JP2002526327A - プリテンショナー用点火素子およびシートベルト操作状態センサから成る回路装置 - Google Patents
プリテンショナー用点火素子およびシートベルト操作状態センサから成る回路装置Info
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Abstract
(57)【要約】
点火素子（Ｚ）およびシートベルト操作状態センサが共通の線路対（Ｌ１、Ｌ２）を介して制御ユニット（ＳＥ）に接続されている。シートベルト操作状態センサはベルト舌片（ＧＺ）がシートベルトバックル内へ係止されると操作される機械スイッチ（Ｓ）であるか、または磁界感応性素子（Ｈ）によって制御される電気的に制御可能なスイッチ（Ｔ）である。磁界感応性素子はシートベルトバックル内へ挿入されるベルト舌片によって作用される磁界に応答する。線路対（Ｌ１、Ｌ２）を介するだけで制御ユニット（ＳＥ）によって点火素子（Ｚ）を診断し、シートベルト操作状態を求めることができる。
Description
【０００１】 従来技術 本発明は、プリテンショナー用点火素子およびシートベルト操作状態センサか
ら成り、この点火素子およびシートベルト操作状態センサは共通の線路対を介し
て、点火素子の診断およびシートベルト操作状態センサの評価を行う制御ユニッ
トへ接続されている回路装置に関する。
ら成り、この点火素子およびシートベルト操作状態センサは共通の線路対を介し
て、点火素子の診断およびシートベルト操作状態センサの評価を行う制御ユニッ
トへ接続されている回路装置に関する。
【０００２】 この種の回路装置はドイツ連邦共和国特許出願公開第１９５０５３３４号明細
書から公知である。この公知の回路装置は安全シートベルトの操作状態（Betrie
bslage）を表す切り換えエレメントを有している。このため電子的な手段によっ
て安全シートベルトの操作状態を識別することができる。したがって人員が車両
のシートに座っている場合にシートベルトが正しくシートベルトバックル内へ係
止されているか否かを識別できる。その際に正しく安全シートベルトが差し込ま
れていない場合には警告信号を送出しなければならない。前掲の刊行物によれば
シートベルト操作状態センサおよびプリテンショナー用点火素子が共通の対称な
線路対を介して制御装置に接続されている。シートベルト操作状態センサおよび
点火素子がそれぞれ固有の線路を介して制御ユニットに接続されているのではな
いことにより、複数の線路を介して複数の障害信号が入力結合される危険が低減
される。さらにこれによりケーブルツリーの複雑さや必要な差込コンタクトの数
も低減される。ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９５０５３３４号明細書によ
れば、プリテンショナー用点火素子およびシートベルトバックルスイッチがシー
トベルト操作状態センサとして用いられ、これらは並列に共通の線路対に接続さ
れている。さらにシートベルトバックルスイッチには第１の抵抗が直列接続され
ており、第２の抵抗が並列接続されている。
書から公知である。この公知の回路装置は安全シートベルトの操作状態（Betrie
bslage）を表す切り換えエレメントを有している。このため電子的な手段によっ
て安全シートベルトの操作状態を識別することができる。したがって人員が車両
のシートに座っている場合にシートベルトが正しくシートベルトバックル内へ係
止されているか否かを識別できる。その際に正しく安全シートベルトが差し込ま
れていない場合には警告信号を送出しなければならない。前掲の刊行物によれば
シートベルト操作状態センサおよびプリテンショナー用点火素子が共通の対称な
線路対を介して制御装置に接続されている。シートベルト操作状態センサおよび
点火素子がそれぞれ固有の線路を介して制御ユニットに接続されているのではな
いことにより、複数の線路を介して複数の障害信号が入力結合される危険が低減
される。さらにこれによりケーブルツリーの複雑さや必要な差込コンタクトの数
も低減される。ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９５０５３３４号明細書によ
