JP2018003927A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態においてパワーローラのスラスト軸受において滑りによる急激な発熱を抑制できるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】スラスト力付与構造100は、入力側ディスク2のキャビティ径Dが基準キャビティ径Dより大きく設定されるとともにパワーローラが接触する入力側ディスク2のトラクション面2Aの曲率半径Rが基準曲率半径Rより小さく設定され、出力側ディスク2のキャビティ径Dが基準キャビティ径Dより小さく設定されるとともにパワーローラが接触する出力側ディスク3のトラクション面3Aの曲率半径Rが基準曲率半径Rより小さく設定されていることによって、構成されているので、パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態においてパワーローラのスラスト軸受において滑りによる急激な発熱を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機として、図8および図9に記載されているものが知られている。
このダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図8および図9に示すように構成されている。図8に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転可能に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2、2と2つの出力側ディスク3、3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転可能に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a、4aには、出力側ディスク3、3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された中間壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
図8に示すように、出力側ディスク3、3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5、5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転可能に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1とともに回転するようになっている。また、入力側ディスク2、2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a、2aと出力側ディスク3、3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a、3aとの間には、パワーローラ11(図9参照)が回転可能に挟持されている。
図8中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図8の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2、2、3、3の凹面2a、2a、3a、3aとパワーローラ11、11の周面11a、11aとの当接部に押圧力(予圧)を付与する。
図9は、図8のA−A線に沿う断面図である。図9に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14、14を中心として揺動する一対のトラニオン15、15が設けられている。なお、図9においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15、15は、支持板部16の長手方向(図9の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20、20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20、20によって、各トラニオン15、15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20、20の外側面には、各枢軸14、14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14、14を中心として各トラニオン15、15を揺動させることにより、これら各トラニオン15、15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15、15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転可能に支持されており、各パワーローラ11、11は、各入力側ディスク2、2および各出力側ディスク3、3の間に挟持されている。なお、各変位軸23、23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15、15の枢軸14、14はそれぞれ、一対のヨーク23A、23Bに対して揺動自在および軸方向(図9の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A、23Bにより、トラニオン15、15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A、23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A、23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A、23Bの幅方向(図8の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、球面ポスト64、68