JPH01105057A - 摩擦式無段変速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、入力軸と一体的に回転するテーパコーンの公
転力を自転力に変換して外部に取り出せるようにすると
ともに、公転数に対する自転数の比を変更することによ
って、取り出す動力の変速を可能にした摩擦式無段変速
装置に関する。

〔従来の技術〕

かかる摩擦式無段変速装置としては、例えば入力軸と一
体回転するキャリアの外周にテーパコーンを自転自在に
支持させ、これらテーパコーンに固定リングを摩擦抵抗
を付与する接触状態でシフト自在に外嵌するとともに、
前記入力軸と同軸芯上に出力用回転体を配置してテーパ
コーンの基端側に連動させ、以て、固定リングのシフト
掻作に伴ってテーパコーンの自転速度が変化し、出力用
回転体からの出力が変速されるようにしたものが考えら
れていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記の構造の摩擦式無段変速装置は、同
一方向に向けられた円錐形のテーパコーンを入力軸の軸
芯周りで大きく公転させるものであるから、公転用のス
ペースを十分に確保しておかなければならず、装置全体
が大型化・重量化する難点があった。− 本発明は、このような実情に着目して創亨されたもので
、その目的は、合理的な改造をすることによって装置全
体の小型化と軽量化を図ることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は入力軸と出力用回転体とを同一軸芯
上に、且つ、距離を隔てた状態で配備し、入力軸の終端
に固定された入力側キャリヤと、出力用回転体の始端側
に回動自在に配設された出力側キャリヤとに亘って第１
・第２テーパコーンを互いに逆向きに、且つ対向面が互
いに平行となる近接状態で軸架し、これら第１・第２テ
ーパコーンの外周にリングを摩擦抵抗を付与する接触状
態でシフト自在に外嵌するとともに、大径側が入力軸に
向いている第１テーパコーンの自転軸と固定の太陽ギヤ
とをギヤ連動連結し、第２テーパコーンの自転軸と前記
出力用回転体とをギヤ連動連結しである点にあり、その
作用・効果は次の通りである。

〔作　用〕

入力軸の回動に連動して入力側キャリヤが回動すると、
入力軸キャリヤと出力側キャリヤとに亘って軸架され・
た第１・第２テーパコーンが入力軸の軸芯周りで、公転
すると同時に、自転軸に太陽ギヤがギヤ連動連結されて
いる第１テーパコーンが自転を開始する。第１テーパコ
ーンが自転すると２つのテーパコーンに外嵌されたリン
グが摩擦抵抗を受けて回動し、第２テーパコーンが自転
を始めるとともに、この第２テーパコーンの自転力が自
転軸にギヤ連動連結された出力用回転体から出力される
。

また、出力の変速は、リングをシフトして第１テーパコ
ーンと第２テーパコーンの自転数の比を変更することに
よって行う、即ち、リングを入力軸側ヘシフトすると、
第１テーパコーンの径は大きくなると同時に第２テーパ
コーンの径は小さくなって出力が増速する。逆に、リン
グを出力用回転体側ヘシフトすると、第１テーパコーン
の径は小さくなると同時に第２テーパコーンの径は大き
くなって出力は減速する。

更に、入力軸と出力用回転体とを同一軸芯上に、且つ、
距離を隔てた状態で配備し、両者の間に第１・第２テー
パコーンを互いに逆向きに、且つ、対向面が互いに平行
となる接近状態で配置したことで、一方のテーパコーン
の小径部分に形成される遊休空間に他方のテーパコーン
の大径部分を入り込ませることが可能になる。

（発明の効果〕 その結果、テーパコーンに外嵌されたリングをシフトす
ることによって出力を変速するという従来と同様の機能
を持ちながらも、内部空間を有効に活用し、摩擦式無段
変速装置全体の小型化と軽量化が達成された。

〔実施例〕

以下、本発明を適用した無段変速装置の実施例を図面に
基づいて説明する。

入力軸（１）と第１出力軸（２）とを同一の軸芯（Ｐ）
上に、且つ、距離（Ｉりを隔てた状態でミッションケー
ス（Ｍ）に支持させ、前記入力軸（１）の終端に固定さ
れた入力側キャリヤ（３）と前起第１出力軸（２）の始
端に固定さ、れた出力側キャリヤ（４）とに亘って第１
・第２テーパコーン（５）　、　（６）を互いに逆向き
に、且つ、対向面が互いに平行となる接近状態で軸架す
るとともに、これら第１・第２テーパコーン（５）　、
　（６）の外周にリング（７）を摩擦抵抗を付与する接
近状態でシフト自在に外嵌しである。

そして、大径側が入力軸（１）へ向いている第１テーパ
コーン（５）の自転軸（８）の始端部に第１遊星ギヤ（
９）を設け、この第１遊星ギヤ（９）を、入力軸（１）
の外周に配置され、且つ、ミッションケース（肋の内壁
に固定された太陽ギヤ（１０）に咬合させである。また
、第２テーパコーン（６）の自転軸（１１）の終端部に
第２遊星ギヤ（１２）を設け、この第２遊星ギヤ（１２
）を第１出力軸（２）に遊嵌された出力用回転体（１３
）に咬合させ、更に、この出力回転体（１３）を、第１
出力軸（２）と平行に配備された第２出力軸（１４）の
出力ギヤ（１５）に咬合させである。

