JPH0533372Y2 - - Google Patents

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JPH0533372Y2
JPH0533372Y2 JP1465388U JP1465388U JPH0533372Y2 JP H0533372 Y2 JPH0533372 Y2 JP H0533372Y2 JP 1465388 U JP1465388 U JP 1465388U JP 1465388 U JP1465388 U JP 1465388U JP H0533372 Y2 JPH0533372 Y2 JP H0533372Y2
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cage
way clutch
race
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sprag
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、前後輪の一方をエンジン側に連結
し、他方を前進用ワンウエイクラツチおよび後進
用ワンウエイクラツチを介してエンジン側に連結
した4輪駆動車の一方向トルク伝達装置の改良に
関する。
[従来技術] 4輪駆動車の前軸駆動系と後軸駆動系との間に
差動装置を備えない場合、旋回時に前後輪の旋回
半径に差が生じると、いわゆるタイトコーナブレ
ーキング現象が生ずる。このタイトコーナブレー
キング現象を防止するため、前後輪の一方をエン
ジン側に連結し、他方を前進用ワンウエイクラツ
チおよび後進用ワンウエイクラツチを介してエン
ジン側に連結した4輪駆動車の一方向トルク伝達
装置が知られている(例えば特開昭60−22530号
公報参照)。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記装置においては、前進用ワンウエ
イクラツチと後進用ワインウエイクラツチの切換
えは、前進または後進を検出する検出手段と該検
出手段の信号により作動する切換手段で行つてい
るので構成が複雑である。
本考案は、前進用ワンウエイクラツチと後進用
ワンウエイクラツチの切換えを自動的に行う構造
簡単な4輪駆動車の一方向トルク伝達装置を提供
することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案の4輪駆動車
の一方向トルク伝達装置においては、前後輪の一
方をエンジン側に連結し、他方を前進用ワンウエ
イクラツチおよび後進用ワンウエイクラツチを介
してエンジン側に連結した4輪駆動車の一方向ト
ルク伝達装置において、それらクラツチのスプラ
グを同一のアウタケージおよびインナケージに配
設するとともに、被動レースに対向する側の前記
ケージを固定部材に摩擦係合させている。
[作用] 以上のように構成された被動レースに対向する
ケージは固定部材により駆動レースの回転方向と
反対側に付勢され、駆動レースの回転側用のスプ
ラグを楔係合状態にし、反回転側用のスプラグを
楔係合状態から離脱し、駆動レースのトルクを被
動レースに伝達させる。従つて、駆動レースの回
転方向に応じて前進用ワンウエイクラツチと後進
用ワンウエイクラツチの切換えを自動的に行う。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明すると、第
1図において、エンジン1には変速機2を介して
トランスフアーケース3が連結されている。その
トランスフアーケース3の出力側のギヤ軸4は、
後軸5の差動装置6の入力側に連結されている。
他方、ギヤ軸4は前進用ワンウエイクラツチ21
および後進用ワンウエイクラツチ22を介して出
力軸7に連結されている。そして、出力軸7は前
軸の差動装置9の入力側に連結されている。
第2図において、ギヤ軸4の前軸8側はトラン
スフアーケース3にベアリング10を介して支持
され、出力軸7はトランスフアーケース3に突設
されたリテーナ11にベアリング12を介して支
持されている。
ギヤ軸4のリテーナ11内へ突出した端部に
は、スリーブ13がセレーシヨン結合され、その
スリーブ13には出力軸7側に大径のアウタレー
ス14が形成されている。他方、出力軸7の端部
にはアウタレース14の内周との間に間隙16を
設けてインナレース15が形成されており、その
間隙16内にはギヤ軸4側に前進用スプラグ17
が収められ、出力軸7側に後進用スプラグ18が
収められている。
それらスプラグ17,18は同一のアウタケー
ジ19およびインナケージ20に収められてお
り、そのインナケージ20は出力軸7側に延ばさ
れ、この延長部20aはリテーナ11の内孔11
aの周面に摩擦係合されている。そして、レース
14,15、前進用スプラグ17およびケージ1
9,20により前進用ワンウエイクラツチ21が
構成され、レース14,15、後進用スプラグ1
8およびケージ19,20により後進用ワンウエ
イクラツチ22が構成されている。
第6図はスプラグ17,18を出力軸7側から
見た状態を示している。図において、両スプラグ
17,18は公知技術によるものであつて、それ
らのカム面は偏心した位置にある2つの円弧から
なり、全体的に略まゆ玉状に形成されている。そ
して公知のように、インナレース15側には、前
進用スプラグ17が円周方向時計方向に位置し、
後進用スプラグ18は反時計方向に位置するよう
に配置されている。従つて第4図および第5図に
示すように、アウタケージ19のスプラグ17,
18を収める開口19F,19Rは、円周方向の
同一位置に配置されており、インナケージ20の
開口20F,20Rは円周方向にづらして略千鳥
状に配置され、前進用スプラグと後進用スプラグ
の一方はインナレース非接触状態となる様形成さ
れている。
次に作用について説明する。
インナレース15はリテーナ11すなわち固定
部材に摩擦係合しているので、アウタレース14
の回転方向と反対方向に摩擦的に付勢されてい
る。従つて前進時は、第6図および第7図に示す
ように、インナケージ20は、アウタレース14