れば、プリテンショナー用点火素子およびシートベルトバックルスイッチがシー
トベルト操作状態センサとして用いられ、これらは並列に共通の線路対に接続さ
れている。さらにシートベルトバックルスイッチには第１の抵抗が直列接続され
ており、第２の抵抗が並列接続されている。
【０００３】 本発明の課題は、冒頭で言及した形式の回路装置において、シートベルト操作
状態の一義的な検出と点火素子の確実な状態診断とを行うことのできる回路装置
を提供することである。
状態の一義的な検出と点火素子の確実な状態診断とを行うことのできる回路装置
を提供することである。
【０００４】 本発明の利点 前述の課題は請求項１または請求項３に記載の特徴的構成により解決される。
【０００５】 請求項１によれば、点火素子、シートベルト操作状態センサ、および高オーム
の第１の抵抗が並列接続されており、この並列回路は低オームの第２の抵抗に直
列接続されており、第２の抵抗と並列回路とから成る直列回路は２つの線路に接
続されている。シートベルト操作状態センサは有利にはシートベルトバックル内
で機械的に操作されるスイッチであり、ベルト舌片がシートベルトバックルに係
止されると開放され、それ以外の場合には閉成されている。これはきわめて簡単
な回路装置であり、単に２つのオーム抵抗を点火素子およびシートベルトバック
ルスイッチに加えるだけでよい。
の第１の抵抗が並列接続されており、この並列回路は低オームの第２の抵抗に直
列接続されており、第２の抵抗と並列回路とから成る直列回路は２つの線路に接
続されている。シートベルト操作状態センサは有利にはシートベルトバックル内
で機械的に操作されるスイッチであり、ベルト舌片がシートベルトバックルに係
止されると開放され、それ以外の場合には閉成されている。これはきわめて簡単
な回路装置であり、単に２つのオーム抵抗を点火素子およびシートベルトバック
ルスイッチに加えるだけでよい。
【０００６】 請求項３によれば、この回路装置では点火素子に対して高オームの抵抗が並列
接続されており、点火素子と抵抗とから成る並列回路に対して電気的に制御可能
なスイッチが直列接続されており、この直列回路は２つの線路に接続されており
、スイッチに対する制御電圧を形成する磁界感応性素子が設けられており、制御
電圧はシートベルトバックルに挿入されるベルト舌片によって制御される磁界に
依存する。この回路装置の利点は、シートベルト操作状態センサとして汚れに過
敏な機械スイッチを有さず、磁界感応性素子を使用することにより、完全に摩耗
のない、汚れに不感でしかも無接触の切り換えを行うことができる点である。
接続されており、点火素子と抵抗とから成る並列回路に対して電気的に制御可能
なスイッチが直列接続されており、この直列回路は２つの線路に接続されており
、スイッチに対する制御電圧を形成する磁界感応性素子が設けられており、制御
電圧はシートベルトバックルに挿入されるベルト舌片によって制御される磁界に
依存する。この回路装置の利点は、シートベルト操作状態センサとして汚れに過
敏な機械スイッチを有さず、磁界感応性素子を使用することにより、完全に摩耗
のない、汚れに不感でしかも無接触の切り換えを行うことができる点である。
【０００７】 従属請求項によれば、有利には磁界感応性素子はホール素子である。
【０００８】 本発明の回路装置の別の実施形態によれば、点火素子と抵抗とから成る並列回
路にキャパシタが２つの線路間で直列接続されており、キャパシタは制御ユニッ
トから充電電流を受け取ってサイクリックに充放電を行う。放電電流は磁界感応
性素子を通って流れるが、そのフェーズで磁界感応性素子はスイッチを閉成する
制御電圧を形成する。キャパシタの放電の後に続く充電過程の間は、スイッチは
磁界感応性素子の不充分な制御電圧のために開放されたまま維持される。
路にキャパシタが２つの線路間で直列接続されており、キャパシタは制御ユニッ
トから充電電流を受け取ってサイクリックに充放電を行う。放電電流は磁界感応
性素子を通って流れるが、そのフェーズで磁界感応性素子はスイッチを閉成する
制御電圧を形成する。キャパシタの放電の後に続く充電過程の間は、スイッチは
磁界感応性素子の不充分な制御電圧のために開放されたまま維持される。
