JP2008527266A - 無段式の伝動装置に用いられるバリエータ - Google Patents

無段式の伝動装置に用いられるバリエータ Download PDF

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Abstract

無段式の伝動装置に用いられるバリエータにおいて、第1の回動軸線を中心として回動可能な第1の伝達エレメントが設けられており、該第1の伝達エレメントが、凸状に湾曲させられた、第1の回動軸線を中心として回転対称的な伝達面を備えており、第2の回動軸線を中心として回動可能な第2の伝達エレメントが設けられており、該第2の伝達エレメントが、凹状に湾曲させられた、第2の回動軸線を中心として回転対称的な伝達面を備えており、両伝達面に圧着可能な剛性的な伝達リングが設けられており、該伝達リングが、伝達面に対する相対位置において調節範囲の内部で調節可能であり、トルクを第1の伝達面と第2の伝達面との間で伝達するようになっており、伝達面と、回動軸線を通して拡げられた平面との交線が、少なくとも伝達リングの調節範囲で互いに平行に延びている。

Description

本発明は、無段式の伝動装置、特にCVT伝動装置に用いられるバリエータユニットに関する。このような伝動装置に設けられたバリエータは、入力軸のトルクを出力軸に伝達するために働く。この場合、入力軸と出力軸との間の変速比は変速比範囲の内部で自由に調整可能である。
無段式に調整可能な伝動装置に用いられる既知のバリエータでは、たとえば入力軸と出力軸とに設けられた円錐形の伝達面に係合するチェーンまたは金属製のベルトが使用される。
さらに、CVT伝動装置に用いられるバリエータをチェーンまたは金属製のベルトなしに設けることが知られている。たとえば、いわゆる「ハーフトロイダルCVT」が存在する。このハーフトロイダルCVTでは、運動が、2つのトロイダル面の間で、調節可能な中間ディスクによって伝達される。この場合、力伝達は高い圧着力を必要とする。このことは、さらに、バリエータのエレメント対偶における増加する大きな反力に繋がる。したがって、自体2つのトロイダル面の間でトルクを伝達するバリエータでは、高い圧着力を減少させることができ、かつ/またはより高いトルクを伝達することができるように、複数の中間ディスクがトロイダルディスクの間に組み付けられ、かつ/または複数のバリエータが平行に組み付けられる。
これに対して択一的には、いわゆる「コーンリングバリエータ」が知られている。このコーンリングバリエータも同じくチェーンまたは金属製のベルトなしで十分であり、剛性的な伝達リングで作業する。この場合、トルクは、互いに平行な軸線によって回動可能に支承された、互いに逆方向に円錐形の2つの面の間で環状ディスクによって伝達される。変速比の幅は、コーンの最小の直径と最大の直径との間の比によって制限される。
本発明の課題は、変速比の高い幅を許容しかつ静粛に作業する、無段式に調節可能な伝動装置、特にCVT伝動装置に用いられるバリエータを提案することである。同時にバリエータが廉価に製作可能であることが望ましい。
この課題を解決するために本発明のバリエータでは、無段式の伝動装置に用いられるバリエータにおいて、第1の回動軸線を中心として回動可能な第1の伝達エレメントが設けられており、該第1の伝達エレメントが、凸状に湾曲させられた、第1の回動軸線を中心として回転対称的な伝達面を備えており、第2の回動軸線を中心として回動可能な第2の伝達エレメントが設けられており、該第2の伝達エレメントが、凹状に湾曲させられた、第2の回動軸線を中心として回転対称的な伝達面を備えており、伝達面に対する相対位置において調節範囲の内部で調節可能なかつ両伝達面に圧着可能な剛性的な伝達リングが設けられており、該伝達リングが、トルクを第1の伝達面と第2の伝達面との間で伝達するようになっており、伝達面と、回動軸線を通して拡げられた平面との交線が、少なくとも伝達リングの調節範囲で平行に延びているようにした。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、少なくとも第1の伝達エレメントまたは第2の伝達エレメントが、回動軸線の軸方向に移動可能である。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、凸状に湾曲させられた伝達面が、球面状に湾曲させられた面である。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、凹状に湾曲させられた伝達面が、トロイダル面である。