JP2004116670A - 遊星ローラ式変速機 - Google Patents

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牧野 智昭
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Abstract

【課題】振動および騒音レベルが低く、しかも接触部に低負荷トルクから高負荷トルクまでの広範囲にわたって適正な法線力が得られる電気自動車用に好適な遊星ローラ式変速機を提供する。
【解決手段】アウターリング41と、太陽軸42に設けられた2つのサンローラA(43A)およびサンローラB(43B)とを同軸上に配置すると共に、アウターリング41とサンローラA(43A),サンローラB(43B)との間に、複数の遊星ローラ44をキャリア47によって円周方向等間隔に自転可能、かつ公転可能に取り付け、サンローラAおよびサンローラBと、遊星ローラ44とを接触角を持って圧接させ、サンローラB(43B)とサンローラB用軸方向移動移動規制手段であるスペーサB(57)との間に、皿バネ58を設けて、トルクカム52による軸方向加圧力に、皿バネ58による軸方向加圧力を付加した。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊星ローラ式変速機に関し、特に電気自動車用減速機として好適な遊星ローラ式変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクションドライブは摩擦伝動装置の一種であり、滑らかな表面を有する2面間に形成される油膜を介して動力が伝達される。そのため歯車式伝動装置よりも低振動・低騒音での運転が可能であるという特長を有する。
【0003】
一定な変速比を持つトラクションドライブの代表的なものに、図9に示すような遊星ローラ式変速機がある。この装置は、その軸心が一致するように配置された固定輪1とサンローラ2と、その固定輪1とサンローラ2との間に形成される空間に配置される複数の遊星ローラ3と、その遊星ローラ3を回転自在に保持するキャリア4とで構成される。前記固定輪1はハウジング5の内面に固定されている。サンローラ2とキャリア4の軸部6は、ハウジング5に軸受7,8を介して回転自在に支持されている。キャリア4は、軸部6と一体のフランジ9を有するキャリア本体10と、このキャリア本体10のフランジ9の円周等間隔位置に穿設された遊星ローラ支持軸圧入用の孔11と、この孔11に圧入された遊星ローラ支持軸12とを有する。この遊星ローラ支持軸12に対し、遊星ローラ3が遊星ローラ支持軸受13を介して円周方向等間隔に配置され、かつ回転自在に支持される。前述のように、固定輪1はその回転が拘束されるようハウジング5に固定されているので、サンローラ2とキャリア4の間で動力が伝達される(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
トラクションドライブでは、動力伝達に必要な法線力を各接触部に作用させる必要がある。この法線力が不十分な場合、接触部において過大なすべりが生じ、焼付き等の損傷に至る。図9に示す遊星ローラ式変速機では、焼き嵌め方式で組み立てることにより、各接触において必要な法線力を発生させている。焼き嵌め方式とは、固定輪1の内径寸法、および、サンローラ2と遊星ローラ3の外径寸法によって設定されるしめ代以上に固定輪1を加熱膨張させて遊星ローラ式変速機を組み立てる方式であり、組立後、固定輪1は冷却のため収縮し、その結果各接触部に一定な法線力が作用することになる。焼き嵌めによる法線力発生方式は、動力伝達部材のみで法線力を得ているため部品点数が少なく、構造が簡単であるという長所を有する。
【0005】
焼き嵌め方式のように接触部に一定の法線力を作用させる加圧方式では、最大負荷に合わせてその法線力が設定される。そのため、低負荷時には法線力が過剰となり、伝達効率および転動疲労寿命が悪化する。このような伝達効率と疲労寿命の低下をなるべく小さくするには、負荷トルクに応じて接触部の法線力を可変できる加圧機構を設けることが有効である。可変加圧機構を設けることにより、接触面に過剰な法線力が発生することを抑えることができ、低負荷トルク時の伝達効率向上および変速機の寿命延長が可能である。
