JPH11291774A - ハイブリッド車両の駆動力伝達装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の駆動力伝達装置

Info

Publication number
JPH11291774A
JPH11291774A JP10101445A JP10144598A JPH11291774A JP H11291774 A JPH11291774 A JP H11291774A JP 10101445 A JP10101445 A JP 10101445A JP 10144598 A JP10144598 A JP 10144598A JP H11291774 A JPH11291774 A JP H11291774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
hybrid vehicle
driving force
auxiliary
transmission device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10101445A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3335121B2 (ja
Inventor
Makoto Okada
誠 岡田
Takeshi Murakami
剛 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14300899&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH11291774(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd, Toyoda Koki KK filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP10144598A priority Critical patent/JP3335121B2/ja
Publication of JPH11291774A publication Critical patent/JPH11291774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3335121B2 publication Critical patent/JP3335121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】補助駆動輪の非駆動時に燃費の向上を図ること
ができ、又、コスト低減を図ることができるハイブリッ
ド車両の駆動力伝達装置を提供する。 【解決手段】ハイブリッド車両11は、エンジン16に
より駆動される主駆動輪12,13と、電動モータ20
のトルク伝達が減速機構21を介して行なわれる駆動力
伝達装置を備えている。電動モータ20のトルク伝達系
では、減速機構21の最終減速部よりもトルク伝達下流
側に、2ウェイクラッチであるクラッチ22が配置され
ている。クラッチ22が切られた状態のとき、補助駆動
輪14,15側からの回転力が減速機構21の最終減速
部に伝達されることがない。すなわち、減速機構21が
作動することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンにより駆
動される主駆動輪と、モータにより駆動される補助駆動
輪とを備えたハイブリッド車両の駆動力伝達装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド車両としては、エンジン及
び電動モータの両方を備え、エンジンで駆動される発電
機で発電した電力によってモータを駆動するタイプや、
或いはエンジン及び電動モータのトルクを共に駆動輪に
伝達し、電動モータのトルクを発進時や、加速時等の負
荷が大きい時にアシストに使用したタイプのものが知ら
れている。
【0003】後者のタイプのものとしては、例えば特開
平8−175210号公報に記載のものや特開平9−3
01002号公報に記載のものがある。前者の技術は、
FF車の駆動力をアシストする場合、電動モータからの
出力を減速機と電磁クラッチ及び差動歯車機構を介して
行なうようにしている。又、後者の場合、前者の電磁ク
ラッチの代わりに、電動モータからの入力側のトルク伝
達のみ行なう2ウェイクラッチが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にトルク伝達系において、クラッチが減速機の前(上流
側)にあると、クラッチのトルク容量が小さくてもよ
く、クラッチを小さくできる反面、通常走行時に電動モ
ータ側のクラッチを切った状態においても、エンジン側
の駆動によって車両が走行することにより、減速機の歯
車同士は相対運動を行なうため、そのことが走行抵抗と
なって燃費が悪くなる問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであって、その目的は補助駆動輪の非駆動時
の燃費の向上を図ることができるハイブリッド車両の駆
動力伝達装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、主駆動源により駆動される主駆動輪と、補助駆動源
のトルク伝達が減速機構を介して行なわれることによ
り、駆動される補助駆動輪とを備えたハイブリッド車両
の駆動力伝達装置において、前記補助駆動源のトルク伝
達系であって、減速機構の最終減速部よりもトルク伝達
