JP2008111488A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】トラニオンの傾転角度を規制するストッパ部材と当接部材とを加工コストを抑えて設けることができるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】ケーシングに固定されるとともにヨーク23Aを揺動自在に支持する支持ポスト64にストッパ部材71を設ける。ヨーク23A,23Bに傾転自在に支持されるトラニオン15の枢軸14に、前記ストッパ部材71に当接する当接部材77が取り付けられている。ストッパ部材71は、ヨーク23A、23Bおよび支持ポスト64と別体で、ヨーク23A,23Bから離間し、かつ、支持ポスト64に取り付けられている。また、これらストッパ部材71および当接部材77は、それぞれ硬化熱処理が施されている。トラニオン15の傾転角度が規制される角度となると、当接部材77がストッパ部材71に当接してトラニオン15の傾転が規制される。
【選択図】図1
【解決手段】ケーシングに固定されるとともにヨーク23Aを揺動自在に支持する支持ポスト64にストッパ部材71を設ける。ヨーク23A,23Bに傾転自在に支持されるトラニオン15の枢軸14に、前記ストッパ部材71に当接する当接部材77が取り付けられている。ストッパ部材71は、ヨーク23A、23Bおよび支持ポスト64と別体で、ヨーク23A,23Bから離間し、かつ、支持ポスト64に取り付けられている。また、これらストッパ部材71および当接部材77は、それぞれ硬化熱処理が施されている。トラニオン15の傾転角度が規制される角度となると、当接部材77がストッパ部材71に当接してトラニオン15の傾転が規制される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図4および図5に示すように構成されている。図4に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁(中間壁)13に対しアンギュラ玉軸受107を介して支持されるとともに、この仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図5参照)が回転自在に挟持されている。
図4中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図4の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図4のA−A線に沿う断面図である図5に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、支持ポスト64,68を支点として揺動できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ221および第2キャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト64,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ222の外周部分に対向している。
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1キャビティ221のみについて説明する。
図5に示すように、ケーシング50の内側において、第1キャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸(傾転軸)14,14を中心として揺動(傾転)する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図5においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図5の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面(パワーローラ11)側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動(傾転)させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図5の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受(傾転軸受)30を介して揺動自在(傾転自在)に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図5の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている支持ポスト64(球面ポスト)によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、支持ポスト68(球面ポスト)およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図5で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図5の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
