JP4859827B2 - トラクションドライブ変速装置及び車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
また、線形の無断変速が可能な変速装置としては、遊星ローラ式変速装置が知られている。(たとえば、特許文献2参照)
また、増速機として機能する差動伝達機構を備えた操舵伝達系のトルク伝達経路に減速機を介在させることにより、いったん増速した変速比を減速して最終的には操舵系全体の伝達比をたとえば1:1に戻す車両用操舵装置が知られている。(たとえば、特許文献3参照)
また、トルク伝達系等に増速機及び減速機を介在させて操舵系全体の伝達比を所望の値に設定する車両用操舵装置は、車両という限られたスペースに設置されることを考慮すると、増速機及び減速機が同軸上に並んで軸方向に長くなるため、コンパクト化の面で問題が生じてくる。
また、入出力軸間の変速比を自由に変化させることができ、コンパクトで耐久性の高いトラクションドライブ変速装置及びこのトラクションドライブ変速装置を用いた車両用操舵装置の開発が望まれる。
また、入出力軸間の変速比を自由に変化させることができ、しかも出力軸の伝達トルクを増すことができるコンパクトで耐久性の高いトラクションドライブ変速装置及びこのトラクションドライブ変速装置を用いた車両用操舵装置の開発が望まれる。
また、本発明の目的は、入出力軸間の変速比を自由に変化させ、かつ、出力軸の伝達トルクを増すことができる、コンパクトで耐久性の高い可変速のトラクションドライブ変速装置、及びこれを用いた車両用操舵装置を提供することにある。
参考例として記載のトルク伝達構造は、同一軸線上を回転するように配置された2部材の対向面間でトルク伝達を行うトルク伝達構造において、前記対向面の間に、断面形状が傾斜面または曲面を形成する凹部を複数組設け、該凹部の空間に調圧カムを配設したことを特徴とするものである。
この場合、出力軸に伝達されたトルクは、伝達トルク補助機構の作用によって所望の値に増大したものが出力される。
この場合、前記外輪の外周面もしくは側面にギア部を形成してラックギアと噛合させることにより、入力軸の回転トルクは、出力軸の外輪を介してラックギアの直線運動に変換される。
この場合、前記保持器の外周面もしくは側面にギア部を形成してラックギアと噛合させ
ることにより、入力軸の回転トルクは、出力軸の保持器を介してラックギアの直線運動に
変換される。
そして、第1段階変速部において、入力軸となる第1内輪のトルクは、第1保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して連結出力軸となる第1外輪に伝達される。
この後、第2段階変速部においては、予圧調整手段を介して連結入力軸となる第2外輪に伝達されたトルクが、第2保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して出力軸となる第2内輪に伝達される。このとき、軸連結部においては、予圧調整手段が連結出力軸のトルクに応じて第1段階変速部及び第2段階変速部の転動体に作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構がトラクション入出力部材の保持器に連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。なお、第2内輪に設けられた出力軸に伝達トルク補助機構が連結されている場合には、出力軸の伝達トルクを増した大きな値のトルクが出力される。
そして、第1段階変速部において、入力軸となる第1内輪のトルクは、第1保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して連結出力軸となる第1保持器に伝達される。
この後、第2段階変速部においては、予圧調整手段を介して連結入力軸となる第2保持器に伝達されたトルクが、第2保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して出力軸となる第2内輪に伝達される。このとき、軸連結部においては、予圧調整手段が連結出力軸のトルクに応じて第1段階変速部及び第2段階変速部の転動体に作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構がトラクション入出力部材の外輪に連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。なお、第2内輪に設けられた出力軸に伝達トルク補助機構が連結されている場合には、出力軸の伝達トルクを増した大きな値のトルクが出力される。
このようなトラクションドライブ変速装置によれば、傾斜配置された転動体に付与される予圧は、第1段階変速部及び第2段階変速部を連結する軸間のトルクに応じて自動的に変化させる予圧調整手段が調整したものとなる。また、差動式の変速比可変機構を備えているので、入出力軸の変速比を調整して任意に設定することができる。この場合、第1段変速部及び第2段変速部による2段階変速を行うので、トラクションドライブによる入出力関係は、同回転方向に1:1となる。
そして、第1段階変速部において、入力軸となる第1保持器のトルクは、第1保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して連結出力軸となる第1内輪に伝達される。
この後、第2段階変速部においては、予圧調整手段を介して連結入力軸となる第2内輪に伝達されたトルクが、第2保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して出力軸となる第2保持器に伝達される。このとき、軸連結部においては、予圧調整手段が連結出力軸のトルクに応じて第1段階変速部及び第2段階変速部の転動体に作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構がトラクション入出力部材の外輪に連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。なお、第2保持部に設けられた出力軸に伝達トルク補助機構が連結されている場合には、出力軸の伝達トルクを増した大きな値のトルクが出力される。
このようなトラクションドライブ変速装置によれば、傾斜配置された転動体に付与される予圧は、第1段階変速部及び第2段階変速部を連結する軸間のトルクに応じて自動的に変化させる予圧調整手段が調整したものとなる。また、差動式の変速比可変機構を備えているので、入出力軸の変速比を調整して任意に設定することができる。この場合、第1段変速部及び第2段変速部による2段階変速を行うので、トラクションドライブによる入出力関係は、同回転方向に1:1となる。
そして、第1段階変速部において、入力軸となる第1外輪のトルクは、第1保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して連結出力軸となる第1内輪に伝達される。
