JP2016124368A - 舵角比可変装置及びボールナット式ステアリングギヤユニット - Google Patents

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Daisaku Kawada
大作 川田
福田 利博
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利博 福田
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Abstract

【課題】回転駆動手段による回転要素の回転駆動が不能になった場合でも、駆動側回転軸と従動側回転軸との回転方向を互いに同じにできる構造を実現する。【解決手段】第一歯車22を、駆動側回転軸11aの先端部にこの駆動側回転軸11aと同心に固設する。第二歯車23を、その歯面を前記第一歯車22の歯面に対向させた状態で、この第一歯車22に対する相対回転を可能に支持する。この第一歯車22と前記第二歯車23とに噛合した第三歯車24、24を、キャリア25に回転可能に支持する。このキャリア25を従動側回転軸12aにトルクの伝達を可能に設ける。【選択図】図1

Description

この発明は、ステアリングホイールの操作量と操舵輪に付与される舵角の関係を調節可能にする為の舵角比可変装置、及び、この舵角比可変装置を組み込んだボールナット式ステアリングギヤユニットの改良に関する。
操舵輪(フォークリフト等の特殊車両を除き、通常は前輪)に舵角を付与する為のステアリング装置として、例えば図8に示す様な構造が、広く知られている。このステアリング装置は、車体1に支持された円筒状のステアリングコラム2の内径側にステアリングシャフト3を、回転可能に支持している。そして、このステアリングコラム2の後端開口よりも後方に突出した、前記ステアリングシャフト3の後端部分に、ステアリングホイール4を固定している。このステアリングホイール4を回転させると、この回転が、前記ステアリングシャフト3、自在継手5a、中間シャフト6、自在継手5bを介して、ステアリングギヤユニット7の入力軸8に伝達される。この入力軸8が回転すると、このステアリングギヤユニット7の両側に配置された1対のタイロッド9、9が押し引きされて左右1対の操舵輪に、前記ステアリングホイール4の操作量に応じた舵角を付与する。この様なステアリングギヤユニットとしては、ラックアンドピニオン式やボールナット式のものが知られている。
又、上述の様なステアリング装置に組み込まれ、車両の走行状態や運転状態等に応じて、ステアリングホイールの操舵量と操舵輪の舵角の変化量との関係を変化させる舵角比可変装置に就いても、特許文献1に記載される等により従来から知られており、且つ、一部で実施されている。図9は、この特許文献1に記載された、舵角比可変装置の従来構造の1例を示している。舵角比可変装置10は、ステアリングホイール4(図8参照)の回転に伴って回転する駆動側回転軸11と、この駆動側回転軸11と同心に設けられ、回転に伴ってステアリングギヤユニット7の入力軸8(図8参照)を回転させる従動側回転軸12と、変速機13と、図示しない舵角比調節用モータとを備えている。
このうちの変速機13は、差動式のもので、駆動側歯車14と、従動側歯車15と、キャリア16と、複数個の中間歯車17、17とを備える。このうちの駆動側歯車14は、前記駆動側回転軸11の端部にこの駆動側回転軸11と同心に支持固定されている。前記従動側歯車15は、前記従動側回転軸12の端部にこの従動側回転軸12と同心に支持固定されている。前記キャリア16は、前記駆動側歯車14と前記従動側歯車15との間に、これら駆動側歯車14と従動側歯車15と同心に、且つ、前記舵角比調節用モータにより回転駆動可能に支持されている。即ち、この舵角比調節用モータにより回転駆動されるウォーム18と、前記キャリア16の外周面に形成されたウォームホイール歯19とを噛合させている。前記各中間歯車17、17は、前記駆動側歯車14及び前記従動側歯車15に噛合した状態で、前記キャリア16に回転(自転及び公転)可能に支持されている。
前記ステアリングホイール4の操作に伴い前記駆動側回転軸11が回転すると、この駆動側回転軸11の回転は、前記各中間歯車17、17を介して前記従動側回転軸12に伝達される。そして、この従動側回転軸12の回転が、前記ステアリングギヤユニット7の入力軸8に伝達され、この入力軸8の回転に伴い1対のタイロッド9、9(図8参照)が押し引きされる事により、操舵輪に舵角が付与される。前記従来構造の場合、前記各中間歯車17、17を回転(自転及び公転)可能に支持した前記キャリア16を、前記舵角比調節用モータにより回転駆動可能としている。即ち、この電動モータによりこのキャリア16の回転速度(前記各中間歯車17、17の公転速度)を変化させる事で、前記駆動側回転軸11の回転量と前記従動側回転軸12の回転量との関係(伝達比)を変化させ、前記ステアリングホイール4の操作量と前記舵角の変化量との関係(このステアリングホイール4の操作量を同じとした場合のこの舵角の変化量、舵角比)を調節可能としている。