下流側にクラッチを配置したハイブリッド車両の駆動力
伝達装置を要旨とするものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、前
記クラッチは前記補助駆動輪の車軸の軸心に沿って配置
したことをその要旨とするものである。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2において、前記クラッチは補
助駆動輪の車軸に設けた差動歯車機構の軸に対して同軸
上に配置したことをその要旨とするものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のうちいずれかにおいて、前記クラッチは前記トルク伝
達系において前記差動歯車機構の出力側と補助駆動輪と
の間に設けたことを要旨とするものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のうちいずれかにおいて、前記クラッチは補助駆動源か
ら補助駆動輪側へトルク伝達を行ない、その逆は行なわ
ない2ウェイクラッチであることを要旨とするものであ
る。
【0010】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
補助駆動源のトルク伝達系のクラッチを、減速機構の最
終減速部よりもトルク伝達下流側に設けると、クラッチ
が切られた状態のとき、補助駆動輪側からの回転力が減
速機構の最終減速部に伝達されることがない。すなわ
ち、減速機構が作動することがない。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の作用に加えて、クラッチが補助駆動輪の車軸の軸心に
沿って配置されるため、クラッチの占有容積と車軸の占
有容積とを一部共用することができ、装置のコンパクト
化が可能となる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2の作用に加えて、差動歯車機構の車軸に設
けた差動歯車機構の軸に対して同軸上に配置することに
より、装置のコンパクト化が可能となる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、クラッチ
がトルク伝達系において差動歯車機構の出力側と補助駆
動輪との間に設けられているため、クラッチが切られる
と、補助駆動輪側からの回転力が差動歯車機構に伝達さ
れることがない。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、2ウェイ
クラッチとすることにより、電磁クラッチよりも部品点
数が少ないため、低コストになるとともに、電磁クラッ
チと異なり、複雑な制御システムが不要となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
6を参照して説明する。図1は、第1実施形態のハイブ
リッド車両の全体構成図、図2は電動モータ及びその周
辺構成を示す一部切欠断面図、図3は同じく要部断面
図、図4は同じく要部断面図、図5は2ウェイクラッチ
の断面図、図6(a),図6(b)は2ウェイクラッチ
の作用を示す断面図である。
【0016】図1に示すようにハイブリッド車両11は
車体前部に主駆動輪(前輪)12、13が左右一対設け
られている。又、車体後部には、補助駆動輪(後輪)1
4,15が左右一対設けられている。前記両主駆動輪1
2,13は内燃機関としてのエンジン16の駆動力がト
ランスミッション17及びディファレンシャルギヤ18
を介して伝達される。一方、両補助駆動輪14,15は
電動モータ20の駆動力が減速機構21、クラッチ2
2、ディファレンシャルギヤ23を介して伝達される。
前記エンジン16は主駆動源を構成する。
【0017】バッテリ25はエンジン16によって充電
され、前記電動モータ20はバッテリ25により駆動さ
れる。電子制御ユニット24はアクセル開度、サイドブ
レーキスイッチ、シフトポジションスイッチ、車速、エ
ンジン回転数、イグニッションスイッチ及びブレーキ踏
力の各信号に基づいて、トランスミッション17の図示
しない電磁クラッチ(発進用クラッチを含む)のオン/
オフと、補助駆動輪14,15に接続された電動モータ
20の駆動を制御する。
【0018】次に、補助駆動源である電動モータ20の
トルク伝達系を図2乃至図6を参照して詳細に説明す
る。電動モータ20は車両のフレーム(図示しない)に
対して固定され、そのハウジング26には、一次減速部
27のハウジング28が固定されている。又、ハウジン
グ28には、二次減速部29のハウジング30が固定さ
れている。前記一次減速部27及び二次減速部29は減
速機構21を構成し、二次減速部29は本発明の最終減
速部を構成する。
【0019】前記電動モータ20の出力軸は減速機構2
1の一次減速部27に連係されている。一次減速部27
は遊星歯車機構からなり、その入力軸(図示しない)が
前記電動モータ20の出力軸に連結され、電動モータ2
0からの入力回転数を所定比で減速する。一次減速部2
7の出力軸31にはピニオン32が固定されている。同
ピニオン32はクラッチ22に設けられた入力ギヤ46
に噛合されている。前記入力ギヤ46はピニオン32よ
りもその径が大きくされ、所定比でピニオン32からの
入力回転数を減速する。前記ピニオン32及び入力ギヤ
46とにより二次減速部29が構成されている。
【0020】ディファレンシャルギヤ23のケース34
は、ハウジング30の下部に対してその両端がベアリン
グ35,36を介して回動自在に支持されている。前記
ケース34内には一対の差動大歯車37と、この差動大
