JP2005140145A - ハイブリッド車両の動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータからの回転を補助駆動輪に伝達するトルク伝達経路に2方向クラッチを組込んだハイブリッド車両の動力伝達装置において、上り坂での停車時に後退動したハイブリッド車両を再び登板させようとしたときに2方向クラッチに係合ショックが発生するのを防止することである。
【解決手段】モータから後輪に回転トルクを伝達するトルク伝達経路に2方向クラッチ18を組込む。その2方向クラッチ18がモータからの回転トルクが伝達される入力ギヤ22と、後輪に回転トルクを伝達する出力軸23と、その入力ギヤ22および出力軸23と正逆両回転方向に係合・離脱可能な係合子27と、その係合子27を保持して入力ギヤ22に対する相対回転により係合子27の係合・離脱を切換える保持器28と、その保持器28に摩擦抵抗を付与する回転抵抗付与手段33とで形成する。保持器28と入力ギヤ22の相互間にセンタリングばね31を組込んで係合子27を中立位置に保持するようにして、モータの駆動時に係合子27を常に中立位置から係合位置に移動させるようにして係合ショックの発生を抑制する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンの動力を駆動輪に伝達し、モータの動力を補助駆動輪に伝達するようにしたハイブリッド車両の動力伝達装置に関するものである。
エンジンの動力によって駆動輪を駆動し、モータの動力によって発進時や、加速時の負荷が大きいときに補助駆動輪を駆動しアシストするタイプのハイブリッド4輪駆動車においては、普通、モータから補助駆動輪側へのトルク伝達経路に2方向クラッチを組込み、その2方向クラッチによってモータから補助駆動輪への正逆両方向の回転トルクの伝達と遮断とを行なうようにしている。
ここで、前記2方向クラッチがモータと補助駆動輪を駆動する減速機との間に組込まれていると、ハイブリッド4輪駆動車をエンジンの駆動のみで走行させる通常の走行時に、補助駆動輪側から減速機が駆動されるため、走行抵抗となって燃費が悪くなるという問題が発生する。
そのような問題点を解決するため、特許文献1に記載されたハイブリッド車両の動力伝達装置においては、モータによって駆動される減速機の最終減速部と補助駆動輪の車軸に設けられた差動歯車機構との間に2方向クラッチを組込むようにしている。
図5乃至図7は、上記特許文献1に記載された2方向クラッチを示す。この2方向クラッチは、モータからの回転トルクが伝達される入力ギヤ40と補助駆動輪に回転トルクを伝達する出力軸41との間に径の異なる2つの保持器42、43を組込み、その大径側保持器42を入力ギヤ40に圧入し、上記大径側保持器42と小径側保持器43のそれぞれにポケット44、45を形成し、各ポケット44、45に組込まれたスプラグ46を小径側保持器43のポケット45内に組込まれた一対の弾性片47によって正逆両方向に押圧している。
また、小径側保持器42の端部に入力ギヤ40より歯数の多いサブギヤ48を回転自在に設け、そのサブギヤ48を皿ばねから成る弾性部材49によって小径側保持器42に設けられたフランジ50に圧接させるようにしている。
さらに、小径側保持器43にピン51を突設し、そのピン51を大径側保持器42に形成された周方向に長い長孔52に挿入し、その長孔52の両端に対するピン51の当接により大径側保持器42と小径側保持器43の相対的な回転角を規制している。
上記の構成から成る2方向クラッチにおいて、モータの動力が入力ギヤ40およびサブギヤ48に伝達されると、サブギヤ48が入力ギヤ40より遅れて回転し、そのサブギヤ48の回転はフランジ50との接触部に作用する摩擦力を介して小径側保持器43に伝達される。このとき、大径側保持器42は入力ギヤ40と共に回転するため、小径側保持器43は大径側保持器42に対して相対回転し、その両保持器42、43の相対回転により、図7に示すように、スプラグ46が傾動して入力ギヤ40および出力軸41に係合する。このため、入力ギヤ40の回転はスプラグ46を介して出力軸41に伝達され、図示省略した補助駆動輪が駆動される。
また、入力ギヤ40およびサブギヤ48が逆方向に回転されると、上記と同様に、小径側保持器43が大径側保持器42に対して相対回転して、スプラグ46が図7に示す場合と逆方向に傾動して入力ギヤ40と出力軸41とに係合し、入力ギヤ40の回転がスプラグ46を介して出力軸41に伝達され、補助駆動輪が前記と逆方向に回転される。