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、球面状の面と、トロイダル面の導円とが、同じ中心点を有しており、トロイダル面の半径r2が、r2=d+r1であり、dが、トロイダル面と球面状の面との間の最小の間隔であり、r1が、球面状の面の半径である。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、伝達リングが、中心点を有しており、該中心点が、球面状の面とトロイダル面の導円との半径の延長部に位置している。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、さらに、伝達リングを調節するための調節装置が設けられており、該調節装置が、伝達リングを1回の調節過程時に伝達面に対する当付け点における接線に対して垂直な位置から変位させるようになっている。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、バリエータエレメントを所要の押付け力で負荷するために、入力側および/または出力側にモーメントフィーラが設けられている。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、凸状の伝達面が、入力伝達エレメントに設けられており、凹状の伝達面が、出力伝達エレメントに設けられている。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、凸状の伝達面が、出力伝達エレメントに設けられており、凹状の伝達面が、入力伝達エレメントに設けられている。
本発明のバリエータの有利な構成によれば、第1の伝達エレメントと第2の伝達エレメントとの回動軸線が、互いに平行である。
さらに、本発明は、前述した複数のバリエータを有するバリエータアッセンブリに関する。
本発明のバリエータアッセンブリの有利な構成によれば、互いに軸線対称的に配置された2つのバリエータが設けられており、対称軸線が、伝達エレメントの平行な回動軸線に対して垂直である。
本発明のバリエータアッセンブリの有利な構成によれば、4つのバリエータが設けられており、凹状の伝達面を備えた伝達エレメントが、共通の回動軸線を有しており、バリエータが、伝達エレメントの平行な回動軸線に対して垂直に位置する対称軸線に対して軸線対称的にかつ共通の回動軸線に対して軸線対称的に配置されている。
さらに、本発明は、前述したアッセンブリの1つにおける1つまたはそれ以上のバリエータを備えた摩擦伝動装置および/またはCVTに関する。
さらに、本発明は、前述した伝動装置を備えた自動車に関する。
本発明の根底には、バリエータに用いられるチェーンの極めて手間のかかる構成を回避するという思想がある。このチェーンは、多数のチェーン部材に基づき、複雑でややこしいジオメトリを有していて、運転中、特に互いに相対的なチェーン部材の運動によって比較的騒々しい。したがって、伝達エレメントとして、簡単に製作することができる剛性的な環状エレメントが使用される。したがって、チェーン部材と、特にチェーン部材相互の可動性とによって生ぜしめられる運転騒音が回避される。同時にバリエータにおける高い変速比幅を設けることができるようにするために、凸状に湾曲させられた伝達面と、凹状に湾曲させられた伝達面とから成る対偶が選択される。両伝達面に沿って、伝達リングが移動可能である。伝達面に対する伝達リングの当付け点は、直線状の軌道に位置しておらず、湾曲させられた軌道に位置しており、したがって、変速比に対して重要となる運動学的な半径が線形よりも強く曲率に相応して変化するので、十分な範囲にわたる変速比の幅が可能になる。さらに、凸状の伝達面と凹状の伝達面とから成るコンビネーションによって、すでに短いストロークだけの伝達リングの1回の調節が伝達比の著しい変化に繋がることが達成される。なぜならば、バリエータの運動学的な半径の変化が線形に経過しないからである。
したがって、無段式の伝動装置に用いられるバリエータにおいて、第1の回動軸線を中心として回動可能な第1の伝達エレメントが設けられており、この第1の伝達エレメントが、凸状に湾曲させられた、第1の回動軸線を中心として回転対称的な伝達面を備えており、第2の回動軸線を中心として回動可能な第2の伝達エレメントが設けられており、この第2の伝達エレメントが、凹状に湾曲させられた、第2の回動軸線を中心として回転対称的な伝達面を備えており、剛性的な伝達リングが設けられており、この伝達リングが、伝達面に対する相対位置において調節範囲の内部で調節可能であり、両伝達面に圧着可能であり、トルクを第1の伝達面と第2の伝達面との間で伝達するようになっている。伝達面と、回動軸線を通して拡げられた平面との交線は、少なくとも伝達リングの調節範囲で平行である。