なお、駆動ロッド29,29が設けられた枢軸14,14には、トラニオン15,15を同期して傾転させるための同期ワイヤ(同期ケーブル)が架け渡されるワイヤプーリ41が設けられている。
なお、駆動ロッド29,29が設けられた枢軸14,14には、トラニオン15,15を同期して傾転させるための同期ワイヤ(同期ケーブル)が架け渡されるワイヤプーリ41が設けられている。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位(オフセット)する。例えば、図5の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
また、例えば、自動車の変速装置としてトロイダル型無段変速機を用いる場合に、上述のトロイダル型無段変速機の構成に遊星歯車機構を加えたものが知られているとともに実施されている。
ところで、上記構成のトロイダル型無段変速機において、トラニオン15,15の傾転角度すなわちトラニオン15,15に支持されたパワーローラ11,11の傾転角度が所定範囲を越えると、パワーローラ11,11の入力側および出力側ディスク2,3との接触部分(接触楕円)の一部が入力側ディスク2もしくは出力側ディスク3の内側面からはみ出した状態となる。この場合に、前記接触部分における面圧が高くなり、パワーローラ11,11や入力側および出力側ディスク2,3の耐久性が低下する。
そこで、トラニオン15,15の傾転角度の範囲は、トラニオンの左右への傾転角度が大きくなった際に、トラニオン15,15に接触するストッパ部材により規制されている。また、ストッパ部材は一般にヨーク23A,23Bに形成されるか、取り付けられ、トラニオン15,15には、所定の傾転角度となるとストッパ部材に当接する面が形成されている(特許文献1および特許文献2参照)。
ところで、上記構成のトロイダル型無段変速機において、トラニオン15,15の傾転角度すなわちトラニオン15,15に支持されたパワーローラ11,11の傾転角度が所定範囲を越えると、パワーローラ11,11の入力側および出力側ディスク2,3との接触部分(接触楕円)の一部が入力側ディスク2もしくは出力側ディスク3の内側面からはみ出した状態となる。この場合に、前記接触部分における面圧が高くなり、パワーローラ11,11や入力側および出力側ディスク2,3の耐久性が低下する。
そこで、トラニオン15,15の傾転角度の範囲は、トラニオンの左右への傾転角度が大きくなった際に、トラニオン15,15に接触するストッパ部材により規制されている。また、ストッパ部材は一般にヨーク23A,23Bに形成されるか、取り付けられ、トラニオン15,15には、所定の傾転角度となるとストッパ部材に当接する面が形成されている(特許文献1および特許文献2参照)。
また、ストッパ部材をヨークに設けるが、ストッパ部材に当接する面をトラニオンではなく、トラニオンに取り付けられるワイヤプーリに設けたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。なお、ワイヤプーリ(ケーブルサポート)は、複数のトラニオンの傾転を同期させるための同期ワイヤ(同期ケーブル)用のプーリである。
なお、特許文献1でヨークが連結部材と記載され、特許文献2でヨークがハウジングと記載され、特許文献3でヨークがリンクと記載されている。
なお、特許文献1でヨークが連結部材と記載され、特許文献2でヨークがハウジングと記載され、特許文献3でヨークがリンクと記載されている。
しかしながら、ヨークにストッパ部材があるのでは、ヨークの平らな板部にストッパとして凸部を作る必要があり、凸部によりヨークの重量が重くなるという問題がある。また、ヨークにストッパ部材を取り付ける場合も、ストッパ部材を平板状のヨークに強固に取り付けるためにヨーク側にストッパ部材の取付部を加工して形成する必要があり、加工コストがかかるし、凸部を削りだして制作した際の強度に比較すると強度が低くなる。
したがって、ヨークに設けられるストッパ部材の強度を考慮してストッパとなる凸部を削りだして制作するものとした場合に、高いコストがかかり、さらに、削り出されたストッパ部材の耐衝撃性や耐摩耗性を高めるには、焼き入れ焼き戻し等の硬化熱処理を施す必要がありさらにコストが高くなる。
