JP5961387B2 - 動力伝達装置 - Google Patents
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Description
回転状態検出手段により検出された摩擦部材の回転状態が、回転状態判断手段により回転が規制された状態であるか判断される。判断の結果、摩擦部材は回転が規制された状態である場合に、係合子を離脱状態にするべく回転入力手段により入力系回転部材が回転される。入力系回転部材が回転されることにより入力系回転部材および出力系回転部材から係合子が離脱状態にされ、弾性部材の付勢力により離脱状態が維持される。出力系回転部材に回転入力がされた場合も、出力系回転部材から入力系回転部材への動力の伝達が遮断されるので、出力系回転部材から入力系回転部材に過大な負荷が与えられることを防止できる効果がある。
請求項3記載の動力伝達装置によれば、摩擦部材は、静止系部材に形成された回り止め部に所定部が当接することで所定量を超える回転が規制されるものであり、回転状態検出手段は、摩擦部材の所定部と回り止め部との回転方向隙間の大きさ乃至は有無を検出することにより、摩擦部材の回転状態を検出する。静止系部材に形成された回り止め部の回転方向隙間の大きさ乃至は有無は、比較的容易に精度良く検出できるので、請求項1又は2の効果に加え、装置構成を簡素化できると共に検出精度を確保できる効果がある。
<その他>
<手段>
技術的思想1の動力伝達装置は、入力系回転部材と出力系回転部材との間に介在し、これら入力系回転部材および出力系回転部材と係合または離脱可能な係合子と、その係合子を保持すると共に、前記入力系回転部材に対する相対回転を通じて前記係合子の係合または離脱を制御する制御部材と、その制御部材との間に生じる摩擦力によって回転され、静止系部材に対して所定量以下の回転が許容される一方で所定量を超える回転が規制されることで、前記入力系回転部材の正逆いずれの方向の入力回転に対しても、その入力回転の方向と逆方向の相対回転を前記制御部材に生じさせる摩擦部材と、その摩擦部材との間に生じた摩擦力による前記制御部材と前記入力系回転部材との相対回転により弾性変形し、その復元力により前記係合子を離脱状態とする中立位置に復帰させるべく前記制御部材を付勢する弾性部材と、前記摩擦部材の回転状態を検出する回転状態検出手段とを備えている。
技術的思想2の動力伝達装置は、技術的思想1記載の動力伝達装置において、静止系部材に形成され、前記摩擦部材の所定部が当接することで前記摩擦部材の所定量を超える回転を規制する回り止め部を備え、前記回転状態検出手段は、前記摩擦部材の所定部と前記回り止め部との回転方向隙間の大きさ乃至は有無を検出する。
技術的思想3の動力伝達装置は、技術的思想1又は2に記載の動力伝達装置において、前記回転状態検出手段により検出された前記摩擦部材の回転状態が、回転が規制された状態であるかを判断する回転状態判断手段と、その回転状態判断手段により前記摩擦部材は回転が規制された状態であると判断される場合に、前記係合子を離脱状態にするべく前記入力系回転部材を回転させる回転入力手段とを備えている。
<効果>
技術的思想1記載の動力伝達装置によれば、入力系回転部材および出力系回転部材と係合または離脱可能な係合子が、入力系回転部材と出力系回転部材との間に介在し制御部材に保持される。その係合子は、入力系回転部材に対する相対回転を通じて、制御部材により係合または離脱が制御される。制御部材は摩擦部材との間に摩擦力を生じさせ、摩擦部材を回転させる。その摩擦部材は、静止系部材に対して所定量以下の回転が許容される一方で所定量を超える回転が規制されることで、入力系回転部材の正逆いずれの方向の入力回転に対しても、その入力回転の方向と逆方向の相対回転を制御部材に生じさせる。これにより摩擦部材の回転が規制された状態では、入力系回転部材に対する相対回転により、係合子は入力系回転部材および出力系回転部材と係合する。
一方、摩擦部材と制御部材との間に生じた摩擦力による制御部材と入力系回転部材との相対回転により弾性部材が弾性変形し、その復元力により係合子を離脱状態とする中立位置に復帰させるべく制御部材が付勢される。弾性部材に付勢された制御部材が中立位置に復帰されると、係合子は入力系回転部材および出力系回転部材と離脱する。また、制御部材が中立位置に復帰されるときの摩擦力により摩擦部材は回転し、回転が許容される状態になる。
以上のように、入力系回転部材および出力系回転部材から係合子が離脱するときは、摩擦部材は回転が許容される状態にあり、入力系回転部材および出力系回転部材に係合子が係合するときは、摩擦部材は回転が規制される状態にある。そのため、摩擦部材の回転状態、即ち回転が許容される状態か又は回転が規制される状態かを回転状態検出手段により検出することによって、入力系回転部材および出力系回転部材と係合子とが離脱状態にあるか又は係合状態にあるかを検出できる。従って、回転状態検出手段により摩擦部材の回転が規制される状態にあると検出された場合に、出力系回転部材に回転入力をすることを抑制することで、出力系回転部材から入力系回転部材に過大な負荷が与えられることを防止できる効果がある。
技術的思想2記載の動力伝達装置によれば、摩擦部材は、静止系部材に形成された回り止め部に所定部が当接することで所定量を超える回転が規制されるものであり、回転状態検出手段は、摩擦部材の所定部と回り止め部との回転方向隙間の大きさ乃至は有無を検出することにより、摩擦部材の回転状態を検出する。静止系部材に形成された回り止め部の回転方向隙間の大きさ乃至は有無は、比較的容易に精度良く検出できるので、技術的思想1の効果に加え、装置構成を簡素化できると共に検出精度を確保できる効果がある。