有利な構成によれば、少なくとも第1の伝達エレメントまたは第2の伝達エレメントが、その回動軸線の軸方向に移動可能である。これによって、伝達面に対する伝達リングの良好な圧着を確保することができる。
凸状に湾曲させられた伝達面が、球面状の面であり、凹状に湾曲させられた伝達面が、トロイダル面であると有利である。このアッセンブリによって、特に大きな変速比幅が可能となり、これによって、変速比が伝達リングの運動に対して敏感に応答する。
この場合、球面状の面と、トロイダル面の導円とが、同じ中心点を有しており、トロイダル面の半径r2が、球面状の面の半径r1と、dとの合計であり、この場合、dが、トロイダル面と球面状の面との間の最小の間隔であると有利になる。この最小の間隔dも同じく、第1の伝達エレメントもしくは第2の伝達エレメントの両回動軸線を通して拡げられる切断平面に位置している。この場合、伝達リングは幅dを有している。
さらに、有利には円形リングである伝達リングの中心点が、球面状の面とトロイダル面の導円との半径の延長部に位置していると有利である。これによって、リングが伝達面に対する接触点における接線に対して垂直に位置する位置からのリングの傾倒によって、このリングの良好な圧着と容易な調節とを保証することができる。
有利な構成によれば、アッセンブリが、さらに、伝達リングを調節するための調節装置を有しており、この調節装置が、伝達リングを1回の調節過程時に、まず、伝達面に対して垂直な位置から変位させるようになっている。伝達面に対するリングの傾斜によって、このリングをガスペダルの運動方向に関連して自由に位置決めすることができる。調節のために必要となるモーメントは原動機、たとえば電動モータによって外部から供給される。
凸状の伝達面、特に球面状の面が、入力伝達エレメントに設けられており、凹状の伝達面、特にトロイダル面が、出力伝達エレメントに設けられていると有利である。
第1の伝達エレメントと第2の伝達エレメントとの回動軸線が、互いに平行に延びていると有利である。これによって、両伝達面の間の良好な圧着と、確実なモーメント伝達とを保証することができる。
有利な構成によれば、前述した特徴を備えた複数のバリエータを有するバリエータアッセンブリが設けられる。
特に有利な形式では、互いに軸線対称的に配置された2つのバリエータが設けられ、アッセンブリの対称軸線が、伝達エレメントの互いに平行な回動軸線に対して垂直である。択一的には、4つのバリエータが設けられ、これらのバリエータが、伝達エレメントの平行な回動軸線に対して垂直に位置する対称軸線に対して軸線対称的にかつ凹状の伝達面を備えた伝達エレメントの共通の回動軸線に対して軸線対称的に配置されていると有利である。
以下に、本発明を添付図面の例につき説明する。
図1には、本発明の1つの構成によるバリエータの横断面図が示してある。この横断面平面は、モーメントを入力軸と出力軸との間で伝達するエレメントが互いに接触する平面である。バリエータ10は第1の軸12を有している。この第1の軸12はハウジング(図示せず)内に回動軸線xを中心として回動可能に支承されている。軸12の一方の端部には、第1の伝達面14が設けられている。この第1の伝達面14は軸12に相対回動不能に結合されているかもしくは軸12と一体に製造されている。第1の伝達面は、球の一区分の外面、ほぼ半球によって形成される。この外面は回動軸12に続いており、これによって、球面状の面の回転対称軸線が回動軸線xに合致している。さらに、球面状に湾曲させられた伝達面14は、軸12に向かって凸状となるように、この軸12に結合されている。球面状の面は半径r1を有している。有利には、第1の伝達面は、少なくとも球の、半球に相当する部分として形成されている。これによって、半球に沿って走行する、x軸線と、このx軸線に対して垂直な軸線との交差点に中心点を備えた仮想リングの半径の変化を、変速比の変化のために使用することができる。したがって、このリングの、バリエータの第1の運動学的な半径に相当する半径n1が、範囲0<n1≦r1内で変化する。
軸線xを中心とした軸12の回動時には、ほぼ半球形の第1の伝達面14が一緒に回動させられ、同じく軸線xを中心として回転する。凸状に湾曲させられた球形の伝達面14は軸12と一緒に入力伝達エレメントを形成している。この入力伝達エレメントは、たとえば自動車の原動機(図示せず)の回転数で回転する。
さらに、バリエータ10は第2の軸16を有している。この第2の軸16の軸線x1は第1の軸12の軸線xに対して平行に配置されている。軸16も同じく回動のためにハウジング(図示せず)内に支承されている。第2の軸16に相対回動不能に結合されてかまたは第2の軸16と一体に製造されて第2の伝達面18が設けられている。
