JP2015209883A - 摩擦ローラ式変速機 - Google Patents

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一宇 田中
Ichiu Tanaka
一宇 田中
松田 靖之
Yasuyuki Matsuda
靖之 松田
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Abstract

【課題】太陽軸が細径で、必要十分な強度でキーやスプラインを形成できない場合であっても、動力伝達部分に過大な応力を発生させることなく、各ローラの接触面圧の調節を円滑に行うことができる摩擦ローラ式変速機を提供する。
【解決手段】摩擦ローラ式変速機100は、入力軸11と、サンローラ13と、環状ローラ15と、サンローラの外周面と環状ローラの内周面との間で転がり接触する複数の中間ローラ17と、環状ローラに接続された出力軸19と、サンローラと中間ローラとの接触面圧を変更するローディングカム機構20とを備える。入力軸は、サンローラとカムリング65とが配置される軸方向領域よりも先端側の外周面にネジ部60が形成される。このネジ部に螺合してカムリングに軸方向の締結力を加え、カムリングを入力軸に対して回転止めする締結部材59を更に備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、摩擦ローラ式変速機に関する。
電気自動車、ハイブリット自動車、或いは電動四輪駆動車等の電動車両用の駆動装置や産業機械用の駆動装置に組み込んで、電動モータ等の駆動部の回転駆動力を減速或いは増速しつつ被駆動部に伝達する摩擦ローラ式変速機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の摩擦ローラ式変速機は、図10に示すように、環状ローラ1とサンローラとなる一対のサンローラ素子2A、2Bとが同軸上に配置されている。また、環状ローラ1と一対のサンローラ素子2A、2Bとの間に、複数の中間ローラ3が中間ローラホルダ4によって円周方向等間隔に自転自在に配置されている。入力軸5からの回転トルクは、サンローラ素子2A,2B、中間ローラ3、環状ローラ1、連結ブラケット9を介して、出力軸10に伝達される。中間ローラ3とサンローラ素子2A、2Bとの接触は、入出力軸の軸心Oに対して傾斜した接触角αを有するよう各ローラ部材が形成されている。また、サンローラ素子2Aは入力軸5に固定され、サンローラ素子2Bは入力軸5に対して軸方向に移動自在に設けられている。
サンローラ素子2Bと入力軸5との間は、カムリング6を介して回転トルクが伝達されており、カムリング6と入力軸5との間は、キー又はスプライン等によって回転トルクが伝達される。また、カムリング6とサンローラ素子2Bとの対向面には、それぞれカム面が形成され、そのカム面の間には転動体(鋼球)7が挟持されている。これにより、カムリング6とサンローラ素子2Bとの間で動力伝達を行うローディングカム機構8が構成されている。そして、入力軸5の回転時には、ローディングカム機構8によって、入力軸5の回転トルクに応じた軸方向力が発生し、この軸方向力がサンローラ素子2Bに作用する。すると、サンローラ素子2A,2B、中間ローラ3、環状ローラ1、連結ブラケット9の弾性変形に追従するために、サンローラ素子2Bが、サンローラ素子2A、2B間の距離が狭くなる方向に移動する。
即ち、ローディングカム機構8は、図11(A)にその機構を模式的に示すように、入力軸5に回転トルクが負荷されていない状態では、転動体7がカム面2a,6aの底部若しくは底部に近い側に存在する。そして、図12(A)にカム面と転動体との関係を示すように、転動体7がカム面2a,6aの底部に入り込む状態となる。この状態から、摩擦ローラ式減速機が起動して入力軸5に回転トルクが負荷されると、図12(B)に示すように、転動体7が、カムリング6の回転に伴ってカム面2a,6aの底部から浅くなった部分に向けて相対移動し、カムリング6とサンローラ素子2Bとの軸方向距離δが増加する。これにより、図11(B)に示すように、サンローラ素子2Bは他方のサンローラ2素子Aに向けて押圧されて、サンローラ素子2A,2Bと中間ローラ3との接触圧力が増加する。また同時に、中間ローラ3と環状ローラ1との接触圧力も増加する。その結果、図10に示す入力軸5と出力軸10との間で伝達すべき回転トルクの大きさに応じて各ローラの接触圧力が変化し、各ローラに過大な滑りを発生させることなく動力伝達が可能になる。
特許第4948968号公報