この後、第2段階変速部においては、予圧調整手段を介して連結入力軸となる第2内輪に伝達されたトルクが、第2保持器の転動体保持部に配設された転動体を介して出力軸となる第2外輪に伝達される。このとき、軸連結部においては、予圧調整手段が連結出力軸のトルクに応じて第1段階変速部及び第2段階変速部の転動体に作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構がトラクション入出力部材の保持器に連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。なお、第2外輪に設けられた出力軸に伝達トルク補助機構が連結されている場合には、出力軸の伝達トルクを増した大きな値のトルクが出力される。
この場合、出力軸に伝達されたトルクは、伝達トルク補助機構の作用によって所望の値に増大したものが出力される。
このような車両用操舵装置によれば、操舵により発生する操舵軸のトルクは、予圧調整手段により転動体に作用する予圧が調整されるため、直進時のように操舵トルクが発生しない最小限の予圧から急激な操舵を行った場合の大きな予圧まで変動する。このため、転動体に対して、大きな予圧が継続して作用することを防止できる。また、変速比可変機構がトラクション入出力部材の保持器に連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができ、かつ、1段階変速のトラクションドライブ装置を採用すれば軸方向長さを短くでき、2段階変速のトラクションドライブ装置を採用すれば入出力関係が同回転方向に1:1となる。
さらに、出力軸に伝達トルクを付与する伝達トルク補助機構を備えている場合には、出力軸から出力される伝達トルクの増大により、運転者のステアリング操作力を軽減することができる。
また、差動式の変速比可変機構を備えているので、変速比可変機構を制御することにより、入力軸と出力軸との間に任意の変速比を得ることもできる。特に、入力軸及び出力軸と同軸に配設された中空モータを駆動源とする遊星式減速機構を採用すれば、外形寸法の小さいトラクションドライブ変速装置を提供することが可能になる。
また、出力軸に伝達トルクを付与する伝達トルク補助機構を備えている場合には、出力軸から出力される伝達トルクを所望の値に増大させて出力することができる。
また、出力軸に伝達トルクを付与する伝達トルク補助機構を備えている場合には、出力軸から出力される伝達トルクは所望の値に増大したものを出力することができる。従って、運転者のステアリング操作力を軽減し、操作性を向上させた車両用操舵装置を提供することができる。
<参考例>
図1は、本発明に係るトラクションドライブ変速装置の参考例を示す断面図である。このトラクションドライブ変速装置(以下、「変速装置」と呼ぶ)10は、入力軸Siと出力軸Soとの間に介在させた転動体Kのトラクションを利用し、入力軸Siの回転数を所望の変速比に変化させて出力軸Soから出力する機能を有している。
トラクションは、転がり滑り状態にある回転体として複数配設された転動体Kの接触部に作用する接線力であり、図示の例では、入力軸Siを設けた内輪20と、出力軸Soを設けた外輪30との間に、保持器40に保持された転動体Kを複数介在させてトラクションドライブ機構TRが構成されている。このトラクションドライブ機構TRは、内輪20及び外輪30と転動体Kとの接触面にできる油膜のレオロジー特性により、内輪20から転動体Kを介して外輪30にトルクを伝達することができる。このトルク伝達時において、転動体Kは自転しながら内輪20の外側を公転する。
内輪20は二分割構造とされ、同一軸線上を回転するように配置された2部材の対向面間でトルク伝達を行うため、調圧カム50が配設されている。すなわち、内輪20は入力軸部21と内輪部22とに分割され、入力軸部21及び内輪部22の対向面21a,22a間には、円柱形状とした調圧カム50を設置する凹部23が複数組設けられている。この凹部23は、対向面21a,22aの対称位置にそれぞれ設けられた一対の溝部が一組となって形成する空間であり、この空間内に調圧カム50が転がり滑り可能な状態で収納される。このような凹部23は、円周方向に等ピッチとなるよう軸中心から放射状に複数組設けられるが、この数は諸条件に応じて適宜選択すればよい。なお、図示の例では、円周方向に90度ピッチとした4組の凹部23が設けられ、各凹部23は、調圧カム50が互いに干渉しないよう軸中心から適当な距離を設けた位置にある。
また、内輪20は、入力軸部21がハウジング11に軸受12を介して回動可能に支持され、ハウジング11の外部に突出する入力軸部21には、図示しないトルク発生源が連結される。なお、図中の符号13はオイルシール、14は入力軸部21を軸方向に押圧する板ばね、24は内輪部22の外周面に固着された内側リング部材である。
この円錐ころ軸受においては、転動体Kと内側リング部材24及び転動体Kと外側リング部材32の接触面に薄い油膜が形成されてトラクションドライブによるトルク伝達が行われる。なお、転動体Kを保持する転動体保持部42については、上述した櫛状に限定されることはなく、たとえば梯子状とするなど種々の変形例が可能である。
また、外輪部33は、一端が開口する略リング状の部分であり、その内周面側には、上述した円錐ころ軸受を構成する外側リング部材32が固着されている。
従って、入力軸Siの回転数は、回転数の可変制御が可能なウォームギア55と連結されたトラクションドライブ機構TRを介して出力軸Soから出力する場合、ウォームギア55の回転数に応じて変化する所望の変速比を得ることができる。すなわち、入出力軸間の変速比は線形にならず、所定の範囲内で任意の変速比を選択して設定することが可能になる。
また、上述した予圧調整は、入力軸部21と内輪部22との間に円柱形状部材の調圧カム50を配設する構成により達成できるため、変速装置10が軸方向に延びて大型化することのないコンパクトな装置となる。
しかも、上述した構成の変速装置10は、必要となる軸受の数が比較的少なくてすむので、製造時の組立が容易である。また、同一条件で比較した場合、ウォームギア55の回転数が比較的低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができ、さらに、転動体Kの面圧を比較的低く抑えたり、調圧カム50を配設する入力軸Siの伝達トルクも比較的低く設定できるので、寿命や耐久性の面で有利になる。
車両用操舵装置STは、車両の走行方向を操作して曲がるための装置であり、ハンドル60を回転させるステアリング操作により操舵輪61,61の向きを変化させることができる。ハンドル60の操作は、上部操舵軸62の回転トルクとして変速装置10に入力され、この変速装置10で変速された出力のトルクが下部操舵軸63に連結されたラック&ピニオン装置64を動作させる。この結果、ラック&ピニオン装置64に連結された図示省略のリンク機構がラックと連動し、操舵輪61,61の向きを所望の方向へ変化させることができる。
このため、ステアリング操作を行うと、ハンドル60の操作により発生したトルクが上部操舵軸62から入力軸Siに伝達され、変速装置10内で所望の変速比に変換されたトルクが出力軸Soから下部操舵軸63に伝達されてラック&ピニオン装置64を動作させることができる。
また、たとえば縦列駐車等のように、低速走行時にハンドル60の操作量が大きくなる場合には、ウォームギア55の回転数を制御して変速比を増すと、少ないハンドル操作量で大きな操舵角を得ることができる。すなわち、入力軸Siの回転数が大きく増速されて出力軸Soから出力されるようにウォームギア55の回転数を調整すれば、小さなハンドル操作量(上部操舵軸62の回転数)が増速されて下部操舵軸63に出力されるので、ラック&ピニオン装置64のラック移動量を増して操舵輪61,61の向きを大きく変化させることができるため、車両用操舵装置STの操作性が向上する。