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ(シリンダボディ)31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15、15に設けられた各変位軸23、23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23、23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2、2、3、3の回転方向に対して同方向(図9で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11、11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、ローディングカム式の押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11、11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受(スラスト軸受)24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(転動体)26、26と、これら各転動体26、26を転動可能に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15、15の一端部(図9の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29、29が設けられており、各駆動ロッド29、29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33、33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33、33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33、33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15、15を、これらトラニオン15、15の枢軸14、14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、ローディングカム式の押圧装置12を介して、各入力側ディスク2、2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2、2の回転が、一対のパワーローラ11、11を介して各出力側ディスク3、3に伝えられ、さらにこれら各出力側ディスク3、3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33、33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33、33の変位に伴って、一対のトラニオン15、15が互いに逆方向に変位する。例えば、図9の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。
その結果、これら各パワーローラ11、11の周面11a、11aと各入力側ディスク2、2および各出力側ディスク3、3の内側面2a、2a、3a、3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15、15が、ヨーク23A、23Bに枢支された枢軸14、14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11、11の周面11a、11aと各内側面2a、3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11、11およびこれら各パワーローラ11、11に付属の外輪28、28が、各変位軸23、23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28、28の外側面と各トラニオン15、15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25、25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23、23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
このようなトロイダル型無段変速機では、パワーローラを伝達トルクに応じた力で入出力側ディスク間に挟圧することから、その挟圧力(押圧力)によりトラニオンが弾性変形を起こしたり、入出力側ディスクが弾性変形するのを避けられず、これらの弾性変形により実際上はパワーローラが入出力側ディスクに対して設計通りの箇所で接触し得ない場合が多い。
これを解消するために、例えば特許文献1に記載のパワーローラ支持構造が知られている。このパワーローラ支持構造は、前記挟圧力に伴う変形に起因したパワーローラと入出力側ディスクとの間の摩擦係合位置のずれを補償するようパワーローラを、入出力側ディスク回転軸線に接近するパワーローラ回転軸線方向へ突き出し、その突き出し量を、傾転状態がハイ側変速状態である時よりもロー側変速状態である時の方が大きくなるよう構成したものである。
また、自動車の変速機として用いられるトロイダル型無段変速機の場合には、例えば高速道路の下り坂を走行する場合、或は高速走行時にエンジンブレーキをかける場合のように、入力軸が低トルクで高速回転した場合に、パワーローラに加わるスラスト荷重を支承するためのスラスト玉軸受の耐久性が損なわれる。
すなわち、スラスト玉軸受を低荷重の下で高速回転させると、玉に発生するジャイロモーメントにより、スラスト玉軸受の玉に滑りが発生する。このような滑りは、摩擦抵抗の増大によりスラスト玉軸受の回転トルクや発熱量を増大させて、このスラスト玉軸受の耐久性を低下させる。
