JPH06313468A - 変速機 - Google Patents

変速機

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JPH06313468A
JPH06313468A JP5131409A JP13140993A JPH06313468A JP H06313468 A JPH06313468 A JP H06313468A JP 5131409 A JP5131409 A JP 5131409A JP 13140993 A JP13140993 A JP 13140993A JP H06313468 A JPH06313468 A JP H06313468A
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JP
Japan
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gear
output
planetary gear
input
input shaft
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JP5131409A
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English (en)
Inventor
Masaaki Yamashita
正明 山下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取扱い及び製作が容易で、広範囲の変速域で
高効率な変速機を提供する。 【構成】 回転自在な入力軸1と、入力軸1と同心で回
転自在な出力軸2と、入力軸1の先端側に付設されて自
転・公転可能な入力遊星歯車6と、出力軸2の基端側に
付設されて自転・公転可能な出力遊星歯車11と、出力軸
2の基端側に付設されて自転・公転可能であると共に出
力遊星歯車11と噛合する中間遊星歯車12と、入力軸1と
同心で回転自在であると共に出力遊星歯車11と入力遊星
歯車6に夫々噛合する太陽歯車13と、入力軸1と同心で
回転自在な中空状回転体15と、回転体15の内周面に設け
られると共に入力遊星歯車6と中間遊星歯車12に夫々噛
合する内接歯車18と、内接歯車18の回転速度を変化させ
る変速手段25と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械、産業機械、建設機械、農業機
械、車両機械等に用いられる変速機としては、従来、イ
ンバーターやサーボモーター等の電気制御による変速機
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記変速機で
は、低速域においては、低トルクで出力不足であり、効
率が悪いという問題がある。
【0004】また、電力を使用しない自動車等に用いら
れる変速機では、制御に難があり、構造が複雑化する問
題がある。
【0005】そこで本発明は、構造が簡単で、かつ、取
扱い及び製作が容易で、広範囲の変速域で高効率な変速
機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の変速機は、回転自在な入力軸と、該入力
軸と同心で回転自在な出力軸と、上記入力軸の先端側に
付設されて自転可能かつ該入力軸の回転軸心廻りに公転
可能な入力遊星歯車と、上記出力軸の基端側に付設され
て自転可能かつ上記回転軸心廻りに公転可能な出力遊星
歯車と、上記出力軸の基端側に付設されて自転可能かつ
上記回転軸心廻りに公転可能であると共に該出力遊星歯
車と噛合する中間遊星歯車と、上記入力軸と同心で回転
自在であると共に上記出力遊星歯車と上記入力遊星歯車
に夫々噛合する太陽歯車と、上記入力軸と同心で回転自
在な中空状回転体と、該回転体の内周面に設けられると
共に上記入力遊星歯車と上記中間遊星歯車に夫々噛合す
る内接歯車と、該内接歯車又は上記太陽歯車の回転速度
を変化させる変速手段と、を備える。
【0007】請求項2の変速機は、回転自在な入力軸
と、該入力軸と同心で回転自在な出力軸と、上記入力軸
の先端側に付設されて自転可能かつ該入力軸の回転軸心
廻りに公転可能な入力遊星歯車と、上記入力軸の先端側
