JPH08104201A - 乗員保護装置の点火装置 - Google Patents

乗員保護装置の点火装置

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JPH08104201A
JPH08104201A JP6263151A JP26315194A JPH08104201A JP H08104201 A JPH08104201 A JP H08104201A JP 6263151 A JP6263151 A JP 6263151A JP 26315194 A JP26315194 A JP 26315194A JP H08104201 A JPH08104201 A JP H08104201A
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JP
Japan
Prior art keywords
squib
abnormality
squibs
ignition
circuit
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Pending
Application number
JP6263151A
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English (en)
Inventor
Makoto Watanabe
渡辺  誠
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のスクイブの一つに異常を生じても、残
る正常なスクイブを確実に作動させる。 【構成】 トランジスタ8A,8Bが通電作動をしてい
ない状態で、各スクイブ1A,1Bに点火しない程度の
モニタ電流を供給する抵抗91〜94を設け、異常検出
回路2A,2Bはスクイブ1A,1Bの端子間電圧よ
り、スクイブ1A,1Bの短絡、開放、フィラメント抵
抗値変動の各異常を検出する。点火指令回路3は、異常
が検出されたスクイブ1Bに対する点火指令信号3b
を、異常が検出されない他のスクイブ1Aに対する点火
指令信号3aより所定時間遅れて出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクイブを使用してガ
ス発生剤に点火することにより、エアバッグやシートベ
ルトのプリテンショナ等の乗員保護装置を緊急作動せし
める点火装置に関し、特にスクイブの短絡等の異常に対
して適切に対処できる点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクイブは電気フィラメントを内蔵し、
該電気フィラメントに通電加熱して点火剤に着火するこ
とにより、ガス発生剤を急速加熱して乗員保護装置の作
動用ガスを発生させるものである。かかるスクイブは、
通常、運転席および助手席の各エアバッグ等に使用する
複数のものを電源間に並列に接続して使用している。と
ころが、この場合、スクイブの一つに短絡故障等を生じ
ると、残る正常なスクイブに十分な作動電流が供給され
ず、作動不良となって乗員の有効保護に欠けるという問
題がある。
【0003】そこで、例えば特開平4−321454号
公報には、各スクイブと電源の間に定電流回路を設け
て、スクイブの一つが短絡故障等を生じても、残るスク
イブには必要な電流が供給されるようになした点火装置
が示されている。
【0004】また、各スクイブへの通電時間を可能な限
り短くして、短絡等の故障の影響が電源に現れる前に正
常なスクイブの作動を終了するようにしたものも提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の装置では、各スクイブ毎に定電流回路を設ける必要が
あるため、スクイブの数が増えると通電回路が複雑かつ
高価なものになる。一方、スクイブへの通電時間を短く
することは着火の確実性を確保する見地からは好ましく
ない。
【0006】本発明はかかる課題を解決するもので、複
数のスクイブの一つに異常を生じても、通電回路の複雑
化や着火の確実性の低下を招くことなく各スクイブを確
実に作動せしめることが可能な乗員保護装置の点火装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成で
は、通電によりガス発生剤に点火して乗員保護装置を作
動せしめるスクイブ1A,1Bを、電源5に複数並列に
接続した点火装置において、上記スクイブ1A,1Bの
異常を検出する異常検出手段2A,2Bと、異常が検出
されたスクイブ1A,1Bに対する点火指令信号3a,
3bを、異常が検出されない他のスクイブ1A,1Bに
対する点火指令信号3a,3bより所定時間t遅れて出
力する指令信号遅延手段3と、上記点火指令信号を受け
て上記各スクイブ1A,1Bに通電する通電手段8A,
8Bとを具備している。
【0008】本発明の第2の構成では、上記異常検出手
段2A,2Bは、上記通電手段8A,8Bが通電作動を
していない状態で、上記各スクイブ1A,1Bに点火し
ない程度のモニタ電流を供給するモニタ電流供給手段9
1〜94を有し、上記各スクイブ1A,1Bの端子間電
圧より、スクイブ1A,1Bの短絡、開放、抵抗値変動
の各異常を検出するように設定されている。
【0009】本発明の第3の構成では、上記モニタ電流
供給手段は、上記通電手段たるトランジスタ8A,8B
