JP5618449B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一定方向に回転を伝達するクラッチ装置に関し、特に、部材の材質や部品の配置に関する設計の自由度を確保できると共に、回転の伝達および遮断の切り換えの確実性を向上できるクラッチ装置に関するものである。
一定方向に回転を伝達するクラッチ装置として、例えば特許文献1には、内輪の外周と外輪の内周とに円筒面を形成し、その円筒面間に径の異なる2つの保持器(内保持器および外保持器に相当する)を組み込み、これら保持器でスプラグを保持するクラッチ装置が開示されている。特許文献1に開示される技術では、一方の保持器の端部周方向に等間隔に形成される複数の第1の磁極歯と、その第1の磁極歯に対して周方向に位相をずらして外輪または内輪の一方に形成される第2の磁極歯と、電磁コイルに対する通電によって第1及び第2の磁極歯間に磁気吸引力を付与する電磁石とを備えている。電磁コイルに通電されると、電磁石により第1及び第2の磁極歯が磁化され第1及び第2の磁極歯間に磁気吸引力が付与されて、2つの保持器に、第1及び第2の磁極歯間の位相を等しくする向きに相対的な回転力が付与される。その結果、電磁コイルへの通電と非通電とを切り換えることにより2つの保持器の位相が変位され、2つの保持器に保持されたスプラグが円筒面間で傾動し、円筒面に対するスプラグの係合と係合解除とが切り換えられる。これにより、一定方向への回転の伝達および遮断の切り換えを必要に応じて行うことができる。
特開2006−46612号公報(段落0014,0015等)
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、磁極歯が形成される内輪または外輪と保持器とが磁化される性質を利用して磁気吸引力を発生させるので、保持器や内輪等は磁性体製でなければならず、保持器や内輪等の材質を任意に設計することができなかった。また、電磁石や保持器等が磁化されると磁場が形成され、その磁場によって、電磁石等の周囲に配設される部材や部品が悪影響を受けるおそれがあった。そのため、部材の材質や部品の配置に関する設計の自由度が低下するという問題点があった。さらに、磁気吸引力により非接触で保持器に回転力を付与するので、保持器に回転力が付与されて回転の伝達および遮断が切り換えられるときの確実性に欠けるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、部材の材質や部品の配置に関する設計の自由度を確保できると共に、回転の伝達および遮断の切り換えの確実性を向上できるクラッチ装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載のクラッチ装置によれば、内輪の外周面と外輪の内周面との対向間の収容空間に配設される外保持器によりスプラグの外輪側の部位が保持され、収容空間に配設される内保持器によりスプラグの内輪側の部位が保持される。スプラグは、内保持器および外保持器に傾動可能に保持されているので、内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させることで、内輪の外周面および外輪の内周面とスプラグの係合面との係合および係合解除を切り換えられる。第1回転部および第2回転部は、内保持器および外保持器に連結されると共に、収容空間の外部に配設されて内保持器および外保持器の回転に連動して回転可能に構成されているので、荷重付与装置により第1回転部および第2回転部に接触荷重を付与して、その接触荷重に連動して内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させることができる。
以上のように、荷重付与装置により第1回転部および第2回転部に接触荷重を付与して、その接触荷重に連動させて内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させるので、従来のように磁力によって非接触で内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させるものと比較して、部材の材質や部品の配置に関する制約を受け難くすることができ、設計の自由度を確保できると共に、確実に内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させることができ、回転の伝達および遮断の切り換えの確実性を向上できる効果がある。
また、内輪および外輪の軸心と異なる軸線上に配設される第1ピニオン及び第2ピニオンを介して内保持器および外保持器に荷重が付与され、内保持器および外保持器の相対位置が変位される。これにより、第1ピニオン及び第2ピニオンと一体に形成される第1回転部および第2回転部の回転半径を小さくすることができる。その結果、請求項1又は2の効果に加え、クラッチ装置を小型化できる効果がある。また、第1回転部および第2回転部の回転半径を小さくできることから、第1回転部および第2回転部の摺動接触によるフリクションを小さくできる効果がある。
請求項2記載のクラッチ装置によれば、内輪の外周面と外輪の内周面との対向間の収容空間に配設される外保持器によりスプラグの外輪側の部位が保持され、収容空間に配設される内保持器によりスプラグの内輪側の部位が保持される。スプラグは、内保持器および外保持器に傾動可能に保持されているので、内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させることで、内輪の外周面および外輪の内周面とスプラグの係合面との係合および係合解除を切り換えられる。第1回転部および第2回転部は、内保持器および外保持器に連結されると共に、収容空間の外部に配設されて内保持器および外保持器の回転に連動して回転可能に構成されているので、荷重付与装置により第1回転部および第2回転部に接触荷重を付与して、その接触荷重に連動して内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させることができる。
以上のように、荷重付与装置により第1回転部および第2回転部に接触荷重を付与して、その接触荷重に連動させて内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させるので、従来のように磁力によって非接触で内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させるものと比較して、部材の材質や部品の配置に関する制約を受け難くすることができ、設計の自由度を確保できると共に、確実に内保持器および外保持器を軸心回りに相対移動させることができ、回転の伝達および遮断の切り換えの確実性を向上できる効果がある。