ところで、前記従来構造の舵角比可変装置10の場合、前記舵角比調節用モータに何らかの故障が発生する等して、この舵角比調節用モータの出力軸の回転(前記キャリア16の回転)が不能になった場合、前記駆動側回転軸11と前記従動側回転軸12との回転方向が、互いに逆になる。従って、何らの対策も施さない場合、前記ステアリングホイール4の操作方向と、前記舵角の向きとが互いに逆向きになってしまい、運転者に過度の負担を掛ける可能性がある。これに対し、前記従動側回転軸12と前記入力軸8との間に、回転方向を逆転させる為の機構を設ける事も考えられるが、部品数の増大や大型化を招く為、好ましくない。
特開2005−221053号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、回転駆動手段による回転要素の回転駆動が不能になった場合でも、駆動側回転軸と従動側回転軸との回転方向を互いに同じにできる、舵角比可変装置を実現すべく発明したものである。
本発明の舵角比可変装置及びボールナット式ステアリングギヤユニットのうちの請求項1に記載した舵角比可変装置は、駆動側回転軸と、従動側回転軸と、変速機と、回転駆動手段とを備える。
このうちの駆動側回転軸は、ステアリングホイールの回転に伴って回転する。
前記従動側回転軸は、この駆動側回転軸と同心に設けられ、回転に伴い、ラックアンドピニオン式或いはボールナット式のステアリングギヤユニットの入力軸を回転させる事により操舵輪に舵角を付与する。
前記変速機は、差動式のもので、前記駆動側回転軸と前記従動側回転軸との間に設けられ、これら駆動側回転軸と従動側回転軸とを互いにトルクの伝達を可能に接続する。
前記回転駆動手段は、前記変速機を構成する回転要素を回転駆動する為のもので、例えば電動モータ等により構成される。
そして、前記回転駆動手段により前記回転要素を回転駆動する事で、前記駆動側回転軸の回転量と前記従動側回転軸の回転量との関係(伝達比)を変化させる事により、前記ステアリングホイールの操舵量と前記舵角の変化量との関係(このステアリングホイールの操作量を同じとした場合のこの舵角の変化量、舵角比)を変化させる。
特に、請求項1に記載した本発明の舵角比可変装置に於いては、前記変速機が、第一歯車と、第二歯車と、キャリアと、複数個(例えば2〜4個)の第三歯車とを備える。
このうちの第一歯車は、前記駆動側回転軸と同心に、且つ、同期した回転を可能に設けられている。
前記第二歯車は、前記回転要素であり、前記第一歯車と同心に、且つ、この第一歯車に対する相対回転を可能に設けられている。
前記キャリアは、前記第一歯車及び前記第二歯車と同心に配置された状態で、前記従動側回転軸に対しトルクの伝達を可能に設けられている。
前記各第三歯車は、前記第一歯車と前記第二歯車とに噛合した状態で、前記キャリアに回転(自転及び公転)可能に支持されている。
そして、前記第二歯車が回転しない状態での、前記駆動側回転軸と前記被駆動側回転軸との回転方向を互いに同じとしている。
上述の様な本発明の舵角比可変装置を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記第一歯車、前記第二歯車及び前記各第三歯車を何れも、傘歯車とする。そして、これら第一歯車及び第二歯車を、軸方向に関して互いに離れる方向に向かう程歯先円直径が大きくなる状態で配置する。又、前記各第三歯車を、それぞれの中心軸が、前記第一歯車及び前記第二歯車の中心軸と直交する状態で支持する。
この場合に、具体的には、前記駆動側回転軸の中間部周囲に中空回転軸を、この駆動側回転軸と同心に、且つ、この駆動側回転軸に対する相対回転を可能に配置する。そして、前記中空回転軸の先端部に前記第二歯車を設ける。
又、上述の様な請求項2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、前記キャリアと前記各第三歯車との間に、これら各第三歯車を、このキャリアの径方向に関して内方に向け弾性的に付勢する付勢手段を設ける。
上述の様な本発明の舵角比可変装置を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、前記変速機を、第四歯車と、第五歯車と、複数個の第六歯車とを更に備えるものとする。
このうちの第四歯車を、前記従動側回転軸と同心に、且つ、同期した回転を可能に設け、前記第一歯車の歯部と仕様(ピッチ円直径及び歯数)が同じ歯部を有するものとする。
前記第五歯車を、前記第四歯車と同心に配置されて、使用時にも回転しない部分に支持し、前記第二歯車の歯部と仕様が同じ歯部を有するものとする。
前記各第六歯車を、前記キャリアに回転(自転及び公転)可能に支持して、前記第四歯車と前記第五歯車とに噛合した、前記各第三歯車の歯部と仕様が同じ歯部を有するものとする。
又、請求項2を引用した請求項4に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項5に記載した発明の様に、前記第一歯車と前記第四歯車との間に、これら第一歯車と第四歯車とを互いに離れる方向に弾性的に押圧する押圧手段を設ける。