技術的思想3記載の動力伝達装置によれば、回転状態検出手段により検出された摩擦部材の回転状態が、回転状態判断手段により回転が規制された状態であるか判断される。判断の結果、摩擦部材は回転が規制された状態である場合に、係合子を離脱状態にするべく回転入力手段により入力系回転部材が回転される。入力系回転部材が回転されることにより入力系回転部材および出力系回転部材から係合子が離脱状態にされ、弾性部材の付勢力により離脱状態が維持される。これにより技術的思想1又は2の効果に加え、出力系回転部材に回転入力がされた場合も、出力系回転部材から入力系回転部材への動力の伝達が遮断されるので、出力系回転部材から入力系回転部材に過大な負荷が与えられることを防止できる効果がある。
11 入力ギヤ(入力系回転部材)
12 出力軸(出力系回転部材)
15,33 係合子
16 制御部材
17,37 弾性部材
18 摩擦部材
1a 車体(静止系部材)
20 回り止め部
34 大径側制御部材(制御部材)
35 小径側制御部材(制御部材)
S1,S2 回転状態検出手段
S3 回転状態判断手段
S5,S6 回転入力手段
Claims (3)
- 入力系回転部材と出力系回転部材との間に介在し、これら入力系回転部材および出力系回転部材と係合または離脱可能な係合子と、
その係合子を保持すると共に、前記入力系回転部材に対する相対回転を通じて前記係合子の係合または離脱を制御する制御部材と、
その制御部材との間に生じる摩擦力によって回転され、静止系部材に対して所定量以下の回転が許容される一方で所定量を超える回転が規制されることで、前記入力系回転部材の正逆いずれの方向の入力回転に対しても、その入力回転の方向と逆方向の相対回転を前記制御部材に生じさせる摩擦部材と、
その摩擦部材との間に生じた摩擦力による前記制御部材と前記入力系回転部材との相対回転により弾性変形し、その復元力により前記係合子を離脱状態とする中立位置に復帰させるべく前記制御部材を付勢する弾性部材と、
前記摩擦部材の回転状態を検出する回転状態検出手段と、
前記回転状態検出手段により検出された前記摩擦部材の回転状態が、回転が規制された状態であるかを判断する回転状態判断手段と、
その回転状態判断手段により前記摩擦部材は回転が規制された状態であると判断される場合に、前記係合子を離脱状態にするべく前記入力系回転部材を回転させる回転入力手段とを備えていることを特徴とする動力伝達装置。 - 入力系回転部材と出力系回転部材との間に介在し、これら入力系回転部材および出力系回転部材と係合または離脱可能な係合子と、
その係合子を保持すると共に、前記入力系回転部材に対する相対回転を通じて前記係合子の係合または離脱を制御する制御部材と、
その制御部材との間に生じる摩擦力によって回転され、静止系部材に対して所定量以下の回転が許容される一方で所定量を超える回転が規制されることで、前記入力系回転部材の正逆いずれの方向の入力回転に対しても、その入力回転の方向と逆方向の相対回転を前記制御部材に生じさせる摩擦部材と、
その摩擦部材との間に生じた摩擦力による前記制御部材と前記入力系回転部材との相対回転により弾性変形し、その復元力により前記係合子を離脱状態とする中立位置に復帰させるべく前記制御部材を付勢する弾性部材と、
前記摩擦部材の回転状態を検出する回転状態検出手段と、
前記回転状態検出手段により検出された前記摩擦部材の回転状態が、回転が規制された状態であるかを判断する回転状態判断手段と、
その回転状態判断手段により前記摩擦部材は回転が規制された状態であると判断される場合に、操作者に報知する手段とを備えていることを特徴とする動力伝達装置。 - 静止系部材に形成され、前記摩擦部材の所定部が当接することで前記摩擦部材の所定量を超える回転を規制する回り止め部を備え、
前記回転状態検出手段は、前記摩擦部材の所定部と前記回り止め部との回転方向隙間の大きさ乃至は有無を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
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JP2012009637A JP5961387B2 (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | 動力伝達装置 |
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JP2012009637A JP5961387B2 (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | 動力伝達装置 |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012009637A Expired - Fee Related JP5961387B2 (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | 動力伝達装置 |
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-
2012
- 2012-01-20 JP JP2012009637A patent/JP5961387B2/ja not_active Expired - Fee Related
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