また、第1回転部または第2回転部の少なくとも一方の周面に形成されるカム溝(第1カム溝および第2カム溝)と、そのカム溝に係合されると共に、軸心と交差する面内を回転自在に構成されつつ荷重付与装置により軸心方向に往復動自在に構成される係合子とを備えているので、内保持器および外保持器が軸心回りに回転されると、これに連動してカム溝に係合子が係合された状態で第1回転部および第2回転部が軸心回りに相対移動される。その結果、外周面および内周面に対するスプラグの係合と係合解除とが切り換えられる。以上のように、カム溝に係合子を往復動させる簡単な構成でスプラグの係合と係合解除とを切り換えられるので、装置構成を簡素化できる効果がある。
また、第1回転部または第2回転部の少なくとも一方に形成されるカム溝に係合子が係合されているので、カム溝で係合子の動きが規制される。これにより、第1回転部および第2回転部が高速回転する場合においても、係合子の前後動に外保持器および内保持器の相対移動を追随させられる効果がある。
また、第1回転部および第2回転部は、軸心方向に沿って互いに重なり合う部位を有し、その重なり合う部位に形成される第1カム溝および第2カム溝を備え、第1カム溝または第2カム溝の少なくとも一方は、第1回転部または第2回転部に貫穿される。係合子は第1カム溝または第2カム溝の一方に貫装されつつ、第1カム溝または第2カム溝の他方に係合されているので、1個の係合子の往復動で外保持器および内保持器を軸心回りに相対移動させることができる。これにより、装置構成をさらに簡素化できる効果がある。
請求項記載のクラッチ装置によれば、付勢部材により内保持器または外保持器の少なくとも一方が付勢され、その付勢の方向は、荷重付与装置により付与される荷重による内保持器および外保持器の相対移動方向と逆方向なので、荷重付与装置を駆動しないときは、付勢部材により内輪の外周面および外輪の内周面とスプラグの係合面との係合または係合解除のいずれかの状態を維持できる。また、荷重付与装置を駆動させ、付勢部材の付勢力に抗する接触荷重を付与することで、外周面および内周面とスプラグの係合面との係合または係合解除を切り換えることができる。以上のように、外周面および内周面とスプラグの係合面との係合または係合解除を切り換えるときに荷重付与装置を駆動すればよいので、荷重付与装置を駆動させる時間を削減することができ、請求項1又は2の効果に加え、荷重付与装置を駆動するのに必要なエネルギー消費を抑制できる効果がある。
請求項記載のクラッチ装置によれば、付勢部材により、内輪の外周面および外輪の内周面とスプラグの係合面とが係合する方向または係合が解除される方向に付勢力が付与されるので、荷重付与装置を駆動することにより、内輪の外周面および外輪の内周面とスプラグの係合面との係合または係合解除を迅速に行うことができる。これにより請求項の効果に加え、動力の伝達と遮断とを迅速に時間ロスなく切り換えることができる効果がある。
請求項記載のクラッチ装置によれば、スプラグは、内輪の外周面または外輪の内周面の少なくとも一方とスプラグの係合面との係合が解除されて傾動されるとスプラグ同士が当接し、それ以上の傾動が規制されるので、スプラグ同士が当接すると、スプラグを保持する内保持器および外保持器のそれ以上の相対移動も規制される。従って、内保持器および外保持器の相対移動量を規制する位置決め部材等を設ける必要がなく、請求項1からのいずれかの効果に加え、装置構成を簡素化できる効果がある。
また、スプラグ同士が当接すると、内輪の外周面または外輪の内周面の少なくとも一方とスプラグの係合面とが非接触状態に保持されるので、内輪の外周面または外輪の内周面の少なくとも一方をスプラグの係合面が摺動することが防止される。これにより、請求項1から6のいずれかの効果に加え、スプラグの係合面に生ずる引きずりトルクを抑制できる効果がある。さらに、外周面または内周面の少なくとも一方をスプラグの係合面が摺動することが防止されるので、磨耗や発熱等が生じることを抑制できる効果がある。
第1実施の形態におけるクラッチ装置の一部の模式図である。 クラッチ装置の軸方向断面図である。 (a)はクラッチ装置の一部の分解立体図であり、(b)は第1カム溝および第2カム溝と係合子との位置関係を示す模式図であり、(c)は係合子の往復動と第1カム溝および第2カム溝の相対移動との関係を示す模式図である。 (a)は内輪および外輪とスプラグとが係合するクラッチ装置の模式図であり、(b)は内輪および外輪とスプラグとの係合が解除されたクラッチ装置の模式図であり、(c)は内輪および外輪とスプラグとの係合が解除されたクラッチ装置の要部模式図である。 (a)は第2実施の形態におけるクラッチ装置において、内輪および外輪とスプラグとが係合する状態を示す模式図であり、(b)は内輪および外輪とスプラグとの係合が解除された状態を示す模式図である。 第3実施の形態におけるクラッチ装置の軸方向断面図である。 クラッチ装置の一部の分解立体図である。 (a)は第4実施の形態におけるクラッチ装置の要部模式図であり、(b)は第5実施の形態におけるクラッチ装置の要部模式図であり、(c)は第6実施の形態におけるクラッチ装置の要部模式図であり、(d)は第7実施の形態におけるクラッチ装置の要部模式図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図4を参照して、第1実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1実施の形態におけるクラッチ装置1の一部の模式図である。
クラッチ装置1は、図1に示すように、内輪2と、その内輪2の外周を囲む外輪3と、それら内輪2と外輪3との間に配設される複数のスプラグ4と、それらスプラグ4の内輪2側の部位および外輪3側の部位をそれぞれ保持する内保持器5及び外保持器6とを備えて構成されている。内保持器5及び外保持器6にはそれぞれポケット5a,6aが形成されており、ポケット5a,6aにスプラグ4の端部をそれぞれ挿入することで、内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとの対向間の収容空間gにスプラグ4は傾動可能に保持される。
次いで、図2を参照して、クラッチ装置1の詳細構成について説明する。図2は、クラッチ装置1の軸方向断面図である。内輪2は、図2に示すように、断面円形状の外周面2aを備え、軸心O回りに回転可能に構成されている。本実施の形態における内輪2は、円柱状に形成された中心軸7にローラーベアリングB1を介して支持されている。内輪2は軸方向(図2右側)に軸心O回りに回転するギヤ2bが延設されているので、ギヤ2bを介して内輪2に回転を伝達できると共に、内輪2の回転がギヤ2bを介して出力される。
