JP2014196825A - 摩擦ローラ式減速機 - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、電動モータにより前記入力軸2を回転駆動すると、この入力軸2に外嵌固定した前記両カム板18、18が回転し、前記両太陽ローラ素子8、8が、前記各玉21、21と前記各カム面19、20との係合に基づき、互いに近づく方向に押圧されつつ、前記入力軸2と同方向に同じ速度で回転する。そして、前記両太陽ローラ素子8、8により構成される前記太陽ローラ3の回転が、前記各中間ローラ4、4を介して前記環状ローラ5に伝わり、前記出力軸6から取り出される。前記各トラクション部の面圧は、前記両部材8、18同士の間に設けられたばねに基づく、これら両部材8、18を互いに逆方向に相対変位させる弾力に基づいて発生するカム部押圧力により、前記摩擦ローラ式減速機1の起動の瞬間から或る程度確保される。従って、この起動の瞬間から、前記各トラクション部で過大な滑りを発生させる事なく、動力伝達が開始される。
このうちの太陽ローラは、軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子を前記入力軸の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に配置して成る。そして、前記両太陽ローラ素子の外周面を、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面とし、これら両傾斜面を転がり接触面としている。
又、前記環状ローラは、前記太陽ローラの周囲にこの太陽ローラと同心に配置されたもので、内周面を転がり接触面としている。
又、前記各中間ローラは、前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間の環状空間の円周方向複数箇所に、それぞれが前記入力軸と平行に配置された自転軸を中心とする回転自在に支持されている。そして、この状態で、それぞれの外周面を前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面とに転がり接触させている。
又、前記ローディングカム装置は、前記両太陽ローラ素子のうちの少なくとも一方の太陽ローラ素子であり、前記入力軸に対する相対回転を可能とされた可動太陽ローラ素子とこの入力軸との間に設けられ、この入力軸の回転に伴ってこの可動太陽ローラ素子を相手方の太陽ローラ素子に向けて軸方向に押圧しつつ回転させるものである。この為に、前記ローディングカム装置を、前記可動太陽ローラ素子の基端面の円周方向複数箇所に設けられた被駆動側カム面と、前記入力軸の一部に固定されてこの入力軸と共に回転するカム板のうちで前記可動太陽ローラ素子の基端面に対向する片側面の円周方向複数箇所に設けられた駆動側カム面との間に転動体を挟持して成るものとする。そして、これら各駆動側カム面及び前記各被駆動側カム面をそれぞれ、軸方向に関する深さが円周方向に関して漸次変化して端部に向かうに従って浅くなる形状を有するものとする。
更に、前記環状ローラと前記各自転軸を支持した部材とのうちの一方の部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態とし、他方の部材を前記出力軸に結合して、この他方の部材によりこの出力軸を回転駆動自在としている。
上述の様な本発明の摩擦ローラ式減速機を実施する場合、具体的には請求項2に記載した発明の様に、前記各中間ローラの外周面のうち、前記両太陽ローラ素子の外周面と転がり接触する部分である軸方向両端部を、軸方向両端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した、部分円すい凸面状の傾斜面とする。又、前記環状ローラの内周面のうち、前記各中間ローラの外周面と転がり接触する部分である軸方向両端部を、軸方向両端面に向かうに従って内径が小さくなる方向に傾斜した、部分円すい凹面状の傾斜面とする。
又、好ましくは請求項4に記載した発明の様に、前記各自転軸を支持した部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態とし、前記環状ローラを前記出力軸に結合して、この環状ローラによりこの出力軸を回転駆動自在とする。
図1〜5は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例を含め、本発明の摩擦ローラ式減速機の特徴は、この摩擦ローラ式減速機1aを構成する各ローラ3a、4a、5aの周面同士のトラクション部で発生する軸方向の力に拘らず、前記摩擦ローラ式減速機1aの耐久性を確保すると共に、優れた伝達効率を得る為の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図8〜13に示した従来構造の場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の摩擦ローラ式減速機1bは、ローディングカム装置9aの作動に伴って、太陽ローラ3a及び環状ローラ5aが軸方向に変位するのを許容する。この為に、この環状ローラ5aを、連結部17aに対し、スプライン係合等により、軸方向の変位を可能に支持すると共に、入力軸2aを、図8に示したハウジング10の如き減速機ケースの内側に軸方向の変位を可能に支持する事で、前記太陽ローラ3aの軸方向変位を可能としている。一方、中間ローラ4a、4aを、支持フレーム25a(図1参照)に対し、径方向変位のみ可能に(軸方向変位を阻止した状態で)支持している。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
2、2a 入力軸
3、3a 太陽ローラ
4、4a 中間ローラ
5、5a 環状ローラ
6、6a 出力軸
7 自転軸
8、8a、8b 太陽ローラ素子
9、9a ローディングカム装置
10 ハウジング
11 入力側小径円筒部