また、パワーローラの周面とディスクの側面との転がり接触部(トラクション部)、並びに、これらパワーローラを回転自在に支持するためのスラスト玉軸受内部の転がり接触部の接触面圧を常に適正に維持することにより、これら転がり接触部を構成する各面に著しい摩耗が発生することを防止できる構造の一例として特許文献2に記載のものが知られている。
この構造は、入力側ディスクと出力側ディスクとを互いに近づけ合う方向の推力を発生させる、油圧式の推力発生装置と、この推力発生装置が発生する推力を調節するため、油圧を制御する制御器とを備えている。そして、この制御器は、入力側ディスクと出力側ディスクとの間での動力伝達(トラクション伝達)に必要な第一の目標値を求める機能と、パワーローラのスラスト玉軸受を構成する各玉が自転せずに公転する状態を阻止するために必要な第二の目標値を求める機能と、これら第一、第二の目標値を比較し、大きな目標値に応じた推力を発生させるために必要な油圧を前記油圧式の推力発生装置に導入する機能とを備えている。
特開2004−68942号公報 特開2011−112103号公報
ところで、トロイダル型無段変速機を自動車の変速機以外の用途で用いる試みがなされており、その1つとして航空機用発電機への利用が考えられる。交流発電機では、出力される交流電流の周波数を一定にするのに、発電機の回転数(単位時間当たり回転数:回転速度)を一定にすることが行われており、航空機用発電機には、航空機のエンジン(例えば、ターボジェット)のタービンの回転により発電機を駆動する際に、エンジンのタービンの回転軸と発電機との間に変速機を介在させて、回転数が変化するエンジンからの入力に対して発電機への出力の回転数が一定になるように変速している。
このような航空機用発電機の一部としてのトロイダル型変速機は、小型軽量であるとともに、高回転数での運用が求められている。
発電機用のトロイダル型無段変速機において、図10に示すように出力回転数(出力側ディスクの回転数NOD)が一定で入力回転数(入力側ディスクの回転数NID)が変動する場合に、例えば、一定となる出力側ディスクの回転数NODに対して入力側ディスクの回転数NIDが相対的に高い場合に減速し、入力側ディスクの回転数NIDが相対的に低い場合に増速することになるので、図10に示すように減速側で入力側ディスクの回転数NIDおよびパワーローラの回転数NPRが高くなる。
なお、図10および図11の各グラフは、各項目の相対関係を示したものであり、実際の数値に基づくグラフではないので、横軸および縦軸に目盛や単位を記載していない。また、横軸に減速比(変速比)として減速側および増速側と記載されている図10のグラフにおいて、例えば、必ずしも最終的な変速比が1となる部分を境に減速側と増速側に分けているわけではない。ここで、図10においては、変動する入力側ディスクの回転数NIDが一定となる出力側ディスクの回転数NODより小さい場合に増速側とし、大きい場合に減速側としている。
上述のように減速側で入力側ディスクの回転数NIDおよびパワーローラの回転数NPRが高くなる、つまりパワーローラが、スラスト荷重が低い状態で高速回転すると、スラスト玉軸受の玉に発生するジャイロモーメントにより、スラスト玉軸受の玉に滑りが発生する。このような滑りは、摩擦抵抗の増大によりスラスト玉軸受の回転トルクや発熱量を増大させて、このスラスト玉軸受の耐久性を低下させる。このため、ジャイロモーメントに起因するスラスト玉軸受の滑りの抑制が課題となる。
図11に高回転時におけるパワーローラのスラスト軸受のスラスト力(Fpr:横軸)とスラスト軸受の発熱量(縦軸)の関係を示す。図11に示すように、パワーローラのスラスト軸受(PR−BRG)にかかるスラスト力(荷重)が、ある点(図11の縦の点線)より小さくなると、滑りに伴う急激な発熱が発生する。よって、設計上パワーローラのスラスト軸受のスラスト力は、滑りによる急激な発熱が発生しない値(図11の縦の点線の位置より右)とすることが求められている。
一方でPR−BRGの滑りに伴う急激な発熱、破損現象を防ぐための押付け力設定をすると他の減速比条件(特に低トルク条件)では過押し付け状態となり、バリエータ(変速機)動力伝達効率が低下することや耐久寿命の低下が懸念される。
よって、バリエータの運転条件、特にパワーローラの回転数の大小によってPR−BRGへのスラスト力を変化させることで、パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態において、滑りによる急激な発熱を抑制することが必要とされている。
また、前記特許文献2に記載された構造では、推力発生装置(押圧装置)が油圧式であるため運転条件(トルク、減速比)により任意に押圧力の制御値を決めることができる。また、油圧式であるので遠心油圧により押圧力が変化し、航空機発電機用のトロイダル型無段変速機のように高回転で運用されるものにおいては過剰な押圧力が発生する懸念がある。
一方、ローディングカム式の押圧装置では、回転により押圧力が変化することはなく、トルクのみによって押圧力が定まる。また、ローディングカム式の押圧装置は減速比により押圧力を変えることはできない。このため、過大な押圧力が入力される虞があり、伝達効率の低下や耐力低下の虞があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、変動する入力回転数に対して出力回転数を一定とするように変速する場合に、パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態においてパワーローラのスラスト軸受において滑りによる急激な発熱を抑制できるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転可能に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、前記両ディスクを互いに近づけ合う方向に押圧するローディングカム式の押圧装置とを備え、前記パワーローラを傾転軸線回りに傾転させて変速を行うともに変動する入力回転数に対して出力回転数が一定になるように変速させるためのトロイダル型無段変速機において、