外輪3は、内輪2の外周面2aに対向する断面円形状の内周面3aを備え、内輪2と同様に軸心O回りに回転可能に構成されている。本実施の形態における外輪3は略円環状に形成され、図2に示すように、ボールベアリングB2を介してケースCに支持されると共に、ローラーベアリングB3を介して中心軸7に支持されている。
スプラグ4は、内輪2と外輪3との相対回転を規制するための機能を担う部材であり、外周面2a及び内周面3aにそれぞれ接する係合面4a,4b(図1参照)を備え、外周面2a及び内周面3aの間の収容空間gにおいて円周方向に等間隔で複数配設されている。
内保持器5は、スプラグ4の内輪2側の部位を保持する円筒状の部材であり、第1円盤部8の軸心O側に支持されている。第1円盤部8は軸心O方向と交差する円盤状に形成される部材であり、収容空間gの外側で内輪2の外周側に配設されている。第1回転部9は、内輪2と同軸の円筒状に形成される部材であり、第1円盤部8の外周から軸心Oと平行方向に延設されると共に、内保持器5と一体に回転可能に構成されている。本実施の形態では、第1回転部9は内輪2の外周面2aと対向して配設されている。これにより、内輪2及び第1回転部9の軸心O方向の長さを短くすることができ、クラッチ装置1を小型化できる。
外保持器6は、スプラグ4の外輪3側の部位を保持する円筒状の部材であり、第1円盤部8に面して配設される第2円盤部10の軸心O側に支持されている。第2円盤部10は軸心O方向と交差する円盤状に形成される部材であり、収容空間gの外側に配設されている。第2回転部11は、内輪2と同軸の円筒状に形成される部材であり、外輪3の外周面3aと第1回転部9との間に位置し、第2円盤部10の外周から軸心Oと平行方向に延設されると共に、外保持器6と一体に回転可能に構成されている。第1回転部9及び第2回転部11は、軸心O方向に沿う周面にそれぞれ第1カム溝9a及び第2カム溝11aが貫穿されている。本実施の形態では、第1回転部9及び第2回転部11は、軸心O方向に沿って互いに重なり合う部位を有しており、その重なり合う部位に第1カム溝9a及び第2カム溝11aが斜交して形成されている。
荷重付与装置20は、アクチュエータ21と、往復部22とを備えて構成されている。アクチュエータ21は内保持器5及び外保持器6に付与する荷重を生み出す動力源であり、ケースCに固定されている。往復部22はアクチュエータ21の動力を内保持器5及び外保持器6に伝達するための部位であり、軸心Oと平行に配設されており、アクチュエータ21を駆動させることにより軸心Oと平行に往復動される。
環状部材12は、第1回転部9の周面9bに沿って配設される円環状の部材であり、外周面の円周方向に一連の溝状に形成される第1係合部12aを備え、第1回転部9の周面9bに沿って回転可能に構成されている。第1係合部12aは、アーム状に形成される往復部22の先端から軸心方向に突出する第2係合部22aが円周方向に摺動可能に係合される部位である。環状部材12は、軸心O方向に凸設される係合子13を備えている。係合子13は、第1回転部9に貫穿される第1カム溝9aに貫装されると共に、第2回転部11に貫穿される第2カム溝11aに係合されている。本実施の形態では、外輪3の外周面3bに軸心Oと平行に溝部3cが形成されており、係合子13は第1カム溝9a及び第2カム溝11aに貫装されつつ先端が溝部3cに係合されている。
以上のように係合子13が溝部3c、第1カム溝9a及び第2カム溝11aに係合しているので、軸心O回りに外輪3が回転すると、外輪3の外周面3bに形成された溝部3cに係合する係合子13及び環状部材12が軸心O回りに回転される。それに伴い、第1カム溝9a及び第2カム溝11aに係合子13が貫装される第1回転部9及び第2回転部11も軸心O回りに回転され、第1回転部9及び第2回転部11と一体化される内保持器5及び外保持器6並びにこれらに保持されるスプラグ4が円周方向に回転される。
次に、図3を参照して、クラッチ装置1についてさらに詳しく説明する。図3(a)はクラッチ装置1の一部の分解立体図であり、図3(b)は第1カム溝9a及び第2カム溝11aと係合子13との位置関係を示す模式図であり、図3(c)は係合子13の往復動と第1カム溝9a及び第2カム溝11aの相対移動との関係を示す模式図である。
図3(a)に示すように、第1カム溝9a及び第2カム溝11aは、第1回転部9及び第2回転部11の周面に互いに異なる形状で形成されている。具体的には図3(b)に示すように、第1カム溝9a及び第2カム溝11aは、軸心Oと平行な直線Lに対して各々が斜交し、アクチュエータ21(図2参照)から離れるにつれ(図3(b)下向き)、互いに離間されつつ形成されている。これにより、アクチュエータ21を駆動させて往復部22をアクチュエータ21から離れる方向(図3(a)右向き)に動かすと、第2係合部22a(図2参照)が第1係合部12aに係合することで、環状部材12が第1回転部9の周面9bに沿ってアクチュエータ21から離れる方向に移動され、環状部材12に凸設される係合子13が、第1カム溝9a及び第2カム溝11aをアクチュエータ21から離れる方向に移動する。
上述のように第1カム溝9a及び第2カム溝11aは、軸心Oと平行な直線Lに対してアクチュエータ21(図2参照)から離れるにつれ互いに離間されつつ形成されているので、アクチュエータ21から離れる方向(図3(b)下向き)に第1カム溝9a及び第2カム溝11aを係合子13が移動すると、図3(c)に示すように、第1回転部9及び第2回転部11が軸心O回りの円周方向(図3(c)に示す矢印方向)に相対移動される。この状態からアクチュエータ21を駆動させて、アクチュエータ21に近づく方向(図3(c)上向き)に第1カム溝9a及び第2カム溝11aを係合子13が移動すると、第1回転部9及び第2回転部11が反対方向(図3(c)に示す反矢印方向)に相対移動される。内保持器5及び外保持器6は第1回転部9及び第2回転部11に連結されているので、第1回転部9及び第2回転部11の相対移動につれて内保持器5及び外保持器6は相対移動される。
図2に戻って説明する。本実施の形態では、第1円盤部8及び第2円盤部10を軸心O回りの円周方向に付勢する付勢部材14(図2及び図3(a)参照)を備えている。付勢部材14は、円環状のねじりコイルばねで構成されており、第1円盤部8及び第2円盤部10に沿って第1円盤部8及び第2円盤部10の間に配設されると共に、両端が第1円盤部8及び第2円盤部10にそれぞれ係止されている。そして、第1回転部9及び第2回転部11は、付勢部材14により、アクチュエータ21から離れる方向に係合子13が移動したときの相対移動方向と逆方向に付勢されるように設定されている。これにより、アクチュエータ21の近くに係合子13が位置するときは、アクチュエータ21を駆動しなくても、第1回転部9及び第2回転部11を付勢部材14の付勢力で所定位置に維持できる。この位置から第1回転部9及び第2回転部11を相対移動させるときに荷重付与装置20を駆動すればよいので、荷重付与装置20を駆動するのに必要なエネルギー消費を抑制できる。