この変形例で説明する変速装置10Aにおいては、入力軸Siを設けた内輪20Aが一体構造とされ、出力軸Soを設けた保持器40Aを2分割構造として接合面間に調圧カム50を配設するとともに、外輪30Aに変速比可変機構のウォームギア55を連結した点が上述した実施形態と異なっている。
また、入力軸Siを設けた内輪20Aと外輪30Aとの間には、予圧(図中に矢印で示す)が作用するように転動体Kを介在させてトラクションによるトルク伝達を行い、内輪20Aと保持器40Aとの間には、スラスト軸受15を配設して相対的な回転を可能としている。さらに、変速比可変機構のウォームギア55は、外輪30Aの外周面に形成したギア部30aと噛合して連結されている。なお、図中の符号12は軸受、13はオイルシール、14は板ばね、16は円錐ころ軸受である。
しかも、上述した構成の変速装置10Aは、入出力軸の回転方向が同じになるという利点を有している。また、同一条件で比較した場合、特に転動体Kの面圧をかなり低く抑えることができるため、寿命や耐久性の面で有利になる。
この変形例で説明する変速装置10Bにおいては、入力軸Siを備えている保持器40Bに櫛状の転動体保持部42を設け、この転動体保持部42に配設された転動体Kを二分割構造とした内輪20Bと出力軸Soになる外輪30Bとの間に介在させ、内輪20Bの対向面間に予圧調整手段の調圧カム50を設けるとともに、変速比可変機構のウォームギア55を連結した構成とされる。
また、出力軸Soとなる外輪30Bの外周面にもギア部34が形成され、たとえばこのギア部34をラックギア70と噛合させて回転運動を直線運動に変換した出力を得るようにしてもよい。この場合、ギア部34を形成するのは、外輪30Bの側面でもよい。
なお、図中の符号12は軸受、13はオイルシール、15はスラスト軸受、16は円錐ころ軸受である。
この変形例で説明する変速装置10Cにおいては、入力軸Siを備えている保持器40Cに櫛状の転動体保持部42を設け、この転動体保持部42に配設された転動体Kを、出力軸Soを設けた内輪20Cと外輪30Cとの間に介在させ、内輪20Cに予圧調整手段として調圧カム50を設けるとともに、外輪30Cに変速比可変機構としてウォームギア55を連結した構成とされる。
このような構成の変速装置10Cでは、入力軸Siとなる保持器40Cのトルクは、転動体保持部42に配設された転動体Kを介して出力軸Soとなる内輪20Cの内輪部22Cに伝達される。このとき、内輪20Cにおいては、予調圧カム50が入力軸Siのトルクに応じて転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の外輪30Cに形成されたギア部30aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。
この変形例で説明する変速装置10Dにおいては、出力軸Soとなる保持器40Dに櫛状の転動体保持部42を設け、この転動体保持部42に配設された転動体Kを二分割構造とした内輪20Dと入力軸Siを設けた外輪30Dとの間に介在させ、内輪20Dの対向面間に予圧調整手段の調圧カム50を設けるとともに、変速比可変機構のウォームギア55を連結した構成とされる。
また、出力軸Soとなる保持器40Dの外周面にもギア部45が形成され、たとえばこのギア部45をラックギア70と噛合させて回転運動を直線運動に変換した出力を得るようにしてもよい。この場合のギア部45は、保持器40Dの側面に形成してもよい。
なお、図中の符号12は軸受、13はオイルシール、14は最小予圧を規定している板ばね、16は円錐ころ軸受である。
このとき、内輪20Dにおいては、調圧カム50が入力軸Siのトルクに応じて転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55は、トラクション入出力部材の内輪20Dを分割したギア形成部25のギア部25aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。
この変形例で説明する変速装置10Eにおいては、保持器40Eに櫛状の転動体保持部42を設け、この転動体保持部42に配設された転動体Kを出力軸Soを設けた二分割構造の内輪20Eと入力軸Siを設けた外輪30Eとの間に介在させ、内輪20Eの対向面間に予圧調整手段として調圧カム50を設けるとともに、保持器40Eに変速比可変機構としてウォームギア55を連結した構成とされる。
このように構成された変速装置10Eでは、入力軸Siとなる外輪30Dのトルクは、転動体保持部42に配設された転動体Kを介して出力軸Soとなる内輪20Eの内輪部22Eに伝達される。このとき、出力軸Soとなる内輪20Eにおいては、予圧カム50が入力軸Siのトルクに応じて転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の保持器40Eに形成したギア部に連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。
また、上述した構成の変速装置10Cは、同一条件で比較した場合、ウォームギア55の回転数が比較的低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができる。
続いて、本発明に係る変速装置の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施形態は、上述したトラクションドライブ変速の入出力を二組接続することにより、第1段階の変速とは逆の変速を第2段階で行う二段変速の構成としたものである。なお、上述した参考例及び実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示す実施形態の変速装置10Fは、入力軸Siと出力軸Soとの間に介在させた転動体Kのトラクションを利用し、入力軸Siの回転数を所望の変速比に変化させて出力軸Soから出力するとともに、入力軸Si及び出力軸Soを左右対称に連結して2段階変速を行うように構成されている。
第1段階変速部TR1は、第1保持器140の本体141に櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設した転動体Kを、入力軸Siを設けた第1内輪120と連結出力軸131を設けた第1外輪130との間に介在させた構成とされる。この場合においても、転動体保持部142は櫛状に限定されることはなく、梯子状など適宜選択することができる。
第2段階変速部TR2は、第2保持器240の本体241に櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設した転動体Kを、出力軸Soを設けた第2内輪220と連結入力軸231を設けた第2外輪230との間に介在させた構成とされる。この場合においても、転動体保持部242は櫛状に限定されることはなく、梯子状など適宜選択することができる。
なお、上述した転動体Kは、第1段階変速部TR1及び第2段階変速部TR2のいずれにおいても、自転軸線が入力軸Si及び出力軸Soの軸線と直交しないよう傾斜させた配置とされる。