【0006】
可変加圧機構を有する遊星ローラ式変速機の一例を図10に示す。この遊星ローラ式変速機では、アウターリング21と2つのサンローラA(22A),サンローラB(22B)とを同軸上に配置し、アウターリング21と2つのサンローラA(22A),B(22B)との間に、複数の遊星ロー23をキャリア24によって円周方向等間隔に自転および公転自在に配置している。アウターリング21と遊星ローラ23、および遊星ロー23とサンローラA(22A),サンローラB(22B)との接触において、入出力軸心に対してある接触角を有するよう各部材が成形されている。さらに、サンローラA(22A)は太陽軸25に対して回転自在に設けられる。
【0007】
太陽軸25はキーやスプライン等の動力伝動手段を介して入力軸26から動力が伝達される。サンローラA(22A)と太陽軸25間の動力はカムリング27を介して伝達される。カムリング27と太陽軸25間の動力は、キーまたはスプライン等によって伝達される。また、カムリング27とサンローラA(22A)にはカム面が対向して形成され、そのカム面間には転動体(鋼球)28が設けられて、トルクカム29が構成されている。カムリング27とサンローラA(22A)間の動力はこのトルクカム29により伝達される。動力伝達時にはトルクカム29により、伝達トルクに応じた軸方向力がサンローラA(22A)に作用し、さらにサンローラA(22A)と遊星ローラ23間に法線力が作用する。
【0008】
サンローラB(22B)は、太陽軸24に対し軸方向の移動を拘束され、キーまたはスプライン等によって動力伝達可能なように設けられている。2つのサンローラA(22A)およびサンローラB(22B)が軸方向に移動が規制される構造のため、サンローラA(22A)と遊星ローラ23間に作用する法線力と同じ法線力が、サンローラB(22B)と遊星ローラ23間にも作用する。
【0009】
なお、キャリア24は出力軸30と、フランジ31とを一体に構成したキャリア本体32を有し、フランジ31の円周方向等間隔に設けたキャリアスロット33に、遊星ローラ23の回転支持軸34を支持して、前述のとおり、遊星ローラ23を自転可能、かつ太陽軸25回りの公転可能に構成されている。
【0010】
上記の通り、図10に示す遊星ローラ式変速機では、サンローラ22とカムリング27に対向して設けられたカム面および転動体28によって構成されるトルクカム29によって発生する軸方向力のみによって、各接触部に作用する法線力が決定される(例えば、特許文献2参照。)。
【0011】
【特許文献1】
実開平4−19937号公報(第2頁第1行−第16行、第5図、第6図)
【特許文献2】
米国特許第3,475,993号明細書および図面(第2欄第29行−第3欄第36行、図2)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
(1)電気自動車用減速機に関して
近年の環境問題に対する解決策の一つとして、電気自動車(EV)が有望視されているが、化石燃料車と比較して走行可能距離が短い等の課題を有している。したがって、電気自動車の実用化には、駆動系の効率向上および車両軽量化などが重要な技術課題であり、そのための手段の一つとして、モータの小型軽量化が挙げられる。一般に、モータは最高回転数を高く設計することにより、モータ重量を低減できる。
【0013】
モータ回転数を上昇させることにより、従来の歯車式減速機では振動および騒音レベルが上昇する問題が生じる。歯車歯面の加工精度を高めることで振動および騒音レベルをある程度低下させることができるが、コストが大きく増大する。
【0014】
一方、図9に示したような遊星ローラ式変速機は、滑らかな表面を有する2面間に形成される油膜を介して動力が伝達される摩擦伝動装置の一種であり、歯車式変速機に比較して、振動および騒音レベルが低いという特長を有するが、2面間の法線力が一定であるため、高負荷トルク時に伝達効率が高くなるように法線力を設定した場合は、低負荷トルク時では、接触面に過剰な法線力が発生するため、低負荷トルク時の伝達効率が低下するのみならず、過大な法線力によって接触面の摩耗が増大し変速機が短寿命となるので、電気自動車用減速機としての使用には難がある。