歯車37に噛合され、ケース34内にピン止めされた歯
車軸38に遊嵌された複数の差動小歯車39とを備えて
いる。両差動大歯車37には、各々補助駆動輪14,1
5の車軸としてのアクスル40,41が連結固定されて
いる。
【0021】前記アクスル40,41を覆うようにカバ
ー42a,42bが配置され、同カバー42a,42b
の一端はハウジング30の下部両端に止着されている。
又、前記カバー42a,42bの互いに相対する端部間
には、ディファレンシャルギヤ23の潤滑油を回収する
ためのオイルパン55が設けられている。
【0022】前記ディファレンシャルギヤ23は、本発
明の差動歯車機構を構成する。次にクラッチ22につい
て説明する。本実施形態のクラッチ22は2ウェイクラ
ッチから構成されている。クラッチ22は前記ケース3
4外周に対して嵌合されボルト43により一体固定され
た内輪44と、同内輪44に対してベアリング45を介
して内輪44の軸心の回りに相対回動自在に取付けされ
た入力ギヤ(外輪)46を備えている。前記入力ギヤ4
6、及び内輪44の回転中心線は前記アクスル40,4
1の軸心と同軸となるように配置されている。図5に示
すように内輪44と入力ギヤ46との間において、入力
ギヤ46の内周面には、等間隔毎に複数個のアウタリテ
ーナ47が一体に固設されている。
【0023】又、図2に示すように内輪44と入力ギヤ
46との間において、インナリテーナ48が配置されて
いる。インナリテーナ48は外端側が環状に形成され、
ベアリング49を介して内輪44に対し、内輪44の軸
心の回りに相対回動自在に取付けされている。インナリ
テーナ48の内端はアウタリテーナ47の個数と同個数
となるように分割片48aが形成されている。同分割片
48aの円弧長さは、前記アウタリテーナ47の円弧長
さよりも短くされている。そして、図5に示すように同
分割片48aは内輪44とアウタリテーナ47との間に
介在するように配置されている。
【0024】インナリテーナ48の外端周面には図3及
び図4に示すようにフランジ48bが形成されている。
又、インナリテーナ48の外端周面には、サブギヤ50
が回動自在に外嵌されて、前記フランジ48b及び入力
ギヤ46の側面に摺接自在に係合されている。又、サブ
ギヤ50はインナリテーナ48の止着された皿バネ51
によりフランジ48b側に常時付勢されている。サブギ
ヤ50は前記ピニオン32と噛合され、その歯数が前記
入力ギヤ46の歯数よりも多くされている。
【0025】従って、前記ピニオン32が回動すると、
サブギヤ50は入力ギヤ46の回転よりも常に遅れて入
力ギヤ46と同方向に回転する。そして、皿バネ51が
サブギヤ50に押圧接触しているため、この回転はサブ
ギヤ50と皿バネ51間に作用する摩擦により皿バネ5
1を介してインナリテーナ48に伝えられるようにされ
ている。すなわち、入力ギヤ46(アウタリテーナ4
7)と、インナリテーナ48とは相対回転するようにさ
れている。
【0026】又、図4及び図5に示すようにインナリテ
ーナ48の1つの分割片48aには規制ピン56が一体
に固設されている。又、図5に示すように同分割片48
aに対向するアウタリテーナ47には周方向に延びた長
孔57が形成され、前記規制ピン56の先端部は、同長
孔57に対して遊嵌されている。そして、インナリテー
ナ48とアウタリテーナ47との相対回転は、規制ピン
56が長孔57の周方向の両端にそれぞれ係止される範
囲内で許容されている。
【0027】互いに隣接するアウタリテーナ47間及び
互いに隣接するインナリテーナ48の分割片48a間に
位置するように複数個のスプラグ52が配置されてい
る。同スプラグ52は図6(a)及び図6(b)に示す
ように入力ギヤ46の端面及び内輪44側の端面がそれ
ぞれ円弧状に形成されることにより、正転側カム面52
aと逆転側カム面52bとを備えた左右対称形状とさ
れ、それぞれ入力ギヤ46の内周面及び内輪44の外周
面に対して、それぞれのカム面52a,52bが許容す
る範囲(以下、摺接許容範囲という)で摺接自在とされ
ている。同正転側カム面52a及び逆転側カム面52b
はスプラグ52の両側面に設けた凹部54に連結されて
いる。又、入力ギヤ46側の端面の周方向の両縁部はア
ウタリテーナ47の互いに対向する端面に対して摺接自
在とされている。
【0028】なお、前記摺接許容範囲の全体は、前記規
制ピン56と、長孔57とによりアウタリテーナ47と
インナリテーナ48との相対回転を許容する範囲内に含
まれている。
【0029】前記スプラグ52を挟んで互いに対向した
インナリテーナ48の分割片48aの各端面には板バネ
53がそれぞれ設けられている。同板バネ53は基端が
分割片48aの端面の内輪44側に対して一体に止着さ
れ、先端がスプラグ52の側面に当接可能とされてい
る。前記スプラグ52の側面は図6(a)、図6(b)
に示すように凹部54が形成され、同凹部54に前記板
バネ53が当接可能とされている。
【0030】そして、アウタリテーナ47とインナリテ
ーナ48とが図6(a)又は図6(b)に示すように相
対回転されたとき、スプラグ52の両側方に位置する板
バネ53のうち一方の板バネ53のみがスプラグ52の
凹部54を押圧して、正転方向に或いは逆転方向へスプ
ラグ52を傾動させるようにされている。
【0031】なお、図6(a)は入力ギヤ46が正転時
の場合、図6(b)は入力ギヤ46が逆転時の場合のス
プラグ54の状態を示している。このようにスプラグ5
2が一方の板バネ53によって正転或いは逆転方向に向
かって傾動され、正転側カム面52a、逆転側カム面5
2bの摺接許容範囲境界に達したとき、スプラグ52が