又、請求項6に記載したボールナット式ステアリングギヤユニットは、ねじ軸と、ボールナットと、複数個のボールとを備える。
このうちのねじ軸は、外周面に断面形状が部分円弧形である内径側ボールねじ溝が螺旋状に形成されている。この様なねじ軸の両端部には、それぞれが左右の操舵輪に対して連結される、1対のタイロッドの基端部が、球面継手を介して結合される。
前記ボールナットは、内周面に断面形状が部分円弧形である外径側ボールねじ溝が螺旋状に形成され、ステアリングホイールの回転に伴って回転する。
前記各ボールは、前記内径側ボールねじ溝と前記外径側ボールねじ溝との間に形成された螺旋状空間内に転動可能に設けられる。
特に、請求項6に記載したボールナット式ステアリングギヤユニットに於いては、上述の様な本発明の舵角比可変装置と、入力歯車と、ナット側歯車と、電動アシスト装置とを更に備える。
このうちの入力歯車は、前記舵角比可変装置の従動側回転軸と同心に、且つ、同期した回転を可能に設けられる。
前記ナット側歯車は、前記ボールナットと同心に、且つ、同期した回転を可能に設けられ、前記入力歯車と噛合する。
前記電動アシスト装置は、前記ボールナットが回転する事に対する補助トルクを付与する為のもので、電動モータである補助力付与モータと、回転伝達機構とから構成される。
このうちの補助力付与モータは、その出力軸が、前記ねじ軸と平行になる様に配置される。
前記回転伝達機構は、この出力軸と前記ボールナットとをトルクの伝達を可能に接続するもので、例えば、この出力軸とこのボールナットの外周面との間に無端ベルトを掛け渡したり、この出力軸に固設された歯車とこのボールナットに固設された歯車とを、直接或いは他の歯車を介して噛合させる事により構成する事ができる。
上述の様に構成する本発明の舵角比可変装置の場合、ステアリングホイールの操作に伴い駆動側回転軸が回転すると、この駆動側回転軸の回転は、次の様な経路でキャリアに伝達される。
駆動側回転軸 → 第一歯車 → 各第三歯車の自転運動 → 第二歯車との噛合に基づく各第三歯車の公転運動 → キャリア
そして、このキャリアの回転を、直接、或いは、複数の歯車を介して(請求項4に記載した発明の場合)、従動側回転軸に伝達される。従って、回転駆動手段に何らかの故障が発生する等して、前記第二歯車の回転が不能になった場合にも、前記駆動側回転軸の回転方向と、前記各第三歯車の公転の回転方向(キャリアの回転方向)、延いては、前記従動側回転軸の回転方向とを、互いに一致させる事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。 図1の右方から見た状態を示す端面図。 本発明に係る舵角比可変装置の設置位置の3例を示す模式図。 本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。 図4のX−X断面図。 図4のY−Y断面図。 本発明の実施の形態の第3例を示す断面図。 従来から知られている自動車用操舵装置の1例を示す、部分切断側面図。 舵角比可変装置の従来構造の1例を示す断面図。
[実施の形態の第1例]
図1〜2は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の舵角比可変装置10aは、例えば、前述の図8に示した様なステアリング装置に組み込まれて、ステアリングホイール4の操舵量と、操舵輪41、41(図3参照)の舵角の変化量との関係(このステアリングホイール4の操作量を同じとした場合のこの舵角の変化量、舵角比)を変化させる為のものであり、駆動側回転軸11aと、従動側回転軸12aと、差動式の変速機13aと、回転駆動手段である舵角比調節用モータ(電動モータ)20とを備える。このうちの駆動側回転軸11aは、前記ステアリングホイール4の回転に伴って回転する。前記従動側回転軸12aは、この駆動側回転軸11aと同心に設けられ、その回転を、ラックアンドピニオン式或いはボールナット式の、ステアリングギヤユニット7を構成する入力軸8に伝達して1対のタイロッド9、9(図8参照)を押し引きする事により、操舵輪41、41(図3参照)に舵角を付与する。
前記変速機13aは、前記駆動側回転軸11aと前記従動側回転軸12aとの間に設けられ、これら駆動側回転軸11aと従動側回転軸12aとを互いに回転力の伝達を可能に接続するもので、ハウジング21と、何れも傘歯車である、第一歯車22、第二歯車23、及び、複数個(例えば2〜4個)の第三歯車24、24と、キャリア25とを備える。
このうちの第一歯車22は、歯先円直径がこの駆動側回転軸11aの先端側(図1の右側)に向かう程大きくなる様に、この駆動側回転軸11aの先端部にこの駆動側回転軸11aと同心に固設している。