上記の特許文献1に記載された摩擦ローラ式変速機においては、入力軸からカムリングへの動力伝達部分にキー又はスプラインを用いており、カムリングからサンローラへはカムボールを用いて動力伝達を行っている。しかしながら、入力軸(太陽軸)5が細径である場合には、必要十分な強度でキーやスプラインを形成できないことがある。また、動力伝達時には、キーやスプラインに負荷される応力が過大となる等、極端な応力集中が生じる虞がある。そこで、動力伝達部分の破損や摩耗を避けるため、摩擦ローラ式変速機の動力伝達力を制限することや、所望の動力伝達力を得るために、より大型の摩擦ローラ式変速機を使用する等の不利があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、太陽軸が細径で、必要十分な強度でキーやスプラインを形成できない場合であっても、動力伝達部分に過大な応力を発生させることなく、各ローラの接触面圧の調節を円滑に行うことができる摩擦ローラ式変速機を提供することを目的としている。
本発明は下記構成からなる。
(1) 入力軸と、該入力軸と同心に配置されたサンローラと、前記サンローラの外周側に前記サンローラと同心に配置された環状ローラと、前記サンローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間で、前記入力軸と平行な自転軸を中心として回転自在に支持され、前記外周面と前記内周面に転がり接触する複数の中間ローラと、前記環状ローラに接続された出力軸と、前記サンローラと前記中間ローラとの接触面圧を変更するローディングカム機構を、を備え、
前記サンローラは、前記入力軸の軸方向に沿って配置された一対のサンローラ素子を有し、該一対のサンローラ素子は、少なくとも一方が軸方向に移動自在に、且つ軸方向に互いに対面し合う対向側端面同士の間に隙間を設けた状態で配置され、各サンローラ素子の外周面が、それぞれ前記対向側端面から該対向側端面とは反対側の外側端面に向かうに従って外径が大きくなる傾斜面を有しており、
前記ローディングカム機構は、少なくともいずれか一方の前記サンローラ素子の前記外側端面に形成され円周方向に沿った複数箇所に設けられた第1のカム面と、当該サンローラ素子の前記外側端面に対面して前記入力軸に挿通され、前記第1のカム面に対応する複数箇所に設けられた第2のカム面を有するカムリングと、前記第1のカム面と前記第2のカム面との間にそれぞれ挟持される複数の転動体と、を有し、前記第1のカム面及び前記第2のカム面は、それぞれ軸方向の深さが円周方向に沿って漸次変化して、カム面の円周方向端部に向かうに従って浅くなる形状を有しており、前記入力軸のトルクの増加に伴って、いずれか一方の前記サンローラ素子と他方の前記サンローラ素子の軸方向距離が狭くなる、摩擦ローラ式変速機であって、
前記入力軸は、前記サンローラと前記カムリングとが配置される軸方向領域よりも先端側の外周面にネジ部が形成され、
前記入力軸のネジ部に螺合して前記カムリングに軸方向の締結力を加え、前記カムリングを前記入力軸に対して回転止めする締結部材を更に備えたことを特徴とする摩擦ローラ式変速機。
(2) 前記カムリングは、前記第2のカム面を一端側に有するローディング部材と、前記ローディング部材の他端側に軸方向へ移動自在に配置され、前記ローディング部材との相対回転を防止する回転防止機構を介して前記ローディング部材と接続されるバックアップ部材と、を備えたことを特徴とする(1)に記載の摩擦ローラ式変速機。
本発明によれば、太陽軸が細径で、必要十分な強度でキーやスプラインを形成できない場合であっても、動力伝達部分に過大な応力を発生させることなく、各ローラの接触面圧の調節を円滑に行うことができる。
本発明の実施形態を説明するための図で、摩擦ローラ式変速機の断面図である。 中間ローラホルダに支持された中間ローラ及びキャリアの斜視図である。 図1に示す入力軸と、入力軸に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。 図3に示す各部材の分解斜視図である。 第2の構成例における入力軸と、入力軸に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。 第3の構成例における入力軸と、入力軸に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。 第4の構成例における入力軸と、入力軸に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。 第5の構成例における入力軸と、入力軸に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。 第6の構成例における入力軸と、入力軸に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である 従来の摩擦ローラ式変速機の断面図である。 従来のローディングカム機構の模式的な説明図で、(A)は入力軸に回転トルクが負荷されていない状態を示す説明図、(B)は入力軸に回転トルクが負荷された状態を示す説明図である。 従来のローディングカム機構のカム面と転動体との関係を示す説明図で、(A)は入力軸に回転トルクが負荷されていない状態を示す説明図、(B)は入力軸に回転トルクが負荷された状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態を説明するための図で、摩擦ローラ式変速機の断面図である。