また、ヨークにストッパを設けた場合に、変速時にトラニオンがオフセットされる際にヨークは揺動し、目標とする正確な傾転範囲でトラニオンが規制されるようにストッパを配置することが難しい。この場合に、ストッパの位置が適切でないと、上述のようにパワーローラの入力側および出力側ディスクとの接触部分(接触楕円)の一部が入力側ディスクもしくは出力側ディスクの内側面からはみ出した状態となる可能性がある。そこで、トラニオンの傾転範囲を少し狭く設定する必要が生じ、このように傾転角度の範囲を狭くすると、変速比の範囲が狭くなってしまう。
したがって、ヨークに設けられるストッパ部材の強度を考慮してストッパとなる凸部を削りだして制作するものとした場合に、高いコストがかかり、さらに、削り出されたストッパ部材の耐衝撃性や耐摩耗性を高めるには、焼き入れ焼き戻し等の硬化熱処理を施す必要がありさらにコストが高くなる。
また、ヨークにストッパを設けた場合に、変速時にトラニオンがオフセットされる際にヨークは揺動し、目標とする正確な傾転範囲でトラニオンが規制されるようにストッパを配置することが難しい。この場合に、ストッパの位置が適切でないと、上述のようにパワーローラの入力側および出力側ディスクとの接触部分(接触楕円)の一部が入力側ディスクもしくは出力側ディスクの内側面からはみ出した状態となる可能性がある。そこで、トラニオンの傾転範囲を少し狭く設定する必要が生じ、このように傾転角度の範囲を狭くすると、変速比の範囲が狭くなってしまう。
また、トラニオンに直接ストッパ部材に当接する当接面を形成する場合には、トラニオンの当接面の形成箇所に耐衝撃性や耐摩耗性を高めるための硬化熱処理を行う必要がある。この場合に、一般的に、ラジアルニードル軸受(傾転軸受)により回転自在に支持されるトラニオンの枢軸の表面部も傾転軸受との当接による磨耗を防止するために硬化熱処理(焼き入れ)が行われる。
そして、トラニオンにおいて、上述の当接面の熱処理部分と、枢軸表面の熱処理部分とが近接していると、一方の熱処理を施した部分に他方の熱処理における焼き戻しにより硬度の低下が生じてしまうなどの問題が発生する可能性がある。
本発明は、トラニオンの傾転角度を機械的に規制できる構造を比較的容易かつ低コストで製造可能とするトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記ケーシングに対して位置が固定されるとともに、前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持するポストとを備え、
前記トラニオンの傾転角度を機械的に規制するために前記トラニオンとともに傾転することなくトラニオンの傾転を規制するストッパ部材と、前記トラニオンとともに傾転するとともに、前記ストッパ部材に当接して前記トラニオンの傾転を停止させる当接部材とを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記当接部材を前記トラニオンと別体に設けるとともに前記トラニオンに取り付け、
かつ、前記ストッパ部材を前記ヨークと別体に設けるとともに前記ヨークから離間した位置に配置することを特徴とする。
前記トラニオンの傾転角度を機械的に規制するために前記トラニオンとともに傾転することなくトラニオンの傾転を規制するストッパ部材と、前記トラニオンとともに傾転するとともに、前記ストッパ部材に当接して前記トラニオンの傾転を停止させる当接部材とを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記当接部材を前記トラニオンと別体に設けるとともに前記トラニオンに取り付け、
かつ、前記ストッパ部材を前記ヨークと別体に設けるとともに前記ヨークから離間した位置に配置することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機において、前記ストッパ部材は、ケーシングに対して位置が固定されている部材に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機において、前記ストッパ部材は、前記ポストに設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のトロイダル型無段変速機において、前記ストッパ部材は、前記ポストと別体に設けられて前記ポストに取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ストッパ部材を前記ヨークと別体に設けるとともに前記ヨークから離間した位置に配置しているので、ヨークの軽量化と、ヨーク形状の簡素化により、製造コストの低減を図ることができる。
また、ストッパ部材に当接するトラニオン側の当接部材をトラニオンと別体に設けているので、当接部材に硬化熱処理を行うものとしても、トラニオン側の硬化熱処理部分に影響を与えることがない。
また、ストッパ部材に当接するトラニオン側の当接部材をトラニオンと別体に設けているので、当接部材に硬化熱処理を行うものとしても、トラニオン側の硬化熱処理部分に影響を与えることがない。