【０００９】 制御ユニットはスイッチの開放および閉成のキーイング比からシートベルト操
作状態を検出することができる。キーイング比はベルト舌片がシートベルトバッ
クル内で係止されている場合と係止されていない場合とで異なる。また制御ユニ
ットは線路の電流からシートベルト操作状態を検出することもできる。この電流
はベルト舌片がシートベルトバックル内で係止されている場合のほうが係止され
ていない場合よりも大きく、制御ユニットはこの電流をスイッチの開放フェーズ
中に測定する。点火素子の診断は、制御装置により、スイッチの閉成フェーズの
間行われる。
作状態を検出することができる。キーイング比はベルト舌片がシートベルトバッ
クル内で係止されている場合と係止されていない場合とで異なる。また制御ユニ
ットは線路の電流からシートベルト操作状態を検出することもできる。この電流
はベルト舌片がシートベルトバックル内で係止されている場合のほうが係止され
ていない場合よりも大きく、制御ユニットはこの電流をスイッチの開放フェーズ
中に測定する。点火素子の診断は、制御装置により、スイッチの閉成フェーズの
間行われる。
【００１０】 実施例の説明 図示の２つの実施例に則して以下に本発明を詳細に説明する。図１には本発明
の回路装置の第１の実施例が示されている。図２には本発明の回路装置の第２の
実施例が示されている。ここで本発明の回路装置はプリテンショナー用点火素子
とシートベルト操作状態センサとから成る。図３のａには、シートベルトが係止
されていない場合のキャパシタの充放電サイクルと電気スイッチの切り換えサイ
クルとが示されている。図３のｂにはシートベルトが係止されている場合のキャ
パシタの充放電サイクルと電気スイッチの切り換えサイクルとが示されている。
の回路装置の第１の実施例が示されている。図２には本発明の回路装置の第２の
実施例が示されている。ここで本発明の回路装置はプリテンショナー用点火素子
とシートベルト操作状態センサとから成る。図３のａには、シートベルトが係止
されていない場合のキャパシタの充放電サイクルと電気スイッチの切り換えサイ
クルとが示されている。図３のｂにはシートベルトが係止されている場合のキャ
パシタの充放電サイクルと電気スイッチの切り換えサイクルとが示されている。
【００１１】 図１に示されている回路装置はプリテンショナー用点火素子Ｚとこれに並列接
続されたスイッチＳとを有しており、このスイッチはシートベルト操作状態セン
サとして用いられる。これはここでは機械スイッチであり、シートベルトバック
ルに組み込まれている。スイッチはベルト舌片がシートベルトバックル内へ係止
される際に切り換え位置を変化させる。ベルト舌片がシートベルトバックル内で
係止されるとスイッチＳは開放され、ベルト舌片がシートベルトバックル内に係
止されていない場合にはスイッチＳは閉成される。
続されたスイッチＳとを有しており、このスイッチはシートベルト操作状態セン
サとして用いられる。これはここでは機械スイッチであり、シートベルトバック
ルに組み込まれている。スイッチはベルト舌片がシートベルトバックル内へ係止
される際に切り換え位置を変化させる。ベルト舌片がシートベルトバックル内で
係止されるとスイッチＳは開放され、ベルト舌片がシートベルトバックル内に係
止されていない場合にはスイッチＳは閉成される。
【００１２】 点火素子ＺおよびスイッチＳに対して高オームの第１の抵抗Ｒ１（例えば１０
ｋΩ）が並列接続されている。点火素子Ｚ、高オーム抵抗Ｒ１およびスイッチＳ
から成るこの並列回路に対して、低オームの第２の抵抗Ｒ２（例えば１．５Ω）
が直列接続されている。この直列回路は線路Ｌ１、Ｌ２から成る線路対を介して
制御ユニットＳＥに接続されている。制御ユニットＳＥは車両の衝突時に点火素
子Ｚに点火電流を給電し、プリテンショナーを作動させる。さらに安全上の理由
から点火素子の機能テストが制御ユニットＳＥによって行われる。この機能テス
トは通常は点火素子Ｚの抵抗測定中に行われる。同様に制御ユニットＳＥはシー
トベルト操作状態をセンシングすることができる。すなわちスイッチＳが閉成さ
れている（シートベルトがきちんと締まっていない）か、または開放されている
（シートベルトが締まっている）かを検出することができる。