摩擦ローラ式変速機100は、入力軸(太陽軸)11と、サンローラ13と、環状ローラ15と、複数個の中間ローラ17と、環状ローラ15に接続される出力軸19と、ローディングカム機構20とを備える。この摩擦ローラ式変速機100は、図示しない電動モータ等の駆動軸に結合した入力軸11によりサンローラ13を回転駆動し、このサンローラ13の回転を、複数個の中間ローラ17を介して環状ローラ15に伝達して、出力軸19に取り出す構成となっている。入力軸11と出力軸19は、図示しない軸受によって同一の軸Ax1上で支持されている。
サンローラ13は、入力軸11の軸Ax1に沿った方向(以下、軸方向と称する)に沿って配置された一対のサンローラ素子21,23を有する。一対のサンローラ素子21,23は、軸方向に互いに対面し合う対向側端面25,27同士の間に隙間29を設けた状態で、互いに同心に配置される。また、サンローラ素子23は、入力軸11に対する相対回転を可能に軸方向に移動自在に配置される。
サンローラ素子21の外周面31は、対向側端面25からこの対向側端面25とは反対側の外側端面35に向かうに従って外径が大きくなる傾斜面を有する。また、サンローラ素子23の外周面33も同様に、対向側端面27からこの対向側端面27とは反対側の外側端面37に向かうに従って外径が大きくなる傾斜面を有する。これら両傾斜面は、中間ローラ17との転がり接触面とされている。したがって、サンローラ13全体としての転がり接触面は、軸方向中間部で小さく、両端部に向かうに従って大きくなっている。
環状ローラ15は、全体を円環状に形成され、サンローラ13の外周側に入力軸11及びサンローラ13と同心に配置されている。環状ローラ15の内周面39は、軸方向の中央部に向かうに従って内径が大きくなる方向に傾斜しており、中間ローラ17との転がり接触面となっている。環状ローラ15は、出力軸19に接続された連結ブラケット45に、軸方向へ移動自在で、且つ回転方向には固定された状態で支持されており、出力軸19と一体に回転する。
中間ローラ17は、サンローラ13の外周面31,33と環状ローラ15の内周面39との間の環状空間における、円周方向に沿った複数箇所に配置されている。各中間ローラ17は、入力軸11と平行な自転軸Ax2を中心として回転自在に中間ローラホルダ41にそれぞれ支持されている。中間ローラホルダ41は、各中間ローラ17の軸端部47をラジアル軸受49により回転自在に支持する。中間ローラ17の外周面43は、母線形状が部分円弧状の凸曲面で、それぞれサンローラ13の外周面31,33と環状ローラ15の内周面39に転がり接触する。
図2に中間ローラホルダ41に支持された中間ローラ17及びキャリア42の斜視図を示す。図1に示す断面図は、この図2のA−A断面が示されている。複数個(本構成例では3個)の中間ローラ17は、入力軸の中心軸Ax1を中心として円周方向に等間隔で配置され、それぞれ外周面43を中心軸Ax1の外周側に露出させて中間ローラホルダ41に支持されている。これらの中間ローラホルダ41は、軸方向へ移動自在にキャリア42に支持されている。これにより、中間ローラ17は、入力軸11に対する公転が防止され、軸方向に移動自在に支持される。
ローディングカム機構20は、図1に示す入力軸11の伝達トルクの増加に伴って、サンローラ素子23をサンローラ素子21に向けて軸方向に押圧する。
図3に図1に示す入力軸11と、入力軸11に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図を示す。図4は図3に示す各部材の分解斜視図である。以下の説明では、入力軸11の先端面11a側を先端側(図3の右側)、その反対側を基端側(図3の左側)と呼称する。
図3、図4に示すように、入力軸11は、入力軸11の基端側に形成され先端側を臨む側面を有する段付部51と、この段付部51から入力軸11の先端面11aまでの範囲で段付部51の外径よりも細径にされた細径軸部53とを有する。
細径軸部53には、段付部51に当接するサンローラ素子21、サンローラ素子23、ローディング部材55、バックアップ部材57、ローディングナット59がこの順で装着されている。更に、ローディング部材55とバックアップ部材57との間には環状の皿バネ63が装着されており、細径軸部53の一部の外周面には円筒状のカラー部材61が装着されている。
ここで、ローディング部材55とバックアップ部材57とは、これらを合わせてカムリング65とも呼称する。