なお、図3(a)に示すように、内保持器5は、第1円盤部8の軸心側に形成される係止孔8aに先端部5bが挿入されて固定される。これにより、内保持器5の組み立てを容易にすることができる。また、外保持器6のポケット6aにスプラグ4の一端部を挿入した後、内保持器5のポケット5aにスプラグ4の他端部を挿入しつつ内保持器5の先端部5bを係止孔8aに挿入することで、スプラグ4の保持と内保持器5及び外保持器6の組み立てとを同時に行うことができる。よって、クラッチ装置1の組み立てを容易にすることができる。
また、スプラグ4の外輪3側の回転方向における幅W1(図1参照)は、内保持器5に形成されるポケット5aの回転方向における幅W2より狭くなるように設定されている。そのため、内保持器5及び外保持器6を配置した後にポケット5a,6aにスプラグ4を挿入してクラッチ装置1を組み立てる際に、内保持器5のポケット5aからスプラグ4の外輪3側の幅W1(図1参照)の端部を挿入し、その端部を外保持器6のポケット6aに挿入して、内保持器5及び外保持器6にスプラグ4を保持させることができる。これにより、内保持器5及び外保持器6にスプラグ4を保持させる組立作業を容易にできる。
次に図4を参照して、スプラグ4による内輪2及び外輪3の回転の伝達および遮断について説明する。図4(a)は内輪2及び外輪3とスプラグ4とが係合するクラッチ装置1の模式図であり、図4(b)は内輪2及び外輪3とスプラグ4との係合が解除されたクラッチ装置1の模式図であり、図4(c)は内輪2及び外輪3とスプラグ4との係合が解除されたクラッチ装置の要部模式図である。
上述のようにクラッチ装置1は、アクチュエータ21(図2参照)の近くに係合子13が位置するときは(図3(b)参照)、アクチュエータ21を駆動しなくても、第1回転部9及び第2回転部11は付勢部材14の付勢力で所定位置に維持される。このとき図4(a)に示すように、スプラグ4の係合面4a,4bが内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとに接触する位置で、内保持器5及び外保持器6のポケット5a,6aの位置関係が決定される。また、第1カム溝9a及び第2カム溝11aは、係合子13に対して溝の長さ(図3(b)及び図3(c)の上下方向)及び幅(図3(b)及び図3(c)の左右方向)に余裕をもたせているので、図4(a)に示すように、付勢部材14の付勢力(図4(a)矢印B)によりスプラグ4がセルフロック方向(図4(a)矢印S方向)に傾動され、内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとが係合する。
この状態において、内輪2との相対回転で内輪2側からみて、図4(a)の矢印Ro方向(以下「ロック方向」と称す)に外輪3が回転するときは、内輪2と外輪3との相対回転が規制され、外輪3の回転が内輪2に伝達される。同様に、外輪3との相対回転で外輪3側からみて、図4(a)の矢印Ri方向(以下「ロック方向」と称す)に内輪2が回転するときも、内輪2と外輪3との相対回転が規制され、内輪2の回転が外輪3に伝達される。
これらに対し、内輪2との相対回転で内輪2側からみて、図4(a)の反矢印Ro方向(以下「フリー方向」と称す)に外輪3が回転するときは、スプラグ4が反セルフロック方向(図4(a)反矢印S方向)に傾動され、内輪2及び外輪3へのスプラグ4の係合が解除される。その結果、内輪2と外輪3とが相対回転され、外輪3の回転の内輪2への伝達が遮断される。同様に、外輪3との相対回転で外輪3側からみて、図4(a)の反矢印Ri方向(以下「フリー方向」と称す)に内輪2が回転するときも、スプラグ4が反セルフロック方向(図4(a)反矢印S方向)に傾動されるため、内輪2と外輪3とが相対回転され、内輪2の回転の外輪3への伝達が遮断される。
また、内輪2との相対回転で内輪2側からみて、ロック方向(図4(a)矢印Ro方向)に外輪3が回転しても、荷重付与装置20(図2参照)により付勢部材14の付勢力に抗する荷重(図4(b)矢印L)を付与することで、内保持器5及び外保持器6が相対移動され、ポケット5a,6aに挿入されたスプラグ4が反セルフロック方向(図4(a)反矢印方向)に傾動される。これにより内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合を解除できる。同様に、外輪3との相対回転で外輪3側からみて、ロック方向(図4(a)矢印Ri方向)に内輪2が回転しても、荷重付与装置20により付勢部材14の付勢力に抗する荷重(図4(b)矢印L)を付与することで、内保持器5及び外保持器6が相対移動され、スプラグ4が反セルフロック方向(図4(a)反矢印方向)に傾動される。これにより内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合を解除できる。
また、内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合が解除されてスプラグ4が傾動されると、図4(b)に示すように隣り合うスプラグ4同士が接点Pで当接し、スプラグ4のそれ以上の傾動が規制される。その結果、スプラグ4を挟持する内保持器5及び外保持器6のそれ以上の相対移動も規制される。従って、内保持器5及び外保持器6の相対移動量を規制する位置決め部材等を設ける必要がなく、装置構成を簡素化できる。
また、スプラグ4が傾動されて、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合が解除されると、図4(c)に示すように、外輪3の半径方向におけるスプラグ4の係合面4a,4b間の距離l2が、内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとの間隔l1より小さくなり、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとに隙間が形成される。これにより、スプラグ4の係合面4a,4bに生ずる引きずりトルクを抑制できる。さらに、外周面2a及び内周面3aをスプラグ4の係合面4a,4bが摺動することが防止されるので、磨耗や発熱等が生じることを抑制できる。
さらに、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとに隙間が形成されることで、内輪2がロック方向(図4(b)矢印Ri方向)に回転する場合に、内輪2の外周面2aとスプラグ4の係合面4aとが接触することが確実に防止され、スプラグ4による動力の伝達を確実に遮断できる。