前記パワーローラが傾転して、当該パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態において、前記パワーローラに、当該パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制するようなスラスト力を前記パワーローラの回転数が低くなる増速側変速状態より強く付与するスラスト力付与構造を備えていることを特徴とする。
本発明においては、パワーローラが傾転して、当該パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態において、スラスト力付与構造によって、パワーローラに、当該パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制するようなスラスト力を増速側変速状態より強く付与するので、この滑りによるスラスト軸受の急激な発熱を抑制できる。また、過大な押圧力の入力を防ぐことができ、伝達効率の向上や耐力向上を図ることができる。
また、本発明の前記構成において、前記スラスト力付与構造は、前記両ディスクと前記パワーローラの接触点における法線と、前記パワーローラの回転軸線とのなす半頂角が、前記パワーローラの回転数が低くなる増速側変速状態より前記パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態の方が小さくなるように設定されていることによって、構成されていてもよい。
このような構成によれば、半頂角が、パワーローラの回転数が低くなる増速側変速状態よりパワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態の方が小さくなるように設定されているので、減速側変速状態の方が増速側変速状態よりパワーローラがディスクに向けて強く押し出される。このため、パワーローラに付与されるスラスト力は、減速側変速状態の方が増速側変速状態より大きくなるので、パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制して、この滑りによるスラスト軸受の急激な発熱を抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記スラスト力付与構造は、前記入力側ディスクのキャビティ径が基準キャビティ径より大きく設定されるとともに前記パワーローラが接触する前記入力側ディスクのトラクション面の曲率半径が基準曲率半径より小さく設定され、
前記出力側ディスクのキャビティ径が基準キャビティ径より小さく設定されるとともに前記パワーローラが接触する前記出力側ディスクのトラクション面の曲率半径が基準曲率半径より小さく設定されていることによって、構成されていてもよい。
このような構成によれば、入力側ディスクのキャビティ径が基準キャビティ径より大きく設定されるとともに入力側ディスクのトラクション面の曲率半径が基準曲率半径より小さく設定され、出力側ディスクのキャビティ径が基準キャビティ径より小さく設定されるとともに出力側ディスクのトラクション面の曲率半径が基準曲率半径より小さく設定されているので、両ディスクとパワーローラの接触点における法線と、パワーローラの回転軸線とのなす半頂角が、パワーローラの回転数が低くなる増速側変速状態よりパワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態の方が小さくなる。したがって、減速側変速状態の方が増速側変速状態よりパワーローラがディスクに向けて強く押し出されるので、パワーローラに付与されるスラスト力は、減速側変速状態の方が増速側変速状態より大きくなる。よって、パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制して、この滑りによるスラスト軸受の急激な発熱を抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記スラスト力付与構造は、前記パワーローラの傾転軸の位置を決めるヨークの穴の位置が、基準位置から前記入力側ディスクの軸方向において前記出力側ディスク側にオフセットされていることによって、構成されていてもよい。
このような構成によれば、パワーローラの傾転軸の位置を決めるヨークの穴の位置が、基準位置から入力側ディスクの軸方向において出力側ディスク側にオフセットされているので、減速側変速状態の方が増速側変速状態よりパワーローラがディスクに向けて強く押し出されるので、パワーローラに付与されるスラスト力は、減速側変速状態の方が増速側変速状態より大きくなる。よって、パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制して、この滑りによるスラスト軸受の急激な発熱を抑制できる。
本発明によれば、出力回転数を一定となるように変速するトロイダル型無段変速のパワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態において、スラスト力付与構造によって、パワーローラに、当該パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制するようなスラスト力を増速側変速状態より強く付与するので、この滑りによるスラスト軸受の急激な発熱を抑制できる。