また、ストッパ部材および当接部材との両方、すなわち、トラニオンの傾転角度を機械的に規制する構造部材全体を、トロイダル型無段変速機の主要部品であるヨークおよびトラニオンとそれぞれ別体に形成するので、傾転角度を機械的に規制する構造部材が主要部品であるヨークやトラニオンに与える影響を最低限度のものとすることができる。すなわち、ヨークやトラニオン等の主要部品の設計において、傾転角度を機械的に規制する構造をあまり考慮せずに、構造等を決定できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明に基づく上述の作用効果を奏することに加えて、ストッパ部材が、ケーシングに対して位置が固定されている部材に設けられていることにより、ストッパ部材をヨークに設けた場合のように、ストッパ部材が可動部材であるヨークと一体に動くことなく、ケーシングに位置が固定された状態となり、トラニオンの傾転角度を所定の角度でより正確に規制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記当接部材をトラニオンと別体に設けているので、当接部材に硬化熱処理を行うものとしても、トラニオン側の硬化熱処理部分に影響を与えることがない。
また、ストッパ部材は、ヨークではなく、ケーシングに対して位置が固定されているポストに設けられているので、ストッパ部材が可動部材であるヨークと一体に動くことなく、ケーシングに位置が固定された状態となり、トラニオンの傾転角度を所定の角度でより正確に規制することができる。
また、ポストは、トラニオンに比較的近接して配置されているので、トラニオンの傾転角度を規制するストッパ部材を容易に設けることができる。
また、ストッパ部材は、ヨークではなく、ケーシングに対して位置が固定されているポストに設けられているので、ストッパ部材が可動部材であるヨークと一体に動くことなく、ケーシングに位置が固定された状態となり、トラニオンの傾転角度を所定の角度でより正確に規制することができる。
また、ポストは、トラニオンに比較的近接して配置されているので、トラニオンの傾転角度を規制するストッパ部材を容易に設けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ストッパ部材は、前記ポストと別体に設けられて前記ポストに取り付けられているので、ポストにストッパ部材の取付部が必要となるがポストに直接ストッパ部材を加工する必要がなく、加工が容易となる。また、ポストは、ヨークを揺動自在に支持する軸状の部材であり、平板状のヨークに比較して容易にストッパ部材の取付部を形成することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、ヨークを支持するポストに取り付けられたストッパ部材と、トラニオンの枢軸に取り付けられて前記ストッパ部材に当接する当接部材との構造であり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図4〜図5と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。なお、この実施例のトロイダル型無段変速機は、遊星歯車機構81を含むものであり、上述の従来のトロイダル型無段変速機と一部異なる部分があるが、この例のトロイダル型無段変速機の細部を除く基本的な構成および作用は従来と同様である。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態を示している。図1〜図3に示すように、ヨーク23Aをケーシング側に支持する支持ポスト64のヨーク23Aより僅かに上側(外側)で、ヨーク23Aの係止孔19に揺動自在に嵌合する球面部分の上にストッパ部材71が設けられている。
ストッパ部材71は、支持ポスト64とは、別体に設けられたもので、概略矩形板状に形成され、その中央部に円の互いに対向する部分を互いに平行な線で切り取った形状の嵌合孔72が形成されている。また、ストッパ部材71は、その長手方向の長さが、1つのキャビティ221(222)に配置される一対のトラニオン15,15の枢軸14,14の外周間の距離より僅かに短い長さとされ、長手方向に直交する幅が支持ポスト64の球面部の直径より僅かに短いものとなっている。
ストッパ部材71は、支持ポスト64とは、別体に設けられたもので、概略矩形板状に形成され、その中央部に円の互いに対向する部分を互いに平行な線で切り取った形状の嵌合孔72が形成されている。また、ストッパ部材71は、その長手方向の長さが、1つのキャビティ221(222)に配置される一対のトラニオン15,15の枢軸14,14の外周間の距離より僅かに短い長さとされ、長手方向に直交する幅が支持ポスト64の球面部の直径より僅かに短いものとなっている。