その状態で傾動ロックされる(図6(a)及び図6
(b)参照)。なお、スプラグ52が傾動ロックされた
状態では、インナリテーナ48は入力ギヤ46の回転に
遅れて回転することができなくなり、サブギヤ50のみ
が皿バネ51、及びフランジ48bとの摩擦力に抗して
入力ギヤ46の回転に遅れて回動される。
【0032】一方、内輪44(ディファレンシャルギヤ
23のケース34)の出力回転数が入力ギヤ46の入力
回転数よりも大きくなったときは、スプラグ52は内輪
44の外周面に対して追従回転しようするが、その回転
方向側はスプラグ52が板バネ53に押圧されているた
め、結果的に、内輪44へ追従が不能になり、スプラグ
52は内輪44に対して非ロック状態となる。すなわ
ち、クラッチ22のうち、内輪44のみ空転するフリー
ランニングの状態となる。
【0033】上記のようにこのクラッチ22は入力回転
方向へスプラグ52を傾動ロックさせることにより、正
転逆転の回転方向に拘わらずクラッチが繋がった状態と
なり、一方、出力回転数が入力回転数よりも大きいとき
は、空転するものとされた2ウェイクラッチとされてい
る。従って、このクラッチ22は、電動モータ20が正
転(前進)時、逆転(後進)時においてもその両方でそ
の機能を発揮するようにされている。
【0034】上記のように構成されたハイブリッド車両
の駆動力伝達装置の作用について説明する。このハイブ
リッド車両11において、補助駆動源としての電動モー
タ20は、発進時、或いは登坂走行時等に使用される。
【0035】ここでは、前進で発進する時の場合につい
て説明する。イグニッションスイッチがオフであり、エ
ンジン16が停止している状態では、電動モータ20も
停止している。イグニッションスイッチがオンされる
と、エンジン16が始動される。又、電子制御ユニット
24はアクセル開度、サイドブレーキスイッチ、シフト
ポジションスイッチ、車速、エンジン回転数、イグニッ
ションスイッチ及びブレーキ踏力の各信号に基づいて、
電動モータ20を制御する。すなわち、アクセル開度が
所定値になるまでは、トランスミッション17の発進用
クラッチ(図示しない)は「断」の状態にしている。
【0036】この状態のときにシフトポジションスイッ
チに基づいて電子制御ユニット24は前進が選択され,
サイドブレーキスイッチがOFF,ブレーキ踏力がゼロ
となったことを検知すると、同ユニット24は電動モー
タ20を正転させる。電動モータ20の駆動力は減速機
構21の一次減速部27、二次減速部29を介してクラ
ッチ22に伝達される。このクラッチ22は2ウェイク
ラッチであるため、入力ギヤ46の回転は傾動ロックさ
れたスプラグ52を介して内輪44及びディファレンシ
ャルギヤ23に伝達され、後輪が駆動される。
【0037】このようにして車両の発進をエンジン16
の駆動力ではなく、電動モータ20の駆動力によって実
現する。この後、アクセル開度が所定値を越えると、電
子制御ユニット24はアクセル開度信号に基づいてトラ
ンスミッション17の発進用クラッチ(図示しない)を
接続し、エンジン16の駆動力により主駆動輪(前輪)
13を駆動する。そして、補助駆動輪14,15(後
輪)が路面から受ける駆動力にて回転し、アクスル4
0,41、ディファレンシャルギヤ23を介して内輪4
4の回転数(出力回転数)が入力ギヤ46の回転数(入
力回転数)を上回ると、クラッチ22がフリーランニン
グ状態となる。すなわち、電動モータ20の駆動力が補
助駆動輪(後輪)14,15に伝達されなくなる。
【0038】以後、車速が所定値を越えると、電子制御
ユニット24は車速信号に基づいて電動モータ20の駆
動を停止する。この後、補助駆動輪14,15側のトル
ク伝達系においては、前述したように内輪44の回転数
(出力回転数)が入力ギヤ46の回転数(入力回転数)
を上回るため、クラッチ22がフリーランニング状態と
なる。この状態では、クラッチ22と電動モータ20と
の間に設けられた減速機構21の一次減速部27及び二
次減速部29は、回転することはない。このため、一次
減速部27及び二次減速部29が回転されないため、減
速機構21の作動によるエンジン16の負荷が軽減さ
れ、燃費の向上を図ることができる。
【0039】なお、上記の説明は前進で発進する場合で
あったが、後進で発進する場合にも同様である。次に、
本実施形態の特徴を以下に記載する。
【0040】(1) 本実施形態では、電動モータ20
に接続された減速機構21とディファレンシャルギヤ2
3との間に2ウェイクラッチであるクラッチ22を設け
た。この結果、補助駆動輪14,15側のトルク伝達系
においては、内輪44の回転数(出力回転数)が入力ギ
ヤ46の回転数(入力回転数)を上回るときは、クラッ
チ22がフリーランニング状態となり、クラッチ22と
電動モータ20との間に設けられた減速機構21の一次
減速部27及び二次減速部29が回転されないため、減
速機構21の作動によるエンジン16の負荷が軽減さ
れ、燃費の向上を図ることができる。
【0041】(2) 本実施形態では、入力ギヤ46、
及び内輪44の回転中心線を前記アクスル40,41の
軸心と同軸となるように配置した。すなわち、前記クラ
ッチ22を補助駆動輪14,15のアクスル40,41
の軸心に沿って配置し、クラッチ22の占有容積内にア
クスル40,41が一部が入るようにしたため、クラッ
チ22とアクスル40,41との占有容積との一部を共
用することができ、装置のコンパクト化ができる。
【0042】(3) 本実施形態では、前記クラッチ2
2は補助駆動輪14,15のアクスル40,41に設け
たディファレンシャルギヤ23の回動軸心に対して同軸
