JP4962153B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4962153B2 JP4962153B2 JP2007158826A JP2007158826A JP4962153B2 JP 4962153 B2 JP4962153 B2 JP 4962153B2 JP 2007158826 A JP2007158826 A JP 2007158826A JP 2007158826 A JP2007158826 A JP 2007158826A JP 4962153 B2 JP4962153 B2 JP 4962153B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trunnion
- axial direction
- power roller
- pivot
- support shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
Description
そこで、トラニオン15,15の傾転角度の範囲は、トラニオンの左右への傾転角度が大きくなった際に、トラニオン15,15に接触する板状のストッパにより規制されている(例えば、特許文献1参照)。
図9に示すように、ストッパ41をヨーク23Bのトラニオン15の折れ曲がり壁部20に当接する位置に設けたものも知られているが、特許文献2においては、トラニオン15の支持板部16側が当接するようにストッパをヨーク23Bに設けている。
また、トラニオン15のストッパに当接する接触部位の耐摩耗性および耐衝撃性を上げるために、前記接触部位に高周波熱処理(焼き入れ)を施しているものが知られている。また、特許文献2においても、前記接触部位に高周波熱処理を施していることが記載されている。
また、一体型ポスト65の下端部が支持ポスト68として、ヨーク23Bを揺動自在に支持するとともに、駆動シリンダ31の上側シリンダボディに支持されている。
また、特許文献2や図9に示されるように、ヨークにストッパがあるのでは、ヨークの平らな板部にストッパとして凸部を作る必要があり、凸部によりヨークの重量が重くなるという問題がある。
特に、特許文献2に記載されているように、ラジアルニードル軸受(傾転軸受)により回転自在に支持されるトラニオンの枢軸の表面部も傾転軸受との当接による磨耗を防止するために熱処理(焼き入れ)が行われる。
すなわち、1つの部材としてのトラニオンの近接する二箇所で異なる熱処理を別々に行う場合に、より慎重な処理が求められ、処理コストが高くなってしまう。
また、トルクが負荷されると、入出力側ディスクから挟まれるように押された状態のパワーローラに傾転軸の軸方向に移動するように力がかかってしまう。
そして、パワーローラが枢軸方向に位置ずれして上述のようにオフセットされた状態となると、パワーローラを枢軸回りに回転させる力(サイドスリップ力)が作用してしまうことになり、上述のように傾転する。そこで、パワーローラがオフセットされないように強固に支持することが好ましい。
しかし、パワーローラは、後端側をトラニオンに支持された状態、すなわち、片持ち構造のため、パワーローラの支持軸が傾むいてパワーローラが僅かにオフセットしてしまい、サイドスリップ力が働き僅かに傾転してしまうことで、強制的にトラニオンを枢軸回りに回転して変速比を制御する際に、上述のオフセットに基くサイドスリップ力によるトラニオンの枢軸回りの回転が加わり、制御が不安定になってしまう。
前記パワーローラの回転中心部を貫通し、当該パワーローラと同心的に設けられ、当該パワーローラを回転自在に支持し、先端部が当該パワーローラ先端から突出する支持軸を備え、
前記ポストは、前記枢軸の軸方向に沿って前記一対のヨーク間に架け渡されるように形成されるとともに、前記パワーローラの先端側に配置され、かつ、前記トラニオンの傾転に対応して移動する前記支持軸先端おり、
前記規制部材は、前記支持軸先端部の前記パワーローラの傾転に基く移動に沿って形成されるとともに、前記支持軸先端部が挿入される溝とされ、
前記溝の前記枢軸の軸方向に沿った幅が前記支持軸先端部の前記枢軸の軸方向に沿った径より広くされ、
前記トラニオンが前記枢軸の軸方向に沿って移動した際に、前記溝内に挿入される前記支持軸先端部が、前記溝の両内側面のうちの一方の内側面に接触することで、前記トラニオンの枢軸の軸方向に沿った移動範囲が前記溝に規制されることを特徴とする部の移動範囲を規制する規制部材を備えていることを特徴とする。
すなわち、支持軸を延長し、かつ、ポストに溝を設けるだけの構成でトラニオンの傾転移動範囲と、枢軸の軸方向移動範囲の両方を規制でき、これらを両方規制する構成としても部品点数が増えることがない。従って、組立作業が煩雑になることもない。
これにより、スラスト転がり軸受に押し付けられた状態で、外輪本体部28aは、パワーローラ11の回転中心軸と直交するとともに枢軸14,14と直交する方向に移動可能となる。
また、支持軸28bとパワーローラ11との間には、ラジアル転がり軸受が介挿されている。
すなわち、支持軸28bは、パワーローラ11の回転中心部を貫通し、当該パワーローラ11と同心的に設けられ、当該パワーローラ11を回転自在に支持し、先端部が当該パワーローラ11の先端から突出するように形成されている。
また、支持軸28bの先端部28cは、一体型ポスト65の入力軸1にほぼ沿う側面71に形成された溝72内に挿入されるようになっており、支持軸28bは、パワーローラ11の先端面から一体型ポスト65に達する位置まで前方に突出して形成されている。
なお、一体型ポスト65は、変速の中立位置で互いに対向する一対のパワーローラ11の間の中央に配置されている。
そして、幅が狭くされた先端部28cは、先端面が略円弧状の湾曲面とされている。
この例において、一体型ポスト65は、そのパワーローラ11と対向し、入力軸1の軸方向に略沿う側面71,71が、枢軸14,14を中心として一体に傾転するトラニオン15、パワーローラ11、支持軸28bに対応して、枢軸14,14の中心を中心とする円弧に略沿った形状に湾曲して形成されている。
すなわち、トラニオン15が枢軸14,14回りに傾転した際の支持軸28bの先端部28cの移動軌跡に沿って形成されている。