2方向クラッチの結合状態において、車速が上がり、補助駆動輪の回転速度がモータの回転速度より速くなると、スプラグ46は係合方向とは反対方向に傾動しようとするため、2方向クラッチは切れて空転状態となる。このため、補助駆動輪側からの動力でモータ側に伝達されることはない。
特許第3335121号公報
ところで、上記のような2方向クラッチを組込んだアシストタイプのハイブリッド4輪駆動車においては、以下のような不都合がある。
すなわち、モータで補助駆動輪をアシストして上り坂を前進で登板する場合、2方向クラッチにおけるスプラグ46は図7に示すように正転側にスイッチしている。ここで、ハイブリッド4輪駆動車を停止させ、シフトレバーをニュートラルにし、ブレーキを緩めると、4輪駆動車は自重で後退する。
このとき、2方向クラッチのスプラグ46は図7に示すように、正転側にスイッチしているので、補助駆動輪から出力軸41に伝達される逆転方向の回転はスプラグ46を介して入力ギヤ40に伝達され、入力ギヤ40が逆転側に回転する。入力ギヤ40が回転することにより、スプラグ46の傾きが徐々に変化し、やがて、図6に示すように、スプラグ46は入力ギヤ40および出力軸41に対して係合が解除される中立位置に戻され、補助駆動輪側からモータ側への逆入力が遮断される。
しかし、従来の2方向クラッチにおいては、スプラグ46を中立位置に保持する手段を有していないため、入力ギヤ40が逆転側へ回転しようとする慣性力やギヤのバックラッシュなどのガタにより、入力ギヤ40がさらに逆転側に回転することにより、サブギヤ41からの摩擦抵抗により大径側保持器42と小径側保持器43が逆転側に相対回転し、スプラグ46が逆転側にスイッチする。
4輪駆動車が坂道を自重で後退し、スプラグ46が全て逆転側にスイッチした後は2方向クラッチが空転するため、補助駆動輪からの逆入力により出力軸41は逆転を続け、一方、入力ギヤ40は停止する。このとき、シフトレバーをドライブ側に入れ、アクセルペダルを踏むと、再びモータで補助駆動輪をアシストし、上り坂を前進で登板しようとするが、スプラグ46が逆転側から正転側にスイッチするまでの遅れが生じ、また、入力ギヤ40と出力軸41の回転速度差が大きいことから、スプラグ46が入力ギヤ40および出力軸41に衝撃的に噛み合って係合ショックが発生する。また、衝撃的な噛み合いから過大トルクによるポッピングが発生するという不具合が生じる。
この発明の第1の課題は、モータからの回転トルクを補助駆動輪に伝達するトルク伝達経路に2方向クラッチを組込んだハイブリッド車両の動力伝達装置において、2方向クラッチに係合ショックやポッピングが発生するのを抑制することである。
また、この発明の第2の課題は、2方向クラッチの係合子をスムーズに係合解除することができるようにしたハイブリッド車両の制御方法を提供することである。
上記の第1の課題を解決するために、第1の発明に係るハイブリッド車両の動力伝達装置においては、駆動輪を駆動するエンジンと、補助駆動輪を駆動するモータとを有し、前記モータから補助駆動輪へのトルク伝達経路に2方向クラッチを組込み、その2方向クラッチによってモータから補助駆動輪への正逆両方向の回転トルクの伝達と遮断とを行なうと共に、補助駆動輪からモータ側への逆入力トルクの伝達を遮断するようにしたハイブリッド車両の動力伝達装置において、前記2方向クラッチが、モータによって回動される入力側部材と、補助駆動輪側に回転トルクを伝達する出力側部材と、前記入力側部材および出力側部材に対して正逆両回転方向に係合・離脱可能な係合子と、その係合子を保持し、前記入力側部材に対する相対回転によって係合子の係合・離脱を切換える保持器と、その保持器と前記入力側部材とを連結し、前記保持器と入力側部材の相対回転により弾性変形し、その復元弾性により保持器を復帰回転させて係合子を係合解除された中立位置に戻すセンタリングばねと、静止部材に対する保持器の回転に対して保持器に摩擦抵抗を付与する回転抵抗付与手段とから成る構成を採用したのである。
ここで、回転抵抗付与手段として、保持器の端部に前記静止部材を嵌合して車体に回り止めし、保持器の端部外周には静止部材と軸方向で対向するフランジを設け、そのフランジが静止部材に圧接される方向に保持器を付勢する弾性部材を設けた構成から成るものを採用することができる。