また、第1保持器140は、本体141の外周面に形成されたギア部141aを備えており、このギア部141aが変速比可変機構として機能するウォームギア55と噛合して連結されている。すなわち、この構成は、上記の参考例で説明したトラクションドライブ機構を、入出力軸が左右対称となるように組み合わせたものである。なお、第2保持器240は、ハウジング11に固定されてその一部を形成する不動の部材であり、図中の符号12は軸受、13はオイルシール、14は板ばねである。
このとき、連結出力部131と連結入力部231との間を調圧カム50を介して連結する軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸131のトルクに応じて第1段階変速部及び第2段階変速部の転動体に作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには、板ばね14に規定される最小限の予圧に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の第1保持部140に形成されたギア部141aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を所望の値に可変とすることができる。
また、上述した変速装置10Fは、同一条件で比較した場合、特にウォームギア55の回転数が低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができる。さらに、使用する軸受の数が少ないので、組立が容易になるという利点を有している。
この変形例で説明する変速装置10Gにおいては、連結出力軸143を備えている第1保持器140Aに櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設された転動体Kを、入力軸Siを設けた第1内輪120Aと第1外輪130Aとの間に介在させた第1段階変速部TR11と、連結入力軸243を備えている第2保持器240Aに櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設された転動体Kを、出力軸Soを設けた第2内輪220Aと第2外輪(ハウジング11に固定されて一体)との間に介在させた第2段階変速部TR21とを備えている。そして、連結出力軸143と連結入力軸243との軸連結部に予圧調整手段として機能する調圧カム50を設けるとともに、第1外輪130Aに形成したギア部30aに変速比可変機構のウォームギア55を連結した構成とされる。すなわち、この構成は、第1の実施形態で説明した第1変形例のトラクションドライブ機構を、入出力軸が左右対称となるように組み合わせたものである。
このとき、連結出力軸143と連結入力軸243との間を調圧カム50を介して連結する軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸143のトルクに応じて第1段階変速部TR11及び第2段階変速部TR21の転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の第1外輪130Aに形成されたギア部30aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を所望の値に可変とすることができる。
また、上述した変速装置10Gは、同一条件で比較した場合、ウォームギア55の回転数が比較的低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができる。
この変形例で説明する変速装置10Hにおいては、入力軸Siを備えている第1保持器140Bに櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設された転動体Kを、連結出力軸126を設けた第1内輪120Bと第1外輪130Bとの間に介在させた第1段階変速部TR12と、出力軸Soを備えている第2保持器240Bに櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設された転動体Kを、連結入力軸226を設けた第2内輪220Bとハウジング11に固定されて一体の第2外輪との間に介在させた第2段階変速部TR22とを備えている。そして、連結出力軸126と連結入力軸226との軸連結部に予圧調整手段として機能する調圧カム50を設けるとともに、第1外輪130Bに形成したギア部30aに変速比可変機構として機能するウォームギア55を連結した構成とされる。すなわち、この構成は、第1の実施形態で説明した第3変形例のトラクションドライブ機構を、入出力軸が左右対称となるように組み合わせたものである。
この後、第2段階変速部TR22においては、予圧調整手段として機能する調圧カム50を介して連結入力軸226を備えた第2内輪220Bにトルクが伝達され、さらに、第2保持器240Bの転動体保持部242に配設された転動体Kを介して、出力軸Soとなる第2保持器240Bにトルクが伝達される。
このとき、連結出力部126と連結入力部226との間を調圧カム50を介して連結する軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸126のトルクに応じて第1段階変速部TR12及び第2段階変速部TR22の転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の第1外輪130Bに形成されたギア部30aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を所望の値に可変とすることができる。
また、上述した変速装置10Hは、比較的軸受の数が少ないため、組立が容易である。そして、同一条件で比較した場合、特に転動体Kの面圧を低く抑え、かつ、調圧カム50を配設する入力軸Siの伝達トルクも低く設定できるので、寿命や耐久性の面で極めて有利になる。
この変形例で説明する変速装置10Iにおいては、第1保持器140Cに櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設された転動体Kを、連結出力軸126を設けた第1内輪120Cと入力軸Siを設けた第1外輪130Cとの間に介在させた第1段階変速部TR13と、第2保持器240Cに櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設された転動体Kを、連結入力軸226を設けた第2内輪220Cと出力軸Soを設けた第2外輪230Cとの間に介在させた第2段階変速部TR23とを備えている。そして、連結出力軸126と連結入力軸226との軸連結部に予圧調整手段として機能する調圧カム50を設けるとともに、第1保持器140Cに形成したギア部41aに変速比可変機構として機能するウォームギア55を連結した構成とされる。すなわち、この構成は、第1の実施形態で説明した第5変形例のトラクションドライブ機構を、入出力軸が左右対称となるように組み合わせたものである。
このとき、連結出力軸126と連結入力軸226との間が調圧カム50を介して連結される軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸126のトルクに応じて第1段階変速部TR13及び第2段階変速部TR23の転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の第1保持器140Cに形成されたギア部41aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を所望の値に可変とすることができる。