以上のように構成される第1実施の形態におけるクラッチ装置1によれば、荷重付与装置20により第1回転部9及び第2回転部11に接触荷重を付与して、その接触荷重に連動させて内保持器5及び外保持器6を軸心O回りに相対移動させるので、従来のように磁力によって非接触で保持器を軸心回りに相対移動させるものと比較して、部材の材質や部品の配置に関する制約を受け難くすることができ、設計の自由度を確保できると共に、確実に内保持器5及び外保持器6を軸心O回りに相対移動させることができ、回転の伝達および遮断の切り換えの確実性を向上できる。
また、第1回転部9及び第2回転部11の周面に形成される第1カム溝9a及び第2カム溝11aと、それら第1カム溝9a及び第2カム溝11aに係合されると共に軸心Oと交差する面内を回転自在に構成される係合子13とを備えているので、内保持器5及び外保持器6が軸心O回りに回転されると、これに連動して第1カム溝9a及び第2カム溝11aに係合子13が係合された状態で第1回転部9及び第2回転部11が軸心O回りに回転される。互いに異なる形状で形成される第1カム溝9a及び第2カム溝11aに沿って係合子13が往復動されると、係合子13の往復動に連動して内保持器5及び外保持器6は軸心O回りに相対移動され、その結果、外周面2a及び内周面3aに対するスプラグ4の係合と係合解除とが切り換えられる。以上のように、第1カム溝9a及び第2カム溝11aに係合子13を往復動させる簡単な構成でスプラグ4の係合と係合解除とを切り換えられるので、装置構成を簡素化できる。
また、第1回転部9及び第2回転部11に形成される第1カム溝9a及び第2カム溝11aに係合子13が係合されているので、第1カム溝9a及び第2カム溝11aで係合子13の動きが規制される。これにより、第1回転部9及び第2回転部11が高速回転する場合においても、係合子13の前後動に外保持器5及び内保持器6の相対移動を追随させることができ、素早い切換えが可能となる。
また、図4(a)に示すように、付勢部材14の付勢力(図4(a)矢印B)により内保持器5及び外保持器6が相対移動されると、スプラグ4が内輪2及び外輪3に係合し、それ以上の内保持器5及び外保持器6の相対移動が規制される。一方、図4(b)に示すように、荷重付与装置20の荷重(図4(b)矢印L)により内保持器5及び外保持器6が相対移動され、内輪2及び外輪3とスプラグ4との係合が解除されると、スプラグ4同士が接点Pで当接し、それ以上の内保持器5及び外保持器6の相対移動が規制される。これにより、内保持器5及び外保持器6にそれぞれ連結される第1回転部9及び第2回転部11の相対位置も、スプラグ4の係合または当接によって決められる。従って、第1回転部9及び第2回転部11を相対移動させる係合子13に対して、位置決め等の精度を不要にできる。係合子13は、往復動をすることにより第1回転部9及び第2回転部11に荷重を付与する機構であれば良いため、装置構成を簡素化できる。
さらに、第1回転部9及び第2回転部11は、軸心O方向に沿って互いに重なり合う部位を有し、その部位に第1カム溝9a及び第2カム溝11aは形成されると共に、第1カム溝9a及び第2カム溝11aは第1回転部9及び第2回転部11に貫穿される。係合子13は第1カム溝9a及び第2カム溝11aに貫装されているので、1個の係合子13の往復動で内保持器5及び外保持器6を軸心O回りに相対移動させることができる。これにより、装置構成をさらに簡素化できる。
次に図5を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、付勢部材14により内保持器5及び外保持器6を一方向に付勢するが、スプラグ4自体をセルフロック方向(図4(a)矢印S方向)又は反セルフロック方向(図4(a)反矢印S方向)に付勢する付勢部材を備えていない場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、セルフロック方向または反セルフロック方向にスプラグ4を付勢する付勢部材114を備える場合について説明する。
図5(a)は第2実施の形態におけるクラッチ装置101において、内輪2及び外輪3とスプラグ4とが係合する状態を示す模式図であり、図5(b)は内輪2及び外輪3とスプラグ4との係合が解除された状態を示す模式図である。なお、第1実施の形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明を省略する。また、荷重付与装置20(図2参照)を備え、荷重付与装置20により係合子13を前後動させて第1回転部9及び第2回転部11を相対移動させ、内保持器5及び外保持器6を相対移動させる構成は第1実施の形態と同様であるため、それらの説明も省略する。
付勢部材114は、スプラグ4の所定部に係着され、スプラグ4自体をセルフロック方向または反セルフロック方向に付勢する部材である。本実施の形態では、付勢部材114はリボンスプリングにより構成され、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aにスプラグ4の係合面4a,4bを係合させるようにスプラグ4を付勢する。これにより、アクチュエータ21(図2参照)の近くに係合子13が位置するときは(図3(b)参照)、アクチュエータ21を駆動しなくても、スプラグ4は付勢部材114の付勢力(図5(a)矢印B)によりセルフロック方向に傾動され、内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとが係合する。
この状態において、内輪2との相対回転で内輪2側からみて、外輪がロック方向(図5(a)矢印Ro方向)に回転するときは、内輪2と外輪3との相対回転が規制され、外輪3の回転が内輪2に伝達される。同様に、外輪3との相対回転で外輪3側からみて、内輪2がロック方向(図5(a)矢印Ri方向)に回転するときも、内輪2と外輪3との相対回転が規制され、内輪2の回転が外輪3に伝達される。
また、内輪2との相対回転で内輪2側からみて、ロック方向(図5(a)矢印Ro方向)に外輪3が回転しても、荷重付与装置20(図2参照)により付勢部材114の付勢力(図5(a)矢印B)に抗する荷重(図5(b)矢印L)を付与することで、内保持器5及び外保持器6を相対移動させ、スプラグ4を反セルフロック方向に傾動させて、図5(b)に示すように内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合を解除できる。同様に、外輪3との相対回転で外輪3側からみて、ロック方向(図5(a)矢印Ri方向)に内輪2が回転しても、荷重付与装置20により付勢部材114の付勢力(図5(a)矢印B)に抗する荷重(図5(b)矢印L)を付与することで、内保持器5及び外保持器6を相対移動させ、スプラグ4を反セルフロック方向に傾動させて、内輪2の外周面2aと外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合を解除できる。