ｋΩ）が並列接続されている。点火素子Ｚ、高オーム抵抗Ｒ１およびスイッチＳ
から成るこの並列回路に対して、低オームの第２の抵抗Ｒ２（例えば１．５Ω）
が直列接続されている。この直列回路は線路Ｌ１、Ｌ２から成る線路対を介して
制御ユニットＳＥに接続されている。制御ユニットＳＥは車両の衝突時に点火素
子Ｚに点火電流を給電し、プリテンショナーを作動させる。さらに安全上の理由
から点火素子の機能テストが制御ユニットＳＥによって行われる。この機能テス
トは通常は点火素子Ｚの抵抗測定中に行われる。同様に制御ユニットＳＥはシー
トベルト操作状態をセンシングすることができる。すなわちスイッチＳが閉成さ
れている（シートベルトがきちんと締まっていない）か、または開放されている
（シートベルトが締まっている）かを検出することができる。
【００１３】 低オームの抵抗Ｒ２に対する前述の値１．５Ω、高オームの抵抗Ｒ１に対する
値１０ｋΩ、および点火素子Ｚの抵抗値約２Ωを用いて、制御ユニットＳＥはス
イッチＳが閉成されている場合に抵抗Ｒ２＝１．５Ωのみを測定する。スイッチ
Ｓが開放されている場合には、制御ユニットＳＥは全抵抗１．５Ω＋２Ω＝３．
５Ω、すなわち低オームの抵抗Ｒ２と点火素子Ｚの抵抗との和に相応する抵抗を
測定する。これにより制御ユニットはスイッチＳの２つの切り換え状態を明確に
区別することができる。
値１０ｋΩ、および点火素子Ｚの抵抗値約２Ωを用いて、制御ユニットＳＥはス
イッチＳが閉成されている場合に抵抗Ｒ２＝１．５Ωのみを測定する。スイッチ
Ｓが開放されている場合には、制御ユニットＳＥは全抵抗１．５Ω＋２Ω＝３．
５Ω、すなわち低オームの抵抗Ｒ２と点火素子Ｚの抵抗との和に相応する抵抗を
測定する。これにより制御ユニットはスイッチＳの２つの切り換え状態を明確に
区別することができる。
【００１４】 スイッチＳが閉成されている場合、制御ユニットＳＥは直列接続された低オー
ムの抵抗Ｒ２に基づいて、点火回路内で短絡（測定された抵抗＜１．５Ω）また
は遮断（測定された抵抗＞１０ｋΩ）が発生しているか否かを診断することがで
きる。スイッチＳが開放されている場合、点火素子Ｚの精確な抵抗が求められる
。測定された抵抗は低オームの抵抗Ｒ２と点火素子Ｚの抵抗との和、すなわち１
．５Ω＋２Ω＝３．５Ωに相応するので、このようにして測定された抵抗３．５
Ωから点火素子Ｚの抵抗２Ωが計算される。スイッチが閉成されている場合、つ
まりシートベルトがきちんと締まっている場合にのみ点火素子Ｚの抵抗が診断さ
れ点火される。点火が行われると、制御ユニットＳＥは続いて抵抗Ｒ２＋Ｒ１、
すなわち約１０ｋΩを測定する。これにより制御ユニットはプリテンショナーが
トリガされたことについての一義的な指示を受け取る。
ムの抵抗Ｒ２に基づいて、点火回路内で短絡（測定された抵抗＜１．５Ω）また
は遮断（測定された抵抗＞１０ｋΩ）が発生しているか否かを診断することがで
きる。スイッチＳが開放されている場合、点火素子Ｚの精確な抵抗が求められる
。測定された抵抗は低オームの抵抗Ｒ２と点火素子Ｚの抵抗との和、すなわち１
．５Ω＋２Ω＝３．５Ωに相応するので、このようにして測定された抵抗３．５
Ωから点火素子Ｚの抵抗２Ωが計算される。スイッチが閉成されている場合、つ
まりシートベルトがきちんと締まっている場合にのみ点火素子Ｚの抵抗が診断さ
れ点火される。点火が行われると、制御ユニットＳＥは続いて抵抗Ｒ２＋Ｒ１、
すなわち約１０ｋΩを測定する。これにより制御ユニットはプリテンショナーが
トリガされたことについての一義的な指示を受け取る。
【００１５】 図２に示されている実施例では、制御ユニットＳＥに線路対Ｌ１、Ｌ２を介し
て次の回路装置が接続されている。点火素子Ｚに高オームの抵抗Ｒ（例えば１０
ｋΩ）が並列接続されている。この並列回路に対して直列に電気的に制御可能な
スイッチＴ、有利にはＭＯＳＦＥＴが接続されている。さらに点火素子Ｚと高オ
ーム抵抗Ｒとから成る並列回路には磁界感応性素子とダイオードＤとが直列接続
されている。磁界感応性素子は有利にはホール素子Ｈである。磁界感応性素子Ｈ
に対して並列にキャパシタＣが接続されており、これは有利には固体電解質キャ
パシタ（例えば４７μＦ）である。