カラー部材61は、サンローラ素子23の内周面及びローディング部材55の内周面と、入力軸11の外周面との間に挿通されている。カラー部材61の先端側の一端部61aにおける先端面61bは、バックアップ部材57の内周側突起部57aの先端面に当接し、基端側の基端面61cは、サンローラ素子21の対向側端面25に当接している。
カラー部材61の外周に配置されるローディング部材55は、軸方向に移動自在に支持される。
ローディング部材55とバックアップ部材57との間の収容空間62には、バネ部材である皿バネ63が収容されている。皿バネ63は、ローディング部材55とバックアップ部材57とを離反方向に付勢して、バックアップ部材57からサンローラ素子23側に向けて予圧を付与する。
ローディング部材55とバックアップ部材57は、図4に示すように、互いに対面する側端部に、軸方向へ突出する凸部及び凹部を有する係合爪部67が形成されている。これら係合爪部67は、凸部と凹部とが相互に係合することで、ローディング部材55とバックアップ部材57との相対回転を防止する回転防止機構として機能する。
また、係合爪部67は、ローディング部材55とバックアップ部材57とを軸方向に進退自在にしつつ、双方に回転トルクを伝達する。そのため、入力軸11からの回転トルクと皿バネ63からの予圧力を同時にサンローラ素子23側に伝達できる。なお、この回転防止機構は係合爪部に限らず、ピン等の係合部材を用いた構成であってもよい。
サンローラ13とカムリング65とが配置される細径軸部53の軸方向領域よりも先端側の外周面には、雄ネジ部60が形成されている。この雄ネジ部60に締結部材であるローディングナット59が螺合する。ローディングナット59は、雄ネジ部60に螺合することで軸方向の締結力を発生させ、カムリング65、サンローラ13、カラー部材61を細径軸部53に挿通させた状態で、サンローラ素子21やカムリング65を入力軸11に回転止めする。
また、入力軸11の細径軸部53の先端には、図1に示す出力軸19の端部軸穴71の内周面に転がり接触するニードル軸受73が配置されている。
次に、ローディングカム機構20について詳細に説明する。
ローディングカム機構20は、図3に示すように、前述の図12に示すカム面2aに相当する第1のカム面75と、カム面6aに相当する第2のカム面77と、第1のカム面75と第2のカム面77との間にそれぞれ一つずつ挟持される転動体79とを備える。
第1のカム面75は、サンローラ素子23の外側端面37に円周方向に沿った複数箇所(本構成では3箇所)に等間隔で設けてある。第2のカム面77は、サンローラ素子23の外側端面37に対面して配置されるローディング部材55の端面に形成され、第1のカム面75に対応する複数箇所(本構成では3箇所)にそれぞれ設けてある。
第1のカム面75及び第2のカム面77は、それぞれ軸方向の深さが円周方向に沿って漸次変化して、円周方向に沿った中央部が最も深く、カム面の円周方向端部(両端部)に向かうに従って浅くなる形状を有している。
上記構成のローディングカム機構20は、入力軸11が回転停止している状態では、各転動体79が、第1のカム面75と第2のカム面77の最も深くなった部分に位置する(図12(A)に示す状態)。この状態では、皿バネ63の弾性力によってサンローラ素子23が他方のサンローラ素子21に向けて押圧される予圧力が働いている。
一方、入力軸11が回転駆動された状態では、入力軸11の回転駆動力がバックアップ部材57に伝達される。つまり、サンローラ素子21,カラー部材61,バックアップ部材57は、ローディングナット59によって入力軸11と一体に締結されているため、入力軸11が回転駆動されることで、これらサンローラ素子21,カラー部材61,バックアップ部材57も回転駆動される。
バックアップ部材57が回転駆動されると、バックアップ部材57と係合する係合爪部67によりローディング部材55に回転力が伝達され、ローディング部材55が回転駆動される。これにより、ローディング部材55とサンローラ素子23との間の転動体79が、第1のカム面75と第2のカム面77の浅くなった部分に移動する(図12(B)に示す状態)。
すると、サンローラ素子23とローディング部材55との軸方向距離が拡がり、サンローラ素子23がサンローラ素子21に向けて軸方向に押圧される。その結果、サンローラ素子23は、皿バネ63から生じる弾性力と、各カム面75,77に転動体79が乗り上げることにより発生する推力とによって、軸方向基端側のサンローラ素子21に向けて押圧される。また、サンローラ素子23は、転動体79を介してローディング部材55から回転トルクが加わり、回転駆動される。
上記ローディングカム機構20が発生する軸方向の押圧力により、図1に示すサンローラ素子21,23の軸方向距離が縮まる。そして、これらサンローラ素子21,23により構成されるサンローラ13の外周面と、中間ローラ17の外周面との転がり接触部の接触面圧が上昇する。