前記第二歯車23は、歯先円直径がこの駆動側回転軸11aの先端側に向かう程小さくなる様に、この駆動側回転軸11aの中間寄り部分の周囲にこの駆動側回転軸11aと同心に、且つ、この駆動側回転軸11aに対する相対回転を可能に支持している。この為に、この駆動側回転軸11aの中間部周囲に中空回転軸26を、1対の転がり軸受27a、27bを介してこの駆動側回転軸11aに対する相対回転を可能に支持している。又、前記中空回転軸26の基端部(図1の左端部)外周面を、転がり軸受27cにより前記ハウジング21に対して回転可能に支持している。この様な中空回転軸26の先端部(図1の右端部)に、前記第二歯車23を設けている。又、この中空回転軸26の基端寄り部分にはウォームホイール28を支持固定している。そして、このウォームホイール28に、前記舵角比調節用モータ20により回転駆動されるウォーム29の中間部に設けられたウォーム歯30を噛合させている。この様な構造により、前記第二歯車23を前記舵角比調節用モータ20により回転駆動可能としている。
前記各第三歯車24、24は、前記駆動側回転軸11aの軸方向に関して、前記第一歯車22と前記第二歯車23との間部分の円周方向等間隔複数箇所に、これら第一歯車22及び第二歯車23と噛合した状態で設けられている。
前記キャリア25は、前記第一歯車22及び前記第二歯車23の周囲に、これら第一歯車22及び第二歯車23と同心に配置された状態で、前記従動側回転軸12aに対しトルクの伝達を可能に設けられている。即ち、前記キャリア25の基端部(図1の右端部)を、前記従動側回転軸12aの先端部(図1の左端部)に対し、連続部31を介して連続すると共に、前記キャリア25の先端部(図1の左端部)を、転がり軸受27d、27eにより前記ハウジング21及び前記中空回転軸26に対して回転可能に支持している。この様なキャリア25の円周方向複数箇所に、このキャリア25を径方向に貫通する円孔32、32を設けている。そして、これら各円孔32、32に、前記各第三歯車24、24を回転(自転及び公転)可能に支持している。具体的には、これら各第三歯車24、24の基端面(大径側面)に設けられた支持軸33、33の外周面と、前記各円孔32、32の内周面との間に、単列深溝型等の玉軸受34、34を設ける事により、前記各第三歯車24、24を、前記キャリア25に対して回転可能に支持している。尚、本例の場合、このキャリア25(及び前記連続部31)は、前記従動側回転軸12aと一体に造られている。
更に、本例の場合には、前記キャリア25と前記各第三歯車24、24との間に、これら各第三歯車24、24を、このキャリア25の径方向に関して内方に向け弾性的に付勢する為の付勢手段35、35を設けている。これら各付勢手段35、35はそれぞれ、覆い板36と、押圧板37と、付勢部材38とを備える。このうちの覆い板36は、鋼板等の十分な強度及び剛性を有する金属板を曲げ成形する事により平皿状に造られたもので、前記各円孔32、32の開口部(前記キャリア25の径方向に関する外側の開口部)を覆った状態で、外径寄り部分の複数箇所をボルト39、39により前記キャリア25に対し支持固定している。前記押圧板37は、鋼板等の十分な強度及び剛性を有する金属板に絞り加工等の塑性加工を施す事により、全体をシャーレ状に形成しており、その先端面を、前記玉軸受34を構成する外輪の外端面(前記キャリア25の径方向に関する外側の面)に突き当てている。前記付勢手段38は、前記覆い板36の底板部と前記押圧板37の底板部との間に、弾性的に圧縮された状態で挟持されている。尚、図示の例ではこの様な付勢手段38として、圧縮コイルばねを使用しているが、この圧縮コイルばねに代えて、板ばねや皿ばね、ゴムの如きエラストマー等を使用する事もできる。
上述の様な本例の舵角比可変装置10aの場合、前記ステアリングホイール4の操作に伴い前記駆動側回転軸11aが回転すると、この駆動側回転軸11aの回転は、次の様な経路で前記従動側回転軸12aに伝達される。
駆動側回転軸11a → 第一歯車22 → 第三歯車24、24の自転運動 → 第二歯車23との噛合に基づく第三歯車24、24の公転運動 → キャリア25 → 従動側回転軸12a
この様な本例の舵角比可変装置11aによれば、前記舵角比調節用モータ20により前記第二歯車23を回転駆動し、前記各第三歯車24、24の公転運動の回転速度を変化させる事により、前記駆動側回転軸11aの回転量と前記従動側回転軸12aの回転量との関係(伝達比)、延いては、前記ステアリングホイール4の操舵量と前記舵角の変化量との関係を変化させる事ができる。
尚、前記従動側回転軸12aの回転方向は、前記第二歯車23が、前記駆動側回転軸11aの回転方向と同じ方向に回転しているか、或いは、この駆動側回転軸11aの回転方向と逆方向に回転している場合でも、前記第二歯車23の回転速度がこの駆動側回転軸11aの回転速度以下である場合には、この駆動側回転軸11aの回転方向と同じになる。又、必要に応じて、前記第二歯車23をこの駆動側回転軸11aの回転方向と逆方向に、この駆動側回転軸11aの回転速度よりも速い速度で回転させれば、この駆動側回転軸11aの回転方向と前記従動側回転軸12aの回転方向とを互いに逆方向とする事もできる。
上述の様な本例の舵角比可変装置10aによれば、前記舵角比調節用モータ20に何らかの故障が発生する等して、前記第二歯車23の回転が不能になった場合でも、前記駆動側回転軸11aの回転方向と、前記各第三歯車24、24の公転運動の回転方向(キャリア25の回転方向)、延いては、前記従動側回転軸12aの回転方向とを、互いに一致させる事ができる。この為、前記ステアリングホイール4の操作方向と、前記舵角の方向とを一致させる事ができ、運転者によるこのステアリングホイール4の操作が過度に複雑になる事を防止できる。
