JP2664097B2 - 無段変速減速装置 - Google Patents

無段変速減速装置

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JP2664097B2
JP2664097B2 JP3033626A JP3362691A JP2664097B2 JP 2664097 B2 JP2664097 B2 JP 2664097B2 JP 3033626 A JP3033626 A JP 3033626A JP 3362691 A JP3362691 A JP 3362691A JP 2664097 B2 JP2664097 B2 JP 2664097B2
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則正 竹中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組付け作業が容易、かつ
装置の小型化を可能とする無段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】摩擦により動力を伝達する遊星車を用い
た無段変速装置が知られている。又遊星歯車を介在させ
ることにより減速比を高めた減速装置も知られている。
さらにこれらの無段変速装置と減速装置とを結合させる
ことによって、広い変速範囲を有する無段変速減速装置
も存在する。
【0003】前記無断変速装置にあっては、従来、図6
に示す如く、変速部aは入力軸bに取付く太陽車c、及
び内車dにともに係合し、かつ自転しつつ太陽車aの周
りを公転する遊星車eを有し、この遊星車eは入力軸b
と同芯に配されるキャリヤfにより支承されている。
又、キャリヤfは、遊星式の減速部gにおける太陽歯車
hとこの太陽歯車hの周りを囲みかつ出力軸iに係合す
る内歯車jとにともに噛合しかつ太陽歯車hの周りを公
転する遊星歯車kをも支持する。このようなキャリヤf
は、入力軸bを軸支するケース体lにより、該キャリヤ
fの外側から軸受mによって支承されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その結果、キャリヤf
の外側には該キャリヤfを支承するための支持壁nが形
成されることとなり、この支持壁nによって変速部aと
減速部gとが隔離され、無段変速装置の組付けを困難に
していた。
【0005】発明者は、キャリヤを減速部の出力軸に取
付く内歯車に支承させることにより、該キャリヤのケー
スからの支承が開放でき、その結果、変速部、減速部の
組付け及び両部間の結合が容易になしうることを見出し
たのである。
【0006】本発明は、無段変速部の遊星車と減速部の
遊星歯車とをともに支承するキャリヤ及び減速部の内歯
車との間に軸受を介在させることを基本として、組付け
が容易、しかも装置の小型化を可能とする無段変速減速
装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力軸に配し
た太陽車と、該太陽車と同芯に回転するキャリヤに支承
され前記太陽車に係合する遊星車と、この遊星車に該遊
星車の半径方向外側で係合する内車とを具え、前記遊星
車を半径方向に移動させることによりキャリヤの回転を
変化させかつ該キャリヤから出力する無段変速部、およ
び前記入力軸に設けた太陽歯車と、前記キャリヤに支承
され前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、この遊星歯車
に該遊星歯車の半径方向外側で噛合しかつ出力軸を設け
た内歯車とからなる遊星式の減速部を具えるとともに、
前記キャリヤ内歯車に設ける軸受により枢支されたこ
とを特徴とする無段変速減速装置である。
【0008】
【作用】前記構成の無段変速部を具えているため入力軸
からの回転を無段変速しキャリヤに取出すことが出来
る。又減速部は前記キャリヤに伝達された回転と、遊星
式の歯車により減速された回転の差が内歯車に出力され
る差動減速機として働き広い変速範囲を得ることが出来
る。
【0009】しかもキャリヤと減速部の内歯車との間に
軸受を介在させたため、キャリヤは装置のケース体に支
持させる必要はなく、従ってキャリヤを支承する軸受取
付け用の支脚の設置が不要となる。その結果、ケース内
部には無段変速部と減速部とを区切る壁体が無くなるこ
とによって、無段変速部、減速部の組付け作業が容易と
なり作業能率を高めるとともに装置の小型化、軽量化が
可能となりコストダウンを図りうる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図4において無段変速減速装置1は、無段変