12 入力側玉軸受ユニット
13 出力側小径円筒部
14 出力側玉軸受ユニット
15 円形凹部
16 ラジアル転がり軸受
17、17a 連結部
18、18a カム板
19 被駆動側カム面
20 駆動側カム面
21 玉
22 環状空間
23 大径円筒部
24 端板
25、25a 支持フレーム
26a、26b リム部
27 ステー
28 揺動フレーム
29 支持板部
30 基部
31、31a 玉軸受
32 揺動軸
33 支持孔
34 鍔部
35 小径部
36 大径部
37 段差部
38 カラー
39 バックアッププレート
40 ローディングナット
41 円形凹部
42 揺動フレーム
43 連結板
44 柱部
45 揺動支持軸
46a、46b 支持板部
47 保持凹部
48 段差部
49 内輪
50 外輪
51 波板ばね
52 ラジアル転がり軸受
53 予圧ばね
Claims (5)
- 入力軸と、出力軸と、太陽ローラと、環状ローラと、複数個の中間ローラと、ローディングカム装置とを備え、
このうちの太陽ローラは、軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子を前記入力軸の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に配置して成るもので、前記両太陽ローラ素子の外周面は、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面とし、これら両傾斜面を転がり接触面としており、
前記環状ローラは、前記太陽ローラの周囲にこの太陽ローラと同心に配置されたもので、内周面を転がり接触面としており、
前記各中間ローラは、前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間の環状空間の円周方向複数箇所に、それぞれが前記入力軸と平行に配置された自転軸を中心とする回転自在に支持された状態で、それぞれの外周面を前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面とに転がり接触させており、
前記ローディングカム装置は、前記両太陽ローラ素子のうちの少なくとも一方の太陽ローラ素子であり、前記入力軸に対する相対回転を可能とされた可動太陽ローラ素子とこの入力軸との間に設けられて、この入力軸の回転に伴ってこの可動太陽ローラ素子を相手方の太陽ローラ素子に向けて軸方向に押圧しつつ回転させるものであって、この可動太陽ローラ素子の基端面の円周方向複数箇所に設けられた被駆動側カム面と、前記入力軸の一部に固定されてこの入力軸と共に回転するカム板のうちで前記可動太陽ローラ素子の基端面に対向する片側面の円周方向複数箇所に設けられた駆動側カム面との間に転動体を挟持して成るもので、これら各駆動側カム面及び前記各被駆動側カム面はそれぞれ、軸方向に関する深さが円周方向に関して漸次変化して端部に向かうに従って浅くなる形状を有するものであり、
前記環状ローラと前記各自転軸を支持した部材とのうちの一方の部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態とし、他方の部材を前記出力軸に結合して、この他方の部材によりこの出力軸を回転駆動自在とした摩擦ローラ式減速機に於いて、
前記各中間ローラの外周面と、前記太陽ローラの外周面及び前記環状ローラの内周面とが、軸方向に関してそれぞれ2箇所ずつで転がり接触している事を特徴とする摩擦ローラ式減速機。 - 前記各中間ローラの外周面のうち、前記両太陽ローラ素子の外周面と転がり接触する部分である軸方向両端部が、軸方向両端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した、部分円すい凸面状の傾斜面であり、前記環状ローラの内周面のうち、前記各中間ローラの外周面と転がり接触する部分である軸方向両端部が、軸方向両端面に向かうに従って内径が小さくなる方向に傾斜した、部分円すい凹面状の傾斜面である、請求項1に記載した摩擦ローラ式減速機。
- 前記ローディングカム装置が、前記両太陽ローラ素子のうちの一方の太陽ローラ素子と、前記入力軸との間にのみ設けられており、これら両太陽ローラ素子のうちの他方の太陽ローラ素子を、この入力軸に、この入力軸と同期した回転を可能に、且つ、この入力軸の軸方向に対する相対変位を不能にした状態で支持している、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した摩擦ローラ式減速機。
- 前記各自転軸を支持した部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態とし、前記環状ローラを前記出力軸に結合して、この環状ローラによりこの出力軸を回転駆動自在としている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した摩擦ローラ式減速機。
- 前記入力軸に直交する仮想直線と、前記各中間ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との転がり接触部に於けるこれら各中間ローラの外周面の法線との成す角度が、8°以上14°以下である、請求項2、又は、この請求項2を引用した請求項3〜4のうちの何れか1項に記載した摩擦ローラ式減速機。
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JP2014043762A JP2014196825A (ja) | 2013-03-07 | 2014-03-06 | 摩擦ローラ式減速機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-03-06 JP JP2014043762A patent/JP2014196825A/ja active Pending
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