ストッパ部材71は、その両端をそれぞれ1つのキャビティ221(222)に配置される一対のトロイダルの枢軸14,14に近接した位置に配置している。また、ストッパ部材71の両端面73,73は、入力軸1の軸方向に沿ったものとなっている。なお、端面73,73の形状は、これに限られるものではなく、概略V字状の凸部や、概略V字状の凹部や、全体が概略平面状で中央部に円弧状の凹部があるものなどであってもよい。
このストッパ部材71の端面73,73は、後述の当接部材77がトラニオン15と一体に回転し、トラニオン15の傾転角度が設定された規制角度となった際に、当接部材77の当接面76,76と当接するストッパ部材71側の当接面であり、前記規制角度と、当接部材77の回転中心(基本的にトラニオン15の枢軸14の中心)の位置と、当接部材77の当接面76,76の形状に基づいて決定される。なと、ストッパ部材71の当接部材77の当接面76,76と当接する面は、当接に際し、面接触するとともに、面接触する部分が平面であることが好ましい。
このストッパ部材71の端面73,73は、後述の当接部材77がトラニオン15と一体に回転し、トラニオン15の傾転角度が設定された規制角度となった際に、当接部材77の当接面76,76と当接するストッパ部材71側の当接面であり、前記規制角度と、当接部材77の回転中心(基本的にトラニオン15の枢軸14の中心)の位置と、当接部材77の当接面76,76の形状に基づいて決定される。なと、ストッパ部材71の当接部材77の当接面76,76と当接する面は、当接に際し、面接触するとともに、面接触する部分が平面であることが好ましい。
そして、支持ポスト64に接続される接続端部と係止孔19に嵌合する球面部分との間、すなわち、球面部分の直上に上述のストッパ部材71の嵌合孔72と同形状の嵌合部74が形成されている。ストッパ部材71の嵌合孔72に嵌合部74が挿入された状態に嵌合することで、支持ポスト64にストッパ部材71が形成されている。なお、互いに嵌り合う上述の嵌合部74と嵌合孔72との平行な直線部分の二面幅寸法の隙間(クリアランス)が極めて小さいことが好ましく、さらに、メンテナンス等に際し、ストッパ部材71の取り外しの必要がないのであれば、例えば、クリアランスをほぼ0として、嵌合孔72に嵌合部74を圧入することで、嵌合部74に嵌合孔72が固定されていることが好ましい。
これにより、トラニオン15の傾転角度を規制する際に、ストッパ部材71がぶれて正確な角度で規制できなくなるのを防止できる。
これにより、トラニオン15の傾転角度を規制する際に、ストッパ部材71がぶれて正確な角度で規制できなくなるのを防止できる。
一方、トラニオン15の上側の枢軸14の上側のヨーク23Aより上側で、トラニオン15の支持孔に嵌合する球面軸受とラジアルニードル軸受からなる傾転軸受の上側となる部分に、前記ストッパ部材71の側の当接面となる端面73,73に当接する左右2つの当接面76,76を備えた当接部材77が設けられている。
当接部材77は、概略円板状に形成されるとともに、その中央部にトラニオン15の上側の枢軸14に嵌合する嵌合孔を備えている。また、概略円板状の当接部材77の外周部分をそれぞれ二箇所で直線状に切り取った形状とすることで、当接面76,76が形成されている。
当接部材77は、概略円板状に形成されるとともに、その中央部にトラニオン15の上側の枢軸14に嵌合する嵌合孔を備えている。また、概略円板状の当接部材77の外周部分をそれぞれ二箇所で直線状に切り取った形状とすることで、当接面76,76が形成されている。
また、当接部材77は、ストッパ部材71の端面73に極めて接近して配置され、トラニオン15が左右のうちの一方に傾転した場合に、一方の当接面76がストッパ部材71の端面73に当接し、他方に傾転した場合に、他方の当接面76がストッパ部材71の端面73に当接することにより、トラニオン15(パワーローラ11)の傾転角度が左右の規制角度内となるように規制される。
なお、上述のようにストッパ部材71の当接面となる端面73と当接部材77の当接面76が当接する際には、平面で面接触することが好ましく、前記ストッパ部材71の端面73の形状と配置に対応して当接部材77の当接面76,76が決定される。
また、当接部材77は、枢軸14に嵌合する嵌合孔を備え、枢軸14にも当接部材77の嵌合孔に嵌合する嵌合部が形成されるが、この場合に、支持ポスト64とストッパ部材71との関係と同様に、当接部材77の回り止めとなる構造が、これら嵌合孔および嵌合部に形成さていることが好ましい。例えば、概略円状の嵌合孔と嵌合部に互いに対応する直線部を設けたり、互いに嵌り合う凹部と凸部とからなるキー構造が設けられていたり、スプライン嵌合していたりすることが好ましい。
また、当接部材77は、上述のように枢軸14の外周部に設けられた傾転軸受の上で枢軸14に嵌合するとともに、枢軸14の当接部材77の上となる部分に輪止め79が配置され、傾転軸受と当接部材77が枢軸14から抜けないようになっている。すなわち、当接部材77は、傾転軸受と輪止めとの間のスペーサとして機能しており、スペーサの代わりに当接部材77を配置することで、当接部材77を設けるものとしても部品点数の増加や重量の増加を防止できる。また、部品点数が増加しないことにより、加工コストや組立コストの増加も防止できる。