に付設されて自転可能かつ上記回転軸心廻りに公転可能
であると共に該入力遊星歯車と噛合する中間遊星歯車
と、上記出力軸の基端側に付設されて自転可能かつ上記
回転軸心廻りに公転可能な出力遊星歯車と、上記入力軸
と同心で回転自在であると共に上記出力遊星歯車と上記
入力遊星歯車に夫々噛合する太陽歯車と、上記入力軸と
同心で回転自在な中空状回転体と、該回転体の内周面に
設けられると共に上記出力遊星歯車と上記中間遊星歯車
に夫々噛合する内接歯車と、上記太陽歯車の回転速度を
変化させる変速手段と、を備える。
【0008】請求項3の変速機は、回転自在な入力軸
と、該入力軸と同心で回転自在な出力軸と、上記入力軸
の先端側に付設されて自転可能かつ該入力軸の回転軸心
廻りに公転可能な入力遊星歯車と、上記入力軸の先端側
に付設されて自転可能かつ上記回転軸心廻りに公転可能
であると共に該入力遊星歯車と噛合する中間遊星歯車
と、上記出力軸の基端側に付設されて自転可能かつ上記
回転軸心廻りに公転可能な出力外接歯車と、該出力外接
歯車の基端側に付設されて該出力外接歯車と一体に回転
する出力内接歯車と、上記入力軸と同心で回転自在であ
ると共に上記出力内接歯車と上記入力遊星歯車に夫々噛
合する太陽歯車と、上記入力軸と同心で回転自在な中空
状回転体と、該回転体の内周面に並設されると共に上記
出力外接歯車と上記中間遊星歯車に夫々噛合する第1内
接歯車及び第2内接歯車と、該第1内接歯車及び第2内
接歯車の回転速度を変化させる変速手段と、を備える。
【0009】
【作用】請求項1の変速機では、原動機等により入力軸
が回転している状態で、変速手段にて、内接歯車又は太
陽歯車と、入力軸を同一の回転方向及び回転速度にすれ
ば、歯車全部がロック状態となって、入力遊星歯車、出
力遊星歯車及び中間遊星歯車が自転せずに公転し、出力
軸は入力軸と同一回転数となる。
【0010】また、変速手段にて、内接歯車と太陽歯車
を同一周速度にすれば、出力遊星歯車と中間遊星歯車が
自転して公転が停止し、出力軸の回転は停止する。
【0011】請求項2の変速機では、原動機等により入
力軸が回転している状態で、変速手段にて、太陽歯車と
入力軸を同一の回転方向及び回転速度にすれば、歯車全
部がロック状態となって、入力遊星歯車、中間遊星歯車
及び出力遊星歯車が自転せずに公転し、出力軸は入力軸
と同一回転数となる。
【0012】また、変速手段にて、内接歯車と太陽歯車
を同一周速度にすれば、出力遊星歯車が自転して公転が
停止し、出力軸の回転は停止する。
【0013】請求項3の変速機では、原動機等により入
力軸が回転している状態で、変速手段にて、入力軸と第
1内接歯車及び第2内接歯車を、同一の回転方向及び回
転速度にすれば、全歯車がロック状態となって、中間遊
星歯車、入力遊星歯車、出力内接歯車及び出力外接歯車
が自転せずに公転し、出力軸は入力軸と同一回転数とな
る。
【0014】また、変速手段にて、太陽歯車と第1内接
歯車及び第2内接歯車を同一周速度にすれば、出力内接
歯車及び出力外接歯車が自転して公転が停止し、出力軸
の回転は停止する。
【0015】
【実施例】以下実施例を示す図面に基づいて本発明を詳
説する。
【0016】図1は、本発明に係る変速機の一実施例を
示し、1は入力軸で、入力軸1は出力軸2と共に、回転
軸心Aを中心として回転自在となるように、軸受3…等
を介してケーシング等に枢支される。
【0017】入力軸1は、図示省略の原動機にて回転駆
動され、出力軸2は、変速駆動される機械等に接続され
る。
【0018】この入力軸1の先端部には、保持部4が外
径方向に突設され、該保持部4の先端側の端面から、軸
心方向の一対の入力枢軸5,5が突設される。
【0019】入力枢軸5には、入力遊星歯車6が回転自
在に枢着され、入力遊星歯車6は、回転軸心Aと平行な
軸心Bを中心に自転可能、かつ回転軸心A廻りに公転可
能となっている。
【0020】また、出力軸2の基端部には、保持部7が
外径方向に突設され、図1と図2に示すように、該保持
部7の基端側の端面から、軸心方向の一対の出力枢軸
8,9と、ウエイトバランス10とが、夫々突設される。
【0021】一方の出力枢軸8には、出力遊星歯車11が
回転自在に枢着され、この出力遊星歯車11は、回転軸心
Aと平行な軸心Cを中心に自転可能、かつ回転軸心A廻
りに公転可能となっている。