上に配置し、クラッチ22内にディファレンシャルギヤ
23が入り込むようにしたため、ディファレンシャルギ
ヤ23の占有容積とクラッチ22との占有容積との一部
を共用でき、装置のコンパクト化ができる。
【0043】(4) 本実施形態では、クラッチ22は
補助駆動源である電動モータ20から補助駆動輪14,
15側へトルク伝達のみを行なう2ウェイクラッチにて
構成した。この結果、複雑な電磁クラッチよりも部品点
数を少なくすることができるため、低コストにすること
ができるとともに、電磁クラッチと異なり、複雑な制御
システムが不要とすることができる。
【0044】なお、本発明の実施形態は、上記実施形態
に限定されるものではなく、下記のように実現してもよ
い。 ○前記実施形態では、ディファレンシャルギヤ23と減
速機構21との間にクラッチ22を設けたが、その代わ
りに、図7に示すようにディファレンシャルギヤ23の
出力側である補助駆動輪14,15のアクスル40,4
1上に一対の2ウェイクラッチであるクラッチ22を設
けてもよい。
【0045】クラッチ22がトルク伝達系においてディ
ファレンシャルギヤ23の出力側と補助駆動輪14,1
5との間に設けられているため、電動モータ20による
駆動を行なわない場合、クラッチ22の出力側の回転数
が入力側の回転数よりも大きくなった状態では、クラッ
チ22が切られため、補助駆動輪14,15側からの回
転力が差動歯車機構であるディファレンシャルギヤ23
に伝達されることがない。この結果、ディファレンシャ
ルギヤ23内の潤滑油の攪拌抵抗がなくなる分、さらに
燃費を向上することができる。
【0046】○前記各実施形態では、クラッチ22を2
ウェイクラッチを使用したが、電磁クラッチを使用して
もよい。 ○なお、2ウェイクラッチの構成は、前記実施形態に限
定されるものではなく、他の構成の2ウェイクラッチで
あってもよい。
【0047】○前記実施形態では、主駆動源は前輪であ
る主駆動輪を駆動するようにし、補助駆動源は後輪であ
る補助駆動輪を駆動するようにしたが、主駆動源を後輪
である主駆動輪を駆動するようにし、補助駆動源は前輪
である補助駆動輪を駆動するようにしてもよい。
【0048】又、この場合、主駆動源からみて、FR車
又はRR車のいずれに実現してもよい。次に、上記実施
形態から把握できる特許請求の範囲に記載された発明以
外の技術的思想をその効果とともに記載する。
【0049】(1) 主駆動源により駆動される主駆動
輪と、補助駆動源のトルク伝達が減速機構及び差動歯車
機構を含むトルク伝達系を介して行なわれることによ
り、駆動される補助駆動輪とを備えたハイブリッド車両
の駆動力伝達装置において、前記補助駆動源のトルク伝
達系であって、減速機構の最終減速部よりもトルク伝達
下流側に、クラッチを配置したことを特徴とするハイブ
リッド車両の駆動力伝達装置。この構成によれば、最終
減速部を含む減速機構がクラッチが切られた状態では、
補助駆動輪からの逆トルクが働いた際、減速機構はその
逆トルクによって駆動されることがない。この結果、主
駆動源の燃費を向上することができる。なお、この
(1)では、差動歯車機構は減速機構を含まないものと
する。従って、前記実施形態においても、差動歯車機構
は、減速機構を含まない趣旨である。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車両走行時に
おいて、補助駆動輪の非駆動時の燃費の向上を図ること
ができる優れた効果を奏する。
【0051】請求項2の発明によれば、クラッチの占有
容積と車軸の占有容積とを一部共用することができ、装
置のコンパクト化ができる。請求項3の発明によれば、
差動歯車機構の車軸に設けた差動歯車機構の軸に対して
同軸上に配置することにより、装置のコンパクト化を図
ることができる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、クラッチ
が切られると、差動歯車機構が作動しなくなるため、差
動歯車機構内の潤滑油の攪拌抵抗がなくなる分、さらに
燃費を向上することができる。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、クラッチ
及び制御システムが簡素化でき、低コストにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のハイブリッド車両の全体構成図。
【図2】電動モータ及びその周辺構成を示す一部切欠断
面図。
【図3】同じく要部断面図。
【図4】同じく要部断面図。
【図5】2ウェイクラッチの断面図。
【図6】(a),(b)は2ウェイクラッチの作用を示
す断面図。
【図7】他の実施形態の補助駆動輪の駆動力伝達系を示
す模式図。
【符号の説明】
11…ハイブリッド車両、12,13…主駆動輪、1
4,15…補助駆動輪、16…エンジン(主駆動源を構
成する。)、20…電動モータ(補助駆動源を構成す
る。)、21…減速機構、22…クラッチ(2ウェイク
ラッチを構成する。)、23…ディファレンシャルギヤ
(差動歯車機構を構成する。)、27…一次減速部、2
9…二次減速部、32…ピニオン、37…差動大歯車、
39…差動小歯車、46…入力ギヤ、47…アウタリテ
ーナ、48…インナリテーナ、50…サブギヤ、52…
スプラグ、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主駆動源により駆動される主駆動輪と、補
    助駆動源のトルク伝達が減速機構を介して行なわれるこ
    とにより、駆動される補助駆動輪とを備えたハイブリッ