又、本例の場合、前記キャリア25と前記各第三歯車24、24との間に前記各付勢手段35、35を設けて、これら各第三歯車24、24を径方向内方に向け弾性的に付勢している。この為、これら各第三歯車24、24と、前記第一歯車22及び前記第二歯車23との噛合部のバックラッシを抑えて、これら各噛合部での歯打ち音の発生を防止する事ができる。
更に本例の場合、前記変速機13aを、何れも傘歯車である、前記第一歯車22、前記第二歯車23及び前記各第三歯車24、24と、前記キャリア25とを組み合わせる事により構成している。従って、前記駆動側回転軸11aと前記従動側回転軸12aとをトルクの伝達を可能に接続する差動式の変速機を、例えば遊星歯車機構により構成した場合と比較して、前記舵角比可変装置10a(の外径寸法)を小型且つ簡易に構成する事ができ、この舵角比可変装置10aのレイアウト性を向上する事ができる。
上述の様な本例の舵角比可変装置10aは、例えば、図3の(A)に示す様に、ステアリングコラム2の後端部に設置する事ができる。この場合、具体的には、ステアリングシャフト3aを、後端部にステアリングホイール4が支持固定されたアッパシャフト40と、前記ステアリングコラム2の内径側に回転可能に支持されたインナシャフト(図示省略)とから構成する。そして、前記アッパシャフト40の前端部と前記駆動側回転軸11aの基端部とをトルクの伝達を可能に接続すると共に、前記従動側回転軸12aの基端部と前記インナシャフトの後端部とをトルクの伝達を可能に接続する。或いは、図3の(B)に示す様に、ステアリングコラム2の前端部に設置する事もできる。この場合には、ステアリングシャフト2の前端部を前記駆動側回転軸11aの基端部にトルクの伝達を可能に接続すると共に、前記従動側回転軸12aの基端部を、自在継手5aを介して中間シャフト6の後端部にトルクの伝達を可能に接続する。或いは、図3の(C)に示す様に、ステアリングギヤユニット7の入力部に設置する事もできる。この場合には、中間シャフト6の前端部を、自在継手5bを介して前記駆動側回転軸11aの基端部にトルクの伝達を可能に接続すると共に、前記従動側回転軸12aの基端部を前記ステアリングギヤユニット7の入力軸8(図8参照)にトルクの伝達を可能に接続する。
[実施の形態の第2例]
図4〜6は、請求項1、2、4、5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の舵角比可変装置10bを構成する差動式の変速機13bは、駆動側回転軸11aと従動側回転軸12bとの間に設けられており、キャリア25aと、何れも傘歯車である、第一歯車22、第二歯車23、複数個の第三歯車24、24、第四歯車42、第五歯車43、及び、複数個の第六歯車44、44とを備える。このうちのキャリア25aは、前記駆動側回転軸11aの先半部(図4の右半部)及び前記従動側回転軸12bの先半部(図4の左半部)の周囲に、これら駆動側回転軸11a及び従動側回転軸12bと同心に、且つ、これら駆動側回転軸11a及び従動側回転軸12bに対する相対回転を可能に支持されている。この様なキャリア25aの片端寄り部分(図4の左端寄り部分)の円周方向複数箇所に、径方向から見た形状が、軸方向(図4の左右方向)に伸長した長円形(小判形)で、前記キャリア25aを径方向に貫通する長孔45a、45aを設けている。そして、これら各長孔45a、45aに、前記各第三歯車24、24の基端面に設けられた支持軸33、33を、玉軸受34、34を介して回転(自転及び公転)可能に支持している。この状態で、前記各長孔45a、45aの内周面と前記各玉軸受34、34の外周面との間には、前記キャリア25aの軸方向に関する隙間が存在している(図5参照)。即ち、前記各第三歯車24、24は、前記キャリア25aの軸方向(前記駆動側回転軸11aの軸方向)に関して僅かに変位可能に支持されている。又、本例の場合、前記各長孔45a、45aの内周面に形成された係止溝46a、46aに止め輪47a、47aを係止し、これら各止め輪47a、47aの内側面(前記キャリア25aの径方向に関する内側面)を前記各玉軸受34、34の外輪の外端面に突き当てている。これにより、これら各玉軸受34、34が、前記キャリア25aの径方向に関して外方に変位する事を阻止している。
前記第四歯車42は、歯先円直径が前記従動側回転軸12bの先端側(図4の左側)に向かう程大きくなる様に、この従動側回転軸12bの先端部にこの従動側回転軸12bと同心に固設している。この様な第四歯車42の歯部は、前記第一歯車22の歯部と同じ仕様(ピッチ円直径及び歯数)を有している。前記第五歯車43は、歯先円直径が前記従動側回転軸12bの先端側に向かう程小さくなる様に、この従動側回転軸12bの中間寄り部分の周囲に、ハウジング21aに対する回転を阻止された状態で支持されている。即ち、前記従動側回転軸12bの中間部周囲に中空支持軸48を設け、この中空支持軸48をボルト49、49により前記ハウジング21aに対し支持固定している。そして、この中空支持軸48の先端部(図4の左端部)に、前記第五歯車43を設けている。