【0022】他方の出力枢軸9には、出力遊星歯車11と
噛合する中間遊星歯車12が、回転自在に枢着され、この
中間遊星歯車12は、回転軸心Aと平行な軸心Dを中心に
自転可能、かつ回転軸心A廻りに公転可能となってい
る。
【0023】出力遊星歯車11は、回転方向を変える遊び
歯車として機能するように、軸心Cの回転軸心Aからの
距離(半径)が、軸心Dよりも短く設定される。
【0024】次に、入力軸1の先端部と出力軸2の基端
部には、太陽歯車13が、その突軸部14a,14bを介して
枢支されて、入力軸1と同心で回転自在となっている。
この太陽歯車13は、出力遊星歯車11と入力遊星歯車6,
6に夫々噛合する。
【0025】また、中空状の回転体15が、各歯車6,
6,11,12,13等を包囲状として、出力軸2の基端部と
入力軸1の円柱状部19に、相対回転自在に外嵌される。
【0026】回転体15は、先端円環部16と基端円筒部17
を有し、先端円環部16の内周面には、内接歯車18が設け
られる。この内接歯車18は、入力遊星歯車6と中間遊星
歯車12に夫々噛合すると共に、入力軸1と同心で回転自
在となっている。
【0027】この内接歯車18の歯数を、例えば60枚とす
れば、太陽歯車13の歯数は20枚に設定する。
【0028】また、基端円筒部17の先端部は、軸受20等
を介してケーシング等に枢支され、基端円筒部17の基端
部には、プーリー21が、滑りキー22を介して外嵌状に取
付けられる。
【0029】プーリー21は、一対のプーリー半体23a,
23bからなり、一方のプーリー半体23aは基端円筒部17
に固定される。
【0030】他方のプーリー半体23bは、基端円筒部17
に対して、一体回転可能かつ回転軸心A方向にスライド
自在となっており、図示省略のバネ等によりプーリー半
体23aに接近する方向に弾発付勢される。
【0031】プーリー21と、図示省略の電動機等の回転
軸に取付けられたプーリーには、Vベルト24が巻き掛け
られ、該回転軸の回転により回転体15が回転する。
【0032】また、プーリー半体23aに対してプーリー
半体23bを接近・離間させることにより、Vベルト24を
径方向にスライドさせ、プーリー21(即ち内接歯車18)
の回転速度を変化させることができる。
【0033】このプーリー21,Vベルト24及び電動機等
により変速手段25が構成される。なお、これ以外に、変
速手段25を、摩擦車や油圧等を用いて構成するも自由で
ある(図示省略)。
【0034】しかして、上述の如く構成された変速機に
於て、入力軸1と回転体15(内接歯車18)を、同一の方
向及び回転速度で回転させれば、内接歯車18、入力遊星
歯車6,6、太陽歯車13、出力遊星歯車11及び中間遊星
歯車12がロック状態となって、入力遊星歯車6,6、出
力遊星歯車11及び中間遊星歯車12が自転を停止し、回転
軸心A廻りに一体に公転する。従って、出力軸2は入力
軸1と同一回転数となる。
【0035】この状態から、内接歯車18の回転を変速手
段25にて遅らせていくと、入力遊星歯車6,6が自転し
て、太陽歯車13の回転が速くなり、さらに、出力遊星歯
車11及び中間遊星歯車12が自転して公転が遅くなり、出
力軸2は入力軸1よりも遅い回転数となる。
【0036】そして、太陽歯車13と内接歯車18の周速度
が同一となれば、出力遊星歯車11及び中間遊星歯車12が
公転を停止し、出力軸2の回転は停止する(以下これを
ゼロ回転という)。
【0037】このようにして、変速手段25にて内接歯車
18の回転速度を変化させるだけで、全域定出力で出力軸
2の無段変速が行える。
【0038】また、出力軸2のゼロ回転は、内接歯車18
の回転を停止させることなく中間の回転数で得られ、か
つ、入力軸1を回転させる原動機の回転数に関係なく得
られて、原動機の回転力により保障される。
【0039】しかも、出力軸2がゼロ回転にある状態で
は、入力遊星歯車6,6の自転速度は遅いので、擦音を
抑えることができ、効率が向上する。
【0040】さらに、図例のように、相反する方向に働
く歯車を並べて噛合させた場合、この歯面に於て互いの
力を相殺でき、歯車に反力は働かず閉ループとなり、噛
合した歯車を軽く回すことができる。
【0041】なお、図1の変速機では、変速手段25を省