この接触面圧の上昇に伴って、各中間ローラ17が、サンローラ13の径方向外方に押圧される。すると、環状ローラ15の内周面39と各中間ローラ17の外周面との転がり接触部の接触面圧も上昇する。その結果、入力軸11と出力軸19との間に存在する、動力伝達に供される各ローラの転がり接触部の接触面圧が、入力軸11と出力軸19との間で伝達すべき回転トルクの大きさに応じて上昇する。
この状態で入力軸11が回転駆動されると、入力軸11の回転が、サンローラ13から各中間ローラ17に伝わり、これら各中間ローラ17がサンローラ13の周囲で、各自転軸Ax2を中心に自転する。これら各中間ローラ17は、中間ローラホルダ41を介して固定側となるキャリア42に支持されており、各中間ローラ17の自転運動は、環状ローラ15に伝達される。そして、環状ローラ15に伝達された回転トルクは、連結ブラケット45を介して出力軸19に伝達される。
このとき、中間ローラ17、環状ローラ15は、サンローラ素子23の軸方向移動に伴って、それぞれ軸方向に調芯される。
よって、本構成の摩擦ローラ式変速機100の各ローラの接触面圧は、入力軸11と出力軸19との間で伝達すべき回転トルクの大きさに応じて適正化され、回転トルクの増加に伴って接触面圧がスムーズに増加する。その結果、各ローラ部で過大な滑りが発生することがなく、また、これら各ローラ部の接触面圧が過大になることに伴う転がり抵抗の増大を防止できる。
そして、図3に示すように、ローディングナット59を入力軸11の細径軸部53に螺合させてバックアップ部材57を締結すると、ローディングナット59による締結力(軸方向の力)は、バックアップ部材57、バックアップ部材57の内周側突起部57aからカラー部材61、カラー部材61の基端面61cからサンローラ素子21、サンローラ素子21から入力軸11の段付部51へと伝達され、ローディング部材55とサンローラ素子23には伝達されない。したがって、サンローラ素子23は、ローディングナット59による締結力の影響を受けることなく、ローディングカム機構20による軸方向の押圧力と皿バネ62による予圧力によってサンローラ素子21側へ移動可能となる。
上記構成にすることで、入力軸11が細径となった場合でも、動力伝達部分に過大な応力が発生することなく、各ローラの接触面圧の調節が円滑に行える。これにより、摩擦ローラ式変速機100の動力伝達能力を低下させることなく、動力伝達用の部材の破損を防止でき、また、細径軸部53に動力伝達用のキー溝やスプライン溝を形成する必要がなく、製造工程が煩雑になることを防止できる。
なお、上記したローディングカム機構20は、転動体として玉を用いたカム構成に限らず、ローラカム機構や、滑りカム機構であってもよい。
次に、摩擦ローラ式変速機の第2の構成例を説明する。
図5は第2の構成例における入力軸11と、入力軸11に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。本構成例は、サンローラ素子21Aの基端側と入力軸11の段付部51との間にローディングカム機構20Aを設け、カラー部材61Aの外周にサンローラ素子21Aを配置したこと以外は、前述の図3の構成と同様である。そのため、以降の説明では同一の部材には同一の符号を付与して、その説明を省略又は簡略化する。
本構成の入力軸11の細径軸部53には、その基端側からローディング部材81、サンローラ素子21、サンローラ素子23、ローディング部材55、バックアップ部材57、ローディングナット59がこの順で装着されている。
カラー部材61Aは、サンローラ素子21Aの内周面、サンローラ素子23の内周面、及びローディング部材55の内周面と、入力軸11の外周面との間に挿通されている。カラー部材61Aの先端側の一端部61aにおける先端面61bは、バックアップ部材57の内周側突起部57aの先端面に当接し、基端側の基端面61cは、ローディング部材81の端面81aに当接している。
サンローラ素子21Aは、基端側となる外側端面35にサンローラ素子23の第1のカム面75と同様の第3のカム面83が形成され、カラー部材61の外周に装着されて、軸方向に移動自在に支持される。
ローディング部材81は、その基端側に入力軸11の段付部51と当接する突出部81bを有し、先端側の端面には、第2のカム面77と同様にサンローラ素子21Aの第3のカム面83に対応する複数箇所(本構成では3箇所)に第4のカム面85がそれぞれ設けられている。
第3のカム面83と第4のカム面85との間には、それぞれ転動体87が一つずつ挟持される。
第3のカム面83及び第4のカム面85は、第1のカム面75及び第2のカム面77と同様に、それぞれ軸方向の深さが円周方向に沿って漸次変化して、円周方向に沿った中央部が最も深く、カム面の円周方向両端部に向かうに従って浅くなる形状を有している。