に並列に接続された所定抵抗値の抵抗素子93,94を
有している。
【0010】本発明の第4の構成では、上記モニタ電流
供給手段は、スクイブ1A,1Bの各端子と電源5との
間に介設された抵抗素子91〜94を有し、上記異常検
出手段2A,2Bは、上記各スクイブ1A,1Bの各端
子電圧より、スクイブ1A,1Bと電源5との短絡を検
出するように設定されている。
【0011】
【作用】上記第1の構成において、異常が検出されたス
クイブ1Bについては、異常が検出されない(すなわち
正常な)スクイブ1Aに対してよりも所定時間遅れて点
火指令信号3bが出力される。したがって、短絡等の異
常を生じたスクイブ1Bへの通電により電源5が影響を
蒙むる前に、正常なスクイブ1Aのみが、まず確実に点
火作動せしめられる。そして、所定時間後に異常のある
スクイブ1Bにも点火指令信号が出力されるから、フィ
ラメント抵抗値が正常範囲を外れた程度の異常であれ
ば、この異常のあるスクイブ1Bの点火作動も可能であ
る。
【0012】かくして、正常なスクイブ1Aのみを、ま
ず確実に通電作動させることにより乗員保護の実効が図
られるとともに、その後、異常なスクイブ1Bにも通電
されて、乗員保護の完全が図られる。また、異常検出手
段2A,2B、指令信号遅延手段3は従来の定電流回路
に較べれば簡易な回路で実現されるから、装置構成の複
雑化とコストアップが避けられる。
【0013】上記第2ないし第4の構成においては、モ
ニタ電流供給手段91〜94によりスクイブ1A,1B
の各種異常が簡易に検出される。
【0014】
【実施例】図1には点火装置の装置構成の概略を示す。
図において、運転席(D席)と助手席(P席)の各エア
バッグのインフレータ内に設けられたスクイブ1A,1
Bは、一端が共通のセーフィングセンサ6に接続され、
各他端はそれぞれ通電用トランジスタ8A,8Bに接続
されている。セーフィングセンサ6はコンデンサ73と
ダイオード72を設けた通電線7に接続され、この通電
線7はイグニションスイッチ71を経てバッテリ5に至
っている。なお、上記セーフィングセンサ6は車両衝突
時よりもやや小さい加速度(減速度)にてその機械接点
が閉成するように設定されている。
【0015】上記各トランジスタ8A,8Bは点火指令
回路3に接続され、これより出力される点火指令信号3
a,3bにより導通作動せしめられる。点火指令回路3
には加速度(G)センサ4が接続されて、車両加速度に
応じた大きさのセンサ信号が入力している。このGセン
サは、ピエゾ抵抗式や圧電式の公知のものである。点火
指令回路3にはまた、詳細を後述するスクイブ異常検出
回路2が接続されており、該検出回路2の出力に基づい
て点火指令信号3a,3bが後述の如く遅延せしめられ
る。
【0016】図2にはスクイブ異常検出回路を含む装置
の詳細回路を示す。通電用トランジスタ8A,8Bには
電界効果トランジスタ(FET)が使用され、これらト
ランジスタ8A,8Bに並列に抵抗素子93,94が設
けてある。また、各スクイブ1A,1Bとセーフィング
センサ6との間にも抵抗素子91,92が設けられ、さ
らにセーフィングセンサ6には抵抗素子95が並列に接
続してある。これら抵抗素子91〜95の値は、セーフ
ィングセンサ6とトランジスタ8A,8Bがいずれも導
通した時にのみ各スクイブ1A,1Bに点火作動に十分
な電流が流れるように設定されている。言い換えれば、
セーフィングセンサ6およびトランジスタ8A,8Bの
いずれかのみの導通、あるいは各スクイブ1A,1Bと
電源5の給電側やアース側との短絡等では、モニタ電流
(最大約50mA)以下の電流が流れるだけで、点火作
動はなされない。
【0017】スクイブ異常検出回路2は、各スクイブ1
A,1Bに対応して同一構成のものが二つ2A,2B設
けられ、一方の回路2Bについて以下に説明する。オペ
アンプ21とこれに接続される抵抗素子21〜25、バ
イアス電源26により、差動増幅回路が構成されてお
り、この増幅回路によってスクイブ1Bの端子間電圧
(数10mV〜100mV程度)が増幅されて点火指令
回路3に入力する。なお、上記バイアス電源26は、単
電源オペアンプの出力歪みや入力オフセット電圧による
誤差を除去するためのものである。
【0018】上記スクイブ異常検出回路2Bには分圧用
抵抗素子27A,28Aおよび27B,28Bが設けら
れ、それぞれスクイブ1Bの給電側およびアース側の各
端子電圧を分圧して点火指令回路3へ出力する。点火指
令回路3では内蔵のCPUや論理回路によって、上記端
子間電圧よりスクイブ1Bの短絡、開放、フィラメント
抵抗値変動等の異常を判定するとともに、上記端子電圧
よりスクイブ1Bと電源5の給電側やアース側との短絡
異常を判定する。同様の判定は、スクイブ異常検出回路
2Aの出力に基づいてスクイブ1Aについてもなされ
る。なお、点火指令回路3には通電線7に設けた定電圧
回路74より作動電源が供給されている。
【0019】点火指令回路3はスクイブ1A,1Bの異
常を判定すると、ランプ駆動回路32を介して異常表示
灯33を点灯せしめて点検を促すとともに、この間にG
センサ4により衝突等を検出した際には、内蔵する指令
信号遅延回路31により、異常を生じたスクイブ1A,
1Bに対する点火指令信号3a,3bを以下に説明する
如く一定時間遅延せしめる。
【0020】上記指令信号遅延回路の回路構成を図3に
示し、各一対の遅延回路311A,311BとANDゲ
ート312A,312Bより構成されている。点火指令