略して、内接歯車18に対する入力遊星歯車6の噛合部分
の歯数を僅かに少なくすることにより、自動化が可能で
ある。
【0042】図3は、図1の変形例を示しており、この
場合、入力軸1の円柱状部19に軸心孔26を形成し、太陽
歯車13の一方の突軸部14bを延伸させて、軸心孔26に相
対回転自在に挿通する。
【0043】そして、入力軸1を回転させた状態に於
て、前実施例の変速手段25と同様の変速手段(図示省
略)にて、太陽歯車13の回転速度を変化させれば、上述
と同様に出力軸2を無段階で変速させることができる。
【0044】また、図4は、図3の実施例における入力
軸1側と出力軸2側の遊星歯車を互いに入れ替えて構成
した場合を示している。
【0045】即ち、入力軸1側における保持部4の先端
側の端面から、軸心方向の一対の入力枢軸55,56と、ウ
エイトバランス57とを、夫々突設し、一方の入力枢軸55
には、入力遊星歯車52を回転自在に枢着し、回転軸心A
と平行な軸心Jを中心に自転可能、かつ回転軸心A廻り
に公転可能に構成する。
【0046】さらに、他方の入力枢軸56には、入力遊星
歯車52と噛合する中間遊星歯車53を、回転自在に枢着
し、回転軸心Aと平行な軸心Iを中心に自転可能、かつ
回転軸心A廻りに公転可能に構成する。
【0047】また、出力軸2側における保持部7の基端
側の端面から、軸心方向の一対の出力枢軸58,58を突設
し、この出力枢軸58に、出力遊星歯車54を回転自在に枢
着し、回転軸心Aと平行な軸心Kを中心に自転可能、か
つ回転軸心A廻りに公転可能に構成する。
【0048】そして、太陽歯車13を、出力遊星歯車54,
54と入力遊星歯車52に夫々噛合させると共に、内接歯車
18に、出力遊星歯車54,54と中間遊星歯車53を夫々噛合
させる。その他の構成は、図3の実施例と同様であるの
で説明を省略する。
【0049】この図4の変速機では、入力軸1を回転さ
せた状態に於て、図1の実施例の変速手段25と同様の変
速手段(図示省略)にて、太陽歯車13と入力軸1を、同
一の方向及び回転速度で回転させれば、太陽歯車13、入
力遊星歯車52、中間遊星歯車53、内接歯車18及び出力遊
星歯車54,54がロック状態となって、入力遊星歯車52、
中間遊星歯車53及び出力遊星歯車54,54が自転を停止
し、回転軸心A廻りに一体に公転する。従って、出力軸
2は入力軸1と同一回転数となる。
【0050】この状態から、上記変速手段にて、太陽歯
車13と内接歯車18を同一周速度にすれば、出力遊星歯車
54,54が公転を停止し、出力軸2の回転は停止する。従
って、変速手段にて太陽歯車13の回転速度を変化させる
だけで、全域定出力で出力軸2の無段変速が行える。
【0051】次に、図5と図6に示す別の実施例を説明
する。
【0052】この場合も、入力軸27は、出力軸28と共
に、回転軸心Eを中心として回転自在となるように、軸
受39…等を介してケーシング等に枢支される。
【0053】入力軸27の先端側には、先端方向突出状の
中央枢軸29と外径方向突出状の保持部30が付設され、該
保持部30の先端側の端面から、軸心方向の一対の入力枢
軸31,32と、ウエイトバランス33とが、夫々突設され
る。
【0054】中央枢軸29には、太陽歯車34が枢着され、
入力軸1と同心で回転自在となっている。
【0055】さらに、一方の入力枢軸31には、太陽歯車
34と噛合する入力遊星歯車35が、回転自在に枢着され、
この入力遊星歯車35は、回転軸心Eと平行な軸心Fを中
心に自転可能、かつ回転軸心E廻りに公転可能となって
いる。
【0056】他方の入力枢軸32には、入力遊星歯車35と
噛合する中間遊星歯車36が、回転自在に枢着され、この
中間遊星歯車36は、回転軸心Eと平行な軸心Gを中心に
自転可能、かつ回転軸心E廻りに公転可能となってい
る。
【0057】次に、出力軸28の基端部には、保持部37が
外径方向に突設され、該保持部37の基端側の端面から、
軸心方向の出力枢軸38と、ウエイトバランス40とが、夫
々突設される。
【0058】この出力枢軸38には、先端側の出力外接歯
車41と基端側の出力内接歯車42からなる複合歯車体43
が、回転自在に枢着され、出力内接歯車42は、太陽歯車
34と噛合する。
【0059】出力外接歯車41と出力内接歯車42は一体に