以上のように構成される第2実施の形態におけるクラッチ装置101によれば、スプラグ4の所定部に係着される付勢部材114を備え、スプラグ4がセルフロック方向に付勢されるので、内保持器5及び外保持器6のポケット5a,6a(図1参照)やスプラグ4の寸法公差が第1実施の形態のクラッチ装置1における寸法公差より大きい場合でも、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aにスプラグ4の係合面4a,4bを付勢部材114の付勢力により確実に係合できる。これにより、内保持器5及び外保持器6のポケット5a,6aやスプラグ4の寸法公差を緩和できる。
次に図6及び図7を参照して、第3実施の形態について説明する。第1実施の形態では、第1回転部9及び第2回転部11の回転中心が内輪2及び外輪3の軸心Oと同軸に形成される場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、第1回転部209及び第2回転部211の回転中心が内輪2及び外輪3の軸心Oと平行に形成される場合について説明する。図6は第3実施の形態におけるクラッチ装置201の軸方向断面図であり、図7はクラッチ装置201の一部の分解立体図である。なお、第1実施の形態と同一の部分は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
内保持器205は、スプラグ4の内輪2側の部位を保持する円筒状の部材であり、図7に示すように、第1円盤部208の軸心O側から軸心Oと平行方向に凸設されている。なお、内保持器205に形成されるポケット205aは、片方(図7左側)の縁辺が除去されている。これにより、クラッチ装置201を組み立てるときには、除去された縁辺から内保持器205にスプラグ4を挿入することができるので、組み立てを容易にすることができる。なお、第1円盤部208は外周にピニオン208aが形成されている。また、第1円盤部208はピン(図示せず)により内輪2に対する相対回転が規制されているので、内保持器205は、内輪2の回転に伴い回転される。
外保持器206は、スプラグ4の外輪3側の部位を保持する円筒状の部材であり、図7に示すように、第2円盤部210の軸心O側から軸心Oと平行方向に凸設されている。第2円盤部210は第1円盤部208に面して配設されると共に、外周にピニオン210aが形成されている。また、第1円盤部208及び第2円盤部210は、ねじれコイルばねで構成される付勢部材214が係着され、第1円盤部208及び第2円盤部210を相対移動させるように付勢力が付与される。
ピニオン208a,210aと噛み合う第1ピニオン231及び第2ピニオン241は、中心軸7と平行して配設される平行軸230に回動可能に支持されている。第1ピニオン231は、平行軸230に沿って第2ピニオン241側に凸設される第1回転部232が一体に形成されている。第1回転部232は、筒状に形成されると共に、平行軸230と平行に端部から周面に切込部232aが貫穿されている。
第2ピニオン241は、平行軸230に沿って第1ピニオン231の反対側に凸設される第2回転部242が一体に形成されている。第2回転部242は、第1回転部232より大径の筒状に形成されると共に、平行軸230に対して斜交するカム溝242aが端部から周面に貫穿されている。第1回転部232及び第2回転部242は、平行軸230に沿って互いに重なり合う部位を有しており、その部位に切込部232a及びカム溝242aがそれぞれ形成されている。
荷重付与装置220は、アクチュエータ221と、往復部222とを備えて構成されている。アクチュエータ221は内保持器205及び外保持器206に付与する荷重を生み出す動力源であり、平行軸230に沿う移動が規制されつつ平行軸230に対して回転可能に構成されている。往復部222はアクチュエータ221の動力を内保持器205及び外保持器206に伝達するための部材であり、平行軸230に対して回転可能かつ往復動可能に構成されており、アクチュエータ221を駆動させることにより平行軸230と平行に往復動される。
本実施の形態では、アクチュエータ221はソレノイドで構成され、往復部222は往復動されるプランジャ223の先端に固定されている。アクチュエータ221と往復部222との間には、往復部222を第1回転部232側および第2回転部242側に付勢する開放用スプリング224が配設されている。これにより、アクチュエータ221へ通電するとプランジャ223が引き込まれ、往復部222がアクチュエータ221に近付き、通電を解除すると開放用スプリング224により往復部222がアクチュエータ221から遠ざかる。
係合子213は、往復部222から平行軸230の軸心Op方向に凸設される部位であり、カム溝242aに貫装されると共に切込部232aに係合されている。上述のように内保持器205は内輪2の回転に伴い回転されるので、軸心O回りに内輪2が回転すると、ピニオン208aに噛み合う第1ピニオン231に回転が伝達される。係合子213はカム溝242a及び切込部232aに係合しているので、第1ピニオン231の回転が係合子213を介して第2ピニオン241に伝達され、第2ピニオン241に噛み合うピニオン210aに伝達されると、外保持器206が内保持器205と同じ速度で回転する。それに伴い、内保持器205及び外保持器206並びに内保持器205及び外保持器206に保持されるスプラグ4が内輪3と共に円周方向に回転される。
次に、係合子213(往復部222)の前後動に伴う第1回転部232及び第2回転部242の動作について説明する。上述のようにカム溝242aは平行軸230に対して斜交するように形成されており、切込部232aは平行軸230に対して平行方向に形成されている。従って、係合子213が平行軸230に沿って平行軸230と平行に往復動をすると、カム溝242aが形成された第2回転部242が、第1回転部232に対して平行軸230回りに相対移動される。この相対移動に伴い内保持器205と外保持器206との位相が変位される。
ここで、本実施の形態では、内保持器205と外保持器206との位相(相対位置)は、荷重付与装置220のアクチュエータ221への通電が解除され開放用スプリング224により往復部222がアクチュエータ221から遠ざかると、第1回転部232に対する第2回転部242の相対移動により、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aにスプラグ4の係合面4a,4bが係合されるように設定されている。また、付勢部材214による付勢力が、係合子213(往復部222)がアクチュエータ221から遠ざかるときの第1回転部232に対する第2回転部242の相対移動をアシストする方向になるように設定されている。その結果、アクチュエータ221への通電が解除され係合子213(往復部222)がアクチュエータ221から遠ざかると、付勢部材214の付勢力により内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aにスプラグ4の係合面4a,4bが係合される。