上記構成によれば、ローディングナット59による締結力(軸方向の力)は、バックアップ部材57、バックアップ部材57の内周側突起部57aからカラー部材61、カラー部材61の基端面61cからローディング部材81、ローディング部材81の突出部81bから入力軸11の段付部51へ伝達され、ローディング部材55とサンローラ素子21A,23には伝達されることがない。このため、サンローラ素子23には、ローディングナット59による締結力によらずに、皿バネ63からの予圧力を付与できる。
入力軸11が回転駆動された状態では、入力軸11の回転駆動力がバックアップ部材57に摩擦伝達され、前述したように、皿バネ63から生じる弾性力と、各カム面75,77に転動体79が乗り上げることにより発生する推力とによって、サンローラ素子23がサンローラ素子21Aに向けて軸方向に押圧される。また、入力軸11の回転駆動力がローディング部材81に摩擦伝達され、ローディング部材81とサンローラ素子21Aとの間の転動体87が、第3のカム面83と第4のカム面85の浅くなった部分に移動する。すると、サンローラ素子21Aとローディング部材81との軸方向距離が拡がり、サンローラ素子21Aがサンローラ素子23に向けて軸方向に押圧される。
上記ローディングカム機構20、20Aが発生する軸方向の押圧力により、サンローラ素子21A,23は、入力軸11の回転駆動に伴って、互いに接近する方向にそれぞれ移動して、サンローラ素子21A,23の軸方向距離が縮まる。これにより、サンローラ13の外周面と中間ローラ17の外周面との転がり接触部の接触面圧を、入力軸11のより低い回転速度から上昇させることができ、高い応答性で各ローラの接触面圧を適正化できる。
次に、摩擦ローラ式変速機の第3の構成例を説明する。
図6は第3の構成例における入力軸11と、入力軸11に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。本構成例は、前述の図5に示す入力軸11の細径軸部53の先端側に設けたバックアップ部材57と皿バネ63とを、細径軸部53の基端側に配置したこと以外は、図5に示す構成と同様である。
本構成の入力軸11の細径軸部53には、その基端側からバックアップ部材89、ローディング部材81、サンローラ素子21A、サンローラ素子23、ローディング部材55、ローディングナット59がこの順で装着されている。
カラー部材61Bは、先端面61bが、ローディング部材55の端面55aに当接し、基端面61cがバックアップ部材89の内周側突起部89aの先端面に当接している。
上記構成によれば、ローディングナット59による締結力は、ローディング部材55、ローディング部材55の基端側の端面55aからカラー部材61、カラー部材61の基端面61cからバックアップ部材89、バックアップ部材89から入力軸11の段付部51へと伝達され、サンローラ素子21A,23とローディング部材81とには伝達されることがない。
また、サンローラ素子21Aには、ローディングナット59による締結力によらずに、皿バネ63からの予圧力を付与できる。
次に、摩擦ローラ式変速機の第4の構成例を説明する。
図7は第4の構成例における入力軸11と、入力軸11に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。本構成例は、前述の図3に示す細径軸部53の段付部51からローディングナット59までの間の各部材を、実質的に軸方向に反転させた構成である。
本構成の入力軸11の細径軸部53には、その基端側からバックアップ部材89、ローディング部材81、サンローラ素子21A、サンローラ素子23A、ローディングナット59がこの順で装着されている。
また、カラー部材61Cは、先端面61bがサンローラ素子23Aの対向側端面27に当接し、基端面61cが、バックアップ部材89の内周側突起部89aに当接している。
上記構成によれば、ローディングナット59による締結力は、サンローラ素子23A、サンローラ素子23Aの対向側端面からカラー部材61C、カラー部材61Cの基端面61cからバックアップ部材89、バックアップ部材89から入力軸11の段付部51へ伝達され、サンローラ素子21とローディング部材81には伝達されることがない。このため、サンローラ素子21Aは、ローディングナット59による締結力によらずに、皿バネ63からの予圧力が付与される。
次に、摩擦ローラ式変速機の第5の構成例を説明する。
図8は第5の構成例における入力軸11と、入力軸11に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。本構成例は、前述の図3に示すサンローラ素子21がカラー部材61を含んで一体に形成されたこと以外は、図3に示す構成と同様である。
本構成のサンローラ素子21Bは、対向側端面25から軸方向に延出する円筒状延出部91を備える。円筒状延出部91の先端面91aは、バックアップ部材57の内周側突起部57aの先端面に当接する。