なお、ストッパ部材71も例えばスペーサとして機能するようにしたり、スペーサとストッパ部材71とを一体にするなどして、部品点数の増加を防止してもよい。
なお、ストッパ部材71も例えばスペーサとして機能するようにしたり、スペーサとストッパ部材71とを一体にするなどして、部品点数の増加を防止してもよい。
前記ストッパ部材71および当接部材77は、例えば、鋼材等からなり、少なくとも互いに当接する部分に硬化熱処理が施されていることが好ましい。
前記硬化熱処理としては、例えば、焼き入れ焼き戻し、浸炭焼入れ焼き戻し、高周波焼き入れ、浸炭窒化焼き戻し、窒化処理等であることが好ましい。
前記硬化熱処理としては、例えば、焼き入れ焼き戻し、浸炭焼入れ焼き戻し、高周波焼き入れ、浸炭窒化焼き戻し、窒化処理等であることが好ましい。
以上のようなトロイダル型無段変速機によれば、トラニオン15に設けられてストッパ部材71に当接してトラニオン15の傾転角度を規制する当接部材77が上述のスペーサとして機能するトラニオン15と別体の部材となっているので、トラニオン15の加工コストを低減できるとともに、ストッパ部材71との当接部分に硬化熱処理を行うものとしても、トラニオン16の例えば枢軸14の硬化熱処理に影響を与えることもこの硬化熱処理から影響を受けることもなく、トラニオン16や当接部材77で強度不足が発生するのを防止できる。
また、上述のように当接部材77がスペーサとしても機能するので部品点数が増えることがなく加工コストを抑えられる。
なお、この例では、当接部材77をスペーサとしているが、ワイヤプーリ41にストッパ部材71に当接する当接面を形成してもよい。なお、この場合にストッパ部材71は、下側となる支持ポスト68に設けられることになり、この場合も支持ポスト68に別体でストッパ部材が取り付けられることが好ましい。なお、この例のように、同期ワイヤが配置されてない側にストッパ部材71および当接部材77を設けた方が構造を簡単にしたり、組立作業を容易にすることができる。
なお、この例では、当接部材77をスペーサとしているが、ワイヤプーリ41にストッパ部材71に当接する当接面を形成してもよい。なお、この場合にストッパ部材71は、下側となる支持ポスト68に設けられることになり、この場合も支持ポスト68に別体でストッパ部材が取り付けられることが好ましい。なお、この例のように、同期ワイヤが配置されてない側にストッパ部材71および当接部材77を設けた方が構造を簡単にしたり、組立作業を容易にすることができる。
また、前記ストッパ部材71は、ヨーク23A,23Bではなく(ヨーク23A,23Bと別体で)、ケーシングに対して位置を固定された部材である支持ポスト64に設けられるとともに、支持ポスト64と別体とされた状態で支持ポスト64に取り付けられ、さらにヨーク23A,23Bから離間して配置されている。
ヨーク23A,23Bにストッパ部材71を設けないので、ヨーク23A,23Bの加工コストを抑えることができ、かつ、ヨーク23A,23Bの剛性の低下や重量の増加等といった問題も発生しない。また、ストッパ部材71は、ケーシングに位置を固定されるので、ヨーク23A,23Bの揺動に影響を受けることがない。
また、上述のように前記ストッパ部材71を従来からある部品(例えば、スペーサ)に設けるようにすれば、備品点数の増加を抑え、加工コストの上昇を抑えることができる。
ヨーク23A,23Bにストッパ部材71を設けないので、ヨーク23A,23Bの加工コストを抑えることができ、かつ、ヨーク23A,23Bの剛性の低下や重量の増加等といった問題も発生しない。また、ストッパ部材71は、ケーシングに位置を固定されるので、ヨーク23A,23Bの揺動に影響を受けることがない。
また、上述のように前記ストッパ部材71を従来からある部品(例えば、スペーサ)に設けるようにすれば、備品点数の増加を抑え、加工コストの上昇を抑えることができる。
また、ストッパ部材71および当接部材77の両方をヨーク23A,23Bや支持ポスト64,68といった主要部品と別部材とすることで、主要部品の設計を容易とすることができる。また、これら別部材としてのストッパ部材71および当接部材77をヨーク23A,23Bで挟まれた部分より外側とすることで、これらの内側の主要部品の配置に影響を受けることがなく、ストッパ部材71および当接部材77の設計が容易となる。
なお、ストッパ部材71は、ヨーク23A,23Bと別体でヨーク23A,23Bから離間して設けらればよく、例えば、ケーシングに直接固定されるか、ケーシングに設けた取付部材を介して取り付けられるものとしても良いが、この例のように、ケーシングにヨーク23A,23Bを取り付けるための部材で、かつ、トラニオン15および枢軸14に位置的に近い支持ポスト64,68にストッパ部材71を取り付けるようにすることで、ストッパ部材71を取り付けるための加工コストを低減することができる。