この第2の伝達面18はトーラス面の一部として成形されている。この場合、トーラスの導円は、半球形の第1の伝達面14と同じ中心点0と、半球形の伝達面14の半径r1よりも間隔dだけ大きい半径r2と、形成軸線として軸線x1、すなわち、第2の伝達エレメントの回動軸線とを有している。この場合、第2の伝達エレメントの伝達面18は、軸線x1を中心とした、前記半径と前記中心点とを備えたほぼ1/4円の1回転に相当するトーラス面の部分によって形成される。この場合、1/4円は、この1/4円の接線が軸線x1に対して平行にかつ軸線x1の最も近くに置かれている点から出発して、90゜だけ第1の軸の近くの端点にまで延びていて、しかも、1/4導円が第1の伝達面の半球に対して平行に、図1に示した平面にあるように延びている。トーラス状の面18の導円における接線が軸線x1に対して平行である領域では、第2の伝達面18が、有利には軸16に結合されている。しかし、この場合、この結合は、図1よりも十分に軸方向に延びる領域を介して行うことができる。
この場合、伝達面18として、トーラスの、軸16と反対の側の面、すなわち、凸状に湾曲させられた面14に面した側の凹状のトーラス面18が働く。この場合、図1に示した断面平面、すなわち、回動軸線x,x1を含む平面において、少なくとも両伝達面14,18の間に形成されたギャップ定数の部分領域にギャップ幅がdひいては平行な境界面を有している、すなわち、断面平面において、伝達面18と伝達面14とが少なくとも1つの線に沿って互いに平行であることが重要である。断面平面は、力・モーメント伝達が行われる平面に相当している。環状の伝達エレメントは、幅dを備えたギャップを含む凹状の伝達面と凸状の伝達面との間の領域を通って延びている。
伝達リング20は剛性的なエレメントとして円環形状で形成されていて、中心点03を有している。この中心点03は、球形の第1の伝達面14とトロイダル状の第2の伝達面18との半径の延長部に位置している。この場合、中心点03は、半径r1を備えた、球面状の面を形成する円と、半径r2を備えた、トロイダル面の導円を形成する円との共通の中心点に対して間隔eだけずらされている。
リングの肉厚はr1とr2との間の差dに相当しており、これによって、リングを半径方向への方向付け時に第1の伝達面と第2の伝達面とに良好に当て付けることができる。
リング20は、支承手段24によってハウジング(図示せず)に支承された調節装置22によってz軸線(図1における図平面と、軸線x1,xを通して拡げられた、トロイダル面の導円もしくは球面状の面の中心点0を通る平面とに対して垂直な軸線)を中心として旋回可能であり、したがって、伝達面14,18に対するリング20の当付け点が、第1の伝達面14と第2の伝達面18との間に形成されるギャップの内部で調節範囲にわたって移動可能となる。伝達リングのこの調節範囲は、軸線zを中心としたリングの旋回範囲、すなわち、x軸線に対する0<α≦90゜の角度範囲だけのリングの旋回範囲として生ぜしめられる。図1には、実線によって、リング20がx軸線(第1の伝達エレメントの回動軸線)から角度α≒45゜だけ変位させられた位置が示してある。一点鎖線によって、別の2つの角度位置(α≒10゜、α≒70゜)が図示してある。
トルクを入力軸xから出力軸x1に伝達するリング20は、伝達の間、伝達面14と伝達面18とに接触している。リングの角度位置(x軸線を中心としたリングの変位量、角度α)に関連して、入力軸xの回転数と出力軸x1の回転数との間の変速比が生ぜしめられる。この変速比は、それぞれ軸線xに対する第1の伝達面14への伝達リング20の当付け点の鉛直な間隔(n1)もしくは軸線x1に対する第2の伝達面18への伝達リング20の当付け点の鉛直な間隔(n2)として規定される運動学的な半径n1,n2の関数として生ぜしめられる。
リングを調節するためには、このリング20がz軸線を中心として回動させられなければならない。このために必要となる、z軸線を中心とした回動のためのモーメントは、たとえば電動モータによって外部から形成することができる。特にリング20は、1回の調節が必要となる場合に調節装置22によって、まず、当付け点における伝達面14,18に対する接線に対して垂直な位置から傾倒される。リングは、伝動装置制御によって設けられた新たな位置に到達し、そこで再び、新たな当付け点における伝達面14,18に対する接線に対して垂直な位置に位置決めされるまで、伝達面の回転によって引き続き自動的に連行される。後者の事例では、調節のために、原動機のモーメントが使用される。