速部2と減速部3とからなる。
【0011】無段変速部2は、入力軸4に配した太陽車
5と、該太陽車5と同芯に回転するキャリヤ6と、この
キャリヤ6に支承されかつ前記太陽車5に係合する複数
個の遊星車7…と、この遊星車7にその半径方向外側で
係合するとともに周方向には静止した内車9とを具え
る。
【0012】入力軸4は前記無段変速部2、減速部3を
ともに囲むケース体10にベアリング21を介して軸支
され、そのケース体10から突出する入力端には、例え
ばモータ等の原動機Mが取付けられる。
【0013】太陽車5は入力軸4のケース体10内部で
該入力軸4にキー止めされるボス部5aの一端に受面2
3aを有する受片23を張り出す本体部と、前記受面2
3aに間隙G1を隔てて向き合う押圧面24aを有しか
つバネ25により該受面23aに向かって付勢された押
圧片24を具える。
【0014】遊星車7は中心に支軸26を持つ円板体で
あり、該円板体は中心から外周に向かってその厚さが漸
減する錘状をなす。
【0015】キャリヤ6は、入力軸4と間隙を有してそ
の周面を囲む筒状の基体29に、該基立つ29の太陽車
5に向く端部に円板からなる側板30を固着してなり、
該側板30には該側板30の半径方向中間位置から半径
方向外向きにのび、前記遊星車7の支軸26が遊嵌する
溝部31を有する。
【0016】内車9は、前記遊星車7の一方の側面に向
き合う端面33aを有しかつケース体10に固着される
固定リング33と、前記遊星車7の他方の側面に向き合
いかつ前記端面33aとの間で間隙G2を有して対向す
る当接面34aを有する移動リング34とを具える。移
動リング34は遊星車7の円板体の外周近傍を挟んでか
つカムにより固定リング33に向かって進退することが
出来る。
【0017】以下本実施例における無段変速部2の動作
について説明する。図2において遊星車7は、その半径
方向内側で太陽車5の前記受面23aと押圧面24aと
の間でバネ25によって押付けられており、太陽車5に
よって遊星車は挟み付けているのである。従って入力軸
4の回転とともに、遊星車7は、太陽車5との間の摩擦
力により自転をする。
【0018】又、遊星車7は、その半径方向外側におい
て、内車9の固定リング33と移動リング34との間に
挟まれることによって生じる摩擦力により、遊星車7
は、図3に示す如く内車9に沿って転り、いわゆる公転
する。この遊星車7の公転をキャリヤ6に取出し、該キ
ャリヤ6を回転させかつキャリヤ6の回転方向は遊星車
7の回転方向と同じ方向に、即ち入力軸4の回転と同方
向となる。
【0019】なお遊星車7は太陽車5の周りに複数個配
した場合には、遊星車7の個数倍分のトルクをキャリヤ
6に伝達しこのキャリヤ6から出力することが出来る。
【0020】次に変速の原理について説明する。図3に
おいて太陽車5と遊星車7とは点Sで接触し、さらに遊
星車7は内車9と点Lで接触する。ここで r1 太陽車の半径 r2 遊星車の太陽車との接触半径 r3 遊星車の内車との接触半径 r4 内車の半径 とすれば、キャリヤ6の回転数N2と太陽車5、即ち入
力軸4の回転数N1との比γ1は、
【0021】 γ1=N2/N1=(r1×r3)/(r2×r4+r1×r3)<1 の関係にある。ここで内車9の移動リング34をカム動
作により固定リング33に向かって進めることにより、
図4(A)に示す如く遊星車7は半径方向内側に移動
し、r3>r2となり、キャリヤ6の回転数N2が増加
する。逆に移動リング34を後退させることにより遊星
車7は半径方向外側に移動し、図4(B)に示す如くr
3<r2となり、キャリヤの回転数N2が減少する。こ
のように内車9の移動リング34を固定リング33に対
して進退させることにより、キャリヤ6の回転数を無段
階に変えることが出来、このキャリヤ6から出力され
る。
【0022】減速部3は、前記入力軸4に設けた太陽歯
車11と、前記キャリヤ6の基体部29に支承されかつ
太陽歯車11にその半径方向内側で噛合する遊星歯車1
2と、該遊星歯車12に内側で噛合しかつ出力軸13を
設けた内歯車14とからなり、遊星式の歯車列を有する
減速機構を形成している。
【0023】前記出力軸13はケース体10に、入力軸
4と同芯にベアリング36を介して支承される。
【0024】太陽歯車11は、本実施例では、入力軸4
のケース体10内部において該入力軸4周面に歯部を刻
設することにより形成される。
【0025】遊星歯車12は、キャリヤ6の前記基体2
9の出力軸13に向く側面から側出する支持軸37に軸
支されており、太陽歯車11の周りに2〜3個配され
る。
【0026】内歯車14は、前記出力軸13にキー止め
