JP4867840B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
そこで、外輪28の背面に入力軸1の軸方向に沿ったアリ溝を有する部材が設けられ、トラニオン15に前記アリ溝に係止する係止部材が設けられ、外輪28を入力軸1の軸方向に沿って移動可能な状態で、外輪28がトラニオン15から外れるのを防いでいるものが知られている(例えば、特許文献6参照)。
また、ころ軸受を磁力を発生する部材として、磁力により外輪28がトラニオン15から外れるのを防いでいるものも知られている(例えば、特許文献8参照)。
なお、組み付け時にトラニオンにパワーローラを保持する治具を使用して、組み付け中のパワーローラの脱落を防止する方法も知られている。
また、特許文献7における構造でも、ころ軸受の保持器や、保持器に係合する筒部の構造が煩雑になり、構造的にコストが増加する可能性があるとともに、トラニオンへの外輪およびパワーローラの組み付ける際の手間が増える可能性が高い。
また、特許文献8における構造では、ころ軸受で十分な磁力が発生しないと、外輪およびパワーローラがトラニオンから脱落する可能性を否定できないが、大きな磁力を発生する構成とした場合に、大幅なコストアップとなる可能性が高い。
前記トラニオンの前記外輪の外周面に対向する部分に、前記パワーローラの回転中心軸と直交するとともに前記枢軸と直交する方向に沿って溝が形成され、
前記外輪の外周部に、前記溝に挿入可能に外周に沿って外側に突出する突出部が、外周に沿って円環状に形成され、
前記突出部の前記パワーローラの回転中心軸方向に沿った幅が、前記溝の前記パワーローラの回転中心軸方向に沿った幅より狭くされ、
前記パワーローラに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクから当該パワーローラの回転中心軸方向に沿って前記トラニオン側に押し付け力が作用するとともに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクに当接して前記パワーローラが回転可能な状態では、前記溝のほぼ中央に前記突出部が配置されることを特徴とする。
前記トラニオンの前記パワーローラの外周面に対向する部分に、前記パワーローラの回転中心軸と直交するとともに前記枢軸と直交する方向に延び、かつ、パワーローラの後方側を向く段差面が設けられ、
前記パワーローラの外周部に、該パワーローラが前方に移動すると前記段差面に当接する当接面が設けられ、
前記パワーローラが前記当接面を前記段差面に案内させた状態で、当該パワーローラの回転中心軸と直交するとともに前記枢軸と直交する方向にスライド移動可能となっていることを特徴とする。
さらに、パワーローラが外輪に保持されておらず、外輪からパワーローラが脱落可能な構成となっていても、パワーローラの当接面がトラニオンの段差面に当接することで、パワーローラおよび外輪の脱落が防止されるので、トラニオンに保持された外輪に対してパワーローラだけ脱落するようなことを確実に防止することができる。
また、外輪本体部28aの背面のスラスト転がり軸受130に接触する外周部も中心に向うにつれて後方側に向かうように斜めとなっている。
これにより、スラスト転がり軸受130に押し付けられた状態で、外輪本体部28aは、パワーローラ11の回転中心軸と直交するとともに枢軸14,14と直交する方向に移動可能で、かつ、枢軸14,14方向に沿った移動を規制された状態となる。
また、軸部28bとパワーローラ11との間には、ラジアル転がり軸受140が介挿されている。
また、この段差面161を有する溝160は、折れ曲がり壁部20,20のパワーローラ11の回転中心軸と直交するとともに枢軸14,14と直交する方向に沿った幅の全幅に渡って形成され、溝160の左右端部が折れ曲がり壁部20,20の左右側面に開口した状態となっている。
そして、外輪本体部28aの外周部に設けられた円環状の突出部170は、断面矩形状の形成されるとともに、前側を向く側面が前記溝160の段差面161と対向する当接面171とされている。
そして、上述のように溝160の幅の方が突出部170の幅より広いので、溝160の前後の内側面(前側が段差面161)と、突出部170の前後の側面(前側が当接面171)とが接触しないようになっている。
一方、トロイダル型無段変速機の組み付け作業時においては、まず、パワーローラ11と一体に組み立てられえた外輪28をトラニオン15に取り付ける。この際には、トラニオン15の側方から、パワーローラ11の回転中心軸と直交するとともに枢軸14,14と直交する方向に沿って、トラニオン15のポケット部Pにパワーローラ11および外輪28(スラスト軸受24を含む)を挿入することになる。さらに、この際には、トラニオン15の一対の折れ曲がり壁部20,20の側面に開口する溝160端部から外輪28の突出部170を挿入し、溝160に突出部170を沿わせながら外輪を移動することで、トラニオン15のポケット部Pにパワーローラ11を配置する。
すなわち、トラニオン15の一対の折れ曲がり壁部20,20の互いに対向する内側面に夫々形成された溝160に外輪28の突出部170が挿入されることで、外輪28および外輪28に保持されたパワーローラ11の当該パワーローラ11の回転中心軸方向に沿った移動が規制される。
図2に示すように、トラニオン15の一対の折れ曲がり壁部20,20の互いに対向する内側面の先端部側(前部側)には、枢軸14,14の軸方向に沿って、互いに近づく方向に突出する突出部180が形成されている。この突出部180は、断面矩形状に形成されている。
したがって、トラニオン15のパワーローラ11の外周面に対向する一対の折れ曲がり壁部20,20の内側面に、パワーローラ11の回転中心軸と直交するとともに枢軸14,14と直交する方向に延び、かつ、パワーローラ11の後方側を向く段差面181が設けられている。
そして、突出部190は断面矩形状に形成され、この突出部190の前側を向く面が当接面191とされている。
すなわち、パワーローラ11の外周部に、パワーローラ11が前方に移動すると段差面181に当接する当接面191が設けられている。
また、第1の実施形態と同様に、パワーローラ11の当接面191をトラニオン15の段差面181に沿わせて案内させた状態で、パワーローラ11および外輪18(スラスト軸受24を含む)を、トラニオン15の側方向からポケット部Pに挿入可能となっている。