この位置からのリングの傾倒は、図2に示した調節装置22によって達成される。ガスペダルの運動方向に関連して、圧力下のオイルが調節装置の室Aまたは室Bに案内される。これによって、シリンダエレメント26がピン28を中心として回動させられる。このピン28は、回動軸線をz方向に有する軸30に固く結合されている。これによって、フレーム22がリング20を、このリングの半径方向で伝達面に対する当付け点を通って延びる軸線e3を中心として回動させ、したがって、リングを傾倒する。ガスペダルがもはや運動させられなくなるまで、リング20がz軸線を中心として回転し始める。したがって、リングの位置に応じて、どのくらい迅速にかつどのくらい十分にガスペダルが操作されるかに関連して、変速比が変化する。
リング20はその外周面で、凹状の伝達面18に接触していて、その内周面で、凸状の伝達面14に接触している。リング20に対する両伝達面14,18の良好な圧着を保証するために、有利には、軸16が軸方向に移動可能に支承されていて、この軸16に圧着方向でプリロードがかけられており、つまり、予備荷重が加えられており、これによって、常に良好な圧着が保証される。択一的には、軸12が軸方向に移動可能に支承されていてもよい。圧着方向は、常に両伝達面の間の間隔が減少させられる方向である。
軸方向への移動可能な軸16の運動は、圧力下のオイルによって、伝達面14,18を形成するディスクと、このディスクの支承手段との間で発生させることができる。たとえば、図1に示した構成では、オイルをチャンバ32内に供給することができるかもしくはチャンバ32から導出することができる。このチャンバ32は、ディスクの、伝達面18と反対の側の面と、軸16と、この軸16のための支承手段34とによって仕切られる。チャンバ32内の圧力は、たとえば傾けられた走行路にボールを備えたモーメントフィーラによって抵抗モーメントに関連して調整することができる。したがって、バリエータをあらゆる運転状況で適切な押付け力によって負荷することが可能となる。
凸状の伝達面の壁と凹状の伝達面の壁とが、少なくとも軸線x,x1を通して拡げられた平面で平行に延びており、これによって、剛性的な伝達リング20として形成された伝達エレメントが調節可能に支承された、この伝達エレメントを伝達面に圧着することができるギャップdが形成されることが確保されている限り、球面状に湾曲させられた第1の伝達面14と、トロイダル面18との代わりに、発生体として、円形の基礎面ではなく、たとえば卵形のまたは楕円形の基礎面を有する伝達面が選択されてもよい。しかし、トロイダル面と球面状の面とから成る対偶は、変速比の調整のための制御を簡単にする。なぜならば、面曲率ひいては伝達リングの位置に関連した運動学的な半径の変化を良好に提供することができるからである。さらに、この場合、リングが図1における図平面に対して垂直な軸線を中心としてしか回動させられないことによって、各位置で球面状の面とトロイダル面とに沿ってリングに対する圧着を得ることができる。
図3および図4には、図1に示した複数のバリエータ10がまとめられて、バリエータアッセンブリ40が形成された配置形式が示してある。特に凸状の伝達面14は、図3に示した構成では、共通の入力軸12に装着されていて、互いに鏡像対称的に位置決めされている。この場合、対象平面は軸線x,x1に対して垂直に位置している。
凹状の伝達面も同じく前記平面に対して互いに鏡像対称的に配置されている。この場合、回動軸線x1がやはり軸線xに対して平行であり、第2の両伝達面18が共通の回動軸線x1を有している。しかし、伝達面18は、凸状の各伝達面14に対する十分な圧着を保証するために、相対的に軸方向に移動可能である。このためには、出力軸16がクラッチエレメント36を備えている。このクラッチエレメント36は軸方向の移動を許容するものの、回動力を伝達することができる。凸状の伝達面14と凹状の伝達面18とから成る各ペアに対して、環状エレメント20が設けられている。この環状エレメント20には、調節機構22が対応配置されている。
このアッセンブリによって、より高いモーメントを伝達することができる。
同じく複数のバリエータ10が平行に組み付けられた択一的なアッセンブリが図4に示してある。この場合、このアッセンブリは、図3に示したアッセンブリにほぼ相当しており、別の2つのバリエータ10がx1軸線、すなわち、出力軸の回動軸線に対して対称的に配置されている。
入力伝達エレメントの回動軸線と出力伝達エレメントの回動軸線とを通って拡張される平面におけるバリエータの断面図である。 図1に示したバリエータに用いられる調節機構を示す図である。 2つのバリエータから成るアッセンブリを示す図である。 4つのバリエータから成るアッセンブリを示す図である。
符号の説明