    ド車両の駆動力伝達装置において、 前記補助駆動源のトルク伝達系であって、減速機構の最
    終減速部よりもトルク伝達下流側に、クラッチを配置し
    たことを特徴とするハイブリッド車両の駆動力伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチは前記補助駆動輪の車軸の
    軸心に沿って配置した請求項1に記載のハイブリッド車
    両の駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチは補助駆動輪の車軸に設け
    た差動歯車機構の軸に対して同軸上に配置した請求項1
    又は請求項2に記載のハイブリッド車両の駆動力伝達装
    置。
  4. 【請求項4】 前記クラッチは前記トルク伝達系におい
    て前記差動歯車機構の出力側と補助駆動輪との間に設け
    た請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載のハイブ
    リッド車両の駆動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記クラッチは補助駆動源から補助駆動
    輪側へトルク伝達を行い、その逆は行なわない2ウェイ
    クラッチである請求項1乃至請求項4のうちいずれかに
    記載のハイブリッド車両の駆動力伝達装置。
JP10144598A 1998-04-13 1998-04-13 ハイブリッド車両の駆動力伝達装置 Expired - Lifetime JP3335121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10144598A JP3335121B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 ハイブリッド車両の駆動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10144598A JP3335121B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 ハイブリッド車両の駆動力伝達装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002132044A Division JP2002370555A (ja) 2002-05-07 2002-05-07 駆動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11291774A true JPH11291774A (ja) 1999-10-26
JP3335121B2 JP3335121B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=14300899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10144598A Expired - Lifetime JP3335121B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 ハイブリッド車両の駆動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3335121B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001239852A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Hitachi Ltd 車両駆動装置
JP2002200932A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動力制御装置
JP2003335141A (ja) * 2002-05-22 2003-11-25 Toyoda Mach Works Ltd 車両駆動装置
WO2003097397A1 (fr) * 2002-05-22 2003-11-27 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Systeme d'entrainement pour vehicule et vehicule a quatre roues motrices utilisant ce systeme
JP2006290132A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 駆動装置
CN107471997A (zh) * 2017-04-19 2017-12-15 宝沃汽车(中国)有限公司 一种混合动力传动机构及具有其的车辆

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5961387B2 (ja) * 2012-01-20 2016-08-02 株式会社ユニバンス 動力伝達装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08175210A (ja) * 1994-12-28 1996-07-09 Honda Motor Co Ltd 前後輪駆動車両
JPH09301002A (ja) * 1996-05-16 1997-11-25 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の駆動力伝達装置