上記構成によれば、図3に示す構成の作用効果に加え、サンローラ素子21Bの軸方向サイズが延長されため、サンローラ素子21Bの細径軸部53に対する平行度が高められる。また、サンローラ素子21Bとサンローラ素子23との平行度も高められる。
そして、サンローラ素子21Bが前述のカラー部材を含んで一体に構成されるため、組み付け精度を低下させることなく組立工程を簡略化できる。更に、ローディングナット59による締結力を、バックアップ部材57からサンローラ素子21Bに直接負荷できるため、部材間のがたつきがなく、サンローラ13と中間ローラとの転がり接触状態がより良好となる。
なお、図8に示す構成は、サンローラ素子21Bが前述のカラー部材を一体に備えているが、サンローラ素子23がカラー部材を一体に備える構成であってもよい。その場合、入力軸11の段付部51からローディングナット59との間の各部材を軸方向に反転させた構成となる。
次に、摩擦ローラ式変速機の第6の構成例を説明する。
図9は第6の構成例における入力軸11と、入力軸11に挿着される各部材とを含む摩擦ローラ式変速機の一部断面図である。本構成例は、前述の図8に示す入力軸11がサンローラ素子21Bを含んで一体に形成されたこと以外は、図8に示す構成と同様である。
本構成の入力軸11Aは、入力軸11自体に一方のサンローラ素子が形成され、他方のサンローラ素子23が入力軸11に挿入される。このため、組立工程をより簡略化でき、また、部材の組み付け精度が向上して、サンローラ13と中間ローラとの転がり接触状態がより良好となる。
以上、本発明の摩擦ローラ式変速機の実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、各実施形態の構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、本構成の摩擦ローラ式変速機は減速機として機能するが、入力軸側と出力軸側とを反転することで増速機として機能させることができる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 入力軸と、該入力軸と同心に配置されたサンローラと、前記サンローラの外周側に前記サンローラと同心に配置された環状ローラと、前記サンローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間で、前記入力軸と平行な自転軸を中心として回転自在に支持され、前記外周面と前記内周面に転がり接触する複数の中間ローラと、前記環状ローラに接続された出力軸と、前記サンローラと前記中間ローラとの接触面圧を変更するローディングカム機構を、を備え、
前記サンローラは、前記入力軸の軸方向に沿って配置された一対のサンローラ素子を有し、該一対のサンローラ素子は、少なくとも一方が軸方向に移動自在に、且つ軸方向に互いに対面し合う対向側端面同士の間に隙間を設けた状態で配置され、各サンローラ素子の外周面が、それぞれ前記対向側端面から該対向側端面とは反対側の外側端面に向かうに従って外径が大きくなる傾斜面を有しており、
前記ローディングカム機構は、少なくともいずれか一方の前記サンローラ素子の前記外側端面に形成され円周方向に沿った複数箇所に設けられた第1のカム面と、当該サンローラ素子の前記外側端面に対面して前記入力軸に挿通され、前記第1のカム面に対応する複数箇所に設けられた第2のカム面を有するカムリングと、前記第1のカム面と前記第2のカム面との間にそれぞれ挟持される複数の転動体と、を有し、前記第1のカム面及び前記第2のカム面は、それぞれ軸方向の深さが円周方向に沿って漸次変化して、カム面の円周方向端部に向かうに従って浅くなる形状を有しており、前記入力軸のトルクの増加に伴って、いずれか一方の前記サンローラ素子と他方の前記サンローラ素子の軸方向距離が狭くなる、摩擦ローラ式変速機であって、
前記入力軸は、前記サンローラと前記カムリングとが配置される軸方向領域よりも先端側の外周面にネジ部が形成され、
前記入力軸のネジ部に螺合して前記カムリングに軸方向の締結力を加え、前記カムリングを前記入力軸に対して回転止めする締結部材を更に備えたことを特徴とする摩擦ローラ式変速機。
(2) 前記カムリングは、前記第2のカム面を一端側に有するローディング部材と、前記ローディング部材の他端側に軸方向へ移動自在に配置され、前記ローディング部材との相対回転を防止する回転防止機構を介して前記ローディング部材と接続されるバックアップ部材と、を備えたことを特徴とする(1)に記載の摩擦ローラ式変速機。
(3) 前記ローディング部材と前記バックアップ部材との間に収容され、前記ローディング部材と前記バックアップ部材とを離反方向に付勢するバネ部材を備えたことを特徴とする(2)に記載の摩擦ローラ式変速機。