本発明の第1の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示すもので、減速側変速状態を説明するための両ディスクの半断面図である。 同、増速側変速状態を説明するための両ディスクの半断面図である。 同、キャビティ径を説明するためのディスクの断面図である。 本発明の第2の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示すもので、減速側変速状態を説明するための両ディスクの半断面図である。 同、増速側変速状態を説明するための両ディスクの半断面図である。 本発明の第3の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示すもので、減速側変速状態を説明するための半断面図である。 同、増速側変速状態を説明するための半断面図である。 従来のトロイダル型無段変速機の一例を示す断面図である。 図8におけるA−A線に沿う断面図である。 航空機用発電機で用いられるトロイダル型無段変速機で想定される減速比と入力側ディスク(ID)、出力側ディスク(OD)およびパワーローラ(PR)それぞれの回転数と減速比との相対関係を示すグラフである。 航空機用発電機のトロイダル型無段変速機で想定されるパワーローラのスラスト軸受のスラスト力と発熱量との相対関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示すもので、入力側ディスク2と出力側ディスク3の半断面図である。なお、図1および図2において、入出力側ディスク2,3との間に挟持されるパワーローラは図示を省略している。また、図1および図2において、入力側ディスク2のトラクション面2Aと、出力側のトラクション面3Aとはそれぞれデフォルメして記載している。したがって、実際はトラクション面2Aの曲率半径Rは、基準となるトラクション面2aの曲率半径Rより僅かに小さく、トラクション面3Aの曲率半径Rは、基準となるトラクション面3aの曲率半径Rより僅かに小さくなっている。
また、符号Oで示す点がパワーローラの傾転中心であり、この傾転中心Oを通り、かつ両ディスク2,3の軸線Oと直交する線が傾転軸線である。
また、本実施の形態や後述する第2の実施の形態および第3の実施の形態のトロイダル型無段変速機は、航空機用発電機で用いられる変速機であり、航空機のエンジンからの回転数が変動する回転を一定の回転数となるように変速して発電機に出力する。また、第1〜第3の実施の形態のトロイダル型無段変速機は、従来のトロイダル型無段変速機と同様の一対の入力側ディスク2、2と一対の出力側ディスク3,3とを有するダブルキャビティ式のハーフトロイダル型無段変速機であるが、従来のトロイダル型無段変速に対して入力側の構成と出力側の構成が略逆になっている。ただし、基本的な構成は上述の従来の自動車用のトロイダル型無段変速機と同様であり、従来と同様の構成は、図示とその説明を省略する。
本実施の形態のトロイダル型無段変速機は、パワーローラが傾転して、当該パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態(図1に示す状態)において、前記パワーローラに、当該パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制するようなスラスト力を前記パワーローラの回転数が低くなる増速側変速状態より強く付与するスラスト力付与構造100を備えている。
ここで、図3に示すように、トロイダル型無段変速機の(入出力側)ディスク2(3)は、パワーローラと接触する断面円弧状のトラクション面2a(3a)を有する。このトラクション面2a(3a)の曲率半径をR、曲率中心をOとすると、ディスク2(3)の径方向に離間して2つある曲率中心O,O間の距離をキャビティ径Dと規定する。
前記スラスト力付与構造100は、図1および図2に示すように、入力側ディスク2のキャビティ径Dが基準キャビティ径Dより大きく設定されるとともにパワーローラが接触する入力側ディスク2のトラクション面2Aの曲率半径Rが基準曲率半径Rより小さく設定され、さらに、出力側ディスク3のキャビティ径Dが基準キャビティ径Dより小さく設定されるとともにパワーローラが接触する出力側ディスク3のトラクション面3Aの曲率半径Rが基準曲率半径Rより小さく設定されていることによって、構成されている。
図1および図2において、入出力側ディスク2,3のそれぞれ二点鎖線で示すトラクション面2a,3aの曲率半径が基準曲率半径Rである。この基準曲率半径Rのトラクション面2a,3aと基準キャビティ径Dを有し、かつ、入出力側ディスク2,3と等しい外径を有する従来の入出力側ディスクを基準として、キャビティ径DI、曲率半径R、キャビティ径D、曲率半径Rが上述のようにして設定されている。
そして、本実施の形態では、入力側ディスク2および出力側ディスク3とパワーローラの接触点における法線Hと、パワーローラの回転軸線Sとのなす半頂角θが、図2に示すパワーローラの回転数が低くなる増速側変速状態より、図1に示すパワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態の方が小さくなっている。
したがって、減速側変速状態の方が増速側変速状態よりパワーローラがディスクに向けて強く押し出されるので、パワーローラに付与されるスラスト力は減速側変速状態の方が増速側変速状態より大きくなる。よって、パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制して、この滑りによるスラスト軸受の急激な発熱を抑制できる
また、図2に示すように、増速側変速状態の方が減速側変速状態より半頂角θが大きくなるので、パワーローラのスラスト軸受への過剰荷重の入力を防ぐことができ、耐久性確保と効率向上を図ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図4および図5は、本発明の第2の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示すもので、入力側ディスク2と出力側ディスク3の半断面図である。なお、図4および図5において、入出力側ディスク2,3との間に挟持されるパワーローラは図示を省略している。
本実施の形態では、パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態(図4に示す状態)において、パワーローラに、当該パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制するようなスラスト力を付与するスラスト力付与構造101の構成が第1の実施の形態と異なっているので、以下ではこの相違点について説明する。