これにより、支持軸28bの先端部28cのトラニオン15の傾転に基く円弧状の移動が溝72の左右両端部73,73間の範囲に規制されるようになっている。
また、基本的にパワーローラ11の枢軸14,14周りの回転移動範囲(傾転範囲)が規制されることで、パワーローラ11,11の入力側および出力側ディスク2,3との接触部分(接触楕円)の一部が入力側ディスク2もしくは出力側ディスク3の内側面からはみ出した状態となるのを確実に防止できる。
したがって、溝72の範囲内で支持軸28bの先端部28cの移動範囲が規制されることで、支持軸28bに回転自在に支持されたパワーローラ11の傾転範囲が、当該パワーローラ11,11の入力側および出力側ディスク2,3との接触部分の一部が入力側ディスク2もしくは出力側ディスク3の内側面からはみ出した状態となるのを防止できる範囲とされる。
なお、パワーローラ11を傾転するためにトラニオン15が枢軸14,14の軸方向に沿って移動するように駆動装置32に駆動されることから、支持軸28b(の先端部28c)は、枢軸14,14の軸方向に沿って僅かに上下に移動可能である。したがって、溝72は、その枢軸14,14の軸方向に沿った幅が支持軸28bの先端部28cの枢軸14,14の軸方向に沿った径より長くされ、支持軸28bおよびパワーローラ11の枢軸14,14の軸方向に沿った移動を許容するようになっている。
これにより、支持軸28b、外輪本体部28a、後軸28dが同一心上に配置されている。
なお、外輪本体部28aの背面と、トラニオン15の支持板部16の前面との間には、スラスト転がり軸受25aが配置されている。
この案内溝161は、枢軸14,14の軸方向とパワーローラ11の回転中心軸方向との両方に直交する方向に沿って形成されている。
このような後軸28dと、トラニオン15の支持板部16の案内溝161により、支持軸28bにかかる枢軸14,14の軸方向に沿った力を後軸28dを介して支持板部16に伝達可能となっている。
また、第1の実施形態で記載したように、溝72の枢軸14,14の軸方向に沿った幅は、支持軸28bの先端部28c先端部の径より広くされている。
そして、伝達軸114,114の上端部には、伝達軸114,114と同心的かつ一体に回転自在にピニオン113,113が固定されている。
そして、伝達軸114,114は、ピニオン113,113を挟んだ状態の上下2箇所でラジアル軸受115,115により回転自在に支持されている。なお、ラジアル軸受115,115は、ケーシング50に固定されている。
すなわち、本実施形態においては、トロイダル型無段変速機が、トラニオン15,15を前記枢軸14,14回りに回転駆動する駆動手段を備え、駆動手段の一部として、左右側縁部にラック112,112を備えたラック駆動軸111と、当該ラック112,112と、ラック112,112に噛み合うとともに、枢軸14,14に同心的に接合された伝達軸114,114を備えるものとなっている。
ここで、一体型ポスト65のパワーローラ11,11に対向する側面71,71にそれぞれ形成される溝72,72は、その枢軸14,14の軸方向に沿った幅が異なる以外は、第1および第2の実施形態と同様の構成となっている。
ただし、溝72,72に挿入された支持軸28b、28bの先端部28c、28cは、枢軸14,14の軸方向に沿った移動を溝72,72により規制されるように溝72,72に挿入されている必要があり、先端部28c、28cの溝72,72の長さ方向に沿った円滑な移動を妨げない範囲で、上述のクリアランスはできるだけ小さい方が好ましい。
それに加えて、本実施形態では、上述のように溝72,72により支持軸28b、28bの先端部28c、28cが、パワーローラ11,11およびトラニオン15,15の傾転による移動を規制範囲内で許容された状態で、枢軸14,14の軸方向に沿った移動が規制されるようになっている。すなわち、支持軸28b,28bの先端部28c,28cが溝72,72に挿入されることで、支持軸28b,28bの先端部28c,28cが溝72,72の範囲内でトラニオン15,15の傾転に基づく移動が規制されるとともに、溝72,72に支持されることになる。
また、案内溝161が形成されるトラニオン15は、上述のように上下のヨーク231A,231Bにより枢軸14,14の軸方向に沿った移動が規制されている。
すなわち、支持軸28bの先端側が一体型ポスト65により枢軸14,14の軸方向に沿って移動しないように支持され、支持軸28bの後端側がトラニオン15により枢軸の軸方向に沿って移動しないように支持されている。
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
23A,23B ヨーク
28b 支持軸
28c 支持軸の先端部
32 駆動装置
50 ケーシング
65 一体型ポスト(ポスト)
72 溝(規制部材)
73 溝の端部(規制部材)
111 ラック駆動軸(駆動手段)
112 ラック(駆動手段)
113 ピニオン(駆動手段)
Claims (1)
- 互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、ケーシングに固定されるとともに、前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持するポストとを備えるトロイダル型無段変速機において、
前記パワーローラの回転中心部を貫通し、当該パワーローラと同心的に設けられ、当該パワーローラを回転自在に支持し、先端部が当該パワーローラ先端から突出する支持軸を備え、
前記ポストは、前記枢軸の軸方向に沿って前記一対のヨーク間に架け渡されるように形成されるとともに、前記パワーローラの先端側に配置され、かつ、前記トラニオンの傾転に対応して移動する前記支持軸先端部の移動範囲を規制する規制部材を備えており、
前記規制部材は、前記支持軸先端部の前記パワーローラの傾転に基く移動に沿って形成されるとともに、前記支持軸先端部が挿入される溝とされ、
前記溝の前記枢軸の軸方向に沿った幅が前記支持軸先端部の前記枢軸の軸方向に沿った径より広くされ、