【0015】
(2)可変加圧式遊星ローラ変速機に関して
図10に示す可変加圧式遊星ローラ変速機においては、アウターリング21と遊星ローラ23、および遊星ローラ23とサンローラA(22A),サンローラB(22B)の滑らかな2面間に形成される油膜を介して動力が伝達されるので、振動および騒音レベルが低いという特長を有するのみならず、高負荷トルク時と低負荷トルク時とで、トルクカム29により接触部に作用する法線力が変化するので、広い負荷トルク範囲にわたって法線力を適正値にできる特長がある。
【0016】
このように、2面間に形成される油膜を介して動力が伝達されるトラクションドライブにおいては、2面間に形成される油膜のせん断特性が重要である。油膜のせん断特性は、面圧や温度などによって影響を受けるため、動力伝達容量の指標となるトラクション係数は運転条件によって変化する。図11に代表的トラクションドライブ用潤滑油(サントトラック50)のトラクション係数μの面圧依存性を示す。ある程度面圧が高ければトラクション係数はほぼ一定であるが、低面圧領域では面圧の低下に伴い、トラクション係数は大きく低下する。
【0017】
図10に示す遊星ローラ式変速機では、サンローラ22Aとカムリング27に対向して設けられたカム面および鋼球等の転動体28から構成されるトルクカム29によって発生する軸方向力のみによって、各接触部に作用する法線力が決定される。そのため、サンローラ22Aとカムリング27間に伝達するトルクが小さい低負荷条件では、十分なトラクション係数が得られるだけの面圧が発生せず、その結果、過大すべり(グロススリップ)が生じやすくなるか、グロススリップが生じないまでも比較的大きいすべりが生じるなどの現象により、磨耗等の不具合が生じて機能が損なわれる。
【0018】
組み立てる際に、各部材の弾性変形によって決まる与圧を設定することも可能であるが、以下のような問題が生じる。
▲1▼適切な与圧を設定するためには、各部材の製作精度を厳しく管理することが必要となる。
▲2▼トルクカム部にも与圧がかかり、この加圧機構の円滑な作動が阻害される。
【0019】
したがって、本発明の主たる目的は、遊星ローラ式変速機において、上記の2つの問題点を解決した遊星ローラ式変速機を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載された遊星ローラ式変速機は、上記課題を解決するために、太陽軸、キャリア、外周面に転走面を有する2つのサンローラA、サンローラBおよび内周面に転走面を有するアウターリングが同軸上に配置され、サンローラA,サンローラBとアウターリング間の空間には複数の遊星ローラが配置され、この遊星ローラは遊星ローラ支持軸を圧入一体化されたキャリアによって円周方向等間隔に回転自在に配置され、サンローラAおよびサンローラBの転走面は太陽軸軸心に対してある接触角で遊星ローラ転走面と圧接し、サンローラBと太陽軸とを一体で回転させる手段によりサンローラBと太陽軸との間で動力を伝達させ、太陽軸と一体に回転するカムリングが太陽軸と同軸上に設けられ、サンローラAとカムリングにはカム面が対向して形成され、このカム面同士の直接の噛み合いによって、またはカム面間に設けられた転動体を介してサンローラAとカムリング間に動力が伝達され、太陽軸に設けられた軸方向移動規制手段によりサンローラBとカムディスクの軸方向移動が規制される遊星ローラ式変速機において、前記サンローラBとサンローラ用軸方向移動規制手段の間、または前記カムリングとカムリング用軸方向移動規制手段の間の少なくともどちらか一方に、サンローラBまたはカムディスクを軸方向に加圧する弾性部材を設け、この弾性部材によって加圧されるサンローラBまたはカムディスクは軸方向移動が可能な手段により太陽軸と一体に回転することを特徴とするものである。
【0021】