これに対し、アクチュエータ221への通電により、付勢部材214の付勢力に抗してプランジャ223が引き込まれ、係合子213(往復部222)がアクチュエータ221に近づくと、カム溝242a内を係合子213が移動することで内保持器205と外保持器206との位相が変位される。その結果、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合が解除される。
以上のように構成される第3実施の形態におけるクラッチ装置201によれば、平行軸230に配設される第1回転部232及び第2回転部242を介してピニオン208a,210aに荷重を付与し、内保持器205及び外保持器206の相対位置を変位させるので、第1実施の形態および第2実施の形態に比べて第1回転部232及び第2回転部242の回転半径を小さくすることができる。その結果、クラッチ装置201を小型化できる。また、第1回転部232及び第2回転部242の回転半径を小さくできることから、第1回転部232及び第2回転部242の摺動接触によるフリクションも小さくできる。
次に、図8を参照して、第4実施の形態から第7実施の形態について説明する。第1実施の形態から第3実施の形態では、スプラグ4を傾動して内輪2及び外輪3とスプラグ4との係合を解除すると、スプラグ4同士が当接し、スプラグ4のそれ以上の傾動が規制される場合について説明した。これに対し、第4実施の形態から第7実施の形態では、スプラグを傾動して内輪2及び外輪3とスプラグとの係合を解除すると、スプラグが内保持器および外保持器に挟持されて、スプラグのそれ以上の傾動が規制される場合について説明する。
図8(a)は第4実施の形態におけるクラッチ装置301の要部模式図であり、図8(b)は第5実施の形態におけるクラッチ装置401の要部模式図であり、図8(c)は第6実施の形態におけるクラッチ装置501の要部模式図であり、図8(d)は第7実施の形態におけるクラッチ装置601の要部模式図である。なお、第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、以下の説明を省略する。
図8(a)に示すように第4実施の形態におけるクラッチ装置301では、内保持器305a,305b及び外保持器306a,306bによりスプラグ304が傾動され、スプラグ304の係合面304a,304bと内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとの係合が解除されると、スプラグ304が接点P1で外保持器306aに接し、接点P2で内保持器305bに接する。これにより、スプラグ304が内保持器305b及び外保持器306aに挟持され、それ以上の傾動が規制される。
図8(b)に示すように第5実施の形態におけるクラッチ装置401では、内保持器405a,405b及び外保持器406a,406bによりスプラグ404が傾動され、スプラグ404の係合面404a,404bと内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとの係合が解除されると、スプラグ404が接点P1,P2で外保持器406a,406bに接し、接点P3で内保持器405bに接する。これにより、スプラグ404が内保持器405b及び外保持器406a,406bに挟持され、それ以上の傾動が規制される。
図8(c)に示すように第6実施の形態におけるクラッチ装置501では、内保持器505a,505b及び外保持器506a,506bによりスプラグ504が傾動され、スプラグ504の係合面504a,504bと内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとの係合が解除されると、スプラグ504が接点P1で外保持器506aに接し、接点P2で内保持器505bに接する。これにより、スプラグ504が内保持器505b及び外保持器506aに挟持され、それ以上の傾動が規制される。
図8(d)に示すように第7実施の形態におけるクラッチ装置601では、内保持器605a,605b及び外保持器606a,606bによりスプラグ604が傾動され、スプラグ604の係合面604a,604bと内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとの係合が解除されると、スプラグ604が接点P1で外保持器606aに接し、接点P2,P3で内保持器605a,605bに接する。これにより、スプラグ604が内保持器605a,605b及び外保持器606aに挟持され、それ以上の傾動が規制される。
第4実施の形態から第7実施の形態では、スプラグが内保持器および外保持器に挟持されて、それ以上の傾動が規制されることで、第1実施の形態で説明したように、内保持器および外保持器、第1回転部9,232及び第2回転部11,242の相対移動量を規制する位置決め部材等を設ける必要がなく、装置構成を簡素化できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値や形状は一例であり、他の数値や形状を採用することは当然可能である。
上記各実施の形態では、付勢部材14,114,214により内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとが係合するように付勢力が付与される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、内輪2の外周面2a及び外輪3の内周面3aとスプラグ4の係合面4a,4bとの係合が解除されるように付勢力が付与されるようにすることも可能である。この場合も、荷重付与装置20,220により付勢部材14,114,214の付勢力に抗する荷重を付与することで、動力の伝達と伝達解除とを切り換えることが可能である。また、付勢部材14,114,214を配設することなく、荷重付与装置20,220を駆動して荷重を付与する方向を切り換えることで内保持器5,205及び外保持器6,206の相対位置を異ならせ、動力の伝達と伝達解除とを切り換えることが可能である。
上記第3実施の形態では、アクチュエータ221がソレノイドにより構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の動力源を採用することは当然可能である。他の動力源としては、例えば、空気圧シリンダ、油圧シリンダ等が例示される。