形成され、出力外接歯車41と出力内接歯車42は、回転軸
心Eと平行な軸心Hを中心に自転可能、かつ回転軸心E
廻りに公転可能となっている。この出力外接歯車41と出
力内接歯車42は、同一の歯数に設定される。
【0060】また、中空状の回転体44が、各歯車34,3
5,36,41,42等を包囲状として、出力軸28の基端部と
入力軸27の円柱状部45に、相対回転自在に外嵌される。
【0061】回転体44の先端円環部51の内周面には、先
端側の第1内接歯車46と基端側の第2内接歯車47が並設
される。
【0062】この第1内接歯車46と第2内接歯車47は、
出力外接歯車41と中間遊星歯車36に夫々噛合すると共
に、入力軸27と同心で回転自在となっている。
【0063】回転体44の基端円筒部48の先端部は、軸受
49等を介してケーシング等に枢支され、基端円筒部48の
基端部には変速手段50が設けられる。この変速手段50
は、図1の実施例の変速手段25と同様であるので説明は
省略する。
【0064】しかして、図5の変速機に於て、入力軸27
と回転体44(第1内接歯車46及び第2内接歯車47)を、
同一の方向及び回転速度で回転させれば、第2内接歯車
47、中間遊星歯車36、入力遊星歯車35、太陽歯車34、出
力内接歯車42、出力外接歯車41及び第1内接歯車46がロ
ック状態となって、中間遊星歯車36、入力遊星歯車35、
出力内接歯車42及び出力外接歯車41が自転を停止して、
回転軸心E廻りに一体に公転し、出力軸28は入力軸27と
同一回転数となる。
【0065】この状態から、第1内接歯車46及び第2内
接歯車47の回転を変速手段50にて遅らせていくと、中間
遊星歯車36と入力遊星歯車35が自転して、太陽歯車34の
回転が速くなり、さらに、出力内接歯車42及び出力外接
歯車41が自転して公転が遅くなり、太陽歯車34と第1内
接歯車46及び第2内接歯車47の周速度が同一となれば、
出力内接歯車42及び出力外接歯車41が公転を停止し、出
力軸28の回転は停止する。
【0066】この実施例では、(図1の実施例と比べ
て)第1内接歯車46及び第2内接歯車47の回転を僅かに
変化させるだけで、出力軸28の回転を停止させることが
できる。また、出力内接歯車42及び出力外接歯車41を大
きくとってあるので、重荷重に耐えることができる。
【0067】なお、本発明は上述の実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
る。例えば、図1の実施例に於て、ウエイトバランス10
に代えて該ウエイトバランス10の部位に、出力遊星歯車
11及び中間遊星歯車12と同一構成の歯車を設けるも好ま
しく、ウエイトバランス10によるバランシングが不要と
なる利点がある。
【0068】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載するような著大な効果を奏する。
【0069】本発明は、歯車等の簡単な形状・構造の部
品により構成されているので、取扱い及び製作が容易で
あり、特に自動車等に用いられる変速機として好適であ
る。
【0070】請求項1の変速機では、変速手段25にて内
接歯車18又は太陽歯車13の回転速度を変化させるだけ
で、出力軸2を無段階かつ全域定出力で、所望回転数に
変速することができ、高効率である。
【0071】請求項2の変速機では、変速手段にて太陽
歯車13の回転速度を変化させるだけで、出力軸2を無段
階かつ全域定出力で、所望回転数に変速することがで
き、高効率である。
【0072】請求項3の変速機では、変速手段50にて第
1内接歯車46及び第2内接歯車47の回転速度を変化させ
るだけで、出力軸28を無段階かつ全域定出力で、所望回
転数に変速することができ、高効率である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面側面図である。
【図2】歯車の位置関係を示す簡略正面図である。
【図3】変形例を示す断面側面図である。
【図4】他の実施例を示す断面側面図である。
【図5】別の実施例を示す断面側面図である。