て次の回路装置が接続されている。点火素子Ｚに高オームの抵抗Ｒ（例えば１０
ｋΩ）が並列接続されている。この並列回路に対して直列に電気的に制御可能な
スイッチＴ、有利にはＭＯＳＦＥＴが接続されている。さらに点火素子Ｚと高オ
ーム抵抗Ｒとから成る並列回路には磁界感応性素子とダイオードＤとが直列接続
されている。磁界感応性素子は有利にはホール素子Ｈである。磁界感応性素子Ｈ
に対して並列にキャパシタＣが接続されており、これは有利には固体電解質キャ
パシタ（例えば４７μＦ）である。
【００１６】 周知のように、ホール素子ＨはキャパシタＣに接続された端子極の間を流れる
電流がこれに対して垂直に発生する磁界によって偏向される現象を利用している
。磁界はここでは、破線の折れ矢印で示されているように、ベルト舌片ＧＺによ
ってこの舌片がシートベルトバックル内へ係止されている場合に動かされ、この
磁界がホール素子Ｈに作用する。電荷担体が磁界の方向へ移動することによりい
わゆるホール電圧が発生し、この電圧は電流の流れ方向に対する横断方向で取り
出される。このホール電圧は電気的に制御可能なスイッチＴの制御電圧として用
いられる。
電流がこれに対して垂直に発生する磁界によって偏向される現象を利用している
。磁界はここでは、破線の折れ矢印で示されているように、ベルト舌片ＧＺによ
ってこの舌片がシートベルトバックル内へ係止されている場合に動かされ、この
磁界がホール素子Ｈに作用する。電荷担体が磁界の方向へ移動することによりい
わゆるホール電圧が発生し、この電圧は電流の流れ方向に対する横断方向で取り
出される。このホール電圧は電気的に制御可能なスイッチＴの制御電圧として用
いられる。
【００１７】 図３のａ、ｂに則して回路装置の機能を説明する。図３のａ、ｂにはそれぞれ
キャパシタＣの充放電サイクルとこれに対応する電気的に制御可能なスイッチＴ
の切り換えサイクルとが示されている。図３のａにはベルト舌片ＧＺがシートベ
ルトバックルに係止されていない場合の特性が示されており、図３のｂにはベル
ト舌片が係止されている場合の特性が示されている。
キャパシタＣの充放電サイクルとこれに対応する電気的に制御可能なスイッチＴ
の切り換えサイクルとが示されている。図３のａにはベルト舌片ＧＺがシートベ
ルトバックルに係止されていない場合の特性が示されており、図３のｂにはベル
ト舌片が係止されている場合の特性が示されている。
【００１８】 まず電気的に制御可能なスイッチＴが開放され、キャパシタＣが少なくとも部
分的に放電されるところから出発する。この場合ダイオードＤは順方向で導通す
る。キャパシタＣは所定の時間ＴＬ１（図３のａを参照）内で制御ユニットＳＥ
からダイオードＤおよび点火素子Ｚと抵抗Ｒとの並列回路を介して流れる電流に
よって充電される。キャパシタＣの所定の充電状態から所定の時間ＴＥ１（図３
のａを参照）で電流がホール素子Ｈを通って流れる。ホール素子Ｈから送出され
る制御電圧はスイッチＴを閉成するのに充分な大きさである。この後ダイオード
Ｄは阻止される。キャパシタＣは所定の時間ＴＥ１でホール素子Ｈを介して放電
し、これはホール素子Ｈを通る電流がスイッチＴを再び閉成する制御電圧を形成
するのに充分な大きさにもはや達しなくなるまで続く。キャパシタＣの所定の放
電後、すなわち時間範囲ＴＥ１の後、スイッチＴは再び開放される。その場合ダ
イオードＤは順方向で接続され、キャパシタは新たに充電される。
分的に放電されるところから出発する。この場合ダイオードＤは順方向で導通す
る。キャパシタＣは所定の時間ＴＬ１（図３のａを参照）内で制御ユニットＳＥ
からダイオードＤおよび点火素子Ｚと抵抗Ｒとの並列回路を介して流れる電流に
よって充電される。キャパシタＣの所定の充電状態から所定の時間ＴＥ１（図３
のａを参照）で電流がホール素子Ｈを通って流れる。ホール素子Ｈから送出され
る制御電圧はスイッチＴを閉成するのに充分な大きさである。この後ダイオード
Ｄは阻止される。キャパシタＣは所定の時間ＴＥ１でホール素子Ｈを介して放電
し、これはホール素子Ｈを通る電流がスイッチＴを再び閉成する制御電圧を形成
するのに充分な大きさにもはや達しなくなるまで続く。キャパシタＣの所定の放
電後、すなわち時間範囲ＴＥ１の後、スイッチＴは再び開放される。その場合ダ