上記構成の遊星ローラ式変速機によれば、サンローラBとサンローラ用軸方向移動規制手段の間、または前記カムリングとカムリング用軸方向移動規制手段の間の少なくともどちらか一方に、サンローラBまたはカムディスクを軸方向に加圧する弾性部材を設け、この弾性部材によって加圧されるサンローラBまたはカムディスクは軸方向移動が可能な手段により太陽軸と一体に回転するようにしたので、トルクカムによって発生する軸方向力だけではなく、さらにバネによる加圧力が付加されることによって、伝達される負荷トルクによって接触面に作用する法線力が変化して、広い範囲にわたって適正な法線力が得られるようになり、電気自動車用減速機として使用可能になる。
【0022】
本発明の請求項2に記載されたモータ用変速機は、モータ動力によって駆動する自動車において、請求項1に記載の構造を有する遊星ローラ式変速機によって構成されることを特徴とするものである。
【0023】
上記構成のモータ用変速機によれば、モータ動力によって駆動される電気自動車や、モータ動力およびガソリンエンジン動力に切り換え駆動されるハイブリッド自動車において、遊星ローラ式変速機をモータ用変速機として使用することができ、振動および騒音レベルが低く、しかも、広い負荷トルク範囲にわたって接触面に適正な法線力が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊星ローラ式変速機の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
課題▲1▼に関して
図1は本発明の第1実施形態に係る遊星ローラ式変速機40の断面図を示す。図1に示す遊星ローラ式変速機40は、内周面に転走面を有するアウターリング41と、入力軸である太陽軸42と、この太陽軸42に同軸上に取り付けられた外周面に転走面を有する2つのサンローラA(43A)およびサンローラB(43B)とを有する。アウターリング41と2つのサンローラA,B(43A,43B)間の空間には複数の遊星ローラ44が、軸受45を介して遊星ローラ支持軸46を圧入一体化されたキャリア47によって円周方向等間隔に自転および公転可能に配置される。
【0026】
上記各構成要素の各回転半径を下記のように定義する。
 :太陽軸42の軸心からアウターリング41と遊星ローラ44との接触部までの距離
 :太陽軸42の軸心からサンローラA,B(43A,43B)と遊星ローラ44との接触部までの距離
p1 :遊星ローラ支持軸46の軸心からアウターリング41と遊星ローラ44との接触部までの距離
p2 :遊星ローラ支持軸46の軸心からサンローラA,B(43A,43B)と遊星ローラ44との接触部までの距離
【0027】
上記の定義により、サンローラ回転数N、アウターリング回転数N。およびキャリア回転数Nの間には次式(1)の関係が成立する。
【0028】
【式1】
Figure 2004116670
【0029】
上式(1)において、Aは次式(2)で与えられる。
【式2】
Figure 2004116670
【0030】
上式(2)において、Rは、図1から明らかなように、次式(3)で与えられる。
【式3】
Figure 2004116670
【0031】
上記の式(1),式(2)および式(3)から、例えば、アウターリング41を固定して、サンローラA(43A),サンローラB(43B)と、キャリア47間で動力を伝達させる場合、次式(4)となる。
【0032】
【式4】
Figure 2004116670
【0033】
アウターリング41は、太陽軸42の軸心に対して角度αとなる接触角で遊星ローラ44と圧接する。サンローラA(43A)、サンローラB(43B)は、太陽軸42の軸心に対して角度βとなる接触角で遊星ローラ44と圧接する。2つのサンローラA(43A),サンローラB(43B)のうち、一方のサンローラA(43A)は、太陽軸42の外径寸法よりも大きな内径寸法の孔48を有し、太陽軸42に対して回転自在になっている。他方のサンローラB(43B)は、スプライン49によって太陽軸42との間で直接に動力が伝達される。
【0034】
前記一方のサンローラA(43A)と太陽軸42間の動力は、カムリング50を介して伝達される。サンローラA(43A)とカムリング50にはカム面が対向して形成され、このカム面間には転動体(鋼球など)51が設けられて、トルクカム52が構成されている。さらにカムリング50と太陽軸42間の動力はスプライン53によって伝達される。