また、第1の課題を解決するために、第2の発明に係るハイブリッド車両の動力伝達装置においては、駆動輪を駆動するエンジンと、補助駆動輪を駆動するモータとを有し、そのモータから補助駆動輪へのトルク伝達経路に2方向クラッチを組込み、その2方向クラッチが、モータによって回転される入力ギヤと、補助駆動輪に回転トルクを伝達する出力軸とを有し、その入力ギヤと出力軸間に径の異なる2つの保持器を組込んでその大径側保持器を入力ギヤに固定し、この大径側保持器と小径側保持器の相対回転により入力ギヤおよび出力軸に対して係合・離脱されるスプラグを上記両保持器に形成されたポケット内に組込み、小径側保持器のポケット内にはスプラグを正逆両方向に押圧する一対の弾性片を設け、小径側保持器の端部には入力ギヤより歯数の多いサブギヤを回転自在に嵌合し、そのサブギヤを弾性部材によって小径側保持器の端部外周に設けられたフランジに圧接させるようにした構成から成るハイブリッド車両の動力伝達装置において、前記大径側保持器と小径側保持器の相対間に前記大径側保持器のポケットと小径側保持器のポケットを同位相に保持するセンタリングばねを組込んだ構成を採用したのである。
さらに、第2の課題を解決するために、ハイブリッド車両の制御方法においては、第1の発明および第2の発明に係るハイブリッド車両の動力伝達装置における前記モータの駆動停止後、そのモータを駆動時の回転方向と反対方向に少し回転させて係合子を中立位置に戻すようにした構成を採用したのである。
第1の発明のように、入力側部材と保持器の相互間にセタンリングばねを設けたことにより、ハイブリッド車両が上り坂を自重で後退するとき、2方向クラッチの係合子を中立位置に保持することができるため、モータで補助駆動輪をアシストして上り坂を前進で登板しようとしたときに、2方向クラッチの係合子を中立位置から係合位置に変位させることができるため、係合子のスイッチ角が小さく、2方向クラッチに係合ショックが発生したり、ポッピングが発生するのを抑制することができる。
また、第2の発明のように、大径側保持器と小径側保持器の相互間にセンタリングばねを組込んだことにより、2方向クラッチのスプラグを中立位置に保持することができるので、モータの駆動時にはスプラグを常に中立位置から係合位置に変位させることができ、2方向クラッチに係合ショックが発生したり、ポッピングが発生するのを抑制することができる。
さらに、第3の発明のように、補助駆動輪を駆動していたモータが停止するとき、そのモータを駆動時の回転方向と反対方向に少し回転させることにより、係合子をより確実に中立位置に戻すことができるため、係合子のスイッチ角が小さく、2方向クラッチに係合ショックが発生したり、ポッピングが発生するのを抑制することができる。
以下、この発明の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両10は駆動輪としての前輪11を駆動するエンジン12と、補助駆動輪としての後輪13を駆動するモータ14とを有し、前記エンジン12からの動力はトランスミッション15およびディファレンシャル16を介して前輪11に伝達される。
モータ14から後輪13へのトルク伝達経路には減速機17、2方向クラッチ18およびディファレンシャル19が組込まれている。モータ14はエンジン12により充電されるバッテリ20を電源とし、制御ユニット21によって運転が制御される。
図2乃至図4は2方向クラッチを示す。図2に示すように、2方向クラッチ18は、減速機17からの回転トルクが伝達される入力側部材としての入力ギヤ22を有している。入力ギヤ22の軸心上にはディファレンシャル19へ回転トルクを伝達する出力側部材としての出力軸23が設けられ、その出力軸23と入力ギヤ22は軸受24を介して相対的に回転自在に組込まれている。
図2および図3に示すように、入力ギヤ22の内周には出力軸23の外周に形成された円筒面25との間でくさび形空間を形成する複数のカム面26が周方向に間隔をおいて設けられ、各カム面26と円筒面25との間にローラから成る係合子27が組込まれている。
入力ギヤ22と出力軸23との間には保持器28が組込まれ、その保持器28に形成されたポケット29内に前記係合子27が組込まれている。係合子27は入力ギヤ22と出力軸23とが相対回転したとき、カム面26および円筒面25に係合して、入力ギヤ22の正逆両方向の回転トルクを出力軸23に伝達するようになっている。