回路3内の図略のCPU等により上述の如く各スクイブ
1A,1Bの異常が判定されると、異常信号が各遅延回
路311A,311Bに入力してその作動を可能とす
る。この状態でGセンサ4により衝突が検出されると、
各スクイブ1A,1Bを点火作動せしめるべく点火信号
が各遅延回路311A,311Bに入力する。ここで、
例えばスクイブ1Bに異常が生じていると、異常信号が
遅延回路311Bに入力してこれが作動している。
【0021】したがって、作動していない遅延回路31
1Aに入力した点火信号は即座に出力されてゲート31
2Aから点火指令信号3aが発せられるのに対して、上
記遅延回路311Bに入力した点火信号は一定時間tだ
け遅れて出力されるから、ゲート312Bからの点火指
令信号3bは上記点火指令信号3aに対して、図4に示
す如く、t時間だけ遅れる。この時間tは、正常なスク
イブ1Aが点火作動するのに十分な時間(通常は3ms
程度)としておく。
【0022】かくして、衝突時にはまず、異常を生じて
いないスクイブ1Aに通電されて、これが確実に着火作
動せしめられることによりD席乗員の保護が図られる。
そして、これに続いて異常を生じたスクイブ1Bにも通
電され、このスクイブ1Bは、ある程度のフィラメント
抵抗値変化や電源との短絡等の異常では、通電によって
十分着火作動するから、これによりP席乗員の保護も可
能となる。
【0023】なお、上記実施例では運転席と助手席にそ
れぞれ一つのエアバッグを設けた場合について説明した
が、本発明は、運転席と助手席それぞれに複数のエアバ
ッグが設置されている場合に特に効果がある。
【0024】また、本発明の点火装置の対象はエアバッ
グに限られず、スクイブを使用したシートベルトのプリ
テンショナ等の乗員保護装置に広く適用できる。この場
合、本発明の点火装置によれば、乗員席のエアバッグと
プリテンショナの少なくともいずれか一方を確実に作動
せしめることができるから、乗員保護の確実性が向上す
る。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明の乗員保護装置の点
火装置によれば、スクイブの異常を常時監視し、衝突時
には正常なスクイブのみに通電するようになして、乗員
保護装置の確実な作動が保証されるとともに、異常を生
じたスクイブにも遅れて通電することにより、全く通電
しない場合に比して乗員保護の完全を図ることができ
る。また、従来の如き定電流回路を不要として回路構造
の簡易化をも実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点火装置の一実施例を示す概略回路図
である。
【図2】本発明の点火装置の一実施例を示す詳細回路図
である。
【図3】指令信号遅延回路の回路図である。
【図4】点火指令信号の出力波形図である。
【符号の説明】
1A,1B スクイブ 2,2A,2B 異常検出回路(異常検出手段) 3 指令信号遅延回路(指令信号遅延手段) 5 電源 8A,8B トランジスタ(通電手段) 91,92,93,94 抵抗素子(モニタ電流供給手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電によりガス発生剤に点火して乗員保
    護装置を作動せしめるスクイブを、電源に複数並列に接
    続した点火装置において、上記スクイブの異常を検出す
    る異常検出手段と、異常が検出されたスクイブに対する
    点火指令信号を、異常が検出されない他のスクイブに対
    する点火指令信号より所定時間遅れて出力する指令信号
    遅延手段と、上記点火指令信号を受けて上記各スクイブ
    に通電する通電手段とを具備する乗員保護装置の点火装
    置。
  2. 【請求項2】 上記異常検出手段は、上記通電手段が通
    電作動をしていない状態で、上記各スクイブに点火しな
    い程度のモニタ電流を供給するモニタ電流供給手段を有
    し、上記各スクイブの端子間電圧より、スクイブの短
    絡、開放、抵抗値変動の各異常を検出するように設定さ
    れている請求項1記載の乗員保護装置の点火装置。
  3. 【請求項3】 上記モニタ電流供給手段は、上記通電手
    段たるトランジスタに並列に接続された所定抵抗値の抵
    抗素子を有している請求項2記載の乗員保護装置の点火
    装置。
  4. 【請求項4】 上記モニタ電流供給手段は、スクイブの
    各端子と電源との間に介設された抵抗素子を有し、上記
    異常検出手段は、上記各スクイブの各端子電圧より、ス
    クイブと電源との短絡を検出するように設定されている
    請求項2記載の乗員保護装置の点火装置。
JP6263151A 1994-10-03 1994-10-03 乗員保護装置の点火装置 Pending JPH08104201A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH101019A (ja) * 1996-06-17 1998-01-06 Toyota Motor Corp 乗員保護装置の強制起動装置
JP5698755B2 (ja) * 2010-09-24 2015-04-08 ボッシュ株式会社 乗員保護制御装置の駆動制御方法及び乗員保護制御装置

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