【0035】
カムリング50のカム面とは反対側には、スペーサA(54)が配置され、このスペーサA(54)が止め輪55によって太陽軸42に固定されており、カムリング50が太陽軸42の軸方向(図示右方)に移動するのを阻止している。また、太陽軸42の先端部には、ナット56,スペーサB(57)および皿バネ58が配置されており、サンローラB(43B)をサンローラA(43A)側に向かって付勢する軸方向加圧力が作用している。このような構成によって、サンローラA(43A)とカムリング50に形成されたカム面および転動体51によって構成されるトルクカム52によって動力が伝達される際に、伝達トルクに応じた軸方向力が発生する。
【0036】
このトルクカム52の機構を図2(A)、図2(B)および図3に示す。図2(A)に示すように、サンローラA(43A)およびカムリング50には、対向するようにカム面52a,52bが形成される。さらに、これらカム面52a,52b間には、前述のように、鋼球等の転動体51が設けられる。トルクカム52にトルクが伝達されると、図3から明らかなように、転動体51がカム面52a,52bに沿って円周方向に移動する。すると、図2(B)に示すように、伝達トルクによって作用する円周方向力Fと、カム面角度によって決まる軸方向力Fが発生する。
【0037】
図1に示すように、スペーサA(54),スペーサB(57)や止め輪55、ナット56によってカムリング50とサンローラB(43B)の軸方向移動が拘束されるため、トルクカム52によってサンローラA(43A)に作用する軸方向力Fと同じ大きさの軸方向力FがサンローラB(43B)にも作用する。これらの軸方向力Fの作用により、動力伝達に必要な法線力が各トラクション接触部に作用する。
【0038】
さらに、図1に示す変速機40では、サンローラB(43B)とスペーサB(57)間に弾性部材の一例として皿バネ58が設けられている。なお、図4に示す遊星ローラ式変速機40Aのように、皿バネ58はカムリング50とスペーサA(54)間に設けても良い。この皿バネ58の設置箇所によって、サンローラ43Bに作用する軸方向荷重が異なる。図1に示すように、サンローラB(43B)とスペーサB(57)間に皿バネ58を設けた場合は、図5(A)に示すように、サンローラ43に作用する軸方向加圧力F*は、バネ荷重Fとトルクカム52による軸方向荷重Fのうち大きい方の値となる。一方、図4に示すように、カムリング50とスペーサA(54)間に皿バネ58を設けた場合は、図5(B)に示すように、軸方向加圧力F*=F+Fとなる。いずれの設置方法とも、皿バネ58による低負荷領域での加圧力の増大により、安定した運転が可能となる。
【0039】
なお、図1,図4において、キャリア47は、出力軸59と、フランジ60と、このフランジ60の円周方向等間隔に設けられた遊星ローラ支持軸46用の孔61とを有し、この孔61に遊星ローラ支持軸46が圧入されて、遊星ローラ44を、軸受45を介して遊星ローラ支持軸46回りに自転可能に支持すると共に、太陽軸42の回りに公転可能に支持している。
【0040】
図1および図4に示す変速機では、弾性部材として皿バネを用いているが、コイルバネ等の他のバネ、または樹脂材料で形成された環状部材でも良い。
【0041】
図1および図4に示す変速機40,40Aでは、スペーサA(54),スペーサB(57)や止め輪55、ナット56によって、カムリング50とサンローラB(43B)の軸方向移動が拘束される構造であるが、例えば、太陽軸42と一体に成形された鍔部など、他の軸方向規制手段でもよい。また、図1および図4に示す変速機40,40Aでは、アウターリング41と遊星ローラ44は2ヶ所で接しているが、図6に示す遊星ローラ式変速機40Bのように、1ケ所Pで接する構造でも良い。さらに、図1および図4では、サンローラB(43B)と太陽軸42、およびカムリング50と太陽軸42間の動力伝達は、それぞれスプライン49,53によって行われる構造であるが、キーなどのトルク伝達手段を用いてもよい。さらにまた、図1,図4,図6に示す変速機40,40A,40Bでは、サンローラA(43A)とカムリング50のカム面52a,52b間に転動体51として鋼球を設けているが、転動体51としてローラを設けても良い。また、カム面52a,52b間に転動体51を設けずに、2つのカム面同士が直接噛み合うことが可能な構造を有するトルクカム(フェイスカム)でも良い。
