,Vaのみ
を供給するだけでよい。換言すれば、電圧Vccが既知
の固定値であることを踏まえ、上記関係式を Vd/Vcc=Va/Vcc=Rp/(Rp+Rb) のごとく変形し、診断電圧Vd,Vaを直流電源回路2
2の出力電圧Vccでもって無次元化しても、電圧Vc
cが既知であって常に一定値をとる以上、実測不要であ
ることに変わりない。
【0016】このように、起爆素子着火装置21は、バ
ッテリ電源4の出力変動の影響を相殺するよう、バッテ
リ電源4の出力電圧Vbと診断電圧Vd,Vaとの比を
とるといった相対的な電圧検出法によらず、診断電圧V
d,Vaだけで異常診断する絶対的な検出法が可能であ
り、電圧検出箇所が必要最小限で済み、同時にまた診断
電圧Vd,Vaを取り込む上で必要になるAD変換器も
必要最小限に抑えることができるため、診断回路23の
回路構成を簡単化することができる。
【0017】また、第1のスイッチング素子を衝撃を機
械的に感知して閉成する衝撃感知センサ3で、第2のス
イッチング素子を外部からの着火指令を受けて導通する
トランジスタQd,Qaで構成したから、衝突を判定し
て着火指令を発する衝突判定回路が暴走したためにトラ
ンジスタQd,Qaが誤って導通してしまった場合で
も、衝撃感知センサ3が開成したままであることで起爆
素子2d,2aの誤爆を回避することができ、また衝撃
感知センサ3が衝撃を感知して閉成しても、起爆着火の
必要無しと認められる場合には、トランジスタQd,Q
aを非導通のままとすることで、起爆素子2d,2aの
無用な着火を回避することができる。
【0018】なお、第1,第2のスイッチング素子の接
続関係は実施例に限定されず、例えば、図2に示した起
爆素子着火装置31のごとく、衝撃感知センサ3に代え
て第2のスイッチング素子であるトランジスタQを接続
し、トランジスタQa,Qbに代えて第1のスイッチン
グ素子である衝撃感知センサ3を接続する構成とするこ
ともできる。
【0019】図3に示す起爆素子着火装置41は、従来
の起爆素子着火装置11の欠点である回り込み防止ダイ
オードのオープン箇所特定問題を改善することを主要目
的として構成されたものであり、図6に示した衝撃感知
センサ3にオープン箇所特定用抵抗Rcを並列接続して
構成した点に特徴がある。
【0020】着火回路12内に組み込まれた起爆素子2
d,2aが正常である場合、診断電圧Vd,Vaは、電
圧Vbを抵抗Rdb,Rab,Rcの並列合成抵抗Rx
と,起爆素子2dと抵抗Rdeの抵抗和及び起爆素子2
aと抵抗Raeの抵抗和との並列合成抵抗Ryとで分圧
して得られる Vd=Va=Ry・Vb/(Rx+Ry) となる。ここで、例えば起爆素子2dがグラウンドショ
ートした場合、 Vd=0 Va=(Ra+Rae)・Vb/(Rab+Ra+Ra
e) となり、起爆素子2dの異常が診断回路32によって検
出される。
【0021】一方また、起爆素子2dに接続されたダイ
オードDdがオープンである場合、 Vd=(Rd+Rde)・Vb/(Rdb+Rd+Rd
e) Va=(Ra+Rae)・Vb/(Rz+Ra+Ra
e) となり、ダイオードDdのオープンが検出される。ただ
し、Rzは、抵抗RabとRcの並列合成抵抗である。
すなわち、診断電圧Vdは、電源電圧Vbを抵抗Rd
e,Rd,Rdeで分圧した電圧となるのに対し、診断
電圧Vaは、電源電圧Vbを抵抗Rab,Rcの並列合
成抵抗と抵抗Ra,Raeで分圧した電圧となる。かく
して、診断電圧Vd,Vaには、ダイオードDdのオー
プン故障に特有の相違が見られ、これらの相違を通じて
診断回路32は、ダイオードDdがオープンであること
を検出することができる。
【0022】このように、起爆素子着火装置41は、オ
ープン箇所特定用抵抗Rcを付加したことで、回り込み
防止ダイオードDd,Daのオープンを特定することが
でき、従来のように回り込み防止ダイオードDd,Da
をそれぞれ複数並列接続してオープン故障に対するマー
ジンを高めるといった冗長な回路構成は不要になる。
【0023】なお、上記実施例では、第1のスイッチン
グ素子を衝撃感知センサ3で構成し、第2のスイッチン
グ素子をトランジスタQd,Qaで構成したが、図4に
示した起爆素子着火装置51のごとく、着火指令を受け
て導通するトランジスタQ0をもって第1のスイッチン
グ素子を構成し、衝撃を機械的に感知して閉成する衝撃
感知センサ30をもって第2のスイッチング素子を構成
することもできる。
【0024】さらにまた、上記の起爆素子着火装置4
1,51では、運転席と助手席の乗員を保護するエアバ
ッグを設けた場合を例にとったが、後部座席の乗員を防