0 中心点、 03 中心点、 10 バリエータ、 12 軸、 14 伝達面、 16 軸、 18 伝達面、 20 伝達リング、 22 調節装置、 24 支承手段、 26 シリンダエレメント、 28 ピン、 30 軸、 32 チャンバ、 34 支承手段、 36 クラッチエレメント、 40 バリエータアッセンブリ、 A 室、 B 室、 d 間隔、 e 間隔、 e3 軸線、 n1 半径、 n2 半径、 r1 半径、 r2 半径、 x 回動軸線、 x1 回動軸線、 z 軸線、 角度α

Claims (16)

  1. 無段式の伝動装置に用いられるバリエータ(10)において、
    第1の回動軸線(x)を中心として回動可能な第1の伝達エレメントが設けられており、該第1の伝達エレメントが、凸状に湾曲させられた、第1の回動軸線を中心として回転対称的な伝達面(14)を備えており、
    第2の回動軸線(x1)を中心として回動可能な第2の伝達エレメントが設けられており、該第2の伝達エレメントが、凹状に湾曲させられた、第2の回動軸線(x1)を中心として回転対称的な伝達面(18)を備えており、
    伝達面(14,18)に対する相対位置において調節範囲の内部で調節可能なかつ両伝達面(14,18)に圧着可能な剛性的な伝達リング(20)が設けられており、該伝達リング(20)が、トルクを第1の伝達面と第2の伝達面との間で伝達するようになっており、伝達面と、回動軸線(x,x1)を通して拡げられた平面との交線が、少なくとも伝達リング(20)の調節範囲で平行に延びていることを特徴とする、無段式の伝動装置に用いられるバリエータ。
  2. 少なくとも第1の伝達エレメントまたは第2の伝達エレメントが、回動軸線(x,x1)の軸方向に移動可能である、請求項1記載のバリエータ。
  3. 凸状に湾曲させられた伝達面(14)が、球面状に湾曲させられた面である、請求項1または2記載のバリエータ。
  4. 凹状に湾曲させられた伝達面(18)が、トロイダル面である、請求項1から3までのいずれか1項記載のバリエータ。
  5. 球面状の面(14)と、トロイダル面(18)の導円とが、同じ中心点(0)を有しており、トロイダル面の半径r2が、r2=d+r1であり、dが、トロイダル面と球面状の面との間の最小の間隔であり、r1が、球面状の面の半径である、請求項3または4記載のバリエータ。
  6. 伝達リング(20)が、中心点(03)を有しており、該中心点(03)が、球面状の面(14)とトロイダル面(18)の導円との半径(r1,r2)の延長部に位置している、請求項5記載のバリエータ。
  7. さらに、伝達リングを調節するための調節装置(22)が設けられており、該調節装置(22)が、伝達リング(20)を1回の調節過程時に伝達面に対する当付け点における接線に対して垂直な位置から変位させるようになっている、請求項1から6までのいずれか1項記載のバリエータ。
  8. バリエータエレメントを所要の押付け力で負荷するために、入力側および/または出力側にモーメントフィーラが設けられている、請求項1から7までのいずれか1項記載のバリエータ。
  9. 凸状の伝達面(14)が、入力伝達エレメントに設けられており、凹状の伝達面が、出力伝達エレメントに設けられている、請求項1から8までのいずれか1項記載のバリエータ。
  10. 凸状の伝達面(14)が、出力伝達エレメントに設けられており、凹状の伝達面が、入力伝達エレメントに設けられている、請求項1から8までのいずれか1項記載のバリエータ。
  11. 第1の伝達エレメントと第2の伝達エレメントとの回動軸線(x,x1)が、互いに平行である、請求項1から10までのいずれか1項記載のバリエータ。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項記載の複数のバリエータ(10)を有するバリエータアッセンブリ(40)。
  13. 互いに軸線対称的に配置された2つのバリエータ(10)が設けられており、対称軸線が、伝達エレメントの平行な回動軸線に対して垂直である、請求項12記載のバリエータアッセンブリ。
  14. 4つのバリエータ(10)が設けられており、凹状の伝達面を備えた伝達エレメントが、共通の回動軸線を有しており、バリエータが、伝達エレメントの平行な回動軸線に対して垂直に位置する対称軸線に対して軸線対称的にかつ共通の回動軸線に対して軸線対称的に配置されている、請求項13記載のバリエータアッセンブリ。
  15. 請求項1から14までのいずれか1項記載のアッセンブリの1つにおける1つまたはそれ以上のバリエータを備えた摩擦伝動装置および/またはCVT。
  16. 請求項1から15までのいずれか1項記載の伝動装置を備えた自動車。
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