【0042】
課題▲2▼に関して
高回転型モータを電気自動車に採用する場合、高回転運転においても振動・騒音レベルが低く、かつ、伝達効率の高い減速機が必要である。自動車は原動機の負荷として、部分負荷から全負荷状態にわたる広範囲の条件で運転される。運転時間としては、全負荷状態よりも部分負荷状態での運転時間の方が長いため、モータ用変速機には部分負荷時の伝達効率が高いことが要求される。
【0043】
前述の可変加圧式遊星ローラ変速機40,40A,40Bを電気自動車用変速機に採用することで、歯車式変速機よりも高速回転時における振動・騒音レベルを低くすることができる。また、本発明の変速機は、皿バネ58によってトルクカム52に軸方向加圧力を付与しているので、伝達トルクの大きさに応じた加圧力が作用するため、部分負荷時においても高い伝達効率を得ることができる。
【0044】
本発明の遊星ローラ式変速機をモータ用減速機として用いた電気自動車の駆動系レイアウトの一例を図7に示す。図7の駆動系レイアウトにおいて、70はモータで回転軸71を有する。72はモータ70の回転軸71と入力軸(太陽軸42)が結合されている本発明の遊星ローラ式変速機よりなるモータ用減速機、73は前記遊星ローラ式変速機(減速機)40Cの出力軸60とトランスミッション74との間に設けられたクラッチ、75はデファレンシャル、76はアクスルシャフト、77は車輪である
【0045】
図8にモータ用減速機72として可変加圧機構を有する遊星ローラ式変速機40Cをモータ70と共に、ハウジング80内に組み込んだ装置の実施例を示す。図8のモータ70は回転軸71の両端部が、軸受81,82を介してハウジング80に回転自在に支持されており、固定子701がハウジング80に固定されると共に、回転子702が回転軸71に固定されている。
【0046】
遊星ローラ式変速機40Cは、アウターリング41をボルト62によってハウジング80に固定し、太陽軸42をモータ70の回転軸71の先端部(図示左方)に設けた座繰り孔内に挿入し、太陽軸42とモータ70の回転軸71との動力伝達手段としてスプライン63を採用している。また、キャリア47の出力軸59が、軸受64を介してハウジング80に回転自在に支持されている。さらに、サンローラB(43B)と太陽軸42間の動力伝達手段としてボールスプライン65を採用している。その他の細部については、図1,図6に示す変速機40,40Bと同様であるため、その説明を省略する。
【0047】
図8の装置において、モータ70を駆動すると、回転軸71の回転によって、モータ用減速機72(変速機40C)の太陽軸42が、動力伝動手段であるスプライン63を介して回転させられ、カムリング50,トルクカム52を介してサンローラA(43A)が回転すると共に、動力伝動手段であるボールスプライン65を介してサンローラB(43B)が回転する。このサンローラA(43A)およびサンローラB(43B)が回転することによって、遊星ローラ44が自転および公転して、キャリア47が回転し、出力軸59が減速回転する。
【0048】
したがって、図8の装置によれば、トラクションドライブであるため、歯車式減速機に比較して振動および騒音レベルが低く、しかも、太陽軸42とサンローラA(43A)との動力伝達手段であるトルクカム52および皿バネ58による軸方向力よって、低負荷トルクから高負荷トルクまでの広範囲にわたって、接触部に適正な大きさ法線力が作用するので、自動車用減速機として優れた動作が得られる。また、モータ70と減速機40Cとを同一のハウジング80内に収容したので、全体を小型・軽量化できる。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以上のように、遊星ローラ式変速機において、サンローラBとサンローラ用軸方向移動規制手段の間、または前記カムリングとカムリング用軸方向移動規制手段の間の少なくともどちらか一方に、サンローラBまたはカムディスクを軸方向に加圧する弾性部材を設け、この弾性部材によって加圧されるサンローラBまたはカムディスクは軸方向移動が可能な手段により太陽軸と一体に回転することを特徴とするものであるから、電気自動車用減速機に好適な遊星ローラ式変速機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊星ローラ式変速機の断面図である。