止するよう前席の背面側にエアバッグを組み込むことも
可能であり、その場合第1のスイッチング素子を介して
バッテリ電源4に接続される直列回路(回り込み防止ダ
イオードと起爆素子とを含む)群の回路数は、エアバッ
グの数に対応したものとなる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、バッテ
リ電源の出力電圧を一定電圧とし、第1のスイッチング
素子を迂回して起爆素子に診断電流を通電する直流電源
回路を設けたから、バッテリ電源の出力変動の影響を相
殺するよう、バッテリ電源の出力電圧と診断電圧の比を
とるといった相対的な電圧検出法によらず、診断電圧だ
けで異常診断する絶対的な検出法が可能であり、このた
め電圧検出箇所が必要最小限で済み、同時にまた診断電
圧を取り込む上で必要になるAD変換器等も必要最小限
に抑えることができるため、診断回路の回路構成を簡単
化することができる等の優れた効果を奏する。
【0026】また、本発明は、起爆素子を第1のスイッ
チング素子と第2のスイッチング素子ととともにバッテ
リ電源に直列的に接続して着火回路を構成する場合に、
第2のスイッチング素子に診断抵抗を並列接続してお
き、バッテリ電源の出力電圧を一定電圧とする直流電源
回路から起爆素子と診断抵抗に対して診断電流を供給す
る構成としたから、抵抗値がともに既知の診断抵抗と起
爆素子に流れる診断電流に基づいて、起爆素子の端子電
圧を目安に起爆素子を異常診断することができ、バッテ
リ電源の出力電圧と診断電圧の比をとるといった相対的
な電圧検出法によらず、診断電圧だけで異常診断する絶
対的な検出法が可能であるため、電圧検出箇所も診断電
圧をAD変換するためのAD変換器も必要最小限に抑え
ることができる等の優れた効果を奏する。
【0027】さらに、本発明は、スイッチング素子にそ
れぞれ回り込み防止ダイオードを介して並列接続した複
数の起爆素子に対し、スイッチング素子と各ダイオード
を迂回する診断抵抗を介して診断電流を通電するととも
に、スイッチング素子にオープン箇所特定用抵抗を並列
接続し、ダイオードの少なくとも一つがオープンである
場合に、各起爆素子の端子電圧として得られる診断電圧
にオープン箇所特有の差異を生ぜしめる構成としたか
ら、従来のように回り込み防止ダイオードを複数並列接
続してオープン故障に対するマージンを高めるといった
冗長な回路構成は不要であり、回り込み防止ダイオード
を必要最小限の数として回路構成の簡単化が可能である
等の優れた効果を奏する。
【0028】また、本発明は、バッテリ電源に第1のス
イッチング素子と回り込み防止ダイオード及び起爆素子
を含む直列回路群とさらに第2のスイッチング素子とを
直列的に接続して着火回路を構成する場合も、第1のス
イッチング素子にオープン箇所特定用抵抗を並列接続す
ることにより、回り込み防止ダイオードの少なくとも一
つがオープンであれば、各起爆素子の端子電圧として得
られる診断電圧にオープン箇所特有の差異を生ぜしめる
ことができ、従来のように回り込み防止ダイオードを複
数並列接続するなどの冗長な回路構成を廃止し、回路構
成を簡単化することができる等の優れた効果を奏する。
【0029】また、本発明は、第1,第2のスイッチン
グ素子を、一方を衝撃を機械的に感知して閉成する衝撃
感知センサで、他方を外部から着火指令を受けて導通す
るトランジスタで構成したから、衝突を判定して着火指
令を発する衝突判定回路が暴走したためにトランジスタ
が誤って導通してしまった場合でも、衝撃感知センサが
開成したままであることで起爆素子の誤爆を回避するこ
とができ、また衝撃感知センサが衝撃を感知して閉成し
ても、起爆着火の必要無しと認められる場合には、トラ
ンジスタを非導通のままとすることで、起爆素子の無用
な着火を回避することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の起爆素子着火装置の一実施例を示す回
路構成図である。
【図2】図1に示した起爆素子着火装置の変形例を示す
回路構成図である。
【図3】本発明の起爆素子着火装置の他の実施例を示す
回路構成図である。
【図4】図3に示した起爆素子着火装置の変形例を示す
回路構成図である。
【図5】従来の起爆素子着火装置の一例を示す回路構成
図である。
【図6】従来の起爆素子着火装置の他の一例を示す回路
構成図である。
【符号の説明】