保持器28にはばね支持孔30が形成され、そのばね支持孔30にセンタリングばね31が支持されている。センタリングばね31は略U字形をなし、両端の弾性片31aは入力ギヤ22の内周に形成された切欠部32内に嵌合されて、その切欠部32の周方向で対向する端面を相反する方向に押圧しており、その押圧により、係合子27が円筒面25およびカム面26に係合解除される中立位置に保持器28を弾性保持している。
保持器28は、回転抵抗付与手段33によって摩擦抵抗が付与されている。回転抵抗付与手段33は、保持器28の端部に静止部材34を嵌合し、その静止部材34を車体に対して回り止めし、前記保持器28の端部には静止部材34と軸方向で対向するフランジ35を設け、このフランジ35が静止部材34に圧接される方向に保持器28を弾性部材36により付勢している。
実施の形態で示すハイブリッド車の動力伝達装置は上記の構造から成り、通常の走行は、エンジン12によって前輪11を駆動する。一方、発進時や加速時の負荷が大きいときにはモータ14を駆動して補助駆動輪としての後輪13を回転させる。
ここで、エンジン12の駆動による通常走行時、後輪13からの回転トルクが出力軸23に伝達されて出力軸23が回転するが、2方向クラッチ18の係合子27は円筒面25およびカム面26に対して係合解除された中立位置に保持されているため、出力軸23の回転は入力ギヤ22に伝達されず、2方向クラッチ18は空転する。
このため、減速機17およびモータ14にトルクが伝達されることはないので、エンジン12に余分な負荷がかからず、燃費の向上を図ることができる。
一方、発進時や加速時の負荷が大きいときに制御ユニット21から出力される信号によってモータ14を駆動すると、そのモータ14により減速機17が駆動され、上記減速機17の出力軸の回転トルクが2方向クラッチ18の入力ギヤ22に伝達されて入力ギヤ22が回転する。
このとき、保持器28には回転抵抗付与手段33によって摩擦抵抗が付与され、その摩擦抵抗はセンタリングばね31のばね力より予め大きい値に設定されているため、入力ギヤ22と保持器28が相対回転する。その相対回転により、図4に示すように、センタリングばね31が弾性変形すると共に、係合子27が円筒面25およびカム面26に係合する。
このため、入力側ギヤ22の回転は係合子27を介して出力軸23に伝達され、その出力軸23の回転トルクが補助駆動輪としての後輪13に伝達される。
ハイブリッド車両の停止によってモータ14を停止させると、センタリングばね31の復元力によって保持器28が回転され、図3に示すように、係合子27は円筒面25およびカム面26に対して係合解除される中立位置に戻される。
しかし、入力ギヤ22が停止しても、係合子27の噛み込み力が強い場合、センタリングばね31のばね力によって保持器28を中立位置に戻すことができない場合がある。このような場合には、モータ14を駆動していた回転方向と逆方向に少し回転させることによって、係合子27を中立位置に戻すことができ、センタリングばね31のばね力によって係合子27を中立位置に保持することができる。
ハイブリッド車両が上り坂を前進で登板する場合、モータ14の駆動により後輪13を回転させてアシストするため、2方向クラッチ18の係合子27は図4に示すように、正転側の係合位置に変位している。ここで、ハイブリッド車を停止させ、シフトレバーをニュートラルにし、ブレーキペダルを緩めると、ハイブリッド車は自重で後退する。
このとき、2方向クラッチ18の入力ギヤ22が停止しているので、センタリングばね31のばね力により保持器28が回転され、図3に示すように、係合子27が中立位置に戻されて、その中立位置に保持される。
また、係合子27の噛み込みが強い場合、モータ14の逆回転により係合子27は中立位置に戻され、センタリングばね31のばね力により中立位置に保持される。
このように、係合子27はセンタリングばね31のばね力により中立位置に保持されて従来の2方向クラッチにおけるスプラグのように逆転側にスイッチされることがない。
このため、シフトレバーをドライブ側にし、アクセルペダルを踏み込み、モータ14の駆動により後輪13をアシストして上り坂を前進で登板しようとした場合、係合子27は中立位置から係合位置にスイッチし、そのスイッチ角は小さいため、係合ショックの発生およびポッピングの発生を抑制することができる。
