JP4770673B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
そこで、トラニオン15,15の傾転角度の範囲は、トラニオンの左右への傾転角度が大きくなった際に、トラニオン15,15やトラニオン15,15に取り付けられてトラニオン15,15と一体に揺動(傾転)する部材に接触するストッパにより規制されている(例えば、特許文献1参照)。
図7に示すように、ストッパ41をヨーク23Bのトラニオン15の折れ曲がり壁部20に当接する位置に設けたものも知られているが、特許文献2においては、トラニオン15の支持板部16側が当接するようにストッパをヨーク23Bに設けている。
また、トラニオン15のストッパに当接する接触部位の耐摩耗性および耐衝撃性を上げるために、前記接触部位に高周波熱処理(焼き入れ)を施している(例えば、特許文献3参照)。また、特許文献2においても、前記接触部位に高周波熱処理を施していることが記載されている。
また、一体型ポスト65の下端部が支持ポスト68として、ヨーク23Bを揺動自在に支持するとともに、駆動シリンダ31の上側シリンダボディに支持されている。
前記連結部材71は、トラニオン15の支持板部16の内側面側に回転自在に支持されたパワーローラ11,11に、入力側および出力側ディスク2,3からスラスト荷重が加わり、このスラスト荷重が支持板部16に伝達され、支持板部16が、その内側面側が凹面となる方向、すなわち、支持板部16の内側面側に曲がる折れ曲がり壁部20,20の先端部同士が互いに近づく方向に弾性変形してしまうことを防止するために、折れ曲がり壁部20,20の先端部間を繋ぐように設けられたものである。
板ストッパ72は、図8に示すように、押え金具73により支持ポスト64に固定されるが、板ストッパ72の中央部には、図10に示すように押え金具73が貫通する貫通孔74が形成され、この貫通孔74に抑え金具73が挿入された状態で支持ポスト64に固定されている。
また、ヨークにストッパを設けた場合に、変速時にトラニオンがオフセットされる際にヨークは揺動するが、目標とする正確な傾転範囲でトラニオンが規制されるようにストッパを配置することが難しい。この場合に、ストッパの位置が適切でないと、上述のようにパワーローラの入力側および出力側ディスクとの接触部分(接触楕円)の一部が入力側ディスクもしくは出力側ディスクの内側面からはみ出した状態となる可能性がある。そこで、トラニオンの傾転範囲を少し狭く設定する必要が生じ、このように傾転角度の範囲を狭くすると、変速比の範囲が狭くなってしまう。
特に、特許文献2に記載されているように、ラジアルニードル軸受(傾転軸受)により回転自在に支持されるトラニオンの枢軸の表面部も傾転軸受との当接による磨耗を防止するために熱処理(焼き入れ)が行われる。
すなわち、1つの部材としてのトラニオンの近接する二箇所で異なる熱処理を別々に行う場合に、より慎重な処理が求められ、処理コストが高くなってしまう。
また、特許文献6の板ストッパには、ポストに固定される抑え金具を貫通する略長方形状の貫通孔が形成され、この貫通孔に抑え金具が挿入されることでポストに板ストッパが固定されるが、板ストッパにトラニオンに固定された連結部材が衝突した場合に、矩形状の貫通孔の角部に曲げ応力がかかるともに応力集中がおき、板ストッパの耐用期間が短くなってしまうという問題がある。なお、長方形状の貫通孔の長さ方向の両端部にRが付けられているが、応力集中を防止するのには十分でない。
前記ポストは、前記枢軸の軸方向に沿って前記一対のヨーク間に架け渡されるように形成されるとともに、両端部にそれぞれ前記ヨークが揺動自在に取り付けられ、
かつ、前記トラニオンの傾転を規制するストッパとして機能することを特徴とする。
かつ、これらの各折れ曲がり壁部の外側面に前記各枢軸が互いに同心的に設けられるとともに、前記一対の折れ曲がり壁部同士を連結する連結部材を備え、
前記ストッパとしてのポストは、前記連結部材に当接することで前記トラニオンの傾転範囲を規制するものとしてもよい。
この連結部材75は、概略平板状で、その外側面(パワーローラ11の反対側の側面)がストッパとしての一体型ポスト65に当接(接触)する当接面(接触部位)となっている。
この連結部材75の該側面は、トラニオン15の枢軸14の軸方向に対して平行な平面となっているとともに、パワーローラ11の回転中心に対して直行する平面となっている。
一体型ポスト65の基本形状は、従来と同様となっており、上側の支持ポスト64と下側の支持ポスト68とを一体に連結した形状となっている。
そして、一体型ポスト65の中央部は、上下の支持ポスト64,68を連結するとともに、後述のようにストッパとして機能する連結ストッパ部76となっている。連結ストッパ部76は、概略平板上となっており、その中央に図示しない入力軸が貫通する貫通孔66が形成されるとともに、その周囲を囲むように円形の凹部661が形成さている。また、この一体型ポスト65の連結ストッパ部76の左右の端面67は、それぞれ、例えばニュートラル状態のトラニオン15の連結部材75と対向するとともに、連結部材75の外側面と一体型ポスト65の連結ストッパ部76の左端面67(右端面67)とが平行となっている。また、この状態で、連結部材75と一体型ポスト65とは離間した状態となっている。
なお、当接斜面70,70は、上述の連結ストッパ部76の貫通孔66の周囲に形成された凹部661が端面67側にはみ出した状態で、端面67の中央部を残して前部(表部)および後部(裏部)が切り欠かれることにより形成された切欠部662により上下2つに分離された状態となっている。