(4) 前記一対のサンローラ素子のうちいずれか一方の内周面と、前記入力軸の外周面との間に挿通され、前記いずれか一方のサンローラ素子に対面して配置される前記カムリングと他方のサンローラ素子とに軸方向端面がそれぞれ当接するカラー部材を備えたことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の摩擦ローラ式変速機。
(5) 前記他方のサンローラ素子は、前記カラー部材を含んで一体に構成されたことを特徴とする(4)に記載の摩擦ローラ式変速機。
(6) 前記他方のサンローラ素子は、前記一方のサンローラ素子より前記入力軸の先端側とは反対側に配置されたサンローラ素子であり、
前記入力軸は、更に前記他方のサンローラ素子を含んで一体に構成されたことを特徴とする(5)に記載の摩擦ローラ式変速機。
(7) 前記ローディングカム機構は、前記一対のサンローラ素子の双方にそれぞれ設けられたことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の摩擦ローラ式変速機。
(8) 前記一対のサンローラ素子のうち一方の内周面と、前記入力軸の外周面との間に挿通されて、前記一対のサンローラ素子の一方と他方とに対面して配置される前記カムリングのそれぞれに軸方向端面が当接する円筒状のカラー部材を備えたことを特徴とする(7)に記載の摩擦ローラ式変速機。
11,11A 入力軸
11a 先端面
13 サンローラ
15 環状ローラ
17 中間ローラ
19 出力軸
20,20A ローディングカム機構
21,21A,21B,23,23A サンローラ素子
25,27 対向側端面
31,33 外周面
39 内周面
43 外周面
55,81 ローディング部材
57,89 バックアップ部材
59 ローディングナット
61,61A、61B,61C カラー部材
63 皿バネ(バネ部材)
65 カムリング
67 係合爪部
75 第1のカム面
77 第2のカム面
79,87 転動体
83 第3のカム面
85 第4のカム面
100 摩擦ローラ式変速機

Claims (2)

  1. 入力軸と、該入力軸と同心に配置されたサンローラと、前記サンローラの外周側に前記サンローラと同心に配置された環状ローラと、前記サンローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間で、前記入力軸と平行な自転軸を中心として回転自在に支持され、前記外周面と前記内周面に転がり接触する複数の中間ローラと、前記環状ローラに接続された出力軸と、前記サンローラと前記中間ローラとの接触面圧を変更するローディングカム機構を、を備え、
    前記サンローラは、前記入力軸の軸方向に沿って配置された一対のサンローラ素子を有し、該一対のサンローラ素子は、少なくとも一方が軸方向に移動自在に、且つ軸方向に互いに対面し合う対向側端面同士の間に隙間を設けた状態で配置され、各サンローラ素子の外周面が、それぞれ前記対向側端面から該対向側端面とは反対側の外側端面に向かうに従って外径が大きくなる傾斜面を有しており、
    前記ローディングカム機構は、少なくともいずれか一方の前記サンローラ素子の前記外側端面に形成され円周方向に沿った複数箇所に設けられた第1のカム面と、当該サンローラ素子の前記外側端面に対面して前記入力軸に挿通され、前記第1のカム面に対応する複数箇所に設けられた第2のカム面を有するカムリングと、前記第1のカム面と前記第2のカム面との間にそれぞれ挟持される複数の転動体と、を有し、前記第1のカム面及び前記第2のカム面は、それぞれ軸方向の深さが円周方向に沿って漸次変化して、カム面の円周方向端部に向かうに従って浅くなる形状を有しており、前記入力軸のトルクの増加に伴って、いずれか一方の前記サンローラ素子と他方の前記サンローラ素子の軸方向距離が狭くなる、摩擦ローラ式変速機であって、
    前記入力軸は、前記サンローラと前記カムリングとが配置される軸方向領域よりも先端側の外周面にネジ部が形成され、
    前記入力軸のネジ部に螺合して前記カムリングに軸方向の締結力を加え、前記カムリングを前記入力軸に対して回転止めする締結部材を更に備えたことを特徴とする摩擦ローラ式変速機。
  2. 前記カムリングは、前記第2のカム面を一端側に有するローディング部材と、前記ローディング部材の他端側に軸方向へ移動自在に配置され、前記ローディング部材との相対回転を防止する回転防止機構を介して前記ローディング部材と接続されるバックアップ部材と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の摩擦ローラ式変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017106511A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 日本精工株式会社 摩擦ローラ式減速機

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