また、それぞれ、枢軸14、支持ポスト64と別体とされた当接部材77およびストッパ部材71は、枢軸14および支持ポスト64との取り付け部位における二面幅の隙間をできるだけ小さくしてがたつきを無くすことが好ましく、取り外しの必要がない場合には、圧入により嵌合してしまうことが好ましい。
また、それぞれ、枢軸14、支持ポスト64と別体とされた当接部材77およびストッパ部材71は、枢軸14および支持ポスト64との取り付け部位における二面幅の隙間をできるだけ小さくしてがたつきを無くすことが好ましく、取り外しの必要がない場合には、圧入により嵌合してしまうことが好ましい。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機に適用することができる。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
23A,23B ヨーク
32 駆動装置
50 ケーシング
64 支持ポスト(ポスト)
68 支持ポスト(ポスト)
71 ストッパ部材
73 端面(ストッパ部材との当接面)
74 当接部材
76 当接面
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
23A,23B ヨーク
32 駆動装置
50 ケーシング
64 支持ポスト(ポスト)
68 支持ポスト(ポスト)
71 ストッパ部材
73 端面(ストッパ部材との当接面)
74 当接部材
76 当接面
Claims (4)
- ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記ケーシングに対して位置が固定されるとともに、前記一対のヨークをそれぞれ揺動自在に支持するポストとを備え、
前記トラニオンの傾転角度を機械的に規制するために前記トラニオンとともに傾転することなくトラニオンの傾転を規制するストッパ部材と、前記トラニオンとともに傾転するとともに、前記ストッパ部材に当接して前記トラニオンの傾転を停止させる当接部材とを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記当接部材を前記トラニオンと別体に設けるとともに前記トラニオンに取り付け、
かつ、前記ストッパ部材を前記ヨークと別体に設けるとともに前記ヨークから離間した位置に配置することを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記ストッパ部材は、ケーシングに対して位置が固定されている部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
- 前記ストッパ部材は、前記ポストに設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
- 前記ストッパ部材は、前記ポストと別体に設けられて前記ポストに取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294962A JP2008111488A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | トロイダル型無段変速機 |
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Publications (1)
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JP2008111488A true JP2008111488A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39444106
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JP2006294962A Withdrawn JP2008111488A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | トロイダル型無段変速機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012177394A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006294962A patent/JP2008111488A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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