されかつ外周面をケース体10にベアリングを介して支
承されるボス部40の入力軸4側端部にリム41を設け
ており、該リム41の入力軸4側端面には、筒状の作動
部42が設けられる。
【0027】前記作動部42にはその内周面に前記遊星
歯車12と噛合する内歯14Aが設けられる。
【0028】又作動部42には、前記内歯14A隣接
してかつ該内歯14Aと同芯に形成される内周面に嵌入
されるコロ入り軸受けからなりキャリヤ6の基体を支承
する軸受16が設けられる。従ってキャリヤ6と内歯車
14との間に軸受16が介在することとなり、該軸受1
6によってキャリヤ6は、回転する前記内歯車14に枢
されているのである。
【0029】なお本実施例では、前記入力軸4のケース
内の端部は出力軸13端部に軸心に沿って穿設される孔
部に嵌入された針状ベアリング44によって相対回動可
能に保持される。
【0030】このように減速部3は遊星式の減速機構を
具えることにより、キャリヤ6の回転を該キャリヤ6の
回転と入力軸4の回転との回転差を利用し、入力軸4か
らの回転を広い変速範囲に無段減速し出力軸13に伝達
することが出来る。
【0031】なおキャリヤ6と内歯車との間に介在する
軸受16は同一軸心上に間隔を有して配される複数個の
ベアリングによって形成することも出来る。
【0032】 さらに無段変速装置1は入力軸4がモータ
軸と一体となったモータ付き無段変速装置として形成す
ることも出来る。このように本発明は種々な態様のもの
に変形することが出来る。
【0033】
【発明の効果】叙上の如く本発明の無断変速装置は、無
段変速部の太陽車と同芯に回転するキャリヤと、減速部
の内歯車との間に軸受を介在させることを要旨としてい
る。これによりキャリヤはケース体に保持させることな
く無段変速装置を形成でき、無段変速部と減速部とを区
切る壁体が無くなることによって、無段変速部、減速部
の組付け作業が容易となり作業能率を高めるとともに、
装置の小型化、軽量化が可能となり、コストダウンが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す軸方向断面図である。
【図2】その構成を略示する断面図である。
【図3】無段変速部の作用を略示する縦断面図である。
【図4】無段変速部の動作を略示する断面図であり、
(A)はキャリヤの高速回転時、(B)は低速回転時を
それぞれ示す。
【図5】従来技術を略示する断面図である。
【符号の説明】
2 無段変速部 3 減速部 4 入力軸 5 太陽車 6 キャリヤ 7 遊星車 9 内車 11 太陽歯車 12 遊星歯車 13 出力軸 14 内歯車 16 軸受

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸に配した太陽車と、該太陽車と同芯
    に回転するキャリヤに支承され前記太陽車に係合する遊
    星車と、この遊星車に該遊星車の半径方向外側で係合す
    る内車とを具え、前記遊星車を半径方向に移動させるこ
    とによりキャリヤの回転を変化させかつ該キャリヤから
    出力する無段変速部、および前記入力軸に設けた太陽歯
    車と、前記キャリヤに支承され前記太陽歯車に噛合する
    遊星歯車と、この遊星歯車に該遊星歯車の半径方向外側
    で噛合しかつ出力軸を設けた内歯車とからなる遊星式の
    減速部を具えるとともに、前記キャリヤ内歯車に設け
    軸受により枢支されたことを特徴とする無段変速減速
    装置。
JP3033626A 1991-02-01 1991-02-01 無段変速減速装置 Expired - Lifetime JP2664097B2 (ja)

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JPH04254040A JPH04254040A (ja) 1992-09-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS421537Y1 (ja) * 1964-01-22 1967-01-31
JPS5395073U (ja) * 1976-12-29 1978-08-02
JPH01199057A (ja) * 1988-01-30 1989-08-10 Shimpo Ind Co Ltd 車両の自動変速機

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JPH04254040A (ja) 1992-09-09

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