図4および図5に示すように、スラスト力付与構造101は、パワーローラの傾転軸の位置を決めるヨークの穴の位置が、基準位置から入力側ディスク2の軸方向において出力側ディスク3側にオフセットされていることによって、構成されている。
すなわちまず、符号Oで示す点がパワーローラの基準となる傾転中心であり、この傾転中心Oを通り、かつ両ディスク2,3の軸線Oと直交する線が基準となる傾転軸線である。この傾転軸線はヨークの穴(図9に示す支持孔18)の中心位置を通っており、この穴にパワーローラを支持するトラニオンの枢軸(図9に示す枢軸14)が傾転軸線回りに傾転自在に嵌め込まれている。したがって、図4および図5において、傾転中心Oが基準となるヨークの穴の中心位置を示す。
そして、本実施の形態では、ヨークの穴の中心位置がこの基準位置Oから入力側ディスク2の軸方向において出力側ディスク3側に所定長さだけオフセットされている。このオフセットされたヨークの穴の中心位置を符号Oとする。ヨークの穴の位置をオフセットするには、図9に示すヨークに形成する支持孔18を出力側ディスク3側に所定長さだけずらして形成すればよい。
このように本実施の形態では、パワーローラの傾転軸の位置を決めるヨークの穴位置が、基準位置Oから入力側ディスク2の軸方向において出力側ディスク3側にオフセットされた位置Oとなっているので、図4に示す減速側変速状態の方が図5に示す増速側変速状態よりパワーローラがディスクに向けて強く押し出されて、半頂角θが小さくなる。したがって、パワーローラに付与されるスラスト力は減速側変速状態の方が増速側変速状態より大きくなるので、パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制して、この滑りによるスラスト軸受の急激な発熱を抑制できる。
また、図5に示すように、増速側変速状態の方が減速側変速状態より半頂角θが大きくなるので、パワーローラのスラスト軸受への過剰荷重の入力を防ぐことができ、耐久性確保と効率向上を図ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図6および図7は、本発明の第3の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部を示すもので、パワーローラ11を含む入力側ディスク2と出力側ディスク3の半断面図である。
本実施の形態では、パワーローラ11の回転数が高くなる減速側変速状態(図6に示す状態)において、パワーローラ11に、当該パワーローラ11のスラスト軸受24の滑りを抑制するようなスラスト力を付与するスラスト力付与構造102の構成が第1および第2の実施の形態と異なっているので、以下ではこの相違点について説明する。
図6および図7に示すように、スラスト力付与構造102は、両ディスク2,3とパワーローラ11の接触点における法線Hと、パワーローラ11の回転軸線Sとのなす半頂角θが、図7に示すパワーローラ11の回転数が低くなる増速側変速状態より図6に示すパワーローラ11の回転数が高くなる減速側変速状態の方が小さくなるように設定されていることによって、構成されている。
このようにスラスト力付与構造102を構成するには、例えば、上述した第2の実施の形態と同様に、パワーローラ11の傾転軸の位置を決めるヨークの穴の位置を、基準位置から入力側ディスク2の軸方向において出力側ディスク3側にオフセットしてもよいし、パワーローラ11のトラクション面の曲率半径を基準曲率半径から所定の値だけ増減した値としてもよいし、その他の構成を採用してもよい。
要は、両ディスク2,3とパワーローラ11の接触点における法線Hと、パワーローラ11の回転軸線Sとのなす半頂角θを、パワーローラ11の回転数が低くなる増速側変速状態よりパワーローラ11の回転数が高くなる減速側変速状態の方が小さくなるように設定することができれば、どのような構成を採用してもよい。
本実施の形態では、パワーローラ11に付与されるスラスト力は減速側変速状態の方が増速側変速状態より大きくなるので、パワーローラ11のスラスト軸受24の滑りを抑制して、この滑りによるスラスト軸受24の急激な発熱を抑制できる。
また、図7に示すように、増速側変速状態の方が減速側変速状態より半頂角θが大きくなるので、パワーローラ11のスラスト軸受24への過剰荷重の入力を防ぐことができ、耐久性確保と効率向上を図ることができる。
なお、上述の各実施の形態では、本発明を、ダブルキャビティ式ハーフトロイダル型無段変速機に適用する場合を例にとって説明したが、これに限ることなく、本発明は、シングルキャビティ式のハーフトロイダル型やフルトロイダル型のトロイダル型無段変速機にも適用できる。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
12 押圧装置
18 支持孔(ヨークの穴)
23A,23B ヨーク
100,101,102 スラスト力付与手段

Claims (1)

  1. それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転可能に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、前記両ディスクを互いに近づけ合う方向に押圧するローディングカム式の押圧装置とを備え、前記パワーローラを傾転軸線回りに傾転させて変速を行うともに変動する入力回転数に対して出力回転数が一定になるように変速させるためのトロイダル型無段変速機において、
    前記パワーローラが傾転して、当該パワーローラの回転数が高くなる減速側変速状態において、前記パワーローラに、当該パワーローラのスラスト軸受の滑りを抑制するようなスラスト力を前記パワーローラの回転数が低くなる増速側変速状態より強く付与するスラスト力付与構造を備えていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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