前記第１テーパコーン（５）の大径側には、第１・第２
テーパコーン（５）　、　（６）の外周をリング（７）
に強く接触させて摩擦抵抗を付与するための自動調圧装
置（Ａ）を設けである。略述すると、自転軸（８）に外
嵌固定された押え部材（１６）と自転軸（８）に遊嵌さ
れた第１テーパコーン（５）との間にボール（１７）を
トルク伝達可能に内装し、前記自転軸（８）の回動に伴
ってボール（１７）が押え部材（１６）上を僅かに転勤
し、第１テーパコーン（５）を小径側ざ移動させるよう
にしてあ志、尚、図中（１８）は予備圧を付与するため
のスプリングである。

従って、入力軸（１）の回動に伴って入力側キャリヤ（
３）が回動すると、出力側キャリヤ（４）と第１出力軸
（２）がそれと同時に前記軸芯（Ｐ）周りで回動すると
ともに、第１・第２テーパコーン（５）　、　（６）が
公転し、太陽ギヤ（ｌＯ）に咬合する第１遊星ギヤ（９
）が第１テーパコーン（５）を自転させる。第１テ＝パ
コーン（５）の自転力は、前記リング（７）を介して第
２テーパコーン（６）へ伝達され、第２テーパコーン（
６）を自転させる。そして、第２テーパコーン（６）の
自転軸（１１）から第２遊星ギヤ（１２）を介して出力
用回転体（１３）へ伝達され、更に出力ギヤ（１５）を
介して第２出力軸（１４）へ伝達される。

前記軸芯（Ｐ）と平行になるようミッションケース（Ｍ
）にシフト軸（１９）を支持させ、このシフト軸（１９
）にフォーク部材（２０）をシフト可能に外嵌し、その
先端部をり′ング（７）に係合させである。そして、フ
ォーク部材（２０）の嵌合部に揺動アーム（２１）　全
連結し、揺動アーム（２１）の揺動操作によってリング
（７）がシフトする変速操作機構（Ｂ）を構成しである
。

前記リング（７）を入力軸（１）側ヘシフトさせると、
リング（７）に接触している第１テーパコーン（５）の
径が拡大すると同時に第２テーパコーン（６）の径が縮
小し、第１テーパコーン（５）の自転力は徐々に増速さ
れた状態で第２テーパコーン（６）へ伝達され、第２出
力軸（１４）で増速とな　　−る。逆に、リング（７）
を第１出力軸（２）側へシフトさせると、第１テーパコ
ーン（５）の径が縮小すると同時に第２テーパコーン（
６）の径が拡大し、第１テーパコーン（５）の自転力は
徐々に減速された状態で第２テーパコーン（６）へ伝達
され、第２出力軸（１４）で減速となる。尚、第１出力
軸（２）では、入力軸（１）と等速度の回転動力が得ら
れる。

以上説明してきたように、当該摩擦式無段変速装置は、
入力軸（１）から得られた動力を無段階に変速した状態
において第２出力軸（１４）へ出力することができるの
である。しかも、入力軸（１）と出力用回転体（１３）
との間に十分な距離（Ｊ）をとり、第１・第２テーパコ
ーン（５）　、　（６）を占有空間の小さい逆向きの姿
勢で軸架しであるから、全体的に小型で軽量なものにな
っている。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る摩擦式無段変速装置の縦断側面図で
ある。 （１）・・・・・・入力軸、（３）・・・・・・入力側
キャリヤ、（４）・・・・・・出力側キャリヤ、（５）
・・・・・・第１テーパコーン、（６）・・・・・・第
２テーパコーン、（７）・・・・・・固定リング、（８
）・・・・・・自転軸、（１０）・・・・・・太陽ギヤ
、（１１）・・・・・・自転軸、（１３）・・・・・・
出力用回転体、（１）・・・・・・距離、（Ｐ）・・・
・・・軸芯。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 入力軸（１）と出力用回転体（１３）とを同一軸芯（Ｐ
   ）上に、且つ、距離を隔てた状態で配備し、入力軸（１
   ）の終端に固定された入力側キャリヤ（３）と、出力用
   回転体（１３）の始端側に回動自在に配設された出力側
   キャリヤ（４）とに亘って第１・第２テーパコーン（５
   ）、（６）を互いに逆向きに、且つ対向面が互いに平行
   となる近接状態で軸架し、これら第１・第２テーパコー
   ン（５）、（６）の外周にリング（７）を摩擦抵抗を付
   与する接触状態でシフト自在に外嵌するとともに、大径
   側が入力軸（１）に向いている第１テーパコーン（５）
   の自転軸（８）と固定の太陽ギヤ（１０）とをギヤ連動
   連結し、第２テーパコーン（６）の自転軸（１１）と前
   記出力用回転体（１３）とをギヤ連動連結してある摩擦
   式無段変速装置。