前記トラニオンが前記枢軸の軸方向に沿って移動した際に、前記溝内に挿入される前記支持軸先端部が、前記溝の両内側面のうちの一方の内側面に接触することで、前記トラニオンの枢軸の軸方向に沿った移動範囲が前記溝に規制されることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007158826A JP4962153B2 (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007158826A JP4962153B2 (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008309268A JP2008309268A (ja) | 2008-12-25 |
JP4962153B2 true JP4962153B2 (ja) | 2012-06-27 |
Family
ID=40237048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007158826A Active JP4962153B2 (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4962153B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2079683A (en) * | 1936-02-27 | 1937-05-11 | Chilton Roland | Transmission |
EP0097526B1 (en) * | 1982-06-23 | 1986-12-03 | National Research Development Corporation | Improvements in or relating to transmission units of the toroidal race rolling friction type |
JPH1113849A (ja) * | 1997-06-20 | 1999-01-22 | Nissan Motor Co Ltd | 摩擦車式無段変速機 |
-
2007
- 2007-06-15 JP JP2007158826A patent/JP4962153B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008309268A (ja) | 2008-12-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5077834B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4962153B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2015218778A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4923989B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5803188B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2008002599A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5895463B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4947492B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4972931B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4894178B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4640635B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4771120B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4770673B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6787026B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4605460B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6020110B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5803584B2 (ja) | トロイダル型無段変速機およびその部品の加工方法 | |
JP5003140B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP6458443B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4702602B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4867840B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2007205546A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2008111488A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2012112483A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2007107628A (ja) | トロイダル型無段変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120312 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4962153 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406 Year of fee payment: 3 |