イオードＤは順方向で接続され、キャパシタは新たに充電される。
【００１９】 図３のａからわかるように、スイッチＴはキャパシタＣの放電時間ＴＥ１中は
閉成され、充電時間ＴＬ１中は開放されている。図３のａ、ｂの２つを比べると
わかるように、シートベルトが係止されていない場合のキーイング比ＴＬ１／Ｔ
Ｅ１はシートベルトが係止されている場合のキーイング比ＴＬ１／ＴＥ１とは明
らかに異なっている。このことは磁界に基づいて係止されているベルト舌片ＧＺ
がホール素子Ｈに僅かな電流を収容させる作用を有さず、このためキャパシタＣ
が緩慢に放電されることに関連する。スイッチＴが閉成されている間、２つの線
路Ｌ１、Ｌ２間の電圧は例えば０．３Ｖへ降下する。スイッチＴが開放されると
、２つの線路Ｌ１、Ｌ２間の電圧は例えば８Ｖへ上昇する。この電圧差に制御ユ
ニットＳＥが応答し、そこからスイッチＴはシートベルトがシーベルトバックル
に係止されているか否かを一義的に識別することができる。
閉成され、充電時間ＴＬ１中は開放されている。図３のａ、ｂの２つを比べると
わかるように、シートベルトが係止されていない場合のキーイング比ＴＬ１／Ｔ
Ｅ１はシートベルトが係止されている場合のキーイング比ＴＬ１／ＴＥ１とは明
らかに異なっている。このことは磁界に基づいて係止されているベルト舌片ＧＺ
がホール素子Ｈに僅かな電流を収容させる作用を有さず、このためキャパシタＣ
が緩慢に放電されることに関連する。スイッチＴが閉成されている間、２つの線
路Ｌ１、Ｌ２間の電圧は例えば０．３Ｖへ降下する。スイッチＴが開放されると
、２つの線路Ｌ１、Ｌ２間の電圧は例えば８Ｖへ上昇する。この電圧差に制御ユ
ニットＳＥが応答し、そこからスイッチＴはシートベルトがシーベルトバックル
に係止されているか否かを一義的に識別することができる。
【００２０】 制御ユニットＳＥはシートベルトが係止されている場合も係止されていない場
合も、スイッチＴが閉成されているフェーズで点火素子Ｚの診断を行う。高オー
ムの抵抗Ｒに基づいて点火素子Ｚの抵抗はきわめて精確に測定される。高オーム
の抵抗は低オームの点火素子Ｚに並列接続されている。測定された抵抗に基づい
て線路の破断または点火素子Ｚでの短絡が発生しているか否かがきわめて良好に
識別される。
合も、スイッチＴが閉成されているフェーズで点火素子Ｚの診断を行う。高オー
ムの抵抗Ｒに基づいて点火素子Ｚの抵抗はきわめて精確に測定される。高オーム
の抵抗は低オームの点火素子Ｚに並列接続されている。測定された抵抗に基づい
て線路の破断または点火素子Ｚでの短絡が発生しているか否かがきわめて良好に
識別される。
【００２１】 制御ユニットＳＥは電流測定手段を介してシートベルト操作状態を識別する。
シートベルトが係止されているか否かに応じて、すなわちベルト舌片ＧＺがホー
ル素子Ｈ内の磁界に作用しているか否かに応じて、比較的大きな電流Ｉがホール
素子Ｈを通って流れる。シートベルトが係止されている場合、例えば最大で１７
ｍＡの電流が線路Ｌ１、Ｌ２へ流れ、シートベルトが係止されていない場合には
例えば最大で５ｍＡの電流が流れる。この差は約１０ｍＡあるので、制御ユニッ
トＳＥがシートベルトの操作状態を識別するには充分である。こうした電流測定
を制御ユニットＳＥはスイッチＴの開放フェーズＴＬ１、ＴＬ２で実行する。
シートベルトが係止されているか否かに応じて、すなわちベルト舌片ＧＺがホー
ル素子Ｈ内の磁界に作用しているか否かに応じて、比較的大きな電流Ｉがホール
素子Ｈを通って流れる。シートベルトが係止されている場合、例えば最大で１７
ｍＡの電流が線路Ｌ１、Ｌ２へ流れ、シートベルトが係止されていない場合には
例えば最大で５ｍＡの電流が流れる。この差は約１０ｍＡあるので、制御ユニッ
トＳＥがシートベルトの操作状態を識別するには充分である。こうした電流測定
を制御ユニットＳＥはスイッチＴの開放フェーズＴＬ１、ＴＬ２で実行する。
【図１】 本発明の回路装置の第１の実施例を示す図である。
【図２】 本発明の回路装置の第３の実施例を示す図である。
【図３】 キャパシタの充放電サイクルと電気スイッチの切り換えサイクルとを示す図で
ある。
ある。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】