実施の形態では、係合子27としてローラを用いるようにしたが、図5乃至図7に示す従来例と同様にスプラグを用いるようにしてもよい。スプラグを採用する場合、図5乃至図7に示す2方向クラッチと同一の構成とすると共に、径の異なる2つの保持器の相互間に図2に示すセンタリングばね31を組込んで大径側保持器のポケットと小径側保持器のポケットを同位相に中立位置に保持する。
この発明に係るハイブリッド車両の動力伝達装置の実施形態を示す概略図 図1に示す2方向クラッチの縦断正面図 図2のIII−III線に沿った断面図 2方向クラッチの係合状態を示す断面図 従来の2方向クラッチを示す縦断正面図 図5のVI−VI線に沿った断面図 図5に示す2方向クラッチの係合状態を示す断面図
符号の説明
11 前輪(駆動輪)
12 エンジン
13 後輪(補助駆動輪)
14 モータ
17 減速機
18 2方向クラッチ
22 入力ギヤ(入力側部材)
23 出力軸(出力側部材)
27 係合子
28 保持器
31 センタリングばね
33 回転抵抗付与手段
34 静止部材
35 フランジ
36 弾性部材
40 入力ギヤ
41 出力軸
42 大径側保持器
43 小径側保持器
46 スプラグ
47 弾性片
48 サブギヤ
49 弾性部材
50 フランジ

Claims (4)

  1. 駆動輪を駆動するエンジンと、補助駆動輪を駆動するモータとを有し、前記モータから補助駆動輪へのトルク伝達経路に2方向クラッチを組込み、その2方向クラッチによってモータから補助駆動輪への正逆両方向の回転トルクの伝達と遮断とを行なうと共に、補助駆動輪からモータ側への逆入力トルクの伝達を遮断するようにしたハイブリッド車両の動力伝達装置において、前記2方向クラッチが、モータによって回動される入力側部材と、補助駆動輪側に回転トルクを伝達する出力側部材と、前記入力側部材および出力側部材に対して正逆両回転方向に係合・離脱可能な係合子と、その係合子を保持し、前記入力側部材に対する相対回転によって係合子の係合・離脱を切換える保持器と、その保持器と前記入力側部材とを連結し、前記保持器と入力側部材の相対回転により弾性変形し、その復元弾性により保持器を復帰回転させて係合子を係合解除された中立位置に戻すセンタリングばねと、静止部材に対する保持器の回転に対して保持器に摩擦抵抗を付与する回転抵抗付与手段とから成ることを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置。
  2. 前記回転抵抗付与手段が、保持器の端部に前記静止部材を嵌合して車体に回り止めし、保持器の端部外周には静止部材と軸方向で対向するフランジを設け、そのフランジが静止部材に圧接される方向に保持器を付勢する弾性部材を設けた構成から成る請求項1に記載のハイブリッド車両の動力伝達装置。
  3. 駆動輪を駆動するエンジンと、補助駆動輪を駆動するモータとを有し、そのモータから補助駆動輪へのトルク伝達経路に2方向クラッチを組込み、その2方向クラッチが、モータによって回転される入力ギヤと、補助駆動輪に回転トルクを伝達する出力軸とを有し、その入力ギヤと出力軸間に径の異なる2つの保持器を組込んでその大径側保持器を入力ギヤに固定し、この大径側保持器と小径側保持器の相対回転により入力ギヤおよび出力軸に対して係合・離脱されるスプラグを上記両保持器に形成されたポケット内に組込み、小径側保持器のポケット内にはスプラグを正逆両方向に押圧する一対の弾性片を設け、小径側保持器の端部には入力ギヤより歯数の多いサブギヤを回転自在に嵌合し、そのサブギヤを弾性部材によって小径側保持器の端部外周に設けられたフランジに圧接させるようにした構成から成るハイブリッド車両の動力伝達装置において、前記大径側保持器と小径側保持器の相対間に前記大径側保持器のポケットと小径側保持器のポケットを同位相に保持するセンタリングばねを組込んだことを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のハイブリッド車両の動力伝達装置における前記モータの駆動停止後、そのモータを駆動時の回転方向と反対方向に少し回転させて係合子を中立位置に戻すようにしたハイブリッド車両の制御方法。
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