また、上述した変速装置10Iは、同一条件で比較した場合、転動体Kの面圧を低く抑え、かつ、調圧カム50を配設する入力軸Siの伝達トルクも低く設定できるので、寿命や耐久性の面で有利になる。さらに、ウォームギア55の回転数が比較的低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることもできる。
この参考例で説明する変速装置10Jは、これまで説明したウォームギア55による変速比可変機構に代えて、中空モータMを駆動源とする遊星式減速機構80を採用した構成が異なっている。また、変速装置10Jは、入力軸Siを備えている第1保持器140Dに櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設された転動体Kを、連結出力軸126を設けた第1内輪120Dと第1外輪130Dとの間に介在させた第1段階変速部TR14と、出力軸Soを備えている第2保持器240Dに櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設された転動体Kを、連結入力軸226を設けた第2内輪220Dとハウジング11に固定されて一体の第2外輪との間に介在させた第2段階変速部TR24とを備えている。そして、連結出力軸126と連結入力軸226との軸連結部に予圧調整手段として機能する調圧カム50を設けるとともに、第1外輪130Dに変速比可変機構として機能する遊星式減速機構80を連結した構成とされる。すなわち、第4変形例の構成は、上述した第2変形例の変速装置10Hにおいて、変速可変機構のウォームギア55を遊星式減速機構80に変更したものである。なお、図中の符号Cは、クラッチ等を包含するロック機構部である。
第1保持器140Dに設けられた入力軸Siは、中空モータ軸81の内部を貫通して配設されている。この中空モータ軸81は、転動体保持部142側の端部外周面にギア部を形成した太陽ローラ82が設けられている。太陽ローラ82の外周には、ギア部と噛合する複数個の遊星ローラ83が周方向へ等ピッチで配設され、さらに、各遊星ローラ83の外周側には、第1外輪130Dとスプライン結合等により連結されたリングローラ84が配設されている。このリングローラ84は、内周面に形成されたギア部が遊星ローラ83と噛合している。
また、中空モータMを使用し、中空モータ軸81内を入出力軸が貫通する構成としたので、たとえばウォームギア55のように周方向へ突出する部材をなくすか、あるいは突出量を最小にすることができるので、変速装置10Jの外径寸法を小さくしてコンパクト化することができる。このように外形寸法の小さい変速装置10Jは、たとえば設置スペースの確保が困難な車両用操舵装置STの変速装置として好適である。
この後、第2段階変速部TR24においては、予圧調整手段として機能する調圧カム50を介して連結入力軸226を備えた第2内輪220Dにトルクが伝達され、さらに、第2保持器240Dの転動体保持部242に配設された転動体Kを介して、出力軸Soとなる第2保持器240Bにトルクが伝達される。
このとき、連結出力部126と連結入力部226との間を調圧カム50を介して連結する軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸126のトルクに応じて第1段階変速部TR14及び第2段階変速部TR24の転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構の遊星式減速機構80がトラクション入出力部材の第1外輪130Dに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を所望の値に可変とすることができる。
なお、上述した遊星式減速機構80は、図12に示した構成の変速装置10Jに限定されることはなく、上述した各実施形態及び変形例のウォームギア55に代えて採用することが可能である。
続いて、本発明に係る変速装置の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施形態は、上述したトラクションドライブ変速の入出力を左右対称に二組接続することにより、第1段階の変速とは逆の変速を同じ変速比で第2段階に行う二段変速の構成とした第1の実施形態とは異なり、逆の変速を異なる変速比で行う二段変速の構成としたものである。なお、上述した参考例及び実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13に示す実施形態の変速装置10Kは、入力軸Siと出力軸Soとの間に介在させた転動体Kのトラクションを利用し、入力軸Siの回転数を所望の変速比に変化させて出力軸Soから出力するとともに、入力軸Si及び出力軸Soを連結して2段階変速を行うように構成されている。すなわち、この変速装置10Kは、第1段階変速部TR15及び第2段階変速部TR25のトラクション入出力部材を連結して一体化するとともに、両変速部TR15,TR25の変速比に差を設けたことに特徴があり、他の構成については、上述した図11の変速装置10Jと実質的に同じである。
変速装置10Kは、入力軸Siを備えている第1保持器140Eに櫛状の転動体保持部142Aを設け、この転動体保持部142Aに配設された転動体Kを、連結出力軸126Aを設けた第1内輪120Eと外輪連結部材90との間に介在させた第1段階変速部TR15と、出力軸Soを備えている第2保持器240Eに櫛状の転動体保持部242Aを設け、この転動体保持部242Aに配設された転動体Kを、連結入力軸226Aを設けた第2内輪220Eと外輪連結部材90との間に介在させた第2段階変速部TR25とを備えている。そして、連結出力軸126Aと連結入力軸226Aとの軸連結部に予圧調整手段として機能する調圧カム50を設けるとともに、外輪連結部材90に変速比可変機構として機能する遊星式減速機構80を連結した構成とされる。
第1保持器140Eに設けられた入力軸Siは、中空モータ軸81の内部を貫通して配設されている。この中空モータ軸81は、転動体保持部142側の端部外周面にギア部を形成した太陽ローラ82が設けられている。太陽ローラ82の外周には、ギア部と噛合する複数個の遊星ローラ83が周方向へ等ピッチで配設され、さらに、各遊星ローラ83の外周側には、外輪連結部材90とスプライン結合等により連結されたリングローラ84が配設されている。このリングローラ84は、内周面に形成されたギア部が遊星ローラ83と噛合している。
また、中空モータMを使用し、中空モータ軸81内を入出力軸が貫通する構成としたので、たとえばウォームギア55のように周方向へ突出する部材をなくすか、あるいは突出量を最小にすることができるので、変速装置10Kの外径寸法を小さくしてコンパクト化することができる。このように外形寸法の小さい変速装置10Kは、たとえば設置スペースの確保が困難な車両用操舵装置STの変速装置として好適である。
なお、上述した構成の変速装置10Kは、外形寸法は大きくなるものの、変速比可変機構としてウォームギア55を使用してもよい。