Claims (8)
- 【請求項１】 プリテンショナー用点火素子およびシートベルト操作状態セ
ンサから成り、 該点火素子およびシートベルト操作状態センサは共通の線路対を介して、点火
素子の診断およびシートベルト操作状態センサの評価を行う制御ユニットに接続
されている回路装置において、 点火素子（Ｚ）、シートベルト操作状態センサ（Ｓ）、および高オームの第１
の抵抗（Ｒ１）が並列接続されており、当該の並列回路は低オームの第２の抵抗
（Ｒ２）に直列接続されており、 第２の抵抗（Ｒ２）と並列回路（Ｚ、Ｒ１）とから成る当該の直列回路は２つ
の線路（Ｌ１、Ｌ２）に接続されている、 ことを特徴とする回路装置。 - 【請求項２】 前記シートベルト操作状態センサはシートベルトバックルに
配置されているスイッチ（Ｓ）であり、該スイッチはベルト舌片がシートベルト
バックル内で係止されている場合に開放されており、それ以外の場合に閉成され
る、請求項１記載の回路装置。 - 【請求項３】 プリテンショナー用点火素子およびシートベルト操作状態セ
ンサから成り、 該点火素子およびシートベルト操作状態センサは共通の線路対を介して、点火
素子の診断およびシートベルト操作状態センサの評価を行う制御ユニットに接続
されている回路装置において、 点火素子（Ｚ）に高オームの抵抗（Ｒ）が並列接続されており、 点火素子（Ｚ）と抵抗（Ｒ）とから成る当該の並列回路に対して制御可能なス
イッチ（Ｔ）が直列接続されており、当該の直列回路は２つの線路（Ｌ１、Ｌ２
）に接続されており、 前記スイッチ（Ｔ）に対する制御電圧を形成する磁界感応性素子（Ｈ）が設け
られており、前記制御電圧はシートベルトバックルに挿入されるベルト舌片（Ｇ
Ｚ）によって作用される磁界に依存する、 ことを特徴とする回路装置。 - 【請求項４】 前記磁界感応性素子はホール素子（Ｈ）である、請求項１記
載の回路装置。 - 【請求項５】 点火素子（Ｚ）と抵抗（Ｒ）とから成る並列回路にキャパシ
タ（Ｃ）が２つの線路（Ｌ１、Ｌ２）間で直列接続されており、前記キャパシタ
は制御ユニット（ＳＥ）から充電電流を受け取ってサイクリックに充放電を行い
、放電電流が磁界感応性素子（Ｈ）を介して流れ、当該のフェーズで磁界感応性
素子（Ｈ）はスイッチ（Ｔ）を閉成する制御電圧を形成し、キャパシタ（Ｃ）の
放電後に続く充電過程の間、スイッチ（Ｔ）は磁界感応性素子（Ｈ）の不充分な
制御電圧のために開放されたまま維持される、請求項３記載の回路装置。 - 【請求項６】 前記制御ユニット（ＳＥ）はスイッチ（Ｔ）の開放および閉
成のキーイング比からシートベルト操作状態を検出し、前記キーイング比はベル
ト舌片（ＧＺ）がシートベルトバックル内で係止されている場合と係止されてい
ない場合とで異なる、請求項５記載の回路装置。 - 【請求項７】 前記制御ユニット（ＳＥ）は線路（Ｌ１、Ｌ２）の電流（Ｉ
）からシートベルト操作状態を検出し、前記電流はベルト舌片（ＧＺ）が係止さ
れている場合のほうが係止されていない場合よりも大きく、前記制御ユニット（
ＳＥ）は前記電流（Ｉ）をスイッチ（Ｔ）の開放フェーズの間測定する、請求項
５記載の回路装置。 - 【請求項８】 前記制御ユニット（ＳＥ）は点火素子（Ｚ）の診断をスイッ
チ（Ｔ）の閉成フェーズの間実行する、請求項５から７までのいずれか１項記載
の回路装置。
Applications Claiming Priority (3)
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|---|---|---|---|
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| DE19846113A DE19846113A1 (de) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | Schaltungsanordnung, bestehend aus einem Zündelement für einen Gurtstraffer und einem Gurtbetriebssensor |