JPH09315164A (ja) * 1996-06-03 1997-12-09 Bisco Drive Japan Kk 車両用推進装置
JPH1047103A (ja) * 1996-08-07 1998-02-17 Sony Corp 自動車

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08175210A (ja) * 1994-12-28 1996-07-09 Honda Motor Co Ltd 前後輪駆動車両
JPH09301002A (ja) * 1996-05-16 1997-11-25 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の駆動力伝達装置
JPH09315164A (ja) * 1996-06-03 1997-12-09 Bisco Drive Japan Kk 車両用推進装置
JPH1047103A (ja) * 1996-08-07 1998-02-17 Sony Corp 自動車

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001239852A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Hitachi Ltd 車両駆動装置
US7374000B2 (en) 2000-02-28 2008-05-20 Hitachi, Ltd. Electric generating system for automobiles and its control method
JP2002200932A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動力制御装置
JP2003335141A (ja) * 2002-05-22 2003-11-25 Toyoda Mach Works Ltd 車両駆動装置
WO2003097397A1 (fr) * 2002-05-22 2003-11-27 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Systeme d'entrainement pour vehicule et vehicule a quatre roues motrices utilisant ce systeme
US7270205B2 (en) 2002-05-22 2007-09-18 Jtekt Corporation Vehicle drive device, and front-and-rear wheel-driven vehicle formed of the device
JP2006290132A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 駆動装置
CN107471997A (zh) * 2017-04-19 2017-12-15 宝沃汽车(中国)有限公司 一种混合动力传动机构及具有其的车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP3335121B2 (ja) 2002-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6969333B2 (en) Motor power train and method of assembling the same
JP2001047881A (ja) ハイブリッド車
US7156771B2 (en) Clutch unit
JPH0366927A (ja) 動力伝達装置
JP2002225578A (ja) ハイブリッド車
WO2005051698A1 (ja) 車両の駆動機構
JP3699371B2 (ja) インホイールモータ型駆動ユニットおよびハイブリッドシステム
JP2005030430A (ja) 電気自動車用変速機
JP2023041927A (ja) 動力伝達経路切換装置
JP3335121B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動力伝達装置
EP2759739A1 (en) Vehicular motor drive device and automobile
JPS6251769B2 (ja)
JP4144172B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP3408431B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP3373082B2 (ja) ハイブリット車輌
JP2002370555A (ja) 駆動力伝達装置
JP4353606B2 (ja) 発進クラッチ
US11982340B2 (en) Two-speed transmission
JPH1035316A (ja) デファレンシャル装置
WO2024100732A1 (ja) 車両用駆動力伝達装置
JP4516655B2 (ja) 発進クラッチ
JP3049130B2 (ja) 車両の駆動力伝達装置
EP1193102A2 (en) Drive power transmission apparatus
JP2023157229A (ja) ハイブリッド車両
JP2012052620A (ja) 動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130802

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term