以上の構成により、第2の実施形態においても、当接面171を外輪28に設けた第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
その他の構成は、トラニオン15の段差面161およびパワーローラ11の当接面171も含めて、第1の実施形態と同様であるので、同一構成要素に同一符号を付してその説明を省略する。
外輪28は、トラニオン15の内側の凹状のポケット部P内に収容されており、トラニオン15には、この外輪本体部28aの外周面110に対向する位置に、互いに対向しかつパワーローラ11の回転中心軸(回転軸)と直交捩れ方向に沿って延びる一対の案内面部120,120が形成されている。より詳しく説明すると、一対の案内面部120,120は、パワーローラ11の回転中心軸(回転軸)と直交するとともに枢軸14と直交する方向に延びている。各案内面部120は、各案内面部120は、トラニオン15の折れ曲がり壁部20の内側面から内側に向かってほぼ四角板状に少し突出している突出部のほぼ四角形の平面からなる先端面(前面)により形成されている。各案内面部120は、トラニオン15の折れ曲がり壁部20において、ディスク2,3の回転中心軸に沿う方向のほぼ中央部に形成されている。各案内面部120は、高周波焼入れなどにより硬度が高められ、また研削加工により面粗度が高められている。これらの案内面部120,120の間の距離は、外輪本体部28aの外径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、案内面部120,120および外輪28の外輪本体部28aの外周面110の少なくとも一方に、摩擦係数低減処理が施されている。摩擦係数低減処理としては、例えば、案内面部120,120および外輪本体部28aの外周面110の少なくとも一方に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)あるいは二硫化モリブデン(MoS2)などの皮膜を形成する。
また、軸部28bとパワーローラ11との間には、ラジアル転がり軸受140が介挿されている。
なお、上述の押し付け力が作用し、かつ、外輪28の外周面110が案内面部120,120のどちらかに接触した状態で、トラニオン15の溝160の前後の内側面(段差面161を含む)および底面と、外輪28の突出部170の前後の側面(当接面171を含む)と外周面とが接触しないようになっている。
第5の実施形態においては、第4の実施形態と同様に案内面部120を有する構成において、第2の実施形態と同様の構造を有するもので、基本的に第2の実施形態と同様の作用効果を奏するものとなっている。
第6の実施形態においては、第5の実施形態と同様に案内面部120を有する構成において、第3の実施形態と同様の構造を有するもので、基本的に第3の実施形態と同様の作用効果を奏するものとなっている。すなわち、外輪28にパワーローラ11が保持されていなくとも、トラニオン15の段差面181にパワーローラ11の当接面191が接触することで、パワーローラ11のトラニオン15からの落下を防止することができる。
3 出力側ディスク
11 パワーローラ(内輪)
14 枢軸
15 トラニオン
24 スラスト玉軸受(スラスト軸受)
26 玉(転動体)
28 外輪
161 段差面
171 当接面
181 段差面
191 当接面
Claims (2)
- それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの回転中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、前記パワーローラに加わるスラスト方向の荷重を支承するスラスト軸受とを備え、前記スラスト軸受は、前記パワーローラによって形成される内輪と、外輪と、これらの内輪と外輪との間で転動する転動体とを有して成るトロイダル型無段変速機において、
前記トラニオンの前記外輪の外周面に対向する部分に、前記パワーローラの回転中心軸と直交するとともに前記枢軸と直交する方向に沿って溝が形成され、
前記外輪の外周部に、前記溝に挿入可能に外周に沿って外側に突出する突出部が、外周に沿って円環状に形成され、
前記突出部の前記パワーローラの回転中心軸方向に沿った幅が、前記溝の前記パワーローラの回転中心軸方向に沿った幅より狭くされ、
前記パワーローラに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクから当該パワーローラの回転中心軸方向に沿って前記トラニオン側に押し付け力が作用するとともに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクに当接して前記パワーローラが回転可能な状態では、前記溝のほぼ中央に前記突出部が配置されることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの回転中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、前記パワーローラに加わるスラスト方向の荷重を支承するスラスト軸受とを備え、前記スラスト軸受は、前記パワーローラによって形成される内輪と、外輪と、これらの内輪と外輪との間で転動する転動体とを有して成るトロイダル型無段変速機において、
前記トラニオンの前記パワーローラの外周面に対向する部分に、前記パワーローラの回転中心軸と直交するとともに前記枢軸と直交する方向に延び、かつ、パワーローラの後方側を向く段差面が設けられ、
前記パワーローラの外周部に、該パワーローラが前方に移動すると前記段差面に当接する当接面が設けられ、
前記パワーローラが前記当接面を前記段差面に案内させた状態で、当該パワーローラの回転中心軸と直交するとともに前記枢軸と直交する方向にスライド移動可能となっていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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JP2007200928A JP4867840B2 (ja) | 2007-08-01 | 2007-08-01 | トロイダル型無段変速機 |
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