| PCT/DE1999/001920 WO2000020261A1 (de) | 1998-10-07 | 1999-07-01 | Schaltungsanordnung, bestehend aus einem zündelement für einen gurtstraffer und einem gurtbetriebssensor |
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| DE202014007799U1 (de) * | 2014-09-23 | 2016-01-08 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) | Sicherheitsgurtsystem, Überwachungsvorrichtung und Kraftfahrzeug mit Sicherheitsgurtsystem |
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| DE3326277A1 (de) * | 1983-07-21 | 1985-01-31 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Aus wenigstens vier ausloesezuendkreisen bestehende ausloeseeinrichtung einer fahrzeuginsassenschutzvorrichtung eines fahrzeugs |
| DE8915345U1 (de) * | 1988-08-26 | 1990-06-07 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Elektronische Einrichtung zum Ansteuern von Sicherungsmitteln |
| DE19505334C2 (de) * | 1995-02-17 | 2003-08-14 | Bosch Gmbh Robert | Elektronisches Gerät |
| US5742986A (en) | 1997-02-13 | 1998-04-28 | Trw Inc. | Seat belt buckle with hall effect locking indicator and method of use |
| US5906393A (en) * | 1997-09-16 | 1999-05-25 | Trw Inc. | Occupant restraint system and control method with variable sense, sample, and determination rates |
| US5879024A (en) | 1998-06-01 | 1999-03-09 | Estep; William | Air bag deployment inhibitor circuit |
-
1998
- 1998-10-07 DE DE19846113A patent/DE19846113A1/de not_active Withdrawn
-
1999
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- 1999-07-01 DE DE59903989T patent/DE59903989D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-07-01 EP EP99942738A patent/EP1117570B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-07-01 JP JP2000574397A patent/JP2002526327A/ja active Pending
- 1999-07-01 US US09/807,168 patent/US6614129B1/en not_active Expired - Fee Related
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