の矢印Fで示す時計方向の回転に対し、矢印Rで
示す反時計方向に付勢される。それにより前進用
スプラグ17は半径方向に起立するように付勢さ
れて楔係合状態となり、後進用スプラグ18は楔
係合状態を解除され、前進用スブラグ17はアウ
タレース14の前進方向トルクをインナレース1
5に伝達する。
これに対し、旋回時に旋回半径に差が生じる
と、前輪の回転速度が増し、出力軸7すなわちイ
ンナレース15の回転速度がアウタレース14よ
り大きくなる。すると、第7図に示すようにイン
ナレース15、スプラグ17間の接触摩擦は、ス
プラグ17を楔係合状態から離脱させ、インナレ
ース15はスプラグ17にスリツプして空転す
る。従つて、タイトコーナブレーキング現象が防
止される。
第8図および第9図はそれぞれ後進駆動時およ
び後進空転時の状態を示しているが、前進時の回
転方向を逆にすれば図から理解されるので、重複
説明を省略する。
第10図および第11図に示される実施例で
は、前軸8の差動装置9を収めたハウジング23
にリテーナ11Aを取付け、そのリテーナ11A
内に前進用ワンウエイクラツチ21Aおよび後進
用ワンウエイクラツチ22Aを設けている。そし
て、ドラブピンオン軸7Aにスリーブ13Aを設
けてアウタレース14Aを形成し、入力軸4Aに
インナレース15Aを形成し、インナケージ20
Aの開口を第5図に示すように形成し、アウタケ
ージ19Aの開口を第4図に示すように形成し、
アウタケージ19Aの延長部19Aaをリテーナ
11Aの内孔11Aaに摩擦係合させている。
[考案の効果] 本考案は、以上説明したように構成されている
ので、被動レースに対向する側のケージを固定部
材であるリテーナに摩擦係合させることにより、
該ケージを駆動レースの回転方向と反対方向に付
勢してスプラグを楔係合状態にすることができ
る。従つて、前進時は前進用スプラグを、後進時
は後進用スプラグを楔係合状態にし、前進用ワン
ウエイクラツチと後進用ワンウエイクラツチの切
換えを自動的に行うことができる。
また、一方のケージをリテーナに摩擦係合させ
るだけなので、構造が極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す4輪駆動車
のスケルトン図、第2図は第1図の要部を示す側
断面図、第3図は第2図のX矢視図、第4図およ
び第5図はそれぞれアウタケージおよびインナケ
ージの展開図、第6図、第7図、第8図および第
9図はそれぞれ前進駆動時、前進空転時、後進駆
動時および後進空転時のスプラグの状態を示す第
2図のX矢視図、第10図および第11図は本考
案の第2実施例を示すそれぞれ第1図および第2
図に対応する図面である。 4……ギヤ軸、4A……入力軸、7……出力
軸、7A……ドライプピニオン軸、11,11A
……リテーナ、14,14A……アウタレース、
15,15A……インナレース、17……前進用
スプラグ、18……後進用スプラグ、19,19
A……アウタケージ、20,20A……インナケ
ージ、21,21A……前進用ワンウエイクラツ
チ、22,22A……後進用ワンウエイクラツ
チ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前後輪の一方をエンジン側に連結し、他方を前
    進用ワンウエイクラツチおよび後進用ワンウエイ
    クラツチを介してエンジン側に連結した4輪駆動
    車の一方向トルク伝達装置において、それらクラ
    ツチのスプラグを同一のアウタケージおよびイン
    ナケージに配設するとともに、被動レースに対向
    する側の前記ケージを固定部材に摩擦係合させた
    ことを特徴とする4輪駆動車の一方向トルク伝達
    装置。
JP1465388U 1988-02-08 1988-02-08 Expired - Lifetime JPH0533372Y2 (ja)

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JP1465388U JPH0533372Y2 (ja) 1988-02-08 1988-02-08

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JP1465388U JPH0533372Y2 (ja) 1988-02-08 1988-02-08

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Publication Number Publication Date
JPH01122326U JPH01122326U (ja) 1989-08-18
JPH0533372Y2 true JPH0533372Y2 (ja) 1993-08-25

Family

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WO1992014074A1 (en) * 1991-01-30 1992-08-20 Ntn Corporation Rotation transmitting device
JP2008133884A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Jtekt Corp 一方向クラッチ
JP5618449B2 (ja) * 2010-08-26 2014-11-05 株式会社ユニバンス クラッチ装置
WO2012026019A1 (ja) * 2010-08-26 2012-03-01 株式会社ユニバンス クラッチ装置
JP5618450B2 (ja) * 2010-08-26 2014-11-05 株式会社ユニバンス 動力伝達装置
JP5662759B2 (ja) * 2010-10-20 2015-02-04 株式会社ユニバンス 動力伝達装置

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JPH01122326U (ja) 1989-08-18

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