上記第2実施の形態では、付勢部材114がリボンスプリングにより構成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の付勢部材を採用することは当然可能である。他の付勢部材としては、例えば、コイルスプリングが挙げられる。また、上記第1実施の形態では、付勢部材14,214がねじりコイルばねにより構成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の付勢部材を採用することは当然可能である。他の付勢部材としては、例えば、トーションバーが挙げられる。
上記各実施の形態では、反セルフロック方向(矢印S方向)に傾動されたスプラグ4が互いに当接して互いを拘束し、それ以上の傾動が規制される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、スプラグ4の形状によっては、例えば、反セルフロック方向に傾動されたスプラグ4を内保持器5,205及び外保持器6,206に当接させ、それ以上の傾動を規制するようにすることも当然可能である。この場合も同様の作用が得られる。
1,101,201,301,401,501,601 クラッチ装置
2 内輪
2a 外周面
3 外輪
3a 内周面
4,304,404,504,604 スプラグ
4a,4b,304a,304b,404a,404b,
504a,504b,604a,604b 係合面
5,205,305a,305b,405a,405b,
505a,505b,605a,605b 内保持器
6,206,306a,306b,406a,406b,
506a,506b,606a,606b 外保持器
9,232 第1回転部
9a 第1カム溝(カム溝)
11,242 第2回転部
11a 第2カム溝(カム溝)
13,213 係合子
14,114,214 付勢部材
20,220 荷重付与装置
230 平行軸(軸)
231 第1ピニオン
241 第2ピニオン
242a カム溝
g 収容空間
O 軸心

Claims (5)

  1. 断面円形状の外周面を有し軸心回りに回転可能に構成される内輪と、
    その内輪の前記外周面に対向する断面円形状の内周面を有し前記軸心回りに回転可能に構成される外輪と、
    前記外周面および前記内周面にそれぞれ接する2つの係合面を有し、それら係合面が前記外周面および前記内周面に係合可能に構成されると共に、前記外周面および前記内周面の対向間の収容空間において円周方向に複数配設されるスプラグと、
    そのスプラグの前記外輪側の部位を前記内周面の円周方向へ傾動可能に保持しつつ前記収容空間に配設されると共に、前記内輪または前記外輪の回転に連動して回転可能に構成される外保持器と、
    前記スプラグの前記内輪側の部位を前記外周面の円周方向へ傾動可能に保持しつつ前記収容空間に配設されると共に、前記内輪または前記外輪の回転に連動して回転可能に構成される内保持器と、
    その内保持器および前記外保持器に連結されると共に、前記収容空間の外部に配設されて前記内保持器および前記外保持器の回転に連動して回転可能に構成される第1回転部および第2回転部と、
    前記内輪および前記外輪の軸心と異なる軸線上に配設される軸と、
    その軸に配設されると共に、前記内保持器および前記外保持器の回転に連動して回転可能に構成され、前記第1回転部および前記第2回転部と一体に形成される第1ピニオン及び第2ピニオンと、
    それら第1ピニオン及び第2ピニオンに接触荷重を付与し、その接触荷重に連動して前記内保持器および前記外保持器を軸心回りに相対移動させる荷重付与装置とを備えていることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 断面円形状の外周面を有し軸心回りに回転可能に構成される内輪と、
    その内輪の前記外周面に対向する断面円形状の内周面を有し前記軸心回りに回転可能に構成される外輪と、
    前記外周面および前記内周面にそれぞれ接する2つの係合面を有し、それら係合面が前記外周面および前記内周面に係合可能に構成されると共に、前記外周面および前記内周面の対向間の収容空間において円周方向に複数配設されるスプラグと、
    そのスプラグの前記外輪側の部位を前記内周面の円周方向へ傾動可能に保持しつつ前記収容空間に配設されると共に、前記内輪または前記外輪の回転に連動して回転可能に構成される外保持器と、
    前記スプラグの前記内輪側の部位を前記外周面の円周方向へ傾動可能に保持しつつ前記収容空間に配設されると共に、前記内輪または前記外輪の回転に連動して回転可能に構成される内保持器と、
    その内保持器および前記外保持器に連結されると共に、前記収容空間の外部に配設されて前記内保持器および前記外保持器の回転に連動して回転可能に構成される第1回転部および第2回転部と、
    それら第1回転部および第2回転部に接触荷重を付与し、その接触荷重に連動して前記内保持器および前記外保持器を軸心回りに相対移動させる荷重付与装置と
    軸心と交差する面内を回転自在に構成されつつ前記荷重付与装置により軸心方向に往復動自在に構成される係合子とを備え、
    前記第1回転部および前記第2回転部は、軸心方向に沿って互いに重なり合う部位を有し、
    その重なり合う部位に形成される第1カム溝および第2カム溝を備え、
    前記第1カム溝または前記第2カム溝の少なくとも一方は、前記第1回転部または前記第2回転部に貫穿され、
    前記係合子は、前記第1カム溝または前記第2カム溝の一方に貫装されつつ、前記第1カム溝または前記第2カム溝の他方に係合され、前記係合子の往復動に連動して前記外保持器および前記内保持器は軸心回りに相対移動されることを特徴とするクラッチ装置。
  3. 前記荷重付与装置により付与される接触荷重による前記内保持器および前記外保持器の相対移動方向と逆方向に、前記内保持器または前記外保持器の少なくとも一方を付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記付勢部材は、前記内輪の外周面および前記外輪の内周面と前記スプラグの係合面とが係合する方向または係合が解除される方向に付勢力を付与していることを特徴とする請求項記載のクラッチ装置。
  5. 前記スプラグは、前記内輪の外周面または前記外輪の内周面の少なくとも一方と前記スプラグの係合面との係合が解除されて傾動されるとスプラグ同士が当接し、それ以上の傾動が規制されると共に、前記内輪の外周面または前記外輪の内周面の少なくとも一方と前記スプラグの係合面とが非接触状態に保持されることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のクラッチ装置。
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