特に、変速比可変機構として中空モータで駆動する遊星式減速機構を採用すれば、径方向の外径寸法を小さくして小型化することができる。
図14は、本発明に係るトラクションドライブ変速装置の第3の実施形態を示す断面図である。以下に説明する各実施形態は、上述した変速装置が、出力軸Soに回転力を付与して伝達トルクを増す伝達トルク補助機構を備えたものである。なお、上述した各実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この変速装置10Lは、上述した参考例(図1)で説明した変速装置10の出力軸部33に、軸受12の間に位置するギア部35を追加して設けたものである。このギア部35は、後述する伝達トルク補助機構と噛合する部分である。なお、ハウジング11の外部に突出する出力軸部33は、たとえば車両用操舵装置のラック&ピニオン装置のように、図示しない被駆動側の装置と連結されている。
すなわち、出力軸Soから出力される伝達トルクは、入力軸Siからトラクションドライブ機構TRを介して出力されるトルクに、ウォームギア55Aから所望の回転トルクを付与されて増大した大きな出力トルクとなる。
従って、入力軸Siの入力トルクが小さくても、諸条件に応じてウォームギア55Aを制御して所望の回転力を付与することにより、最終的な出力トルクを増して大きくする伝達トルク補助機能(パワーアシスト機能)を備えた変速装置10Lとなる。
また、たとえば縦列駐車等のように、低速走行時にハンドル60の操作量が大きくなる場合には、ウォームギア55の回転数を制御して変速比を増すと、少ないハンドル操作量で大きな操舵角を得ることができる。すなわち、入力軸Siの回転数が大きく増速されて出力軸Soから出力されるようにウォームギア55の回転数を調整すれば、小さなハンドル操作量(上部操舵軸62の回転数)が増速されて下部操舵軸63に出力されるので、ラック&ピニオン装置64のラック移動量を増して操舵輪61,61の向きを大きく変化させることができるため、車両用操舵装置STの操作性が向上する。
この変形例で説明する変速装置10Mにおいては、入力軸Siを設けた内輪20Aが一体構造とされ、出力軸Soを設けた保持器40Aを2分割構造として接合面間に調圧カム50を配設するとともに、外輪30Aに変速比可変機構のウォームギア55を連結し、保持器40Aの出力軸部分に伝達トルク補助機構のウォームギア55Aを連結した点が上述した実施形態と異なっている。
また、入力軸Siを設けた内輪20Aと外輪30Aとの間には、予圧(図中に矢印で示す)が作用するように転動体Kを介在させてトラクションによるトルク伝達を行い、内輪20Aと保持器40Aとの間には、スラスト軸受15を配設して相対的な回転を可能としている。さらに、変速比可変機構のウォームギア55は、外輪30Aの外周面に形成したギア部30aと噛合して連結され、伝達トルク補助機構のウォームギア55Aは、出力軸部44に取り付けたギア部35と噛合して連結されている。なお、図中の符号12は軸受、13はオイルシール、14は板ばね、16は円錐ころ軸受である。
しかも、上述した構成の変速装置10Mは、入出力軸の回転方向が同じになるという利点を有している。また、同一条件で比較した場合、特に転動体Kの面圧をかなり低く抑えることができるため、寿命や耐久性の面で有利になる。
この変形例で説明する変速装置10Nにおいては、入力軸Siを備えている保持器40Bに櫛状の転動体保持部42を設け、この転動体保持部42に配設された転動体Kを、出力軸Soを設けた内輪20Bと外輪30Bとの間に介在させ、内輪20Bに予圧調整手段として調圧カム50を設けるとともに、外輪30Bに変速比可変機構としてウォームギア55を連結し、内輪20Bの出力軸部分(後述する出力軸部26)に伝達トルク補助機構のウォームギア55Aを連結した構成とされる。なお、図中の符号12は軸受、13はオイルシール、14は板ばね、15はスラスト軸受、16は円錐ころ軸受である。
このような構成の変速装置10Nでは、入力軸Siとなる保持器40Bのトルクは、転動体保持部42に配設された転動体Kを介して出力軸Soとなる内輪20Bの内輪部22Bに伝達される。このとき、内輪20Bにおいては、調圧カム50が入力軸Siのトルクに応じて転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の外輪30Bに形成されたギア部30aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。
また、上述した構成の変速装置10Nは、入出力軸の回転方向が同じになるという利点を有するだけでなく、必要となる軸受の数が少なくてすむので、製造時の組立が容易である。特に、同一条件で比較した場合、ウォームギア55の回転数が低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができる。
この参考例で説明する変速装置10Pにおいては、保持器40Cに櫛状の転動体保持部42を設け、この転動体保持部42に配設された転動体Kを出力軸Soを設けた二分割構造の内輪20Cと入力軸Siを設けた外輪30Cとの間に介在させ、内輪20Cの対向面間に予圧調整手段として調圧カム50を設けるとともに、保持器40Cに変速比可変機構としてウォームギア55を連結し、内輪20Cの出力軸部分(後述する出力軸部26)に伝達トルク補助機構のウォームギア55Aを連結した構成とされる。なお、図中の符号12は軸受、13はオイルシール、14は板ばね、16は円錐ころ軸受である。
このように構成された変速装置10Pでは、入力軸Siとなる外輪30Cのトルクは、転動体保持部42に配設された転動体Kを介して出力軸Soとなる内輪20Cの内輪部22Cに伝達される。このとき、出力軸Soとなる内輪20Cにおいては、予圧カム50が入力軸Siのトルクに応じて転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときは予圧を最小限に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の保持器40Cに形成したギア部41aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を可変とすることができる。
また、上述した構成の変速装置10Pは、同一条件で比較した場合、ウォームギア55の回転数が比較的低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができる。
続いて、本発明に係る変速装置の第4の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施形態は、上述したトラクションドライブ変速の入出力を二組接続することにより、第1段階の変速とは逆の変速を第2段階で行う二段変速の構成としたものである。なお、上述した参考例及び実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図18に示す実施形態の変速装置10Qは、入力軸Siと出力軸Soとの間に介在させた転動体Kのトラクションを利用し、入力軸Siの回転数を所望の変速比に変化させて出力軸Soから出力するとともに、入力軸Si及び出力軸Soを左右対称に連結して2段階変速を行うように構成されている。