また、左の当接斜面70は、その斜面の角度がトラニオン15が所定の傾転角度の範囲内で、右に最大角度まで傾転(回転)した場合の連結部材75の外側面の角度と等しくなっており、連結部材75の外側面が左の当接斜面70に接触する際に面接触するようになっている。
したがって、傾転していないニュートラル状態のトラニオン15の連結部材75の左右幅の中心を通り、板状の連結部材75と直交する直線は、一体型ポスト65の厚みの中心を通るようになっている。
また、連結部材75の位置の調整としては、設計時に連結部材75が取り付けられるトラニオン15のれ曲がり壁部20,20の支持板部16からの延出量の調整をするものとしてもよい。
また、ヨークにストッパを形成しないこと、特に、削り出しによりストッパを加工しないことで、ヨークの製造の手間を軽減しコストの低減を図ることができる。
また、一体型ポスト65は、上述のようにケーシング50に位置決め固定されており、ヨークのように移動しないので、ストッパの位置を正確に決めることが可能となり、トラニオン15の傾転角度の範囲も極めて正確に規制できる。したがって、傾転角度の範囲を少し狭く設定するような必要はなく、必要な傾転角度の範囲を正確に決めることができる。
すなわち、トラニオン15と連結部材75を別々に熱処理することで、2つの熱処理による影響を受けることがなく、また、この影響を避けるために慎重に熱処理を行う必要もない。また、連結部材75は単純な板状なので、極めて容易に熱処理が可能(低コストで熱処理が可能)である。
第2の実施形態において、トラニオン15には、連結部材75が設けられていない構成となっている。なお、後述するようにトラニオン15の折れ曲がり壁部20,20の先端面が第2の実施形態の一体型ポスト77に当接し、連結部材が一体型ポスト77に当接しないか、折れ曲がり壁部20,20と一緒に当接する構成となっていれば、連結部材を設けてもよい。
そして、トラニオン15は、連結部材が設けられていないこと以外は、第1の実施形態のトラニオン15とほぼ同様の構成となっている。
そして、トラニオン15の折れ曲がり壁部20,20の先端部が先に向かうほど幅が狭くなる台形状に形成され、その台形の上辺に対応する先端面が一体型ポスト77に当接する当接面151となる。この当接面151は、第1の実施形態の連結部材75の外側面と同様に、パワーローラ11の回転軸に直交し、枢軸14の軸方向に平行となるように形成されている。すなわち、トラニオン15の本体が直接、ストッパとしての一体型ポスト77に接触するようになっている。
また、折れ曲がり壁部20,20の先端は、パワーローラ11の先端より前に延出した状態となっている。
なお、連結ストッパ部78の上辺および下辺は、直線状ではなく、僅かに山型に左右に傾斜した状態となっている。
そして、連結ストッパ部78の左右の端面79には、左右の角部が面取りされることにより当接斜面70,70が形成され、この当接斜面70,70の上端部および下端部がトラニオン15の折れ曲がり壁部20,20の先端面(当接面151)に当接するようになっている。なお、当接の仕方や当接の状態は、連結部材75の外側面が折れ曲がり壁部20,20の先端面(当接面151)に変わっただけで、基本的に第1の実施形態の連結部材75の外側面と当接斜面70,70の場合と同様である。
なお、本発明は、一体型ポスト65,77の本体がトラニオン15の傾転を規制するストッパとして機能することを特徴とするものであり、例えば、トラニオン15に取り付けられる連結部材75以外の部材がストッパとしての一体型ポスト65,77に接触することで、トラニオン15の傾転が規制されるようになっていてもよい。
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
16 支持板部
20 折れ曲がり部
23A,23B ヨーク
32 駆動装置
50 ケーシング
65 一体型ポスト(ポスト)
75 連結部材
77 一体型ポスト(ポスト)
Claims (3)
- ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記ケーシングに固定されるとともに、前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持するポストとを備えるトロイダル型無段変速機において、
前記ポストは、前記枢軸の軸方向に沿って前記一対のヨーク間に架け渡されるように形成されるとともに、両端部にそれぞれ前記ヨークが揺動自在に取り付けられ、
かつ、前記トラニオンの傾転を規制するストッパとして機能することを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記トラニオンは、前記パワーローラを回転自在に支持する支持板部と、前記支持板部の両端部に設けられるとともに、前記パワーローラを収容するポケット部を形成するように前記パワーローラ側に折れ曲がる一対の折れ曲がり壁部とを備え、
かつ、これらの各折れ曲がり壁部の外側面に前記各枢軸が互いに同心的に設けられるとともに、前記一対の折れ曲がり壁部同士を連結する連結部材を備え、
前記ストッパとしてのポストは、前記連結部材に当接することで前記トラニオンの傾転範囲を規制することを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。 - 前記ストッパとしてのポストは、前記トラニオンに直接当接することで、前記トラニオンの傾転範囲を規制することを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
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