【図6】歯車の位置関係を示す簡略正面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 6 入力遊星歯車 11 出力遊星歯車 12 中間遊星歯車 13 太陽歯車 15 回転体 18 内接歯車 25 変速手段 27 入力軸 28 出力軸 34 太陽歯車 35 入力遊星歯車 36 中間遊星歯車 41 出力外接歯車 42 出力内接歯車 44 回転体 46 第1内接歯車 47 第2内接歯車 50 変速手段 52 入力遊星歯車 53 中間遊星歯車 54 出力遊星歯車 A 回転軸心 E 回転軸心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在な入力軸1と、該入力軸1と同
    心で回転自在な出力軸2と、上記入力軸1の先端側に付
    設されて自転可能かつ該入力軸1の回転軸心A廻りに公
    転可能な入力遊星歯車6と、上記出力軸2の基端側に付
    設されて自転可能かつ上記回転軸心A廻りに公転可能な
    出力遊星歯車11と、上記出力軸2の基端側に付設されて
    自転可能かつ上記回転軸心A廻りに公転可能であると共
    に該出力遊星歯車11と噛合する中間遊星歯車12と、上記
    入力軸1と同心で回転自在であると共に上記出力遊星歯
    車11と上記入力遊星歯車6に夫々噛合する太陽歯車13
    と、上記入力軸1と同心で回転自在な中空状回転体15
    と、該回転体15の内周面に設けられると共に上記入力遊
    星歯車6と上記中間遊星歯車12に夫々噛合する内接歯車
    18と、該内接歯車18又は上記太陽歯車13の回転速度を変
    化させる変速手段25と、を備えたことを特徴とする変速
    機。
  2. 【請求項2】 回転自在な入力軸1と、該入力軸1と同
    心で回転自在な出力軸2と、上記入力軸1の先端側に付
    設されて自転可能かつ該入力軸1の回転軸心A廻りに公
    転可能な入力遊星歯車52と、上記入力軸1の先端側に付
    設されて自転可能かつ上記回転軸心A廻りに公転可能で
    あると共に該入力遊星歯車52と噛合する中間遊星歯車53
    と、上記出力軸2の基端側に付設されて自転可能かつ上
    記回転軸心A廻りに公転可能な出力遊星歯車54と、上記
    入力軸1と同心で回転自在であると共に上記出力遊星歯
    車54と上記入力遊星歯車52に夫々噛合する太陽歯車13
    と、上記入力軸1と同心で回転自在な中空状回転体15
    と、該回転体15の内周面に設けられると共に上記出力遊
    星歯車54と上記中間遊星歯車53に夫々噛合する内接歯車
    18と、上記太陽歯車13の回転速度を変化させる変速手段
    と、を備えたことを特徴とする変速機。
  3. 【請求項3】 回転自在な入力軸27と、該入力軸27と同
    心で回転自在な出力軸28と、上記入力軸27の先端側に付
    設されて自転可能かつ該入力軸27の回転軸心E廻りに公
    転可能な入力遊星歯車35と、上記入力軸27の先端側に付
    設されて自転可能かつ上記回転軸心E廻りに公転可能で
    あると共に該入力遊星歯車35と噛合する中間遊星歯車36
    と、上記出力軸28の基端側に付設されて自転可能かつ上
    記回転軸心E廻りに公転可能な出力外接歯車41と、該出
    力外接歯車41の基端側に付設されて該出力外接歯車41と
    一体に回転する出力内接歯車42と、上記入力軸27と同心
    で回転自在であると共に上記出力内接歯車42と上記入力
    遊星歯車35に夫々噛合する太陽歯車34と、上記入力軸27
    と同心で回転自在な中空状回転体44と、該回転体44の内
    周面に並設されると共に上記出力外接歯車41と上記中間
    遊星歯車36に夫々噛合する第1内接歯車46及び第2内接
    歯車47と、該第1内接歯車46及び第2内接歯車47の回転
    速度を変化させる変速手段50と、を備えたことを特徴と
    する変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006090796A1 (ja) * 2005-02-24 2008-07-24 三菱重工業株式会社 トルク伝達構造、トラクションドライブ変速装置及び車両用操舵装置

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