【図2】(A)は図1の遊星ローラ式変速機におけるトルクカムの要部拡大断面図、
(B)は(A)のトルクカムにおける負荷時の要部拡大断面図である。
【図3】図2のトルクカムを構成するカム面を有するサンローラまたはカムリングの対向面の正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る遊星ローラ式変速機の断面図である。
【図5】(A)は本発明の第1実施形態に係るサンローラBとスペーサBとの間に皿バネを設けた遊星ローラ式変速機におけるトルク−軸方向加圧力特性図、
(B)は本発明の第2実施形態に係るカムリングとスペーサAとの間に皿バネを設けた遊星ローラ式変速機におけるトルク−軸方向加圧力特性図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る遊星ローラ式変速機の断面図である。
【図7】本発明の遊星ローラ式変速機を減速機として適用した電気自動車の駆動系レイアウト図である。
【図8】本発明のモータと遊星ローラ式変速機とを同一ハウジング内に組み込んだ電気自動車駆動部の断面図である。
【図9】従来の遊星ローラ式変速機の断面図である。
【図10】従来の可変加圧機構を有する遊星ローラ式変速機の断面図である。
【図11】代表的なトラクションドライブ用潤滑油の面圧−トラクション係数特性図である。
【符号の説明】
40,40A,40B,40C 遊星ローラ式変速機
41 アウターリング
42 太陽軸(入力軸)
43A サンローラA
43B サンローラB
44 遊星ローラ
46 遊星ローラ支持軸
47 キャリア
50 カムリング
51 転動体
52 動力伝達手段(トルクカム)
52a,52b カム面
54 スペーサA
55 カムリング用軸方向移動規制手段(止め輪)
56 サンローラB用軸方向移動規制手段(ナット)
57 スペーサB
58 弾性部材(皿バネ)
59 出力軸
60 フランジ
64,81,82 軸受
70 モータ
71 モータの回転軸
72 モータ用減速機
80 ハウジング

Claims (2)

  1. 太陽軸、キャリア、外周面に転走面を有する2つのサンローラA、サンローラBおよび内周面に転走面を有するアウターリングが同軸上に配置され、サンローラA,サンローラBとアウターリング間の空間には複数の遊星ローラが配置され、この遊星ローラは遊星ローラ支持軸を圧入一体化されたキャリアによって円周方向等間隔に回転自在に配置され、サンローラAおよびサンローラBの転走面は太陽軸軸心に対してある接触角で遊星ローラ転走面と圧接し、サンローラBと太陽軸とを一体で回転させる手段によりサンローラBと太陽軸との間で動力を伝達させ、太陽軸と一体に回転するカムリングが太陽軸と同軸上に設けられ、サンローラAとカムリングにはカム面が対向して形成され、このカム面同士の直接の噛み合いによって、またはカム面間に設けられた転動体を介してサンローラAとカムリング間に動力が伝達され、太陽軸に設けられた軸方向移動規制手段によりサンローラBとカムディスクの軸方向移動が規制される遊星ローラ式変速機において、
    前記サンローラBとサンローラ用軸方向移動規制手段の間、または前記カムリングとカムリング用軸方向移動規制手段の間の少なくともどちらか一方に、サンローラBまたはカムディスクを軸方向に加圧する弾性部材を設け、この弾性部材によって加圧されるサンローラまたはカムディスクは軸方向移動が可能な手段により太陽軸と一体に回転することを特徴とする遊星ローラ式変速機。
  2. モータ動力によって駆動する自動車において、請求項1に記載の構造を有する遊星ローラ式変速機によって構成されることを特徴とするモータ用変速機。
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