この様な第五歯車43の歯部は、前記第二歯車23の歯部と同じ仕様を有している。又、前記キャリア25aの他端寄り部分(図4の右端寄り部分)の円周方向複数箇所に、径方向から見た形状が、軸方向に伸長した長円形で、前記キャリア25aを径方向に貫通する長孔45b、45bを設けている。そして、これら各長孔45b、45bに、前記第四歯車42と前記第五歯車43とに噛合した前記各第六歯車44、44を、回転(自転及び公転)可能に支持している。即ち、これら各第六歯車44、44の基端面に設けた支持軸50、50の外周面と、前記各長孔45b、45bの内周面との間に、単列深溝型等の玉軸受34a、34aを設けている。この状態で、これら各長孔45b、45bの内周面とこれら各玉軸受34a、34aの外周面との間には、前記キャリア25aの軸方向に関する隙間が存在している(図5参照)。即ち、前記各第六歯車44、44は、前記キャリア25aの軸方向(前記従動側回転軸12bの軸方向)に関して僅かに変位可能に支持されている。この様な第六歯車44、44は、前記各第三歯車24、24と同じ仕様を有している(同じ構造のものを使用している)。又、前記各長孔45b、45bの内周面に形成した係止溝46b、46bに係止した止め輪47b、47bの内側面を、前記各玉軸受34a、34aを構成する外輪の外端面に突き当てる事で、これら各玉軸受34a、34aが、前記キャリア25aの径方向に関して外方に変位する事を阻止している。
更に本例の場合、前記第一歯車22と前記第四歯車42との間に、これら第一歯車22と第四歯車42とを互いに離れる方向に押圧する押圧手段51を設けている。この押圧手段51は、鋼球52と、押圧部材53とを備える。このうちの鋼球52を、前記第四歯車42の大径側面(前記従動側回転軸12bの先端面)に形成した保持凹部54に保持した状態で、この鋼球52の片側面(図4の左側面)を前記第一歯車22の大径側面(前記駆動側回転軸11aの先端面)に突き当てている。又、前記保持凹部54の底面に、有底で円形の凹孔55を形成し、この凹孔55の底面と前記鋼球52の他側面(図4の右側面)との間で、前記押圧部材53を、弾性的に圧縮した状態で挟持している。尚、図示の例では、この様な押圧部材53として、圧縮コイルばねを使用しているが、この圧縮コイルばねに代えて、板ばねや皿ばね、ゴムの如きエラストマー等を使用する事もできる。
上述の様な本例の舵角比可変装置10bの場合、ステアリングホイール4(図8参照)の操作に伴い前記駆動側回転軸11aが回転すると、この駆動側回転軸11aの回転は、次の様な経路で前記従動側回転軸12bに伝達される。
駆動側回転軸11a → 第一歯車22 → 第三歯車24、24の自転運動 → 第二歯車23との噛合に基づく第三歯車24、24の公転運動 → キャリア25a → 第六歯車44、44の公転運動 → 第五歯車43との噛合に基づく第六歯車44、44の自転運動 → 第四歯車42 → 従動側回転軸12b
本例の舵角比可変装置10bは、前記第一歯車22の歯部と前記第四歯車42の歯部との仕様、前記第二歯車23の歯部と前記第五歯車43の歯部との仕様、及び、前記各第三歯車24、24と前記各第六歯車44、44との仕様を、それぞれ互いに同じとしている。従って、舵角比調節用モータ20に何らかの故障が発生する等して、前記第二歯車23の回転が不能になった場合でも、前記駆動側回転軸11aと前記従動側回転軸12bとの回転方向を互いに一致させられると共に、これら駆動側回転軸11aと従動側回転軸12bとの回転量を互いに等しくする事ができる。この結果、前記舵角比調節用モータ20の故障時にも、運転者による前記ステアリングホイール4の操作量が徒に増大するのを防止できる。
又、本例の場合、前記第一歯車22と前記第四歯車42との間に前記押圧手段51を設けて、これら第一歯車22と第四歯車42とを互いに離れる方向に弾性的に押圧している。換言すれば、前記押圧手段51により、前記第一歯車22を前記第二歯車23に向けて弾性的に押圧すると共に、前記第四歯車42を前記第五歯車43に向けて弾性的に押圧している。これにより、前記各第三歯車24、24と、前記第一歯車22及び前記第二歯車23との噛合部、並びに、前記各第六歯車44、44と、前記第四歯車42及び前記第五歯車43との噛合部のバックラッシを解消して、これら各噛合部での歯打ち音の発生を抑える事ができる。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第3例]