第1段階変速部TR1は、第1保持器140の本体141に櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設した転動体Kを、入力軸Siを設けた第1内輪120と連結出力軸131を設けた第1外輪130との間に介在させた構成とされる。この場合においても、転動体保持部142は櫛状に限定されることはなく、梯子状など適宜選択することができる。
第2段階変速部TR2は、第2保持器240の本体部分(ハウジング11の一部)に櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設した転動体Kを、出力軸Soを設けた第2内輪220と連結入力軸231を設けた第2外輪230との間に介在させた構成とされる。この場合においても、転動体保持部242は櫛状に限定されることはなく、梯子状など適宜選択することができる。
なお、上述した転動体Kは、第1段階変速部TR1及び第2段階変速部TR2のいずれにおいても、自転軸線が入力軸Si及び出力軸Soの軸線と直交しないよう傾斜させた配置とされる。
この数は諸条件に応じて適宜選択すればよい。
また、第1保持器140は、本体141の外周面に形成されたギア部141aを備えており、このギア部141aが変速比可変機構として機能するウォームギア55と噛合して連結されている。すなわち、この構成は、第1の実施形態で説明したトラクションドライブ機構を、入出力軸が左右対称となるように組み合わせたものである。
このとき、連結出力部131と連結入力部231との間を調圧カム50を介して連結する軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸131のトルクに応じて第1段階変速部及び第2段階変速部の転動体に作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには、板ばね14に規定される最小限の予圧に抑えることができる。また、変速比可変機構のウォームギア55がトラクション入出力部材の第1保持部140に形成されたギア部141aに連結されて差動の回転制御を行うので、入出力軸の変速比を所望の値に可変とすることができる。
また、このような構成の変速装置10Qは、第1段階変速部TR1で変速した後、第2段階変速部TR2で逆向きの変速を行うので、たとえば第1段階変速部TR1で増速した後に第2段階変速部TR2で減速することとなり、マイクロトラクションによる入出力関係は1:1となる。このため、この装置を車両用操舵装置STに組み込む場合には、現状のラック&ピニオン装置64をそのまま生かして使用することができる。
また、上述した変速装置10Qは、同一条件で比較した場合、特にウォームギア55の回転数が低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができる。さらに、使用する軸受の数が少ないので、組立が容易になるという利点を有している。
この変形例で説明する変速装置10Rにおいては、連結出力軸143を備えている第1保持器140Aに櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設された転動体Kを、入力軸Siを設けた第1内輪120Aと第1外輪130Aとの間に介在させた第1段階変速部TR11と、連結入力軸243を備えている第2保持器240Aに櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設された転動体Kを、出力軸Soを設けた第2内輪220Aと第2外輪(ハウジング11に固定されて一体)との間に介在させた第2段階変速部TR21とを備えている。
さらに、出力軸Soとなる第2内輪220Aには一体に回転するギア部35を設け、上述した伝達トルク補助機構として機能するウォームギア55Aがギア部35と噛合して連結されている。
このとき、連結出力軸143と連結入力軸243との間を調圧カム50を介して連結する軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸143のトルクに応じて第1段階変速部TR11及び第2段階変速部TR21の転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには予圧を最小限に抑えることができる。
さらに、伝達トルク補助機構のウォームギア55Aが出力軸Soと連結されて所望の回転力を付与するので、出力軸Soから出力される伝達トルクを増大させることができる。
また、上述した変速装置10Rは、同一条件で比較した場合、ウォームギア55の回転数が比較的低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることができる。
この変形例で説明する変速装置10Sにおいては、入力軸Siを備えている第1保持器140Bに櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設された転動体Kを、連結出力軸126を設けた第1内輪120Bと第1外輪130Bとの間に介在させた第1段階変速部TR12と、出力軸Soを備えている第2保持器240Bに櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設された転動体Kを、連結入力軸226を設けた第2内輪220Bとハウジング11に固定されて一体の第2外輪との間に介在させた第2段階変速部TR22とを備えている。
さらに、出力軸Soとなる第2保持器240Bには一体に回転するギア部35を設け、上述した伝達トルク補助機構として機能するウォームギア55Aがギア部35と噛合して連結されている。
この後、第2段階変速部TR22においては、予圧調整手段として機能する調圧カム50を介して連結入力軸226を備えた第2内輪220Bにトルクが伝達され、さらに、第2保持器240Bの転動体保持部242に配設された転動体Kを介して、出力軸Soとなる第2保持器240Bにトルクが伝達される。
このとき、連結出力部126と連結入力部226との間を調圧カム50を介して連結する軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸126のトルクに応じて第1段階変速部TR12及び第2段階変速部TR22の転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには予圧を最小限に抑えることができる。
さらに、伝達トルク補助機構のウォームギア55Aが出力軸Soと連結されて所望の回転力を付与するので、出力軸Soから出力される伝達トルクを増大させることができる。
また、上述した変速装置10Sは、比較的軸受の数が少ないため、組立が容易である。
そして、同一条件で比較した場合、特に転動体Kの面圧を低く抑え、かつ、調圧カム50を配設する入力軸Siの伝達トルクも低く設定できるので、寿命や耐久性の面で極めて有利になる。
この変形例で説明する変速装置10Tにおいては、第1保持器140Cに櫛状の転動体保持部142を設け、この転動体保持部142に配設された転動体Kを、連結出力軸126を設けた第1内輪120Cと入力軸Siを設けた第1外輪130Cとの間に介在させた第1段階変速部TR13と、第2保持器240Cに櫛状の転動体保持部242を設け、この転動体保持部242に配設された転動体Kを、連結入力軸226を設けた第2内輪220Cと出力軸Soを設けた第2外輪230Cとの間に介在させた第2段階変速部TR23とを備えている。