2,12 着火回路 2d,2a 起爆素子 3 第1のスイッチング素子(衝撃感知センサ) 4 バッテリ電源 21,31,41,51 起爆素子着火装置 22 直流電源回路(3端子レギュレータ) 23,32 診断回路 Qd,Qa 第2のスイッチング素子(トランジスタ) Q0 第1のスイッチング素子(トランジスタ) 30 第2のスイッチング素子(衝撃感知センサ) Dd,Da 回り込み防止ダイオード Rb 第1の診断抵抗(電源側診断抵抗) Rde,Rae 第2の診断抵抗(グラウンド側診断抵
抗) Rc オープン箇所特定用抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草間 裕 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式 会社内 (56)参考文献 特開 平5−155309(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ電源、衝撃に基づいて閉成する
    スイッチング素子および着火電流を通電されて起爆する
    起爆素子を直列に接続した着火回路と、前記起爆素子の
    端子電圧を検出して該起爆素子の異常を診断する診断回
    路と、前記スイッチング素子と並列に且つ前記バッテリ
    電源と前記起爆素子との間に直列に接続された直流電源
    回路および診断抵抗とを備えた起爆素子着火装置であっ
    て、 前記直流電源回路は前記バッテリ電源の出力電圧を受け
    前記診断抵抗に一定電圧を供給 することを特徴とする起
    爆素子着火装置。
  2. 【請求項2】 バッテリ電源、衝撃に基づいて閉成する
    第1のスイッチング素子、着火電流を通電されて起爆す
    る起爆素子および衝撃に基づいて閉成する第2のスイッ
    チング素子を直列に接続した着火回路と、前記起爆素子
    の端子電圧を検出して該起爆素子の異常を診断する診断
    回路と、前記バッテリ電源と前記起爆素子との間に直列
    に且つ前記第1スイッチング素子と並列に接続された直
    流電源回路および診断抵抗と、前記第2のスイッチング
    素子に並列接続した第2の診断抵抗とを備えた起爆素子
    着火装置であって、 前記直流電源回路は前記バッテリ電源の出力電圧を受け
    前記第1診断抵抗に一定電圧を供給 することを特徴とす
    る起爆素子着火装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2のスイッチング素子は、
    一方が衝撃を機械的に感知して閉成する衝撃感知センサ
    であり、他方が外部から着火指令を受けて導通するトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項2記載の起爆素
    子着火装置。
  4. 【請求項4】 バッテリ電源と第1のスイッチング素子
    と回り込み防止ダイオード及び起爆素子を含む直列回路
    群とを直列的に接続した着火回路と、第1のスイッチン
    グ素子と各回り込み防止ダイオードに跨がって並列的に
    接続され、起爆素子に着火電流に満たない診断電流を通
    電する複数の第1の診断抵抗と、前記各起爆素子の端子
    電圧を診断電圧として検出し、該各起爆素子を診断する
    診断回路と、前記第1のスイッチング素子に並列接続さ
    れ、前記複数のダイオードの少なくとも一つがオープン
    である場合に、前記複数の診断電圧にオープン箇所特有
    の差異を生ぜしめるオープン箇所特定用抵抗とを具備し
    たことを特徴とする起爆素子着火装置。
  5. 【請求項5】 前記直列回路群のそれぞれに衝撃に基づ
    いて閉成する第2のスイッチング素子を接続するととも
    に、該各第2のスイッチング素子にそれぞれ第2の診断
    抵抗を並列的に接続したことを特徴とする請求項4記載
    の起爆素子着火装置。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2のスイッチング素子は、
    一方が衝撃を機械的に感知して閉成する衝撃感知センサ
    であり、他方が外部から着火指令を受けて導通するトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項5記載の起爆素
    子着火装置。
JP14996494A 1994-06-30 1994-06-30 起爆素子着火装置 Expired - Fee Related JP3319155B2 (ja)

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