図7は、請求項1〜3、6に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例は、ステアリングギヤユニット7aに、前述した実施の形態の第1例に係る舵角比可変装置10aと、運転者がステアリングホイール4(図8参照)を操作する為に要する力の低減を図る為の電動アシスト装置56とを組み込んだ例である。本例のステアリングギヤユニット7aは、前記ステアリングホイール4から入力された回転運動を舵角付与の為の直線運動に変換する為の機構として、ボールねじ機構57を使用する。このボールねじ機構57は、ねじ軸58と、ボールナット59と、複数個のボール60、60と、循環チューブ(図示省略)とを備える。このうちのねじ軸58は、外周面に断面形状が部分円弧形である内径側ボールねじ溝61を、螺旋状に形成している。この様なねじ軸58は、ギヤハウジング62に対し軸方向の変位のみ可能に支持している。この為に、このギヤハウジング62の内周面の両端部に支持した1対の滑り軸受63、63を、前記ねじ軸58の両端寄り部分の外周面に摺接させると共に、このねじ軸58と前記ギヤハウジング62との間に、このねじ軸58の軸方向変位を許容しつつ、このギヤハウジング62に対する相対回転を阻止する為の回り止め機構64を設けている。本例の場合、この回り止め機構64を、前記ギヤハウジング62に設けられたガイド軸部65の先端部に支持された転がり軸受66を、前記ねじ軸58の外周面に形成されたガイド溝67に係合する事により構成している。
前記ボールナット59は、内周面に断面形状が部分円弧形である外径側ボールねじ溝68を螺旋状に形成しており、内径側に前記ねじ軸58を挿通している。この様なボールナット59は、前記ギヤハウジング62に対し1対の転がり軸受69、69を介して回転のみ可能に(軸方向変位を阻止した状態で)支持している。そして、前記内径側ボールねじ溝61と前記外径側ボールねじ溝68との間に形成された螺旋状空間内に、前記各ボール60、60を転動可能に設けている。前記循環チューブは、前記ボールナット59を前記ねじ軸58に対して回転させる事に伴い前記螺旋状空間内を移動する前記各ボール60、60を循環させる為のものであり、前記ボールナット59の内部又は外面に設けている。この様な構成により、前記ボールねじ機構57は、このボールナット59の回転に伴って前記ねじ軸58を軸方向に変位させる様にしている。
又、本例の場合、前記舵角比可変装置10aを、この舵角比可変装置10aを構成する駆動側回転軸11a及び従動側回転軸12aの中心軸を、前記ねじ軸58の中心軸に直交させた状態で、前記ギヤハウジング62に対し支持固定している。そして、前記従動側回転軸12bの基端部(図7の上端部)に固設した入力歯車70と、前記ボールナット59の片端部(図7の右端部)外周面に一体に形成したナット側歯車71とを噛合させている。この為に、本例の場合には、前記入力歯車70とこのナット側歯車71とを、何れも傘歯車としている。この様な本例のボールナット式のステアリングギヤユニット7aの場合、前記ステアリングホイール4の回転に伴い前記駆動側回転軸11aが回転すると、この回転は、変速機13aにより所望の変速比で変速されて前記従動側回転軸12aに伝達される。そして、この従動側回転軸12aの回転が、前記入力歯車70と前記ナット側歯車71との噛合部を介して前記ボールナット59に伝達され、このボールナット59が回転する事で、前記ねじ軸58が軸方向に変位し、このねじ軸58の両端部に連結した1対のタイロッド9、9(図8参照)が押し引きされて、操舵輪に舵角が付与される。
更に本例の場合、前記電動アシスト装置56を構成する、電動モータである補助力付与用モータ72を、その出力軸73が、前記ねじ軸58と平行になる様に、前記ギヤハウジング62に対し支持固定している。そして、前記補助力付与モータ72の出力軸73と、前記ボールナット59の他端部(図7の左端部)との間に、無端ベルト74を掛け渡す事で、前記補助力付与用モータ72の補助動力を前記ボールナット59に付与可能としている。
上述の様な本例のステアリングギヤユニット7aによれば、舵角を調節する為の舵角比可変装置10aと、前記ステアリングホイール4を操作する力の低減を図る為の電動アシスト装置56とを、コンパクトに組み付ける事ができる。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様である。
本発明を実施する場合に、差動式の変速機を、遊星歯車機構により構成する事もできる。この場合、この遊星歯車機構を構成する太陽歯車とリング歯車とのうちの一方の歯車を第一歯車とし、他方の歯車を第二歯車とする。又、これら太陽歯車とリング歯車とに噛合した遊星歯車を、第三歯車とする。
1 車体
2 ステアリングコラム
3、3a ステアリングシャフト
4 ステアリングホイール
5a、5b 自在継手
6 中間シャフト
7、7a ステアリングギヤユニット
8 入力軸
9 タイロッド
10、10a、10b 舵角比可変装置
11、11a 駆動側回転軸
12、12a、12b 従動側回転軸
13、13a、13b 変速機
14 駆動側歯車
15 従動側歯車
16 キャリア
17 中間歯車
18 ウォーム
19 ウォームホイール歯
20 舵角比調節用モータ
21 ハウジング
22、22a 第一歯車
23、23a 第二歯車
24、24a 第三歯車
25、25a キャリア
26 中空回転軸
27a〜27e 転がり軸受
28 ウォームホイール
29 ウォーム
30 ウォーム歯
31 連続部
32 円孔
33 支持軸
34、34a 玉軸受
35 付勢手段
36 覆い板
37 押圧板
38 コイルばね
39 ボルト
40 アッパシャフト
41 操舵輪
42 第四歯車
43 第五歯車
44 第六歯車
45a、45b 透孔
46a、46b 係止溝
47a、47b 止め輪