さらに、出力軸Soとなる第2外輪230Aには一体に回転するギア部35を設け、上述した伝達トルク補助機構として機能するウォームギア55Aがギア部35と噛合して連結されている。
このとき、連結出力軸126と連結入力軸226との間が調圧カム50を介して連結される軸連結部においては、調圧カム50が連結出力軸126のトルクに応じて第1段階変速部TR13及び第2段階変速部TR23の転動体Kに作用する予圧を調整するため、入力トルクがないときには予圧を最小限に抑えることができる。
さらに、伝達トルク補助機構のウォームギア55Aが出力軸Soと連結されて所望の回
転力を付与するので、出力軸Soから出力される伝達トルクを増大させることができる。
また、上述した変速装置10Gは、同一条件で比較した場合、転動体Kの面圧を低く抑え、かつ、調圧カム50を配設する入力軸Siの伝達トルクも低く設定できるので、寿命や耐久性の面で有利になる。さらに、ウォームギア55の回転数が比較的低い領域で運転できるため、運転騒音を低く抑えることもできる。
また、差動式の変速比可変機構を備えているので、入出力軸の変速比を調整して任意に設定することができ、しかも、伝達トルク補助機構により出力軸Soに回転力を付与することができるので、出力軸Soから出力する伝達トルクを増大させることもできる。
また、差動式の変速比可変機構を備えているので、入出力軸の変速比を調整して任意に設定することができ、しかも、伝達トルク補助機構により出力軸Soに回転力を付与することができるので、出力軸Soから出力する伝達トルクを増大させることもできる。この場合、第1段変速部及び第2段変速部による2段階変速を行うので、トラクションドライブによる入出力関係は、同回転方向に1:1となる。
い範囲内において適宜変更することができる。
Claims (8)
- 入力軸と出力軸との間に介在させた転動体のトラクションを利用し、前記入力軸の回転数を所望の変速比に変化させて前記出力軸から出力するとともに、前記入力軸側の第1段階変速部と前記出力軸側の第2段階変速部とを軸方向に左右対称に連結して2段階変速を行うトラクションドライブ変速装置であって、
前記転動体の自転軸線が前記入力軸及び前記出力軸の軸線と直交しないよう傾斜させた配置とされ、
前記第1段階変速部は、第1保持器に配設された前記転動体が前記入力軸を設けた第1内輪と連結出力軸を設けた第1外輪との間に介在し、
前記第2段階変速部は、第2保持器に配設された前記転動体が前記出力軸を設けた第2内輪と連結入力軸を設けた第2外輪との間に介在し、
前記連結出力軸と前記連結入力軸との軸連結部に、前記第1段階変速部及び前記第2段階変速部を連結する軸間のトルクに応じて前記転動体に付与する予圧を自動的に変化させる予圧調整手段を設けるとともに、前記第1保持器に回転数制御を行って前記変速比を変化させる変速比可変機構を連結し、前記第2保持器をハウジングに固定したことを特徴とするトラクションドライブ変速装置。 - 入力軸と出力軸との間に介在させた転動体のトラクションを利用し、前記入力軸の回転数を所望の変速比に変化させて前記出力軸から出力するとともに、前記入力軸側の第1段階変速部と前記出力軸側の第2段階変速部とを軸方向に左右対称に連結して2段階変速を行うトラクションドライブ変速装置であって、
前記転動体の自転軸線が前記入力軸及び前記出力軸の軸線と直交しないよう傾斜させた配置とされ、
前記第1段階変速部は、連結出力軸を備えている第1保持器に配設された前記転動体が前記入力軸を設けた第1内輪と第1外輪との間に介在し、
前記第2段階変速部は、連結入力軸を備えている第2保持器に配設された前記転動体が前記出力軸を設けた第2内輪と第2外輪との間に介在し、
前記連結出力軸と前記連結入力軸との軸連結部に、前記第1段階変速部及び前記第2段階変速部を連結する軸間のトルクに応じて前記転動体に付与する予圧を自動的に変化させる予圧調整手段を設けるとともに、前記第1外輪に回転数制御を行って前記変速比を変化させる変速比可変機構を連結し、前記第2外輪をハウジングに固定したことを特徴とするトラクションドライブ変速装置。 - 入力軸と出力軸との間に介在させた転動体のトラクションを利用し、前記入力軸の回転数を所望の変速比に変化させて前記出力軸から出力するとともに、前記入力軸側の第1段階変速部と前記出力軸側の第2段階変速部とを軸方向に左右対称に連結して2段階変速を行うトラクションドライブ変速装置であって、
前記転動体の自転軸線が前記入力軸及び前記出力軸の軸線と直交しないよう傾斜させた配置とされ、
前記第1段階変速部は、前記入力軸を備えている第1保持器に配設された前記転動体が連結出力軸を設けた第1内輪と第1外輪との間に介在し、
前記第2段階変速部は、前記出力軸を備えている第2保持器に配設された前記転動体が連結入力軸を設けた第2内輪と第2外輪との間に介在し、
前記連結出力軸と前記連結入力軸との軸連結部に、前記第1段階変速部及び前記第2段階変速部を連結する軸間のトルクに応じて前記転動体に付与する予圧を自動的に変化させる前記予圧調整手段を設けるとともに、前記第1外輪に回転数制御を行って前記変速比を変化させる前記変速比可変機構を連結し、前記第2外輪をハウジングに固定したことを特徴とするトラクションドライブ変速装置。 - 入力軸と出力軸との間に介在させた転動体のトラクションを利用し、前記入力軸の回転数を所望の変速比に変化させて前記出力軸から出力するとともに、前記入力軸側の第1段階変速部と前記出力軸側の第2段階変速部とを軸方向に左右対称に連結して2段階変速を行うトラクションドライブ変速装置であって、
前記転動体の自転軸線が前記入力軸及び前記出力軸の軸線と直交しないよう傾斜させた配置とされ、
前記第1段階変速部は、第1保持器に配設された前記転動体が連結出力軸を設けた第1内輪と前記入力軸を設けた第1外輪との間に介在し、
前記第2段階変速部は、第2保持器に配設された前記転動体が連結入力軸を設けた第2内輪と前記出力軸を設けた第2外輪との間に介在し、
前記連結出力軸と前記連結入力軸との軸連結部に、前記第1段階変速部及び前記第2段階変速部を連結する軸間のトルクに応じて前記転動体に付与する予圧を自動的に変化させる前記予圧調整手段を設けるとともに、前記第1保持器に回転数制御を行って前記変速比を変化させる前記変速比可変機構を連結し、前記第2保持器をハウジングに固定したことを特徴とするトラクションドライブ変速装置。 - 前記出力軸に回転力を付与して伝達トルクを増す伝達トルク補助機構を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のトラクションドライブ変速装置。
- 前記変速比可変機構が回転制御可能な駆動源を備えたウォームギアであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のトラクションドライブ変速装置。
- 前記伝達トルク補助機構が、駆動手段を備えたウォームギアであることを特徴とする請求項5または6に記載のトラクションドライブ変速装置。
- 運転者のステアリング操作が、請求項1から7のいずれか1項に記載のトラクションドライブ変速装置を介して車両の操舵輪に伝達されることを特徴とする車両用操舵装置。
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