48 中空支持軸
49 ボルト
50 支持軸
51 押圧手段
52 鋼球
53 圧縮コイルばね
54 保持凹部
55 凹孔
56 電動アシスト装置
57 ボールねじ機構
58 ねじ軸
59 ボールナット
60 ボール
61 内径側ボールねじ軸
62 ギヤハウジング
63 滑り軸受
64 回り止め機構
65 ガイド軸部
66 転がり軸受
67 ガイド溝
68 外径側ねじ溝
69 転がり軸受
70 駆動側歯車
71 従動側歯車
72 補助力付与用モータ
73 出力軸
74 無端ベルト

Claims (6)

  1. ステアリングホイールの回転に伴って回転する駆動側回転軸と、
    この駆動側回転軸と同心に設けられ、回転に伴って操舵輪に舵角を付与する従動側回転軸と、
    前記駆動側回転軸と前記従動側回転軸との間に設けられ、これら駆動側回転軸と従動側回転軸とを互いにトルクの伝達を可能に接続する変速機と、
    この変速機を構成する回転要素を回転駆動する為の回転駆動手段とを備え、
    この回転駆動手段によりこの回転要素を回転駆動する事で、前記駆動側回転軸の回転量と前記従動側回転軸の回転量との関係を変化させる事により、前記ステアリングホイールの操舵量と前記舵角の変化量との関係を変化させる
    舵角比可変装置に於いて、
    前記変速機が、
    前記駆動側回転軸と同心に、且つ、同期した回転を可能に設けられた第一歯車と、
    前記回転要素であり、この第一歯車と同心に、且つ、この第一歯車に対する相対回転を可能に配置された第二歯車と、
    これら第一歯車及び第二歯車と同心に配置された状態で、前記従動側回転軸に対しトルクの伝達を可能に設けられたキャリアと、
    前記第一歯車と前記第二歯車とに噛合した状態で、前記キャリアに回転可能に支持された複数の第三歯車と
    を備え、
    前記第二歯車が回転しない状態での、前記駆動側回転軸と前記被駆動側回転軸との回転方向を互いに同じとしている事を特徴とする舵角比可変装置。
  2. 前記第一歯車、前記第二歯車及び前記各第三歯車が何れも、傘歯車であり、
    これら第一歯車と第二歯車とが、軸方向に関して互いに離れる方向に向かう程、それぞれの歯先円直径が大きくなる状態で配置されており、前記各第三歯車が、それぞれの中心軸が、前記第一歯車及び前記第二歯車の中心軸に直交する状態で支持されている、請求項1に記載した舵角比可変装置。
  3. 前記キャリアと前記各第三歯車との間に、これら各第三歯車を、このキャリアの径方向に関して内方に向け弾性的に付勢する付勢手段が設けられている、請求項2に記載した舵角比可変装置。
  4. 前記変速機が、
    前記従動側回転軸と同心に、且つ、同期した回転を可能に設けられた、前記第一歯車の歯部と仕様が同じ歯部を有する第四歯車と、
    この第四歯車と同心に配置されて、使用時にも回転しない部分に支持された、前記第二歯車の歯部と仕様が同じ歯部を有する第五歯車と、
    前記キャリアに回転可能に支持されて、前記第四歯車と前記第五歯車とに噛合した、前記各第三歯車の歯部と仕様が同じ歯部を有する複数の第六歯車と
    を更に備える、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した舵角比可変装置。
  5. 前記第一歯車と前記第四歯車との間に、これら第一歯車と第四歯車とを互いに離れる方向に弾性的に押圧する押圧手段が設けられている、請求項2を引用した請求項4に記載した舵角比可変装置。
  6. 外周面に断面形状が部分円弧形である内径側ボールねじ溝が螺旋状に形成されたねじ軸と、
    内周面に断面形状が部分円弧形である外径側ボールねじ溝が螺旋状に形成され、ステアリングホイールの回転に伴って回転するボールナットと、
    前記内径側ボールねじ溝と前記外径側ボールねじ溝との間に形成された螺旋状空間内に転動可能に設けられた複数個のボールと
    を備えるボールナット式ステアリングギヤユニットであって、
    請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した舵角比可変装置と、
    この舵角比可変装置の従動側回転軸と同心に、且つ、同期した回転を可能に設けられた入力歯車と、
    前記ボールナットの一部に設けられ、前記入力歯車と噛合したナット側歯車と、
    その出力軸が、前記ねじ軸と平行になる様に配置された補助力付与モータと、この出力軸と前記ボールナットとをトルクの伝達を可能に接続する回転伝達機構とから成る電動アシスト装置と
    を更に備える事を特徴とするボールナット式ステアリングギヤユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019045299A1 (ko) * 2017-08-31 2019-03-07 조광호 동력 전달 장치
CN110107671A (zh) * 2019-06-03 2019-08-09 梁芳文 一种自助增强动力和强度的盆角齿结构

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